JP4567159B2 - フィルムのラミネート装置およびラミネート方法 - Google Patents

フィルムのラミネート装置およびラミネート方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフィルムのラミネート装置およびラミネート方法に係り、とくに基体の表面にフィルムをラミネートするフィルムのラミネート装置およびラミネート方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばガラス板の表面に機能フィルムをラミネートする場合には、ロール状に巻装された上記機能フィルムを用意し、ロールから上記のフィルムを繰出してガラス板の表面に接合し、これによってフィルムのラミネートを行なう。
【0003】
このときに上記機能フィルムの先端部をガラス板の所定の位置に真直ぐに接合しなければならない。そこでクランパや吸着手段によってフィルムの先端側の部分を吸着した状態でガラス板の所定の位置に接合し、上記先端側に連続する部分を順次ガラス板の表面にラミネートするようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにガラス板の表面に機能フィルムをラミネートする場合に、とくに上記フィルムの先端側の部分が直線状に正しくガラス板の表面に接合されないと、その後連続してラミネートを行なう際にフィルムが皺になったり、空気を噛み込んだりする問題があった。ところが腰がないフィルムや柔軟なフィルムの場合には、その先端側の部分が所定の真直ぐな形態を維持した状態でガラス板の所定の位置に接合することが非常に困難であって、これによってフィルムの先端側の部分がガラス板の所定の位置に正しく接合されない問題があった。
【0005】
とくにガラス板の周縁部に対して所定の間隙を隔てた状態でフィルムをラミネートする場合には、ガラス板の縁に対して正しく所定の隙間を形成した状態でしかも縁に平行にフィルムの先端部を接合することを要する。ところがこのような操作は非常に困難であって、このことがガラス板に対する機能フィルムのラミネート上のトラブルの発生の原因になっていた。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、柔軟なフィルムであっても基体の表面に正しく接合することを可能にしたフィルムのラミネート装置およびラミネート方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願の一発明は、基体の表面にフィルムをラミネートするフィルムのラミネート装置において、
前記フィルムを供給する供給手段と、
前記供給手段によって供給されるフィルムの先端側を吸引して保持する吸引保持手段と、を具備し、
前記吸引保持手段がプレートと該プレートの表面に取付けられた偏平なジャケットとを備え、前記プレートの方が前記ジャケットよりも先端側に長く延びて前記ジャケットの終端によって前記プレートの先端であって前記フィルムの保持面側に断面L字状に凹んだ段差を有する吸引ボックスから構成され、該吸引ボックスの段差のコーナの部分であって前記ジャケットの端部に形成された吸引孔によって前記段差を用いて前記フィルムに供給方向と直交する方向に延びる断面L字状の屈曲部を形成した状態で前記フィルムの先端側を吸引して保持しながら前記基体の所定の位置に接合するとともに、前記フィルムの後続の部分を前記段差でしごくようにして順次供給しながら前記基体の表面に接合することを特徴とするフィルムのラミネート装置に関するものである。
本願の別の発明は、基体の表面にフィルムをラミネートするフィルムのラミネート装置において、
前記フィルムを供給する供給手段と、
前記供給手段によって供給されるフィルムの先端側を吸引して保持する吸引保持手段と、を具備し、
前記吸引保持手段が一対の回転可能なローラを有する吸引ボックスから構成され、前記一対のローラが互いに平行であってかつ一対のローラ間にスリット状の隙間が形成され、該隙間を通して吸引することにより前記吸引保持手段は前記フィルムをその供給方向と直交する方向に延びる屈曲部を形成した状態で前記フィルムの先端側を吸引して保持しながら前記基体の所定の位置に接合することを特徴とするフィルムのラミネート装置に関するものである。
【0008】
このような発明において、ラミネーロールを具備し、前記吸引保持手段によって先端側が基体に接合されたフィルムの前記先端側と連続する部分を前記基体にラミネートしてよい。また前記基体がガラス板であって、該ガラス板の少なくとも一方の表面に前記フィルムが接合されるようにしてよい。
【0009】
ラミネート方法に関する発明は、フィルムを所定の形状の基体の表面にラミネートするラミネート方法において、
