JPH09104892A - 香料組成物 - Google Patents
香料組成物Info
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- JPH09104892A JPH09104892A JP29039495A JP29039495A JPH09104892A JP H09104892 A JPH09104892 A JP H09104892A JP 29039495 A JP29039495 A JP 29039495A JP 29039495 A JP29039495 A JP 29039495A JP H09104892 A JPH09104892 A JP H09104892A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】嗜好に優れた香りが長時間持続する香料組成物
を提供すること。 【解決手段】ヘキサデカン酸を含有する香料組成物。
を提供すること。 【解決手段】ヘキサデカン酸を含有する香料組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、香調に選択性がな
く香りの嗜好を高める効果に優れた、香水、コロン等の
芳香剤、香粧品に配合する香料組成物に関するものであ
る。
く香りの嗜好を高める効果に優れた、香水、コロン等の
芳香剤、香粧品に配合する香料組成物に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、香りの嗜好を高める目的で、また芳香療法等の香
りの機能性を高める目的で、ヒトの体臭の研究より発見
されたアンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセン
酸、７−オクテン酸等の芳香物質を香粧品および芳香剤
等の香料に用いることが検討されてきた（特開平２−２
９５９１６号公報、特開平３−２９４４００号公報）。
より、香りの嗜好を高める目的で、また芳香療法等の香
りの機能性を高める目的で、ヒトの体臭の研究より発見
されたアンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセン
酸、７−オクテン酸等の芳香物質を香粧品および芳香剤
等の香料に用いることが検討されてきた（特開平２−２
９５９１６号公報、特開平３−２９４４００号公報）。
【０００３】しかしながら、これらの芳香物質は単独ま
たは組み合わせて使用しても、物質独自の特有の芳香性
が障害となり、香りの嗜好を高める効果及びその効果の
持続性の面において必ずしも満足できるものではなかっ
た。また、特有の芳香性をもつために、例えば、シトラ
スフローラル調、グリーンフローラル調等の軽いタッチ
を持つ香りには芳香性が合わせづらい等、香調に好まし
くない選択性があり、創作しうる香りのバリエーション
が制約されるという不満な点があった。
たは組み合わせて使用しても、物質独自の特有の芳香性
が障害となり、香りの嗜好を高める効果及びその効果の
持続性の面において必ずしも満足できるものではなかっ
た。また、特有の芳香性をもつために、例えば、シトラ
スフローラル調、グリーンフローラル調等の軽いタッチ
を持つ香りには芳香性が合わせづらい等、香調に好まし
くない選択性があり、創作しうる香りのバリエーション
が制約されるという不満な点があった。
【０００４】一方、香水やコロンなどの芳香製品は人体
に使用した場合、人の持つ体臭と香水やコロンなどの芳
香が一体になって始めてその人特有の香りとなると言わ
れてきたが、多くの臭いを持つ成分の混合物である体臭
のどの成分が香水やコロンなどの芳香と作用するのかは
いまだ解明されていない。
に使用した場合、人の持つ体臭と香水やコロンなどの芳
香が一体になって始めてその人特有の香りとなると言わ
れてきたが、多くの臭いを持つ成分の混合物である体臭
のどの成分が香水やコロンなどの芳香と作用するのかは
いまだ解明されていない。
【０００５】本発明者らは、このような事情に鑑み鋭意
検討を重ねた結果、体臭成分としては主にヘキサデカン
酸が特に香水やコロンなどの芳香との相性に優れている
