JP2001233753A - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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- JP2001233753A JP2001233753A JP2000045633A JP2000045633A JP2001233753A JP 2001233753 A JP2001233753 A JP 2001233753A JP 2000045633 A JP2000045633 A JP 2000045633A JP 2000045633 A JP2000045633 A JP 2000045633A JP 2001233753 A JP2001233753 A JP 2001233753A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 （ａ）フトモモ科及びシソ科植物から選
ばれる植物の抽出物；（ｂ）リナロール、ｃｉｓ−３−
ヘキセノール、エストラゴール、ウンデカベルトール、
フェニルエチルアルコール、ローズオキサイド、ベンジ
ルアセテート、セドリルアセテート、スチラリルアセテ
ート、エチル２−メチルブチレート、アリルヘプタノエ
ート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ｃｉｓ
−３−ヘキセニルアセテート、フェニルエチルイソブチ
レート、メチルベンゾエート、リラール、メチルヒドロ
キシシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミックア
ルデヒド及びγ−ウンデカラクトンから選ばれる１種以
上、並びに（ｃ）炭素数１０の脂肪族炭化水素及び炭素
数１０の脂肪族アルコールから選ばれる１種以上（但
し、リナロールを除く）を含有する皮膚化粧料。 【効果】 植物の抽出物由来の生薬様の刺激的な不快臭
がマスキングされ、かつやさしい印象の香りを有する皮
膚化粧料が得られる。
ばれる植物の抽出物；（ｂ）リナロール、ｃｉｓ−３−
ヘキセノール、エストラゴール、ウンデカベルトール、
フェニルエチルアルコール、ローズオキサイド、ベンジ
ルアセテート、セドリルアセテート、スチラリルアセテ
ート、エチル２−メチルブチレート、アリルヘプタノエ
ート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ｃｉｓ
−３−ヘキセニルアセテート、フェニルエチルイソブチ
レート、メチルベンゾエート、リラール、メチルヒドロ
キシシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミックア
ルデヒド及びγ−ウンデカラクトンから選ばれる１種以
上、並びに（ｃ）炭素数１０の脂肪族炭化水素及び炭素
数１０の脂肪族アルコールから選ばれる１種以上（但
し、リナロールを除く）を含有する皮膚化粧料。 【効果】 植物の抽出物由来の生薬様の刺激的な不快臭
がマスキングされ、かつやさしい印象の香りを有する皮
膚化粧料が得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の抽出物に由
来する不快臭が改善されたやさしい香りの皮膚化粧料に
関する。
来する不快臭が改善されたやさしい香りの皮膚化粧料に
関する。
【０００２】
【従来の技術】アロエ、セージ、ハマメリス、ユーカ
リ、ローズマリー等々の植物の抽出物は、保湿、収斂、
抗炎症、抗菌、血行促進、細胞賦活等の幅広い作用をも
っており、この様な機能をもたせる目的で皮膚化粧料成
分として使用されている。
リ、ローズマリー等々の植物の抽出物は、保湿、収斂、
抗炎症、抗菌、血行促進、細胞賦活等の幅広い作用をも
っており、この様な機能をもたせる目的で皮膚化粧料成
分として使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、植物の抽出物
には特有の生薬刺激臭があって、これを皮膚化粧料に添
加した場合、例えば、皮膚へ塗布する際に不快臭となっ
て商品としての価値を低下させるという問題があった。
この様な不快臭を防ぐためには、従来からマスキングす
る目的で特別の調合香料処方が設計されてきた。しかし
ながら、不快臭を充分にマスキングするためには、刺激
的できつく強い香りをもつ香料成分を多量に使用しなけ
ればならず、逆に香りが強すぎて不快臭を与える問題が
