JP2007232163A - クリップ - Google Patents

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Takumi Higashiyama
拓実 東山
Takashi Yoshimura
崇 吉村
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Abstract

【課題】パネルに取り付ける内装部品の位置決めを確実にできるクリップを提供する。
【解決手段】クリップ60は、インストルメントパネルに取り付けられる右サイドクラスタの裏面の所定箇所に突設され、位置決め用のクリップである。このクリップ60は、平面部61と、該平面部61の左右両側に設けられた一対の側壁部62,65とを主体に断面コの字形に形成されている。平面部61の外面には爪部70が設けられ、該爪部70の左右両側には爪部70を弾性変形させるためのスリット68a,68bが設けられている。さらに一対の側壁部62,65の間には板状のリブ72が渡設されている。よって、クリップ60の側壁部62,65に対する横方向からの付勢に対する強度を強化できるので、平面部61が歪まず、右サイドクラスタの位置決めを確実に行うことができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、クリップに関し、詳細には、自動車の内装部品をパネルに係止するためのクリップに関する。
従来より、自動車の車室内に内装される内装部品のうち、スピードメータ等の計器類を備えたメータクラスタ、センタークラスタ等のクラスタ類や、フロントピラートリム、センターピラートリム等のピラートリム類、ボディサイドガーニッシュ等は、ポリプロピレン樹脂等の射出成形体であるのが主流である。そして、このような内装部品をインストルメントパネルや、ピラーパネル等のパネル類に取り付けるための手段は種々提案されている。例えば、内装部品の裏面にクリップ座を一体成形し、そのクリップ座に鉄製のクリップを嵌着した状態で、パネルの取付孔に圧入嵌合させることのできる内装部品のクリップ座が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながらこのクリップ座では、樹脂成形品とは別体であるクリップを必要とするため部品点数が多くなる上に、部品コストがかかるという問題があった。そこで、例えば、図10に示すように、内装部品であるクラスタ90の裏面の縁部に突設され、該クラスタ90に一体成形された樹脂製の従来のクリップ100が知られている。このクリップ100は、プレート状の平面部110と、当該平面部110の長手方向に直交する方向の左右両端部から略直角にそれそれ延びる一対の側壁部121,122とで断面略コ字形に形成されている。そして、平面部110には、該平面部110の長手方向に対して平行に延びる一対のスリット112,113が設けられ、該一対のスリット112,113の間には、パネルの取付孔の縁部に係止するための爪部115が、平面部110の外表面から隆起して設けられている。なお、爪部115は、スリット112,113によって弾性変形が可能となっている。さらに、側壁部122(121)の先端側の下端部には、先端側に向かって斜め上方に傾斜する傾斜端部125(側壁部121の傾斜端部は図示外)が各々設けられている。これにより、クリップ100の先端側が先細り形状となるため、クリップ100をパネルの取付孔(図示外)に圧入嵌合させることができる。このようにしてクラスタ90をパネルに取り付けることができる。
特開平7−257290号公報
しかしながら、図10に示すクリップ100の断面はコ字形であるため、平面部110に対する上下方向からの付勢に対しては、一対の側壁部121,122が支えとなるので丈夫であるが、側壁部121,122に対する横方向からの付勢には弱いという問題点があった。さらに、平面部110は、スリット112,113によって剛性が弱められているので、パネルにクラスタ90が取り付けられる際に、クリップ100に対して横方向からの付勢力が働くと、クリップ100が撓んで変形してしまい、パネルに対するクラスタ90の位置がズレる恐れがあった。