ことを見いだし、さらにヘキサデカン酸、シベトン、
（−）−ムスコン、アンドロステノール、３−メチル−
２−ヘキセン酸等の芳香物質を特定の組み合わせ、また
は特定の割合で含有してる香水、コロン、化粧品等の香
粧品、芳香剤等の香料組成物が香調に選択性なく、香り
の嗜好を高める効果に優れしかもその効果の持続性に優
れることを見出し、本発明を完成した。
検討を重ねた結果、体臭成分としては主にヘキサデカン
酸が特に香水やコロンなどの芳香との相性に優れている
ことを見いだし、さらにヘキサデカン酸、シベトン、
（−）−ムスコン、アンドロステノール、３−メチル−
２−ヘキセン酸等の芳香物質を特定の組み合わせ、また
は特定の割合で含有してる香水、コロン、化粧品等の香
粧品、芳香剤等の香料組成物が香調に選択性なく、香り
の嗜好を高める効果に優れしかもその効果の持続性に優
れることを見出し、本発明を完成した。
【０００６】即ち、本発明の目的は、香調に選択性なく
嗜好性に優れた香りが長時間持続する香料組成物を提供
することにある。
嗜好性に優れた香りが長時間持続する香料組成物を提供
することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の請求項１は、ヘキサデカン酸を含有すること
を特徴とする香料組成物である。
の本発明の請求項１は、ヘキサデカン酸を含有すること
を特徴とする香料組成物である。
【０００８】本発明の請求項２は、（−）−ムスコン、
アンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセン酸の中
から選択される１種と、ヘキサデカン酸を含有すること
を特徴とする香料組成物である。
アンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセン酸の中
から選択される１種と、ヘキサデカン酸を含有すること
を特徴とする香料組成物である。
【０００９】本発明の請求項３は、ヘキサデカン酸、シ
ベトン、（−）−ムスコン、アンドロステノールおよび
３−メチル−２−ヘキセン酸を含有することを特徴とす
る香料組成物である。
ベトン、（−）−ムスコン、アンドロステノールおよび
３−メチル−２−ヘキセン酸を含有することを特徴とす
る香料組成物である。
【００１０】本発明の請求項４は、ヘキサデカン酸１０
０重量部に対してシベトン１〜２００重量部、（−）ム
スコン０．１〜２００重量部、アンドロステノール０．
００２〜２０重量部、３−メチル−２−ヘキセン酸０．
００００２〜０．２重量部の割合で配合した調合香料を
含有することを特徴とする香料組成物である。
０重量部に対してシベトン１〜２００重量部、（−）ム
スコン０．１〜２００重量部、アンドロステノール０．
００２〜２０重量部、３−メチル−２−ヘキセン酸０．
００００２〜０．２重量部の割合で配合した調合香料を
含有することを特徴とする香料組成物である。
【００１１】本発明の請求項５は、ヘキサデカン酸１０
０重量部に対してシベトン１〜２００重量部、（−）−
ムスコン０．１〜２００重量部、アンドロステノール
０．００２〜２０重量部、３−メチル−２−ヘキセン酸
０．００００２〜０．２重量部の割合で配合した調合香
料を０．００００２〜１０重量部含有することを特徴と
する香料組成物である。
０重量部に対してシベトン１〜２００重量部、（−）−
ムスコン０．１〜２００重量部、アンドロステノール
０．００２〜２０重量部、３−メチル−２−ヘキセン酸
０．００００２〜０．２重量部の割合で配合した調合香
料を０．００００２〜１０重量部含有することを特徴と
する香料組成物である。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を詳述する。
本発明の香料組成物に用いられるヘキサデカン酸は、人
の皮脂成分であり皮脂腺から人皮膚分泌物からのの抽
出、化学合成または植物性油脂や動物性油脂からの分離
抽出等によって得ることが出来る、脂肪酸特有の香りを
持つ白色の結晶体である。この物質の持つ芳香および保
留効果を利用して、ヘキサデカン酸をシベトンや（−）
−ムスコンやアンドロステノールや３−メチル−２−ヘ