あった。
には特有の生薬刺激臭があって、これを皮膚化粧料に添
加した場合、例えば、皮膚へ塗布する際に不快臭となっ
て商品としての価値を低下させるという問題があった。
この様な不快臭を防ぐためには、従来からマスキングす
る目的で特別の調合香料処方が設計されてきた。しかし
ながら、不快臭を充分にマスキングするためには、刺激
的できつく強い香りをもつ香料成分を多量に使用しなけ
ればならず、逆に香りが強すぎて不快臭を与える問題が
あった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、刺激的で
強い香りの香料成分を使用することなく植物の抽出物に
由来する生薬様の刺激的な不快臭を抑制すべく検討して
きたところ、植物の抽出物に成分（ｂ）及び成分（ｃ）
の特定の香料成分を配合することにより、皮膚に適用し
たときに植物の抽出物の特有な不快臭がなくなり、かつ
香り立ちが穏やかで違和感がないやさしい香りを有する
皮膚化粧料が得られることを見い出した。
強い香りの香料成分を使用することなく植物の抽出物に
由来する生薬様の刺激的な不快臭を抑制すべく検討して
きたところ、植物の抽出物に成分（ｂ）及び成分（ｃ）
の特定の香料成分を配合することにより、皮膚に適用し
たときに植物の抽出物の特有な不快臭がなくなり、かつ
香り立ちが穏やかで違和感がないやさしい香りを有する
皮膚化粧料が得られることを見い出した。
【０００５】すなわち、本発明は次の成分（ａ）、
（ｂ）及び（ｃ）、（ａ）フトモモ科及びシソ科植物植
物から選ばれる植物の抽出物、（ｂ）リナロール、ｃｉ
ｓ−３−ヘキセノール、エストラゴール、ウンデカベル
トール、フェニルエチルアルコール、ローズオキサイ
ド、ベンジルアセテート、セドリルアセテート、スチラ
リルアセテート、エチル２−メチルブチレート、アリル
ヘプタノエート、ジメチルベンジルカルビニルアセテー
ト、ｃｉｓ−３−ヘキセニルアセテート、フェニルエチ
ルイソブチレート、メチルベンゾエート、リラール、メ
チルヒドロシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミ
ックアルデヒド及びγ−ウンデカラクトンから選ばれる
化合物、（ｃ）炭素数１０の脂肪族炭化水素及び炭素数
１０の脂肪族アルコールから選ばれる化合物（但し、リ
ナロールを除く）を含有する皮膚化粧料を提供するもの
である。
（ｂ）及び（ｃ）、（ａ）フトモモ科及びシソ科植物植
物から選ばれる植物の抽出物、（ｂ）リナロール、ｃｉ
ｓ−３−ヘキセノール、エストラゴール、ウンデカベル
トール、フェニルエチルアルコール、ローズオキサイ
ド、ベンジルアセテート、セドリルアセテート、スチラ
リルアセテート、エチル２−メチルブチレート、アリル
ヘプタノエート、ジメチルベンジルカルビニルアセテー
ト、ｃｉｓ−３−ヘキセニルアセテート、フェニルエチ
ルイソブチレート、メチルベンゾエート、リラール、メ
チルヒドロシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミ
ックアルデヒド及びγ−ウンデカラクトンから選ばれる
化合物、（ｃ）炭素数１０の脂肪族炭化水素及び炭素数
１０の脂肪族アルコールから選ばれる化合物（但し、リ
ナロールを除く）を含有する皮膚化粧料を提供するもの
である。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明で使用する成分（Ａ）植物
の抽出物は、フトモモ科及びシソ科植物から溶剤抽出し
て得られる物質であり、基本的に不快臭を有する物質で
ある。本発明で使用するフトモモ科及びシソ科植物とし
ては、フトモモ科としてテンニンカ（Rhodomyrtus）、
ユーカリ（Eucalyptus）、フトモモ（Eugenia）、チョ
ージ（Syzygium）、ブラッシノキ（Callistemon）等
が、シソ科としてキランソウ（Ajuga）、ミソガクソウ
（Nepeta）、オドリコソウ（Lamium）、サルビア（セー
ジ Salvia）、ローズマリー（Rosmarinus）、シソ（Pe
rilla）等が例示される。これらのうち、ユーカリ、セ
ージ、ローズマリーが好ましく、特にユーカリが好まし
い。
の抽出物は、フトモモ科及びシソ科植物から溶剤抽出し
て得られる物質であり、基本的に不快臭を有する物質で
ある。本発明で使用するフトモモ科及びシソ科植物とし
ては、フトモモ科としてテンニンカ（Rhodomyrtus）、
