JP6514175B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主スイッチング素子がハイサイド側に設けられた降圧チョッパ型のスイッチング電源装置に関する。
この種のスイッチング電源装置は、主スイッチング素子を駆動するドライバに動作用の駆動電源電圧を生成するため、いわゆるブートストラップ回路が設けられる。ただし、単にブートストラップ回路を設けただけでは、例えば、入力電源が遮断されスイッチング動作が停止した後、出力平滑コンデンサに電圧が残った状態で再び入力電源が投入されると、ブートストラップ回路が動作できず、スイッチング動作が適切に再開されないという問題が発生する。したがって、この問題を確実に解決できる技術が求められている。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、スイッチ素子(主スイッチング素子)と第一のダイオード(整流素子)との接続点である主電流ラインをグランドとする駆動回路(ドライバ)が設けられ、駆動回路に駆動電圧(主電流ラインが基準)を印加する駆動電圧ラインと主電流ラインとの間にキャパシタが接続され、入力電圧を定電圧化した所定電圧(主電流ラインが基準)を駆動電圧ラインに供給する定電圧回路が設けられ、さらに外部から入力される外部制御電圧を駆動電圧ラインへ印加するブートストラップダイオードが設けられたスイッチング電源装置があった。定電圧回路の定電圧設定値は、外部制御電圧より低い値に設定されている。
概略の動作を説明すると、入力電源が遮断されスイッチング動作が停止した後、出力平滑コンデンサに電圧が残った状態で再び入力電源がオンされると、まず、定電圧回路から駆動回路に駆動電圧を供給することによってスイッチ素子のスイッチング動作を開始させる。これでブートストラップ回路が動作可能になり、ブートストラップ回路からの駆動電圧の供給が開始され、スイッチング動作を継続させることができる。そして、ブートストラップ回路が動作を開始すると、定電圧回路の出力端に、定電圧設定値よりも高い電圧(外部制御電圧)が外部印加された状態になるので、定電圧回路は、電流を出力できなくなって動作を停止する。
このように、特許文献1のスイッチング電源装置は、入力電源が再投入されたとき、スイッチング動作が適切に再開されないという問題を解決することができる。また、電源装置が継続運転しているとき、定電圧回路が動作を停止するので、定電圧回路で無駄な損失が発生し続けることもない。
国際公開WO2013/187269号公報
主スイッチング素子は、矩形波である駆動パルスによって駆動され、駆動パルスのピーク値の2乗に比例した駆動損失が発生する。したがって、電源装置が継続運転しているときの駆動損失を小さく抑えるためには、主スイッチング素子が適切にオンオフできる範囲で、駆動パルスのピーク値を低くすることが好ましい。
しかし、特許文献1のスイッチング電源装置の場合、定電圧回路の定電圧設定値は、駆動回路が動作可能な一定の値であり、外部制御電圧は、定電圧設定値よりも高い値に設定される。そして、電源装置が継続運転しているときの駆動パルスのピーク値は、ほぼ外部制御電圧となる。つまり、電源装置が継続運転しているときのスイッチ素子は、低い電圧(定電圧設定値)で駆動できるにもかかわらず、必要以上に高い電圧(外部制御電圧)で駆動されることになる。したがって、このスイッチング電源装置の構成は、スイッチ素子の駆動損失が無駄に大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、入力電源の再投入時にスイッチング動作を適切に再開させることができ、継続運転時の主スイッチング素子の駆動損失も小さくできるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