キセン酸と組み合わせるとき、シベトンや（−）−ムス
コンやアンドロステノールや３−メチル−２−ヘキセン
酸が持つ特有な香りを柔らかな芳香にアレンジすること
ができ、軽いタッチを持つ香りから重厚な香りに至るま
で、芳香性が合わせやすいために創作しうる香調に選択
性がなく、バリエーションが制約されない。
本発明の香料組成物に用いられるヘキサデカン酸は、人
の皮脂成分であり皮脂腺から人皮膚分泌物からのの抽
出、化学合成または植物性油脂や動物性油脂からの分離
抽出等によって得ることが出来る、脂肪酸特有の香りを
持つ白色の結晶体である。この物質の持つ芳香および保
留効果を利用して、ヘキサデカン酸をシベトンや（−）
−ムスコンやアンドロステノールや３−メチル−２−ヘ
キセン酸と組み合わせるとき、シベトンや（−）−ムス
コンやアンドロステノールや３−メチル−２−ヘキセン
酸が持つ特有な香りを柔らかな芳香にアレンジすること
ができ、軽いタッチを持つ香りから重厚な香りに至るま
で、芳香性が合わせやすいために創作しうる香調に選択
性がなく、バリエーションが制約されない。
【００１３】本発明の香料組成物に用いられるシベトン
は、シクロヘプタデセン−９−オンで表される、天然霊
びょう香からの抽出または化学合成によって得ることが
できる、霊びょう香（シベット）特有の香りを持つ無色
の結晶体であり、２つの立体異性体のうち（Ｅ）体か
（Ｚ）体単独、または（Ｅ）体と（Ｚ）体の混合物でも
使用することができる。この物質の持つ芳香および保留
効果を利用して、シベトンをヘキサデカン酸や（−）−
ムスコンやアンドロステノールや３−メチル−２−ヘキ
セン酸と組み合わせるとき、ヘキサデカン酸や（−）−
ムスコンやアンドロステノールや３−メチル−２−ヘキ
セン酸が持つ特有な香りを柔らかな芳香にアレンジする
ことができ、軽いタッチを持つ香りから重厚な香りに至
るまで、芳香性が合わせやすいために創作しうる香調に
選択性がなく、バリエーションが制約されない。
は、シクロヘプタデセン−９−オンで表される、天然霊
びょう香からの抽出または化学合成によって得ることが
できる、霊びょう香（シベット）特有の香りを持つ無色
の結晶体であり、２つの立体異性体のうち（Ｅ）体か
（Ｚ）体単独、または（Ｅ）体と（Ｚ）体の混合物でも
使用することができる。この物質の持つ芳香および保留
効果を利用して、シベトンをヘキサデカン酸や（−）−
ムスコンやアンドロステノールや３−メチル−２−ヘキ
セン酸と組み合わせるとき、ヘキサデカン酸や（−）−
ムスコンやアンドロステノールや３−メチル−２−ヘキ
セン酸が持つ特有な香りを柔らかな芳香にアレンジする
ことができ、軽いタッチを持つ香りから重厚な香りに至
るまで、芳香性が合わせやすいために創作しうる香調に
選択性がなく、バリエーションが制約されない。
【００１４】本発明の香料組成物に用いられる（−）−
ムスコンは、３−メチル−シクロペンタデカン−１−オ
ンで表されるムスコンの２つの光学異性体のうちの左旋
性異性体、すなわち（−）−３−メチル−シクロペンタ
デカン−１−オンである。これは、麝香様の香りを持つ
無色の粘性液体であり、天然麝香からの抽出または化学
合成によって得ることができる（「合成化学の最新技
術」、株式会社シーエムシー、昭和５７年発行、第７２
〜第９０頁）。この物質の持つ芳香および保留効果を利
用して、（−）−ムスコンをヘキサデカン酸やシベトン
やアンドロステノールや３−メチル−２−ヘキセン酸と
組み合わせるとき、ヘキサデカン酸やシベトンやアンド
ロステノールや３−メチル−２−ヘキセン酸が持つ特有
な香りを柔らかな芳香にアレンジすることができ、軽い
タッチを持つ香りから重厚な香りに至るまで芳香性が合
わせやすいために創作しうる香調に選択性がなく、バリ
エーションが制約されない。現実的にはラセミ体のムス
コンを配合することも可能である。この場合、多少なら
ずも香調に選択性が生じて、バリエーションがある程度
制約される。このように、本発明において、ムスコンを
香料組成物に配合するとき、ラセミ体ではなく、（−）
−ムスコンを単体で使用するのが最も好ましいが、上述
のような問題があるにせよラセミ体の使用を含む場合も
ある。
