JP2006239791A - シート切断装置及びシート切断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 切り口面全体に亘って傾斜した切り口面とするシート切断装置を得る。
【解決手段】 ゴムシートSの延びる方向Xと直交する方向に沿って、ゴムシートSを切断し得るように、カッタ12がゴムシートSの上方に位置している。カッタ12により切断され得る部分を挟んだゴムシートSの下方に、後部アンビル14及び前部アンビル16が配置され、前部アンビル16の上昇に伴って、ゴムシートSの長手方向Lをカッタ12に対して傾ける。上昇する側の前部アンビル16に、先端側を斜面とした形のシート受け部材24が一体的に設置された構造となり、前部アンビル16が上昇した際に、シート受け部材24の先端側でゴムシートSを下方から押さえる。カッタ12により切断され得る部分を挟んだゴムシートSの上方部分に、上方からゴムシートSを押さえつける為の後部クランプ18及び前部クランプ20が、それぞれ配置される。
【選択図】 図1
【解決手段】 ゴムシートSの延びる方向Xと直交する方向に沿って、ゴムシートSを切断し得るように、カッタ12がゴムシートSの上方に位置している。カッタ12により切断され得る部分を挟んだゴムシートSの下方に、後部アンビル14及び前部アンビル16が配置され、前部アンビル16の上昇に伴って、ゴムシートSの長手方向Lをカッタ12に対して傾ける。上昇する側の前部アンビル16に、先端側を斜面とした形のシート受け部材24が一体的に設置された構造となり、前部アンビル16が上昇した際に、シート受け部材24の先端側でゴムシートSを下方から押さえる。カッタ12により切断され得る部分を挟んだゴムシートSの上方部分に、上方からゴムシートSを押さえつける為の後部クランプ18及び前部クランプ20が、それぞれ配置される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シートの切り口面全体に亘って傾斜した切り口面とし得るようにしたシート切断装置及びシート切断方法に関し、特にコード入りのゴムシートを用いたゴム製品であるタイヤやコード入りブラダー等の成型工程に好適なものである。
タイヤやコード入りブラダー等の成型工程においては、下記の特許文献1〜3に示されるような従来の方法が知られていて、コードとゴム材の2層で構成されるコード入りのゴムシートに対してカッタを傾けて突き刺すことが行われている。しかし、このようにカッタを傾けて突き刺そうとした場合、ゴムシートが逃げたり、ゴムシート上をカッタが滑ったりして、所定の位置に刺さらず、また、カッタが突き刺されたゴムシートの部分が動き、切り口に傾斜が付かないことがあった。
そこで、コード入りのゴムシートの切り口面に傾斜を付けて切断するには、ゴムシートに対して垂直にカッタを入れて突き刺した後に、カッタを寝かせるように傾けた状態としてからカッタを横行させて切断する方法や、端部を垂直に切った後にその切り口から傾けて差し込んだカッタを横行させて切断する方法が、考えられるようになった。
特開平08−332678号公報
特開平08−71981号公報
特表2002−527252号公報
この結果、上記の方法によりゴムシートの所定の位置にカッタを容易に突き刺すことが可能となったが、これらの方法では、カッタを突き刺したゴムシートの箇所には傾斜が付かないことから、切り口全体を傾斜面とすることは出来なかった。
本発明は上記事実を考慮し、シートの切り口面全体に亘って傾斜した切り口面とし得るようにしたシート切断装置及びシート切断方法を提供することが目的である。
本発明は上記事実を考慮し、シートの切り口面全体に亘って傾斜した切り口面とし得るようにしたシート切断装置及びシート切断方法を提供することが目的である。
請求項1に係るシート切断装置は、シートを切断し得るカッタと、
カッタにより切断され得る部分を挟んだ位置のシートの下方にそれぞれ配置され且つ、シートの長手方向をカッタに対して傾け得る一対のシート傾斜支持部材と、
カッタにより切断され得る部分を挟んでそれぞれ配置され且つ、一対のシート傾斜支持部材とでシートをそれぞれ挟持する一対のシート押さえ部材と、
シートの下方における一対のシート傾斜支持部材間に配置され且つ、シートを下方から押さえるシート受け部材と、
を有することを特徴とする。
カッタにより切断され得る部分を挟んだ位置のシートの下方にそれぞれ配置され且つ、シートの長手方向をカッタに対して傾け得る一対のシート傾斜支持部材と、