本発明は、入力電源の一端が接続されて入力電圧が入力される入力ラインと、前記入力電源の他端が接続されるグランドラインと、一端が前記入力ラインに接続された主スイッチング素子と、前記主スイッチング素子の他端と前記グランドラインとの間に接続された整流素子と、前記主スイッチング素子及び前記整流素子の接続点である駆動グランドラインと前記グランドラインとの間に発生する電圧を平滑する平滑回路とを備えた降圧チョッパ型のスイッチング電源装置であって、
駆動電源ラインと前記駆動グランドラインとの間に設けられ、前記主スイッチング素子の駆動端子に駆動パルスを出力するドライバと、前記駆動電源ラインと前記駆動グランドラインとの間に接続され、両端に駆動電源電圧が発生する駆動電源コンデンサと、制御電源ラインと前記グランドラインとの間に第一の電源電圧を出力する電源部と、アノードが前記制御電源ラインに接続されカソードが前記駆動電源ラインに接続されたブートストラップダイオードと、前記入力ラインと前記駆動グランドラインとの間に設けられ、前記入力電圧を降圧して第二の電源電圧を出力する定電圧回路と、前記定電圧回路の出力を前記駆動電源ラインに接続するとともに、前記駆動電源ラインから前記定電圧回路の方向に電流が流れるのを防ぐ逆流阻止ダイオードと、前記駆動電源電圧の値に応じて、前記定電圧回路の定電圧設定値を変更する設定値変更回路とを備え、
前記定電圧回路の前記定電圧設定値は、前記第一の電源電圧より高い値に初期設定されており、前記入力電圧が投入され、前記逆流阻止ダイオードが導通して前記駆動電源電圧が上昇し、前記第一の電源電圧から前記ブートストラップダイオードの順方向電圧を引き算した電圧以上になった時、前記設定値変更回路が前記定電圧設定値を前記第一の電源電圧より低い値に変更し、前記逆流阻止ダイオードが非導通になるスイッチング電源装置である。
本発明のスイッチング電源装置は、入力電源が投入又は再投入されたとき、定電圧回路の定電圧設定値を所定のタイミングで変更するという独特な構成を備えている。したがって、出力平滑コンデンサに電圧が残った状態で入力電源が再投入された場合でも、定電圧回路の第二の電源電圧を用いてドライバを動作させることによって確実にスイッチング動作を再開させることができ、しかも、継続運転中に使用される第一の電源電圧を十分低い値に設定することができるので、主スイッチング素子の駆動損失を小さく抑えることができる。また、定電圧設定値を変更する設定値変更回路はシンプルに構成できるので、部品点数の増加やコストアップはほとんど問題にならない。
本発明のスイッチング電源装置の第一の実施形態を示す回路図である。 第一の実施形態のスイッチング電源装置の動作を示すフローチャートである。 本発明のスイッチング電源装置の第二の実施形態を示す回路図である。 第二の実施形態のスイッチング電源装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明のスイッチング電源装置の第一の実施形態について、図1、図2に基づいて説明する。この実施形態のスイッチング電源装置10は、図1に示すように、入力電源12の一端が接続されて入力電圧Viが入力される入力ライン14と、入力電源12の他端が接続されるグランドライン16とを備えている。
入力ライン14には、主スイッチング素子18の一端が接続され、主スイッチング素子18の他端とグランドライン16との間に整流素子20が接続され、さらに、主スイッチング素子18及び整流素子20の接続点(以下、駆動グランドライン22と称する。)とグランドライン16との間に発生する電圧を平滑する平滑回路24が設けられている。
主スイッチング素子18は、例えばNチャネルのMOS型FETであり、ドレインが入力ライン14に接続され、ソースが駆動グランドライン22に接続され、ゲートソース間に入力される駆動パルスVgsにより駆動される。整流素子20は、例えばダイオードであり、アノードがグランドライン16に接続され、カソードが駆動グランドライン22に接続されている。平滑回路24は、出力平滑インダクタ24a及び出力平滑コンデンサ24bで構成されたローパスフィルタであり、出力平滑コンデンサ24bの両端に発生する出力電圧Voを負荷26に向けて出力する。このように、スイッチング電源装置10の電力変換を行う部分は、主スイッチング素子18がハイサイド側に設けられた降圧チョッパ型の構成になっている。