プレートと該プレートの表面に取付けられた偏平なジャケットを備え前記プレートの方が前記ジャケットよりも先端側に長く延びて前記ジャケットの終端によって前記プレートの先端であって前記フィルムの保持面側に断面L字状に凹んだ段差を有する吸引保持手段を用い、
前記フィルムの端部の近傍を前記吸引保持手段の吸引ボックスの段差のコーナの部分であって前記ジャケットの端部に形成された吸引孔によって吸引保持するとともに、前記吸引保持手段によって前記フィルムの前記端部の縁と平行な断面L字状の屈曲部を前記フィルムに形成し、
該屈曲部によって形態が維持された前記フィルムの端部を前記基体の所定の位置に接合し、
前記端部と連続する前記フィルムの後続の部分を前記段差でしごくようにして供給しながらローラによって順次前記基体に接合することを特徴とするフィルムのラミネート方法に関するものである。ここで前記基体が板状のパネルから構成され、前記フィルムが前記パネルの縁部に所定の寸法を隔てて接合されるものであってよい。
【0010】
本願出願の好ましい態様は、供給されるラミネートフィルムの先端側の部分を吸引保持する吸引保持手段がフィルムの幅方向に延びる屈曲部を形成した状態で保持し、上記屈曲部によってフィルムに対して形態維持性を与え、このような状態でフィルムの先端部を基体の所定の位置に接合し、先端部と連続するフィルムの後側の部分をローラによって順次基体の表面にラミネートしている。とくに吸引保持手段がフィルムの幅方向に延びる屈曲部を形成することによって、この吸引保持手段によって保持されるフィルムの先端部が変形し難くなり、基体の表面の所定の位置に正確に接合されるようにしており、このために接合位置やその角度がずれることがなく、その後連続してローラによってフィルムをラミネートする際に、フィルムに皺が生じたり、あるいは空気を噛み込んだりすることが防止される。
【0011】
とくにフィルムをガラス板等のパネル状をなす板状の基体の表面に、この基体の周縁部に対して所定の間隔を隔てた状態で額縁状に周縁部を残してフィルムをラミネートする際に、このようなフィルムのラミネートが正確にかつ円滑に行なわれるようになる。従って本願の好ましい態様は、ガラス板の一方の表面あるいは両側の表面に機能フィルムをラミネートするラミネート装置に用いて好適なものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明の一実施の形態に係るラミネート装置あるいはラミネート方法によってフィルムが接合される基体を構成するガラス板10を示している。ガラス板10は矩形の形状を有する所定の厚さ、例えば0.7mmの厚さのガラス板であってよい。
【0013】
そしてこのガラス板10の表面には機能性のラミネートフィルム11が接合される。なおこのような機能フィルムとしては、レジストフィルム、反射防止フィルム、光線透過抑制フィルム等の各種の機能を有するフィルムであってよい。またこのようなフィルム11のガラス板10と接合される表面には、予め接着層が形成され、この接着層によってフィルム11がガラス板10の表面に接合される。またここではガラス板10の両側の表面にそれぞれフィルム11が接合されるようになっているが、フィルム11は少なくとも一方の表面に接合されるものであってよい。
【0014】
図3および図4はこのようなフィルムのラミネート装置の全体の構成を示すものであって、この装置はベース15を備えるとともに、ベース15上にはフレーム16が立設されている。フレーム16の両端であってその両側には図3に示すようにそれぞれ支持板17が取付けられている。そして支持板17には供給ローラ18が軸受19を介して回転可能に取付けられている。供給ローラ18が上記フィルム11を供給するようにしている。
【0015】
図4に示すように両側のフレーム16間にはステー20が掛渡されており、このステー20によって左右の両側にそれぞれ4本ずつの案内ローラ21、22、23、24を回転可能に支持している。これらの案内ローラ21〜24は上記供給ローラ18から繰出されるフィルム11を案内するようになっている。
【0016】
上記案内ローラ24の下側には左右一対の吸引ボックス26が取付けられている。これらの吸引ボックス26はその上端側にそれぞれ回動支軸27を有し、このような回動支軸27によって回動自在に支持されている。そして吸引ボックス26の背面側であってその長さ方向の両側と対応する位置にはフレーム16に取付け台28が取付けられており、このような取付け台28によって支持されているプランジャ29が上記吸引ボックス26に連結されている。
【0017】