カッタにより切断され得る部分を挟んでそれぞれ配置され且つ、一対のシート傾斜支持部材とでシートをそれぞれ挟持する一対のシート押さえ部材と、
シートの下方における一対のシート傾斜支持部材間に配置され且つ、シートを下方から押さえるシート受け部材と、
を有することを特徴とする。
請求項1に係るシート切断装置の作用を以下に説明する。
本請求項では、カッタにより切断され得るシートの部分を挟んだシートの下方にそれぞれ位置する一対のシート傾斜支持部材によって、シートの長手方向がカッタに対して傾けられてシートが配置されている。
本請求項では、カッタにより切断され得るシートの部分を挟んだシートの下方にそれぞれ位置する一対のシート傾斜支持部材によって、シートの長手方向がカッタに対して傾けられてシートが配置されている。
さらに、このカッタにより切断され得る部分を挟んでそれぞれ配置される一対のシート押さえ部材が、一対のシート傾斜支持部材とでシートをそれぞれ挟持しており、また、シートの下方における一対のシート傾斜支持部材間に配置されるシート受け部材が、シートを下方から押さえる構造になっている。
つまり、一対のシート傾斜支持部材の内の一方のシート傾斜支持部材だけを例えば上昇することで、カッタに対して斜めにシートをセットすることができる。さらに、一対のシート押さえ部材と一対のシート傾斜支持部材とでシートをそれぞれ挟持した状態で、カッタをシートに突き刺すが、このカッタの突き刺し時においてシートは下方向へ逃げようとする。
しかし、本請求項によれば、シート受け部材がシートを下方から押さえて、その逃げを抑制する。そしてこの後、カッタを横行させてこのカッタによってシートが切断されるが、この際、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートがそれぞれ挟持されているので、シートが動かないように固定される。
以上より、本請求項に係るシート切断装置によれば、カッタを傾けるのではなくシートを傾け、さらにカッタが横行する部分を挟んだ両側にシート押さえ部材を設けると共に、シートを下方から押さえるシート受け部材を設けて、カッタのシートへの挿入時にシートが下方向に逃げないようにしたことで、シートの切り口面全体に亘って傾斜面にできるようになった。
請求項2に係るシート切断装置の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項1と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、一対のシート傾斜支持部材の内の一方を上昇させることで、シートの長手方向をカッタに対して傾けるという構成を有している。つまり、本請求項では、単に一方のシート傾斜支持部材を上昇させるという簡易な構造により、カッタに対して長手方向を傾けてシートをセットできるので、シートの切断の際のコストが増大することもなくなる。
本請求項では請求項1と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、一対のシート傾斜支持部材の内の一方を上昇させることで、シートの長手方向をカッタに対して傾けるという構成を有している。つまり、本請求項では、単に一方のシート傾斜支持部材を上昇させるという簡易な構造により、カッタに対して長手方向を傾けてシートをセットできるので、シートの切断の際のコストが増大することもなくなる。
請求項3に係るシート切断装置の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項1と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、上昇する側の一方のシート傾斜支持部材にシート受け部材を一体的に設置したという構成を有している。つまり、本請求項では、上昇する側となる一方のシート傾斜支持部材にシート受け部材を一体的に設置することで、カッタの挿入箇所近傍のシートの下方をこのシート受け部材で確実に押さえられるようになり、これに伴ってカッタが一層確実にシートに挿入できるようになった。
本請求項では請求項1と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、上昇する側の一方のシート傾斜支持部材にシート受け部材を一体的に設置したという構成を有している。つまり、本請求項では、上昇する側となる一方のシート傾斜支持部材にシート受け部材を一体的に設置することで、カッタの挿入箇所近傍のシートの下方をこのシート受け部材で確実に押さえられるようになり、これに伴ってカッタが一層確実にシートに挿入できるようになった。
