JP6566565B2 - 同期整流fet駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、同期整流FETを駆動する回路に関する。
安定した電力を供給するための安定化電源は、一般的にシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとに大別される。シリーズレギュレータは、回路面積が小さく低価格であるものの、発熱するため電力消費が多くなる。一方、スイッチングレギュレータは、電力変換効率が高く発熱量も少ない反面、負荷電流が小さくなるとスイッチングによる損失が増加するためかえって効率が低下する。
上述のようなシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとの双方のデメリットを補完する方法として、シリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを併用する電源装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。すなわちシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとの併用により、負荷電流が小さいときはシリーズレギュレータで電力を安定化させ、負荷電流が大きくなるとスイッチングレギュレータに切り替えて電力を安定化させることで変換効率を最大化することができる。
特開2014−128038号公報
ところで安定化電源を停止させたときに、安定化電源の出力側に接続される電子機器のコンデンサに電荷が残ることがあり、安定化電源を停止させているにも関わらず出力電圧が高まるプリバイアス状態となる場合がある。このようなプリバイアス状態では、安定化電源を再起動するときに、安定化電源の出力電圧が不安定になることがある。特に同期整流FETを駆動するための二次側ドライバの電源を安定化電源の出力電圧により供給している絶縁型DC‐DCコンバータの場合は、出力電圧の不安定化に伴って同期整流FETの二次側ドライバの動作も不安定になる虞がある。そして例えば、安定化電源の再起動時に二次側ドライバの起動電圧が不定領域でチャタリングを起こすと、それによって同期整流FETのドレイン‐ソース間の電圧が定格電圧を超過して同期整流FETが破損する虞が生じる。
このような課題は、例えば上述の特許文献1に開示された従来技術のように、シリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを組み合わせることにより、出力電圧が安定化するまではシリーズレギュレータで駆動するようにすれば生じない。しかしながらシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを組み合わせた安定化電源は、多くの場合、大幅な製造コストの上昇を招来することになってしまう。
そこでシリーズレギュレータを使わずに安定化電源の再起動時に同期整流FET駆動回路のチャタリングが発生することを抑制するための手段として、安定化電源の再起動時から一定の期間は同期整流FET駆動回路を停止させる方法が考えられる。この方法によれば安定化電源は、再起動後において出力電圧が安定化するまでの期間はダイオード整流によって駆動し、出力電圧が安定化した後に同期整流に切り替えて動作することができる。それによって同期整流FETのドレイン‐ソース間の電圧が定格電圧を超過する虞を低減することができる。
しかしながら同期整流FET駆動回路の起動を遅延させる方法は、ダイオード整流から同期整流に切り替わるタイミングに出力電圧が低下することがある。特に安定化電源の出力側に接続される電子機器の負荷コンデンサ容量が大きく多量の残留電荷がある場合には、ON状態になった同期整流FETを介して残留電荷がGNDに向かって逆流することにより、出力電圧が大幅に低下することがある。このような出力電圧の低下は、制御回路のソフトスタートにより軽減できることもある。ところが絶縁型の安定化電源は、制御回路が設けられた一次側のスペースが制限されることが少なくないため、一次側にソフトスタート制御のための新たな回路を構成することができない虞が生ずる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、絶縁型の安定化電源において、一次側に回路を追加することなく、ダイオード整流から同期整流に切り替わる時の出力電圧の低下を抑制する同期整流FET駆動回路を提供することにある。