JP2006246625A - スイッチング電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 出力側から転流側同期整流器7を通って流れる逆電流を抑制する。
【解決手段】 制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力の停止を検出する制御信号出力停止検出回路26を設ける。また、制御信号出力停止検出回路26によりスイッチング制御用の制御信号の出力停止が検出されたときに、トランス2の励磁エネルギーに基づいた共振動作に関与する容量成分に追加の容量成分を付与する容量付与回路27を設ける。その付与される容量成分の大きさは、共振動作に基づいて転流側同期整流器7のゲート−ソース間に印加される電圧が設定のしきい値電圧を越えない電圧値となるようにして転流側同期整流器7をスイッチオンさせないための大きさに設定する。これにより、メインスイッチ素子Qのスイッチング動作が停止した以降に転流側同期整流器7のスイッチング動作が速やかに停止して逆電流の通電を抑制できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、予め定められた定電圧を出力するスイッチング電源回路に関するものである。
図5にはスイッチング電源回路の主要回路構成部分の一例が実線により示されている(例えば特許文献1参照)。このスイッチング電源回路1は、電磁結合されている一次コイルN1と二次コイルN2と三次コイルN3を備えたトランス2を有し、このトランス2の一次コイルN1側には、メインスイッチ素子(例えばMOS−FET)Qが設けられており、メインスイッチ素子Qのスイッチオン・オフ動作に基づいて外部の電源3から一次コイルN1にエネルギーが供給される。
トランス2の二次コイルN2側には二次側整流平滑回路4が設けられている。この二次側整流平滑回路4は、一次コイルN1に生じている電圧に応じた二次コイルN2の出力電圧を整流平滑して直流電圧を作り出し当該直流電圧を出力電圧Voutとして外部の負荷5に出力する回路である。この二次側整流平滑回路4は、整流側同期整流器(例えばMOS−FET)6と、転流側同期整流器(例えばMOS−FET)7と、チョークコイル8と、平滑用コンデンサ9とを有して構成されている。当該二次側整流平滑回路4では、二次コイルN2に発生する電圧によって、整流側同期整流器6は、メインスイッチ素子Qのスイッチオン期間にはスイッチオンし、メインスイッチ素子Qのスイッチオフ期間にはスイッチオフする。また、転流側同期整流器7は、二次コイルN2に発生する電圧によって、整流側同期整流器6とは反対に、メインスイッチ素子Qのスイッチオン期間にはスイッチオフし、メインスイッチ素子Qのスイッチオフ期間にはスイッチオンする。
トランス2の三次コイルN3側には三次側整流平滑回路10が設けられている。この三次側整流平滑回路10は、三次コイルN3の出力電圧を整流平滑して直流電圧を作り出し当該直流電圧を二次側整流平滑回路4の出力電圧Voutの検出電圧Vkとして検出出力する出力電圧検出回路であり、整流側ダイオード11と、転流側ダイオード12と、チョークコイル13と、平滑用コンデンサ14とを有して構成されている。
また、このスイッチング電源回路1には制御回路16が設けられている。この制御回路16は、三次側整流平滑回路10の検出電圧Vkに基づいて、二次側整流平滑回路4の出力電圧Voutが予め定められた設定の電圧値に安定化するようにメインスイッチ素子Qのスイッチオン・オフ動作を例えばPWM制御方式により制御する回路構成を有するものである。
さらに、このスイッチング電源回路1には、遅延回路17と、早期オフ駆動回路18とが設けられている。遅延回路17は、制御回路16からメインスイッチ素子Qに至るまでの信号経路に介設されており、制御回路16がメインスイッチ素子Qをスイッチオンさせるための信号を出力してからメインスイッチ素子Qがスイッチオンするまでの時間を遅延させるための回路構成を有している。
早期オフ駆動回路18は、パルストランス20と、コンデンサ21と、スイッチ素子(例えばMOS−FET)22とを有して構成され、パルストランス20の一次コイル側は、制御回路16と遅延回路17との間の信号経路部分に接続されている。この早期オフ駆動回路18では、制御回路16からメインスイッチ素子Qをスイッチオンさせるための信号が出力されると、その信号出力によって瞬時にパルストランス20に、スイッチ素子22をスイッチオンさせるのに十分な電圧が発生する。これにより、スイッチ素子22がスイッチオンして転流側同期整流器7のゲート−ソース間が短絡して、メインスイッチ素子Qがスイッチオンする前に転流側同期整流器7がターンオフする。このように、メインスイッチ素子Qがスイッチオンする前に転流側同期整流器7をターンオフさせることにより、転流側同期整流器7のターンオフ遅れに起因した例えば損失増加等の問題発生を回避することができる。
