JP3767596B2 - 留め付けユニット及び外壁施工構造 - Google Patents

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本発明は、建物の構造躯体に固定した金属下地に、複数の四方合決り接合方式の外壁板を留め付けるための留め付けユニット及びこれを用いた外壁施工構造に関する。
従来より、建物の構造躯体に固定した金属下地に、複数の外壁板を留め付けてなる外壁施工構造がある(特許文献1、2参照)。
該従来の外壁施工構造においては、留め付け金具を用いて上記外壁板を金属下地に留め付けている。
しかし、上記外壁施工構造においては、左右の外壁板は突合せ接合されている。そのため、左右の外壁板の間の接合隙間部に、ハットジョイナーを介してシーリング材を打設する必要があり、施工コストを引き上げる原因となっている。更に、シーリング施工の仕上がり如何によっては、外観意匠性を損なうおそれもある。また、シーリング材の劣化による外観意匠性や漏水防止性能の低下を招くおそれもある。
そこで、上記外壁板の左右接合方式についても合決り接合方式として、いわゆる四方合決り接合方式により外壁施工構造を構築することが考えられる。この場合、隣接配置される4枚の外壁板の接合中央部となる上下左右接合部に留め付け金具を配設することとなる。
ところが、留め付け金具を固定する金属下地は、先に柱(構造躯体)に固定されているため、該金属下地に対する上記留め付け金具の左右方向の固定位置が決まってしまい、上側に配設される左右の外壁板の重量支持力を均等にすることができなくなるおそれがある。
特開2003−129638号公報 特開2003−213885号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、施工容易かつ外観意匠性に優れた外壁施工構造を得ることができる留め付けユニット及び外壁施工構造を提供しようとするものである。
第1の発明は、建物の構造躯体に固定した金属下地に、複数の四方合決り接合方式の外壁板を留め付けるための留め付けユニットであって、
該留め付けユニットは、上下左右の4枚の上記外壁板の上下左右接合部に配されるよう構成されており、下側の上記外壁板の上辺部及び上側の上記外壁板の下辺部に係合する留め付け金具と、該留め付け金具の背面側に重なるように配置され上記金属下地に当接する下敷板と、該下敷板の背面側に配置されて上記金属下地に係合することにより上記留め付け金具及び上記下敷板とを上記金属下地に固定するための係合板と、該係合板に螺合して上記留め付け金具と上記下敷板とを上記金属下地に固定する固定ネジとを有し、
上記留め付け金具は、上記外壁板の裏側面に当接する基板部と、該基板部の上端及び下端に形成され、それぞれ上記下敷板に当接する上方脚部及び下方脚部と、上記基板部から前方へ水平方向に立設された支承部と、該支承部から斜め上方へ屈曲した上板係止部と、上記支承部から斜め下方へ屈曲した下板係止部とを有しており、上記支承部よりも上方の基板部には、該基板部よりも後退した凹陥部が形成されていると共に、該凹陥部には上記固定ネジを挿通する第1固定用開口部を有し、
また、上記下敷板には、上記固定ネジを挿通するための第2固定用開口部が形成されており、
上記第1固定用開口部は、左右に長い形状を有しており、
上記留め付け金具は、上記下敷板に対して左右にスライドさせつつ上記金属下地に固定することができるよう構成されていることを特徴とする留め付けユニットにある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記留め付けユニットは、上記のごとく四方合決り接合する4枚の外壁板の上下左右接合部に配され、該外壁板を金属下地に留め付けることができる。そのため、上記留め付けユニットを用いることにより、容易に四方合決りの外壁施工構造を得ることができる。そして、この四方合決りの外壁施工構造は、外壁板の間の目地部が目立たないため、外観意匠性に優れている。
また、四方合決り構造とすることにより、目地部の処理を特に行う必要がないため、施工が容易となり、施工コストを大幅に低減することもできる。
また、上記留め付けユニットは、上記第1固定用開口部を左右に長い形状に形成してなる。それ故、上記留め付け金具を上記下敷板に対して左右にスライドさせることができる。即ち、上記留め付けユニットにおける上記下敷板が、上記金属下地に対して左右方向については決められた位置にしか固定できなくても、上記留め付け金具は、上記金属下地に対して左右方向についてある程度の範囲の任意の位置に固定することができる。
以上のごとく、本発明によれば、施工容易かつ外観意匠性に優れた外壁施工構造を得ることができる留め付けユニットを提供することができる。
第2の発明は、建物の構造躯体に固定した金属下地に、複数の四方合決り接合方式の外壁板を留め付けてなる外壁施工構造であって、
上下左右の4枚の上記外壁板の上下左右接合部には、該外壁板を上記金属下地に留め付けるための留め付けユニットが配されており、