つまり、クリップ100を、クラスタ90を位置決めるクリップとしては利用できないという問題点があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、パネルに取り付ける内装部品の位置決めを確実にできるクリップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のクリップは、合成樹脂の射出成形体からなる内装部品の裏面の所定箇所に一体成形され、当該裏面に対向するパネルに穿設された係止穴に差し込まれて内装部品をパネルに係止するクリップであって、前記クリップは、前記裏面から突出されたプレート状の平面部と、当該平面部の左右両側に設けられた一対の側壁部とで断面略コ字形に形成され、当該平面部には、前記係止穴の縁部に係止する爪部および当該爪部の左右両側に位置して前記爪部を弾性変形可能とするスリットが設けられ、一方、前記一対の側壁部には、先端に前記係止穴の差し込みを容易にする傾斜部と、当該傾斜部を除く部分で一対の側壁部を連結するリブが設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明のクリップは、内装部品の裏面の所定箇所に一体成形されているので、例えば、クリップを内装部品に取り付ける等の工程を減らすことができる。さらに、クリップを紛失する恐れがない。また、断面略コ字形のクリップの平面部には、スリットが設けられているので、爪部を弾性変形させることができる。よって、クリップが係止孔に挿入される際、爪部が弾性変形しながら係止穴の縁部に係止するので、クリップの係止孔への挿入荷重を低下できる。さらに、一対の側壁部の各先端には傾斜部が設けられているので、その傾斜部が係止孔の縁上を摺動する。これにより、クリップの係止孔への挿入荷重が低下するので、クリップの係止穴への差し込みが容易となり、作業者負担を軽減できる。また、一対の側壁部の傾斜部を除く部分がリブによって連結されているので、一対の側壁部をそのリブによって支持することができる。これにより、クリップの側壁部に対する横方向からの付勢に対する強度を向上できるので、クリップ全体の剛性を高めることができ、内装部品を正確に位置決めできるクリップとして提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態であるクリップ60について、図面に基づいて説明する。図1は、インストルメントパネル3の運転席側の正面図であり、図2は、右サイドクラスタ20の正面図であり、図3は、右サイドクラスタ20の背面図であり、図4は、クリップ60の斜視図であり、図5は、クリップ60の平面図であり、図6は、クリップ60の右側面図であり、図7は、クリップ60の正面図であり、図8は、図3に示すA−A線矢視方向断面図であり、図9は、図8に示すB−B線矢視方向断面図である。また、以下説明において、図7の右側をクリップ60の右側とし、左側をクリップ60の左側とする。さらに、図9の上側を右サイドクラスタ20の右側とし、下側を右サイドクラスタ20の左側とし、右側を車室側とする。
なお、本実施形態のクリップ60は、図1に示すインストルメントパネル3に取り付けられる右サイドクラスタ20の裏面の所定箇所に突設され、該右サイドクラスタ20の位置決めの基準となるクリップである。そして、そのクリップ60を構成する一対の側壁部62,65の間には板状のリブ72が渡設されているので、クリップ60の側壁部62,65に対する横方向からの付勢に対する強度を向上できる点に本発明の特徴を備えている。なお、本実施形態では、左ハンドルの自動車を一例として説明するが、右ハンドルの自動車にも適用可能である。
はじめに、インストルメントパネル3の運転席側の構成について説明する。図1に示すように、車室2では、運転席及び助手席に対向する位置に合成樹脂製のインストルメントパネル3が設けられている。このインストルメントパネル3は、インストルメントパネル3の上部を構成するアッパインストルメントパネル5と、インストルメントパネル3の下部を構成するロアインストルメントパネル6とに分割されている。そして、ロアインストルメントパネル6は樹脂等の硬い材料で構成され、アッパインストルメントパネル5は、ロアインストルメントパネル6に比べ軟らかい材料を使用して形成されている。これは自動車衝突時のアッパインストルメントパネル5に人間が衝突した時の衝撃を緩和するためである。さらに、ロアインストルメントパネル6の下端の車幅方向中央部は、車室フロア(図示外)の幅方向中央に向かってなだらかに傾斜しつつ下方に延設されている。これにより、インストルメントパネル3の全体形状は正面視T字形に形成されている。
そして、アッパインストルメントパネル5の運転席に対向する部分には開口部(図示外)が設けられ、該開口部には、スピードメータ、燃料メータ等の計器盤9a,9b,9cを有するメータクラスタ8が取り付けられている。さらに、そのメータクラスタ8の左側には、空調エアの吹出口10が設けられている。一方、ロアインストルメントパネル6の運転席に対向する部分の上部には矩形状の開口部19が設けられ、該開口部19には、ハンドル15に連結されたコラムシャフト(図示外)が貫通して配置されている。さらに、その開口部19の右側にも矩形状の開口部(図示外)が設けられ、該開口部には、合成樹脂で形成されたプレート状の右サイドクラスタ20が取り付けられている。なお、この開口部は、オプションであるプッシュスタート式のキースイッチ(図示外)を嵌め込むためのものであるため、キースイッチが開口部に取り付けられない場合は、右サイドクラスタ20を取り付けることによって塞がれている。
