JP2002225157A - テープ断ち切り貼り付け装置 - Google Patents

テープ断ち切り貼り付け装置

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JP2002225157A
JP2002225157A JP2001028981A JP2001028981A JP2002225157A JP 2002225157 A JP2002225157 A JP 2002225157A JP 2001028981 A JP2001028981 A JP 2001028981A JP 2001028981 A JP2001028981 A JP 2001028981A JP 2002225157 A JP2002225157 A JP 2002225157A
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tape
suction piece
suction
film tape
piece
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JP2001028981A
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Chihiro Moriya
千尋 森谷
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大判カード原反に対して、フィルムテープを
一定長さに切断して貼り付けを行う高精度の貼り付け装
置を提供する。 【解決手段】 本発明のテープ断ち切り貼り付け装置
は、ヒートシール剤が塗布されたフィルムテープ5を巻
き取りリール8から水平方向に一定長長さに引き出して
切断して大判カード原反4の定位置に圧着貼り付けを行
う装置であって、そのテープユニット部が、水平方向に
繰り出されるフィルムテープ5をテープの表面両側縁部
分で吸着した状態で第2の吸着コマ位置まで搬送する第
1の吸着コマ11と、フィルムテープの中央部分を吸着
して保持する第2の吸着コマ12と、第1と第2の吸着
コマの間においてフィルムテープを切断するカッター刃
24からなり、当該第2の吸着コマはカッター刃がフィ
ルムテープを切断した後に、下降して大判カード原反4
に圧着して接着する機構を有することを特徴とする。こ
のようなテープ断ち切り貼り付け装置は、フィルムテー
プを鉛直方向に引き出す構造とすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラスチックや
紙カードの製造工程において、片面にヒートシール剤が
塗布されたフィルムテープをリールから繰り出して所定
の長さに切断し、カードの多面付け用大判原反ワークに
対し、規定された位置に連続動作により順次仮り貼り付
けを行う装置に関する。ここで、ヒートシール剤が塗布
されたフィルムテープは、各種のテープ状材料が適用さ
れるが、一般的には書き換え可能な表示媒体であるサー
マルリライト層材料や署名パネルのための筆記可能層材
料が使用される場合が多い。
【0002】
【従来技術】まず、テープ断ち切り貼り付け装置の従来
装置の構成について説明する。テープ断ち切り貼り付け
装置は、上記のように、カードに対して一定の長さに切
断したテープ材料を一定位置に正確に貼り付けする必要
があることから、高精度な制御が必要であって、切断長
さにバラツキが生じないこと、貼り付け位置が一定であ
ること、テープのヒートシール剤面に物理的接触を行な
わないこと、等の条件が必要となる。使用するテープ材
料は、幅が10〜15mm(通常は11.5〜12.7
mm)であり、厚みはヒートシール剤が付いた状態で2
0〜45μm程度のものである。材質としては、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムにリライト層としてロイ
コ系の感熱材料を塗工したものが多い。貼付するフィル
ムテープの長さは、30〜100mm程度の範囲であ
る。切断長さとしては、±0.05mm程度の精度が要
求され、平行度を含む貼り付け位置精度としては、±
0.15mmの範囲に納まることが必要となる。これら
の条件に適合した精度を維持できない装置の場合は不良