請求項4に係るシート切断方法は、一対のシート傾斜支持部材によりシートの長手方向をカッタに対して斜めに配置し、カッタでシートを切断する際に、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートを挟持することにより、シートが動かないように固定することを特徴とする。
請求項4に係るシート切断方法の作用を以下に説明する。
本請求項によれば、一対のシート傾斜支持部材によりシートの長手方向をカッタに対して斜めに配置し、カッタでシートを切断する際には、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートを挟持することにより、シートが動かないように固定したことで、請求項1と同様にシートの切り口面全体に亘って傾斜面にできるようになった。
本請求項によれば、一対のシート傾斜支持部材によりシートの長手方向をカッタに対して斜めに配置し、カッタでシートを切断する際には、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートを挟持することにより、シートが動かないように固定したことで、請求項1と同様にシートの切り口面全体に亘って傾斜面にできるようになった。
請求項5に係るシート切断方法は、一対のシート傾斜支持部材によりシートの長手方向をカッタに対して斜めに配置し、
次に、カッタをシートに突き刺す際に、シート受け部材によりシートを下方から押さえて下方にシートが逃げないようにし、
この後、カッタを横行させてシートを切断する際に、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートをそれぞれ挟持することにより、シートが動かないように固定することを特徴とする。
次に、カッタをシートに突き刺す際に、シート受け部材によりシートを下方から押さえて下方にシートが逃げないようにし、
この後、カッタを横行させてシートを切断する際に、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートをそれぞれ挟持することにより、シートが動かないように固定することを特徴とする。
請求項5に係るシート切断方法の作用を以下に説明する。
本請求項によれば、まず、一対のシート傾斜支持部材によりシートの長手方向をカッタに対して斜めに配置した状態としておいて、カッタをシートに突き刺す際には、シート受け部材によりシートを下方から押さえて、下方にシートが逃げないようにした。この後、カッタを横行させてシートを切断する際に、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートをそれぞれ挟持しているので、シートが動かないように固定される。
本請求項によれば、まず、一対のシート傾斜支持部材によりシートの長手方向をカッタに対して斜めに配置した状態としておいて、カッタをシートに突き刺す際には、シート受け部材によりシートを下方から押さえて、下方にシートが逃げないようにした。この後、カッタを横行させてシートを切断する際に、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートをそれぞれ挟持しているので、シートが動かないように固定される。
従って、本請求項に係るシート切断方法によれば、カッタを傾けるのではなくシートを傾け、さらにカッタが横行する部分を挟んだ両側でシートを押さえるようにすると共に、シートをシート受け部材で下方から押さえて、カッタのシートへの挿入時にシートが下方向に逃げないようにしたことで、請求項1と同様にシートの切り口面全体に亘って傾斜面にできるようになった。
請求項6及び請求項7に係るシート切断方法の作用を以下に説明する。
本請求項では請求項5と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、請求項6では、一対のシート傾斜支持部材の内の一方を上昇させることで、シートの長手方向をカッタに対して傾けるという構成を有し、請求項7では、上昇する側の一方のシート傾斜支持部材にシート受け部材が一体的に設置されているという構成を有している。つまり、本請求項では、請求項2及び請求項3と同様の構成を有しているので、これら請求項と同様に作用することになる。