ところで、アッパインストルメントパネル5の車幅方向中央の上部にも開口部(図示外)が設けられ、該開口部にはセンタークラスタ16が取り付けられている。そして、そのセンタークラスタ16の中央上部には、カーオーディオ等を収納する矩形状の開口部17が設けられ、該開口部17の左上には、空調エアの吹出口11が設けられている。さらに、開口部17の下方には、3つの空調エアの吹出し調整ダイヤルを取り付ける開口部12a,12bが設けられている。さらに、ロアインストルメントパネル6の車幅方向中央の上部にも矩形状の開口部が設けられ、該開口部にはシフトレバー18が取り付けられている。
次に、右サイドクラスタ20について説明する。まず、右サイドクラスタ20の正面構造(前面構造)について説明する。図2に示すように、右サイドクラスタ20は正面視略長方形状に形成され、上端部20a、左端部20b、右端部20c、下端部20dを備えるプレートである。そして、上端部20a及び下端部20dは略水平に延設され、左端部20bは、左側方とは反対側(右側方)に湾曲し、右端部20cは右斜め下方に傾斜している。さらに、その右端部20cの下部と、下端部20dの右側一端部との間は、右斜め上方に傾斜する傾斜端部20eによって連結されている。
また、右サイドクラスタ20の上下方向中間部の右端部20c寄りには、横方向に長い5つの通気孔が上下方向に並んで構成された通気部28が設けられている。なお、この通気部28は、右サイドクラスタ20の背面側に配置されるオートエアコン用の内気温センサに対向する右サイドクラスタ20の所定位置に設けられている。よって、通気部28を通過する室内空気の温度を内気温センサによって計測することができる。
次に、右サイドクラスタ20の背面構造について説明する。図3に示すように、上端部20aには、右サイドクラスタ20の背面側に向かって起立するリブ31が設けられている。同じく、左端部20bにはリブ32が設けられ、下端部20dにはリブ33が設けられ、傾斜端部20eにはリブ34が設けられている。そして、リブ31の先端部には、メータクラスタ8の下端部に被せられて係止する係止片21a,21bが各々設けられている。また、リブ32と右サイドクラスタ20の裏面との間には、左端部20bに沿って4本のリブ42が所定間隔を空けて各々設けられている。さらに、右端部20cには、センタークラスタ16の左端部が被せられる正面視帯状の部品合わせ板23が設けられ、該部品合わせ板23の下側には、右側方(図3では左側方)に張り出した張り出し部24が設けられている。また、リブ34の先端には、下方に延びる正面視三角形状の部品合わせ板25が設けられている。これにより、部品合わせ板25は、右サイドクラスタ20の位置からリブ34の幅方向後方側(図3の紙面手前側)の位置に配置されている。さらに、部品合わせ板25には正面視矩形状の取付孔26が設けられている。そして、このような部品合わせ板25の上面にセンタークラスタ16の左端部が被せられ、この取付孔26に、センタークラスタ16の裏面の端部に突設されたクリップ36(図8参照)が差し込まれて係止するようになっている。
また、通気部28の周囲には、該通気部28を取り囲む四角い枠状に形成されたリブ枠37が設けられている。このリブ枠37は、通気部28の周囲の強度を強化するものである。さらに、右サイドクラスタ20の裏面には、リブ枠37の上端部から右端部20cまで略水平に延設された横リブ38と、リブ枠37の下端部から右端部20cまで略水平に延設された横リブ39と、該横リブ39の長手方向中央部から上端部20aまで延設され、横リブ38と直交する縦リブ40とが設けられている。一方、部品合わせ板25と右サイドクラスタ20の裏面との間には、側面視三角形状の一対のリブ44,44が起立して設けられている。この一対のリブ44,44は、部品合わせ板25と、右サイドクラスタ20とがリブ34を介して連結される部分の強度を強化するものである。また、後述するクリップ60の周囲には、四角い枠状に形成されたリブ枠46が設けられている。以上のリブ構造によって、右サイドクラスタ20の全体の剛性が強化されている。
ところで、図3に示すように、右サイドクラスタ20の裏面には、図1に示すインストルメントパネル3に取り付けるための4本のクリップが突設されている。この4本のクリップは、通常の固定用のクリップ50,51,52と、右サイドクラスタ20の位置決めの基準となる位置決め用のクリップ60とで構成されている。なお、これら4本のクリップは全て合成樹脂からなる一体成型クリップである。