特開2003−324951号公報
ところで、上記したようなスイッチング電源回路1を複数個用意し、複数のスイッチング電源回路1の入力側同士および出力側同士をそれぞれ接続して複数のスイッチング電源回路1による並列運転を行って、より大きな電圧を負荷5に供給する場合がある。
このような並列運転を行っているときに、並列運転している複数のスイッチング電源回路1のうちの例えば1つにおいて、例えば回路保護用の予め定められた制御動作や、故障などにより、制御回路16からメインスイッチ素子Qに向けてメインスイッチ素子Qをスイッチオン・オフさせるためのスイッチング制御用の制御信号が出力されなくなり、これにより、メインスイッチ素子Qのスイッチング動作が停止することがある。この場合、メインスイッチ素子Qのスイッチング動作の停止により出力電圧Voutの電圧値が低下し、正常運転中のスイッチング電源回路1から二次側整流平滑回路4に逆電流が流れ込むことがある。そして、その逆電流の流れに因り、メインスイッチ素子Qがスイッチング動作を停止しているのにも拘わらず、例えば転流側同期整流器7がスイッチオンし、これにより、逆電流が図5に示すようなA経路でもって通電することがある。また、そのような逆電流の通電によってチョークコイル8に不要な振動(自励発振)が発生し、これにより、逆電流が大きくなって転流側同期整流器7や負荷5に大きな電気的ストレスが印加される事態が生じることがある。この大きな電気的ストレスにより、転流側同期整流器7や負荷5が破損する虞がある。
図5に示されるスイッチング電源回路1の構成では、そのような逆電流による部品破損を防止するために、転流側同期整流器7のゲートを抵抗体23を介してグランドに接続させている。この構成により、スイッチング電源回路1では、例えば図6のタイムチャートに示される時間Tにおいて図6(a)に示されるように制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止した以降に、転流側同期整流器7のゲート−ソース間に電荷が蓄積され当該転流側同期整流器7のゲート電圧が図6(c)に示されるスレッショルド電圧Vsを越えて転流側同期整流器7がターンオンしても、そのゲート−ソース間の電荷は抵抗体23を介して放電される。これにより、転流側同期整流器7のゲート電圧が徐々に低下して当該ゲート電圧がスレッショルド電圧Vsよりも低下して転流側同期整流器7がスイッチオフする。このように、抵抗体23を設けることにより、転流側同期整流器7のスイッチオン状態が継続されることが防止される。
しかしながら、チョークコイル8の自励発振のために、転流側同期整流器7のゲート−ソース間に再び電荷が蓄積されて転流側同期整流器7がスイッチオンする。その後、転流側同期整流器7のゲート−ソース間の電荷が抵抗体23を介して放電されて転流側同期整流器7がスイッチオフするというように、転流側同期整流器7はスイッチオン・オフ動作を繰り返す。このスイッチオン・オフ動作の繰り返しにより、転流側同期整流器7のゲート−ソース間に蓄積される電荷は徐々に低下していき、転流側同期整流器7のゲート電圧がスレッショルド電圧Vsを越えなくなって転流側同期整流器7のスイッチング動作が停止するものの、制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止してから、転流側同期整流器7のスイッチング動作が停止して転流側同期整流器7の逆電流通電が無くなるまで、時間が掛かる。
換言すれば、図5に示す回路構成では、転流側同期整流器7の逆電流通電が開始されてから逆電流通電が停止するまでに時間が掛かるので、逆電流に起因した転流側同期整流器7や負荷5の破損を確実に防止できるものではなかった。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、逆電流の通電時間を短く抑制することができて、逆電流の通電に起因した問題発生を防止できるスイッチング電源回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明は、電磁結合された一次コイルと二次コイルを有するトランスと、このトランスの一次コイル側に設けられたメインスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作により、トランスの一次コイルの電圧に応じた二次コイルの出力電圧を整流平滑して外部に出力する二次側整流平滑回路と、二次側整流平滑回路の出力電圧が安定化するようにメインスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