本請求項では請求項5と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、請求項6では、一対のシート傾斜支持部材の内の一方を上昇させることで、シートの長手方向をカッタに対して傾けるという構成を有し、請求項7では、上昇する側の一方のシート傾斜支持部材にシート受け部材が一体的に設置されているという構成を有している。つまり、本請求項では、請求項2及び請求項3と同様の構成を有しているので、これら請求項と同様に作用することになる。
以上説明したように本発明の上記構成によれば、シートの切り口面全体に亘って傾斜した切り口面とし得るようにしたシート切断装置及びシート切断方法を提供できるという優れた効果を有する。
本発明に係るシート切断装置及びシート切断方法の一実施の形態を図1から図4に基づき、説明する。図1(A)〜(D)は、本実施の形態に係るシート切断装置10の動作を表す図である。また、図2(A)に示すコードCとゴム材Rとから成る2層で構成されるコード入りのゴムシートSが、この図1の左右方向をその延びる方向Xとして配置されている。
このゴムシートSの延びる方向Xと直交する方向とされる横行方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って、このゴムシートSを切断し得るように、図1に示すカッタ12がゴムシートSの上方に位置している。カッタ12により切断され得る部分を挟んだゴムシートSの下方の位置には、切断され得る部分の周辺を上方に若干突出させる形に形成された一対のシート傾斜支持部材である後部アンビル14及び前部アンビル16がそれぞれ配置されている。
これら一対のアンビル14、16は、図示しないモータ等の駆動源からの力をリンクやギヤ等に伝達することで、個々に上下動可能な構造になっているが、この内の前部アンビル16は特に高く上昇可能な構造になっている。そして、この前部アンビル16の上昇に伴って、図1(C)、(D)に示すようにゴムシートSの長手方向Lをカッタ12に対して傾けられるようになっている。
一方、高く上昇する側の前部アンビル16には、U字形であって若干短く形成された先端側を斜面とした形のシート受け部材24がその基端側を支持される形で、一体的に設置された構造ともなっている。この為、ゴムシートSの下方における一対のアンビル14、16間にこのシート受け部材24が配置されて、前部アンビル16が上昇した際に、このシート受け部材24の先端側でゴムシートSを下方から押さえられるようになる。
また、カッタ12により切断され得る部分を挟んだゴムシートSの上方部分には、上方から幅全体に亘ってゴムシートSを押さえつける為の一対のシート押さえ部材である後部クランプ18及び前部クランプ20が、一対のアンビル14、16に対応した位置関係で、それぞれ配置されている。この為、本実施の形態では、一対のクランプ18、20と一対のアンビル14、16とでゴムシートSをそれぞれ挟持するようになっている。
次に、本実施の形態に係るシート切断装置10の作用を以下に説明する。
本実施の形態に係るシート切断装置10では、カッタ12により切断され得るゴムシートSの部分を挟んだゴムシートSの下方に一対のアンビル14、16がそれぞれ位置し、これら一対のアンビル14、16の内の前部アンビル16を上昇させることによって、ゴムシートSの長手方向Lがカッタ12に対して傾けられた形で、ゴムシートSが配置されるようになる。
本実施の形態に係るシート切断装置10では、カッタ12により切断され得るゴムシートSの部分を挟んだゴムシートSの下方に一対のアンビル14、16がそれぞれ位置し、これら一対のアンビル14、16の内の前部アンビル16を上昇させることによって、ゴムシートSの長手方向Lがカッタ12に対して傾けられた形で、ゴムシートSが配置されるようになる。
さらに、ゴムシートSの切断時には、このカッタ12により切断され得る部分を挟んでそれぞれ配置される一対のクランプ18、20が、一対のアンビル14、16とでゴムシートSをそれぞれ挟持するようになっている。また、上昇する側の前部アンビル16に一体的に設置されてゴムシートSの下方における一対のアンビル14、16間に配置されるシート受け部材24が、ゴムシートSを下方から押さえる構造になっている。
つまり、本実施の形態によれば、一対のアンビル14、16の内の前部アンビル16だけを上昇することで、カッタ12に対して斜めにゴムシートSをセットすることができる。さらに、一対のクランプ18、20と一対のアンビル14、16とでゴムシートSをそれぞれ挟持した状態で、カッタ12をゴムシートSに突き刺すが、このカッタ12の突き刺し時においてゴムシートSは下方向へ逃げようとする。
