JP5306159B2 - 香料組成物における精神高揚効果の付与方法 - Google Patents

香料組成物における精神高揚効果の付与方法 Download PDF

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Description

本発明は、特定の心理的な作用を有する香料組成物に関する発明であり、さらに、具体的には、精神を高揚させる作用を有する、精神高揚用香料組成物を製造するための香料成分の使用、及び、香料組成物における精神高揚効果の付与方法、に関する発明である。
ストレスにより、生理的または心理的に、様々な影響が認められることが明らかになっている。特に、ストレス社会ともいわれる現代社会においては、各種のストレスに対して、どのように対処するかということが、非常に重要な問題となっている。
ストレスが人間に及ぼす影響として、うつ傾向が挙げられる。このうつ傾向は、病的な状態までには至らずに、通常の日常生活を送る中でも多く認められ、このようなうつ傾向を軽減する手段を提供することが、重要なテーマの一つとなっている。
うつ傾向の軽減手段として、近年、特に、アロマテラピーが注目されている。具体的には、伝承的に覚醒効果があることが知られている天然香料を用いて、精神的な高揚効果を得ることにより、うつ傾向を軽減しようとする試みがなされている。
しかしなから、精神的な高揚効果を発揮すべき天然香料の選択や調合は、アロマテラピーの熟練者の経験的な判断によるところが大きく、その効果も、必ずしも明確でない面も認められる。これは、アロマテラピーに用いられる精油等の天然香料が、多種多様な成分からなることに、大きく起因しているものと考えられる。
そこで、より普遍的な精神的な高揚効果を得ることを目的として、この高揚効果をもたらす成分を見出し、これを配合した香料組成物を得る試みがなされている。例えば、特開平1−254629号公報には、精神的な高揚効果が認められると伝承されているレモン油を減圧蒸留して得た、ある分画成分に、意識水準を高揚させる効果があり、しかも、これを添加した香料組成物等を、気化して、吸引させることにより、精神的な高揚効果が発揮され得ることが記載されている。また、特開平11−196295号公報には、単一化合物であるアニスアルデヒドに、精神的な高揚効果が認められ、これを添加した香料組成物の同高揚効果について記載されている。
しかしながら、実際に、精神的な高揚効果を、多様な生活場面やアロマテラピーにおいて得るためには、多くの人の香りに対する嗜好や、生活場面に応じて併用する各種の香料との相性に応じて、容易に適切な処方を作成可能であることが必要である。そのためには、より多様な精神的な高揚効果を発揮し得る成分を見出すことが必要となる。
また、各種の香料組成物等に添加し、しかも、その基調とする香気に大きな影響を与えないで、精神高揚を図るためには、より多種にわたる精神的な高揚効果が認められる成分を見出す必要がある。
そこで、本発明が解決するべき課題は、精神的な高揚作用が認められる新たな成分を見出し、これを含有する精神高揚用香料組成物を作出することにある。
本発明者は、この課題を解決するために、数多くの成分について、精神高揚効果に関する検討を行った。その結果、天然精油に含まれる成分のうち、特に、ペリラアルデヒドに、精神的な高揚効果(以下、精神高揚効果ともいう)が認められ、さらに、ペリラアルデヒドとペリラアルコールを組み合わせることにより、いっそうの精神高揚効果が発揮されることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、精神高揚用香料組成物(以下、本精神高揚用組成物ともいう)を製造するための、下記の香料(1)又は(2)の使用、を提供する発明である。
(1)ペリラアルデヒド
(2)ペリラアルデヒド及びペリラアルコール
さらに、本発明は、香料組成物に、上記の香料(1)又は(2)を配合することによる、当該香料組成物における精神高揚効果の付与方法、を提供する発明でもある。
本発明において、精神高揚用香料組成物とは、これを用いることにより、使用者に精神的な高揚感を与える効果を発揮する香料組成物を意味する。精神高揚用香料組成物は、これを、化粧料等の外用組成物、部屋用の消臭剤やアロマキャンドル等の雑貨類、食品組成物等に含有させて、これらの製品に精神高揚作用を付与することができる。精神高揚効果とは、例えば、ヒトが日常生活で経験する眠気、疲労感、惰気等の生理的心理状態から開放し、気分を爽快にすると共に、精神活動を活発化する効果を意味するものであり、パネルを用いた官能テストや、精神的な高揚感を検出可能な指標(例えば、CNV測定等)により確認することが可能である。
本発明により、精神的な高揚効果が認められる新たな成分が見出され、これを含有成分とする精神高揚用香料組成物、並びに、この精神高揚用香料組成物を含有する外用組成物および雑貨類が提供される。