ムスコンは、３−メチル−シクロペンタデカン−１−オ
ンで表されるムスコンの２つの光学異性体のうちの左旋
性異性体、すなわち（−）−３−メチル−シクロペンタ
デカン−１−オンである。これは、麝香様の香りを持つ
無色の粘性液体であり、天然麝香からの抽出または化学
合成によって得ることができる（「合成化学の最新技
術」、株式会社シーエムシー、昭和５７年発行、第７２
〜第９０頁）。この物質の持つ芳香および保留効果を利
用して、（−）−ムスコンをヘキサデカン酸やシベトン
やアンドロステノールや３−メチル−２−ヘキセン酸と
組み合わせるとき、ヘキサデカン酸やシベトンやアンド
ロステノールや３−メチル−２−ヘキセン酸が持つ特有
な香りを柔らかな芳香にアレンジすることができ、軽い
タッチを持つ香りから重厚な香りに至るまで芳香性が合
わせやすいために創作しうる香調に選択性がなく、バリ
エーションが制約されない。現実的にはラセミ体のムス
コンを配合することも可能である。この場合、多少なら
ずも香調に選択性が生じて、バリエーションがある程度
制約される。このように、本発明において、ムスコンを
香料組成物に配合するとき、ラセミ体ではなく、（−）
−ムスコンを単体で使用するのが最も好ましいが、上述
のような問題があるにせよラセミ体の使用を含む場合も
ある。
【００１５】本発明の香料組成物に用いられるアンドロ
ステノールとは、特開平２−２９５９１６号公報に記載
されるようにヒトの体臭成分であり、人皮膚分泌物から
の抽出や化学合成によって得ることのできる汗様および
木様の香りを持つ無色〜淡黄色の固体の物質である。
ステノールとは、特開平２−２９５９１６号公報に記載
されるようにヒトの体臭成分であり、人皮膚分泌物から
の抽出や化学合成によって得ることのできる汗様および
木様の香りを持つ無色〜淡黄色の固体の物質である。
【００１６】本発明の香料組成物に用いられる３−メチ
ル−２−ヘキセン酸とは、ヒトの体臭成分であり、特開
平３−２９４４００号公報に記載されるように、人皮膚
分泌物からの抽出や化学合成によって得ることのできる
汗様の香りを持つ無色の液体の芳香物質であり、２つの
立体異性体のうち（Ｅ）体か（Ｚ）体単独、または
（Ｅ）体と（Ｚ）体の混合物でも使用することができ
る。
ル−２−ヘキセン酸とは、ヒトの体臭成分であり、特開
平３−２９４４００号公報に記載されるように、人皮膚
分泌物からの抽出や化学合成によって得ることのできる
汗様の香りを持つ無色の液体の芳香物質であり、２つの
立体異性体のうち（Ｅ）体か（Ｚ）体単独、または
（Ｅ）体と（Ｚ）体の混合物でも使用することができ
る。
【００１７】本発明の香料組成物におけるヘキサデカン
酸の配合量は、香料組成物全量に対して０．００００１
〜９０重量％である。
酸の配合量は、香料組成物全量に対して０．００００１
〜９０重量％である。
【００１８】シベトンと（−）−ムスコンとアンドロス
テノールと３−メチル−２−ヘキセン酸の中から選択さ
れる１種と、ヘキサデカン酸を含有することを特徴とす
る本発明の香料組成物における、ヘキサデカン酸、シベ
トン、（−）−ムスコン、アンドロステノール、３−メ
チル−２−ヘキセン酸の配合割合は、例えばヘキサデカ
ン酸１００重量部に対してシベトンは１〜２００重量
部、（−）ムスコン０．１〜２００重量部、アンドロス
テノール０．００２〜２０重量部、３−メチル−２−ヘ
キセン酸０．００００２〜０．２重量部の割合が好まし
く、さらには、ヘキサデカン酸１００重量部に対してシ
ベトン１０〜１００重量部に対して（−）ムスコン１〜
１００重量部、アンドロステノール０．０２〜２重量
部、３−メチル−２−ヘキセン酸０．０００２〜０．０
２重量部の割合が好ましい。
テノールと３−メチル−２−ヘキセン酸の中から選択さ
れる１種と、ヘキサデカン酸を含有することを特徴とす
る本発明の香料組成物における、ヘキサデカン酸、シベ
トン、（−）−ムスコン、アンドロステノール、３−メ
チル−２−ヘキセン酸の配合割合は、例えばヘキサデカ
ン酸１００重量部に対してシベトンは１〜２００重量
部、（−）ムスコン０．１〜２００重量部、アンドロス
テノール０．００２〜２０重量部、３−メチル−２−ヘ