該留め付けユニットは、下記の留め付け金具と、該留め付け金具の背面側に重なるように配置された下敷板と、該下敷板の背面側に配置された係合板と、該係合板に螺合した固定ネジとを有し、
上記留め付け金具は、上記外壁板の裏側面に当接する基板部と、該基板部の上端及び下端に形成され、それぞれ上記下敷板に当接する上方脚部及び下方脚部と、上記基板部から前方へ水平方向に立設された支承部と、該支承部から斜め上方へ屈曲した上板係止部と、上記支承部から斜め下方へ屈曲した下板係止部とを有しており、上記支承部よりも上方の基板部には、該基板部よりも後退した凹陥部が形成されていると共に、該凹陥部には上記固定ネジを挿通する第1固定用開口部を有し、
また、上記下敷板には、上記固定ネジを挿通するための第2固定用開口部が形成されており、
上記第1固定用開口部は、左右に長い形状を有しており、
上記留め付け金具は、上記下敷板に対して左右にスライドさせつつ上記金属下地に固定することができるよう構成されており、
上記留め付けユニットは、上記留め付け金具を、下側の上記外壁板の上辺部及び上側の上記外壁板の下辺部に係合させ、上記下敷板を上記金属下地に当接させ、上記係合板を上記金属下地に係合すると共に、該係合板に上記固定ネジを螺合して上記留め付け金具と上記下敷板とを上記金属下地に固定することにより上記外壁板を上記金属下地に留め付けていることを特徴とする外壁施工構造にある(請求項6)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記外壁施工構造は、上述のごとく、複数の四方合決り接合方式の外壁板を金属下地に留め付けてなり、4枚の外壁板の上下左右接合部には、上記留め付けユニットが配されている。そのため、外壁板の間の目地部が目立たず、外観意匠性に優れた外壁施工構造を得ることができる。
また、四方合決り構造とすることにより、目地部の処理を特に行う必要がないため、施工が容易となり、施工コストを大幅に低減することもできる。
また、上記留め付けユニットは、上記第1固定用開口部を左右に長い形状に形成してなり、上記留め付け金具を上記下敷板に対して左右にスライドさせることができる。即ち、上記留め付けユニットにおける上記下敷板が、上記金属下地に対して左右方向については決められた位置にしか固定できなくても、上記留め付け金具は、上記金属下地に対して左右方向についてある程度の範囲の任意の位置に固定することができる。
また、上記外壁施工構造は、金属下地を用いているため、強度、耐久性に優れている。
以上のごとく、本発明によれば、施工容易かつ外観意匠性に優れた外壁施工構造を提供することができる。
上記第1の発明(請求項1)において、上記留め付けユニットは、リフォーム用の外壁施工構造を構築する際に用いることもできる。この場合、金属下地は、既存壁(RC、ALC、レンガ、ブロック壁など)に直接固定されたり、また既存壁を介して構造躯体に固定されたりする。
また、上記金属下地は、例えば、上記構造躯体にそれぞれ略水平方向に固定される複数の金属ランナーと、該複数の金属ランナーに略鉛直方向に固定された複数の金属胴縁とを有するものとすることができる。
また、上記外壁板は、上辺部に設けた上部下実と、下辺部に設けた下部上実と、左右に設けた横下実及び横上実とを有する、いわゆる四方合決り構造の外壁板である。そして、上記四方合決り接合とは、下側の外壁板の上部下実に、上側の外壁板の下部上実を重ね、左側の外壁板の横下実に右側の外壁板の横上実を重ねて、外壁板同士を接合することをいう。
また、上記留め付け金具は、上記支承部よりも下方において、垂直方向に前方に立設された垂直立設部を有することが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記留め付けユニットを用いて外壁板を金属下地に留め付けるとき、上記垂直立設部には、例えば左下側の外壁板の側端面を当接させることができる。即ち、上記外壁板を左方から順に留め付ける場合、上記外壁板の右側端面を上記垂直立設部に当接させることができる。
これにより、上記外壁板の左右方向の位置を正確に合わせることができ、施工性が大きく改善される。しかも施工後の外壁板の左右のずれを防ぐことができるため、長期にわたる外壁施工構造の安定化を図ることができる。
また、上記第1の発明(請求項1)又は第2の発明(請求項6)において、上記留め付け金具及び上記下敷板は、上記係合板が回転している様子を上記留め付けユニットの前方から視認するための第1視認用開口部及び第2視認用開口部をそれぞれ有することが好ましい(請求項3、請求項8)。
この場合には、上記留め付けユニットを金属下地にネジ止め固定する作業を、容易かつ確実に行うことができる。
また、上記留め付け金具は、上記支承部と略同一高さ位置の略中央部分において上記基板部から前方へ立設された中央水平板部と、該中央水平板部の前端において鉛直方向に形成された中央前板部とを有し、また、上記上板係止部の先端と上記下板係止部の先端とは鉛直方向に形成された連設板によって連結されており、該連設板は、上記中央前板部よりも前方に配置しており、上記中央水平板部及び上記中央前板部の左右端部には、漏水防止用の弾性部材が上記中央水平板部の上面から上記中央前板部の前面にわたって連続して配設されていることが好ましい(請求項4、請求項9)。