次に、クリップ50,51,52について説明する。図3に示すように、クリップ50は、右サイドクラスタ20の裏面に向かって右上の角部近傍に突設されている。このクリップ50は、図10に示す従来のクリップ100と同様の構造を備え、平面部55と、一対の側壁部56,57とを主体に構成されている。そして、平面部55には、一対のスリット(図示外)と、該スリット間に設けられた爪部58とが設けられている。よって、クリップ50は断面コ字形に形成され、その開口する内側を下方に向けた状態で配置されている。一方、クリップ51は、クリップ50と同様の構造を備え、右サイドクラスタ20の裏面に向かって右下の角部近傍に、クリップ50の内側に対向する向きに配置されている。即ち、クリップ50とクリップ51とは、自身の開口する内側が互いに対向する状態で各々配置されている。また、クリップ52は、クリップ50と同じ構造を備えるとともに、張り出し部24の裏面に突設されている。そして、クリップ52は、自身の開口する内側を、右サイドクラスタ20側に向けた状態で配置されている。即ち、クリップ52の向きは、クリップ50,51の向きに対して90度回転させた向きとなっている。
そして、これらクリップ50,51,52が、ロアインストルメントパネル6に設けられた各取付孔に各々差し込まれて縁部に係止することで、右サイドクラスタ20の所定部分がロアインストルメントパネル6に各々固定される。
次に、本発明の特徴であるクリップ60について説明する。図4に示すように、クリップ60は、右サイドクラスタ20の位置決めの基準となる位置決め用のクリップである。このクリップ60は、図3に示すように、右サイドクラスタ20の裏面に向かって左上角部近傍に設けられ、後述する支持台73を介して支持されている。なお、位置決め用のクリップ60をこの左上角部近傍に配置した理由は次の通りである。まず、図1に示すように、右サイドクラスタ20の正面に向かって右上角部(裏面に向かって左上角部)は、メータクラスタ8の下端部と、センタークラスタ16の左端部との何れにも接する部分である。これにより、右サイドクラスタ20の右上角部には、インストルメントパネル3に固定されたメータクラスタ8の下端部が接することによって下方向への付勢が働き、インストルメントパネル3に固定されたセンタークラスタ16の左端部が接することによって左方向への付勢が働くことがある。したがって、右サイドクラスタ20の右上角部には、縦方向の付勢と横方向の付勢とが働く可能性があるので、この位置がズレると右サイドクラスタ20全体の位置がズレる恐れがある。つまり、この右上角部の位置を確実に固定することによって、右サイドクラスタ20の全体の位置を決定することができる。そこで、図3に示すように、位置決め用のクリップ60を、右サイドクラスタ20の裏面に向かって左上角部近傍に配置することで、右サイドクラスタ20の位置決めを確実に行うことができる。
次に、クリップ60の構造について説明する。図4乃至図6に示すように、クリップ60は、図3に示すクリップ50,51,52の構造を基本的に備えている。このクリップ60は、略水平に配置されたプレート状の平面部61と、該平面部61の長手方向に直交する両端部近傍から鉛直下方に各々延設された一対の側壁部62,65(図6参照)とを主体に構成されている。そして、平面部61の長手方向一端部(先端部)には、ロアインストルメントパネル6の取付孔76(図8参照)に差し込まれる平面視山形に形成された尖端部61aが設けられている。また、平面部61の長手方向略中央部には、該長手方向に長い一対のスリット68a,68bが互いに所定距離を空けて設けられている。さらに、スリット68aの長手方向中間部と、スリット68bの長手方向中間部との間には、断面三角形状の爪部70が平面部61の表面から隆起して設けられている。なお、この爪部70は、該爪部70の左右両側に設けられたスリット68a,68bによって弾性変形することができる。
ところで、左側の側壁部62は、図4に示すように、クリップ60の後方側に配置された側面視矩形状の基部63と、該基部63の前方に設けられ、左側面から見た時に前方に向かって先細り形状となった板状の傾斜部64とから構成されている。そして、その傾斜部64の下端部には、前方に向かって斜め上方に緩やかに傾斜する傾斜端部64aが設けられている。一方、図6に示すように、右側の側壁部65も側壁部62と同様に、クリップ60の後方側に配置された側面視矩形状の基部66と、該基部66の前方に設けられ、右側面から見た時に前方に向かって先細り形状となった傾斜部67とから構成されている。そして、その傾斜部67の下端部には、前方に向かって斜め上方に緩やかに傾斜する傾斜端部67aが設けられている。
