JP2006241839A - 外壁施工構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣り合う外壁板の間の防水機能を有する防水性に優れた外壁施工構造を提供すること。
【解決手段】外壁板10を上下左右に突き付け接合した状態で下地材4に固定してなる外壁施工構造1。外壁板10は、上端面110、下端面111、左端面112、及び右端面113に、裏側面114から切り欠かれた切欠部100を形成してなる。該切欠部100の前端部101には、弾力性を有する端面止水材2が連続して配設されている。該端面止水材2は、隣接する上記外壁板10に配設された上記端面止水材2と密着している。
【選択図】図1

Description

本発明は、外壁板を上下左右に突き付け接合した状態で下地材に固定してなる外壁施工構造に関する。
従来より、留め付け金具を下側の外壁板の上辺部及び上側の外壁板の下辺部に係合配置して、上記外壁板を胴縁を介して建物の構造躯体に留め付けてなる外壁施工構造がある(特許文献1参照)。
上記外壁施工構造は以下のごとく構築される。
上記構造躯体の外側に防水紙等を介して胴縁を上記構造躯体に固定する。次いで、上記胴縁の外側に外壁の下地材を施工すると共に、外壁の下地材の外側に上記留め付け金具を配設してビス等により上記構造躯体に固定する。そして、上記外壁板を留め付け金具に係止することにより、上記外壁施工構造は構築されている。
ところが、上記外壁施工構造では、雨水等が外壁板の裏側に回りこんだ場合、外壁板及び構造躯体が腐食、又は劣化してしまうおそれがある。
また、予め防水機能を有している専用の下地材を用いること等により防水機能を高めているため、上記外壁施工構造は非常にコストがかかるものとなってしまうおそれがある。
特開平8−296317号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、隣り合う外壁板の間の防水機能を有する防水性に優れた外壁施工構造を提供しようとするものである。
本発明は、外壁板を上下左右に突き付け接合した状態で下地材に固定してなる外壁施工構造において、
上記外壁板は、上端面、下端面、左端面、及び右端面に、裏側面から切り欠かれた切欠部を形成してなり、
該切欠部の前端部には、弾力性を有する端面止水材が連続して配設されており、
該端面止水材は、隣接する上記外壁板に配設された上記端面止水材と密着していることを特徴とする外壁施工構造にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記切欠部の前端部には、弾力性を有する上記端面止水材が連続して配設されている。そして、上下左右に隣接する外壁板が突き付け接合されると、上記端面止水材が互いに密着し合う。これにより、上記外壁板同士の間における隙間の発生を防ぐことができ、隣り合う外壁板の間の防水機能を確保して防水性に優れた外壁施工構造を得ることができる。
上述のごとく、外壁板の後方へ水が浸入することを防ぐことができるため、上記下地材として特に防水機能を有するものを用いる必要がない。そのため、安価な外壁施工構造を得ることができる。
また、上記端面止水材は上記切欠部に配設されているため、外壁板を突き付け接合したとき、上記端面止水材が意匠面側に露出しすぎることを抑制することができる。
また、端面止水材同士が密着することにより、例えば、上側の外壁板の下端面と下側の外壁板の上端面とが、より近接し、外壁板同士の間における隙間の発生を防ぐことができる。
これにより、外壁板の接合部において意匠面が分断されることがなく、外観意匠性に優れた外壁施工構造を得ることができる。
また、上記端面止水材は、上記切欠部の前端部に配設されている。そのため、複数の上記外壁板を突き付け接合する際に、上記外壁板の端面に設けられた端面止水材が意匠面側に向かってずれることを防ぐことができる。その結果、上述した外壁施工構造の防水機能の効果を確実に発揮すると共に、外観意匠性を確保することができる。
また、上記外壁板は、上端面、下端面、左端面、及び右端面に、上記切欠部を形成してなる。そのため、上述した外壁施工構造の防水機能の効果を、外壁板の端面の全周にわたって発揮することができる。したがって、上記外壁施工構造を施工した後、隣り合う外壁板の接合部に形成される目地部にシーリング材の打設等を行わなくても良い。