この場合には、上記留め付けユニットの上側の2枚の外壁板の間の接合隙間部を伝って落下する雨水を、外壁板の前方へ排出することができる。
即ち、上記留め付け金具は、上記中央水平板部の左右端部の上面に上記弾性部材を配設している。そのため、上記留め付け金具の上方に配置する外壁板の下辺部は、上記弾性部材に密着する。
これにより、上記留め付け金具の中央水平板部に落下し、左右方向へ移動しようとする雨水は、上記弾性部材により堰き止められる。
更に、上記連設板は、上記中央前板部よりも前方に配置されている。そして、上記連設板に上側の外壁板の下部上実の裏側面が当接する。そのため、上記外壁板の下部上実の裏側面と、上記中央前板部との間に前方間隙が形成される。
これにより、上記中央水平板部と、その左右端部の弾性部材と、上記外壁板の下辺部との間に形成される空間は、上記前方間隙と共に、外壁施工構造の前方へ通じる通水路を構成する。
そのため、上記留め付け金具の中央水平板部に落下し、上記弾性部材により堰き止められた雨水は、上記通水路を通り壁面前方へ積極的に排出される。それ故、雨水が外壁施工構造の内部にまで浸入することがない。
このように、上記留め付け金具を用いることにより、上記雨水が外壁施工構造の内部に浸入することを確実に防ぐことができ、上記外壁板や下地材等の腐食や劣化を確実に防止することができる。この浸水防止機能の詳細については、後述の実施形態例において説明する。
なお、上記弾性部材としては、例えば、EPDM等からなる独立気泡の発泡体等を用いることができる。
また、上記下敷板は、背面に突出した背面リブを円環状又は円弧状に形成してなり、該背面リブの外周面は、上記金属下地を構成する金属胴縁の前面にその長さ方向に連続形成された前面開口部の開口端に当接するよう構成されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記留め付けユニットを、上記金属胴縁に対して正確な位置に固定することができる。また、上記背面リブが円環状又は円弧状に形成してあるため、上記留め付けユニットを上記金属胴縁に対して回動自在な状態で固定作業を行うことができる。
次に、上記第2の発明(請求項6)において、上記留め付け金具は、上記支承部よりも下方において、垂直方向に前方に立設された垂直立設部を有し、上記留め付けユニットの左下又は右下の外壁板は、その側端面を上記垂直立設部に当接させていることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記外壁板の左右方向の位置を正確に合わせることができ、施工性が大きく改善される。しかも施工後の外壁板の左右のずれを防ぐことができるため、長期にわたる外壁施工構造の安定化を図ることができる。
また、上記下敷板は、背面に突出した背面リブを円環状又は円弧状に形成してなり、該背面リブの外周面は、上記金属下地を構成する金属胴縁の前面にその長さ方向に連続形成された前面開口部の開口端に当接していることが好ましい(請求項10)。
この場合には、上記留め付けユニットを、上記金属胴縁に対して正確な位置に固定することができる。また、上記背面リブが円環状又は円弧状に形成してあるため、上記留め付けユニットを上記金属胴縁に対して回動自在な状態で固定作業を行うことができる。従って、一層容易かつ確実に外壁施工構造を施工することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる留め付けユニット及びこれを用いた外壁施工構造につき、図1〜図20を用いて説明する。
図6は、留め付け金具5の支承部54を通る切断面で切った外壁施工構造6の縦断面図であり、図11は、留め付けユニット1を配設する位置を説明するための外壁施工構造6の正面説明図であり、図14は、留め付け金具5の中央水平板部501を通る切断面で切った外壁施工構造6の縦断面図である。また、図15は、下側の外壁板4の上辺部41に留め付けユニット1を係止させた状態を表す上面図であり、図20は、図15のA−A線矢視断面相当を表した留め付けユニット1のの排水機能の説明図である。
また、図20における二点鎖線は各外壁板4の前方部分(意匠面)の輪郭を表す。そして、符号a2〜d2を付した二点鎖線で輪郭を示した外壁板4の前方部分は、それぞれ符号a1〜d1を付した実線で輪郭を示した外壁板4の後方部分と一体的になっている。また、符号4a、4b、4c、4dは、基準となる留め付けユニット1の、それぞれ左下、右下、左上、右上に配置される外壁板4を表す。即ち、外壁板4a〜4dは、それぞれ、後方部分の輪郭a1〜d1と前方部分の輪郭a2〜d2とを有する外壁板である。
留め付けユニット1は、図2に示すごとく、建物の構造躯体2に固定した金属下地3に、複数の四方合決り接合方式の外壁板4を留め付けるためのものである。