吸引ボックス26は図5および図6に示すように、横長の偏平な筐体から構成されており、その一方の側面がステンレス板から成るプレート32によって構成されている。そしてこのプレート32の前面側にジャケット33が接合されており、ジャケット33とプレート32とによって閉空間から成る空洞34が形成されるようになっている。ジャケット33はその高さ方向の寸法がプレート32の対応する寸法よりも短くなっており、これによってジャケット33の下端側の部分に段差35が形成されている。そしてこの段差35の根元側の部分、すなわち段差35のコーナの部分に吸引孔36が形成されている。このような吸引孔36によって、フィルム11を屈曲させた状態で吸引保持するようにしている。
【0018】
上記吸引ボックス26の内側には両側のフレーム16によって支持された状態で受け板38が固定されている。受け板38は図7〜図9に示すようにその前面側の部分に上下に突条39が横方向に延びて形成されており、突条39間が凹部40になっている。そして上側の突条39の両側にはそれぞれストッパピン41が植設されている。また下側の突条39の長さ方向の両端側の部分にはストッパピン42が植設されている。
【0019】
図8に示すように上記ストッパピン41、42はそれぞれ受け板38の左右の両側に偏倚した位置に形成されており、このためにこの受け板38の前面側を通過するフィルム11との間で干渉が起らないようにしている。そして受け板38は図9に示すように、吸引ボックス26の前面側の部分を上下のストッパピン41、42によって受けるようにし、これによって回動支軸27を中心として回動する吸引ボックス26の往回動位置を規制している。
【0020】
上記吸引ボックス26の下側において図4に示すように、左右一対のカッタ45が配されている。これらのカッタ45は図外の案内手段によって、フレーム16間においてフィルム11の幅方向に走行し、これによってフィルム11をこのカッタ45の高さと対応する位置において幅方向に切断するようになっている。
【0021】
フレーム16の内側にはその両側に対向するようにブラケット46が取付けられるとともに、ブラケット46にプランジャ47を介して圧着ローラ48が回転可能に支持されている。圧着ローラ48はプランジャ47によって出没自在になっており、プランジャ47が作動されるとフィルム11をガラス板10に対して圧着するようになっている。
【0022】
圧着ローラ48の下側においてブラケット46にはプランジャ51を介して押えローラ52が取付けられている。そしてこの押えローラ52の下側にはプランジャ53を介してラミネートローラ54が配されている。押えローラ52はフィルム11が接合されるガラス板10を安定に押えるものである。またラミネートローラ54はフィルム11をガラス板10に確実に接合するためのものである。
【0023】
ベース15の上面には互いに平行に左右一対のレール57が配され、このレール57によって受け台58がレール57の長さ方向に移動可能に支持されている。そして受け台58はプランジャ59によってレール57の長さ方向に移動可能に支持されている。
【0024】
次に以上のような構成に係るラミネート装置の動作の概略を説明する。図3および図4に示すフック61によってガラス板10の上端部を把持した状態で吊下げ、フック61を静かに下降させ、これによってガラス板10をこのラミネート装置の一対の吸引ボックス26間に挿入し、この吸引ボックス26に支持されているフィルム11の下端部よりもやや下側、すなわち図1において寸法Aだけ下方になるようにガラス板10を位置決めする。
【0025】
この状態においてプランジャ29を作動させ、吸引ボックス26を図4において鎖線で示す位置から実線で示す位置へ回動させ、吸引ボックス26によって吸引保持されているフィルム11の下端部をガラス板10の下端側から寸法Aだけ離れた位置に接合する。
【0026】
このような状態でプランジャ47を作動させて圧着ローラ48を前進させ、ローラ48によってラミネートフィルム11をガラス板10の表面に圧着する。そしてこの後にフック61によってガラス板10を静かに下降させる。するとガラス板10は圧着ローラ48、押えローラ52、およびラミネートローラ54間を通過しながら下降する。このときに押えローラ52によってガラス板10を安定に支持するとともに、ラミネートローラ54によって接合されたフィルム11を確実にガラス板10の表面にラミネートする。
【0027】
所定の位置までガラス板10が下降した状態でカッタ45をフィルム11の幅方向に高速で走行させ、これによってフィルム11の上端をカッタ45によって切断する。このときにフィルム11の上端部が図1に示すようガラス板10の上縁に対して寸法Aだけ離れた位置となるように切断する。フィルム11の切断端までが上記圧着ローラ48、押えローラ52、およびラミネートローラ54によってガラス板10の表面に接合ラミネートされる。そしてフィルム11がラミネートされたガラス板10は受け台58によって受けられるとともに、所定の枚数受け台58がガラス板10を受けた状態でこの受け台58が図4において鎖線で示すように右方に移動する。