作を制御する制御回路とを有し、二次側整流平滑回路は整流素子である転流側同期整流器と整流側同期整流器を有し、転流側同期整流器のゲート−ソース間には、メインスイッチ素子のスイッチオフ期間中に、トランスの励磁エネルギーと容量成分とによる共振動作に基づいた電圧が印加され、転流側同期整流器はその印加電圧が予め定められているしきい値電圧を越えているときにスイッチオン動作する構成を備えたスイッチング電源回路において、制御回路からメインスイッチ素子に至るスイッチング制御用の制御信号の導通経路に接続され制御回路からメインスイッチ素子へのスイッチング制御用の制御信号の出力の停止を検出する制御信号出力停止検出回路と、この制御信号出力停止検出回路によりスイッチング制御用の制御信号の出力停止が検出されたときに共振関与の容量成分に追加の容量成分を付与する容量付与回路とが設けられ、共振動作に基づいた転流側同期整流器の印加電圧は共振関与の容量成分が大きくなるに従って低くなるものであり、容量付与回路が共振関与の容量成分に付与する追加の容量成分の大きさは、共振動作に基づいた転流側同期整流器の印加電圧をしきい値電圧を越えない電圧値に抑えて転流側同期整流器をスイッチオンさせない大きさであることを特徴としている。
この発明によれば、制御回路からメインスイッチ素子へのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止したときには、制御信号出力停止検出回路が、その制御信号の出力停止を検出し、これにより、容量付与回路が、トランスの励磁エネルギーに基づいた共振動作に関与する容量成分に追加の容量成分を付与する構成とした。二次側整流平滑回路の転流側同期整流器のゲート−ソース間には共振動作に基づいた電圧が印加し、転流側同期整流器は、その印加電圧が設定のしきい値電圧を越えているときにスイッチオン動作するものである。共振動作に基づいた転流側同期整流器の印加電圧は共振関与の容量成分が大きくなるに従って低くなるものであることから、制御回路からメインスイッチ素子へのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止したときに、共振関与の容量成分に追加の容量成分を付与して共振関与の容量成分を大きくすることで、共振動作に基づいて二次側整流平滑回路の転流側同期整流器のゲート−ソース間に印加する電圧値を設定のしきい値電圧を越えない電圧値に抑えることができる。これにより、メインスイッチ素子へのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止したときに、速やかに転流側同期整流器のスイッチング動作を停止させることができる。
メインスイッチ素子へのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止してメインスイッチ素子のスイッチング動作が停止したのにも拘わらず、二次側整流平滑回路の転流側同期整流器がスイッチオンすると、出力側から二次側整流平滑回路の転流側同期整流器を通る経路でもって逆電流が流れ込むことがある。これに対して、この発明では、スイッチング制御用の制御信号の出力が停止したときには、二次側整流平滑回路の転流側同期整流器のスイッチング動作を迅速に停止させることができるので、転流側同期整流器を通る経路でもって逆電流が通電することを抑制できる。
また、逆電流に起因して二次側整流平滑回路を構成するチョークコイルに不要な振動である自励発振が生じるが、転流側同期整流器への逆電流の通電を抑制できることにより、チョークコイルの自励発振を抑えることができる。このため、逆電流の通電やチョークコイルの自励発振に起因した転流側同期整流器等の部品の破損を防止することができる。また、二次側整流平滑回路から負荷への逆電流に起因した出力電圧値の低下や、一次コイル側の電圧上昇を抑制することができる。
複数のスイッチング電源回路の入力側同士および出力側同士が接続されて、複数のスイッチング電源回路による並列運転が行われる場合に、並列運転している複数のスイッチング電源回路のうちの例えば1つのメインスイッチ素子のスイッチング動作が停止すると、その停止したスイッチング電源回路の二次側整流平滑回路に他のスイッチング電源回路から逆電流が通電する事態が発生し易い。このため、このように並列運転を行うスイッチング電源回路に本発明において特有な構成を設けることは非常に有効である。
容量付与回路が、共振関与の容量成分に付与するための追加の容量成分を持つ容量成分保有部と、この容量成分保有部の容量成分を共振関与の容量成分に付与することを制御するスイッチ素子とを有し、制御信号出力停止検出回路は容量付与回路のスイッチ素子に接続され、制御回路からメインスイッチ素子へのスイッチング制御用の制御信号の出力の停止を検出したときに、容量付与回路のスイッチ素子のスイッチング動作を制御して共振関与の容量成分に追加の容量成分を付与させる構成とすることにより、簡単な回路構成でもって、上記したような逆電流に起因した問題発生を防止することができる。