該留め付けユニット1は、図11に示すごとく、隣接配置される上下左右の4枚の上記外壁板4の接合中央部となる上下左右接合部64に配されるよう構成されている。そして、該留め付けユニット1は、図3に示すごとく、留め付け金具5と下敷板11と係合板12と固定ネジ13とを有する。
図6に示すごとく、上記留め付け金具5は、下側の上記外壁板4の上辺部41及び上側の上記外壁板4の下辺部42に係合する。上記下敷板11は、上記留め付け金具5の背面側に重なるように配置され上記金属下地3に当接する。上記係合板12は、上記下敷板11の背面側に配置されて上記金属下地3に係合することにより上記留め付け金具5及び上記下敷板11とを上記金属下地3に固定する。固定ネジ13は、係合板12に螺合して上記留め付け金具5と上記下敷板11とを上記金属下地3に固定する。
図3、図4、図6に示すごとく、上記留め付け金具5は、基板部51と、上方脚部52及び下方脚部53と、支承部54と、上板係止部55と、下板係止部56とを有している。
上記基板部51は、図6に示すごとく、上記外壁板4の裏側面46に当接する。上記上方脚部52及び下方脚部53は、基板部51の上端及び下端に形成され、それぞれ上記下敷板11に当接する。上記支承部54は、上記基板部51から前方へ水平方向に立設されている。上記上板係止部55は、該支承部54から斜め上方へ屈曲してなり、上記下板係止部56は、上記支承部54から斜め下方へ屈曲してなる。
また、上記支承部54よりも上方の基板部51には、該基板部51よりも後退した凹陥部57が形成されていると共に、該凹陥部57には上記固定ネジ13を挿通する第1固定用開口部58が設けてある。
また、上記下敷板11には、上記固定ネジ13を挿通するための第2固定用開口部118が形成されている。
図4に示すごとく、上記第1固定用開口部58は、左右に長い形状を有している。そして、図1、図7、図8に示すごとく、上記留め付け金具5は、上記下敷板11に対して左右にスライドさせつつ上記金属下地3に固定することができるよう構成されている。
また、図2に示すごとく、上記金属下地3は、上記構造躯体2にそれぞれ略水平方向に固定された複数の金属ランナー31と、該複数の金属ランナー31に略鉛直方向に固定された複数の金属胴縁32とを有する。なお、金属ランナー31を使用せずに、金属胴縁32を構造躯体2(柱)に直接固定することもできる。
該金属胴縁32は、ステンレス鋼を約1.2mmの厚みに押出成形することにより、断面略C字形状の長尺体として形成されている(図2、図13)。該金属胴縁32は、鉄あるいはアルミ材を用いてもよく、その形成方法は、押出成形以外にも曲げ加工を用いることもできる。
なお、上記金属ランナー31も、上記金属胴縁32と同様の形状を有している。
該金属ランナー31及び上記金属胴縁32は、図13に示すごとく、それぞれ、平板状の背板311、321と、該背板311、321の幅方向の端部から前方へ立設した一対の立設板311、321と、各立設板312、322の前端から互いに向き合う方向に屈曲された一対の前板313、323とを有する。
また、図11、図12に示すごとく、上記外壁板4は、上辺部41に設けた上部下実410と、下辺部42に設けた下部上実420と、右辺部43に設けた横下実430と、左辺部44に設けた横上実440とを有する、いわゆる四方合決り構造の外壁板である。そして、下側の外壁板4の上部下実410に上側の外壁板4の下部上実420を重ね、左側の外壁板4の横下実430に右側の外壁板4の横上実440を重ねて、四方合決り接合することにより、外壁施工構造6が構成されている。
また、図11、図12、図20に示すごとく、上記外壁板4の上部下実410及び横下実430の前面には、コーキング材49が打設してある。そして、該コーキング材49の上から他の外壁板4の下部上実420或いは横上実440が重なり、上記コーキング材49を押圧することにより、隣合う外壁板4の間の接合隙間部67、670からの雨水の浸入を防いでいる。
また、上記留め付け金具5は、上記支承部54よりも下方において、垂直方向に前方に立設された垂直立設部59(図3参照)を有する。
上記留め付け金具5及び上記下敷板11は、図4、図5にそれぞれ示すごとく、上記係合板12(図3参照)が回転している様子を上記留め付けユニット1の前方から視認するための第1視認用開口部511及び第2視認用開口部111をそれぞれ有する。
上記第1視認用開口部511は、上記留め付け金具5の上方脚部52に形成されており、上記第2視認用開口部111は、上記下敷板11における上記第2固定用開口部118の上方に形成されている。そして、図1、図7、図8に示すごとく、上記第1視認用開口部511と第2視認用開口部111とが、その一部又は全部において互いに重なり合うようにして、留め付け金具5と下敷板11とが組み合わされている。