【0028】
図10はあるガラス板10に対するフィルム11のラミネートを終って次のガラス板10に対するフィルム11のラミネートを開始する動作を順次示したものである。あるガラス板10にフィルム11をほぼ所定の長さまでラミネートしたならば、この段階で図10Aに示すようにカッタ45を前進させるとともに、フィルム11の幅方向に高速で走行させ、これによってフィルム11の切断を行なう。このときの切断は、図1に示すようにガラス板10の上縁に対して寸法Aを隔てた位置までフィルム11がラミネートされる長さである。
【0029】
このようにカッタ45によってフィルム11の所定の位置を切断すると、フィルム11のカッタ45で切断された位置よりも下側の部分は図10Bに示すように支持を失い、このために両側の圧着ローラ48に倒れかかるようになる。ところがこの状態でなおガラス板10は静かに下降動作を行なっているために、やがてフィルム11はガラス板10の表面に完全にラミネートされる。ラミネートは圧着ローラ48のみならず押えローラ52およびラミネートローラ54によって確実に行なわれる。
【0030】
最初のガラス板10が下方へ退避した後に、次のガラス板10がフック61によって図10Cに示すように上方から供給される。そしてガラス板10が所定の位置まで下降した状態で、プランジャ29が作動して吸引ボックス26を前進させる。従ってこの吸引ボックス26によって先端部が吸引保持されているフィルム11はガラス板10の両側にそれぞれ接合される。とくにここでは吸引ボックス26の段差35の部分に形成されている吸引孔36によってフィルム11が屈曲した状態で吸引保持されているために、このようなフィルム11の段差35の部分における屈曲部によって形態が正しく維持され、フィルム11のとくに図10に示す下端側の部分が剛体のようにふるまい、ガラス板10の表面に正しく接合されるようになる。
【0031】
このように吸引ボックス26によってその段差35の部分でフィルム11を屈曲させた状態でガラス板10に接合しているために、フィルム11の段差35の部分における屈曲によってフィルム11の先端が真直ぐな状態でガラス板10の下端に対して正しい寸法Aだけ離れた状態でこのガラス板10のエッジに対して平行に接合される。またこのときにフィルム10が皺を生じたりよじれたりすることがなくなる。すなわちフィルム11のガラス板10に対する接合の開始が極めてかつ円滑に行なわれる。
【0032】
そしてこのような状態においてプランジャ47が作動して圧着ローラ48が前進し、フィルム11の先端部をガラス板10の表面に確実にラミネートする。この後ガラス板10が下降するに従ってフィルム11は供給ローラ18から供給され、吸引ボックス26の段差35の部分でしごかれるようにして供給され、ガラス板10の表面に順次接合されていく。そしてフィルム11の後続の部分は圧着ローラ48、押えローラ52、およびラミネートローラ54によって完全にガラス板10の表面にラミネートされる。
【0033】
従ってこのようなラミネート装置あるいはラミネート方法によれば、ガラス板10の表面に対してフィルム11を正しい寸法できちんとラミネートすることが可能になり、しかもフィルム11が皺を生ずることがない。またフィルム11の先端部がガラス板10に真直ぐな状態で正しく接合されるために、フィルム11の後続の部分も正しくガラス板10に接合され、フィルム11とガラス板10との間に空気を噛み込むこともなくなる。
【0034】
次に別の実施の形態を図11〜図13によって説明する。この実施の形態は吸引ボックス26としてケース64内に第1のローラ65と第2のローラ66とを配した構造を採用したものである。ケース64の一方の開口に臨むように一対のローラ65、66が回転可能に配されている。ローラ65、66間には吸引用のスリットを構成する隙間67が形成されている。また隙間67を除く他の部分においてはローラ65、66とケース64との間にシール部材68が配され、これによって空気の漏れを防止し、ケース64による真空吸引を可能にしている。
【0035】
このような構造の吸引ボックス26によると、図11〜図13に示すように、フィルム11は吸引スリット67の部分でその幅方向に延びる屈曲部が形成され、このような屈曲部で屈曲することになる。従ってフィルム11の屈曲部よりも先端側の部分がこの吸引ボックス26によってその形態を維持した状態で安定に保持され、このために図13に示すようにガラス板10の所定の位置に真直ぐに正しく接合されるようになる。従ってこのことから、このような構造の吸引ボックス26によっても上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0036】