品カードが生じることになる。ここで、切断長さは吸着
コマがテープを引き出す長さ精度に影響され、貼り付け
位置はカードテーブルの位置制御とテープ引き出し時の
左右位置精度の双方およびテーブル平行度、位置精度に
影響される。
【0003】図5は、テープ断ち切り貼り付け装置の装
置構成を示すブロック図である。この種の作業を行う装
置には、本体と架台ベース部とからなる装置が使用され
る。架台ベース部にはカードの大判原反ワークを固定し
て保持するカードテーブル部と、テープをリールから繰
り出して所定の長さに切断し、切断したテープ片を大判
原反ワーク部まで吸着して移動し圧着する動作部である
テープユニット部と、テープ貼り付け部と、から構成さ
れ、位置制御のためのCCDカメラ部が付属している。
CCDカメラ部はカードの大判原反ワークの位置を基準
マーク等によって監視してカード原反セット位置を検知
するものである。本体部には、コントロールボックスが
あって、装置全体の動作制御やテープ圧着部の温度コン
トロール等を行う。
【0004】図6は、従来のテープ断ち切り貼り付け装
置の概略外観構成を示す図である。理解の容易のため、
テープユニット部2が正面平面図の状態で、カードテー
ブル部3が斜視図の状態で図示されている。従来装置1
では、テープユニット部2は、テープリール8からテン
ションローラ9を介してフィルムテープ5を鉛直方向に
垂下して繰り出した後、順次配列する第1の吸着コマ3
1、第2の吸着コマ32、第3の吸着コマ33よってテ
ープが保持されて所定の処理がされる。フィルムテープ
5は、片面にヒートシール剤が塗布されているので、装
置の部分が当該ヒートシール剤面に物理的接触をしない
ように、ヒートシール剤面が非吸着面となるようにして
繰り出しされる。第2と第3の吸着コマの間には、テー
プ切断用のカッター刃24が出し入れ自在に装着されて
いて、テープが第2と第3の吸着コマに吸引保持されて
いる間にフィルムテープを切断するようにされている。
切断後のテープ片は第3の吸着コマが吸引して保持した
状態で90度回転しながら下降し、カードテーブル上の
大判カード原反4に圧着して接着するようにされてい
る。
【0005】カードテーブル部3は、X,Y方向に数値
制御されて位置移動するX−Yテーブルであって、大判
カード原反4は当該テーブル上にバキュームやクランプ
機構等により固定される。カード原反には、所定のカー
ドデザインの絵柄と共に、位置制御のためのマーク(見
当トンボ)41が描かれていて、当該マークをCCDカ
メラ6により観察して位置精度の目視による位置合わせ
調整がなされる。なお、各吸着コマはエアーシリンダー
7により上下駆動される。
【0006】図6において、楕円状の枠内に図示するの
は、第1の吸着コマ31の拡大斜視図である。第1の吸
着コマ31は図示のように凹溝状の断面を有し、凹溝3
1d内にフィルムテープ5が保持されるようになってい
る。凹溝の底部には図示しない微小孔が複数開孔してい
て、当該微小孔から真空吸引することによりテープ5を
溝内に固定して保持できる構造になっている。各微小孔
は吸引パイプ51に導通し、さらに真空発生器または真
空ポンプにつながっている。第2の吸着コマ32も第1
の吸着コマ31と同様に、凹溝状の断面構造を有し同様
にフィルムテープ5を吸着するが、第3の吸着コマ33
の吸着面は、凹溝を有しない平面である。第3の吸着コ
マは、内部に加熱装置を内臓し、フィルムテープ5のヒ
ートシール剤に粘着性をもたらすために一定の熱条件を
付与するようにされている。
【0007】次に、テープユニット部における各吸着コ
マの動作について説明する。図7は、従来装置における
吸着コマの動作を説明する図である。第1の吸着コマ3
1と第2の吸着コマ32における凹溝は省略して図示し
ている。第2の吸着コマ32が、フィルムテープ5を吸
着して第3の吸着コマ33と一体となって所定距離下降
する。この際、第1の吸着コマ31はテープを吸着して
いない(図7(A))。図7において小さな矢印は吸着
孔から真空吸引している状態を示している。所定距離と
はテープを断裁する長さであり、一枚のカードに貼着す
るテープ片の長さに相当する。テープ片の長さはカード
の種類により異なるが、30mm〜100mm程度の範
囲で調整できることが好ましい。これは第2、第3の吸