駆動電源ライン28と駆動グランドライン22との間には、主スイッチング素子の18の駆動端子であるゲートに向けて駆動パルスVgsを出力するドライバ30が設けられている。さらに、駆動電源ライン28と駆動グランドライン22との間には、駆動電源コンデンサ32が接続されている。ドライバ30は、駆動電源コンデンサ32の両端に発生する駆動電源電圧Vcを受けて動作し、ドライバ30が出力する駆動パルスVgsのピーク値は、ほぼVcとなる。
入力ライン14とグランドライン16との間には、入力電圧Viを定電圧化し、制御電源ライン34とグランドライン16との間に、第一の電源電圧V1を出力する電源部36が設けられている。制御電源ライン34とグランドライン16との間には、第一の電源電圧V1を受けて動作するスイッチング制御回路38が設けられている。スイッチング制御回路38は、主スイッチング素子18のスイッチング動作(オン時間およびオフ時間)を制御する信号を生成し、ドライバ30に向けて出力する。
制御電源ライン34と駆動電源ライン28との間には、ブートストラップダイオード40が設けられている。ブートストラップダイオード40は、アノードが制御電源ライン34に、カソードが駆動電源ライン28にそれぞれ接続されている。
入力ライン14と駆動グランドライン22との間は、入力電圧Viを降圧して第二の電源電圧V2を出力する定電圧回路42が設けられ、定電圧回路42の出力は、逆流阻止ダイオード44を介して駆動電源ライン28に接続されている。
定電圧回路42は、NチャネルのMOS型FET42a、ツェナダイオード42b及び複数の抵抗で構成されたシリーズレギュレータで、MOS型FET42aのソースから第二の電源電圧V2を出力する。定電圧回路42の初期の定電圧設定値V2(max1)は、ツェナダイオード42bのツェナ電圧Vzd1からMOS型FET42aのゲート閾値Vthを引き算した値であり、第一の電源電圧V1よりも高くなっている。逆流阻止ダイオード44は、定電圧回路42の出力を駆動電源ライン28に接続するとともに、駆動電源ライン28から定電圧回路42の方向に電流が流れるのを防ぐ働きをする素子であり、アノードが定電圧回路42側に接続されている。
さらに、定電圧回路42には、上記の定電圧設定値V2(max1)を駆動電源電圧Vcの値に応じて変更する設定値変更回路46が接続されている。設定値変更回路46は、ツェナダイオード42bの両端を短絡又は開放するトランジスタ46aと、駆動電源電圧Vcの値に応じてトランジスタ46aをオフからオンに切り替えるトランジスタ制御回路46bとで構成されている。トランジスタ制御回路46bは、駆動電源電圧Vcが上昇し、第一の電源電圧V1からブートストラップダイオード40の順方向電圧Vfを引き算した電圧(V1−Vf)になった時、トランジスタ46aを飽和領域又は能動領域で導通させる動作を行う。その結果、初期の定電圧設定値V2(max1)が、第一の電源電圧V1よりも低い定電圧設定値V2(max2)に変化する。
次に、スイッチング電源装置10の動作を、図2のフローチャートに基づいて説明する。ここで、スイッチング電源装置10の初期状態は、入力電源12が遮断されて主スイッチング素子18のスイッチング動作が停止した直後で、出力平滑コンデンサ24bに所定の出力電圧Voが残っている状態である。
この状態で入力電源12が再投入されると(ステップS11)、まず、電源部36が動作を開始して第一の電源電圧V1が確立し、スイッチング制御回路38がスタンバイ状態になる(ステップS12)。この時点では、スイッチング制御回路38は、ドライバ30に向けて信号出力は行わない。また、ブートストラップダイオード40は出力電圧Voにより逆バイアスされ導通できず、定電圧回路42が出力する第二の電源電圧V2も低いので、駆動電源電圧Vcはドライバ30の動作開始電圧に達していない。したがって、主スイッチング素子18のスイッチング動作は開始されない
定電圧回路42が出力する第二の電源電圧V2は、定電圧設定値V2(max1)に向かって上昇し、逆流阻止ダイオード44が導通して駆動電源電圧Vcが上昇する(ステップS13)。このとき、駆動電源電圧Vcは、第二の電源電圧V2から逆流阻止ダイオード44の順方向電圧Vfを引き算した電圧(V2−Vf)である。
駆動電源電圧Vc=V2―Vfがドライバ30の動作開始電圧に達すると、ドライバ30がスタンバイ状態になる。そして、所定のタイミング(例えば、入力電圧Viが所定の値まで上昇したタイミング)で、スイッチング制御回路38がドライバ30に向けて信号出力を開始し、ドライバ30がこの信号に基づいて主スイッチング素子18をオンオフさせる(ステップS14)。
その後、駆動電源電圧Vc=V2−Vfがさらに上昇して電圧(V1−Vf)に達すると、これを設定値変更回路46が検出し、現行の定電圧設定値V2(max1)を、第一の電源電圧V1よりも低い定電圧設定値V2(max2)に変更する動作を行う(ステップS15)。その結果、逆流阻止ダイオード44が逆バイアスされて非導通になるので、定電圧回路42は、電流を出力できなくなって動作を停止する。
逆流阻止ダイオード44が非導通になるが、すでに主スイッチング素子18のスイッチング動作が開始しているため、代わりにブートストラップダイオード40が導通し、駆動電源コンデンサ32がピーク充電され、駆動電源電圧Vcが電圧(V1−Vf)に保持される。そして、ドライバが動作を継続する(ステップS16)。
以上説明したように、スイッチング電源装置10は、入力電源12が再投入されたとき、所定のタイミングで定電圧回路42の定電圧設定値V2(max1)をV2(max2)に変更するという独特な構成を備えている。したがって、出力平滑コンデンサ24bに出力電圧Voが残った状態で入力電源12が再投入された場合でも、定電圧回路42の第二の電源電圧V2を用いてドライバ30を動作させることによって確実にスイッチング動作を再開させることができ、しかも、継続運転中に使用される第一の電源電圧V1を十分低い値に設定することができるので、主スイッチング素子18の駆動損失を小さく抑えることができる。
また、定電圧設定値をV2(max2)に変更する設定値変更回路46はシンプルに構成できるので、部品点数の増加やコストアップはほとんど問題にならない。
なお、上記の説明の中では、出力電圧Voがほぼゼロボルトになっている状態で入力電源12が投入されたときの動作については説明を省略したが、問題なくスイッチング動作を開始することができる。また、主スイッチング素子18の駆動損失も、上記と同様に小さく抑えられる。
次に、本発明のスイッチング電源装置の第二の実施形態について、図3、図4に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態のスイッチング電源装置48は、図3に示すように、主スイッチング素子18がハイサイド側に設けられた降圧チョッパ型の電源装置である。上記スイッチング電源装置10と異なるのは、定電圧回路42及び設定値変更回路46に代えて、定電圧回路50及び設定値変更回路52が設けられている点である。以下、新たに設けられた定電圧回路50及び設定値変更回路52の構成について説明する。
定電圧回路50は、入力ライン14と駆動グランドライン22との間に設けられ、上記定電圧回路42と同様に、入力電圧Viを降圧した第二の電源電圧V2を出力する回路である。
定電圧回路50は、NPN型のバイポーラトランジスタ50a、ツェナダイオード50b及び複数の抵抗で構成されたシリーズレギュレータである。ここでは、バイポーラトランジスタ50aのベースエミッタ間のPN接合が逆流阻止ダイオード44として兼用されているので、バイポーラトランジスタ50aのベースに第二の電源電圧V2を発生させる形になる。定電圧回路50の初期の定電圧設定値V2(max1)は、ツェナダイオード50bのツェナ電圧Vzd1であり、第一の電源電圧V1よりも高くなっている。バイポーラトランジスタ50aのベースエミッタ間のPN接合(逆流阻止ダイオード44)は、定電圧回路50の出力を駆動電源ライン28に接続するとともに、駆動電源ライン28から定電圧回路50の方向に電流が流れるのを防ぐ働きをする。
設定値変更回路52は、定電圧回路50の定電圧設定値V2(max1)を駆動電源電圧Vcの値に応じて変更する回路である。
設定値変更回路52は、カソードがツェナダイオード50bのカソードに接続されたツェナダイオード52aと、ツェナダイオード52aのアノードをツェナダイオード50bのアノードに接続又は開放するトランジスタ52bと、駆動電源電圧Vcの値に応じてトランジスタ52bをオフからオンに切り替える比較器52cとで構成されている。ツェナダイオード52aのツェナ電圧Vzd2は、ツェナダイオード50bのツェナ電圧Vzd1より低く、第一の電源電圧V1より低い。比較器52cは、駆動電源電圧Vcが上昇し、第一の電源電圧V1からブートストラップダイオード40の順方向電圧Vfを引き算した電圧(V1−Vf)よりも高い所定電圧に達した時、トランジスタ52bをオンさせる動作を行う。その結果、初期の定電圧設定値V2(max1)が、第一の電源電圧V1よりも低い定電圧設定値V2(max2)=Vzd2に切り替わる。
次に、スイッチング電源装置48の動作を、図4のフローチャートに基づいて説明する。ここで、スイッチング電源装置48の初期状態は、入力電源12が遮断されて主スイッチング素子18のスイッチング動作が停止した直後で、出力平滑コンデンサ24bに所定の出力電圧Voが残っている状態である。
この状態で入力電源12が再投入されると(ステップS21)、まず、電源部36が動作を開始して第一の電源電圧V1が確立し、スイッチング制御回路38がスタンバイ状態になる(ステップS22)。この時点では、スイッチング制御回路38は、ドライバ30に向けて信号出力は行わない。また、ブートストラップダイオード40は出力電圧Voにより逆バイアスされ導通できず、定電圧回路50が出力する第二の電源電圧V2も低いので、駆動電源電圧Vcはドライバ30の動作開始電圧に達していない。したがって、主スイッチング素子18のスイッチング動作は開始されない
定電圧回路50が出力する第二の電源電圧V2は、定電圧設定値V2(max1)に向かって上昇し、逆流阻止ダイオード44が導通して駆動電源電圧Vcが上昇する(ステップS23)。このとき、駆動電源電圧Vcは、第二の電源電圧V2から逆流阻止ダイオード44の順方向電圧Vfを引き算した電圧(V2−Vf)である。
駆動電源電圧Vc=V2―Vfがドライバ30の動作開始電圧に達すると、ドライバ30がスタンバイ状態になる。そして、所定のタイミング(例えば、入力電圧Viが所定の値まで上昇したタイミング)で、スイッチング制御回路38がドライバ30に向けて信号出力を開始し、ドライバ30がこの信号に基づいて主スイッチング素子18をオンオフさせる(ステップS24)。
その後、駆動電源電圧Vc=V2−Vfがさらに上昇して電圧(V1−Vf)よりも高い所定電圧に達すると、これを設定値変更回路52が検出し、現行の定電圧設定値V2(max1)を、第一の電源電圧V1よりも低い定電圧設定値V2(max2)=Vzd2に変更する動作を行う(ステップS25)。その結果、逆流阻止ダイオード44が逆バイアスされて非導通になるので、定電圧回路50は、電流を出力できなくなって動作を停止する。
逆流阻止ダイオード44が非導通になるが、すでに主スイッチング素子18のスイッチング動作が開始しているため、代わりにブートストラップダイオード40が導通し、駆動電源コンデンサ32がピーク充電され、駆動電源電圧Vcが電圧(V1−Vf)に保持される。そして、ドライバが動作を継続する(ステップS26)。このとき、駆動電源電圧Vcは、ステップS25で設定値変更回路52が動作した電圧より低くなるが、比較器52cが有するヒステリシス特性により、その後もトランジスタ52bのオンが継続し、定電圧設定値がV2(max2)に保持される。
このスイッチング電源装置48においても、上記のスイッチング電源装置10と同様の優れた効果を得ることができる。
なお、本発明のスイッチング電源装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、定電圧回路は、上記定電圧回路42,50の構成が好適であるが、定電圧設定値を変更可能なものであれば、異なる構成に変更することができる。また、設定値変更回路の構成についても、定電圧回路の構成に合わせて変更することができる。
上記の電源部36は、入力電圧Viを定電圧化して第一の電源電圧V1を生成する構成であるが、外部入力される他の電圧(入力電圧Vi以外の電圧)を定電圧化して第一の電源電圧V1を生成する構成に変更してもよい。
10,48 スイッチング電源装置
12 入力電源
14 入力ライン
16 グランドライン
18 主スイッチング素子
20 整流素子
22 駆動グランドライン
24 平滑回路
28 駆動電源ライン
30 ドライバ
32 駆動電源コンデンサ
34 制御電源ライン
36 電源部
38 スイッチング制御回路
40 ブートストラップダイオード
42,50 定電圧回路
44 逆流阻止ダイオード
46,52 設定値変更回路
V1 第一の電源電圧
V2 第二の電源電圧
V2(max1),V2(max2) 定電圧設定値
Vc 駆動電源電圧
Vf ブートストラップダイオード及び逆流阻止ダイオードの順方向電圧
Vgs 駆動パルス
Vi 入力電圧
Vo 出力電圧
Vth ゲート閾値
Vzd1,Vzd2 ツェナダイオードのツェナ電圧

Claims (1)

  1. 入力電源の一端が接続されて入力電圧が入力される入力ラインと、前記入力電源の他端が接続されるグランドラインと、一端が前記入力ラインに接続された主スイッチング素子と、前記主スイッチング素子の他端と前記グランドラインとの間に接続された整流素子と、前記主スイッチング素子及び前記整流素子の接続点である駆動グランドラインと前記グランドラインとの間に発生する電圧を平滑する平滑回路とを備えた降圧チョッパ型のスイッチング電源装置において、
    駆動電源ラインと前記駆動グランドラインとの間に設けられ、前記主スイッチング素子の駆動端子に駆動パルスを出力するドライバと、
    前記駆動電源ラインと前記駆動グランドラインとの間に接続され、両端に駆動電源電圧が発生する駆動電源コンデンサと、
    制御電源ラインと前記グランドラインとの間に第一の電源電圧を出力する電源部と、
    アノードが前記制御電源ラインに接続されカソードが前記駆動電源ラインに接続されたブートストラップダイオードと、
    前記入力ラインと前記駆動グランドラインとの間に設けられ、前記入力電圧を降圧して第二の電源電圧を出力する定電圧回路と、
    前記定電圧回路の出力を前記駆動電源ラインに接続するとともに、前記駆動電源ラインから前記定電圧回路の方向に電流が流れるのを防ぐ逆流阻止ダイオードと、
    前記駆動電源電圧の値に応じて、前記定電圧回路の定電圧設定値を変更する設定値変更回路とを備え、
    前記定電圧回路の前記定電圧設定値は、前記第一の電源電圧より高い値に初期設定されており、前記入力電圧が投入され、前記逆流阻止ダイオードが導通して前記駆動電源電圧が上昇し、前記第一の電源電圧から前記ブートストラップダイオードの順方向電圧を引き算した電圧以上になった時、前記設定値変更回路が前記定電圧設定値を前記第一の電源電圧より低い値に変更し、前記逆流阻止ダイオードが非導通になることを特徴とするスイッチング電源装置。
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