また、図12、図14、図15に示すごとく、上記留め付け金具5は、上記支承部54と略同一高さ位置の略中央部分において上記基板部51から前方へ立設された中央水平板部501と、該中央水平板部501の前端において鉛直方向に形成された中央前板部502とを有する。また、図3、図6、図12に示すごとく、上記上板係止部55の先端と上記下板係止部56の先端とは鉛直方向に形成された連設板556によって連結されている。
該連設板556は、図15に示すごとく、上記中央前板部502よりも前方に配置している。そして、図1、図12、図14、図15に示すごとく、上記中央水平板部501及び上記中央前板部502の左右端部には、漏水防止用の弾性部材503が上記中央水平板部501の上面から上記中央前板部502の前面にわたって連続して配設されている。
上記弾性部材503としては、例えば、EPDM等からなる独立気泡の発泡体を用いることができる。
また、図16に示すごとく、上記下敷板11は、背面に突出した背面リブ114を円弧状に形成してなり、該背面リブ114の外周面は、上記金属下地3を構成する金属胴縁32の前面にその長さ方向に連続形成された前面開口部321の開口端322に当接する。
また、図3、図5〜図8に示すごとく、上記下敷板11には、上記第2視認用開口部111の上方において前方へ突出した上方ガイド突起112が形成されている。また、上記下敷板11は、上記第2固定用開口部118の下方に、前方へ隆起した前面リブ113を上記下敷板11の全幅にわたって設けてなる。
上記上方ガイド部112は、上記留め付け金具5の上端部をガイドして、該留め付け金具5の左右のスライドを円滑に行うことができるようにしている。
また、上記係合板12は、図6、図9に示すごとく、上記固定ネジ13のネジ溝131に嵌合させる嵌合爪121を設けてなる。該嵌合爪121がネジ溝131に嵌合することにより、固定ネジ13の緩みを防止して、外壁施工構造6の耐久性の向上を図っている。
本例の外壁施工構造6は、図6に示すごとく、上記留め付けユニット1によって、上記外壁板4を上記金属下地3に留め付けることにより構築されている。
即ち、上記留め付け金具5を、下側の上記外壁板4の上辺部41及び上側の上記外壁板4の下辺部42に係合させ、上記下敷板11を上記金属下地3の前面に当接させている。そして、上記係合板12を上記金属下地3に係合すると共に、該係合板12に上記固定ネジ13を螺合して上記留め付け金具5と上記下敷板11とを上記金属下地3に固定している。これによって、上記外壁板4を上記金属下地3に留め付けている。
また、図6、図15、図19に示すごとく、上記留め付けユニット1は、上記係合板12を上記金属胴縁32における一対の前板323に係合することにより、上記金属胴縁32に固定されている。
また、図2に示すごとく、上記外壁板4は、上下左右接合部64以外においては、例えば従来よりある留め付け金具61(特開2003−213885号公報参照)によって留め付けることができる。また、最下段の外壁板4の下辺部42は、例えば同じく従来よりあるスタータ金具63によって支承されている。
上記留め付けユニット1を用いて外壁板4を金属下地3に留め付けるに当っては、下側に配された2枚の外壁板4の間の接合隙間部67に上記垂直立設部59を挿入しつつ、上記下板係止部56を、上記外壁板4の上辺部41における上部下実410に係止させる(図6、図12参照)。このとき、上記垂直立設部59を上記接合隙間部67に挿入して、図15に示すごとく、上記垂直立設部59を、左側の外壁板4の右の側端面431に当接させる。
次いで、上記留め付けユニット1を上記金属胴縁32に固定する。このとき、図17に示すごとく、上記係合板12を上記金属胴縁32における一対の前板323の間から挿入する。次いで、図18、図19に示すごとく、上記固定ネジ13を締める方向に回転させることにより上記係合板12を回動させると共に前進させ、上記前板323の背面に係合させる。
上記係合板12を回動させる際には、上記留め付け金具5及び下敷板11にそれぞれ形成された第1視認用開口部511及び第2視認用開口部521から、上記固定ネジ13の回転に伴って係合板12が確実に回動しているかを、施工者が視認することができる。
また、上記スタータ金具63、及び上下左右接合部64以外の上記留め付け金具61も、同様の係合板によって金属胴縁32に固定されている。
そして、上方の外壁板4を配置する際には、図6に示すごとく、該外壁板4の下辺部42を、上記留め付けユニット1における留め付け金具5の支承部54に支承させると共に上板係止部55に係止させる。具体的には、上記下辺部42における下部上実420の後方に設けた下辺係合部421を、支承部54に支承させると共に上板係止部55に係止させる。
このとき、図6、図12、図15に示すごとく、上記留め付け金具5に設けられた弾性部材503を、上記下辺係合部421及び上記下部上実420の裏側面422に密着させる。また、上記留め付け金具5の連設板556に、上記外壁板4の下部上実420の裏側面422を当接させる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記留め付けユニット1は、上記のごとく四方合決り接合方式の4枚の外壁板4の上下左右接合部64に配され、該外壁板4を金属下地3に留め付けることができる。そのため、上記留め付けユニット1を用いることにより、容易に四方合決りの外壁施工構造6を得ることができる。そして、この四方合決りの外壁施工構造6は、外壁板4の間の目地部が目立たないため、外観意匠性に優れている。
