JP2006256375A - 車両用天井材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用天井材1は、天井材本体2と、天井材本体2に一体的に配設され車室内に温調用空気を供給するためのダクト3とを有している。車両用天井材1は、車両のインナーボディ6に設けた載置受部71を利用して、インナーボディ6に仮置きするよう構成してある。ダクト3は、載置受部71に載置するための仮置爪34を有しており、仮置爪34は、ダクト3の外周面から突出させてダクト3と一体成形してある。
【選択図】図2
Description
また、車両用天井材をボディパネルに取り付ける際には、車両用天井材をボディパネルに設けた衝撃吸収用リブに一旦仮置きし、この仮置状態の車両用天井材を固定具によってボディパネルに固定している。
また、例えば、特許文献2の自動車天井構造においては、ルーフサイドに配設した衝撃吸収用リブに切欠穴を形成し、成形天井(車両用天井材)の端縁に凸部を形成している。そして、凸部に形成した係止部を切欠穴に係合させることにより、成形天井の仮置き位置決めを行っている。
該車両用天井材は、車両のインナーボディに設けた載置受部を利用して、該インナーボディに仮置きするよう構成してあり、上記載置受部に載置するための仮置爪を上記ダクトに一体成形してなることを特徴とする車両用天井材にある(請求項1)。
そして、車両用天井材は、ダクトに直接形成した仮置爪を、インナーボディにおける載置受部に載置することにより、インナーボディに仮置きすることができる。そのため、ダクトの剛性を利用して仮置きすることができ、この仮置状態を安定させることができる。
それ故、上記車両用天井材によれば、製造工数の増加を防止し、安定した仮置きを行うことができる。
本発明において、上記ダクトは、上記天井材本体の後方側において左右に伸びる後方ダクト部と、該後方ダクト部の左右両端に連結され、該後方ダクト部から上記天井材本体の前方側に向けて伸びる左右一対の側方ダクト部とを有しており、上記仮置爪は、上記側方ダクト部に一体成形してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、側方ダクト部に形成した仮置爪を、インナーボディの左右両側部に形成した載置受部に載置して、車両用天井材の仮置きを行うことができる。そのため、この仮置きを容易に行うことができる。
この場合には、車両用天井材は、側方ダクト部に一体成形した衝撃吸収部により、天井材本体の前方側部分の補強を行うことができる。また、側方ダクト部と衝撃吸収部とが一体化していることにより、天井材本体の全体の補強を効果的に行うことができる。
そして、上記仮置爪を衝撃吸収部に一体成形したことにより、車両用天井材の左右両側部における前方側部分に、仮置爪を形成することができる。そのため、車両用天井材の前方側部分をインナーボディに仮置きすることができる。
この場合には、上記アシストブラケットを利用して、車両用天井材をインナーボディに仮置きすることができる。そのため、インナーボディに特別な仮置き用の受部を形成することなく、車両用天井材の仮置きを行うことができる。
この場合には、アシストブラケットに載置することが必要な部分にのみ仮置爪を形成することにより、仮置爪の形成にかかる材料費を低減させることができる。
また、仮置爪は、車両用天井材の水平方向に向けて形成することもできる。この場合には、車両用天井材の水平方向に対する仮置爪の傾斜角度は、約0°となる。
本例の車両用天井材1は、図1〜図5に示すごとく、天井材本体2と、この天井材本体2に一体的に配設され車室内に温調用空気を供給するためのダクト(クーラーダクト)3とを有している。この車両用天井材1は、車両のインナーボディ6に設けた載置受部71を利用して、このインナーボディ6に仮置きするよう構成してある。また、ダクト3は、載置受部71に載置するための仮置爪34を有しており、この仮置爪34は、ダクト3の外周面から突出させて、ダクト3と一体成形してある。
また、図1〜図5において、車両用天井材1の左右方向WをWで示し、前方方向をLで示し、下方向をHで示している。
図1に示すごとく、本例の車両用天井材1は、乗用自動車に使用するものであり、薄肉鋼板から形成されたルーフパネル5の室内側に配設するものである。そして、特に、本例の車両用天井材1は、後部座席にもエアコンディショナー(室温調整機)の吹出口311を備えたワンボックスカー等の大型乗用車の天井材として使用するものである。
また、図2〜図4に示すごとく、本例のインナーボディ6は、ルーフパネル5におけるインナーパネル51の左右両側部に配設されたルーフサイドレール6である。このルーフサイドレール6には、アシストグリップ8を固定するためのアシストブラケット7が配設されている。このアシストブラケット7には、アシストグリップ8における取付クリップ81を係合させるための係合穴72が形成されている。
そして、本例の仮置爪34は、左右の衝撃吸収部33において、最も前方に位置するアシストブラケット7に対応する位置にそれぞれ形成されている。
そして、図2、図4に示すごとく、車両用天井材1は、ダクト3に直接形成した仮置爪34を、アシストブラケット7の載置受部71に載置することにより、ルーフサイドレール6に仮置きすることができる。そのため、ダクト3の剛性を利用して仮置きすることができ、この仮置状態101を安定させることができる。
それ故、上記車両用天井材1によれば、仮置構造を簡単に形成することができ、製造工数の増加を防止し、安定した仮置きを行うことができる。
2 天井材本体
3 ダクト
31 側方ダクト部
32 後方ダクト部
33 衝撃吸収部
34 仮置爪
5 ルーフパネル
6 インナーボディ(ルーフサイドレール)
7 アシストブラケット
71 載置受部
8 アシストグリップ
W 左右方向
Claims (5)
- 天井材本体と、該天井材本体に一体的に配設され、車内に空気を供給するためのダクトとを有する車両用天井材において、
該車両用天井材は、車両のインナーボディに設けた載置受部を利用して、該インナーボディに仮置きするよう構成してあり、上記載置受部に載置するための仮置爪を上記ダクトに一体成形してなることを特徴とする車両用天井材。 - 請求項1において、上記ダクトは、上記天井材本体の後方側において左右に伸びる後方ダクト部と、該後方ダクト部の左右両端に連結され、該後方ダクト部から上記天井材本体の前方側に向けて伸びる左右一対の側方ダクト部とを有しており、
上記仮置爪は、上記側方ダクト部に一体成形してあることを特徴とする車両用天井材。 - 請求項2において、上記ダクトは、上記側方ダクト部の前方側に衝撃吸収部を一体成形してなり、
上記仮置爪は、上記衝撃吸収部に一体成形してあることを特徴とする車両用天井材。 - 請求項1〜3のいずれか一項において、上記載置受部は、アシストグリップを上記インナーボディに固定するためのアシストブラケットであることを特徴とする車両用天井材。
- 請求項4において、上記仮置爪は、上記ダクトにおいて、上記アシストブラケットに対向する部分のみに形成してあることを特徴とする車両用天井材。
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