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、互いに反転する2つのパルス信号を生成して出力する制御回路と、前記2つのパルス信号に基づいて2つの同期整流FETの駆動信号を生成して出力する二次側ドライバと、前記2つのパルス信号の論理和を出力する論理回路と、前記論理回路の出力信号を入力し、所定時間だけ遅延させて出力する信号遅延回路と、前記2つの同期整流FETにより生成される出力電圧を降圧して前記二次側ドライバの電源電圧を生成する二次側ドライバ用電源回路と、を備え、前記二次側ドライバは、前記信号遅延回路の出力信号がローレベルである間は前記2つの同期整流FETの駆動信号を停止し、前記二次側ドライバ用電源回路は、前記信号遅延回路の出力信号がローレベルからハイレベルになるタイミングで前記二次側ドライバの電源電圧のソフトスタート制御を開始する、同期整流FET駆動回路である。
制御回路は、同期整流FET駆動回路の起動時に、互いに反転する2つのパルス信号を生成して二次側ドライバに出力する。また論理回路は、2つのパルス信号の論理和を計算し信号遅延回路へ出力する。信号遅延回路は、論理回路の出力信号を入力してから所定時間だけ遅延させてハイレベル信号を出力する。二次側ドライバ用電源回路は、2つの同期整流FETにより生成される出力電圧を降圧して二次側ドライバの電源電圧を生成する。そして二次側ドライバ用電源回路は、信号遅延回路の出力信号がローレベルからハイレベルに変化するタイミングで、二次側ドライバの電源電圧のソフトスタート制御を開始する。
このような構成であることによって本発明の第1の態様は、起動時に制御回路から二次側ドライバへパルス信号が出力されても、起動直後は二次側ドライバの電源電圧が入力されておらず、2つの同期整流FETを駆動しない。したがって同期整流FET駆動回路の起動時に二次側ドライバのチャタリングが発生することを抑制することができる。また2つの同期整流FETにより生成される出力電圧が安定しダイオード整流から同期整流に切り替わるタイミングでは、二次側ドライバの電源電圧はソフトスタートで立ち上がる。それによってダイオード整流から同期整流に切り替わるタイミングで出力電圧の低下が生ずることを抑制することができる。したがって絶縁型の安定化電源において、一次側に新たな回路を追加することなく、ダイオード整流から同期整流に切り替わるタイミングで出力電圧の低下が生ずることを抑制することができる。
これにより本発明の第1の態様によれば、絶縁型の安定化電源において、一次側に回路を追加することなく、ダイオード整流から同期整流に切り替わる時の出力電圧の低下を抑制する同期整流FET駆動回路を提供することができるという作用効果が得られる。
本発明によれば、絶縁型の安定化電源において、一次側に回路を追加することなく、ダイオード整流から同期整流に切り替わる時の出力電圧の低下を抑制する同期整流FET駆動回路を提供することができる。
本発明に係る同期整流FET駆動回路を備える絶縁型DC‐DCコンバータの回路図である。 本発明に係る信号遅延回路及びドロッパー回路の回路図である。 本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータの各部の出力タイミングを示すタイミングチャートである。 従来技術の絶縁型DC‐DCコンバータの出力波形である。 本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータの出力波形である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
尚、本発明は、以下説明する実施例に特に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
図1は、本発明に係る同期整流FET駆動回路を備える絶縁型DC‐DCコンバータ1の回路図である。
絶縁型DC‐DCコンバータ1は、インバータ回路10、同期整流回路20、絶縁トランスT、一次側ドライバ31、二次側ドライバ32、アイソレータ33、制御回路34、論理回路35、信号遅延回路36、「二次側ドライバ用電源回路」としてのドロッパー回路37、エラーアンプ38及びアイソレータ39を備える。そして本発明に係る「同期整流FET駆動回路」は、これらのうち二次側ドライバ32、アイソレータ33、制御回路34、論理回路35、信号遅延回路36、ドロッパー回路37により構成される。
インバータ回路10は、公知のフルブリッジインバータ回路であり、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)Q11〜Q14、コイルL1、コンデンサC11を含む。尚、本発明においてインバータ回路10は、フルブリッジ方式に限定されるものではなく、例えばハーフブリッジ、フライバック、フォーワード等、他の方式のインバータ回路であってもよい。