しかし、本実施の形態によれば、シート受け部材24がゴムシートSを下方から押さえて、その逃げを抑制する。そしてこの後、カッタ12を横行させてこのカッタ12によってゴムシートSが切断されるが、この際、一対のクランプ18、20と一対のアンビル14、16とでゴムシートSがそれぞれ挟持されているので、ゴムシートSが動かないように固定される。
以上より、本実施の形態に係るシート切断装置10によれば、カッタ12を傾けるのではなくゴムシートSを傾け、さらにカッタ12が横行する部分を挟んだ両側にクランプ18、20を設けると共に、ゴムシートSを下方から押さえるシート受け部材24を設けて、カッタ12のゴムシートSへの挿入時にゴムシートSが下方向に逃げないようにしたことで、ゴムシートSの切り口面S1全体に亘って、図2(B)に示すように傾斜面にできるようになった。
一方、本実施の形態では、単に前部アンビル16を上昇させるという簡易な構造により、カッタ12に対して長手方向Lを傾けてゴムシートSをセットできるので、ゴムシートSの切断の際のコストが増大することもなくなる。
さらに、本実施の形態によれば、上昇する側となる前部アンビル16にシート受け部材24を一体的に設置することで、カッタ12の挿入箇所近傍のゴムシートSの下方をこのシート受け部材24で確実に押さえられるようになり、これに伴ってカッタ12が一層確実にゴムシートSに挿入できるようになった。
次に、本実施の形態に係るシート切断方法の手順を具体的に説明する。
本実施の形態によれば、まず、図1(A)に示すようにゴムシートSが一対のアンビル14、16上にセットされてから、図1(B)に示すように後部クランプ18が下降し、ゴムシートSを後部クランプ18と後部アンビル14とで挟持してずれないように固定する。
本実施の形態によれば、まず、図1(A)に示すようにゴムシートSが一対のアンビル14、16上にセットされてから、図1(B)に示すように後部クランプ18が下降し、ゴムシートSを後部クランプ18と後部アンビル14とで挟持してずれないように固定する。
この後、図1(C)に示すように、前部アンビル16を上昇してゴムシートSを傾斜させるのに伴い、前部クランプ20と前部アンビル16とでゴムシートSを挟持することで、ゴムシートSの前後を固定する。つまり、一対のアンビル14、16及び一対のクランプ18、20の挟持によって、ゴムシートSの長手方向Lをカッタ12に対して斜めに配置した状態とする。
さらにこの状態で、図1(D)に示すようにカッタ12を下降してゴムシートSに突き刺すが、この際には、シート受け部材24によりゴムシートSが下方から押さえられて、下方にゴムシートSが逃げないようになる。この後、カッタ12を横行させてゴムシートSを図2(B)に示すように切断するが、この際には、一対のアンビル14、16と一対のクランプ18、20とでゴムシートSがそれぞれ挟持されているので、ゴムシートSが固定されて動かないようになる。
ゴムシートSがカッタ12により切断されると、上昇後にカッタ12は所定の位置へ横行して戻ることになる。そして、前部アンビル16が下降して図1(B)の位置に戻り、ゴムシートSの前側の固定を解除し、切断済のゴムシートSを送り方向Aに沿って送るようにする。
最後に、後部クランプ18を上昇させて図1(A)の位置に戻すことで、ゴムシートSの後側の固定を解除し、次のゴムシートSを切断する為に、図1の左側寄りに残っているゴムシートSを送り方向Aに沿って送るようにする。そしてこの後、上記と同様の手順でゴムシートSを切断することを繰り返せば、多数回の切断が可能となる。
次に、本実施の形態で用いられるカッタ12を具体的に説明する。
ゴムシートSの中央部をカッタ12で突き刺すのに伴い、ゴムシートSをカッタ12の両面で切断する必要があれば、両側に刃面12Aをそれぞれ有した図3(A)に示す2枚刃構造にカッタ12を形成し、矢印で示す往復方向に沿ってカッタ12を動かすようにすることが考えられる。
ゴムシートSの中央部をカッタ12で突き刺すのに伴い、ゴムシートSをカッタ12の両面で切断する必要があれば、両側に刃面12Aをそれぞれ有した図3(A)に示す2枚刃構造にカッタ12を形成し、矢印で示す往復方向に沿ってカッタ12を動かすようにすることが考えられる。
また、ゴムシートSの端部をカッタ12で突き刺すのに伴い、ゴムシートSをカッタ12の片面で切断するだけでよければ、片側にのみ刃面12Aを有した図3(B)に示す1枚刃構造にカッタ12を形成し、矢印で示す一方向のみカッタ12を動かすようにすることが考えられる。