しかもこの吸引ボックス26はケース64内に一対のローラ65、66を回転可能に配したものである。従ってこのような吸引ボックス26を通してフィルム11を繰出す際に、一対のローラ65、66がそれぞれ回転する。従ってフィルム11が吸引ボックス26でしごかれ、あるいはまた摩擦を生ずることがなくなる。あるいはまた摩擦に伴う粉塵の発生がなくなる。しかもローラ65、66間の隙間67によって確実に屈曲部が形成され、このために形態機能は損われない。
【0037】
図14および図15はさらに別の実施の形態を示している。この実施の形態は円筒状基体71の外周面上にフィルム11を接合するようにしたものである。ここではフィルム11の先端側の部分が吸引ボックス26によって吸引した状態で円筒状基体71の外周面の所定の位置にフィルム11の先端部を基体71の母線に一致させた状態で接合する。そしてこの状態で基体71を静かに回転させることによって、図15に示すように基体71の周面にフィルム11が接合される。
ここでフィルム11の先端部と後端部との間には所定の寸法の隙間が形成される。
【0038】
図16はさらに別の実施の形態を示している。ここでは接合面が円弧状をなす円弧状基体72を用いるようにしており、この基体72の円弧状の表面にフィルム11が接合されるようになっている。なおフィルム11の接合の方法は上記実施の形態と同様である。
【0039】
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願出願に係る発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に包含される発明の技術的思想の範囲内で各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態は矩形のパネル上のガラス板10に対する機能フィルム11の接合のためのラミネート装置およラミネート方法に関するものであるが、本発明はその他各種の形状あるいは材質の基体に対するフィルムのラミネートに広く適用可能である。
【0040】
【発明の効果】
ラミネート装置に関する主要な発明は、基体の表面にフィルムをラミネートするフィルムのラミネート装置において、フィルムを供給する供給手段と、供給手段によって供給されるフィルムの先端側を吸引して保持する吸引保持手段と、を具備し、吸引保持手段はフィルムをその供給方向と交差する方向に延びる屈曲部を形成した状態でフィルムの先端側を吸引して保持しながら基体の所定の位置に接合するようにしたものである。
【0041】
従ってこのようなフィルムのラミネート装置によれば、吸引保持手段がフィルムをその供給方向と交差する方向に延びる屈曲部を形成した状態でフィルムの先端側を吸引して保持しながら基体の所定の位置に接合するようになり、これによってフィルムの先端部を正確に基体の所定の位置に接合することが可能になり、フィルムが皺を生じたり曲ったり、あるいはまたフィルムと基体との間に空気が噛み込むことが防止される。
【0042】
ラミネート方法に関する主要な発明は、フィルムを所定の形状の基体の表面にラミネートするラミネート装置において、フィルムの端部の近傍を吸引保持手段によって吸引保持するとともに、端部の縁とほぼ平行な屈曲部をフィルムに形成し、該屈曲部によって形態が維持されたフィルムの端部を基体の所定の位置に接合し、端部と連続するフィルムの他の部分をローラによって順次基体に接合するようにしたものである。
【0043】
従ってこのようなラミネート方法によれば、フィルムの端部の近傍を吸引保持手段によって吸引保持するとともに、端部の縁とほぼ平行な屈曲部をフィルムに形成し、このような屈曲部によって形態を維持した状態でフィルムの端部を基体の所定の位置に接合し、端部と連続する部分をローラによって順次基体に接合することが可能になり、高精度のフィルムのラミネートが安定的に達成されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムが接合されたガラス板の平面図である。
【図2】同ガラス板の拡大断面図である。
【図3】ラミネート装置の全体の構成を示す正面図である。
【図4】同ラミネート装置の側面図である。
【図5】吸引ボックスの外観斜視図である。
【図6】同吸引ボックスの縦断面図である。。
【図7】受け板の外観斜視図である。
【図8】同受け板の正面図である。
【図9】受け板による吸引ボックスの位置規制の動作を示す側断面図である。
【図10】ガラス板に対するフィルムの接合の動作を示す正面図および断面図である。
【図11】別の実施の形態の吸引ボックスの外観斜視図である。
【図12】同吸引ボックスの縦断面図である。