ピペリトン、アンゲリカ酸イソアミル、クミンアルコール、メンタラクトン、ミリスチン酸エチル、アンゲリカ酸フェニルエチルについてのCNV測定結果を示す図面である。 本精神高揚用組成物の含有成分である、ペリラアルデヒドについてのCNV測定結果を示す図面である。 ペリラアルデヒドとペリラアルコールとの相乗的な精神高揚効果について検討した結果を示す図面である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本精神高揚用組成物の含有成分である、ペリラアルデヒド(Perilla aldehyde)、すなわち、ジヒドロクミニルアルデヒドは、シソおよびクミン様の薬草的な香気を有する香料として知られている。ペリラアルデヒドは、例えば、シソ油等の精油から、常法により単離精製して、本発明において用いることが可能であり、市販品を用いることも可能である。
本精神高揚用組成物の含有成分として選択されるペリラアルデヒドは、さらに、ペリラアルコール(Perilla alcohol) を組み合わせて用いることで、精神高揚効果をさらに向上させることが可能であり、好適である。ペリラアルコール、すなわち、ジヒドロクミニルアルコールは、ハーバル、ウッディ、オイル様フローラル香を有する香料として知られている。ペリラアルコールは、例えば、シソ等の精油から、常法により単離精製して、本発明において用いることが可能であり、市販品を用いることも可能である。
このように、ペリラアルデヒドとペリラアルコールを組み合わせて、本精神高揚用組成物の含有成分として用いることにより、相乗的な精神高揚効果を得ることができる。
本精神高揚用組成物は、必須の含有成分である、ペリラアルデヒド、あるいは、ペリラアルデヒド及びペリラアルコール、そのものからなる香料組成物であってもよいし、香りの嗜好性を向上させる等のために、他の香料成分や精油等を、所望する精神高揚効果が、ハーモナージュ効果やマスキング効果等で相殺されない限度内で、適宜、含有させてもよい。本精神高揚用組成物は、主に、調合香料として用いることができる。また、本精神高揚用組成物には、一般的に香料組成物において含有させることができる一般成分、例えば、抗酸化剤、防腐剤、キレート剤、紫外線吸収剤、色素等を含有させることもできる。
本精神高揚用組成物は、主に、調合香料として、香料を含有させることが可能な対象物に含有させて、精神高揚作用を発揮させることができる。
かかる対象物としては、化粧料等の外用組成物、部屋用の消臭剤や芳香剤やアロマキャンドル等の雑貨類、食品組成物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これらの対象物におげる、本精神高揚用組成物の含有量は、精神高揚効果が発揮され得る限度内で、対象物の種類や選択する香料の種類等に応じて自由に選択することが可能であり、通常は、調合香料の一般的な含有量に準じて選択することが可能である。一般的に、対象物に対して0.01〜50.0質量%であることが好適であり、同0.1〜20.0質量%であることが特に好適であり、同1.0〜10.0質量%であることが極めて好適である場合が多い。
本精神高揚用組成物を対象物に含有させる場合、ペリラアルデヒド単独の量は、対象物に対して0.0005〜50.0質量%であることが、一般的に好適であり、同0.01〜20.0質量%であることが、嗜好性を考慮すると、特に好適であり、さらに、同1.0〜10.0質量%であることが、極めて好適である場合が多い。かかる含有成分量が対象物に対して0.0005質量%未満であると、他の配合成分の影響を最小限にしても、十分な精神高揚効果が発揮されない傾向があり、同50.0質量%を超えて配合しても、精神高揚効果を有する成分の含有量に見合った、精神高揚効果の向上は認められなくなり、香気のバランスが一般的に好ましくない傾向が認められる。
前述のように、含有成分として、ペリラアルデヒドとペリラアルコールを組み合わせて用いることが好適である。この場合のペリラアルコールの配合量は、対象物に対して0.0005〜50.0質量%が好適であり、同0.01〜20.0質量%が特に好適であり、同1.0〜10.0質量%が極めて好適である。
本精神高揚用組成物を含有させる対象物には、本精神高揚用組成物以外に、対象物の種類に応じた一般的な構成要素が、本発明の所期の効果を失わない範囲内で用いられる。
例えば、対象物が、化粧料等の外用組成物である場合には、外用組成物の具体的な剤型(液剤、粉末剤、顆粒剤、エアゾル剤、固形剤、ジェル剤等)や製品形態に応じて、これらの外用組成物に含有される一般的な成分を、本精神高揚用組成物の他に含有させることができる。