また、上記外壁板の防水機能の効果により、雨水等が外壁板の裏側面に回り込むおそれがないため、外壁板及び構造躯体の腐食、劣化等の問題がない。
以上のごとく、本発明によれば、隣り合う外壁板の間の防水機能を有する防水性に優れた外壁施工構造を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記外壁板は、例えば、窯業系外壁板を用いることができる。
また、上記下地材は、例えば、合板、OSB(オリエンテッド・ストランド・ボード)等とすることができる。
また、上記端面止水材は、上記外壁板の施工前における押圧力がかかってない状態において、例えば、幅を3〜7mm、厚みを2〜5mmとすることができる。
また、上記切欠部は、例えば、深さを0.5〜2mmとすることができる。
本発明において、上記外壁板に対して、下地材側を後方、その反対側を前方とする。
また、外壁板等の各部材については、上記外壁施工構造を施工した状態において、上、下、左、右となる向きを、それぞれ、上、下、左、右として表す。
上記端面止水材は、EPDM(エチレンプロピレンゴム)又はシリコンゴムからなることが好ましい(請求項2)。
この場合には、弾力性、耐候性に優れた端面止水材を得ることができる。そのため、上述した外壁施工構造の防水機能の効果をより一層発揮することができる。
上記外壁板は、該外壁板の上辺及び下辺に配された留め付け金具によって上記下地材に留め付けられており、該留め付け金具は、上記下地材に固定される基板部と、該基板部から前方へ突出すると共に上方に屈曲した上板係止部と、下方に屈曲した下板係止部とを有し、上記外壁板の上端面及び下端面には、上記端面止水材の配設部分よりも後方において、上記外壁板の内側に向かって切り込まれた切込係止溝が形成されており、上記留め付け金具は、下側の上記外壁板の上端面における上記切込係止溝に上記下板係止部を係合させ、上側の上記外壁板の下端面における上記切込係止溝に上記上板係止部を係合させることにより、上記外壁板を留め付けていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上端面及び下端面における切込係止溝に、それぞれ下板係止部及び上板係止部を係合することにより、上記外壁板を留め付け金具に確実に係止することができる。これにより、上記外壁板を上記下地材に確実に留め付けることができると共に、施工を容易に行うことができる。
上記留め付け金具の材料には、例えば、アルミ、あるいはステンレス鋼等を用いることができる。また、上記留め付け金具は、釘、又はビス等を用いて外壁の下地材に固定することができる。
上記切欠部の前端部と上記切込係止溝の後面との間の前後位置関係は、隣り合う上記外壁板の間において同一であり、上記留め付け金具は、上記基板部から前方へ向かって突出したバネ部を有し、該バネ部は、前方へ付勢された状態で上記外壁板の裏側面に当接することにより、該外壁板を前方へ押圧していることが好ましい(請求項4)。
この場合には、端面止水材の前後位置を一定の位置に揃えて互いに確実に密着させることができるため、上述した外壁施工構造の防水機能の効果を確実に発揮することができる。
すなわち、バネ部によって上記外壁板が前方へ押圧されることにより、上記切込係止溝の後面が上記留め付け金具の上板係止部又は下板係止部に当接する。そして、上記切欠部の前端部と上記切込係止溝の後面との間の前後位置関係は、隣り合う外壁板の間において同一であるため、隣り合う外壁板同士において、切欠部の前端部の前後位置が揃い、端面止水材の前後位置が揃う。
すなわち、上記切欠部の形成位置や端面止水材の配設位置は外壁板の裏側面を基準に決定することができるが、外壁板の反り変形や厚みバラツキ等により、隣り合う外壁板同士の間で端面止水材の前後位置がずれてしまうおそれがある。
そこで、上述のごとく、バネ部によって切込係止溝の後面が基準となるようにすることで端面止水材の前後位置を揃えることができる。
また、該バネ部が前方へ付勢されていることにより、上記外壁板を留め付け金具で確実に係止することができる。