キセン酸０．００００２〜０．２重量部の割合が好まし
く、さらには、ヘキサデカン酸１００重量部に対してシ
ベトン１０〜１００重量部に対して（−）ムスコン１〜
１００重量部、アンドロステノール０．０２〜２重量
部、３−メチル−２−ヘキセン酸０．０００２〜０．０
２重量部の割合が好ましい。
【００１９】ヘキサデカン酸１００重量部に対してシベ
トンの配合量が１重量部未満または（−）ムスコンの配
合量が０．１重量部未満またはアンドロステノールの配
合量が０．００２重量部未満または３−メチル−２−ヘ
キセン酸の配合量が０．００００２重量部未満の場合、
ヘキサデカン酸に対するシベトンおよび（−）ムスコン
およびアンドロステノールおよび３−メチル−２−ヘキ
セン酸が低濃度になりすぎて、香りの嗜好性を高める効
果が弱くなり、またその効果の持続性も期待できないこ
とがある。また、シベトンの配合量が２００重量部を超
えたり、（−）ムスコンの配合量が２００重量部を超え
たり、アンドロステノールの配合量が２０重量部を超え
たり、３−メチル−２−ヘキセン酸の配合量が０．２重
量部を超えたりすると、それ自身が持つ香りが強くなり
すぎ、ヘキサデカン酸自身の芳香とのバランスが取りづ
らくなり、結果的に嗜好を悪いものにしてしまうので好
ましくないことがある。
トンの配合量が１重量部未満または（−）ムスコンの配
合量が０．１重量部未満またはアンドロステノールの配
合量が０．００２重量部未満または３−メチル−２−ヘ
キセン酸の配合量が０．００００２重量部未満の場合、
ヘキサデカン酸に対するシベトンおよび（−）ムスコン
およびアンドロステノールおよび３−メチル−２−ヘキ
セン酸が低濃度になりすぎて、香りの嗜好性を高める効
果が弱くなり、またその効果の持続性も期待できないこ
とがある。また、シベトンの配合量が２００重量部を超
えたり、（−）ムスコンの配合量が２００重量部を超え
たり、アンドロステノールの配合量が２０重量部を超え
たり、３−メチル−２−ヘキセン酸の配合量が０．２重
量部を超えたりすると、それ自身が持つ香りが強くなり
すぎ、ヘキサデカン酸自身の芳香とのバランスが取りづ
らくなり、結果的に嗜好を悪いものにしてしまうので好
ましくないことがある。
【００２０】また、上記の配合で得られるヘキサデカン
酸、シベトン、（−）−ムスコン、アンドロステノー
ル、３−メチル−２−ヘキセン酸を配合した調合香料を
含有する香料組成物の調製方法は、特に限定されること
がなく一般的な方法でよい。
酸、シベトン、（−）−ムスコン、アンドロステノー
ル、３−メチル−２−ヘキセン酸を配合した調合香料を
含有する香料組成物の調製方法は、特に限定されること
がなく一般的な方法でよい。
【００２１】このようにして調整された調合香料は、ア
ンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセン酸がもつ
特有な芳香を、ヘキサデカン酸、シベトンおよび（−）
−ムスコンの芳香および保留効果によって、柔らかな芳
香にアレンジされ、軽い香りのタッチを持つ香りにも芳
香性が合わせやすいため、創作しうる香調に選択性がな
く、バリエーションが制約されないので、シトラス、グ
リーン、シトラスフローラル、シングルフローラル、グ
リーンフローラル等の軽いフレッシュな香りから、フロ
ーラルブーケ、フローラルウッディ、ヘビーフローラ
ル、シプレー、オリエンタル、フゼア等の重い濃厚な香
りの特徴を持った調合香料組成物まで自由に組み合わせ
て香りを組み立てることができる。
ンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセン酸がもつ
特有な芳香を、ヘキサデカン酸、シベトンおよび（−）
−ムスコンの芳香および保留効果によって、柔らかな芳
香にアレンジされ、軽い香りのタッチを持つ香りにも芳
香性が合わせやすいため、創作しうる香調に選択性がな
く、バリエーションが制約されないので、シトラス、グ
リーン、シトラスフローラル、シングルフローラル、グ
リーンフローラル等の軽いフレッシュな香りから、フロ
ーラルブーケ、フローラルウッディ、ヘビーフローラ
ル、シプレー、オリエンタル、フゼア等の重い濃厚な香