なお、外用組成物としての最も好適な態様の一つである化粧料としては、例えば、香水、オードトワレ、オーデコロン、クリーム・乳液類、化粧水、ファンデーション類、粉白粉、口紅、ポマード、石鹸、シャンプー・リンス類、ボディーシャンプー、ボディーリンス、ボディーパウダー類、浴剤等が、具体的な製品形態として例示される。
また、日用雑貨としては、部屋用の芳香剤や消臭剤、アロマキャンドル等が、具体的な製品形態として例示される。
なお、本発明は、本精神高揚用組成物を吸引させることにより、精神を高揚する精神高揚方法を提供する発明でもある。
本精神高揚用組成物を吸引させる対象は、通常は人間であるが、犬や猫等の哺乳動物であってもよい。また、吸引させる手段は、通常は、本精神高揚用組成物を含有する対象物(外用組成物、雑貨類、食品組成物等)を介して行われる。すなわち、これらの対象物の通常の使用態様、または、指定された使用態様(例えば、化粧料等の外用組成物の外皮における使用、雑貨類であるアロマキャンドルの着火、芳香剤や消臭剤の部屋における設置や噴霧、食品組成物の飲食等)に従い、対象物に含有された本精神高揚用組成物を、吸引対象が吸引し、本精神高揚用組成物中の、精神高揚成分により、吸引対象の精神が高揚される。
以下、本発明を実施例を用いて、さらに具体的に説明する。なお、%で表した配合量は、配合対象に対する質量%である。
CNV試験
随伴性陰性変動(CNV:Contingent Negative Variation)と呼ばれる、陰性の電位の変化を測定することにより、精神高揚効果の検討を行った。CNVは、注意、期待、予期等の心理過程、また、意識レベルの変動と連動する、脳の緩徐な電位変動として知られている。
精神高揚効果を有する試料を検索するために、警告刺激音から2秒後に運動の開始を意味する光信号が続き、光を認識すると同時に、ボタン押しの運動反応を行うことを、パネルに要求する試験を行う。この一連の繰り返しの中で、試料は、パネルの鼻先(約10cm先)に載置されており、呼吸に伴い、パネルは試料の香りを認知することができるようになっている。CNV測定のための電極は、パネルの前頭部に装着され、耳たぶとの間の電位記録が測定される。なお、ヒトに、覚醒効果を示すカフェインを内服させると、CNVの振幅が増大し、鎮静効果を示すニトロゼパムを吸引させると、CNVの振幅が減少することが報告されている。
CNVの振幅の変動は、音刺激後、400〜1000msecの初期成分に顕著に現れる。よって、この区間のCNVの振幅の変動面積を、ブランク(無臭刺激の場合)を100%として比較した百分率(%)で表し、これを精神高揚効果についての指標とした。面積変動が100%以上の場合は、覚醒効果が、100%以下の場合は、鎮静効果が認められることを示している。
試験例
(1)試料として、ピペリトン、アンゲリカ酸イソアミル、クミンアルコール、メンタラクトン、ミリスチン酸エチル、アンゲリカ酸フェニルエチル(各々、市販品を用いた)の1%エタノール溶液と、特開平6−172781号公報等において、鎮静効果が報告されている3−ジメトキシ−5−メチルベンゼン(以下、DMMBともいう)と、精神高揚効果が、伝承的に認められているレモンオイル(各々、市販品を用いた)の1%エタノール溶液を調製し、パネルを健康な5名の成人女性として、上記の要領で、CNV試験を行った。
その結果を、第1図に示す。第1図により、ピペリトン、アンゲリカ酸イソアミル、クミンアルコール、メンタラクトン、ミリスチン酸エチル、アンゲリカ酸フェニルエチルには、レモンオイルと同様に、精神高揚効果が認められることが明らかになった(DMMBにおいては鎮静効果が確認された)。なお、手続補正により、第1図に示されたこれらの香料は、本精神高揚用組成物の必須の構成成分からは除外された。
(2)試料として、ペリラアルデヒドとペリラアルコール(各々、市販品を用いた)の1%エタノール溶液と、DMMBとレモンオイル(各々、市販品を用いた)の1%エタノール溶液を調製し、パネルを健康な5名の成人女性として、上記の要領で、CNV試験を行った。
その結果を、第2図に示す。第2図により、ペリラアルデヒドとペリラアルコールに精神高揚効果が認められることが明らかになった。特に、ペリラアルデヒドにおいて、レモンオイルと比較しても、極めて強い精神高揚効果が認められた。
(3)相乗的精神高揚効果についての検討
試料として、(i)ペリラアルデヒドのみ0.05%のエタノール溶液、(ii)ペリラアルコールのみ0.05%のエタノール溶液、(iii)ペリラアルデヒド0.05%とペリラアルコール0.05%のエタノール溶液、を調製し、パネルを健康な5名の成人女性として、上記の要領で、CNV試験を行った。
結果を第3図に示す。第3図に示す通り、(i)のペリラアルデヒドのみの場合は、上記(2)と同様に、精神高揚効果が認められたが、(ii)のペリラアルコールの場合は、(2)の場合は、ごくわずかの精神高揚効果が認められるのみだった。しかしなから、(iii)のペリラアルデヒドとペリラアルコールの混合溶液の場合には、著しく精神高揚効果が向上し、ペリラアルデヒドとペリラアルコールを組み合わせて用いることにより、相乗的に精神高揚効果を向上させることができることが明らかとなった。