なお、この傾斜端部67aの傾斜角度は、側壁部62の傾斜端部64aの傾斜角度と同じである。そして、これら側壁部62,65の傾斜端部64a,67aが、クリップ60がロアインストルメントパネル6の取付孔76(図8,図9参照)に差し込まれる際に、該取付孔76の縁部に当接して摺動する部分となる。なお、この傾斜端部64a,67aの傾斜角度は、図10に示す従来のクリップ60の傾斜端部125の傾斜角度よりも小さく(緩やかに)なっている。これにより、取付孔80への差し込み時におけるクリップ60の挿入荷重を軽減できるので、作業者にかかる負担を軽減することができる。
また、図6,図7に示すように、側壁部62の基部63の高さ方向中段位置と、側壁部65の基部66の高さ方向中段位置との間には、平面部61に対して平行に延設されたプレート状のリブ72が渡設されている。例えば、このリブ72を設けない場合、クリップ60の断面はコ字形となるので、側壁部62,65にかかる横方向からの外部付勢に対しての強度は弱い。そこで、このリブ72を設けることで、クリップ60の後方側の断面を略ロの字形(図7参照)にすることができる。よって、クリップ60の側壁部62,65にかかる横方向からの外部付勢に対する強度を強化することができる。
ところで、このリブ72は、側壁部62,65の傾斜部64,67を除いた部分、つまり、基部63,66の間に渡設されている。この理由は次の通りである。図7に示す傾斜端部64a,67aには、インストルメントパネル3の取付孔76(図8,図9参照)の縁部が当接して摺動するので、傾斜部64,67の間にリブ72を設けると、傾斜部64,67の剛性が強くなりすぎてしまう。すると、傾斜端部64a,67aと取付孔76の縁部との間に大きな摩擦力が働いて、取付孔76に対するクリップ60の挿入荷重が高くなってしまう。これを避けるために、リブ72を基部63,66の間に設けることで、傾斜部64,67の撓み性を保持させた状態で維持できるので、クリップ60の挿入荷重に影響することなく、側壁部62,65にかかる外部付勢に対する強度を強くできる。
また、以上構造を備えるクリップ60は、図3に示すように、リブ枠46に囲まれた櫓状の支持台73を介すことによって、自身の内側をクリップ50に向けた状態で右サイドクラスタ20の裏面に連結されている。なお、このクリップ60の向きは、クリップ52と同じ向きである。したがって、右サイドクラスタ20を裏面から見た時に、クリップ52,60は、自身の開口する内側を左側(図3の右側)に向けて配置されている。
次に、支持台73について説明する。図3,図9に示すように、支持台73は、クリップ60の平面部61の後端部と、側壁部62,65の後端部(図9では側壁部65は図示外)と、リブ72の後端部とに連結されるとともに、右サイドクラスタ20の裏面に連結され、全体が櫓状(図3,図9参照)に形成されている。さらに、図9に示すように、その櫓状の支持台73の上部は開口されているので、支持台73に支持されたクリップ60が弾性保持されるようになっている。これにより、クリップ60が強く付勢された場合でも、クリップ60にかかる付勢力を支持台73によって吸収することができるので、クリップ60の損傷を防止できる。
次に、クリップ60の位置決め機能について説明する。図8に示すように、右サイドクラスタ20が、ロアインストルメントパネル6に設けられた開口部に嵌め込まれると、クリップ60は、ロアインストルメントパネル6の開口部近傍に設けられた取付孔76に差し込まれて縁部に係止される。また、クリップ50,51,52も同様に、ロアインストルメントパネル6の開口部近傍に各々設けられた各取付孔(図示外)に差し込まれ、各縁部に係止される。一方、右サイドクラスタ20の上側では、メータクラスタ8の裏面の下端部に突設されたクリップ81が、ロアインストルメントパネル6の取付孔75に差し込まれて縁部に係止される。さらに、図9に示すように、右サイドクラスタ20の右側(図9に示す上側)では、センタークラスタ16の裏面の左端部に突設されたクリップ85が、ロアインストルメントパネル6の取付孔77に差し込まれて縁部に係止される。
そして、図8に示すように、メータクラスタ8の下端部は、右サイドクラスタ20の上部に当接している。ここで、メータクラスタ8の下端部が、右サイドクラスタ20の上部に当接して下方に付勢した場合、クリップ60の平面部61に負荷がかかる。しかしながら、クリップ60では、側壁部62,65がリブ72によって支持され、該側壁部62,65に連結された平面部61の剛性は強化されているので、平面部61が撓んで変形することがない。これにより、図8(図1)に示す右サイドクラスタ20の上下方向の位置決めを確実にすることができる。
一方、図9に示すように、右サイドクラスタ20の右側(図9の上側)には、センタークラスタ16の左端部が配置される。そして、右サイドクラスタ20の右端部20cの上面に、センタークラスタ16の左端部が被さるように接触して配置される。ここで、右サイドクラスタ20が左側(図9の下側)に付勢された場合、取付孔76にはクリップ60の側壁部62,65(図9では、側壁部65は図示外)が嵌っており、該側壁部62,65には、側壁部62,65の幅方向(長手方向に直交する方向)に付勢が働くので、側壁部62,65は撓むことがない。よって、クリップ60全体が歪んで変形しないので、右サイドクラスタ20の左右方向の位置決めを確実することができる。