りの特徴を持った調合香料組成物まで自由に組み合わせ
て香りを組み立てることができる。
【００２２】ヘキサデカン酸、シベトン、（−）−ムス
コンとアンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセン
酸を混合した調合香料は、本発明の香料組成物に対して
０．００００２〜１０重量％が好ましく、０．０１〜
１．０重量％が更に好ましい。香料組成物に対し０．０
０００２重量％未満であると、期待される香りの嗜好性
を高める効果およびその持続性が弱くなり、また、１０
重量％を超えると、それぞれ求められる剤型の香料組成
物の香りにおいて、脂肪酸および霊びょう香および麝香
様の香りおよび木様の香りおよび汗様の香りが強調され
すぎ、香調に選択性が生じ、香りにバリエーションを与
えることができず、結果的に嗜好性を悪いものにしてし
まうので好ましくないことがある。
コンとアンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセン
酸を混合した調合香料は、本発明の香料組成物に対して
０．００００２〜１０重量％が好ましく、０．０１〜
１．０重量％が更に好ましい。香料組成物に対し０．０
０００２重量％未満であると、期待される香りの嗜好性
を高める効果およびその持続性が弱くなり、また、１０
重量％を超えると、それぞれ求められる剤型の香料組成
物の香りにおいて、脂肪酸および霊びょう香および麝香
様の香りおよび木様の香りおよび汗様の香りが強調され
すぎ、香調に選択性が生じ、香りにバリエーションを与
えることができず、結果的に嗜好性を悪いものにしてし
まうので好ましくないことがある。
【００２３】その他、本発明の香料組成物には、必要に
応じてアルコール類、水、油分、界面活性剤、粉末、
塩、着色剤、防腐剤、酸化防止剤、収斂剤、保湿剤等を
加えることができる。
応じてアルコール類、水、油分、界面活性剤、粉末、
塩、着色剤、防腐剤、酸化防止剤、収斂剤、保湿剤等を
加えることができる。
【００２４】本発明の香粧品としては、香水、オードト
ワレ、オーデコロン、練香等の芳香製品、石鹸，ボディ
シャンプー，ボディミルク等のボディ化粧品、シャンプ
ー、リンス、整髪料等の頭髪化粧料、ミルク、クリー
ム、ローション、洗顔料等の基礎化粧品、口紅、ファン
デーション等の仕上げ化粧料、室内芳香剤、室内芳香エ
アゾール、ピローシートなどの芳香剤等があげられる。
ワレ、オーデコロン、練香等の芳香製品、石鹸，ボディ
シャンプー，ボディミルク等のボディ化粧品、シャンプ
ー、リンス、整髪料等の頭髪化粧料、ミルク、クリー
ム、ローション、洗顔料等の基礎化粧品、口紅、ファン
デーション等の仕上げ化粧料、室内芳香剤、室内芳香エ
アゾール、ピローシートなどの芳香剤等があげられる。
【００２５】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって、本発明を
詳説するが、本発明は実施例の記載に限定されるもので
はない。
詳説するが、本発明は実施例の記載に限定されるもので
はない。
【００２６】実施例１〜１１、比較例１〜５ 表１、表２、表３、表４の処方に示した成分を混合し、
香料組成物を調製し、それをエタノールで１０倍に希釈
した液を７×１５０ｍｍの匂い紙の先端に０．１ｇ取
り、その香りについて、香りの専門パネラー１０名によ
って、匂い紙への賦香１分後、３０分後において、嗜好
の高い順に５点、４点、３点、２点、１点と得点しても
らい、総合得点によって香りの嗜好評価を行った。
香料組成物を調製し、それをエタノールで１０倍に希釈
した液を７×１５０ｍｍの匂い紙の先端に０．１ｇ取
り、その香りについて、香りの専門パネラー１０名によ
って、匂い紙への賦香１分後、３０分後において、嗜好
の高い順に５点、４点、３点、２点、１点と得点しても
らい、総合得点によって香りの嗜好評価を行った。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【表２】
【００２９】
【表３】
【００３０】
【表４】
【００３１】評価結果を表５、表６に示した。
【００３２】
【表５】
