JP4919923B2 - 車両用内装部材の取付構造 - Google Patents

車両用内装部材の取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4919923B2
JP4919923B2 JP2007259967A JP2007259967A JP4919923B2 JP 4919923 B2 JP4919923 B2 JP 4919923B2 JP 2007259967 A JP2007259967 A JP 2007259967A JP 2007259967 A JP2007259967 A JP 2007259967A JP 4919923 B2 JP4919923 B2 JP 4919923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insertion protrusion
fitting
opening
protrusion
vehicle interior
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007259967A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009083828A (ja
Inventor
充 松井
良一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007259967A priority Critical patent/JP4919923B2/ja
Publication of JP2009083828A publication Critical patent/JP2009083828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4919923B2 publication Critical patent/JP4919923B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Description

本発明は、被取付部材の嵌合口部に取付部材の差込突出部を挿入して被取付部材に取付部材を取り付けた車両用内装部材の取付構造に関する。
被取付部材としてのインストルメントパネルは、計器類、空調用の吹出口やグローブボックスなどを取り付けるための開口部が形成されている。
このインストルメントパネルには、開口部を塞ぐためにカバー(取付部材)がビスを用いて取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−260708号公報
しかし、特許文献1のカバーはビスを用いて取り付けるので、ビスをインストルメントパネルにねじ結合する必要がある。
このため、ビスをインストルメントパネルにねじ結合(締結)する必要があり、カバーの取り付けに手間がかかる。
ここで、カバーの取付箇所がインストルメントパネルの下方側の場合、特に乗員の足元前方に設ける場合、ビスの締結作業による負担は極めて大きくなる。
本発明は、取付部材を被取付部材に強固に取り付ける(いわゆる、取付部材の支持剛性を確保する)ことができ、加えて、取付部材を容易に取り付けることができる車両用内装部材の取付構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、被取付部材に嵌合口部を備えるとともに、前記嵌合口部に挿入可能な差込突出部を取付部材に備え、前記差込突出部を前記嵌合口部に挿入することにより、前記差込突出部の挿入方向に対して直交する方向への移動を規制した状態で、前記被取付部材に前記取付部材を取り付ける車両用内装部材の取付構造であって、前記差込突出部は、前記嵌合口部の取付位置まで挿入した状態において、前記嵌合口部の挿入側端部と当接して挿入方向への荷重を前記挿入側端部に伝え、かつ、挿入方向に対して反対側への移動を許容する荷重伝達部を備え、前記嵌合口部は、上下の壁部および左右の壁部で挿入方向に向けて開口が形成され、かつ、前記下壁部を前記上壁部に対して挿入方向奥側に設けることにより、挿入方向に向けて形成された前記開口に対して上下方向に交差する開口が形成され、前記嵌合口部に前記差込突出部を挿入する際には、前記嵌合口部に前記差込突出部を所定角度傾けて挿入し、挿入した前記差込突出部を前記挿入方向まで回動して前記取付位置に配置することを特徴とする。
請求項において、前記荷重伝達部は、前記差込突出部が前記挿入方向に対して平行な位置まで回動した状態において、前記挿入側端部の手前側に位置するように設けられたことを特徴とする。