以下に、本精神高揚用組成物の具体的な処方例を実施例として以下に示す。実施例1〜4の本精神高揚用組成物は、上記のCNV試験により、精神高揚効果が認められた。
〔実施例〕 精神高揚用香料組成物
配合成分 配合量(質量部)
Perilla aldehyde 0.5
Perilla alcohol 1.0
Methyl jasmonate 20.0
Lemon oil 20.0
Vertifix 12.0
Bergamot oil 10.0
Galaxolide(50%) 10.0
Orange oil 7.0
DPG 5.2
Ethyl linalool 5.0
Musk T 3.0
Dimethyl ethyl phenyl propanal 2.0
Isopropyl cyclohexyl methanol 2.0
Benzyl acetate 1.0
Damascone alpha(10%) 0.5
Allylamyl glycolate 0.3
Triplal 0.2
Ambroxan 0.2
Eugenol 0.1
〔実施例〕 精神高揚用香料組成物
配合成分 配合量(質量部)
Perilla aldehyde 0.3
Perilla alcohol 0.7
Methyl jasmonate 30.0
Lemon oil 10.0
Vertofix 10.0
Galaxolide(50%) 10.0
Dihydro myrcenol 10.0
Vertofix coeur 5.0
Mandarine oil 5.0
Lavender oil 5.0
Ethyl linalool 3.0
DPG 3.5
Myrcenyl acetate 2.0
Dimetol 0.5
Coumarin 1.0
Hexyl salicylate 1.0
Benzyl acetate 0.5
Patchouli oil 0.5
Cassis base 345 B 0.5
Damascenone (10%) 0.5
Clove oil 0.3
Allylamyl glycolate 0.2
Black pepper oil 0.2
Jasmin oil 0.2
Ambroxan 0.1
〔実施例〕 精神高揚用香料組成物
配合成分 配合量(質量部)
Perilla aldehyde 0.3
Perilla alcohol 0.7
Lemon oil 18.0
Orange oil 10.0
Bergamot oil 12.0
Ethyl linalool 10.0
Myrcenyl acetate 15.0
Lime oil 3.0
Geranium oil 1.5
Galaxolide(50%) 10.0
Coumarin 0.5
Lavandin oil 1.0
Santalex 2.0
Verdox 8.0
β-Naphthylmethyl ether 1.0
DPG 7.0
〔実施例〕 精神高揚用香料組成物
配合成分 配合量(質量部)
Perilla aldehyde 0.2
Perilla alcohol 0.5
β-Phenylethyl alcohol 12.0
Lemon oil 20.0
Methyl jasmonate 8.0
Isopropyl cyclohexyl methanol 8.0
β-ionone 7.0
Dimetol 1.0
Bergamot oil 5.0
Ethyl linalool 5.0
Hexyl salicylate 10.0
Galaxolide(50%) 5.0
Benzyl acetate 5.0
Lime oil 3.0
Mandarin oil 2.0
Rose oil 1.0
Abs. Jasmin 2.0
cis-3-Hexenol 0.2
DPG 5.1
以下に、本精神高揚用組成物を含有する外用組成物または雑貨類の典型的な製品形態の処方例を実施例として以下に示す。これらの実施例は、それぞれの製品形態の典型的な使用態様における官能テストにより、精神高揚効果が認められた。
〔実施例〕 浴剤
配合成分 配合量(質量部)
炭酸水素ナトリウム 70.0
無水硫酸ナトリウム 28.8
実施例の精神高揚用香料組成物 1.0
色素Y−202−1 0.2
<製法>
香料を除いた成分をV型ミキサーにて均一になるまで攪拌した後、精神高揚用香料組成物を加え、さらに均一になるまで充分に攪拌して浴剤を得た。
〔実施例〕 ゲル芳香剤
配合成分 配合量(質量部)
カラギーナン 3.0
プロピレングリコール 2.0
プロピルパラベン 0.3
実施例の精神高揚用香料組成物 5.0
イオン交換水 89.7
<製法>
