JP2006248921A - 発汗抑制剤 - Google Patents
発汗抑制剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006248921A JP2006248921A JP2005064142A JP2005064142A JP2006248921A JP 2006248921 A JP2006248921 A JP 2006248921A JP 2005064142 A JP2005064142 A JP 2005064142A JP 2005064142 A JP2005064142 A JP 2005064142A JP 2006248921 A JP2006248921 A JP 2006248921A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sweating
- mental
- antiperspirant
- components
- fragrance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【課題】 安全かつ容易に発汗を抑制する手段の提供。
【解決手段】 リナロール、リナリルアセテート、ヘキセノール、ヘキセナール及びこれらの成分を含む香料から選ばれる成分の1種又は2種以上を含有する発汗抑制剤。
【選択図】 なし
【解決手段】 リナロール、リナリルアセテート、ヘキセノール、ヘキセナール及びこれらの成分を含む香料から選ばれる成分の1種又は2種以上を含有する発汗抑制剤。
【選択図】 なし
Description
本発明は、緊張や精神的ストレスにより生じる発汗に対する抑制剤に関する。
発汗作用は重要な体温調節機能を有しており、発汗の調節は自律神経によって行なわれる。運動や発熱時等に体温上昇を抑制するために汗をかくが、緊張や精神的ストレスによっても汗が出る。運動や発熱時の発汗は、原因を除去すれば抑制することができるが、精神性の発汗はコントロールが困難である。
現代人は精神的ストレスを感じる場合が多く、本人が知らない間に大量の汗をかいていることが多い。当該精神性の発汗は、手掌や足底に発現することが多いといわれているが、腋の下にも生じる。精神性発汗を放置しておくと、汗臭、足臭、腋臭が強くなる可能性がある。
本発明の目的は、安全かつ容易に発汗を抑制する手段を提供することにある。
そこで本発明者は、精神性刺激を与えた場合の発汗作用を検討してきたところ、種々の香気成分のうち、ある種の成分は発汗作用を増強するが、ある特定の成分には発汗作用を抑制する効果があることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、リナロール、リナリルアセテート、ヘキセノール、ヘキセナール及びこれらの成分を含む香料から選ばれる成分の1種又は2種以上を含有する発汗抑制剤を提供することにある。
本発明によれば、ヒトがコントロールすることの困難な精神性発汗を効率よく、かつ容易に抑制することができる。
本発明の発汗抑制剤の有効成分は、リナロール、リナリルアセテート、ヘキセノール、ヘキセナール及びこれらの成分を含む香料から選ばれる1種又は2種以上の成分である。これらの各成分は、香料成分であるが、例えばグレープフルーツでは、精神性発汗を増強する作用があり、すべての香料成分に発汗抑制作用があるわけではなく、これらの成分特有のものである。
前記成分を含む香料としては、リナロール、リナリルアセテートを含むラベンダーオイル、ヘキセノール、ヘキセナールを含む青葉アルコール、みどりの香り等が挙げられる。
これらの有効成分は、発汗抑制作用を有し、特に精神的ストレス、緊張などに伴う精神性発汗を強力に抑制する作用を有する。精神的刺激による手掌、足底、腋などの発汗を特に強力に抑制する。
本発明発汗抑制剤は、発汗部位に塗布、スプレーなどすることによって適用してもよいが、ヒトの鼻腔から吸入させることによって効果を発現する。従って、本発明発汗抑制剤の剤形としては、液剤、固体に担持させた形態、スプレー剤、塗布剤等が挙げられる。
本発明の発汗抑制剤中の前記有効成分の含有量は、発汗抑制効果の点から0.001〜80質量%、さらに0.01〜70質量%とするのが好ましい。
本発明の発汗抑制剤には、水、アルコール、界面活性剤、増粘剤、油脂類、炭化水素類、脂肪酸類、シリコーン油類、抗酸化剤、防腐剤、殺菌剤類、制汗剤類等、任意の成分を配合できる。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
20歳代の手掌多汗症者男女各1名を被験者とした。官能評価によりにおい強度が楽に感知できるレベルとされた30%ラベンダーオイル、70%グレープフルーツオイル、および希釈溶媒として用いたクエン酸トリエチルをコントロールとして試験に用いた。香料の提示方法は、希釈された香料50μLを匂い紙に滴下し、被験者の鼻先5cmに固定した。被験者を30℃の人工気候室内で安静座位の状態におき、安静、香料提示、香料提示中の精神性刺激の負荷、インターバルを繰り返し、その間換気カプセル法にて手掌部の発汗量を測定した。精神性刺激として電気刺激と暗算を使用し、香料の提示順はランダムにした。
20歳代の手掌多汗症者男女各1名を被験者とした。官能評価によりにおい強度が楽に感知できるレベルとされた30%ラベンダーオイル、70%グレープフルーツオイル、および希釈溶媒として用いたクエン酸トリエチルをコントロールとして試験に用いた。香料の提示方法は、希釈された香料50μLを匂い紙に滴下し、被験者の鼻先5cmに固定した。被験者を30℃の人工気候室内で安静座位の状態におき、安静、香料提示、香料提示中の精神性刺激の負荷、インターバルを繰り返し、その間換気カプセル法にて手掌部の発汗量を測定した。精神性刺激として電気刺激と暗算を使用し、香料の提示順はランダムにした。
発汗量変化の結果を図1に示す通り、精神性刺激により誘発される発汗が、グレープフルーツではコントロールよりも多くなるのに対して、ラベンダーでは抑制されていた。
実施例2
20−30歳代の健常者3名(男性2名、女性1名)を被験者とした。trans−2−hexenal・cis−3−hexenol 0.03%混合液(みどりの香り)、および希釈溶媒として用いたクエン酸トリエチルをコントロールとして試験に用いた。香料の提示方法は、希釈された香料50μLを匂い紙に滴下し、被験者の鼻先5cmに固定した。被験者を30℃の人工気候室内で安静座位の状態におき、安静、香料提示、香料提示中の精神性刺激の負荷、インターバルを繰り返し、その間連続発汗記録装置(Kenz−Perspiro 201)にて手掌部の発汗量を測定した。精神性刺激として暗算を使用し、香料の提示順はランダムにした。