また、四方合決り構造とすることにより、目地部のシーリング処理を特に行う必要がないため、施工が容易となり、施工コストを大幅に低減することもできる。
また、上記留め付けユニット1は、上記第1固定用開口部58を左右に長い形状に形成してなる。それ故、図7、図8に示すごとく、上記留め付け金具5を上記下敷板11に対して左右にスライドさせることができる。即ち、上記留め付けユニット1における上記下敷板11が、上記金属下地3に対して左右方向については決められた位置にしか固定できなくても、上記留め付け金具5は、上記金属下地3に対して左右方向の位置調整をして適切な位置に固定することができる。
また、上記留め付け金具5は上記垂直立設部59を有し、図15に示すごとく、上記留め付けユニット1の左下の外壁板4は、その側端面431を上記垂直立設部59に当接させている。これにより、上記外壁板4の左右方向の位置を正確に合わせることができ、施工性が大きく改善される。しかも施工後の外壁板4の左右のずれを防ぐことができるため、長期にわたる外壁施工構造6の安定化を図ることができる。
また、上記留め付け金具5及び上記下敷板11は、上記第1視認用開口部511及び第2視認用開口部111をそれぞれ有するため、図10に示すごとく、これらを通して係合板12の回動を視認することができる。それ故、上記留め付けユニット1を金属下地3にネジ止め固定する作業を、容易かつ確実に行うことができる。
また、上記留め付け金具5は、上記中央水平板部501と上記中央前板部502とを有し、また、上記連設板556を上記中央前板部501よりも前方に配置しており、上記中央水平板部501及び上記中央前板部502の左右端部には、漏水防止用の弾性部材503が配設されている。
そのため、図20に示すごとく、上記留め付けユニット1の上側の2枚の外壁板4の間の接合隙間部67を伝って落下する雨水7を、外壁板4の前方へ排出することができる。
即ち、上記留め付け金具5は、上記中央水平板部501の左右端部の上面に上記弾性部材503を配設している。そのため、上記留め付け金具5の上方に配置する外壁板4の下辺部42(下部上実420の裏側面422及び下辺係合部421)は、上記弾性部材503に密着する。
これにより、上記留め付け金具5の中央水平板部501に落下し、左右方向へ移動しようとする雨水7は、上記弾性部材503により堰き止められる。
更に、図15に示すごとく、上記連設板556は、上記中央前板部502よりも前方に配置されている。そして、図6に示すごとく、上記連設板556に上側の外壁板4の下部上実420の裏側面422が当接する。そのため、図14、図15に示すごとく、上記外壁板4の下部上実42の裏側面422と、上記中央前板部502との間に前方間隙14が形成される。
これにより、上記中央水平板部501と、その左右端部の弾性部材503と、上記外壁板4の下辺部42との間に形成される空間は、上記前方間隙14と共に、外壁施工構造6の前方へ通じる通水路140を構成する。
そのため、図20に示すごとく、上記留め付け金具5の中央水平板部501に落下し、上記弾性部材503により堰き止められた雨水7は、上記通水路140を通り壁面前方へ積極的に排出される。それ故、雨水7が外壁施工構造6の内部にまで浸入することがない。
即ち、図20に示すごとく、左右の外壁板4の間の接合隙間部67に浸入した雨水7は、上記コーキング材49によって横方向への移動が阻止され、上記接合隙間部67を伝って下方へ落下する。そして、雨水7は留め付け金具5の中央前板部502の前面を通過し、更に下方に続く接合隙間部67へ移動し落下する。
また、上記接合隙間部67を伝って下方へ落下してきた上記雨水7が、上記留め付け金具5の中央水平板部54の上面にも落下することがある。そして、この雨水7は、上記中央水平板部54上において左右へ向かって移動しようとする。
しかし、上記中央水平板部54の左右端部に上記弾性部材503が配設されていることにより、上記雨水7は堰き止められる。
従って、上記雨水7は、上記左右の弾性部材503の間に形成された上記通水路140を伝って、上記中央前板部502を乗り越えるしかなくなる。これにより、雨水7は、上下の外壁板2の接合隙間部670から壁面前方へ排出されることになる。
このように、上記留め付け金具5を用いることにより、上記雨水7が外壁施工構造5の内部に浸入することを確実に防ぐことができ、上記外壁板2や構造躯体3の腐食や劣化を確実に防止することができる。
また、上記弾性部材503は、独立気泡のゴム発泡体からなるため、該弾性部材503自体が雨水を吸収することもなく、一層確実に雨水7の浸入を防ぐことができる。