ユーカリ（Eucalyptus）、フトモモ（Eugenia）、チョ
ージ（Syzygium）、ブラッシノキ（Callistemon）等
が、シソ科としてキランソウ（Ajuga）、ミソガクソウ
（Nepeta）、オドリコソウ（Lamium）、サルビア（セー
ジ Salvia）、ローズマリー（Rosmarinus）、シソ（Pe
rilla）等が例示される。これらのうち、ユーカリ、セ
ージ、ローズマリーが好ましく、特にユーカリが好まし
い。
【０００７】植物からの抽出方法は、例えば、植物の
花、葉、茎、枝等の一部分又は全体を、乾燥し又は乾燥
することなく、必要により細かく裁断又は粉砕して常温
又は加温下に溶剤により抽出するか又はソックスレー抽
出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる
各種溶媒抽出液、その希釈液、その濃縮液、あるいはそ
の乾燥末が挙げられる。
花、葉、茎、枝等の一部分又は全体を、乾燥し又は乾燥
することなく、必要により細かく裁断又は粉砕して常温
又は加温下に溶剤により抽出するか又はソックスレー抽
出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる
各種溶媒抽出液、その希釈液、その濃縮液、あるいはそ
の乾燥末が挙げられる。
【０００８】抽出に用いる溶剤としては水、有機溶媒及
びこれらの混合物が挙げられるが、特に有機溶媒あるい
は水と有機溶媒との混合物が好ましい。有機溶媒の好ま
しい具体例としては、石油エーテル、シクロヘキサン、
トルエン、ベンゼン等の炭化水素類；ジクロロメタン、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素；エ
ーテル；酢酸エチル等のエステル類；アセトン等のケト
ン類；メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール等のアルコール類；ピリジン等
が挙げられる。
びこれらの混合物が挙げられるが、特に有機溶媒あるい
は水と有機溶媒との混合物が好ましい。有機溶媒の好ま
しい具体例としては、石油エーテル、シクロヘキサン、
トルエン、ベンゼン等の炭化水素類；ジクロロメタン、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素；エ
ーテル；酢酸エチル等のエステル類；アセトン等のケト
ン類；メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール等のアルコール類；ピリジン等
が挙げられる。
【０００９】有機溶媒として例えば水性アルコールを用
いた場合、３〜７０℃で上記植物を抽出処理することに
より、植物抽出物が得られる。
いた場合、３〜７０℃で上記植物を抽出処理することに
より、植物抽出物が得られる。
【００１０】植物からの好ましい抽出方法の具体例とし
ては、乾燥粉砕物１０００ｇに対して３０〜７０ｖ／ｖ
％エタノール水溶液又は１，３−ブタンジオール水溶液
５０００mLを加え、室温で時々攪拌しながら抽出を行
い、得られた抽出液を濾過し、必要により濾液を静置後
再度濾過し、上澄みとして植物抽出物を得る。得られた
抽出物は、そのままで用いることもでき、当該抽出物を
希釈、濃縮、もしくは凍結乾燥した後、粉末又はペース
ト状に調製し、適宜製剤化して用いることもできる。ま
た、必要により公知の方法で精製処理を施してから用い
てもよい。植物抽出物は、このようにして抽出したもの
を用いてもよく、市販品を利用してもよい。
ては、乾燥粉砕物１０００ｇに対して３０〜７０ｖ／ｖ
％エタノール水溶液又は１，３−ブタンジオール水溶液
５０００mLを加え、室温で時々攪拌しながら抽出を行
い、得られた抽出液を濾過し、必要により濾液を静置後
再度濾過し、上澄みとして植物抽出物を得る。得られた
抽出物は、そのままで用いることもでき、当該抽出物を
希釈、濃縮、もしくは凍結乾燥した後、粉末又はペース
ト状に調製し、適宜製剤化して用いることもできる。ま
た、必要により公知の方法で精製処理を施してから用い
てもよい。植物抽出物は、このようにして抽出したもの
を用いてもよく、市販品を利用してもよい。
【００１１】本発明皮膚化粧料における植物抽出物の含
有量は、効果、配合性、使用感の観点から通常乾燥固形
物として、０．０００１〜１０重量％（以下、単に％で
示す）が好ましく、０．００１〜５％が特に好ましい。
有量は、効果、配合性、使用感の観点から通常乾燥固形
物として、０．０００１〜１０重量％（以下、単に％で
示す）が好ましく、０．００１〜５％が特に好ましい。
【００１２】本発明は、香料成分のうち特に成分（ｂ）
及び成分（ｃ）を組み合わせて使用することにより成分
（ａ）の生薬様刺激的な不快臭をマスキングするととも
に、皮膚化粧料の香り全体をやさしい印象とするもので
ある。
及び成分（ｃ）を組み合わせて使用することにより成分
（ａ）の生薬様刺激的な不快臭をマスキングするととも
に、皮膚化粧料の香り全体をやさしい印象とするもので
ある。
【００１３】本発明で使用する成分（ｂ）のうち、リナ
ロール、ｃｉｓ−３−ヘキセノール、フェニルエチルア
ルコール、ベンジルアセテート、エチル−２−メチルブ
チレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、γ−ウン
デカラクトンが好ましい。
ロール、ｃｉｓ−３−ヘキセノール、フェニルエチルア
ルコール、ベンジルアセテート、エチル−２−メチルブ
チレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、γ−ウン
デカラクトンが好ましい。
【００１４】本発明皮膚化粧料における成分（ｂ）は単
独又は２種以上組み合わせて使用され、その含有量は、
０．００１〜１％が好ましく、０．００３〜０．０５％
が特に好ましい。
独又は２種以上組み合わせて使用され、その含有量は、
０．００１〜１％が好ましく、０．００３〜０．０５％
が特に好ましい。
【００１５】本発明で使用する成分（ｃ）の好ましい具
体的な化合物として、次の単体香料、α−ピネン、β−
ピネン、γ−ターピネン、リモネン、ターピノレン、カ
ンフェン、ｐ−メンタン、ミルセン、デセノール、ター
ピネオール、ｌ−メントール、ボルネオール、ｔ−ブチ
ルシクロヘキサノール、シトロネロール、ジヒドロミル
セノール、ゲラニオール、ミルセノール、ネロール、ム
ゴール、ヒドロキシシトロネロール等が挙げられる。こ
のうち、特にα−ピネン、リモネン、ターピネオール、
シトロネロール、ゲラニオールが好ましい。
体的な化合物として、次の単体香料、α−ピネン、β−
ピネン、γ−ターピネン、リモネン、ターピノレン、カ
ンフェン、ｐ−メンタン、ミルセン、デセノール、ター
ピネオール、ｌ−メントール、ボルネオール、ｔ−ブチ
ルシクロヘキサノール、シトロネロール、ジヒドロミル
セノール、ゲラニオール、ミルセノール、ネロール、ム
ゴール、ヒドロキシシトロネロール等が挙げられる。こ
のうち、特にα−ピネン、リモネン、ターピネオール、
シトロネロール、ゲラニオールが好ましい。
【００１６】成分（ｃ）は単独又は２種以上を組み合わ
せて使用され、本発明皮膚化粧料における成分（ｃ）の
含有量は、０．００１〜１％が好ましく、０．００５〜
０．１％が特に好ましい。
せて使用され、本発明皮膚化粧料における成分（ｃ）の
含有量は、０．００１〜１％が好ましく、０．００５〜
０．１％が特に好ましい。
【００１７】本発明皮膚化粧料における成分（ｂ）及び
成分（ｃ）の合計含有量は、マスキング効果と香りの制
御の点から０．００３〜１％が好ましく、０．０１〜１
％が特に好ましい。
成分（ｃ）の合計含有量は、マスキング効果と香りの制
御の点から０．００３〜１％が好ましく、０．０１〜１
％が特に好ましい。
【００１８】本発明の皮膚化粧料には、前記成分のほ
か、通常の外用基剤、他の薬効成分、保湿剤、紫外線吸
収剤、アルコール類、キレート類、pH調整剤、防腐剤、
増粘剤、色素等を任意に組み合わせ配合することができ
る。ここで用いられる外用基剤としては、油性基剤をベ
ースとするもの、油／水、水／油型の乳化系基剤をベー
スとするもの、水をベースとするもののいずれであって
もよい。油性基剤としては、例えば植物油、動物油、合
成油、シリコーン油、脂肪酸、天然又は合成のグリセリ
ド等が挙げられる。また上記薬効成分としては例えば鎮
痛、消炎剤、美白成分、殺菌消毒剤、ビタミン類、皮膚
柔軟化剤等を必要に応じて適宜使用できる。本発明皮膚
化粧料の形態としては、軟膏、クリーム、乳液、化粧
水、ジェル、パック剤、パップ剤、ファンデーション、
粉末、エアゾール等が挙げられる。
か、通常の外用基剤、他の薬効成分、保湿剤、紫外線吸
収剤、アルコール類、キレート類、pH調整剤、防腐剤、
増粘剤、色素等を任意に組み合わせ配合することができ
る。ここで用いられる外用基剤としては、油性基剤をベ
ースとするもの、油／水、水／油型の乳化系基剤をベー
スとするもの、水をベースとするもののいずれであって
もよい。油性基剤としては、例えば植物油、動物油、合
成油、シリコーン油、脂肪酸、天然又は合成のグリセリ
ド等が挙げられる。また上記薬効成分としては例えば鎮
痛、消炎剤、美白成分、殺菌消毒剤、ビタミン類、皮膚
柔軟化剤等を必要に応じて適宜使用できる。本発明皮膚
化粧料の形態としては、軟膏、クリーム、乳液、化粧
水、ジェル、パック剤、パップ剤、ファンデーション、
粉末、エアゾール等が挙げられる。
【００１９】
【実施例】植物の抽出物の製造 製造例１ ユーカリ抽出物 ユーカリの葉の乾燥粉砕物１０００ｇを５０ｖ／ｖ％
１，３−ブタンジオール水溶液、水溶液５０００mL中に
室温（２０℃）、７日間浸漬し、得られた抽出液を濾過
し、濾液を５℃で３日間静置後再度濾過し、上澄のユー
カリ抽出物を得た。これを濃縮しユーカリ抽出物有効濃
度が５０％になる迄濃縮した。
１，３−ブタンジオール水溶液、水溶液５０００mL中に
室温（２０℃）、７日間浸漬し、得られた抽出液を濾過
し、濾液を５℃で３日間静置後再度濾過し、上澄のユー
カリ抽出物を得た。これを濃縮しユーカリ抽出物有効濃
度が５０％になる迄濃縮した。
【００２０】製造例２ セージ、ローズ・マリー抽出物 製造例１の５０ｖ／ｖ％１，３−ブタンジオール水溶液
を４０ｖ／ｖ％１，３−ブタングリコール水溶液に変え
て、製造例１と同様にして抽出物（有効濃度５０％）を
得た。
を４０ｖ／ｖ％１，３−ブタングリコール水溶液に変え
て、製造例１と同様にして抽出物（有効濃度５０％）を
得た。
【００２１】官能評価方法 皮膚化粧料を１０名の専門パネラーの腕に０．１mL／cm
２ の量で塗布した直後のにおいを以下に示す基準に基
づいて官能評価した。
２ の量で塗布した直後のにおいを以下に示す基準に基
づいて官能評価した。
【００２２】（１）マスキング性評価試験 植物の抽出物由来の生薬臭がマスキングされているか否
かについて、次の評価基準に従って評価した。 マスキング性評価基準（ランク：状態） ３：充分にマスキングされている ２：ほぼマスキングされている １：マスキングが不充分である
かについて、次の評価基準に従って評価した。 マスキング性評価基準（ランク：状態） ３：充分にマスキングされている ２：ほぼマスキングされている １：マスキングが不充分である
【００２３】（２）香りの評価基準 皮膚化粧料の観点から香りのやさしさ印象を、次の評価
基準に従って評価した。 香りのやさしさ評価基準（ランク：状態） ３：やさしい印象で気にならない ２：やさしい印象が少なく、やや気になる １：やさしい印象がなく、気になる なお、両評価とも次の式に従い分散値を算出し再現性を
評価した。
基準に従って評価した。 香りのやさしさ評価基準（ランク：状態） ３：やさしい印象で気にならない ２：やさしい印象が少なく、やや気になる １：やさしい印象がなく、気になる なお、両評価とも次の式に従い分散値を算出し再現性を
評価した。
【００２４】実施例１〜３及び比較例 下記の成分を常法に従い混合し、乳化皮膚化粧料を調製
した。 （成分） （％） パルミチン酸 ０．５ オリーブ油 ２．０ セタノール １．０ ホホバ油 ５．０ モノヘキサデシルリン酸ナトリウム塩 ２．０ モノステアリン酸ソルビタン ０．５ グリセリン １５．０ エタノール ５．０ 乳酸 ２．０ ユーカリ抽出物（製造例２） ０．１ 香料（表１） ０．１ 成分（ｂ） 成分（ｃ） 他種香料成分 精製水 バランス量 合計 １００．０ 専門パネラー１０名のランク評点の平均値を表１に示
す。
した。 （成分） （％） パルミチン酸 ０．５ オリーブ油 ２．０ セタノール １．０ ホホバ油 ５．０ モノヘキサデシルリン酸ナトリウム塩 ２．０ モノステアリン酸ソルビタン ０．５ グリセリン １５．０ エタノール ５．０ 乳酸 ２．０ ユーカリ抽出物（製造例２） ０．１ 香料（表１） ０．１ 成分（ｂ） 成分（ｃ） 他種香料成分 精製水 バランス量 合計 １００．０ 専門パネラー１０名のランク評点の平均値を表１に示
す。
【００２５】
【表１】
【００２６】表１の結果から、本発明皮膚化粧料（実施
例１〜３）は、植物の抽出物由来の不快臭を再現性よく
充分にマスキングし、皮膚化粧料の香りとしてやさしく
気にならないものであった。一方、（ｂ）成分を含有し
ない皮膚化粧料（比較例１）は、香りとして刺激的で好