請求項において、前記差込突出部は、先端部が側面視で先細状に形成され、前記先端部の突出端が前記差込突出部の中心からオフセットさせて設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、取付部材の差込突出部に荷重伝達部を備えた。この荷重伝達部は、差込突出部を嵌合口部の取付位置まで挿入した状態において、嵌合口部の挿入側端部と当接して挿入方向への荷重を挿入側端部に伝えるものである。
よって、被取付部材に取付部材を取り付けた状態で、被取付部材に荷重が作用した場合に、作用した荷重を取付部材を経て被取付部材に伝えることができる。
すなわち、荷重が作用した際に、作用した荷重を取付部材を経て被取付部材に伝えることで、被取付部材で取付部材を確実に受け止めることができる。よって、取付部材がぐらつくことを被取付部材で防ぐことができる。
これにより、取付部材を被取付部材で強固に支持することができ、いわゆる、取付部材の支持剛性を確保することができる。
さらに、この荷重伝達部は、差込突出部を嵌合口部の取付位置まで挿入した状態において、挿入方向に対して反対側への移動を許容するものである。
挿入方向に対して反対側への移動を許容することで、複数の嵌合口部に差込突出部をそれぞれ挿入する際に、各差込突出部を微調整しながら挿入することができる。
これにより、複数の嵌合口部に各差込突出部を手間をかけないで簡単に挿入することができるので、取付部材を容易に取り付けることができる。
請求項に係る発明では、嵌合口部は、挿入方向に向けて開口が形成されるとともに、この開口に対して上下方向に交差する開口が形成されている。
よって、嵌合口部に差込突出部を挿入する際に、嵌合口部に差込突出部を所定角度傾けて挿入し、挿入した差込突出部を挿入方向まで回動して取付位置に配置することができる。
これにより、被取付部材に取付部材を手間をかけないで簡単に取り付けることができる。
請求項に係る発明では、差込突出部が挿入方向に対して平行な位置まで回動した状態において、荷重伝達部を挿入側端部の手前側に位置させた。
これにより、差込突出部を挿入方向に対して平行な位置まで回動した後、差込突出部を挿入方向に押し込むことで、荷重伝達部を挿入側端部に手間をかけないで簡単に当接させることができる。
請求項に係る発明では、差込突出部の先端部を側面視で先細状に形成し、差込突出部の先端を差込突出部の中間部からオフセットさせて設けた。
これにより、先端部のテーパ面を大きく確保することができるので、大きなテーパ面を利用して差込突出部を嵌合口部の取付位置に手間をかけないで簡単に差し込むことができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係る車両用内装部材の取付構造を備えた車両を示す分解斜視図である。
車両10は、エンジンルーム11と車室12との間にインストルメントパネル(被取付部材)13を備え、インストルメントパネル13のエンジンルーム11側に空気調和ユニット(被取付部材)14を備え、インストルメントパネル13の右側端部側にサイドライニング(被取付部材)15が設け、インストルメントパネル13の右側底部16に車両用内装部材の取付構造20が設けられている。
インストルメントパネル13は、左右の端部17,18が左右のフロントピラー下部(図示せず)にそれぞれ取り付けられている。
空気調和ユニット14は、車体に取り付けられることでインストルメントパネル13のエンジンルーム11側に配置されている。
サイドライニング15は、右フロントドア開口の前下部(図示せず)を覆う装飾用の部材である。
図2は本発明に係る車両用内装部材の取付構造を示す分解斜視図である。
車両用内装部材の取付構造20は、空気調和ユニット14に設けられた左前嵌合口部(嵌合口部)22と、サイドライニング15に設けられた右前嵌合口部(嵌合口部)23と、インストルメントパネル13に設けられた左後嵌合口部24および右後嵌合口部25と、左右の前嵌合口部22,23および左右の後嵌合口部24,25に取り付け可能なアンダーカバー(取付部材)26とを備える。
左右の前嵌合口部22,23は、インストルメントパネル13(図1も参照)の意匠面後方側で、かつ、左右の後嵌合口部24,25の上方にそれぞれ配置されている。
左前嵌合口部22は、空気調和ユニット14の右側部から右側に突出した突出部材31に設けられ、アンダーカバー26の左前差込突出部(差込突出部)32が差込可能に形成されている。
なお、左前嵌合口部22は、図4〜図7に基づいて詳しく説明する。
右前嵌合口部23は、サイドライニング15の上端部に設けられ、アンダーカバー26の右前差込突出部(差込突出部)33が差込可能に形成されている。
なお、右前嵌合口部23は、図8〜図9に基づいて詳しく説明する。
左右の後嵌合口部24,25は、インストルメントパネル13のうち、運転席側の右側底部16に設けられている。