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施形態例の説明において、図5に示すスイッチング電源回路と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
図1には第1実施形態例のスイッチング電源回路の主要な回路構成部分が示されている。このスイッチング電源回路1は、図5のスイッチング電源回路1と同様の、トランス2と、二次側整流平滑回路4と、出力電圧検出回路である三次側整流平滑回路10と、制御回路16と、早期オフ駆動回路18とを有し、さらに、この第1実施形態例では、制御信号出力停止検出回路26と、容量付与回路27とを有して構成されている。
なお、この第1実施形態例では、パルストランス20とダイオード24により遅延回路17が構成されている。つまり、制御回路16とメインスイッチ素子Qを接続する導通経路に、ダイオード24がアノード側をメインスイッチ素子Q側に向けて介設され、また、このダイオード24を迂回して制御回路16とメインスイッチ素子Qを接続する導通経路が設けられ、この導通経路にパルストランス20が介設されている。このため、制御回路16から出力されたスイッチング制御用の制御信号は、ダイオード24を迂回しパルストランス20を介してメインスイッチ素子Qに供給されることとなり、パルストランス20を通るために、制御回路16からメインスイッチ素子Qをスイッチオンさせるための信号が出力されてから、その信号がメインスイッチ素子Qに到達してメインスイッチ素子Qがスイッチオンするまでの時間を遅延することができる。
また、この第1実施形態例では、トランス2には四次コイルN4が設けられており、二次側整流平滑回路4の転流側同期整流器7のゲートには、その四次コイルN4が接続されている。トランス2の励磁エネルギーに基づいてメインスイッチ素子Qのスイッチオフ期間に生じる共振動作に起因して四次コイルN4に発生する電圧が転流側同期整流器7のゲート−ソース間に印加され、その印加電圧が予め定められたしきい値電圧であるスレッショルド電圧Vsを越えているときに転流側同期整流器7がスイッチオン状態となる。
この第1実施形態例において特有な制御信号出力停止検出回路26は、制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力停止を検出する回路であり、この第1実施形態例では、ダイオード30と、抵抗体31,32と、スイッチ素子(例えばMOS−FET)33とを有して構成されている。すなわち、ダイオード30のアノード側は制御回路16からメインスイッチ素子Qへの制御信号の導通経路に接続され、ダイオード30のカソード側はスイッチ素子33のゲートに接続されている。また、このスイッチ素子33のゲート−ソース間を接続する導通経路が設けられ、この導通経路に抵抗体31が直列に介設されている。さらに、スイッチ素子33のドレイン側には抵抗体32の一端側が接続され、抵抗体32の他端側は三次側整流平滑回路10の出力側に接続されている。
また、容量付与回路27は、制御信号出力停止検出回路26が制御回路16のスイッチング制御用の制御信号の出力停止を検出したときに、トランス2の励磁エネルギーに基づいた共振に関与する容量成分に追加の容量成分を付与する回路であり、この第1実施形態例では、容量成分保有部であるコンデンサ35と、スイッチ素子(例えばMOS−FET)36とを有して構成されている。この第1実施形態例では、コンデンサ35とスイッチ素子36は直列に接続されており、このコンデンサ35とスイッチ素子36の直列接続回路は、前記共振動作に関与するメインスイッチ素子Qのソース−ドレイン間の寄生容量に並列的に接続されている。また、スイッチ素子36のゲートは制御信号出力停止検出回路26に接続されている。
この第1実施形態例では、制御信号出力停止検出回路26と容量付与回路27は上記のように構成されているので、第1実施形態例のスイッチング電源回路1では、例えば、図2(a)に示される時間T1以降のように、制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止した状態になると、その制御信号の出力停止により、制御信号出力停止検出回路26のスイッチ素子33がスイッチオフ状態となる。そして、このスイッチ素子33のスイッチオフ動作により、図2(d)に示される時間T2以降のように、容量付与回路27のスイッチ素子36のゲートに電荷が蓄積され始めて、当該スイッチ素子36がスイッチオン状態となる。これにより、コンデンサ35の容量成分がメインスイッチ素子Qの寄生容量に付与される。