【００３３】
【表６】
【００３４】これらの結果から分かるように、本発明の
シベトンを含有する香料組成物、シベトン、（−）−ム
スコンとアンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセ
ン酸を特定の割合で混合した調合香料を含む香料組成物
は、いずれもそれを含有しないものに較べて香りの嗜好
が高く、しかも効果が持続した。
シベトンを含有する香料組成物、シベトン、（−）−ム
スコンとアンドロステノール、３−メチル−２−ヘキセ
ン酸を特定の割合で混合した調合香料を含む香料組成物
は、いずれもそれを含有しないものに較べて香りの嗜好
が高く、しかも効果が持続した。
【００３５】応用例１〜１１、比較応用例１〜５ 表７、表８、表９の処方に示した成分を混合し、オーデ
コロンを調製した。香りの専門パネラー２０名がこれら
のオーデコロンを７日間連続使用後、嗜好の高い順に５
点、４点、３点、２点、１点と得点し、総合得点によっ
て香りの嗜好評価を行った。
コロンを調製した。香りの専門パネラー２０名がこれら
のオーデコロンを７日間連続使用後、嗜好の高い順に５
点、４点、３点、２点、１点と得点し、総合得点によっ
て香りの嗜好評価を行った。
【００３６】
【表７】
【００３７】
【表８】
【００３８】
【表９】
【００３９】評価結果を表７、表８、表９に示した。
【００４０】これらの結果から分かるように、本発明の
ヘキサデカン酸とシベトンと（−）−ムスコンとアンド
ロステノールと３−メチル−２−ヘキセン酸を特定の割
合で混合した調合香料を含む香料組成物（オーデコロ
ン）は、それを含有しないものに較べて香りの嗜好が高
かった。
ヘキサデカン酸とシベトンと（−）−ムスコンとアンド
ロステノールと３−メチル−２−ヘキセン酸を特定の割
合で混合した調合香料を含む香料組成物（オーデコロ
ン）は、それを含有しないものに較べて香りの嗜好が高
かった。
【００４１】応用例１２〜２２、比較応用例６〜１１ 表１０、表１１の処方に示した成分を混合し、洗顔クリ
ーム（応用例１２〜１５、比較応用例６〜７）、表１
０、表１２の処方に示した成分を混合し、スキンクリー
ム（応用例１６〜１９、比較応用例８〜９）、表１０、
表１３の処方に示した成分を混合し、室内芳香スプレー
（応用例２０〜２２、比較応用例１０〜１１）を調製し
た。香りの専門パネラー５０名がこれらの室内芳香スプ
レーを７日間連続使用後、嗜好の高い順に５点、４点、
３点、２点、１点と得点し、総合得点によって香りの嗜
好評価を行った。
ーム（応用例１２〜１５、比較応用例６〜７）、表１
０、表１２の処方に示した成分を混合し、スキンクリー
ム（応用例１６〜１９、比較応用例８〜９）、表１０、
表１３の処方に示した成分を混合し、室内芳香スプレー
（応用例２０〜２２、比較応用例１０〜１１）を調製し
た。香りの専門パネラー５０名がこれらの室内芳香スプ
レーを７日間連続使用後、嗜好の高い順に５点、４点、
３点、２点、１点と得点し、総合得点によって香りの嗜
好評価を行った。
【００４２】
【表１０】
【００４３】
【表１１】
【００４４】
【表１２】
【００４５】
【表１３】
【００４６】評価結果を表１１、表１２、表１３に示し
た。
た。
【００４７】これらの結果から分かるように、本発明の
ヘキサデカン酸とシベトンと（−）−ムスコンとアンド
ロステノールと３−メチル−２−ヘキセン酸を特定の割
合で混合した調合香料を含む香料組成物（洗顔クリー
ム、スキンクリーム、室内芳香スプレー）は、それを含
有しないものに較べて香りの嗜好が高かった。
ヘキサデカン酸とシベトンと（−）−ムスコンとアンド
ロステノールと３−メチル−２−ヘキセン酸を特定の割
合で混合した調合香料を含む香料組成物（洗顔クリー
ム、スキンクリーム、室内芳香スプレー）は、それを含
有しないものに較べて香りの嗜好が高かった。
【００４８】以上のように本発明は、香調に選択性なく
香りの嗜好を高める効果に優れ、しかもその効果の持続
性に優れる香料組成物を提供することが明らかである。
香りの嗜好を高める効果に優れ、しかもその効果の持続