カラギーナン、プロピレングリコール及びプロピルパラベンを混合して攪拌しながらイオン交換水を加え、これを穏やかに攪拌しながら約80℃になるまで加熱した。その後、約65℃とし、これを、ホモジナイザーを用いて3000rpm で攪拌しながら精神高揚用香料組成物を加えて均一な相とした後、所定の容器に流し込み、自然冷却して芳香剤を得た。
〔実施例〕 リキッドタイプ芳香剤
配合成分 配合量(質量部)
95%エタノール 25.0
界面活性剤 5.0
実施例の精神高揚用香料組成物 3.0
イオン交換水 67.0
<製法>
イオン交換水を除く各成分を混合し、穏やかに攪拌しながらイオン交換水を加え、均一にして芳香剤を得た。なお、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルEO−13を用いた。
〔実施例〕 リキッドタイプ消臭剤
配合成分 配合量(質量部)
消臭原液FS−500M(白井松新薬株式会社製) 5.0
95%エタノール 10.0
界面活性剤 10.0
ペリラアルデヒド 10.0
イオン交換水 65.0
<製法>
イオン交換水以外の各成分を混合し、穏やかに攪拌しながらイオン交換水を加えて消臭剤(リキッドタイプ)を得た。なお、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルEO−10を用いた。
〔実施例〕 エアゾールタイプ消臭剤
配合成分 配合量(質量部)
消臭原液FS−500M 5.0
95%エタノール 20.0
ペリラアルデヒド 10.0
イオン交換水 40.0
液化石油ガス(4Kg/cm2・20℃) 25.0
<製法>
液化石油ガス以外の成分を混合、攪拌して均一とし、所定の量をエアゾール容器に入れてバルブを取り付けた後、液化石油ガスを注入して消臭剤(エアゾールタイプ)を得た。
〔実施例10〕 クリーム
配合成分 配合量(質量%)
ステアリン酸 10.0
ステアリルアルコール 4.0
ステアリン酸ブチル 8.0
ステアリン酸モノグリセリンエステル 2.0
ビタミンEアセテート 0.5
ビタミンAパルミテート 0.1
マカデミアナッツ油 1.0
茶実油 3.0
グリセリン 4.0
1,2−ペンタンジオール 3.0
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
水酸化カリウム 2.0
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.1
L−アルギニン塩酸塩 0.01
エデト酸三ナトリウム 0.05
実施例の精神高揚用香料組成物 0.4
防腐剤 適 量
精製水 残 余
<製法>
常法によりクリームを得た。
〔実施例11〕 クリーム
配合成分 配合量(質量%)
セタノール 4.0
ワセリン 7.0
イソプロピルミリステート 8.0
スクワラン 15.0
ステアリン酸モノグリセリンエステル 2.2
POE(20)ソルビタンモノステアレート 2.8
ビタミンEニコチネート 2.0
グリセリン 10.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.02
ジプロピレングリコール 4.0
ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1.0
実施例の精神高揚用香料組成物 0.3
エデト酸二ナトリウム 0.01
酸化防止剤 適 量
防腐剤 適 量
精製水 残 余
<製法>
常法によりクリームを得た。
〔実施例12〕 乳液
配合成分 配合量(質量%)
スクワラン 5.0
オレイルオレート 3.0
ワセリン 2.0
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8
POE(20)オレイルエーテル 1.2
月見草油 0.5
1,3−ブチレングリコール 4.5
エタノール 3.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
水酸化カリウム 0.1
L−アルギニンL−アスパラギン酸塩 0.01
エデト酸塩 0.05
実施例の精神高揚用香料組成物 0.3
防腐剤 適 量
精製水 残 余
<製法>
常法により乳液を得た。

Claims (4)

  1. 香料組成物に、ペリラアルデヒド及びペリラアルコールを配合することによる、当該香料組成物における精神高揚効果の付与方法。
  2. 香料組成物は、外用組成物に含有される香料組成物である、請求項1に記載の付与方法。
  3. 外用組成物の製品形態は化粧料である、請求項2に記載の付与方法。
  4. 香料組成物は、部屋用の芳香剤又は消臭剤、あるいは、アロマキャンドルに含有される香料組成物である、請求項1に記載の付与方法。
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