JP6660699B2 - 同期整流fet駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、同期整流FETを駆動する回路に関する。
安定した電力を供給するための安定化電源は、一般的にシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとに大別される。シリーズレギュレータは、回路面積が小さく低価格であるものの、発熱するため電力消費が多くなる。一方、スイッチングレギュレータは、電力変換効率が高く発熱量も少ない反面、負荷電流が小さくなるとスイッチングによる損失が増加するためかえって効率が低下する。
上述のようなシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとの双方のデメリットを補完する方法として、シリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを併用する電源装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。すなわちシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとの併用により、負荷電流が小さいときはシリーズレギュレータで電力を安定化させ、負荷電流が大きくなるとスイッチングレギュレータに切り替えて電力を安定化させることで変換効率を最大化することができる。
特開2014−128038号公報
ところで安定化電源を停止させたときに、安定化電源の出力側に接続される電子機器のコンデンサに電荷が残ることがあり、安定化電源を停止させているにも関わらず出力電圧が高まるプリバイアス状態となる場合がある。このようなプリバイアス状態では、安定化電源を再起動するときに、安定化電源の出力電圧が不安定になることがある
このような課題は、例えば上述の特許文献1に開示された従来技術のように、シリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを組み合わせることにより、出力電圧が安定化するまではシリーズレギュレータで駆動するようにすれば生じない。しかしながらシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを組み合わせた安定化電源は、多くの場合、大幅な製造コストの上昇を招来することになってしまう。
そこで安定化電源の再起動時から一定の期間は同期整流FET駆動回路を停止させる方法が考えられる。この方法によれば安定化電源は、再起動後において出力電圧が安定化するまでの期間はダイオード整流によって駆動し、出力電圧が安定化した後に同期整流に切り替えて動作することができる。それによって安定化電源の再起動時に同期整流FETのドレイン‐ソース間の電圧が定格電圧を超過する虞を低減することができる。
先述のような同期整流FET駆動回路の起動を遅延させる期間は、安定化電源の仕様において想定される負荷コンデンサ容量の許容範囲のうち最大値である場合にも対応できる期間に設定されることになる。しかしこの状態で負荷コンデンサ容量のより小さい電子機器が接続された場合、安定化電源の起動時に出力電圧の波形が乱れることがある。より詳しくは例えば安定化電源の出力電圧の立ち上がるタイミングにおいて、出力電圧が立ち上がる直前に電圧がドロップすることがあり、また出力電圧が立ち上がる直後に電圧がオーバーシュートすることもある。このような出力波形のそれぞれの問題は、帰還回路における位相補償定数の調整により軽減できることもある。しかしながら出力電圧のドロップとオーバーシュートとでは、波形の乱れを解消するための位相補償定数の最適値が互いに異なることがあるため、それらを両立した出力波形の整形ができない虞が生ずる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、安定化電源の起動時に同期整流FETのドレイン‐ソース間の電圧が定格電圧を超過する虞を低減しつつ、その起動時における出力電圧の乱れを抑制する同期整流FET駆動回路を提供することにある。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、互いに反転する2つのパルス信号を生成して出力する制御回路と、前記2つのパルス信号に基づいて2つの同期整流FETの駆動信号を生成して出力する駆動回路と、前記2つのパルス信号の論理和を出力する論理回路と、前記論理回路の出力信号を入力してコンデンサで平滑化し、第1の所定時間だけ遅延させて出力する第1信号遅延回路と、前記制御回路の起動を検知してから第2の所定時間だけ遅延させてハイレベル信号を出力する第2信号遅延回路と、を備え、前記駆動回路は、前記第1信号遅延回路の出力信号がローレベルである間は前記2つの同期整流FETの駆動信号を停止し、前記制御回路は、前記第2信号遅延回路の出力信号がローレベルである間は前記2つのパルス信号のデッドタイム幅を動作時よりも広げる制御を行い、前記第2の所定時間は、前記第1信号遅延回路がハイレベル信号を出力した後に前記第2信号遅延回路がハイレベル信号を出力するよう設定される、同期整流FET駆動回路である。