電界効果トランジスタQ11〜Q14は、半導体スイッチング素子であり、各ゲートが一次側ドライバ31に接続されている。電界効果トランジスタQ11のドレインは、電界効果トランジスタQ12のドレインに接続されている。電界効果トランジスタQ11のソースは、電界効果トランジスタQ13のドレインに接続されており、その接続点は、絶縁トランスTの一次側コイルL11の巻き終わり端に接続されている。電界効果トランジスタQ12のソースは、電界効果トランジスタQ14のドレインに接続されており、その接続点は、絶縁トランスTの一次側コイルL11の巻き始め端に接続されている。電界効果トランジスタQ13のソース及び電界効果トランジスタQ14のソースは、一次側グランドGND1に接続されている。コイルL1は、一端側が入力Vinに接続されており、電界効果トランジスタQ11のドレインと電界効果トランジスタQ12のドレインとの接続点に他端側が接続されている。コンデンサC11は、一端側がコイルL1の他端側に接続されており、他端側が一次側グランドGND1に接続されている。
電界効果トランジスタQ11〜Q14は、一次側ドライバ31が出力するゲート信号によって同時にON/OFFされ、電界効果トランジスタQ11、Q14に対して電界効果トランジスタQ12、Q13が逆位相となるようにON/OFFされる。一次側ドライバ31は、公知のマイコン制御回路である制御回路34によって制御される。インバータ回路10で発生した交流電流は、絶縁トランスTを介して同期整流回路20へ流れる。
同期整流回路20は、第1スイッチQ1、第2スイッチQ2、コイルL2、コンデンサC21を含む。
第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2は、半導体スイッチング素子であり、例えばNチャンネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。第1スイッチQ1は、絶縁トランスTの二次側コイルL21の巻き始め端にドレインが接続されており、二次側グランドGND2にソースが接続されている。第2スイッチQ2は、絶縁トランスTの二次側コイルL22の巻き終わり端にドレインが接続されており、二次側グランドGND2にソースが接続されている。第1スイッチQ1のゲート及び第2スイッチQ2のゲートは、二次側ドライバ32に接続されている。コイルL2は、絶縁トランスTの二次側コイルL21とL22の接続点(センタータップ)に一端側が接続されており、他端側が出力Voutに接続されている。コンデンサC21は、出力Voutと二次側グランドGND2との間に接続されている。
第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2は、二次側ドライバ32が出力する駆動信号、すなわちゲート信号によってON/OFF制御される。より具体的には第1スイッチQ1と第2スイッチQ2は、交互にON/OFFするように制御される。二次側ドライバ32は、アイソレータ33を介して制御回路34に接続されており、制御回路34によって制御される。アイソレータ33は、一次側に設けられた制御回路34と二次側に設けられた二次側ドライバ32との接続を直流的に絶縁する。
制御回路34は、互いに反転する2つのパルス信号からなるPWM(PWM:Pulse Width Modulation)信号を生成して出力する。ただし2つのPWM信号は、同時にONになる状態が生じないように僅かなデッドタイムが形成されている。そしてこの信号により、先述のように一次側ドライバ31はインバータ回路10を制御し、二次側ドライバ32は同期整流回路20を制御する。このほか制御回路34は、絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力Voutを定電圧に制御するための基準電圧Vrefを入力する端子(図示せず)を備える。
論理回路35は、2つの入力信号の論理和を計算して出力するORゲートであり、入力端がアイソレータ33を介して制御回路34と接続され、出力端が信号遅延回路36と接続される。
信号遅延回路36は、詳細を後述するように、入力信号を所定時間だけ遅延させて出力する遅延回路であり、入力端が論理回路35に接続され、出力端がドロッパー回路37に接続される。ここで信号遅延回路36が遅延させる所定時間は、絶縁型DC‐DCコンバータ1の仕様によって定められる。これは例えば絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力側に接続される電子機器に対して絶縁型DC‐DCコンバータ1が想定する負荷コンデンサ容量の許容範囲に基づいて設定される。すなわち負荷コンデンサ容量が許容範囲のうち最大値である場合に、絶縁型DC‐DCコンバータ1の起動時における出力Voutが安定水準まで回復するための時間が最長となるため、この時間を信号遅延回路36で遅延させるよう設定される。
ドロッパー回路37は、詳細を後述するように、絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力Voutを降圧して二次側ドライバ32の電源電圧を生成する回路であり、信号遅延回路36の出力信号がローレベルからハイレベルに変化したタイミングで二次側ドライバ32の電源電圧のソフトスタート制御を開始する。ここで本実施例では「二次側ドライバ用電源回路」の一例としてドロッパー回路37を用いた構成を例示しているが、「二次側ドライバ用電源回路」は、ドロッパー回路に限定されるものではなく種々の変更が可能である。
エラーアンプ38は、絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力Voutを検出し制御回路34にフィードバックさせる負帰還回路である。この負帰還回路により制御回路34は、出力Voutを監視しながら一次側ドライバ31及び二次側ドライバ32のデューティ比を制御して出力Voutを安定化させる。尚、エラーアンプ38は、従来技術と同様に、出力Voutの検出に必要な基準電圧が入力されるほか、負帰還回路における位相補償機能を備える。
アイソレータ39は、二次側に設けられたエラーアンプ38と一次側に設けられた制御回路34との接続を直流的に絶縁する。
次に、信号遅延回路36及びドロッパー回路37の詳細について図2を参照しながら説明する。図2は、本発明に係る信号遅延回路36及びドロッパー回路37の回路図である。
信号遅延回路36は、ボルテージディテクタ361、2つの抵抗R1及びR2、2つのコンデンサC3及びC4を備える。論理回路35の出力信号は、2つの抵抗R1及びR2によって分圧され、またコンデンサC3によって平滑化されてボルテージディテクタ361のSENSE端子に入力される。ボルテージディテクタ361は、遅延機能を有する電圧検出回路であり、入力された論理信号を遅延させてOUT端子から出力する。コンデンサC4は、ボルテージディテクタ361のCD端子と接地ラインとの間に接続されている。ボルテージディテクタ361による信号遅延時間は、コンデンサC4の容量を調整することによって変更が可能である。
ドロッパー回路37は、2つのトランジスタTr1及びTr2、5つの抵抗R3〜R7、電界効果トランジスタQ3、ツェナーダイオードD1、コンデンサC5を備える。
電界効果トランジスタQ3は、ドレインが絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力Voutに接続され、ゲートがツェナーダイオードD1のカソードに接続されている。ツェナーダイオードD1は、アノードが接地ラインに接続されている。抵抗R5は、ツェナーダイオードD1に流れる電流を制限する抵抗であり、一端が出力Voutに接続され、他端がツェナーダイオードD1のカソードに接続されている。そして電界効果トランジスタQ3のゲートには、出力Voutの電圧がツェナーダイオードD1によって所定電圧以下に降圧されて印加される。このため電界効果トランジスタQ3、ツェナーダイオードD1、及び抵抗R5により構成される回路は、降圧型レギュレータとして機能し、出力Voutを所定の電圧に降圧して電界効果トランジスタQ3のソースに出力する。
トランジスタTr1は、本実施例ではPNP型のバイポーラトランジスタであり、エミッタが電界効果トランジスタQ3のソースに接続され、コレクタが二次側ドライバ32のVCC端子に接続され、ベースが抵抗R3を介してトランジスタTr2のコレクタに接続されている。抵抗R4は、トランジスタTr1のエミッタとベースとの間に接続されている。抵抗R6は、一端が二次側ドライバ32のVCC端子に接続され、他端がトランジスタTr2のベースに接続されている。抵抗R7は、一端がトランジスタTr2のベースに接続され、他端が接地ラインに接続されている。トランジスタTr2は、本実施例ではNPN型のバイポーラトランジスタであり、ベースがボルテージディテクタ361のOUT端子に接続され、エミッタが接地ラインに接続されている。そしてトランジスタTr2は、抵抗R6及び抵抗R7によりベース電圧が調整されることでON/OFFの動作が可能になる。
ボルテージディテクタ361のOUT端子からハイレベル信号が出力されると、トランジスタTr2は、OFFからONに切り替わり、またこれに伴ってトランジスタTr1をOFFからONに切り替える。これにより電界効果トランジスタQ3のソースに出力された電圧は、トランジスタTr1を介して二次側ドライバ32の電源電圧としてVCC端子へ出力される。
コンデンサC5は、一端が二次側ドライバ32のVCC端子に接続され、他端が接地ラインに接続されている。このためコンデンサC5は、二次側ドライバ32のVCC端子の電圧を安定化させるためのバイパスコンデンサとして機能する。またトランジスタTr1を介して二次側ドライバ32に出力される電源電圧は、その立ち上げ時においてコンデンサC5の時定数によりソフトスタート制御されることになる。
ここで二次側ドライバ32は、絶縁型DC‐DCコンバータ1を停止させても電源電圧VCCが所定の動作電圧を下回るまでは動作が可能な状態である。二次側ドライバ32が動作可能な状態でプリバイアス状態の絶縁型DC‐DCコンバータ1を再起動すると、二次側ドライバ32は、動作が不安定になりチャタリングを起こす虞がある。そのためコンデンサC5の容量は、充電状態においても電圧が二次側ドライバ32の動作電圧以下になるように設定される。またこのようにコンデンサC5の容量を低く設定することにより、二次側ドライバ32は、絶縁型DC‐DCコンバータ1を停止した後に電源電圧VCCが速やかに放電される。尚、二次側ドライバ32のVCC端子の安定化及びソフトスタート制御よりも電源電圧VCCの速やかな放電を優先したい場合には、コンデンサC5に替えて放電抵抗を接続することも可能である。
つづいて絶縁型DC‐DCコンバータ1の各部の動作について図3を参照しながらさらに詳細に説明する。図3は、本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の各部の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
図3において、時刻t1までの間は絶縁型DC‐DCコンバータ1が動作している状態(定格の直流電圧を出力している状態)である。時刻t1において絶縁型DC‐DCコンバータ1を停止させると、制御回路34が停止する。このため論理回路35の出力信号は、時刻t1においてハイレベルからローレベルに切り替わる。信号遅延回路36は、リセットされ、それによって時刻t1において出力信号がハイレベルからローレベルに切り替わる。また出力Voutは、絶縁型DC‐DCコンバータ1に接続された電子機器の負荷コンデンサ容量が大きい場合には、時刻t1の時点から緩やかに電圧が低下していく。
時刻t2において、出力Voutが所定の値を下回ると、ドロッパー回路37の電界効果トランジスタQ3のソース電圧が低下し始める。そして二次側ドライバ32は、電源電圧が閾値を下回る時刻t3の時点において動作を停止し、その後の時刻t4において電源電圧が0ボルトになる。
時刻t5において絶縁型DC‐DCコンバータ1を再起動させると、制御回路34は、再び動作を開始して2つのPWM信号の出力を再開する。このため論理回路35の出力信号は、時刻t5の時点でローレベルからハイレベルに変化する。ただしこの時点では二次側ドライバ32の電源電圧は0ボルトであるため同期整流は行なわれず、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2のボディダイオードによるダイオード整流で絶縁型DC‐DCコンバータ1が動作を再開することになる。そして時刻t5の時点から出力Vout及びそれに伴う電界効果トランジスタQ3のソース電圧が回復していく。
信号遅延回路36は、時刻t5から所定の遅延時間が経過する時刻t6において、出力信号がローレベルからハイレベルに変化する。ドロッパー回路37は、信号遅延回路36からハイレベル信号が入力される時点から、コンデンサC5の時定数に応じて二次側ドライバ32の電源電圧を0ボルトから先述のようにソフトスタートで出力する。これにより二次側ドライバ32は、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2のON/OFF制御を再開する。したがって絶縁型DC‐DCコンバータ1は、時刻t6の時点でダイオード整流から同期整流に切り替わり、また同期整流がソフトスタートで開始される。
つづいて本発明の効果について図4及び図5を参照しながら説明する。
図4は、従来技術の絶縁型DC‐DCコンバータの出力波形である。
ここで従来技術の絶縁型DC‐DCコンバータは、論理回路35、信号遅延回路36、ドロッパー回路37が設けられていない以外は図1に図示した絶縁型DC‐DCコンバータ1と同じ構成である。また従来技術の絶縁型DC‐DCコンバータにおいて、二次側ドライバ32は、絶縁型DC‐DCコンバータの動作中は常に第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2へ駆動信号を出力する。
図4に示す2つの波形は、従来技術の絶縁型DC‐DCコンバータの停止時から再起動した後までの出力Voutと第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2のドレイン‐ソース間電圧Vdsとを示す。従来技術の絶縁型DC‐DCコンバータの停止時において出力Voutの波形は、出力側に接続された電子機器の負荷コンデンサに電荷が残っていることにより、ある程度の大きさの電圧を示すことになる。この状態で従来技術の絶縁型DC‐DCコンバータを再起動すると、出力Voutは、電圧が一旦低下した後、出力側の負荷コンデンサ容量に応じて徐々に回復していく。一方、ドレイン‐ソース間電圧Vdsは、再起動時に電圧が急激に増大している。このドレイン‐ソース間電圧Vdsが本実施例のFETの定格電圧である100Vを超過する可能性があり、その場合には、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2が破損する虞がある。
図5は、本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力波形である。
図5に示す2つの波形は、本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の停止時から再起動した後までの出力Voutと、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2のドレイン‐ソース間電圧Vdsとを示す。本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2のFETにおけるドレイン‐ソース間電圧Vdsは、絶縁型DC‐DCコンバータ1の再起動時において急激に増大することはなく、FETの定格電圧以下に抑えられている。また出力Voutの波形は、絶縁型DC‐DCコンバータ1の再起動時に電圧がほとんど低下せず、また所定の遅延時間が経過してダイオード整流から同期整流に切り替わるタイミングにおいても電圧がほとんど低下しない。そして本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力Voutは、その後所定の出力電圧まで速やかに回復している。
上記説明したように本発明に係る同期整流FET駆動回路は、制御回路34の起動後に出力される互いに反転する2つのPWM信号を論理回路35で直ちに確実に検知し、信号遅延回路36により出力Voutが安定するまで二次側ドライバ32への電源電圧の供給を停止する。そして出力Voutが安定してダイオード整流から同期整流に切り替わる時点で、ドロッパー回路37が二次側ドライバ32の電源電圧のソフトスタート制御を開始する。ここで論理回路35、信号遅延回路36、ドロッパー回路37は、いずれも絶縁型DC‐DCコンバータ1の二次側に備えられる。したがって本発明によれば、絶縁型の安定化電源において、一次側に回路を追加することなく、ダイオード整流から同期整流に切り替わる時の出力電圧の低下を抑制する同期整流FET駆動回路を提供することができる。
1 絶縁型DC‐DCコンバータ
10 インバータ回路
20 同期整流回路
31 一次側ドライバ
32 二次側ドライバ
33、39 アイソレータ
34 制御回路
35 論理回路
36 信号遅延回路
37 ドロッパー回路
38 エラーアンプ
361 ボルテージディテクタ
C11、C21、C3〜C5 コンデンサ
L1、L2 コイル
Q11〜Q14、Q3 電界効果トランジスタ
Tr1、Tr2 トランジスタ
Q1 第1スイッチ
Q2 第2スイッチ
R1〜R7 抵抗
D1 ツェナーダイオード

Claims (1)

  1. 互いに反転する2つのパルス信号を生成して出力する制御回路と、
    前記2つのパルス信号に基づいて2つの同期整流FETの駆動信号を生成して出力する二次側ドライバと、
    前記2つのパルス信号の論理和を出力する論理回路と、
    前記論理回路の出力信号を入力し、所定時間だけ遅延させて出力する信号遅延回路と、
    前記2つの同期整流FETにより生成される出力電圧を降圧して前記二次側ドライバの電源電圧を生成する二次側ドライバ用電源回路と、を備え、
    前記二次側ドライバは、前記信号遅延回路の出力信号がローレベルである間は前記2つの同期整流FETの駆動信号を停止し、
    前記二次側ドライバ用電源回路は、前記信号遅延回路の出力信号がローレベルからハイレベルになるタイミングで前記二次側ドライバの電源電圧のソフトスタート制御を開始する、同期整流FET駆動回路。
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