左後嵌合口部24は、右側底部16であって、車体中央寄りの部位16aに略矩形状に形成されている。左後嵌合口部24に、アンダーカバー26の左後差込突出部34が左クリップ35を介して係止可能に略矩形状に形成されている。
右後嵌合口部25は、右側底部16であって、右端部寄りの部位16bに略矩形状に形成されている。右後嵌合口部25に、アンダーカバー26の右後差込突出部36が右クリップ37を介して係止可能に略矩形状に形成されている。
図3は本発明に係る車両用内装部材の取付構造のアンダーカバーを示す斜視図である。
アンダーカバー26は、樹脂材で略矩形状に形成されたパネルで、裏面(上面)26aに補強リブ41…が格子状に設けられるとともに係止片42…が設けられ、左前角部26bから左前差込突出部32が車体前方に向けて突出され、右前角部26cから右前差込突出部33が車体前方に向けて突出され、左後角部26dから左後差込突出部34が上方に向けて突出され、右後角部26e近傍から右後差込突出部36が上方に向けて突出されている。
左後差込突出部34に左クリップ35が係止されるとともに、右後差込突出部36に右クリップ37が係止されている。
吸音材44が係止片42…に係止され、アンダーカバー26の裏面26aに取り付けられている。
図4は本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左前嵌合口部および左前差込突出部を示す分解斜視図、図5(a)は図4に示す左前嵌合口部の正面図、図5(b)は図5(a)の5b−5b線断面図、図6は本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左前差込突出部を示す側面図である。
左前嵌合口部22は、図1に示す空気調和ユニット14の右側部から右側に突出した突出部材31の端部(以下、「左壁部」という)46に設けられている。
左前嵌合口部22は、左壁部46の上後部位46aから上後アングル47が右側に延出され、左壁部46の下前部位46bから下前アングル48が右側に延出され、上後アングル47の先端部47aおよび下前アングル48の先端部48aに右壁部49が設けられている。
上後アングル47は、水平に形成された上水平壁部(上壁部)51と、上水平壁部51から鉛直上向きに形成された上鉛直壁部52とで略L字状に形成されている。
上水平壁部51の後端部は、左前嵌合口部22の左挿入側端部(挿入側端部)53を構成する。
下前アングル48は、水平に形成された下水平壁部(下壁部)55と、下水平壁部55から鉛直下向きに形成された下鉛直壁部56とで略L字状に形成されている。
図5(b)に示すように、上水平壁部51の下方に下水平壁部55を平行に設けることにより、上水平壁部51および下水平壁部55間に間隔L1が確保されている。
よって、上下の水平壁部51,55および左右の壁部46,49で、挿入方向(矢印A方向)に向けて略矩形状の左水平開口(開口)58が形成されている。
また、上鉛直壁部52に対して挿入方向(矢印A方向)奥側に下鉛直壁部56を平行に設けることにより、上鉛直壁部52および下鉛直壁部56間に間隔L2が確保されている。
よって、上下の鉛直壁部52,56および左右の壁部46,49で、挿入方向(矢印A方向)に向けて形成された左水平開口58に対して上下方向に交差する略矩形状の左鉛直開口(開口)59が形成されている。
図4に示すように、左前差込突出部32は、左前嵌合口部22に挿入可能な挿入部61を備え、挿入部61の先端部62が側面視で先細状に形成され、挿入部61の基端部63に荷重伝達部65が備えられている。
図6に示すように、挿入部61は、アンダーカバー26の左前角部26bから車体前方に向けて突出され、先端部62の突出端62aが挿入部61の中心66から寸法L3だけ下方にオフセットさせて設けられている。
挿入部61の中心66から下方にオフセットさせることで、先端部62の上テーパ面(テーパ面)62bを大きく確保することができる。
突出端62aを挿入部61の中心66からオフセットした理由については、図13(a)、14(a)で詳しく説明する。
荷重伝達部65は、基端部63の上辺63aから上方に張り出した一対の張出片68である。
一対の張出片68は、左前嵌合口部22に左前差込突出部32が差し込まれた状態において、左前嵌合口部22の左挿入側端部53に当接する部位である。
基端部63に一対の張出片68を設けた理由については後述する。
図7は本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左前嵌合口部に左前差込突出部を挿入させた状態を示す断面図である。
左前嵌合口部22は、挿入方向に向けて左水平開口58(図5(b)参照)が形成されるとともに左鉛直開口59(図5(b)参照)が形成されている。