着コマの移動距離を調整することにより可能となる。す
なわち、吸着コマ32,33は必要な距離を正確に上下
運動するように制御可能になっている。
【0008】第2の吸着コマ32が所定距離降下した
後、第1の吸着コマ31がテープ5を吸着する。第1の
吸着コマ31がテープを吸着した後、吸着コマ32は吸
着を一旦解除した後、第2の吸着コマ32と第3の吸着
コマ33が一体になって上昇する(図7(B))。上昇
する距離は先の降下した距離と同一である。吸着コマ3
2と33が再びテープを吸着した状態で、カッター刃2
4がテープのヒートシール剤側から突出して、第2の吸
着コマ32と第3の吸着コマ33の間でテープを切断す
る(図7(C))。第3の吸着コマ33が切断したテー
プ片5fを吸着した状態で、図7において、時計回り方
向に回転しながら下降する(図7(D))。吸着コマ3
3が90度回転した際に、フィルムテープ片5fのヒー
トシール剤面が大判カード原反4に接する位置に達する
(図7(E))。
【0009】第3の吸着コマ33がテープ片5fのヒー
トシール剤面を大判カード原反4に押圧して仮接着を行
う(図7(E))。この際、吸着コマ33内の加熱装置
によりテープ片5fは熱条件を与えられている。仮接着
と表現するのは、後に平圧プレスにより本接着を行う機
構部(貼り付け部)が装置に設けられていて、仮接着に
追随して直後に熱圧をかけるようにされているからであ
る。仮接着を行った後、第3の吸着コマ33は上昇し、
逆方向に90度回転しながら元の位置に戻る(図7
(F),(A))。
【0010】上述のテープ断ち切り仮り貼付け装置の従
来装置の場合、引き出したテープのテンション維持が問
題となる。すなわち、3つの長方形型吸着コマを用い、
テープ引き出し→テープ吸着固定→カット→テープ貼り
付け、とそれぞれのコマが順次動くことで、貼り付けま
での動作を行っている。しかし、装置の機構に不備が
あるため、テープ引き出し位置の誤差が大きくなる。
テープ搬送中のガイド側面との摩擦によりテープの搬送
不良が生じる。テープ搬送に関わる調整困難により作
業負荷が大きくなる、等の問題がある。すなわち、図7
の動作説明において、図7(B)におけるように第2と
第3の吸着コマが吸着を解除した際に、フィルムテープ
が左右に動揺したり、不均一な伸縮が生じたりしてテー
プ引き出し位置やテープ長さに変動が生じるものと考え
られる。また、テープ搬送ガイドの側面にガイド幅調整
機構が設けられていない問題もある。さらに、テープ引
き出し最大長さ100mmを確保するために接着を行う
第3の吸着コマ33が、大判カード原反から上部100
mm以上に位置する必要があり、仮接着のための搬送シ
ャフトが接着圧によりたわみ、貼り付け位置に誤差が生
じる。また、第3の吸着コマと第2の吸着コマが一体と
なって動くために移動を行うモータの負荷が大きくなり
引き出し精度が低下する問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、フ
ィルムテープのヒートシール剤面への物理的接触なしで
テープカットおよび原反ワークへの貼り付けができるこ
とと、テープ搬送の調整作業が簡便にでき、かつ精度の
要求される製品の生産を可能にする、ことを目的になさ
れたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨の第1は、ヒートシール剤が塗布された
フィルムテープを巻き取りリールから鉛直方向に一定長
長さに引き出して切断して大判カード原反の定位置に圧
着貼り付けを行う装置であって、そのテープユニット部
が、鉛直方向に下降するフィルムテープを吸着する第1
の吸着コマと、フィルムテープの下端部であってテープ
の表面両側縁部分を吸着した状態で下降して第3の吸着
コマ位置まで搬送する第2の吸着コマと、第2の吸着コ
マが搬送したフィルムテープの下端部であってテープの
中央部分を吸着して保持する第3の吸着コマと、第2の
吸着コマが第1の吸着コマ側の定位置に戻ってフィルム
テープを吸着して停止した際に、第2と第3の吸着コマ
の間においてフィルムテープを切断するカッター刃から
なり、当該第3の吸着コマはカッター刃がフィルムテー
プを切断した後に、切断したフィルムテープ片のヒート
シール剤が大判カード原反に接する位置まで回転しなが
