JP2006036726A

JP2006036726A - トイレタリー製品

Info

Publication number: JP2006036726A
Application number: JP2004222500A
Authority: JP
Inventors: Akikazu Hatanaka; 顯和畑中; Toshihiro Nakajima; 敏博中島
Original assignee: SUN AROMA KK
Current assignee: SUN AROMA KK
Priority date: 2004-07-29
Filing date: 2004-07-29
Publication date: 2006-02-09

Abstract

【課題】特定の香気成分を含有させることでストレス応答を抑制し或いは低減させる効果のあるトイレタリー製品を提供する。
【解決手段】植物の葉、特に青葉から採取するか又はそれと同等の香気成分をトイレタリー製品に含有させるものであり、より具体的な香気成分として、（３Ｚ）ーヘキサノール、（３Ｚ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセナール、（２Ｅ）ーヘキセノール、（２Ｅ）ーヘキセナール、ｎーヘキセノール、ｎーヘキサナールから選択される１種又は２種以上の組み合わせからなるものが用いられる。

Description

この発明は、トイレタリー製品であって、特に香気成分を含有させてなるものである。ここでトイレタリー製品とは、化粧品をはじめとして、歯磨き剤、整髪料、石けん、シャンプー等の洗浄剤や、トイレ用又は室内用芳香剤、柔軟剤、消毒用洗剤類、消毒剤、殺菌剤、忌避剤、漂白剤、その他の各種保健衛生材料やトイレットペーパー、生理用品、化粧用具等をいう。

トイレタリー製品は、香料が必須の成分であったり、成分に香料が含まれていることが極めて多い。例えば、トイレタリー製品に、植物の有するナチュラル感を有する香気成分を配合することが行われていた。

下記の特許文献１には、天然の花由来の２−アセチルアニリン類の１種を含有する香料組成物を含有する化粧品、芳香剤又は保健衛生材料が記載されている。

特開２００２−３８１８６号公報

前述のように、トイレタリー製品において香料類は必須の成分であるか、又はきわめて普通に配合されている成分である。上記特許文献などに挙げられた従来の香料類は、もちろん香料一般の効果として、多少の爽快感を与えたり、人間の精神に嗅覚から働きかけることがあるとしても、必ずしも芳香療法に用いるほどの有効性があるとは言い難いものである。

ところで、あらゆる疾病はストレスから生じるとする説もあるぐらいストレスは人の健康にとって有害であり、如何にストレスを低減し或いは解消するかが重要とされている。

一方、最近の研究によれば、青葉と呼ばれる植物の葉に含まれる特定の香気成分（green odor）が、ストレスによって引き起こされる副腎皮質刺激ホルモンレベルと体温の上昇を抑制し、或いは、上昇したそれらの副腎皮質刺激ホルモンのレベル等を下げる効果のあることが確かめられている。

この青葉の中に含まれる香気成分は、Ｃ６の不揮発性成分であり、具体的には、（３Ｚ）ーヘキサノール、（３Ｚ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセナール、（２Ｅ）ーヘキセノール、（２Ｅ）ーヘキセナール、ｎーヘキセノール、ｎーヘキサナールであり、これらの成分の一種または複数種を吸収することにより、人体をストレスから守り、ストレスによって引き起こされる様々な精神的・肉体的疾病から守ることが可能になる。

そこで、この発明は、かかる特定の香気成分をトイレタリー製品に含ませることにより、特にストレス社会といわれる現代において、ストレス応答を抑制し或いは解消させるような働きを、トイレタリー製品に持たせるようにしたものである。

上記の課題を解決するため、この発明のトイレタリー製品は、植物の葉から採取するか又はそれと同等の香気成分を含んでなることを特徴とするものであり、特に、植物の葉として青葉が好適に用いられる。

上記において、それと同等の香気成分とは、植物の葉から直接に採取されたもののみならず、化学合成等によって人工的に得られるもので植物から得られるものと同等のものを含む趣旨である。

この明細書において、植物の香気成分とは、そのような合成等によって得られたものを含む意味に用いている。

この発明に用いられる植物の香気成分としては、（３Ｚ）ーヘキサノール、（３Ｚ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセナール、（２Ｅ）ーヘキセノール、（２Ｅ）ーヘキセナール、ｎーヘキセノール、ｎーヘキサナールから選択される１種又は２種以上の組み合わせからなるものが考えられ、ストレッサーによるストレス応答を抑制し、また、ストレス応答を低下させるものとして、優れた効果を発揮する。

この発明によれば、この発明のトイレタリー製品を使用することにより、それに含まれる植物の香気成分を受容することで、ストレッサーによって引き起こされるストレス応答の上昇を抑制し、また、上昇したストレスを低下させる効果がある。

特に、この発明の植物の香気成分として、（３Ｚ）ーヘキサノール、（３Ｚ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセナール、（２Ｅ）ーヘキセノール、（２Ｅ）ーヘキセナール、ｎーヘキセノール、ｎーヘキサナールから選択される１種また２種以上の組み合わせからなるものが用いられ、ストレスに対する優れた効果が得られる。

本発明の香気成分は植物の葉から得られるものである。本発明に使用される具体的な香気成分は、（３Ｚ）ーヘキサノール、（３Ｚ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセナール、（２Ｅ）ーヘキセノール、（２Ｅ）ーヘキセナール、ｎーヘキセノール、ｎーヘキサナールであり、これらの一種又は２種以上を組み合わせて用いる。

これらの香気成分は、植物の葉から採取されるものが特に好適に用いられ、なかでも青葉が最適である。採取方法は、抽出、蒸留その他どのようなものでも構わない。

勿論、それと同調のものが得られれば、合成等によっても構わない。

トイレタリー製品へ含有させる手段としては、本発明の香気成分を精油等の形で配合することが考えられる。また、前記採取された香気成分をコロイド状にして単独に又はバインダーと共に練り込むことが考えられる。或いは、香気成分をマイクロカプセル等に封入するか、造粒物へ配合するといった手段も考えられる。香気成分を液体形状、乳化形状として配合することはもちろん、噴霧後乾燥させるといった手段も考えられる。トイレットペーパー等の場合は、紙の繊維に単独又はバインダーとともに練り込むことが考えられる。

上記の香気成分を含有させるトイレタリー製品としては、特にその種類を問わず各種のものに用いることが出来る。本発明の香気成分とともに、通常、トイレタリー製品に用いられる、アルコール等の溶剤、石けん生地、界面活性剤、ワックス類、水等の任意成分を含有させることができる。その製法は、各種トイレタリー製品において、通常知られている方法によればよい。また、他の香料類と組み合わせて用いることも可能である。

このようにして、上記のような香気成分を含有するトイレタリー製品を使用することにより、その香気成分による香気療法を期待でき、特に、前記各ヘキサノール、ヘキサナール類を用いることにより、ストレス応答を抑制し或いはストレスを低減させる効果がある。

この発明は、上述したように各種のトイレタリー製品全般に適用可能である。

Claims

植物の葉から採取するか又はそれと同等の香気成分を含んでなることを特徴とするトイレタリー製品。
前記植物の葉が青葉である請求項１記載のトイレタリー製品。
香気成分が、（３Ｚ）ーヘキサノール、（３Ｚ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセノール、（３Ｅ）ーヘキセナール、（２Ｅ）ーヘキセノール、（２Ｅ）ーヘキセナール、ｎーヘキセノール、ｎーヘキサナールから選択される１種又は２種以上の組み合わせからなるものである請求項１又は２記載のトイレタリー製品。