制御回路は、同期整流FET駆動回路の起動時に、互いに反転する2つのパルス信号を生成して駆動回路に出力する。また論理回路は、2つのパルス信号の論理和を計算し第1信号遅延回路へ出力する。第1信号遅延回路は、論理回路の出力信号を入力してから第1の所定時間だけ遅延させてハイレベル信号を出力する。一方、第2信号遅延回路は、制御回路の起動を検知してから第2の所定時間だけ遅延させてハイレベル信号を出力する。ここで第2の所定時間は、第1信号遅延回路がハイレベル信号を出力した後に第2信号遅延回路がハイレベル信号を出力するよう設定される。
駆動回路は、第1信号遅延回路の出力信号がローレベルである間は2つの同期整流FETの駆動信号を停止し、第1信号遅延回路の出力信号がハイレベルになると2つの同期整流FETの駆動信号を生成して2つの同期整流FETにそれぞれ出力する。また制御回路は、第2信号遅延回路の出力信号がローレベルである間は、制御回路が出力する2つのパルス信号のデッドタイム幅を動作時よりも広げる制御を行う。そして制御回路は、第2信号遅延回路の出力信号がハイレベルになると2つのパルス信号のデッドタイム幅を動作時の幅に戻す制御を行う。
このような構成であることによって本発明の第1の態様に係る同期整流FET駆動回路は、起動時に制御回路から駆動回路へパルス信号が出力されても、駆動回路の電源が安定する第1の所定時間が経つまでは2つの同期整流FETは駆動されないことになる。また駆動回路の電源が安定し同期整流に切り替わるタイミングでは、制御回路が出力するパルス信号のデッドタイム幅は広げられている。このため駆動回路は、同期整流に切り替わるタイミングで出力する駆動信号が制限され、その後第2の所定時間が経過してからデッドタイム幅が戻されることになる。
したがって本発明の第1の態様に係る同期整流FET駆動回路は、起動時に駆動回路の電源が安定するまで同期整流せず、そして電源が安定すると駆動信号を制限して同期整流へ切り替え、その後に駆動信号の制限を解除するという段階を踏むことになる。これにより本発明の第1の態様によれば、安定化電源の起動時に同期整流FETのドレイン‐ソース間の電圧が定格電圧を超過する虞を低減しつつ、その起動時における出力電圧の乱れを抑制する同期整流FET駆動回路を提供することができるという作用効果が得られる。
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、前述した本発明の第1の態様において、前記制御回路は、起動時の突入電流を防止するソフトスタートで起動し、前記第2信号遅延回路は、前記制御回路のソフトスタート電圧に基づいて起動を検知し遅延を開始する、同期整流FET駆動回路である。
同期整流FET駆動回路の起動時において、制御回路は、同期整流FET駆動回路の各部に突入電流が流れることがないようソフトスタートで起動する。このとき制御回路のソフトスタート電圧は、同期整流FET駆動回路が起動した時点から徐々に立ち上がる。そして第2信号遅延回路は、ソフトスタート電圧が所定の電圧に達したことをもって同期整流FET駆動回路が起動したことを検知し、信号の遅延を開始する。
したがって本発明の第2の態様によれば、制御回路のソフトスタート時間を何らかの理由により長く取らなければいけない場合であっても、第2信号遅延回路が第1信号遅延回路より先にハイレベルを出力することを防止することができる。これにより本発明の第2の態様によれば、より確実に起動時における出力電圧の乱れを抑制することができるという作用効果が得られる。
本発明によれば、起動時における出力電圧の乱れを抑制する同期整流FET駆動回路を提供することができる。
本発明に係る同期整流FET駆動回路を備える絶縁型DC‐DCコンバータの回路図である。 本発明に係る信号遅延回路の回路図である。 本発明に係るデッドタイム切替回路の回路図である。 本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータの各部の出力タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータの出力波形である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
尚、本発明は、以下説明する実施例に特に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
図1は、本発明に係る同期整流FET駆動回路を備える絶縁型DC‐DCコンバータ1の回路図である。
絶縁型DC‐DCコンバータ1は、インバータ回路10、同期整流回路20、絶縁トランスT、一次側ドライバ31、「駆動回路」としての二次側ドライバ32、アイソレータ33、制御回路34、論理回路35、「第1信号遅延回路」としての信号遅延回路36、エラーアンプ37及びアイソレータ38、デッドタイム切替回路39を備える。そして本発明に係る「同期整流FET駆動回路」は、これらのうち二次側ドライバ32、アイソレータ33、制御回路34、論理回路35、信号遅延回路36、デッドタイム切替回路39により構成される。
インバータ回路10は、公知のフルブリッジインバータ回路であり、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)Q11〜Q14、コイルL1、コンデンサC11を含む。尚、本発明においてインバータ回路10は、フルブリッジ方式に限定されるものではなく、例えばハーフブリッジ、フライバック、フォーワード等、他の方式のインバータ回路であってもよい。
電界効果トランジスタQ11〜Q14は、半導体スイッチング素子であり、各ゲートが一次側ドライバ31に接続されている。電界効果トランジスタQ11のドレインは、電界効果トランジスタQ12のドレインに接続されている。電界効果トランジスタQ11のソースは、電界効果トランジスタQ13のドレインに接続されており、その接続点は、絶縁トランスTの一次側コイルL11の巻き終わり端に接続されている。電界効果トランジスタQ12のソースは、電界効果トランジスタQ14のドレインに接続されており、その接続点は、絶縁トランスTの一次側コイルL11の巻き始め端に接続されている。電界効果トランジスタQ13のソース及び電界効果トランジスタQ14のソースは、一次側グランドGND1に接続されている。コイルL1は、一端側が入力Vinに接続されており、電界効果トランジスタQ11のドレインと電界効果トランジスタQ12のドレインとの接続点に他端側が接続されている。コンデンサC11は、一端側がコイルL1の他端側に接続されており、他端側が一次側グランドGND1に接続されている。
電界効果トランジスタQ11〜Q14は、一次側ドライバ31が出力するゲート信号によって同時にON/OFFされ、電界効果トランジスタQ11、Q14に対して電界効果トランジスタQ12、Q13が逆位相となるようにON/OFFされる。一次側ドライバ31は、公知のマイコン制御回路である制御回路34によって制御される。インバータ回路10で発生した交流電流は、絶縁トランスTを介して同期整流回路20へ流れる。
同期整流回路20は、第1スイッチQ1、第2スイッチQ2、コイルL2、コンデンサC21を含む。
第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2は、半導体スイッチング素子であり、例えばNチャンネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。第1スイッチQ1は、絶縁トランスTの二次側コイルL21の巻き始め端にドレインが接続されており、二次側グランドGND2にソースが接続されている。第2スイッチQ2は、絶縁トランスTの二次側コイルL22の巻き終わり端にドレインが接続されており、二次側グランドGND2にソースが接続されている。第1スイッチQ1のゲート及び第2スイッチQ2のゲートは、二次側ドライバ32に接続されている。コイルL2は、絶縁トランスTの二次側コイルL21とL22の接続点(センタータップ)に一端側が接続されており、他端側が出力Voutに接続されている。コンデンサC21は、出力Voutと二次側グランドGND2との間に接続されている。
第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2は、二次側ドライバ32が出力する駆動信号、すなわちゲート信号によってON/OFF制御される。より具体的には第1スイッチQ1と第2スイッチQ2は、交互にON/OFFするように制御される。また第1スイッチQ1と第2スイッチQ2は、同時にOFFになる状態が生じないように制御される。二次側ドライバ32は、アイソレータ33を介して制御回路34に接続されており、制御回路34によって制御される。アイソレータ33は、一次側に設けられた制御回路34と二次側に設けられた二次側ドライバ32との接続を直流的に絶縁する。
制御回路34は、互いに反転する2つのパルス信号からなるPWM(PWM:Pulse Width Modulation)信号を生成して出力する。ただし2つのPWM信号は、同時にONになる状態が生じないように僅かなデッドタイムが形成されている。そしてこの信号により、先述のように一次側ドライバ31はインバータ回路10を制御し、二次側ドライバ32は同期整流回路20を制御する。このほか制御回路34は、絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力Voutを定電圧に制御するための基準電圧Vrefを入力する端子(図1では図示を省略)を備える。
論理回路35は、2つの入力信号の論理和を計算して出力するORゲートであり、入力端がアイソレータ33を介して制御回路34と接続され、出力端が信号遅延回路36と接続される。
信号遅延回路36は、詳細を後述するように、入力信号を第1の所定時間だけ遅延させて出力する遅延回路であり、入力端が論理回路35に接続され、出力端が二次側ドライバ32に接続される。二次側ドライバ32は、信号遅延回路36の出力信号がローレベルである間は先述の第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2に対するON/OFF制御を停止する。そして信号遅延回路36の出力信号がハイレベルになると、二次側ドライバ32は、そのON/OFF制御を開始する。
ここで信号遅延回路36が遅延させる第1の所定時間は、絶縁型DC‐DCコンバータ1の仕様によって定められる。これは例えば絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力側に接続される電子機器に対して絶縁型DC‐DCコンバータ1が想定する負荷コンデンサ容量の許容範囲に基づいて設定される。すなわち負荷コンデンサ容量が許容範囲のうち最大値である場合に、絶縁型DC‐DCコンバータ1の起動時における出力Voutが安定水準まで回復するための時間が最長となるため、この時間を信号遅延回路36で遅延させるよう設定される。
エラーアンプ37は、絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力Voutを検出し制御回路34にフィードバックさせる負帰還回路である。この負帰還回路により制御回路34は、出力Voutを監視しながら一次側ドライバ31及び二次側ドライバ32のデューティ比を制御して出力Voutを安定化させる。尚、エラーアンプ37は、従来技術と同様に、出力Voutの検出に必要な基準電圧が入力されるほか、負帰還回路における位相補償機能を備える。
アイソレータ38は、二次側に設けられたエラーアンプ37と一次側に設けられた制御回路34との接続を直流的に絶縁する。
デッドタイム切替回路39は、詳細を後述するように、入力端及び出力端がともに制御回路34と接続され、制御回路34が起動したことを検知してから第2の所定時間が経過した後にハイレベル信号を出力する。
ここでデッドタイム切替回路39が遅延させる第2の所定時間は、信号遅延回路36からハイレベル信号が出力された後にデッドタイム切替回路39からハイレベル信号が出力されるよう設定される。
次に、信号遅延回路36の詳細について図2を参照しながら説明する。図2は、本発明に係る信号遅延回路36の回路図である。
信号遅延回路36は、ボルテージディテクタ361、2つの抵抗R1及びR2、2つのコンデンサC3及びC4を備える。
論理回路35の出力信号は、信号遅延回路36が備える2つの抵抗R1及びR2によって分圧され、またコンデンサC3によって平滑化されてボルテージディテクタ361のSENSE端子に入力される。ボルテージディテクタ361は、遅延機能を有する電圧検出回路であり、入力された論理信号を遅延させて出力する。コンデンサC4は、ボルテージディテクタ361のCD端子と接地ラインとの間に接続されている。ボルテージディテクタ361による信号遅延時間は、コンデンサC4の容量を調整することによって変更が可能である。
ボルテージディテクタ361により遅延された出力信号は、二次側ドライバ32に入力される。そして二次側ドライバ32は、ボルテージディテクタ361からの入力信号がローレベルである間は制御信号の出力を停止し、ハイレベルになると同期整流FETに対するON/OFF制御を開始する。
つづいて、デッドタイム切替回路39の詳細について図3を参照しながら説明する。図3は、本発明に係るデッドタイム切替回路39の回路図である。
デッドタイム切替回路39は、「第2信号遅延回路」としてのボルテージディテクタ391、2つのコンデンサC5及びC6、2つの抵抗R3及びR4、トランジスタTr1を備える。
デッドタイム切替回路39は、制御回路34のSS端子及びDLY端子に接続されている。制御回路34は、絶縁型DC‐DCコンバータ1の急峻な起動に伴う各部の突入電流を防止するためにソフトスタートで起動される。そして制御回路34は、絶縁型DC‐DCコンバータ1の起動時からソフトスタート電圧をSS端子から出力する。そしてSS端子から出力されたソフトスタート電圧は、ボルテージディテクタ391のSENSE端子に入力される。このときソフトスタート電圧は、SS端子に接続されたコンデンサC6の容量に応じて緩やかに上昇する。ただし制御回路34のソフトスタート機能は、本発明に必須の要素ではない、このため制御回路34のSS端子にコンデンサC6を備えない場合には、SS端子から出力される電圧は、制御回路34の起動時にソフトスタートすることなくボルテージディテクタ391のSENSE端子に入力される。
またDLY端子は、制御回路34が出力する2つのPWM信号のデッドタイム幅を調整するための端子である。2つのPWM信号のデッドタイム幅は、DLY端子と接地ラインとの間に接続されている抵抗R4の抵抗値の大きさによって調整することができる。より具体的には2つのPWM信号のデッドタイム幅は、抵抗R4の抵抗値が大きいほどデッドタイムが長くなる。
ボルテージディテクタ391は、遅延機能を有する電圧検出回路であり、SENSE端子に入力された電圧が所定の値を超えた時点から、先述の第2の所定時間が経過した時点で、OUT端子からハイレベル信号を出力する。ボルテージディテクタ391による遅延時間(第2の所定時間)は、コンデンサC5の容量を調整することによって変更が可能である。
トランジスタTr1は、ベースがボルテージディテクタ391のOUT端子に接続され、コレクタが抵抗R3の一端に接続され、エミッタが接地ラインに接続されている。抵抗R3の他端は、制御回路34のDLY端子に接続されている。抵抗R4は、一端が制御回路34のDLY端子に接続され、他端が接地ラインに接続されている。このため制御回路34のDLY端子と接地ラインとの間には、抵抗R3及びトランジスタTr1を介する経路と抵抗R4を介する経路とが並列に接続されることになる。これにより制御回路34のDLY端子は、トランジスタTr1がOFFの間は抵抗R4を介して接地ラインに接続され、トランジスタTr1がONの間は並列接続された抵抗R3と抵抗R4の合成抵抗を介して接地ラインに接続されることになる。
デッドタイム切替回路39は、制御回路34が起動した後、緩やかに上昇するソフトスタート電圧が制御回路34のSS端子から出力される。このソフトスタート電圧は、ボルテージディテクタ391のSENSE端子に入力される。ボルテージディテクタ391のSENSE端子に入力されるソフトスタート電圧が所定の値を超えた時点から第2の所定時間が経過するまでは、トランジスタTr1がOFFしたままである。したがって制御回路34のDLY端子と接地ラインとの間には、抵抗値の大きな抵抗4が接続される。そして第2の所定時間を経過した時点で、トランジスタTr1がONする。それによって制御回路34のDLY端子と接地ラインとの間には、より抵抗値の低い先述の合成抵抗が接続される。これにより制御回路34が出力する2つのPWM信号のデッドタイム幅は、絶縁型DC‐DCコンバータ1が起動してから同期整流へ完全に移行するまでは、通常よりも長く設定されることになる。そして抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値の大きさは、絶縁型DC‐DCコンバータ1が起動してから同期整流へ完全に移行するまでのデッドタイム幅及びそれ以降のデッドタイム幅がそれぞれ設定すべきデッドタイム幅になるように選択される。
次に、絶縁型DC‐DCコンバータ1の各部の動作について図4を参照しながらさらに詳細に説明する。図4は、本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の各部の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
絶縁型DC‐DCコンバータ1が起動した時点で(時刻t1)、制御回路34のSS端子からソフトスタート電圧が出力される。そしてデッドタイム切替回路39のボルテージディテクタ391は、SS端子から出力される電圧が所定の値まで上昇したことを検知した時点で(時刻t2)、第2の所定時間の遅延を開始する。またソフトスタートした制御回路34から一次側ドライバ31及び二次側ドライバ32へ制御信号が出力されると、論理回路35の出力信号は、ローレベルからハイレベルへ変化する(時刻t3)。これにより信号遅延回路36は、第1の所定時間の遅延を開始する(時刻t3)。また制御回路34の制御信号の出力開始に伴ってインバータ回路10の制御が開始されるため、絶縁型DC‐DCコンバータ1がダイオード整流によって駆動され、所定の出力電圧に向けて出力Voutが上昇していく。
論理回路35の出力信号がローレベルからハイレベルへ変化して第1の所定時間が経過した時点で、信号遅延回路36の出力信号がローレベルからハイレベルへ変化する(時刻t4)。二次側ドライバ32は、信号遅延回路36の出力信号がローレベルからハイレベルへ変化した時点(時刻t4)から同期整流回路20のON/OFF制御を開始する。このため絶縁型DC‐DCコンバータ1は、信号遅延回路36の出力信号がローレベルからハイレベルへ変化した時点で(時刻t4)、ダイオード整流から同期整流に切り替わることになる。ただし信号遅延回路36の出力信号がローレベルからハイレベルへ変化した時点(時刻t4)では、デッドタイム切替回路39のボルテージディテクタ391の出力信号はローレベルである。そのため制御回路34が出力する2つのPWM信号のデッドタイム幅は、通常の動作時よりも長い幅に設定されている。これによりダイオード整流から同期整流に切り替わるタイミング(時刻t4)において、絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力Voutの乱れが抑制される。
そして第2の所定時間が経過した時点で(時刻t5)、ボルテージディテクタ391の出力信号がローレベルからハイレベルへ変化する。それによって制御回路34が出力する2つのPWM信号のデッドタイム幅は、元の通常の動作時の幅に戻る。
つづいて本発明の効果について図5を参照しながら説明する。
図5は、本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力波形である。
図5に示す2つの波形は、本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の停止時から再起動した後までの出力Voutと、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2のドレイン‐ソース間電圧Vdsとを示す。本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2のFETにおけるドレイン‐ソース間電圧Vdsは、再起動時の増大が抑制されており、FETの定格電圧以下に抑えられている。さらに本発明に係る絶縁型DC‐DCコンバータ1の出力Voutの波形は、出力電圧の立ち上がり前後において電圧のドロップ及びオーバーシュートが発生していない。
上記説明したように本発明に係る同期整流FET駆動回路は、制御回路34の起動後に出力される互いに反転する2つのPWM信号を論理回路35で直ちに確実に検知し、出力Voutが安定するまで、信号遅延回路36により二次側ドライバ32による同期整流制御を停止させる。それによって絶縁型DC‐DCコンバータ1の起動時に同期整流FETのドレイン‐ソース間の電圧が定格電圧を超過する虞を低減することができる。そして制御回路34は、少なくとも二次側ドライバ32による同期整流制御が再開されるまでは、2つのPWM信号のデッドタイム幅を広げる。それによって出力Voutに負荷コンデンサ容量のより小さい電子機器が接続された場合であっても、ダイオード整流から同期整流への切り替え時に出力Voutのドロップ及びオーバーシュートを抑制することができる。したがって本発明によれば、絶縁型DC‐DCコンバータ1の起動時に同期整流FETのドレイン‐ソース間の電圧が定格電圧を超過する虞を低減しつつ、その起動時における出力電圧の乱れを抑制する同期整流FET駆動回路を提供することができる。
1 絶縁型DC‐DCコンバータ
10 インバータ回路
20 同期整流回路
31 一次側ドライバ
32 二次側ドライバ
33、38 アイソレータ
34 制御回路
35 論理回路
36 信号遅延回路
37 エラーアンプ
39 デッドタイム切替回路
361、391 ボルテージディテクタ
C11、C21、C3〜C6 コンデンサ
L1、L2 コイル
Q11〜Q14 電界効果トランジスタ
Q1 第1スイッチ
Q2 第2スイッチ
R1〜R4 抵抗
Tr1 トランジスタ

Claims (2)

  1. 互いに反転する2つのパルス信号を生成して出力する制御回路と、
    前記2つのパルス信号に基づいて2つの同期整流FETの駆動信号を生成して出力する駆動回路と、
    前記2つのパルス信号の論理和を出力する論理回路と、
    記論理回路の出力信号を入力してコンデンサで平滑化し、第1の所定時間だけ遅延させて出力する第1信号遅延回路と、
    前記制御回路の起動を検知してから第2の所定時間だけ遅延させてハイレベル信号を出力する第2信号遅延回路と、を備え、
    前記駆動回路は、前記第1信号遅延回路の出力信号がローレベルである間は前記2つの同期整流FETの駆動信号を停止し、
    前記制御回路は、前記第2信号遅延回路の出力信号がローレベルである間は前記2つのパルス信号のデッドタイム幅を動作時よりも広げる制御を行い、
    前記第2の所定時間は、前記第1信号遅延回路がハイレベル信号を出力した後に前記第2信号遅延回路がハイレベル信号を出力するよう設定される、同期整流FET駆動回路。
  2. 請求項1に記載の同期整流FET駆動回路において、前記制御回路は、起動時の突入電流を防止するソフトスタートで起動し、
    前記第2信号遅延回路は、前記制御回路のソフトスタート電圧に基づいて起動を検知し遅延を開始する、同期整流FET駆動回路。
JP2015191558A 2015-09-29 2015-09-29 同期整流fet駆動回路 Active JP6660699B2 (ja)

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