このようにして、クリップ60が取付孔76に係止して固定されることで、右サイドクラスタ20の正面に向かって右上角部の位置が決まるので、右サイドクラスタ20の全体の位置を決めることができる。さらに、上記したように、クリップ60以外のクリップ50,51,52には、クリップ60のようなリブを備えていない。よって、クリップ50,51,52は、各側壁部間にかかる横方向の付勢に対しては弾性変形する。これにより、クリップ60が最初に位置決めされて、右サイドクラスタ20の位置が補正された際に、クリップ50,52,53が弾性変形することによって、その補正によるズレを逃がして吸収することができるので、右サイドクラスタ20全体が撓んで変形するのを防止できる。
以上説明したように、本実施形態であるクリップ60は、インストルメントパネル3に取り付けられる右サイドクラスタ20の裏面の所定箇所に突設され、該右サイドクラスタ20の位置決めの基準となるものである。そして、そのクリップ60を構成する一対の側壁部62,65の間には板状のリブ72が渡設されているので、クリップ60の側壁部62,65に対する横方向からの付勢に対する強度を向上できる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されることなく、各種の変形が可能である。例えば、上記実施形態で示したクリップ50,51,52,60の向きはこれに限定されるものではなく変更可能である。
さらに、上記実施形態では、クリップ60は、支持台73によって弾性保持された状態で一体成形されているが、この支持台73を除いて直接クリップ60を一体成形してもよい。
また、クリップ60の一対の側壁部62,65を、平面部61の幅方向の左右両端から略垂直に下方に延設させた形状としてもよい。この場合、側壁部62,65の外面に、ロアインストルメントパネル6の取付孔76の縁部が当接するが、側壁部62,65はリブ72によって支持されているので、クリップ60が撓む恐れはない。
本発明のクリップは、自動車の車室内の内装部品に限らず、板部材に対して取り付ける樹脂部品にも適用可能である。
インストルメントパネル3の運転席側の正面図である。 右サイドクラスタ20の正面図である。 右サイドクラスタ20の背面図である。 クリップ60の斜視図である。 クリップ60の平面図である。 クリップ60の右側面図である。 クリップ60の正面図である。 図3に示すA−A線矢視方向断面図である。 図8に示すB−B線矢視方向断面図である。 従来のクリップ100の斜視図である。
符号の説明
2 車室
3 インストルメントパネル
20 右サイドクラスタ
60 クリップ
61 平面部
62 側壁部
63 基部
64 傾斜部
64a 傾斜端部
65 側壁部
66 基部
67 傾斜部
67a 傾斜端部
68a スリット
68b スリット
70 爪部
72 リブ

Claims (1)

  1. 合成樹脂の射出成形体からなる内装部品の裏面の所定箇所に一体成形され、当該裏面に対向するパネルに穿設された係止穴に差し込まれて内装部品をパネルに係止するクリップであって、
    前記クリップは、
    前記裏面から突出されたプレート状の平面部と、
    当該平面部の左右両側に設けられた一対の側壁部と
    で断面略コ字形に形成され、
    当該平面部には、前記係止穴の縁部に係止する爪部および当該爪部の左右両側に位置して前記爪部を弾性変形可能とするスリットが設けられ、
    一方、前記一対の側壁部には、先端に前記係止穴の差し込みを容易にする傾斜部と、当該傾斜部を除く部分で一対の側壁部を連結するリブが設けられたことを特徴とするクリップ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012001165A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Yanmar Co Ltd 農業用トラクタ
JP2014126128A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Calsonic Kansei Corp 樹脂部品係止構造
JP2014126584A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Ricoh Co Ltd 外装カバーおよび画像形成装置

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