この容量成分増加のため、メインスイッチ素子Qがスイッチオフ状態であるときに生じるトランス2の励磁エネルギーに基づいた共振動作の共振周期が大きくなる。例えば、制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力が正常に行われているときには(例えば、図2に示す時間T1よりも前の状態のときには)、共振動作の半周期は例えば図2に示される時間A(図2(b)参照)であるのに対して、制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止して、容量付与回路27のコンデンサ35の容量成分がメインスイッチ素子Qの寄生容量に付与された以降には(例えば、図2に示される時間T2以降には)、共振動作の半周期は例えば図2に示される時間Aよりも長い時間Bとなる。
共振動作の周期が長くなるに従って、共振動作に起因してトランス2に生じる共振電圧は低くなる。このため、上記のように、制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力停止によって共振動作の共振周期が長くなると、四次コイルN4から転流側同期整流器7のゲート−ソース間に印加される共振動作に起因した電圧が低くなる。
この第1実施形態例では、容量付与回路27が共振関与の容量成分に付与する追加の容量成分(つまり、コンデンサ35の容量成分)の大きさは、共振動作に基づいた転流側同期整流器7のゲート−ソース間の印加電圧をスレッショルド電圧Vsを越えない電圧値に抑えて転流側同期整流器7をスイッチオンさせない大きさに設定されている。このため、図2(c)に示される時間T3以降のように、転流側同期整流器7のゲート−ソース間には、スレッショルド電圧Vsを越える電圧が印加されなくなって、転流側同期整流器7のスイッチング動作が停止する。
この第1実施形態例のスイッチング電源回路1は上記のように構成されているので、制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止した以降に、転流側同期整流器7のスイッチング動作を速やかに停止させることができる。このため、メインスイッチ素子Qのスイッチング動作が停止した以降に、出力側から転流側同期整流器7を通る経路でもって逆電流が通電することを抑制でき、図2(e)に示される時間T3以降のように、チョークコイル8の自励発振を停止させることができる。これにより、逆電流に起因した問題発生を回避することができる。
ところで、この第1実施形態例では、整流側同期整流器6のゲートはコンデンサ38を介してトランス2の二次コイルN2に接続されている。このため、メインスイッチ素子Qのスイッチング動作の停止によって、出力側からトランス2に逆電流が流れ込んできても、その逆電流は直流であることから、当該直流の逆電流はコンデンサ38でカットされて整流側同期整流器6のゲートに印加されることを防止できる。これにより、整流側同期整流器6が逆電流に起因してスイッチオン状態となることを回避することができる。このため、この第1実施形態例では、転流側同期整流器7を通る経路でもって逆電流が通電することを防止できるばかりでなく、逆電流が整流側同期整流器6を通る経路でもって通電することも抑制することができる。このため、この第1実施形態例では、逆電流に起因した問題の発生をより確実に回避することができる。
以下に、第2実施形態例を説明する。なお、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
第2実施形態例のスイッチング電源回路1は、図3に示されるような回路構成を有する。この第2実施形態例のスイッチング電源回路1は、容量付与回路27の設置位置に特徴があり、それ以外の構成は第1実施形態例のスイッチング電源回路1と同様である。
すなわち、容量付与回路27はコンデンサ35とスイッチ素子36を有し、これらコンデンサ35とスイッチ素子36は直列に接続され、当該直列接続回路は、この第2実施形態例では、トランス2の三次コイルN3に直列に接続されている。
この第2実施形態例に示される制御信号出力停止検出回路26は、第1実施形態例と同様に、ダイオード30と抵抗体31,32とスイッチ素子33を有して構成されており、スイッチ素子33はダイオード30を介して、制御回路16から出力されるスイッチング制御用の制御信号の導通経路に接続され、制御回路16からスイッチング制御用の制御信号の出力が停止した以降にスイッチ素子33がスイッチオフ状態となって、容量付与回路27のスイッチ素子36をスイッチオン動作させる。