よって、左前差込突出部32を左前嵌合口部22に挿入する際に、左前差込突出部32を想像線で示すように、上向きに所定角度傾けた状態で挿入することが可能である。
挿入後に、実線で示す取付位置まで矢印方向に回動した際に、挿入部61の上辺61aが上後アングル47の上水平壁部51に面接触するとともに、挿入部61の下辺61bが下前アングル48の下水平壁部55に面接触することで、実線で示す取付位置に静止させることが可能である。
これにより、左前嵌合口部22に左前差込突出部32を手間をかけないで簡単に取り付けることができる。
この状態において、左前差込突出部32は、挿入部61の上辺61aが上後アングル47の上水平壁部51に面接触するとともに、挿入部61の下辺61bが下前アングル48の下水平壁部55に面接触した状態に保たれている。
よって、左前差込突出部32は、上下の水平壁部51,55で、挿入方向に対して直交する方向(すなわち、上下方向)に移動することが規制されている。
また、一対の張出片68が左挿入側端部53に当接することで、アンダーカバー26を車体前後方向に対して位置決めすることができる。
ここで、左前差込突出部32の張出片68,68は、左前差込突出部32が挿入方向(矢印A方向))に対して平行な位置まで回動した状態において、左挿入側端部53の手前側(挿入方向の手前側)に位置するように設けられている。
これにより、左前差込突出部32を挿入方向に対して平行な位置まで回動した後、左前差込突出部32を挿入方向に押し込むことで、一対の張出片68を左挿入側端部53に手間をかけないで簡単に当接させることができる。
左前嵌合口部22の左挿入側端部53に一対の張出片68を当接することで、アンダーカバー26に車体前方(挿入方向)への荷重が矢印の如く作用した際に、作用した荷重を一対の張出片68を経て左挿入側端部53に伝えることができる。
また、一対の張出片68は、挿入方向に対して反対側への移動を許容することができる部位である。
なお、作用した荷重を一対の張出片68を経て左挿入側端部53に伝える構成にした理由、一対の張出片68を挿入方向に対して反対側への移動を許容する構成にした理由については後述する。
図8は本発明に係る車両用内装部材の取付構造の右前嵌合口部および右前差込突出部を示す分解斜視図である。
右前嵌合口部23は、サイドライニング15の上端部15aに設けられている。
右前嵌合口部23は、上水平壁部(上壁部)75、下水平壁部(下壁部)76、左壁部77および右壁部78で、挿入方向(矢印B方向)に向けて略矩形状の右水平開口(開口)81が形成されている。
上水平壁部75の後端部は、右前嵌合口部23の右挿入側端部(挿入側端部)82を構成する。
下水平壁部76の後端76aから車体後方に向けて下り勾配の傾斜壁84が形成されている。
右前差込突出部33は、アンダーカバー26の右前角部26cから車体前方に向けて突出されている。
右前差込突出部33は、図4に示す左前差込突出部32と同じ部材であり、左前差込突出部32と同一構成部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図9は本発明に係る車両用内装部材の取付構造の右前嵌合口部に右前差込突出部を挿入させた状態を示す断面図である。
下水平壁部76の後端76aから車体後方に向けて下り勾配の傾斜壁84が形成されている。
よって、右前差込突出部33を右前嵌合口部23に挿入する際に、右前差込突出部33を想像線で示すように、上向きに所定角度傾けた状態で挿入することが可能である。
挿入後に、実線で示す取付位置まで矢印方向に回動した際に、挿入部61の上辺61aが上水平壁部75に面接触するとともに、挿入部61の下辺61bが下水平壁部76に面接触することで、実線で示す取付位置に静止させることが可能である。
これにより、右前嵌合口部23に右前差込突出部33を手間をかけないで簡単に取付位置に取り付けることができる。
この状態において、右前差込突出部33は、挿入部61の上辺61aが上水平壁部75に面接触するとともに、挿入部61の下辺61bが下水平壁部76に面接触した状態に保たれている。
よって、右前差込突出部33は、上下の水平壁部75,76で、挿入方向に対して直交する方向(上下方向)に移動することが規制されている。
ここで、右前差込突出部33の張出片68,68は、右前差込突出部33が挿入方向(矢印A方向))に対して平行な位置まで回動した状態において、右挿入側端部82の手前側(挿入方向の手前側)に位置するように設けられている。
これにより、右前差込突出部33を挿入方向に対して平行な位置まで回動した後、右前差込突出部33を挿入方向に押し込むことで、一対の張出片68を右前差込突出部33に手間をかけないで簡単に当接させることができる。