上記留め付け金具は、上記基板部にビス孔を設けてなると共に、該ビス孔に挿通したビスによって上記下地材に固定されており、上記ビス孔の周囲における上記基板部の裏側面には金具止水材が配設され、該金具止水材は、上記ビスの脚部に絡み付いており、上記ビスの頭部と上記留め付け金具との間にはビス止水材が配設されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記金具止水材及び上記ビス止水材により、より一層防水性に優れた外壁施工構造を得ることができる。すなわち、万一、上記外壁板の端面止水材により完全に防水することができなかった場合にも、ビス孔において二次的に上記金具止水材及び上記ビス止水材により防水することにより、ビス孔から下地材への水の浸入を防ぐことができる。
また、上記金具止水材は、上記ビスの脚部に絡み付いているため、ビスの脚部の周囲に隙間ができることを確実に防ぎ、より防水性を向上させることができる。
上記金具止水材は、ブチルゴムからなることが好ましい(請求項6)。
この場合には、耐候性、耐水性に優れた金具止水材を得ることができる。そのため、より一層防水性に優れた外壁施工構造を得ることができる。
上記金具止水材としては、形状弾性等の観点から、加硫ブチルゴムからなることが更に好ましい。
上記金具止水材は、引裂強度が0.4N/mm2以上、伸び率が20%以上であることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記金具止水材が、切れることなく充分に伸びながら変形し、ビスの脚部に充分に絡み付くことができるため、上述した金具止水材の防水機能の効果をより一層発揮することができる。
一方、上記金具止水材の引裂強度が0.4N/mm2未満、又は伸び率が20%未満の場合には、上記金具止水材は、すぐに引き裂けてしまうため、上述した金具止水材の防水機能の効果を充分発揮することができないおそれがある。
ここで、引裂強度はJIS K−6252による値であり、伸び率はJIS K−6151による値である。
上記ビス止水材は、EPDM又はシリコンゴムからなることが好ましい(請求項8)。
この場合には、弾力性、耐候性に優れたビス止水材を得ることができる。そのため、上述したビス止水材の防水機能の効果をより一層発揮することができる。
(実施例1)
本発明に実施例にかかる外壁施工構造につき、図1〜図11を用いて説明する。
本例の外壁施工構造1は、図1〜図3及び図5に示すごとく、外壁板10を上下左右に突き付け接合した状態で下地材4に固定してなる。
外壁板10は、図6、及び図7〜図10に示すごとく、上端面110、下端面111、左端面112、及び右端面113に、裏側面114から切り欠かれた切欠部100を形成してなる。該切欠部100の前端部101には、図2、図3、図9、図10に示すごとく、弾力性を有する端面止水材2が連続して配設されている。また、図2、図3に示すごとく、該端面止水材2は、隣接する外壁板10に配設された端面止水材2と密着している。
また、端面止水材2はEPDMからなる。
図2、図3に示すごとく、外壁板10は、該外壁板10の上辺及び下辺に配された留め付け金具3によって下地材4に留め付けられている。
該留め付け金具3は、図2、図4に示すごとく、下地材4に固定される基板部31と、該基板部31から前方へ突出すると共に上方に屈曲した上板係止部32と、下方に屈曲した下板係止部33とを有している。
また、図1、図7、及び図9に示すごとく、外壁板10の上端面110及び下端面111には、端面止水材2の配設部分よりも後方において、外壁板10の内側に向かって切り込まれた切込係止溝102が形成されている。
また、図1、図4に示すごとく、留め付け金具3は、下側の外壁板10の上端面110における切込係止溝102に下板係止部33を係合させ、上側の外壁板10の下端面111における切込係止溝102に上板係止部32を係合させることにより、外壁板10を留め付けている。
また、切欠部100の前端部101と切込係止溝102の後面103との間の前後位置関係は、隣り合う外壁板10の間において同一である。
また、留め付け金具3は、図1、図4に示すごとく、基板部31から前方へ向かって突出したバネ部35を有し、該バネ部35は、前方へ付勢された状態で外壁板10の裏側面114に当接することにより、該外壁板10を前方へ押圧している。
本例において、外壁板10は、セメント等の水硬性材料、骨材、及び補強繊維を主原料として、これに水を添加してモルタルとし、流し込み成形して製造したものを用いる。
また、下地材4としては、OSBを用いている。そして、図1〜図3に示すごとく、下地材4の外側には防水紙40が配設されており、該防水紙40が補助的に防水機能を担っている。