容量付与回路27は、制御信号出力停止検出回路26によってスイッチ素子36がスイッチオン状態に制御されたときにコンデンサ35の容量成分をトランス2の三次コイルN3に電気的に接続させる。これにより、トランス2の励磁エネルギーに基づいた共振動作に関与する容量成分が増加することとなる。この第2実施形態例においても、第1実施形態例と同様に、容量付与回路27のコンデンサ35の容量成分の大きさは、共振動作に基づいた転流側同期整流器7のゲート−ソース間の印加電圧をスレッショルド電圧Vsを越えない電圧値に抑えて転流側同期整流器7をスイッチオンさせない大きさに設定されている。
このため、この第2実施形態例においても、第1実施形態例と同様に、メインスイッチ素子Qのスイッチング動作が停止した以降に、転流側同期整流器7のゲート−ソース間にスレッショルド電圧Vsを越える電圧が印加されることを回避することができる。このため、メインスイッチ素子Qのスイッチング動作が停止した以降に転流側同期整流器7のスイッチング動作を速やかに停止させることができて、転流側同期整流器7を通る経路で逆電流が通電することが抑制できる。
以下に、第3実施形態例を説明する。なお、第3実施形態例の説明において、第1や第2の各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
この第3実施形態例のスイッチング電源回路1は、図4に示される回路構成を有する。つまり、この第3実施形態例では、容量付与回路27を構成するコンデンサ35とスイッチ素子36の直列接続回路は二次側整流平滑回路4の整流側同期整流器6のソース−ドレイン間に並列に接続されている。
この第3実施形態例では、制御信号出力停止検出回路26は、ダイオード30と、抵抗体31,32と、スイッチ素子33と、コンデンサ40と、ダイオード41とを有して構成されている。この制御信号出力停止検出回路26のダイオード30は、パルストランス20を介して、制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の導通経路に間接的に接続されており、この第3実施形態例を構成する制御信号出力停止検出回路26も、第1や第2の各実施形態例に示される制御信号出力停止検出回路26と同様に、制御回路16からメインスイッチ素子Qへのスイッチング制御用の制御信号の出力が停止した以降に、スイッチ素子33がスイッチオフするように構成されている。また、制御信号出力停止検出回路26は、スイッチ素子33のスイッチオフ動作によって、容量付与回路27のスイッチ素子36をスイッチオンさせる。
容量付与回路27は、スイッチ素子36のスイッチオン動作によって、コンデンサ35の容量成分を整流側同期整流器6の寄生容量に付与する。つまり、この第3実施形態例においても、第1や第2の各実施形態例と同様に、容量付与回路27は、トランス2の励磁エネルギーに基づいた共振動作に関与する容量成分に追加の容量成分を付与する回路であり、当該容量付与回路27が共振関与の容量成分に付与する容量成分の大きさ(つまり、コンデンサ35の容量成分の大きさ)は、共振動作に基づいた転流側同期整流器7のゲート−ソース間の印加電圧をしきい値電圧であるスレッショルド電圧Vsを越えない電圧値に抑えて転流側同期整流器7をスイッチオンさせない大きさに設定されている。このため、この第3実施形態例においても、第1や第2の各実施形態例と同様の効果を得ることができる。
なお、第1や第2の各実施形態例を構成する制御信号出力停止検出回路26は、三次側整流平滑回路10から出力される電圧を電源電圧として利用して、スイッチ素子33にスイッチング動作を行わせていたが、この第3実施形態例では、ダイオード41とコンデンサ40を設け、コンデンサ40に蓄積される電圧を電源電圧として利用してスイッチ素子33にスイッチング動作を行わせる構成となっている。
この第3実施形態例では、上記以外の構成は第1や第2の各実施形態例と同様である。
なお、この発明は第1〜第3の各実施形態例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第1〜第3の各実施形態例では、二次側整流平滑回路4を構成している整流側の整流素子は、MOS−FETから成る同期整流器6により構成されていたが、例えば、その同期整流器6に代えて、ダイオードを整流側の整流素子として設けてもよい。
また、第1〜第3の各実施形態例では、同期整流器6,7はMOS−FETにより構成されていたが、例えば、MOS−FET以外のトランジスタ素子により同期整流器6,7を構成してもよい。
さらに、第1〜第3の各実施形態例では、制御回路16からメインスイッチ素子Qに向けてメインスイッチ素子Qをスイッチオンさせるための制御信号が出力されてから、その制御信号によってメインスイッチ素子Qがスイッチオンするまでの間に、二次側整流平滑回路4の転流側同期整流器7をターンオフさせる早期オフ駆動回路18が設けられていたが、この発明は、そのような早期オフ駆動回路が設けられていないスイッチング電源回路にも適用することができて、上記実施形態例と同様の優れた効果を得ることができるものである。
さらに、第1〜第3の各実施形態例では、容量付与回路27は、コンデンサ35の容量成分を、共振関与の容量成分に付与する構成であったが、コンデンサ35の容量成分に代えて、例えば、FET素子等の寄生容量の容量成分を共振関与の容量成分に付与する構成としてもよい。
第1実施形態例のスイッチング電源回路を説明するための回路図である。 図1に示されるスイッチング電源回路において特有な回路動作部分を説明するための波形図である。 第2実施形態例のスイッチング電源回路を説明するための回路図である。 第3実施形態例のスイッチング電源回路を説明するための回路図である。 スイッチング電源回路の一従来例を説明するための回路図である。 図5のスイッチング電源回路の回路動作の一例を説明するための波形図である。
符号の説明
1 スイッチング電源回路
2 トランス
4 二次側整流平滑回路
7 転流側同期整流器
10 三次側整流平滑回路
16 制御回路
26 制御信号出力停止検出回路
27 容量付与回路
Q メインスイッチ素子

Claims (2)

  1. 電磁結合された一次コイルと二次コイルを有するトランスと、このトランスの一次コイル側に設けられたメインスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作により、トランスの一次コイルの電圧に応じた二次コイルの出力電圧を整流平滑して外部に出力する二次側整流平滑回路と、二次側整流平滑回路の出力電圧が安定化するようにメインスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作を制御する制御回路とを有し、二次側整流平滑回路は整流素子である転流側同期整流器と整流側同期整流器を有し、転流側同期整流器のゲート−ソース間には、メインスイッチ素子のスイッチオフ期間中に、トランスの励磁エネルギーと容量成分とによる共振動作に基づいた電圧が印加され、転流側同期整流器はその印加電圧が予め定められているしきい値電圧を越えているときにスイッチオン動作する構成を備えたスイッチング電源回路において、制御回路からメインスイッチ素子に至るスイッチング制御用の制御信号の導通経路に接続され制御回路からメインスイッチ素子へのスイッチング制御用の制御信号の出力の停止を検出する制御信号出力停止検出回路と、この制御信号出力停止検出回路によりスイッチング制御用の制御信号の出力停止が検出されたときに共振関与の容量成分に追加の容量成分を付与する容量付与回路とが設けられ、共振動作に基づいた転流側同期整流器の印加電圧は共振関与の容量成分が大きくなるに従って低くなるものであり、容量付与回路が共振関与の容量成分に付与する追加の容量成分の大きさは、共振動作に基づいた転流側同期整流器の印加電圧をしきい値電圧を越えない電圧値に抑えて転流側同期整流器をスイッチオンさせない大きさであることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 容量付与回路は、共振関与の容量成分に付与するための追加の容量成分を持つ容量成分保有部と、この容量成分保有部の容量成分を共振関与の容量成分に付与することを制御するスイッチ素子とを有し、制御信号出力停止検出回路は容量付与回路のスイッチ素子に接続され、制御回路からメインスイッチ素子へのスイッチング制御用の制御信号の出力の停止を検出したときに、容量付与回路のスイッチ素子のスイッチング動作を制御して共振関与の容量成分に追加の容量成分を付与させる構成であることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013100040A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Mitsubishi Electric Corp 電源装置及び車両用電源装置
CN103166199A (zh) * 2013-04-09 2013-06-19 许继集团有限公司 一种开关电源及其电压保护方法
US9490717B2 (en) 2014-09-15 2016-11-08 Tdk Corporation Switching power supply circuit
US9564819B2 (en) 2014-09-15 2017-02-07 Tdk Corporation Switching power supply circuit

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