20−30歳代の健常者3名(男性2名、女性1名)を被験者とした。trans−2−hexenal・cis−3−hexenol 0.03%混合液(みどりの香り)、および希釈溶媒として用いたクエン酸トリエチルをコントロールとして試験に用いた。香料の提示方法は、希釈された香料50μLを匂い紙に滴下し、被験者の鼻先5cmに固定した。被験者を30℃の人工気候室内で安静座位の状態におき、安静、香料提示、香料提示中の精神性刺激の負荷、インターバルを繰り返し、その間連続発汗記録装置(Kenz−Perspiro 201)にて手掌部の発汗量を測定した。精神性刺激として暗算を使用し、香料の提示順はランダムにした。
発汗量変化の結果を図2に示す通り、精神性刺激により誘発される発汗が、コントロールよりもみどりの香りにより抑制されていた。
実施例3
20−30歳代の健常女性1名を被験者とした。trans−2−hexenal・cis−3−hexenol 0.03%混合液(みどりの香り)、および希釈溶媒として用いたクエン酸トリエチルをコントロールとして試験に用いた。香料の提示方法は、希釈された香料50μLを匂い紙に滴下し、被験者の鼻先5cmに固定した。被験者を30℃の人工気候室内で安静座位の状態におき、安静、香料提示、香料提示中の精神性刺激の負荷、インターバルを繰り返し、その間連続発汗記録装置(Kenz−Perspiro 201)にて腋窩部の発汗量を測定した。精神性刺激として暗算を使用し、香料の提示順はランダムにした。
20−30歳代の健常女性1名を被験者とした。trans−2−hexenal・cis−3−hexenol 0.03%混合液(みどりの香り)、および希釈溶媒として用いたクエン酸トリエチルをコントロールとして試験に用いた。香料の提示方法は、希釈された香料50μLを匂い紙に滴下し、被験者の鼻先5cmに固定した。被験者を30℃の人工気候室内で安静座位の状態におき、安静、香料提示、香料提示中の精神性刺激の負荷、インターバルを繰り返し、その間連続発汗記録装置(Kenz−Perspiro 201)にて腋窩部の発汗量を測定した。精神性刺激として暗算を使用し、香料の提示順はランダムにした。
発汗量変化の結果を図3に示す通り、精神性刺激により誘発される腋窩部の発汗が、コントロールよりもみどりの香りにより抑制されていた。
Claims (2)
- リナロール、リナリルアセテート、ヘキセノール、ヘキセナール及びこれらの成分を含む香料から選ばれる成分の1種又は2種以上を含有する発汗抑制剤。
- 精神性発汗抑制剤である請求項1記載の発汗抑制剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005064142A JP2006248921A (ja) | 2005-03-08 | 2005-03-08 | 発汗抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005064142A JP2006248921A (ja) | 2005-03-08 | 2005-03-08 | 発汗抑制剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006248921A true JP2006248921A (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=37089790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005064142A Pending JP2006248921A (ja) | 2005-03-08 | 2005-03-08 | 発汗抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006248921A (ja) |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09302377A (ja) * | 1996-05-08 | 1997-11-25 | Pola Chem Ind Inc | ストレス緩和香料及びそれを含有する組成物 |
JP2000014656A (ja) * | 1998-07-07 | 2000-01-18 | Musashi Denshi Kk | リラックス状態測定装置 |
JP2001233731A (ja) * | 2000-02-25 | 2001-08-28 | Pola Chem Ind Inc | 化粧料の選択法 |
JP2001233723A (ja) * | 2000-02-25 | 2001-08-28 | Pola Chem Ind Inc | 心と体の化粧料セット |
JP2003113392A (ja) * | 2001-10-04 | 2003-04-18 | Kiyomitsu Kawasaki | 芳香・消臭組成物および該芳香・消臭組成物を含有する人体用芳香・消臭剤 |
JP2003119490A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-04-23 | Shiseido Co Ltd | 精神鎮静用香料組成物 |
JP2003300811A (ja) * | 2002-04-05 | 2003-10-21 | Lion Corp | ロスマリン酸含有組成物 |
JP2004203839A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Takasago Internatl Corp | 鉄錆臭抑制香料組成物 |
JP2004263311A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Kuraray Co Ltd | 敏感肌に適した肌着、及びその生体適合性評価方法 |
JP2004315502A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-11-11 | Kao Corp | 腋臭の消臭用組成物及びその皮膚化粧料 |
WO2005000286A1 (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-06 | Soiken Inc. | 疲労を回復又は軽減するための組成物、および当該組成物を備える医用デバイス |
JP2006036726A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Akikazu Hatanaka | トイレタリー製品 |
-
2005
- 2005-03-08 JP JP2005064142A patent/JP2006248921A/ja active Pending