また、図9、図10に示すごとく、端面止水材2は、外壁板10の施工前における押圧力がかかっていない状態において、例えば、幅wを3〜7mm、厚みtを2〜5mmとすることができる。
また、図7〜図10に示す切欠部100は、例えば、深さDを0.5〜2mmとすることができる。
留め付け金具3の材料には、ステンレス鋼を用いる。また、留め付け金具3は、図1,図4に示すごとくステンレス鋼製のビス5を留め付け金具3の基板部31に設けたビス孔34に挿通して、下地材4に固定されている。
次に、本例の作用効果につき説明する。
切欠部100の前端部101には、弾力性を有する端面止水材2が連続して配設されている。そして、上下左右に隣接する外壁板10が突き付け接合されると、端面止水材2が互いに密着し合う。これにより、外壁板10同士の間における隙間の発生を防ぐことができ、隣り合う外壁板10の間の防水機能を確保して防水性に優れた外壁施工構造1を得ることができる。
上述のごとく、外壁板10の後方へ水が浸入することを防ぐことができるため、下地材4として特に防水機能を有するものを用いる必要がない。そのため、安価な外壁施工構造1を得ることができる。
また、端面止水材2は切欠部100に配設されているため、外壁板10を突き付け接合したとき、端面止水材2が意匠面120側に露出しすぎることを抑制することができる。
また、端面止水材2同士が密着することにより、例えば、上側の外壁板10の下端面111と下側の外壁板10の上端面110とが、より近接し、外壁板10同士の間における隙間の発生を防ぐことができる。
これにより、外壁板10の接合部において意匠面120が分断されることがなく、外観意匠性に優れた外壁施工構造1を得ることができる。
また、端面止水材2は、切欠部100の前端部101に配設されている。そのため、複数の外壁板10を突き付け接合する際に、外壁板10の端面に設けられた端面止水材2が意匠面120外側に向かってずれることを防ぐことができる。その結果、上述した外壁施工構造1の防水機能の効果を確実に発揮すると共に、外観意匠性を確保することができる。
また、外壁板10は、上端面110、下端面111、左端面112、及び右端面113に、切欠部100を形成してなる。そのため、上述した外壁施工構造1の防水機能の効果を、外壁板10の端面の全周にわたって発揮することができる。したがって、外壁施工構造1を施工した後、隣り合う外壁板10の接合部に形成される目地部11にシーリング材の打設等を行わなくても良い。
また、外壁板10の防水機能の効果により、雨水等が外壁板10の裏側面114に回り込むおそれがないため、外壁板10及び構造躯体の腐食、劣化等の問題がない。
. 端面止水材2は、EPDMからなる。それゆえ、弾力性、耐候性に優れた端面止水材2を得ることができる。そのため、上述した外壁施工構造1の防水機能の効果をより一層発揮することができる。
また、上端面110及び下端面111における切込係止溝102に、それぞれ下板係止部33及び上板係止部32を係合することにより、外壁板10を留め付け金具3に確実に係止することができる。これにより、外壁板10を下地材4に確実に留め付けることができると共に、施工を容易に行うことができる。
また、切欠部100の前端部101と切込係止溝102の後面103との間の前後位置関係は、隣り合う外壁板10の間において同一であり、留め付け金具3に配設されたバネ部35は、前方へ付勢された状態で外壁板10の裏側面114に当接している。その結果、端面止水材2の前後位置を一定の位置に揃えて互いに確実に密着させることができるため、上述した外壁施工構造1の防水機能の効果を確実に発揮することができる。
すなわち、バネ部35によって外壁板10が前方へ押圧されることにより、切込係止溝102の後面103が留め付け金具3の上板係止部32または下板係止部33に当接する。そして、切欠部100の前端部101と切込係止溝102の後面103との間の前後位置関係は、隣り合う外壁板10の間において同一であるため、隣り合う外壁板10同士において、切欠部100の前端部101が揃い、端面止水材2の前後位置が揃う。
すなわち、切欠部100の形成位置や端面止水材2の配設位置は外壁板10の裏側面114を基準に決定することができるが、外壁板100の反り変形や厚みバラツキ等により、後述する比較例(図15)に示すごとく、隣り合う外壁板10同士の間で端面止水材2の前後位置がずれてしまうおそれがある。