また、図5、図16に示すごとく、上記下敷板11は、背面リブ114を形成してなり、該背面リブ114の外周面は、上記金属胴縁32の前面開口部321の開口端322に当接する。これにより、上記留め付けユニット1を、上記金属胴縁32に対して正確な位置に固定することができる。また、上記背面リブ114が円弧状に形成してあるため、上記留め付けユニット1を上記金属胴縁32に対して回動自在な状態で固定作業を行うことができる。
以上のごとく、本例によれば、施工容易かつ外観意匠性に優れた外壁施工構造を得ることができる留め付けユニット及び外壁施工構造を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図21、図22に示すごとく、本発明の留め付けユニット1を、リフォーム用の外壁施工構造60に用いた例である。
この場合、金属下地3は、既存壁62を介して構造躯体2に固定される。上記既存壁62は、例えばモルタル壁やRC、ALC、ブロック、レンガ壁等種々の材質のものとすることができる。
その他は、実施例1と同様である。なお、金属ランナー31は使用しなくてもよい。
本例のように、既存壁62の上から新たな外壁板4を配設してリフォームする際には、上記金属下地3を用いた工法は、施工性の点でもより有効である。即ち、新たな外壁板4の下地材として、強度に優れた上記金属下地3を用いることにより、その固定箇所を少なくすることができ、施工性を大幅に向上させることができる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例1における、留め付けユニットの正面図。 実施例1における、外壁施工構造の正面図。 実施例1における、留め付けユニットの側面図。 実施例1における、留め付け金具の正面図。 実施例1における、下敷板の正面図。 実施例1における、留め付け金具の支承部を通る切断面で切った外壁施工構造の縦断面図。 実施例1における、留め付け金具を右方にスライドさせた状態の留め付けユニットの正面図。 実施例1における、留め付け金具を左方にスライドさせた状態の留め付けユニットの正面図。 実施例1における、留め付けユニットの背面図。 実施例1における、第1視認用開口部及び第2視認用開口部から係合板を確認できることを示す留め付けユニットの正面図。 実施例1における、外壁施工構造の正面図。 実施例1における、外壁施工構造の斜視図。 実施例1における、金属ランナー又は金属胴縁の斜視図。 実施例1における、留め付け金具の中央水平板部を通る切断面で切った外壁施工構造の縦断面図。 実施例1における、下側の外壁板の上辺部に留め付けユニットを係止させた状態を表す上面図。 実施例1における、留め付けユニットを金属下地に配置した状態を金属胴縁の前板の後方から見た説明図。 実施例1における、金属胴縁への留め付け金具の固定方法の説明図。 図17に続く、留め付け金具の固定方法の説明図。 図18に続く、留め付け金具の固定方法の説明図。 図11のA−A線矢視断面相当における、雨水を排出する構造の説明図。 実施例2における、外壁施工構造の正面図。 実施例2における、外壁施工構造の縦断面図。
符号の説明
1 留め付けユニット
11 下敷板
111 第2固定用開口部
12 係合板
13 固定ネジ
2 構造躯体
3 金属下地
4 外壁板
5 留め付け金具
51 基板部
52 上方脚部
53 下方脚部
54 支承部
55 上板係止部
56 下板係止部
57 凹陥部
58 第1固定用開口部
6 外壁施工構造

Claims (10)

  1. 建物の構造躯体に固定した金属下地に、複数の四方合決り接合方式の外壁板を留め付けるための留め付けユニットであって、
    該留め付けユニットは、上下左右の4枚の上記外壁板の上下左右接合部に配されるよう構成されており、下側の上記外壁板の上辺部及び上側の上記外壁板の下辺部に係合する留め付け金具と、該留め付け金具の背面側に重なるように配置され上記金属下地に当接する下敷板と、該下敷板の背面側に配置されて上記金属下地に係合することにより上記留め付け金具及び上記下敷板とを上記金属下地に固定するための係合板と、該係合板に螺合して上記留め付け金具と上記下敷板とを上記金属下地に固定する固定ネジとを有し、
    上記留め付け金具は、上記外壁板の裏側面に当接する基板部と、該基板部の上端及び下端に形成され、それぞれ上記下敷板に当接する上方脚部及び下方脚部と、上記基板部から前方へ水平方向に立設された支承部と、該支承部から斜め上方へ屈曲した上板係止部と、上記支承部から斜め下方へ屈曲した下板係止部とを有しており、上記支承部よりも上方の基板部には、該基板部よりも後退した凹陥部が形成されていると共に、該凹陥部には上記固定ネジを挿通する第1固定用開口部を有し、
    また、上記下敷板には、上記固定ネジを挿通するための第2固定用開口部が形成されており、
    上記第1固定用開口部は、左右に長い形状を有しており、
    上記留め付け金具は、上記下敷板に対して左右にスライドさせつつ上記金属下地に固定することができるよう構成されていることを特徴とする留め付けユニット。