ら下降して搬送し、その後にフィルムテープ片を大判カ
ード原反に圧着して接着する機構を有するものであり、
第2の吸着コマが第3の吸着コマをその内部に嵌合した
状態でスライドして走行させる構造にされていることを
特徴とするテープ断ち切り貼り付け装置、にある。かか
るテープ断ち切り貼り付け装置であるため、精度の高い
テープ貼り付けを行うことができる。
【0013】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第2は、ヒートシール剤が塗布されたフィルムテープを
巻き取りリールから水平方向に一定長長さに引き出して
切断して大判カード原反の定位置に圧着貼り付けを行う
装置であって、そのテープユニット部が、水平方向に繰
り出されるフィルムテープをテープの表面両側縁部分を
吸着した状態で第2の吸着コマ位置まで搬送する第1の
吸着コマと、第1の吸着コマが搬送したフィルムテープ
の端部であってテープの表面中央部分を吸着して保持す
る第2の吸着コマと、第1の吸着コマが搬送前の定位置
に戻ってフィルムテープを吸着して停止した際に、第1
と第2の吸着コマの間においてフィルムテープを切断す
るカッター刃からなり、当該第2の吸着コマはカッター
刃がフィルムテープを切断した後に、切断したフィルム
テープ片のヒートシール剤が大判カード原反に接する位
置まで下降して搬送し、その後にフィルムテープ片を大
判カード原反に圧着して接着する機構を有するものであ
り、第1の吸着コマが第2の吸着コマをその内部に嵌合
した状態でスライドして走行させる構造にされているこ
とを特徴とするテープ断ち切り貼り付け装置、にある。
かかるテープ断ち切り貼り付け装置であるため、精度の
高いテープ貼り付けを行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のテープ断ち切り貼
り付け装置について図面を参照して説明する。本発明の
テープ断ち切り貼り付け装置には、従来装置と同様にフ
ィルムテープを鉛直方向に垂下して引き出す第1の実施
形態と、水平方向に引き出す第2の実施形態とがある。
いずれの場合も、カードテーブル部やその他の機構部は
従来装置と同様にすることができるが、テープユニット
部に改良が加えられている。以下、各実施形態について
順次説明する。
【0015】<第1の実施形態>図1は、テープ断ち切
り貼り付け装置の第1の実施形態における吸着コマの動
作を示す図である。従来装置と同様に3つの吸着コマか
らなる機構によりフィルムテープを引き出して大判カー
ド原反に貼着を行う。以下、動作を説明する。第2の吸
着コマ22が、フィルムテープ5を吸着して所定距離下
降する。この際、第1の吸着コマ21はテープを吸着し
ていない(図1(A))。第2の吸着コマ22が所定距
離降下した後、第1の吸着コマ21がフィルムテープ5
を吸着する(図1(B))。第3の吸着コマ23が第2
の吸着コマ22に嵌合する状態でテープを吸着した後、
第2の吸着コマが上昇し、所定位置で停止する。すなわ
ち、従来装置のようにテープ引き出し時に第3の吸着コ
マ23が上下移動をすることはない。この場合、第1の
吸着コマ21は従来装置の第1の吸着コマ31と同様に
凹溝を有するものであるが、第2の吸着コマ22は2枚
の分離した板状または「コ」の字状の構造に形成され、
第3の吸着コマ33は薄板状に形成されていて、第2の
吸着コマの2枚の吸着板間に第3の吸着コマ23が嵌合
し、その溝内をスライドして走行できる構造となってい
る。
【0016】第2の吸着コマ22は、フィルムテープ5
をテープの左右領域の表面両側縁部分で吸着し、第3の
吸着コマ23は、フィルムテープをテープの表面中央領
域で吸着して保持する。第3の吸着コマ23がテープを
吸着した後、吸着コマ22は吸着を一旦解除して一定距
離上昇しテープを吸着する。上昇する距離は先の降下し
た距離と同一である。吸着コマ22が停止して再びテー
プを吸着した状態で、カッター刃24がテープのヒート
シール剤側から突出して、第2の吸着コマ22と第3の
吸着コマ23の間でテープを切断する(図1(C))。
なお、フィルムテープの表面とは、カードに貼着した場
合に表面側となる面であってヒートシール剤の無い側の
面をいう。
【0017】第3の吸着コマ23が切断したテープ片5