性に優れる香料組成物を提供することが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｋ 7/46 ３７５ Ａ６１Ｋ 7/46 ３７５
Claims (5)
- 【請求項１】 ヘキサデカン酸を含有することを特徴と
する香料組成物。 - 【請求項２】 シベトンと（−）−ムスコンとアンドロ
ステノールと３−メチル−２−ヘキセン酸の中から選択
される１種と、ヘキサデカン酸を含有することを特徴と
する香料組成物。 - 【請求項３】 ヘキサデカン酸、シベトン、（−）−ム
スコン、アンドロステノールおよび３−メチル−２−ヘ
キセン酸を含有する事を特徴とする香料組成物。 - 【請求項４】 ヘキサデカン酸１００重量部に対してシ
ベトン１〜２００重量部、（−）−ムスコン０．１〜２
００重量部、アンドロステノール０．００２〜２０重量
部、３−メチル−２−ヘキセン酸０．００００２〜０．
２重量部の割合で配合した調合香料を含有することを特
徴とする香料組成物。 - 【請求項５】 ヘキサデカン酸１００重量部に対してシ
ベトン１〜２００重量部、（−）−ムスコン０．１〜２
００重量部、アンドロステノール０．００２〜２０重量
部、３−メチル−２−ヘキセン酸０．００００２〜０．
２重量部の割合で配合した調合香料を０．００００２〜
１０重量％含有することを特徴とする香料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29039495A JPH09104892A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29039495A JPH09104892A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 香料組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09104892A true JPH09104892A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17755449
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29039495A Pending JPH09104892A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 香料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09104892A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100356901C (zh) * | 2003-03-03 | 2007-12-26 | 高砂香料工业株式会社 | 拟体臭组合物和用于抑制体臭的香料组合物 |
| EP2368602A1 (en) * | 2003-03-03 | 2011-09-28 | Takasago International Corporation | Deodorant perfume composition comprising essential oils for masking an acid odour |
-
1995
- 1995-10-11 JP JP29039495A patent/JPH09104892A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100356901C (zh) * | 2003-03-03 | 2007-12-26 | 高砂香料工业株式会社 | 拟体臭组合物和用于抑制体臭的香料组合物 |
| EP2368602A1 (en) * | 2003-03-03 | 2011-09-28 | Takasago International Corporation | Deodorant perfume composition comprising essential oils for masking an acid odour |
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