次に、本実施の形態に係るシート切断装置10の変形例を図4に基づき説明する。
図4に示す変形例では、前部アンビル16の上昇によるゴムシートSの傾き角度を図1に示すものより小さくした構造としている。そしてこれに伴って、カッタ12が下降してゴムシートSを突き刺す際のカッタ12を傾かせた形となっている。
図4に示す変形例では、前部アンビル16の上昇によるゴムシートSの傾き角度を図1に示すものより小さくした構造としている。そしてこれに伴って、カッタ12が下降してゴムシートSを突き刺す際のカッタ12を傾かせた形となっている。
つまり、このような変形例の構造を採用すると、前部アンビル16の上昇量が小さくても、上記実施の形態と同様の角度でゴムシートSの切り口面S1に傾斜を付けることができるという利点がある。
一方、シート受け部材24の効果を確認すべく、シート切断装置10におけるカッタ12とゴムシートSとの間の相対角度θ(図1(D)に示す)を70°とした状態において、シート受け部材の有り無しの2条件で、各20回の切断試験を行った。尚、この試験の際、カッタ12の切断位置のずれ及び、カッタ12の突き刺し部分における切り口面S1の角度θ1(図2(B)に示す)を評価項目とした。
この結果、シート受け部材無しでは、切断位置のずれがあり、また切り口面S1の角度θ1が90°であったのに対して、シート受け部材有りでは、切断位置のずれがなく、また切り口面S1の角度θ1が65°であることから、この切断試験によりシート受け部材の効果が確認されたことになる。
尚、上記の本実施の形態に係るシート切断装置及びシート切断方法は、主にコード入りのゴムシートを用いたゴム製品であるタイヤやコード入りブラダー等の成型工程に用いられるものであるが、他の用途に本発明を適用することにしても良い。
10 シート切断装置
12 カッタ
14 後部アンビル(シート傾斜支持部材)
16 前部アンビル(シート傾斜支持部材)
18 後部クランプ(シート押さえ部材)
20 前部クランプ(シート押さえ部材)
24 シート受け部材
S ゴムシート(シート)
12 カッタ
14 後部アンビル(シート傾斜支持部材)
16 前部アンビル(シート傾斜支持部材)
18 後部クランプ(シート押さえ部材)
20 前部クランプ(シート押さえ部材)
24 シート受け部材
S ゴムシート(シート)
Claims (7)
- シートを切断し得るカッタと、
カッタにより切断され得る部分を挟んだ位置のシートの下方にそれぞれ配置され且つ、シートの長手方向をカッタに対して傾け得る一対のシート傾斜支持部材と、
カッタにより切断され得る部分を挟んでそれぞれ配置され且つ、一対のシート傾斜支持部材とでシートをそれぞれ挟持する一対のシート押さえ部材と、
シートの下方における一対のシート傾斜支持部材間に配置され且つ、シートを下方から押さえるシート受け部材と、
を有することを特徴とするシート切断装置。 - 一対のシート傾斜支持部材の内の一方を上昇させることで、シートの長手方向をカッタに対して傾けることを特徴とする請求項1記載のシート切断装置。
- 上昇する側の一方のシート傾斜支持部材にシート受け部材を一体的に設置したことを特徴とする請求項2記載のシート切断装置。
- 一対のシート傾斜支持部材によりシートの長手方向をカッタに対して斜めに配置し、カッタでシートを切断する際に、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートを挟持することにより、シートが動かないように固定することを特徴とするシート切断方法。
- 一対のシート傾斜支持部材によりシートの長手方向をカッタに対して斜めに配置し、
次に、カッタをシートに突き刺す際に、シート受け部材によりシートを下方から押さえて下方にシートが逃げないようにし、
この後、カッタを横行させてシートを切断する際に、一対のシート傾斜支持部材とシート押さえ部材とでシートをそれぞれ挟持することにより、シートが動かないように固定することを特徴とするシート切断方法。 - 一対のシート傾斜支持部材の内の一方を上昇させることで、シートの長手方向をカッタに対して傾けることを特徴とする請求項5記載のシート切断方法。
- 上昇する側の一方のシート傾斜支持部材にシート受け部材が一体的に設置されていることを特徴とする請求項6記載のシート切断方法。
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