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09302377A (ja) * | 1996-05-08 | 1997-11-25 | Pola Chem Ind Inc | ストレス緩和香料及びそれを含有する組成物 |
JP2000014656A (ja) * | 1998-07-07 | 2000-01-18 | Musashi Denshi Kk | リラックス状態測定装置 |
JP2001233731A (ja) * | 2000-02-25 | 2001-08-28 | Pola Chem Ind Inc | 化粧料の選択法 |
JP2001233723A (ja) * | 2000-02-25 | 2001-08-28 | Pola Chem Ind Inc | 心と体の化粧料セット |
JP2003119490A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-04-23 | Shiseido Co Ltd | 精神鎮静用香料組成物 |
JP2003113392A (ja) * | 2001-10-04 | 2003-04-18 | Kiyomitsu Kawasaki | 芳香・消臭組成物および該芳香・消臭組成物を含有する人体用芳香・消臭剤 |
JP2003300811A (ja) * | 2002-04-05 | 2003-10-21 | Lion Corp | ロスマリン酸含有組成物 |
JP2004203839A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Takasago Internatl Corp | 鉄錆臭抑制香料組成物 |
JP2004263311A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Kuraray Co Ltd | 敏感肌に適した肌着、及びその生体適合性評価方法 |
JP2004315502A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-11-11 | Kao Corp | 腋臭の消臭用組成物及びその皮膚化粧料 |
WO2005000286A1 (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-06 | Soiken Inc. | 疲労を回復又は軽減するための組成物、および当該組成物を備える医用デバイス |
JP2006036726A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Akikazu Hatanaka | トイレタリー製品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES2278682T3 (es) | Composiciones de perfume. | |
Heuberger et al. | The influence of essential oils on human vigilance | |
JP2005290379A (ja) | 生理・心理的治療効果を有する香料組成物 | |
CA2761458A1 (en) | Fragrance composition having good sleep-inducing effect | |
Matsubara et al. | Inhalation of Japanese cedar (Cryptomeria japonica) wood odor causes psychological relaxation after monotonous work among female participants | |
KR101434449B1 (ko) | 비자나무 잎 정유 추출물을 이용한 항스트레스성 천연 항료 조성물 | |
JP5558016B2 (ja) | 概日リズム調整剤 | |
CA2515746A1 (en) | Method of altering age perception | |
JP2010013424A (ja) | 皮膚化粧料用香料組成物 | |
JP2006248921A (ja) | 発汗抑制剤 | |
JP2004217615A (ja) | 心理状態改善用化粧料 | |
JP5019016B2 (ja) | 睡眠改善剤及び香料製剤 | |
JP2014005403A (ja) | 香料組成物および化粧料 | |
JP2006282509A (ja) | 抑うつ気分の改善用組成物 | |
JPH0920646A (ja) | 浴用芳香剤組成物 | |
JP5945566B2 (ja) | かゆみ軽減剤及びそれを用いたかゆみ軽減組成物並びに外部刺激により生じるかゆみを軽減する方法 | |
JP2011074007A (ja) | 睡眠改善剤及びその評価方法 | |
JP5923468B2 (ja) | エストロジェン分泌増進用組成物、及びその芳香組成物、並びにその芳香用具。 | |
JP6118089B2 (ja) | 化粧料組成物 | |
Schmidt‐Rose et al. | Efficient sweat reduction of three different antiperspirant application forms during stress‐induced sweating | |
DE202014009219U1 (de) | Antitranspirants ohne lösliche Aluminiumsalze | |
JP7108012B2 (ja) | マッサージ用化粧料 | |
JPWO2019225754A1 (ja) | 防臭剤及び不活性化剤 | |
JP5840587B2 (ja) | 温冷感の評価方法 | |
JP2003119491A (ja) | 精神高揚用香料組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071024 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20091126 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091201 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20100330 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |