JP5019016B2 - 睡眠改善剤及び香料製剤 - Google Patents

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Description

本発明は、社会環境や生活環境の変化により起こる不眠の問題を改善する睡眠改善剤に関し、さらに詳しくは特定の香料成分により、高い睡眠誘導効果、深い睡眠である徐波睡眠を増加させる効果を有する睡眠改善剤及び睡眠改善剤の使用方法に関するものである。
ここ数年、日本の社会では不眠に関する悩みを持つ人々が増加している。不眠の原因には様々な生理的、心理的要因が考えられるが、最近の増加傾向の原因となっているのは心理的原因による不眠であるといわれている。原因の例としては、日常的に緊張が多過ぎて気持ちがゆったりできず、眠れないといった過緊張によるものや、ストレス社会の中で、様々な悩みごとや心配ごとにより、自律神経のバランス回復力が低下した場合等が挙げられる。
このような、心理的なストレスに関する悩みの対処法としては、天然の精油等を用いたアロマテラピーが用いられている。鎮静効果がありストレスを緩和する精油としては、ラベンダー、カモマイル、イランイラン、ローズ、ゼラニウム、クラリセージ、ネロリ、マージョラム等が広く知られている。
また、サンダルウッド油及びラベンダー油から高揮発成分を除いた精油によりストレスを解消する技術(特許文献1:特開平3−28300号公報、特許文献2:特開平3−111493号公報)、セダーウッド油の香気成分の中で、ガスクロマトグラフィーにおける特定の検出時間を示す成分を用いて鎮静効果の持続性を向上させる技術(特許文献3:特開平5−255688号公報)等が提案されている。
さらに、ローズマリー、ラベンダー、カモミルブルー、ビターオレンジ、センキュウから選ばれる香気成分の鎮静効果(特許文献4:特開平11−343497号公報)、ジャスミンの精油に含まれるジャスミンラクトンを吸入することにより入眠促進効果を得る技術(特許文献5:特開平6−040911号公報)等が提案されている。
しかし、これらの天然精油もしくはこれらをベースに改良された香料には、それぞれの精油に特徴的な香気があり、その嗜好性によって心理的効果が影響を受ける場合が多い。従って、ある人には鎮静効果が得られても、別の人にとっては嫌悪感や、いら立ち等が生じる場合がみられ、家族と共同で居住するリビングや寝室等においては使用が制限されるという問題があった。また、鎮静効果があるといわれているものにおいても、必ずしも睡眠誘導に適しているものばかりとはいえない。
加えて、化粧品等に配合して個人的に使用する製品も提供されている。しかし、このような使用法においても特徴的な香りによって嗜好性が分かれるため、商品としての受け入れ性を広げるためには微香性にしなければならない。従って、心理的効果の発現と使用性の向上には相反する特質があり、使用法の工夫によるだけでは充分に解決されていない。
このことから、心理的なストレスが高まっている現在の社会環境においては、高い睡眠誘導効果をもつと共に、香りの強さや個性があまり強いものではなく、個人差による嗜好性の違いが生じにくく、さらに性別や年齢の違いに合わせて嗜好性の高い香調に自由に調整できる特徴を有する睡眠誘導剤が強く求められていた。
また、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、脳波による睡眠状態の観察の結果から、ノンレム睡眠は睡眠の深さとして、さらに睡眠段階1〜4の4段階があることが分かっている。このうち、より深い睡眠である睡眠段階3及び4は徐波睡眠と呼ばれ、脳を休め、疲労回復等に影響すると考えられている。近年、日本の社会では不眠に関する悩みを持つ人々が増加しているが、不眠を訴える人の多くは眠りが浅く、脳波による睡眠の測定では、徐波睡眠が睡眠に満足している人に比べて短くなっている。
上述した睡眠導入効果があるのみでは、徐波睡眠を増加させる効果はなく、睡眠に不満を持つ人の起床時の眠気や疲労感の回復を十分に解決できるものではなかった。
一方、医薬品分野においては、フタリド誘導体により徐波睡眠時間を増加させる方法(特許文献6:特開平05−155768号公報)等が提案されている。しかし、これらはいずれも医薬品成分であり、睡眠に不満を持つ人の中には副作用を懸念する人も多く、安全かつ効果的な成分の開発が望まれていた。
以上のように、睡眠誘導効果及び徐波睡眠増加効果を有し、優れた睡眠改善効果を有する睡眠改善剤が望まれていた。なお、本発明に関連する背景技術としては、上記特許文献1〜6に加えて下記のものが挙げられる。
特開平3−28300号公報 特開平3−111493号公報 特開平5−255688号公報 特開平11−343497号公報 特開平6−040911号公報 特開平5−155768号公報 特開平9−323918号公報 特開2003−52828号公報 特開2004−16753号公報 「Sleep Research」、1991年、20、p155
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、優れた睡眠改善効果を有し、副作用も少ない睡眠改善剤を提供することを目的とする。具体的には、性別、年齢及び個人差の影響を受けにくく、高い睡眠誘導効果を有し、香調の調製が容易な睡眠改善剤、深い睡眠である徐波睡眠を増加させる睡眠改善剤及び睡眠改善剤の使用方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、数多くの香気物質について、睡眠改善効果と香りの特徴の把握について検討を行った。その結果、ベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分に、高い睡眠誘導効果があり、性別、年齢及び個人差の影響を受けにくく、香り立ちがおだやかで他の香料成分と広範囲で混合可能であり、嗜好性に合わせ各種の香調に容易に調合できることを見出した。また、これらの香料成分が、徐波睡眠を増加させる優れた効果があることを見出し、本発明を完成させるに至った。
従って、本発明は下記発明を提供する。
[1].ピペロナールを有効成分とする睡眠改善剤であって、該ピペロナールが、鼻粘膜、口腔粘膜又は肺から吸収されるように用いられることを特徴とする睡眠改善剤。
[2].就寝室内中のピペロナールの濃度が0.005ppb〜20ppmとなるように拡散させるように用いられることを特徴とする、[1]記載の睡眠改善剤。
本発明によれば、優れた睡眠改善効果を有し、副作用も少ない睡眠改善剤を提供することができる。具体的には、個人差の影響を受けにくく、高い睡眠誘導効果を有し、香調の調製が容易な睡眠改善剤、深い睡眠である徐波睡眠を増加させる睡眠改善剤及び睡眠改善剤の使用方法を提供することができる。
本発明は、ベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分を有効成分とする睡眠改善剤である。睡眠改善としては、入眠までの時間を短縮する睡眠誘導、深い睡眠である徐波睡眠増加等が挙げられる。本発明の特定の香料成分が、睡眠改善剤、睡眠誘導剤、及び徐波睡眠増加剤としての顕著な効果を有することは、本発明者の新知見である。
本発明に使用される香料成分は、ベンゼン骨格とアルデヒド基とを有するものであればよく、これらを1種単独で又は2種以上を適且組み合わせて用いることができる。そのような香料成分として具体的には、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、クミンアルデヒド、ピペロナール(3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド)、ヘリオナール、シクラメンアルデヒド、バニリン、メチルバニリン、リリアール等が挙げられ、中でもピペロナール及びアニスアルデヒドが好適に使用される。本発明においては、ピペロナールを使用する。これらの香料成分は、天然に存在するものを抽出して用いても、有機合成されたものを用いてもよく、例えば、ピペロナールであればバニラ豆中等の天然に存在するものを抽出して用いてもよい。
本発明の睡眠改善剤は、嗜好性や本発明の効果を妨げない範囲で、ラベンダー、セダーウッド、サンダルウッド、カモマイル、イランイラン、ローズ、ゼラニウム、クラリセージ、ネロリ、マージュラム等から抽出される精油等を配合してもよい。
本発明の睡眠改善剤はそのまま用いてもよいし、香料製剤又は各種組成物に配合して利用することができる。本発明の睡眠改善剤は、効果発現の点から、適宜非毒性溶剤に溶かして液体とすることが好ましい。溶剤としてはエタノール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ヘキシレングリコール、イソプロパノール、水が挙げられ、これらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。香料製剤とする場合、その剤型は特に限定されず、ベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分が、ゲル状の基剤に担持された揮散性芳香剤、空気中に拡散させるスプレー剤、繊維や不織布等にしみ込ませたシート剤、口中に拡散されるスプレー、浴室で用いる液状や固形の芳香剤や入浴剤、熱によって拡散の効率を向上させた揮散器、洗口剤、トローチ剤、飲料や食品に添加する製剤等が挙げられる。この中でも、睡眠改善剤を空気中に拡散させることができる揮散性芳香剤、空気中に拡散させるスプレー剤等が好ましい。
香料製剤中の睡眠改善剤の配合量は特に限定されないが、製剤中ベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分量として0.00001〜10質量%、好ましくは0.00004〜5質量%である。
本発明の睡眠改善剤は、本発明の香料成分が鼻粘膜、口腔粘膜又は肺から吸収されることにより発現する。従って、上記吸収方法を具現化する各種組成物として用いることができる。具体的には、皮膚化粧料組成物、毛髪用化粧料組成物、入浴剤組成物、香水組成物、美爪剤組成物、口腔用組成物、義歯安定剤組成物、食品組成物、経口薬剤組成物、飲料組成物、食品調理用組成物、吸引用薬剤組成物、貼付剤剤組成物、鼻腔用薬剤組成物、点眼もしくは洗眼薬剤組成物、繊維もしくは皮革製品洗浄剤組成物、繊維もしくは皮革処理用組成物、住居用洗剤組成物、住居内消臭用組成物、住居内殺菌用組成物、食器用洗浄剤組成物、芳香剤組成物、線香組成物、虫除けもしくは防虫剤組成物、殺虫剤組成物、絆創膏用組成物又はマスク用組成物等が挙げられる。
皮膚化粧料組成物としては、身体洗浄剤、制汗剤、化粧水、乳液、美容液、ホワイトニング、しわ用美容液、パック、洗顔料、クレンジング剤、マッサージ剤、ファンデーション、アイシャドー、リップクリーム、口紅、アイライナー、眉墨、化粧下地が挙げられる。
毛髪用化粧料組成物としては、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアパック、ヘアメイク剤、染毛剤、ブリーチ剤、洗い流さないトリートメント剤、育毛剤、脱毛剤等が挙げられる。入浴剤組成物としては、通常利用される粉末状、タブレット状、バスソルト、バスフラワー、バブルバス、バスオイル等が挙げられる。香水組成物としては、オードパルファム、オードトワレ、スティックタイプの香水等が挙げられ、美爪剤組成物としては、マニキュア、爪保護剤、着け爪、除光液等が挙げられる。
口腔用組成物としては、歯磨き、洗口液、ガムが挙げられ、さらに、義歯安定剤組成物にも利用できる。食品組成物、経口薬剤組成物、飲料組成物及び、食品調理用組成物用のフレーバー、食品を調理する際に利用するスパイス等の添加剤としても利用でき、口あるいは鼻から吸引する吸引用薬剤組成物としても利用できる。
貼付剤組成物、鼻腔用薬剤組成物、点眼もしくは洗眼薬剤組成物としても好ましく用いられる。
衣料用としては、繊維もしくは皮革製品洗浄剤組成物、しわ取り剤、消臭剤、殺菌抗菌剤、静電気防止剤、防水加工剤、アイロンがけ用品、リネン用処理剤、皮革トリートメント剤等の繊維もしくは皮革処理用組成物が挙げられる。住居関連製品では、洗浄剤やワックス等のコーティング用製品等の住居用洗剤組成物、住居内消臭用組成物、住居内殺菌用組成物、食器用洗浄剤組成物が挙げられる。
その他、一般に利用されるアロマキャンドル、アロマオイル、車用芳香剤、トイレ用芳香剤等の芳香剤組成物、線香組成物に利用でき、虫除けもしくは防虫剤組成物、殺虫剤組成物、絆創膏用組成物、マスク用組成物としても利用可能である。これらの剤型は制限されることはなく、固形、液状、ジェル状、クリーム状、泡状、霧状等一般に使用される剤型とすることができる。
各組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の香料成分を併用することができる。これらは天然香料でも合成香料でもよい。また、各組成物に応じた一般的に使用される成分を組合せて配合することができる。
各組成物中の睡眠改善剤の配合量は、効果が発現される濃度によって適且選定される。徐波睡眠増加効果は使用する人によって個人差があり、さらには使用する形態によっても有効濃度が変化するが、各組成物中にベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分量として0.000001〜20%(%は質量%、以下同様に表記する)配合することが好ましく、より好ましくは0.00001〜10%である。それ以下では個人差あるいは使用する形態によっては睡眠改善効果が得られない場合があり、それ以上では効果がさらに増強されることはなく不経済となる。
上記組成物の剤型に制限はないが、使用する容器材質あるいは容器形状についても特に制限はない。そのような容器材質として例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、アルミニウム、ブリキ、アルミ蒸着プラスティックフィルム等が挙げられ、容器形状としては、ボトル容器、ジャー容器、ポンプ容器、トリガータイプスプレー容器、エアゾールスプレー容器、エアゾールフォーム容器、ポーション容器、パウチ等が例示される。
本発明の睡眠改善効果は、鼻粘膜、口腔粘膜又は肺から吸収されることにより発現する。特に、睡眠誘導効果は、身体に薬理的に作用するものではなく、ストレス等でバランスの崩れた自律神経の活動を嗅覚からの刺激により、副交換神経が優位である状態に戻すことによるものと考えられる。使用方法としては、睡眠60分前に、空気中又は口中に睡眠誘導剤を拡散させる方法が好ましい。使用する人の個人差があるものの広範囲の使用者に安定して効果を発現させるには、就寝室内中のベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分濃度が0.005ppb〜20ppm、好適には0.01ppb〜10ppmとなるように、睡眠改善剤を拡散させ、この濃度を吸入する方法が好ましい。室内中の濃度が0.005ppb(5ng/1L)未満だと効果がみられない場合があり、20ppmを超えると香気が強すぎて覚醒感が生じ眠りを妨げる場合がある。なお、濃度単位は1ppb=1μg/L(質量/体積の比)を示す。さらに、上記濃度を1〜60分、好ましくは5〜30分継続することが好ましい。このような使用法とすることにより、睡眠が誘導され早く深い眠りにつくことができ、4時間以上の睡眠に好適であり、特に夜間睡眠(主睡眠)、睡眠前の覚醒時間が6〜24時間、好ましくは12〜24時間である場合の睡眠の際に用いることにより、翌朝等の目覚めが良くなる。このように、就寝室内中のベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分を0.005ppb〜20ppmとなるように拡散させる睡眠改善剤とすることが好ましい。就寝室内中のベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分濃度は、就寝室内の容積に対して、香料製剤や組成物中のベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分濃度や、一度に使用する香料製剤及び組成物の量を調整したり、香料製剤等を収容した容器の噴射量等を適宜選定することにより調製することができる。
一方、徐波睡眠増加効果の場合、睡眠60分前に、空気中又は口中に睡眠改善剤を拡散する方法が好ましい。拡散方法としては特に限定されないが、噴射剤で寝室に拡散させる方法や、睡眠改善剤を室内に揮発させる方法、口腔用組成物で口中に拡散する方法等が挙げられる。睡眠改善剤を室内に揮発させる方法としてはそのままでもよいが、睡眠改善剤を溶剤に溶かした溶液を40℃以上に加温してもよい。就寝室内の上記香料成分の濃度は0.005ppb〜20ppmが好ましく、より好ましくは、0.01ppb〜10ppmである。この香料成分の濃度を一定時間、好ましくは1〜60分、より好ましくは5〜30分継続するとよい。本発明の睡眠改善剤は、徐波睡眠を増加させるものであることから、4時間以上、特に夜間睡眠(主睡眠)、睡眠前の覚醒時間が6〜24時間、好ましくは12〜24時間である場合の徐波睡眠増加に好適である。就寝室内中のベンゼン骨格とアルデヒド基とを有する香料成分濃度は、上記と同様に調整することができる。
本発明の睡眠改善剤は、その対象者を限定するものではなく、特に睡眠誘導効果は個人差の影響を受けにくいが、アテネ式不眠診断において、スコアが4点以上(不眠症の疑いが少しある)、好ましくは6点以上(不眠症の疑いがある)、より好ましくは10点以上(医師に相談が必要)である人を対象者にすると効果がより発揮される。
睡眠改善効果の測定は様々あるが、本発明においては、以下の測定法によって確認することができる。
[睡眠誘導効果]
(1)自宅における入床から睡眠開始までの睡眠潜時測定試験
パネラーが試料を自宅の寝室で使用し、入床から睡眠開始までの睡眠潜時をアクチグラフ(米国 A.M.I社製、マイクロミニ型アクチグラフ)にて計測する。アクチグラフの使用性に慣れるため、パネラーは測定期間中には常に非利き腕にアクチグラフを装着し、1分ごとの活動量を連続記録する。記録された活動量より、睡眠と覚醒を「Coleらの方式」に従い解析し、睡眠開始時刻を推測する。この値から入床から睡眠開始までの睡眠潜時を得る。
(2)自宅におけるリラックス効果及び睡眠に関する官能試験
パネラーが自宅の寝室で試料を使用し、「リラックス感」、「イライラの解消感」「寝つきの良さ」及び「翌朝の目覚めの良さ」の各項目について官能による評価を行う。これにより、官能評価による睡眠誘導効果を確認することができる。
(3)実験室における副交感神経活動度の測定試験
外部からの音や光を遮断できるシールドルームに、適宜濃度に試料を揮散させる。パネラーは設置したベッドに横になり、ポリグラフテレメーター「ポリグラフテレメーターECG(大日本製薬(株)製)」及び循環動態波形・ゆらぎ解析ソフトウエア「フラクレットWT(大日本製薬(株)製)」を用い、副交感神経の活動度について測定する。安静時を100として、試料を吸入したときの自律神経活動の変化を測定する。
(4)実験室における入眠までの時間測定試験
外部からの音や光を遮断できるシールドルームに、適宜濃度に試料を揮散させる。パネラーは設置したベッドに横になり、発光ダイオードに連動する金属泊製の電気スイッチを人差し指と親指に装着させる。実験開始時には指を閉じた状態にし、入眠での指筋力の脱力により発光ダイオードが消灯する様子を家庭用ビデオカメラで記録し、入眠までの時間を測定する。
[徐波睡眠増加効果]
パネラーに脳波測定用の電極を国際10−20法に従って頭部に装着し就床してもらい、脳波を測定する。得られた脳波から、総睡眠時間(入眠してから覚醒するまでの時間)に対する徐波睡眠時間の比率(徐波睡眠出現率)を測定する。
[睡眠改善]
睡眠に関する評価に広く用いられているOSA調査票MA版により評価する。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%である。
[実施例1、比較例1〜3]
表1に記載の香料試料を調製し、下記方法で睡眠誘導効果を評価した。結果を表1に併記する。
「最近寝つきが悪い」と自己申告のあった20代男性10名、20代女性10名の計20名(平均年齢26.4歳)のパネラーに対して、匂い紙を用いて評価を行った。サンプルは、6×150mmの大きさの匂い紙に、各香料試料0.05gを染み込ませて作製した。測定は、パネラーが各サンプルについて、それぞれ7日間、自宅の寝室にて香りを嗅いだあと枕元に匂い紙を置き入床した。
(1)入床から睡眠開始までの睡眠潜時の測定方法
入床から睡眠開始までの睡眠潜時をアクチグラフ(米国 A.M.I社製、マイクロミニ型アクチグラフ)にて計測した。アクチグラフの使用性に慣れるため、パネラーは測定期間中には常に非利き腕にアクチグラフを装着し、1分ごとの活動量を連続記録させた。記録された活動量より、睡眠と覚醒を「Coleらの方式」に従い解析し、睡眠開始時刻を推測した。この値から入床から睡眠開始までの睡眠潜時を得て、20名の平均値±標準誤差(S.E.)を算出した。
(2)「リラックス感」、「イライラの解消感」、「寝つきの良さ」及び「翌朝の目覚めの良さ」について、各自の官能評価にて回答を得て、下記評価基準により評価した。
<評価基準>
◎:良好と解答したものが20名中16名以上
○:良好と解答したものが20名中11〜15名
△:良好と解答したものが20名中6〜10名
×:良好と解答したものが20名中5名以下
Figure 0005019016
以上の結果から、従来から鎮静効果があるとしてアロマセラピー等に使用されている芳香成分と比較して、ピペロナールの睡眠誘導効果が優れていることが確認できた。睡眠潜時の時間短縮は、ピペロナールの高い有効性を示すものであり、官能評価項目において高い評価が安定して得られるのは、他の精油成分と比較して嗜好性の影響を受けにくい特徴を強く示している。
[実施例2,3、比較例4,5]
表2に記載のエアゾール式芳香剤を調製し、下記方法で睡眠誘導効果を評価した。結果を表2に併記する。
「最近寝つきが悪い」と自己申告のあった20、30、40及び50代女性各5名の計20名に対して評価を実施した。各エアゾール式芳香剤についてそれぞれ7日間、頭上に向けて2秒程度噴霧した直後に入床し、実施例1の(1)及び(2)と同様の方法で評価を行った。就寝室内のピペロナール濃度は、約0.3ppb〜1.0ppbであった。
Figure 0005019016
このように、女性をパネラーとした場合、比較例4のサンダルウッド油は全項目について評価が低かった。これは嗜好性の影響であると考えられる。また、比較例5のジャスミンラクトンは比較例4と比較するとやや評価が高いが、実施例2,3に比べると効果は低かった。
[試験例]
「最近寝つきが悪い」と自己申告のあった30代の男女計10名をパネラーにして、シールドルームにおける副交感神経活動度の変化及び入眠までの時間を測定し、ピペロナールの就寝室内濃度の影響について調べた。
外部からの音や光を遮断できるシールドルーム中が、表3の各濃度となるように溶剤に溶かしたピペロナールを噴霧・揮散させた。パネラーは設置したベッドに横になり、下記方法で睡眠誘導効果の評価を行った。結果を表3に示す。
(3)副交感神経活動度の変化の測定
リラックス感や緊張感の指標である自律神経の変化を測定するために、ポリグラフテレメーター「ポリグラフテレメーターECG(大日本製薬(株)製)」及び循環動態波形・ゆらぎ解析ソフトウエア「フラクレットWT(大日本製薬(株)製)」を用い、副交感神経の活動度について測定した。無香時の直前の値を100として、各濃度のピペロナールを吸入した時の相対変化率を算出した。試験は3回繰返し平均値を算出した。
(4)入眠開始までの時間測定
発光ダイオードに連動する金属泊製の電気スイッチを人差し指と親指に装着させ、試験開始時には指を閉じた状態にし、入眠での指筋力の脱力により発光ダイオードが消灯する様子を家庭用ビデオカメラで記録し、入眠開始の時間を測定した。各評価について1回の試験を行い、10名の平均値±標準誤差(S.E.)を算出した。
(5)「リラックス感」及び「寝つきの良さ」について、各自の官能評価にて回答を得て、下記評価基準により評価した。
<評価基準>
◎:良好と解答したものが10名中8名以上
○:良好と解答したものが10名中6〜7名
×:良好と解答したものが10名中5名以下
Figure 0005019016
このように、シールドルーム中のピペロナールの濃度が0.003ppbの場合、リラックス感や寝つきの良さに明確な効果が見られなかった。また、30ppm以上の濃度においても睡眠誘導の効果が低下した。
濃度が低い場合で効果を感じないと評価したパネラーは、ピペロナールの香気を全く感じなかったと回答しており、個人差による嗅覚感度の違いによって、効果の発現が影響を受ける濃度領域になっていると考えられる。また、30ppm以上の時、リラックス感が得られなかったと回答したパネラーの評価では、甘い香りが少し強すぎて気になったと回答していたことから、30ppm以上の場合も個人差による嗅覚感度の違いによって、影響を受ける可能性があることが分かる。
上記の結果から、ピペロナールの最適な就寝室内中の濃度は0.005ppb〜20ppmであり、それ以外では個人差によって効果の発現が影響される濃度領域であることが分かった。
[実施例4、参考例1、比較例6]
2%ピペロナールエタノール溶液(実施例4)、2%アニスアルデヒドエタノール溶液(参考例1)、2%ジャスミンラクトンエタノール溶液(比較例6)を調製し、下記方法に基づいて、徐波睡眠増加効果を測定し、睡眠改善効果を評価した。
徐波睡眠増加効果を脳波測定により評価した。
「最近寝つきが悪い」・「寝つくまでに30分以上かかる」と自己申告があり、試験参加への同意が取れた20〜30代男女計60名(平均年齢26.4歳)を、実施例4、参考例1及び比較例6の3群に分けた。実験室に入室後、脳波測定用の電極を国際10−20法に従って頭部に装着し就床してもらい、就床直後から30分間サンプルを芳香させ、起床時までの脳波を記録し解析した。
試験スケジュールは、脳波測定電極を装着し、実験室で寝ることの影響を除くため、2日間の生活調整期間を設け、その後各サンプルを1日ずつ使用してもらった。なお、順序効果が相殺できるよう、サンプルを使用する順序は各5名ずつで入れ替えて行った。
サンプルは、各香料成分の2%エタノール溶液(実施例4、参考例1、比較例6)及びプラセボとしてエタノールを用いた。これらのサンプルを直径5cmのガラスシャーレに入れ、ホットプレートにより50℃に加熱して送風機にて芳香させた。なお、室内のピペロナール濃度は0.005ppb〜20ppmの範囲に入るものであった。
解析は徐波睡眠時間を総睡眠時間(入眠してから覚醒するまでの時間)を100として換算した徐波睡眠出現率を用い、有意差検定はスチューデントのt−検定によった。
徐波睡眠出現率を、各試験20名の平均値で示した(図1〜3)。
本結果より、ピペロナールの使用により徐波睡眠が増加することが分かった。また、入眠促進効果が知られているジャスミンラクトンには徐波睡眠増加効果は確認されなかった。
上記の効果により、睡眠に対する不満が十分に解消され得るかを次に検証した。
評価は睡眠に関する主観評価を科学的に解析するために設定され、睡眠に関する評価に広く用いられているOSA調査票MA版を用いて実施した。
アテネ式不眠診断を実施し、スコアが6点(不眠症の疑いがある)以上の睡眠になんらかの不満を持つ人のうち、試験参加への同意が取れた20〜30代女性計60名(平均年齢30.6歳)を、実施例4、参考例1及び比較例6の3群に分けて実施した。
夜間自宅において、就床時間中にサンプルを芳香させ、起床直後にOSA調査票MA版に回答してもらった。試験スケジュールは、生活リズムを一定にしてもらうため、2日間の生活調整期間を設け、その後各サンプルを4日ずつ使用してもらい、毎朝OSA調査票MA版に回答してもらった。なお、順序効果が相殺できるよう、サンプルを使用する順序は各10名ずつで入れ替えて行った。
サンプルは、各芳香成分の2%エタノール溶液(実施例4、参考例1、比較例6)及びプラセボとしてエタノールを用い、それぞれを5×5cmの不織布に含浸し、送風機にて枕元から60cmの距離で芳香させた。
解析はOSA調査票MA版の解析手法に従い、5つの因子に分類して集計した。また、有意差検定はスチューデントのt−検定によった。
解析結果を各試験20名の平均スコアで示した(図4〜6)。
その結果、ピペロナール及びアニスアルデヒドにより起床時眠気が改善され、疲労感が回復することが分かった。一方で、ジャスミンラクトンでは入眠と睡眠維持に効果がみられたが、起床時眠気や疲労回復効果はみられなかった。この結果は、ピペロナール及びアニスアルデヒドの徐波睡眠増加効果によるものと推察される。以上の結果は、ピペロナール及びアニスアルデヒドが、これまでに開示されている手段に比べ、睡眠不満の改善に有効であることを示唆している。
ピペロナール(実施例4)における徐波睡眠出現率を示すグラフである。 アニスアルデヒド(参考例1)における徐波睡眠出現率を示すグラフである。 ジャスミンラクトン(比較例6)における徐波睡眠出現率を示すグラフである。 ピペロナール(実施例4)におけるOSA調査票の結果を示すグラフである。 アニスアルデヒド(参考例1)におけるOSA調査票の結果を示すグラフである。 ジャスミンラクトン(比較例1)におけるOSA調査票の結果を示すグラフである。

Claims (2)

  1. ピペロナールを有効成分とする睡眠改善剤であって、該ピペロナールが、鼻粘膜、口腔粘膜又は肺から吸収されるように用いられることを特徴とする睡眠改善剤。
  2. 就寝室内中のピペロナールの濃度が0.005ppb〜20ppmとなるように拡散させるように用いられることを特徴とする、請求項1記載の睡眠改善剤。
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