右前嵌合口部23の右挿入側端部82に一対の張出片68を当接することで、アンダーカバー26に車体前方(挿入方向)への荷重が矢印の如く作用した際に、作用した荷重を一対の張出片68を経て右挿入側端部82に伝えることができる。
また、一対の張出片68は、挿入方向に対して反対側への移動を許容することができる部位である。
なお、作用した荷重を一対の張出片68を経て右挿入側端部82に伝える構成にした理由、一対の張出片68を挿入方向に対して反対側への移動を許容する構成にした理由については以下に説明する。
ここで、図7で説明した、作用した荷重を一対の張出片68を経て左挿入側端部53に伝える構成にした理由、図9で説明した、作用した荷重を一対の張出片68を経て右挿入側端部82に伝える構成にした理由について説明する。
すなわち、荷重が作用した際に、作用した荷重をアンダーカバー26を経て左右の挿入側端部53,82に伝えることで、左右の挿入側端部53,82でアンダーカバー26を確実に受け止めることができる。
よって、アンダーカバー26がぐらつくことを左右の挿入側端部53,82で防ぐことができる。
これにより、アンダーカバー26を左右の挿入側端部53,82で強固に支持することができ、いわゆる、アンダーカバー26の支持剛性を確保することができる。
また、図7に示す左前差込突出部32の張出片68,68、および図9に示す右前差込突出部33張出片68,68を挿入方向に対して反対側への移動を許容することで、複数としての左右の前嵌合口部22,23に左右の前差込突出部32,33をそれぞれ挿入する際に、各差込突出部32,33を微調整しながら挿入することができる。
これにより、左右の前嵌合口部22,23に左右の前差込突出部32,33を手間をかけないで簡単に挿入することができる。
図10は本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左後嵌合口部および左後差込突出部を示す分解斜視図である。
左後嵌合口部24は、インストルメントパネル13に略矩形状に形成されている。
左後差込突出部34は、上端部34aに係止孔87が形成されている。左後差込突出部34に左クリップ35が嵌合されることで、係止片88が係止孔87に係止されている。係止片88が係止孔87に係止することで、左後差込突出部34に左クリップ35が取り付けられている。
左クリップ35に左後嵌合口部24を嵌合することで、左クリップ35の係止溝89に左後嵌合口部24の周縁24aが係止されている。
係止溝89に周縁24aが係止することで、左後嵌合口部24が左クリップ35を介して左後差込突出部34に係止されている。
図2に示す右後嵌合口部25は、左後嵌合口部24と同一部材であり、詳しい説明を省略する。
図3に示す右後差込突出部36は、左後差込突出部34と同一部材であり、詳しい説明を省略する。
図3に示す右クリップ37は、左クリップ35と同一部材であり、詳しい説明を省略する。
図11は本発明に係る車両用内装部材の取付構造を示す断面図である。
左右の前嵌合口部22,23に左右の前差込突出部32,33がそれぞれ挿入されるとともに、左右の後嵌合口部24,25に左右の後差込突出部34,36がそれぞれ係止されている。
このように、左右の後嵌合口部24,25に左右の後差込突出部34,36をそれぞれ係止することで、左右の前差込突出部32,33が左右の前嵌合口部22,23からそれぞれ抜け出すことを防止することができる。
これにより、アンダーカバー26が、空気調和ユニット14、サイドライニング15およびインストルメントパネル13(図1参照)に取り付けられている。
この状態で、左前差込突出部32の一対の張出片68が、左前嵌合口部22の左挿入側端部53に当接されている。
さらに、右前差込突出部33の一対の張出片68が、右前嵌合口部23の右挿入側端部82に当接されている。
また、アンダーカバー26の後端部26fにインストルメントパネル13の下端部13aが重ね合わされている。
つぎに、車両用内装部材の取付構造20を組み付ける手順を図12〜図14に基づいて説明する。
図12は本発明に係る車両用内装部材の取付構造のアンダーカバーを左右の前嵌合口部に合わせる例を説明する図である。
アンダーカバー26に備えた左右の後差込突出部34,36に左クリップ35,37を矢印Cの如くそれぞれ係止する。
アンダーカバー26の前端部26gを矢印Dの如く持ち上げることで、アンダーカバー26を車体前方に向けて上り勾配に配置する。
左右の前差込突出部32,33を矢印Eの如く移動することで、まず、右前差込突出部33を右前嵌合口部23に合わせる。
図13(a),(b)は本発明に係る車両用内装部材の取付構造の右前嵌合口部に右前差込突出部を差し込む例を説明する図である。
(a)において、右前差込突出部33を上向きに所定角度傾けた状態で、右前差込突出部33の右水平開口81に合わせる。