【図13】同吸引ボックスによる吸引動作を示す正面図および縦断面図である。
【図14】別の実施の形態の接合の動作を示す外観斜視図である。
【図15】フィルムがラミネートされた円筒状基体の断面図である。
【図16】別の実施の形態のラミネート構造を示す円弧状基体の縦断面図である。
【符号の説明】
10 ガラス板(基体)
11 フィルム
15 ベース
16 フレーム
17 支持板
18 供給ローラ
19 軸受
20 ステー
21〜24 案内ローラ
26 吸引ボックス
27 回動支軸
28 取付け台
29 プランジャ
32 プレート
33 ジャケット
34 空洞
35 段差
36 吸引孔
38 受け板
39 突条
40 凹部
41、42 ストッパピン
45 カッタ
46 ブラケット
47 プランジャ
48 圧着ローラ
51 プランジャ
52 押えローラ
53 プランジャ
54 ラミネートローラ
57 レール
58 受け台
59 プランジャ
61 フック
64 ケース
65 第1ローラ
66 第2ローラ
67 隙間(吸引スリット)
68 シール部材
71 円筒状基体
72 円弧状基体

Claims (6)

  1. 基体の表面にフィルムをラミネートするフィルムのラミネート装置において、
    前記フィルムを供給する供給手段と、
    前記供給手段によって供給されるフィルムの先端側を吸引して保持する吸引保持手段と、を具備し、
    前記吸引保持手段がプレートと該プレートの表面に取付けられた偏平なジャケットとを備え、前記プレートの方が前記ジャケットよりも先端側に長く延びて前記ジャケットの終端によって前記プレートの先端であって前記フィルムの保持面側に断面L字状に凹んだ段差を有する吸引ボックスから構成され、該吸引ボックスの段差のコーナの部分であって前記ジャケットの端部に形成された吸引孔によって前記段差を用いて前記フィルムに供給方向と直交する方向に延びる断面L字状の屈曲部を形成した状態で前記フィルムの先端側を吸引して保持しながら前記基体の所定の位置に接合するとともに、前記フィルムの後続の部分を前記段差でしごくようにして順次供給しながら前記基体の表面に接合することを特徴とするフィルムのラミネート装置。
  2. 基体の表面にフィルムをラミネートするフィルムのラミネート装置において、
    前記フィルムを供給する供給手段と、
    前記供給手段によって供給されるフィルムの先端側を吸引して保持する吸引保持手段と、を具備し、
    前記吸引保持手段が一対の回転可能なローラを有する吸引ボックスから構成され、前記一対のローラが互いに平行であってかつ一対のローラ間にスリット状の隙間が形成され、該隙間を通して吸引することにより前記吸引保持手段は前記フィルムをその供給方向と直交する方向に延びる屈曲部を形成した状態で前記フィルムの先端側を吸引して保持しながら前記基体の所定の位置に接合することを特徴とするフィルムのラミネート装置。
  3. ラミネーロールを具備し、前記吸引保持手段によって先端側が基体に接合されたフィルムの前記先端側と連続する部分を前記基体にラミネートすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルムのラミネート装置。
  4. 前記基体がガラス板であって、該ガラス板の少なくとも一方の表面に前記フィルムが接合されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルムのラミネート装置。
  5. フィルムを所定の形状の基体の表面にラミネートするラミネート方法において、
    プレートと該プレートの表面に取付けられた偏平なジャケットを備え前記プレートの方が前記ジャケットよりも先端側に長く延びて前記ジャケットの終端によって前記プレートの先端であって前記フィルムの保持面側に断面L字状に凹んだ段差を有する吸引保持手段を用い、
    前記フィルムの端部の近傍を前記吸引保持手段の吸引ボックスの段差のコーナの部分であって前記ジャケットの端部に形成された吸引孔によって吸引保持するとともに、前記吸引保持手段によって前記フィルムの前記端部の縁と平行な断面L字状の屈曲部を前記フィルムに形成し、
    該屈曲部によって形態が維持された前記フィルムの端部を前記基体の所定の位置に接合し、
    前記端部と連続する前記フィルムの後続の部分を前記段差でしごくようにして供給しながらローラによって順次前記基体に接合することを特徴とするフィルムのラミネート方法。
  6. 前記基体が板状のパネルから構成され、前記フィルムが前記パネルの縁部に所定の寸法を隔てて接合されることを特徴とする請求項5に記載のフィルムのラミネート方法。
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