fを吸着した状態で、図1において、時計回り方向に回
転しながら下降する(図1(D))。吸着コマ23が9
0度回転した際に、フィルムテープ片5fのヒートシー
ル剤面が大判カード原反4に接する位置に達する(図1
(E))。第3の吸着コマ23がテープ5のヒートシー
ル剤面をカード大判台紙に押圧して仮接着を行う(図1
(E))。仮接着を行った後、第3の吸着コマ23は上
昇し、逆方向に90度回転しながら元の位置に戻る(図
1(F),(A))。その後、図示しないテープ貼り付
け部が本接着を行うのは、従来装置と同様である。この
実施形態の場合、第2の吸着コマが定位置に戻る際にも
フィルムテープがテンション状態にあるので、テープを
絡ましていわゆるジャムる状態となることがない。さら
に、テープ引き出しを行う移動ユニットが少なくなるた
め、重量的な面でのモータへの負荷が少なくテープ引き
出し精度が高くなる。
【0018】図2は、第1の実施形態において第2と第
3の吸着コマが嵌合した状態を示す図である。第2の吸
着コマ22は、分離した吸着板221,222からなっ
ている。吸着板221,222の相互間は、第3の吸着
コマ23の背後またはフィルムテープ5のテープリール
8側において図示しない構造体により支持されている。
あるいは第2の吸着コマは断面「コ」の字状にしてその
内部に第3の吸着コマ23を収容できる構造にしてもよ
い。吸着コマを走行させる駆動機構や真空用の配管等も
適宜行う。第3の吸着コマ23は薄肉の板状体であって
第2の吸着コマの吸着板221,222間をスライドし
て走行できる構造にされている。それぞれの吸着コマの
フィルムテープ5に接する面には、前記のように微小な
開孔が形成されていて真空引きによってフィルムテープ
5を支持できるようにされている。このような吸着コマ
の金属材料にはSUS材料等を使用できる。
【0019】第2の吸着コマ22がフィルムテープ5を
吸着するのは、テープの表面両側縁部分であって、例え
ば、フィルムテープ5の幅が12mmであるとすると、
両側縁において片側実質的に3〜4mmの幅を吸着する
ことになる。また、第3の吸着コマが吸着するのは、テ
ープの表面中央部分であって、フィルムテープ5の幅が
12mmであるとすると、中央部分において実質的に3
〜4mmの幅を吸着することになる。吸着コマと並行し
てまたは吸着コマのテープリール8側にはフィルムテー
プガイド用側板やガイド幅可変用Xテーブルを設けるこ
とができ、当該ガイド用側板等には異なる幅のフィルム
テープもしくはスリット精度が良くない同一テープに適
用できるようにガイド幅可変用調整装置を設けることも
できる。第3の吸着コマ23はフィルムテープ5が切断
された後、テープ片5fを吸着した状態で回転しかつ下
降して大判カード原反に対して接着を行う。第3の吸着
コマ23内には、室温から200°C程度まで加熱でき
るヒーターを内蔵させる必要がある。これによりヒート
シール剤を加熱して粘着性を付与する。
【0020】<第2の実施形態>図3は、テープ断ち切
り貼り付け装置の第2の実施形態における吸着コマの動
作を示す図である。従来装置と異なり水平方向にフィル
ムテープを引き出し、2つの吸着コマからなる機構によ
りテープを引き出して大判カード原反に貼着を行う。水
平にフィルムテープを引き出すため、貼り付けの際、吸
着コマを回転させる必要がなく、接着のための上下動作
移動中の位置ズレを起しにくい利点がある。以下、動作
を説明する。
【0021】第1の吸着コマ11がフィルムテープ5を
吸着して、図3において右方に走行する(図3
(A))。所定距離走行して停止し、第2の吸着コマ1
2がテープ5を吸着する(図3(B))。第1の吸着コ
マ11が吸着を止め、再び最初の位置に戻ってテープを
吸着した際に、カッター刃24が第1と第2吸着コマの
間においてフィルムテープ5を切断する(図3
(C))。図3においてカッター刃24はテープ5の下
側(大判原反側)に設けられているが、その反対側の上
面側であってもよい。切断したテープ片5fを第2の吸
着コマ12が吸着した状態でそのまま下降して大判カー
ド原反4への接着を行う。この場合、吸着コマ12はテ
ープ片5fを吸着してそのまま平行に下降すれば良いの
で、第1の実施形態や従来装置のように回転動作を伴わ
ない(図3(C))。第2の吸着コマ12に加熱ヒータ