右水平開口81に合わせた後、アンダーカバー26を矢印Fの如く回動する。
(b)において、アンダーカバー26を水平位置まで回動するとともに、右前差込突出部33を右水平開口81に差し込む。
右前差込突出部33を右水平開口81に差し込むことで、右前嵌合口部23の右挿入側端部82に一対の張出片68を当接する。
これにより、右前差込突出部33を右前嵌合口部23の取付位置に配置する。
ここで、右前差込突出部33の突出端62aを挿入部61の中心66から下方にオフセットさせることで、先端部62の上テーパ面62bが大きく確保されている。
よって、大きな上テーパ面62bを利用して右前差込突出部33を右前嵌合口部23において効率よく矢印F(図13(a)参照)の如く回動させることができる。
これにより、右前差込突出部33を右前嵌合口部23の取付位置に手間をかけないで簡単(円滑)に差し込むことができる。
図14(a)〜(c)は本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左前嵌合口部に左前差込突出部を差し込む例を説明する図である。
(a)において、左前差込突出部32を上向きに所定角度傾けた状態で、左前差込突出部32の左水平開口58および左鉛直開口59からなる左開口に合わせる。
(b)において、左水平開口58に合わせた後、アンダーカバー26を矢印Gの如く回動する。
アンダーカバー26を水平位置まで回動するとともに、左前差込突出部32を左水平開口58に差し込む。
(c)において、左前差込突出部32を左水平開口58(図14(b)参照)に差し込むことで、左前嵌合口部22の左挿入側端部53に一対の張出片68を当接する。
これにより、左前差込突出部32を左前嵌合口部22の取付位置に配置する。
ここで、左前差込突出部32の突出端62aを挿入部61の中心66から下方にオフセットさせることで、先端部62の上テーパ面62bが大きく確保されている。
これにより、大きな上テーパ面62bを利用して左前差込突出部32を左前嵌合口部22において効率よく矢印G(図14(b)参照)の如く回動させることができる。
これにより、左前差込突出部32を左前嵌合口部22の取付位置に手間をかけないで簡単(円滑)に差し込むことができる。
加えて、先端部62の上テーパ面62bを大きく形成することで、上後アングル47および下前アングル48間の間隔L2を小さく抑えることができる。
これにより、上後アングル47の幅寸法L4を大きく確保して上後アングル47(すなわち、左前嵌合口部22)の剛性を高めることができる。
図13(b)、図14(c)に示すように、左右の前差込突出部32,33を左右の前嵌合口部22,23の取付位置にそれぞれ配置させた後、図11に示すように、左右の後嵌合口部24,25に左右の後差込突出部34,36をそれぞれ係止する。
これにより、アンダーカバー26を、空気調和ユニット14、サイドライニング15およびインストルメントパネル13(図1参照)に取り付ける。
以上説明したように、左右の前差込突出部32,33を上向きに所定角度傾けた状態で左右の前嵌合口部22,23に合わせ、その後、回動して取付位置に配置することができる。
これにより、インストルメントパネル13にアンダーカバー26を手間をかけないで簡単に取り付けることができる。
ここで、前述したように、左右の前嵌合口部22,23は、インストルメントパネル13(図1も参照)の意匠面後方側で、かつ、左右の後嵌合口部24,25の上方にそれぞれ配置されている。
加えて、アンダーカバー26の取付箇所は、インストルメントパネル13の下方側の場合、すなわち乗員の足元前方になる。
よって、従来技術のように、アンダーカバー26をビスでねじ結合する場合、ビスで締結する箇所がインストルメントパネル13の意匠面側から奥まっている。
このため、インストルメントパネル13の意匠面側から視認し難く、ビスの締結作業による負担は極めて大きくなる。
そこで、左右の前差込突出部32,33を上向きに所定角度傾けた状態で左右の前嵌合口部22,23に合わせ、その後、回動して取付位置に配置することができるようにした。
これにより、インストルメントパネル13の下方側となる取付作業困難な箇所に、アンダーカバー26を手間をかけないで簡単に取り付けることができる。
なお、前記実施の形態では、被取付部材としてインストルメントパネル13、空気調和ユニット14およびサイドライニング15を例示したが、これに限定するものではない。
また、取付部材としてアンダーカバー26を例示したが、これに限定するものではない。
また、前記実施の形態で例示した左右の前嵌合口部22,23、アンダーカバー26、左右の前差込突出部32,33、張出片68などの形状は適宜変更が可能である。