そこで、上述のごとく、バネ部35によって切込係止溝102の後面103が基準となるようにすることで、図11に示すごとく、端面止水材2の前後位置を揃えることができる。
また、該バネ部35が前方へ付勢されていることにより、外壁板10を留め付け金具3で確実に係止することができる。
更に、隣り合う外壁板10の間において、切込係止溝102の後面103と外壁の意匠面120との前後位置関係が同一のものであれば、外壁の意匠面120が揃うため、外観意匠性に優れた外壁施工構造1を得ることができる。
以上のごとく、本例によれば、隣り合う外壁板の間の防水機能を有する防水性に優れた外壁施工構造を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図12〜図14に示すごとく、留め付け金具3のビス孔34の周囲における基板部31の裏側面312に金具止水材51を配設し、ビス5の頭部501と留め付け金具3との間にはビス止水材52を配設した外壁施工構造1の例である。
金具止水材51には、引裂強度が0.4N/mm以上、伸び率が20%以上のブチルゴムを用いている。
また、ビス止水材52は、EPDMからなる。
金具止水材51は、図13に示すごとく、留め付け金具3のビス孔34の全体を後方から覆うように配設されている。
ビス止水材52は、ビス5に挿嵌され、ビス止水材52とビス5の頭部501との間にはワッシャー502が配設されている。
また、留め付け金具3を下地材4に固定するにあたっては、図12、図13に示すごとく、留め付け金具3を所定位置に配置した上で、ビス5をビス孔34に挿通すると共に、金具止水材51を破るようにして、矢印Zの方向へビス5を下地材4に捻じ込んでいく。
このとき、図14に示すごとく、金具止水材51はビス5の脚部503に絡み付いて密着する。一方、ビス止水材52は、ワッシャー502と留め付け金具3の基板部31との間に密着してビス孔34をふさぐ。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、金具止水材51及びビス止水材52により、より一層防水性に優れた外壁施工構造1を得ることができる。すなわち、万一、外壁板10の端面止水材2により完全に防水することができなかった場合にも、ビス孔34において二次的に金具止水材51及びビス止水材52により防水することにより、ビス孔34から下地材4への水の浸入を防ぐことができる。
また、金具止水材51は、ビス5の脚部503に絡み付いているため、ビス5の脚部503の周囲に隙間ができることを確実に防ぎ、より防水性を向上させることができる。
また、金具止水材51は、ブチルゴムからなるため、耐候性、耐水性に優れた金具止水材51を得ることができる。そのため、より一層防水性に優れた外壁施工構造1を得ることができる。
また、金具止水材51は、引裂強度が0.4N/mm2以上、伸び率が20%以上の性能を有する加硫ブチルゴムからなる。これにより、金具止水材51が、切れることなく充分に伸びながら変形し、ビス5の脚部503に充分に絡み付くことができるため、上述した金具止水材51の防水機能の効果をより一層発揮することができる。
ビス止水材52は、EPDMからなる。これにより、弾力性、耐候性に優れたビス止水材52を得ることができる。そのため、上述したビス止水材52の防水機能の効果をより一層発揮することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(比較例)
本比較例は、図15に示すごとく、バネ部35(図1、図4参照)が配設されてない留め付け金具3を用いて外壁施工構造1を施工した例である。
本例においては、外壁板10が前方へ押圧されることはなく、外壁板10の反り変形や厚みバラツキ等がある場合、切込係止溝102の後面103が留め付け金具3の上板係止部32又は下板係止部33に当接しないことがある。
その場合、図15に示すごとく、隣り合う外壁板10同士において、切欠部100の前端部101の前後位置が揃わず、端面止水材2の前後位置がずれてしまうおそれがある。
これに対して、実施例1の外壁施工構造1のように、留め付け金具3にバネ部35が配設されている場合には、図11に示すごとく、バネ部35によって、切込係止溝102の後面103を留め付け金具3の上板係止部32又は下板係止部33に当接させることができる。そのため、外壁板10の反り変形や厚みバラツキ等がある場合にも、端面止水材2の前後位置を同一位置とすることができる。その結果、上述した外壁施工構造1の防水機能の効果を確実に発揮することができる。