ーが必要なことは第1の実施形態の第3の吸着コマの場
合と同様である。
【0022】図4は、第2の実施形態において第1と第
2の吸着コマの吸着ゾーンを示す図である。図4(A)
は、図3(C)に相当する図、図4(B)は図4(A)
の状態で矢印側からフィルムテープを観察した状態であ
る。第2の実施形態においても第1の実施形態の場合の
第2の吸着コマと同様に、第1の吸着コマ11は2枚の
分離した板状または「コ」の字状の構造に形成され、第
2の吸着コマ12は薄板状に形成されていて、第1の吸
着コマ11の2枚の吸着板間に嵌合し、その溝内をスラ
イドして走行できる構造となっている。したがって、第
2の吸着コマの吸着ゾーン121はフィルムテープ5の
表面中央部分となり、第1の吸着コマの吸着ゾーン11
1はフィルムテープ5の表面両側縁部分となる。
【0023】吸着ゾーンはテープの切断長さに対応する
ようにゾーンを分けて調整可能としておけば、切断長さ
が変わる場合の調整が容易となり作業性が向上する。こ
れにはあらかじめ吸着するゾーンを所定の領域に分割し
ておき、切断長さに応じてゾーンを選択して真空吸引す
るようにしておくことが好ましい。図4(B)におい
て、フィルムテープのガイドのためには、ガイド用側板
25やガイド幅可変用Xテーブルを設けることができ、
ガイド幅可変用ネジ26や調整ネジ29を設けることが
できる。ガイドローラ10の幅も可変とする。これらに
より、所定のフィルムテープ幅にガイド幅を容易に調整
することができ作業効率が向上する。
【0024】吸着ゾーンをテープの切断長さに対応する
ようにゾーンを分けて調整可能とすること、及びフィル
ムテープガイドのために、ガイド用側板やガイド幅可変
用Xテーブルを設けること、は第1の実施形態において
も同様に可能である。
【0025】以上の動作説明から明らかなように、本発
明の第1または第2の実施形態においては、従来装置の
ようにフィルムテープの引き出しから切断に至る間にお
いてフィルムテープのテンション状態が解除される期間
が無くテープ切断時までテンションが維持された状態に
あるので、テープ切断精度が顕著に向上する。切断長さ
精度として、いずれの実施形態の場合も±0.05mm
程度の精度を維持することは容易であった。第2の実施
形態の場合も、第1の吸着コマが定位置に戻る際にフィ
ルムテープがテンション状態にあるので、ジャムる状態
となることがない。
【0026】
【発明の効果】上述のように、本発明のテープ断ち切り
貼り付け装置によれば、フィルムテープの引き出しから
切断までの間においてテープのテンションが安定して維
持されるので、テープ切断長さにバラツキが生じること
がない。また、吸着が解除されることがないのでテープ
の動揺による貼り付け位置の変動も少なくなる。この効
果は、吸着コマの周辺部に調整可能なガイド用側板やガ
イド幅可変用Xテーブル等を備えることにより一層向上
する。これらにより、テープのジャム発生等も少なくな
り装置の操作性が向上し作業負荷が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 テープ断ち切り貼り付け装置の第1の実施形
態における吸着コマの動作を示す図である。
【図2】 第1の実施形態において第2と第3の吸着コ
マが嵌合した状態を示す図である。
【図3】 テープ断ち切り貼り付け装置の第2の実施形
態における吸着コマの動作を示す図である。
【図4】 第2の実施形態において第1と第2の吸着コ
マの吸着ゾーンを示す図である。
【図5】 テープ断ち切り貼り付け装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】 従来のテープ断ち切り貼り付け装置の概略外
観構成を示す図である。
【図7】 従来装置における吸着コマの動作を説明する
図である。
【符号の説明】
1 テープ断ち切り貼り付け装置 2 テープユニット部 3 カードテーブル部 4 大判カード原反 5 フィルムテープ 6 CCDカメラ 7 エアシリンダー 8 テープリール 9 テンションローラ 10 ガイドローラ 11,21 第1の吸着コマ 12,22 第2の吸着コマ 23 第3の吸着コマ 24 カッター刃 25 フィルムテープガイド用側板 26 ガイド幅可変用ネジ 27,28 ガイド幅可変用Xテーブル 29 ガイド幅調整ネジ 31 従来装置の第1の吸着コマ 32 従来装置の第2の吸着コマ 33 従来装置の第2の吸着コマ 41 マーク(見当トンボ) 51,52,52 吸引パイプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートシール剤が塗布されたフィルムテ