本発明は、被取付部材の嵌合口部に取付部材の差込突出部を挿入して被取付部材に取付部材を取り付けた車両用内装部材の取付構造を備えた自動車への適用に好適である。
本発明に係る車両用内装部材の取付構造を備えた車両を示す分解斜視図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造を示す分解斜視図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造のアンダーカバーを示す斜視図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左前嵌合口部および左前差込突出部を示す分解斜視図である。 (a)は図4に示す左前嵌合口部の正面図、(b)は図5(a)の5b−5b線断面図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左前差込突出部を示す側面図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左前嵌合口部に左前差込突出部を挿入させた状態を示す断面図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造の右前嵌合口部および右前差込突出部を示す分解斜視図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造の右前嵌合口部に右前差込突出部を挿入させた状態を示す断面図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左後嵌合口部および左後差込突出部を示す分解斜視図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造を示す断面図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造のアンダーカバーを左右の前嵌合口部に合わせる例を説明する図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造の右後嵌合口部に右後差込突出部を差し込む例を説明する図である。 本発明に係る車両用内装部材の取付構造の左後嵌合口部に左後差込突出部を差し込む例を説明する図である。
符号の説明
10…車両、13…インストルメントパネル(被取付部材)、14…空気調和ユニット(被取付部材)、15…サイドライニング(被取付部材)、20…車両用内装部材の取付構造、22…左前嵌合口部(嵌合口部)、23…右前嵌合口部(嵌合口部)、26…アンダーカバー(取付部材)、32…左前差込突出部(差込突出部)、33…右前差込突出部(差込突出部)、46,77…左壁部、49,78…右壁部、51,75…上水平壁部(上壁部)、53…左挿入側端部(挿入側端部)、55,76…下水平壁部(下壁部)、58…左水平開口(開口)、59…左鉛直開口(開口)、62…先端部、62a…突出端、65…荷重伝達部、66…中心、68…張出片、81…右水平開口(開口)、82…右挿入側端部(挿入側端部)、F1…荷重、F2…衝撃荷重。

Claims (3)

  1. 被取付部材に嵌合口部を備えるとともに、前記嵌合口部に挿入可能な差込突出部を取付部材に備え、前記差込突出部を前記嵌合口部に挿入することにより、前記差込突出部の挿入方向に対して直交する方向への移動を規制した状態で、前記被取付部材に前記取付部材を取り付ける車両用内装部材の取付構造であって、
    前記差込突出部は、前記嵌合口部の取付位置まで挿入した状態において、前記嵌合口部の挿入側端部と当接して挿入方向への荷重を前記挿入側端部に伝え、かつ、挿入方向に対して反対側への移動を許容する荷重伝達部を備え
    前記嵌合口部は、
    上下の壁部および左右の壁部で挿入方向に向けて開口が形成され、
    かつ、前記下壁部を前記上壁部に対して挿入方向奥側に設けることにより、挿入方向に向けて形成された前記開口に対して上下方向に交差する開口が形成され、
    前記嵌合口部に前記差込突出部を挿入する際には、前記嵌合口部に前記差込突出部を所定角度傾けて挿入し、挿入した前記差込突出部を前記挿入方向まで回動して前記取付位置に配置することを特徴とする車両用内装部材の取付構造。
  2. 前記荷重伝達部は、前記差込突出部が前記挿入方向に対して平行な位置まで回動した状態において、前記挿入側端部の手前側に位置するように設けられたことを特徴とする請求項記載の車両用内装部材の取付構造。
  3. 前記差込突出部は、先端部が側面視で先細状に形成され、前記先端部の突出端が前記差込突出部の中心からオフセットさせて設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用内装部材の取付構造。