実施例1における、外壁施工構造の目地部の縦断面説明図。 実施例1における、外壁施工構造の縦断面説明図。 実施例1における、外壁施工構造の横断面説明図。 実施例1における、留め付け金具の斜視図。 実施例1における、外壁施工構造の正面図。 実施例1における、外壁板の斜視図。 実施例1における、外壁板の上端面及び下端面における切欠部の断面説明図。 実施例1における、外壁板の左端面及び右端面における切欠部の断面説明図。 実施例1における、外壁板の上端面及び下端面における切欠部の前端部に端面止水材を配設した場合の断面説明図。 実施例1における、外壁板の左端面及び右端面における切欠部の前端部に端面止水材を配設した場合の断面説明図。 実施例1における、外壁板の厚みにバラツキがある場合の外壁施工構造の縦断面説明図。 実施例2における、外壁施工構造の目地部の縦断面説明図。 実施例2における、留め付け金具を外壁の下地材に固定する方法を示す説明図。 実施例2における、金具止水材とビス止水材の納まりを示す縦断面説明図。 比較例における、バネ部が留め付け金具に配設されていない場合の外壁施工構造の縦断面説明図。
符号の説明
1 外壁施工構造
10 外壁板
100 切欠部
101 前端部
110 上端面
111 下端面
112 左端面
113 右端面
114 裏側面
2 端面止水材
4 下地材

Claims (8)

  1. 外壁板を上下左右に突き付け接合した状態で下地材に固定してなる外壁施工構造において、
    上記外壁板は、上端面、下端面、左端面、及び右端面に、裏側面から切り欠かれた切欠部を形成してなり、
    該切欠部の前端部には、弾力性を有する端面止水材が連続して配設されており、
    該端面止水材は、隣接する上記外壁板に配設された上記端面止水材と密着していることを特徴とする外壁施工構造。
  2. 請求項1において、上記端面止水材は、EPDM又はシリコンゴムからなることを特徴とする外壁施工構造。
  3. 請求項1又は2において、上記外壁板は、該外壁板の上辺及び下辺に配された留め付け金具によって上記下地材に留め付けられており、
    該留め付け金具は、上記下地材に固定される基板部と、該基板部から前方へ突出すると共に上方に屈曲した上板係止部と、下方に屈曲した下板係止部とを有し、
    上記外壁板の上端面及び下端面には、上記端面止水材の配設部分よりも後方において、上記外壁板の内側に向かって切り込まれた切込係止溝が形成されており、
    上記留め付け金具は、下側の上記外壁板の上端面における上記切込係止溝に上記下板係止部を係合させ、上側の上記外壁板の下端面における上記切込係止溝に上記上板係止部を係合させることにより、上記外壁板を留め付けていることを特徴とする外壁施工構造。
  4. 請求項3において、上記切欠部の前端部と上記切込係止溝の後面との間の前後位置関係は、隣り合う上記外壁板の間において同一であり、上記留め付け金具は、上記基板部から前方へ向かって突出したバネ部を有し、該バネ部は、前方へ付勢された状態で上記外壁板の裏側面に当接することにより、該外壁板を前方へ押圧していることを特徴とする外壁施工構造。
  5. 請求項3又は4において、上記留め付け金具は、上記基板部にビス孔を設けてなると共に、該ビス孔に挿通したビスによって上記下地材に固定されており、上記ビス孔の周囲における上記基板部の裏側面には金具止水材が配設され、該金具止水材は、上記ビスの脚部に絡み付いており、上記ビスの頭部と上記留め付け金具との間にはビス止水材が配設されていることを特徴とする外壁施工構造。
  6. 請求項5において、上記金具止水材は、ブチルゴムからなることを特徴とする外壁施工構造。
  7. 請求項5又は6において、上記金具止水材は、引裂強度が0.4N/mm2以上、伸び率が20%以上であることを特徴とする外壁施工構造。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項において、上記ビス止水材は、EPDM又はシリコンゴムからなることを特徴とする外壁施工構造。
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