    ープを巻き取りリールから鉛直方向に一定長長さに引き
    出して切断して大判カード原反の定位置に圧着貼り付け
    を行う装置であって、そのテープユニット部が、鉛直方
    向に下降するフィルムテープを吸着する第1の吸着コマ
    と、フィルムテープの下端部であってテープの表面両側
    縁部分を吸着した状態で下降して第3の吸着コマ位置ま
    で搬送する第2の吸着コマと、第2の吸着コマが搬送し
    たフィルムテープの下端部であってテープの中央部分を
    吸着して保持する第3の吸着コマと、第2の吸着コマが
    第1の吸着コマ側の定位置に戻ってフィルムテープを吸
    着して停止した際に、第2と第3の吸着コマの間におい
    てフィルムテープを切断するカッター刃からなり、当該
    第3の吸着コマはカッター刃がフィルムテープを切断し
    た後に、切断したフィルムテープ片のヒートシール剤が
    大判カード原反に接する位置まで回転しながら下降して
    搬送し、その後にフィルムテープ片を大判カード原反に
    圧着して接着する機構を有するものであり、第2の吸着
    コマが第3の吸着コマをその内部に嵌合した状態でスラ
    イドして走行させる構造にされていることを特徴とする
    テープ断ち切り貼り付け装置。
  2. 【請求項2】 ヒートシール剤が塗布されたフィルムテ
    ープを巻き取りリールから水平方向に一定長長さに引き
    出して切断して大判カード原反の定位置に圧着貼り付け
    を行う装置であって、そのテープユニット部が、水平方
    向に繰り出されるフィルムテープをテープの表面両側縁
    部分を吸着した状態で第2の吸着コマ位置まで搬送する
    第1の吸着コマと、第1の吸着コマが搬送したフィルム
    テープの端部であってテープの表面中央部分を吸着して
    保持する第2の吸着コマと、第1の吸着コマが搬送前の
    定位置に戻ってフィルムテープを吸着して停止した際
    に、第1と第2の吸着コマの間においてフィルムテープ
    を切断するカッター刃からなり、当該第2の吸着コマは
    カッター刃がフィルムテープを切断した後に、切断した
    フィルムテープ片のヒートシール剤が大判カード原反に
    接する位置まで下降して搬送し、その後にフィルムテー
    プ片を大判カード原反に圧着して接着する機構を有する
    ものであり、第1の吸着コマが第2の吸着コマをその内
    部に嵌合した状態でスライドして走行させる構造にされ
    ていることを特徴とするテープ断ち切り貼り付け装置。
  3. 【請求項3】 第2の吸着コマがフィルムテープのヒー
    トシール剤を加熱するヒーターを内蔵することを特徴と
    する請求項2記載のテープ断ち切り貼り付け装置。
  4. 【請求項4】 フィルムテープを案内しガイド幅可変用
    ネジでガイド幅を調整できるガイド用側板が吸着コマ部
    分に設けられていることを特徴とるす請求項1または請
    求項2記載のテープ断ち切り貼り付け装置。
  5. 【請求項5】 フィルムテープを案内しガイド幅調整ネ
    ジでガイド幅を調整できるガイド幅可変用Xテーブルが
    吸着コマ部分に設けられていることを特徴とるす請求項
    1または請求項2記載のテープ断ち切り貼り付け装置。
  6. 【請求項6】 吸着コマの吸着ゾーンがテープ切断長さ
    に応じて調整できるように分割したゾーンによって真空
    吸引されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のテープ断ち切り貼り付け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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