ましくなく、（ｃ）成分を含有しない皮膚化粧料（比較
例２）は、刺激臭のマスキングが不充分であって、植物
の抽出物由来の不快臭のマスキングと化粧料としてのや
さしい香りを両立させるには、（ｂ）成分、（ｃ）成分
の両成分の配合が必要であった。
例１〜３）は、植物の抽出物由来の不快臭を再現性よく
充分にマスキングし、皮膚化粧料の香りとしてやさしく
気にならないものであった。一方、（ｂ）成分を含有し
ない皮膚化粧料（比較例１）は、香りとして刺激的で好
ましくなく、（ｃ）成分を含有しない皮膚化粧料（比較
例２）は、刺激臭のマスキングが不充分であって、植物
の抽出物由来の不快臭のマスキングと化粧料としてのや
さしい香りを両立させるには、（ｂ）成分、（ｃ）成分
の両成分の配合が必要であった。
【００２７】 実施例４（化粧水） （成分） （％） セージ抽出物（製造例２） ０．３ クエン酸 １．０ ８６％グリセリン １５．０ ポリエチレングリコール（PEG1500;三洋化成社製） ２．０ ヒアルロン酸 ０．０５ ジプロピレングリコール ５．０ 香料成分（表１の実施例１と同じ） ０．１ 精製水 バランス量 合計 １００．０
【００２８】 実施例５ （成分） （％） ポリビニルアルコール （ゴーセノールEG-30;日本合成化学工業社製） １１．７ １，３−ブチレングリコール ２．５ グリセリン １．０ 酸化チタン １．５ ローズマリー抽出物（製造例２） １．０ 酒石酸 ７．０ 香料成分（表１の実施例３と同じ） ０．１ 精製水 バランス量 合計 １００．０
【００２９】実施例４及び５の皮膚化粧料は、不快臭も
なくやさしく気にならない香りであった。
なくやさしく気にならない香りであった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年２月２４日（２０００．２．２
４）
４）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２３
【補正方法】変更
【補正内容】
【００２３】（２）香りの評価基準 皮膚化粧料の観点から香りのやさしさ印象を、次の評価
基準に従って評価した。 香りのやさしさ評価基準（ランク：状態） ３：やさしい印象で気にならない ２：やさしい印象が少なく、やや気になる １：やさしい印象がなく、気になる
基準に従って評価した。 香りのやさしさ評価基準（ランク：状態） ３：やさしい印象で気にならない ２：やさしい印象が少なく、やや気になる １：やさしい印象がなく、気になる
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4C083 AA111 AA112 AA122 AB242 AC061 AC062 AC072 AC091 AC092 AC101 AC102 AC122 AC171 AC211 AC212 AC242 AC302 AC341 AC342 AC351 AC352 AC442 AC841 AC842 AC902 AD042 AD112 AD532 CC02 CC04 CC05 DD23 DD27 DD31 EE03 EE12 EE13
Claims (2)
- 【請求項１】 次の成分（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）、 （ａ）フトモモ科及びシソ科植物から選ばれる植物の抽
出物、 （ｂ）リナロール、ｃｉｓ−３−ヘキセノール、エスト
ラゴール、ウンデカベルトール、フェニルエチルアルコ
ール、ローズオキサイド、ベンジルアセテート、セドリ
ルアセテート、スチラリルアセテート、エチル２−メチ
ルブチレート、アリルヘプタノエート、ジメチルベンジ
ルカルビニルアセテート、ｃｉｓ−３−ヘキセニルアセ
テート、フェニルエチルイソブチレート、メチルベンゾ
エート、リラール、メチルヒドロシンナミックアルデヒ
ド、ヘキシルシンナミックアルデヒド及びγ−ウンデカ
ラクトンから選ばれる化合物、 （ｃ）炭素数１０の脂肪族炭化水素及び炭素数１０の脂
肪族アルコールから選ばれる化合物（但し、リナロール
を除く）を含有する皮膚化粧料。 - 【請求項２】 植物がユーカリ、セージ及びローズマリ
ーから選ばれる１種以上のものである請求項１記載の皮
膚化粧料。
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2000
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