  2. 請求項1において、上記留め付け金具は、上記支承部よりも下方において、垂直方向に前方に立設された垂直立設部を有することを特徴とする留め付けユニット。
  3. 請求項1又は2において、上記留め付け金具及び上記下敷板は、上記係合板が回転している様子を上記留め付けユニットの前方から視認するための第1視認用開口部及び第2視認用開口部をそれぞれ有することを特徴とする留め付けユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記留め付け金具は、上記支承部と略同一高さ位置の略中央部分において上記基板部から前方へ立設された中央水平板部と、該中央水平板部の前端において鉛直方向に形成された中央前板部とを有し、また、上記上板係止部の先端と上記下板係止部の先端とは鉛直方向に形成された連設板によって連結されており、該連設板は、上記中央前板部よりも前方に配置しており、上記中央水平板部及び上記中央前板部の左右端部には、漏水防止用の弾性部材が上記中央水平板部の上面から上記中央前板部の前面にわたって連続して配設されていることを特徴とする留め付けユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記下敷板は、背面に突出した背面リブを円環状又は円弧状に形成してなり、該背面リブの外周面は、上記金属下地を構成する金属胴縁の前面にその長さ方向に連続形成された前面開口部の開口端に当接するよう構成されていることを特徴とする留め付けユニット。
  6. 建物の構造躯体に固定した金属下地に、複数の四方合決り接合方式の外壁板を留め付けてなる外壁施工構造であって、
    上下左右の4枚の上記外壁板の上下左右接合部には、該外壁板を上記金属下地に留め付けるための留め付けユニットが配されており、
    該留め付けユニットは、下記の留め付け金具と、該留め付け金具の背面側に重なるように配置された下敷板と、該下敷板の背面側に配置された係合板と、該係合板に螺合した固定ネジとを有し、
    上記留め付け金具は、上記外壁板の裏側面に当接する基板部と、該基板部の上端及び下端に形成され、それぞれ上記下敷板に当接する上方脚部及び下方脚部と、上記基板部から前方へ水平方向に立設された支承部と、該支承部から斜め上方へ屈曲した上板係止部と、上記支承部から斜め下方へ屈曲した下板係止部とを有しており、上記支承部よりも上方の基板部には、該基板部よりも後退した凹陥部が形成されていると共に、該凹陥部には上記固定ネジを挿通する第1固定用開口部を有し、
    また、上記下敷板には、上記固定ネジを挿通するための第2固定用開口部が形成されており、
    上記第1固定用開口部は、左右に長い形状を有しており、
    上記留め付け金具は、上記下敷板に対して左右にスライドさせつつ上記金属下地に固定することができるよう構成されており、
    上記留め付けユニットは、上記留め付け金具を、下側の上記外壁板の上辺部及び上側の上記外壁板の下辺部に係合させ、上記下敷板を上記金属下地に当接させ、上記係合板を上記金属下地に係合すると共に、該係合板に上記固定ネジを螺合して上記留め付け金具と上記下敷板とを上記金属下地に固定することにより上記外壁板を上記金属下地に留め付けていることを特徴とする外壁施工構造。
  7. 請求項6において、上記留め付け金具は、上記支承部よりも下方において、垂直方向に前方に立設された垂直立設部を有し、上記留め付けユニットの左下又は右下の外壁板は、その側端面を上記垂直立設部に当接させていることを特徴とする外壁施工構造。
  8. 請求項6又は7において、上記留め付け金具及び上記下敷板は、上記係合板が回転している様子を上記留め付けユニットの前方から視認するための第1視認用開口部及び第2視認用開口部をそれぞれ有することを特徴とする外壁施工構造。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項において、上記留め付け金具は、上記支承部と略同一高さ位置の略中央部分において上記基板部から前方へ立設された中央水平板部と、該中央水平板部の前端において鉛直方向に形成された中央前板部とを有し、また、上記上板係止部の先端と上記下板係止部の先端とは鉛直方向に形成された連設板によって連結されており、該連設板は、上記中央前板部よりも前方に配置しており、上記中央水平板部及び上記中央前板部の左右端部には、漏水防止用の弾性部材が上記中央水平板部の上面から上記中央前板部の前面にわたって連続して配設されていることを特徴とする外壁施工構造。
  10. 請求項6〜9のいずれか一項において、上記下敷板は、背面に突出した背面リブを円環状又は円弧状に形成してなり、該背面リブの外周面は、上記金属下地を構成する金属胴縁の前面にその長さ方向に連続形成された前面開口部の開口端に当接していることを特徴とする外壁施工構造。
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