JP2007259967A 2007-10-03 2007-10-03 車両用内装部材の取付構造 Expired - Fee Related JP4919923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007259967A JP4919923B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 車両用内装部材の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007259967A JP4919923B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 車両用内装部材の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009083828A JP2009083828A (ja) 2009-04-23
JP4919923B2 true JP4919923B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=40657784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007259967A Expired - Fee Related JP4919923B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 車両用内装部材の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4919923B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6254361B2 (ja) * 2013-05-10 2017-12-27 トヨタ自動車九州株式会社 クランプユニット及びクランプ装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104399A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Hino Motors Ltd インストルメントパネル用側部カバーの取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009083828A (ja) 2009-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050236859A1 (en) Mounting structure for console
JP5532510B2 (ja) インストルメントパネル
JP2019064586A5 (ja) 車室内側に装着される内装品の取付構造
JP2019064586A (ja) 車両用ドアライニングの取付構造
US7175217B1 (en) Vehicle power outlet bezel assembly
US20110067206A1 (en) Trim Panel Attachment Assembly With Anti-Rotation Flange
JP5701653B2 (ja) コンソールボックス
JP4919923B2 (ja) 車両用内装部材の取付構造
JP5115836B2 (ja) 車両用艤装部品の係止構造
JP4973978B2 (ja) コンソールボックスの取付け構造
JP5200689B2 (ja) 車両のインストルメントパネル部構造
JP4389817B2 (ja) 車両用天井材
JP4553851B2 (ja) ドアグリップの取付構造
JP2004230969A (ja) 車両用フィニッシャ構造
JP4654276B2 (ja) 車室内装材の取付構造
JP6941295B2 (ja) センタークラスタパネルの取付構造
JP4675221B2 (ja) センターコンソール
JP2007232163A (ja) クリップ
JP2015164832A (ja) インストルメントパネル構造
JP4872626B2 (ja) スリップジョイントの取付構造
JP6281407B2 (ja) 車両用内装材
JP2010095117A (ja) 車両用内装部品の組付け構造
JP5029807B2 (ja) コネクタボックス
WO2021060284A1 (ja) 車両のガーニッシュ
JP4839327B2 (ja) 車両のインストルメントパネル構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4919923

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees