JP5228627B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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上記のアクティブクランプ型のDC−DCコンバータでは、オン状態で直流電源からの電力をトランスに給電する第1のスイッチ素子をオフした後、第2のスイッチ素子の寄生ダイオードを介して行われるコンデンサの充電開始に同期して第2のスイッチ素子をオンし、予め設定した所定の時間経過後に第2のスイッチ素子をオフするというスイッチング動作を行っている。
第1のスイッチ素子がオンされてトランスの1次側巻線に電源から供給される励磁電流が流れている状態において第1のスイッチ素子をオフすると、1次側巻線に流れている励磁電流が第2のスイッチ素子の寄生ダイオードを介してアクティブクランプ回路を構成するコンデンサに流れ込む。これにより、コンデンサが充電されてその端子電圧が上昇すると共に1次側巻線の励磁電流は減少する。その後、第2のスイッチ素子がオンされると、1次側巻線とコンデンサとの直列回路が形成され、コンデンサに充電されたエネルギーが1次側巻線へと移動される。つまり、トランスの1次側巻線の励磁電流がさらに減少していき、1次側巻線のリセットが行われる。そして、所定時間経過後に第2のスイッチ素子をオフし、第1のスイッチ素子をオンすると1次側巻線には再び電源から供給される励磁電流が流れる。
先ず、トランスTの1次側回路について説明する。入力電源Eの正側端子は、トランスTの1次側巻線L1およびクランプコンデンサC2の一端に接続されている。トランスTの1次側巻線L1の他端は、第2のスイッチ素子としてのMOSトランジスタQ2のソース端子およびカレントトランスCTの1次側巻線LC1の一端に接続されている。また、トランスTの1次側巻線L1の他端は、カレントトランスCTの1次側巻線LC1を介して第1のスイッチ素子であるMOSトランジスタQ1のドレイン端子に接続されている。MOSトランジスタQ1のソース端子が入力電源Eの負側端子に接続されている。また、クランプコンデンサC2の他端とMOSトランジスタQ2のドレイン端子が接続されている。
第1の検出部は検出信号VD1を出力する。この第1の検出部は、1次側回路に入力電源Eからの給電方向とは反対方向に流れる逆方向電流を検出する。検出信号VD1は制御部CNTに入力され、検出信号VD1が閾値を超えた場合に、制御部CNTにより次周期におけるMOSトランジスタQ2のオン時間が、設定されたMOSトランジスタQ2の目標オン時間よりも短くなるように、MOSトランジスタQ2のオフタイミングが制御される。また、検出信号VD1が閾値を大きく超えた場合は、次周期においてMOSトランジスタQ1をオフ状態に維持すると共にMOSトランジスタQ2をオフ状態に維持する。
第2の検出部は検出信号VD2を出力する。第2の検出部では、1次側回路に流れる、入力電源Eからの給電方向の電流、即ち、励磁電流と負荷電流の和の電流を検出する。
第1の検出部は、カレントトランスCT、リセット抵抗素子R1、および検出器VDを備えて構成されている。第2の検出部は、カレントトランスCT、リセット抵抗素子R1、ダイオード素子D3、D4、センス抵抗素子R2、抵抗素子R3、および容量素子C3を備えて構成されている。ここで、カレントトランスCT、およびリセット抵抗素子R1は、両検出部に共通である。
なお、MOSトランジスタQ1とMOSトランジスタQ2とが同時にオンすることがないようにデッドタイムを設けているが、その時間はわずかであるのでここではあえて図示していない。
その後、MOSトランジスタQ1がオンとなると1次側巻線L1には入力電源Eが印加され、逆方向電流は時間と共に減少していく(図2のQ1(オン)、Q2(オフ)の期間)。しかしながら、非平衡状態ではMOSトランジスタQ1のスイッチングデューティ(オン時間)が、平衡状態の時に比較して減少しているため、MOSトランジスタQ1のオン時間は短時間である。電流経路I4による逆方向電流が解消される前にMOSトランジスタQ1がオフとなり、再びMOSトランジスタQ2がオンする。そして、逆方向電流は電流経路I3を経て再び大きくなる(図2のQ1(オフ)、Q2(オン)の期間)。
また、検出器で検出された電圧が閾値を大幅に越えていた場合は、MOSトランジスタQ1,Q2の両スイッチのスイッチング動作自体を停止するように、制御部CNTが制御を行う。このことから、スイッチングデューティの過渡的な減少に伴う非平衡状態において、トランスTの1次側巻線L1への入力電源Eからの給電方向とは反対方向に流れる逆方向電流が増大することを防ぐことができる。
また、MOSトランジスタQ2のオフと共にMOSトランジスタQ1もオフするので、トランスTの1次側巻線L1に逆方向電流が流れ込むことを、より効果的に防止することができる。
例えば、実施形態のスイッチング電源装置1では、電流検出部としてカレントトランスCTを備える構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。電流経路I4を介して流れる逆方向電流を検出することができる構成であればよい。例えば、カレントトランスCTに代えて、シャント抵抗素子を備える構成とすることもできる。
また、スイッチング電源装置1では、MOSトランジスタQ1、Q2の何れの電流方向についても、MOSトランジスタQ1、Q2をオンする場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。通常、MOSトランジスタであれば、そのデバイス構成上逆並列ダイオードが内蔵された構造を有しているので、ソース端子からドレイン端子に向かう電流に対しては、MOSトランジスタQ1、Q2に代えて、またはMOSトランジスタQ1、Q2と共に、逆並列ダイオードに電流を流す構成とすることもできる。さらに、MOSトランジスタQ1、Q2に並列にダイオード素子を接続する構成とすることもできる。
CNT 制御部
CT カレントトランス
T トランス
L1 トランスTの1次側巻線
L2 トランスTの2次側巻線
LC1 カレントトランスTの1次側巻線
LC2 カレントトランスTの2次側巻線
Q1、Q2 MOSトランジスタ
R1 リセット抵抗素子
R2 センス抵抗素子
VD 検出器
Claims (4)
- トランスと、
前記トランスの1次側巻線に直列に接続され、該トランスの1次側巻線に入力電源から給電する電流経路を形成する第1のスイッチ素子と、
前記トランスの1次側巻線をリセットする、少なくともクランプコンデンサと第2のスイッチ素子とを有するアクティブクランプ回路と、
前記トランスの2次側巻線に接続され、2次側出力が取り出される整流平滑回路と、
前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子のオン・オフ制御を行う制御部とを備え、
定常状態において、前記制御部は、前記トランスの2次側出力が目標値となるように1周期における前記第1のスイッチ素子の目標オン時間を設定するとともに当該1周期における前記第1のスイッチ素子の目標オン時間以外を前記第2のスイッチ素子の目標オン時間として設定し、設定された前記第1のスイッチ素子の目標オン時間及び前記第2のスイッチ素子の目標オン時間に従って前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子とをデッドタイムを挟んで交互にオンするスイッチング電源装置であって、
前記電流経路の前記トランスの1次側巻線および前記第1のスイッチ素子との間に設けられ、前記トランスの1次側から前記入力電源を経由して前記第1のスイッチ素子に向かい、前記トランスの1次側巻線への前記入力電源からの給電方向とは反対方向に流れる逆方向電流を検出する電流検出部を備え、
前記制御部は、前記電流検出部で検出された前記逆方向電流が閾値を超えた場合に、次周期における前記第2のスイッチ素子のオン時間を設定された前記第2のスイッチ素子の目標オン時間よりも短くすることを特徴とするスイッチング電源装置。 - 前記制御部は、前記電流検出部で検出された前記逆方向電流が閾値を超えた場合に、次周期において前記第1のスイッチ素子をオフ状態に維持するとともに前記第2のスイッチ素子をオフ状態に維持することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
- 前記電流検出部は、
前記電流経路上に1次側巻線が挿入されるカレントトランスと、
前記カレントトランスの2次側巻線の端子間に接続されて、該2次側巻線をリセットするための第1抵抗素子と、
前記第1抵抗素子の端子間電圧を検出して基準値と比較する電圧比較器とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源装置。 - 前記カレントトランスの2次側巻線の一方の端子に一端が接続される整流素子と、
前記整流素子の他端と前記カレントトランスの2次側巻線の他方の端子との間に接続される第2抵抗素子を備え、
前記第2抵抗素子は、前記トランスの1次側巻線への前記入力電源からの給電方向に流れる電流を検出することを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
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