JP7250251B2 - ゴムシートの切断装置および切断方法 - Google Patents

ゴムシートの切断装置および切断方法 Download PDF

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本発明は、タイヤの製造に使用されるゴムシートを所定の長さに切断するゴムシートの切断装置および切断方法に関する。
生タイヤの製造工程では、タイヤ構成ゴム部材である例えば、サイドウォールやトレッドゴム等の未加硫ゴムシート(以下、単に「ゴムシート」ともいう)を、定寸切断装置を用いて一定の長さに切断した後、成形ドラム上に巻き回した後、前端側の端部と後端側の端部とを重ねてジョイントしている。
図4は、上記した成形ドラム上におけるゴムシートのジョイント部を模式的に示す側面図であり、成形ドラム2上で、巻回されたゴムシートGSの前端側の端部と後端側の端部とが重ね合わされてジョイントされている状態を示している。
このとき、ゴムシートGSの切断面が直角であると、重ね合わせ時、切断面CF1の前方に破線の三角形に示すような隙間ができてエアが残る恐れがある。このようなエア残りが生じていると、加硫後の製品タイヤにおいて、エア膨れの不具合が生じる。
そこで、このようなエア残りの発生を防止するために、従来より、ゴムシートGSを斜めに切断して、斜めの切断面CF2を形成させることが行われている。
図5は、従来のゴムシートを斜めに切断する切断技術を説明する模式図である。図5に示すように、ゴムシートの切断装置1において、ゴムシートGSは、カッター14の上流側の第2の受け台12上を搬送された後、下流側の第1の受け台11に引き渡されて、白抜き矢印に示す方向に搬送されていく。第1の受け台11と第2の受け台12との間には、間隙13が形成されており、ゴムシートGSが第1の受け台11上を所定の長さ搬送されると、斜め上方から矢印に示す方向へカッター14を移動させて、ゴムシートGSを切断する。これにより、斜めの切断面CF2を形成させることができ、エア残りを発生させないようにジョイントすることができる。
しかしながら、前記した従来のゴムシートの切断技術の場合、カッター14をゴムシートGSに押し当てた際、図6に示すように、間隙13において切断部近傍のゴムシートGSが下方に逃げて、切断面を一定の角度で直線状に形成させることができず、切断不良が発生することがあった。そして、切断不良が発生すると、製品後のタイヤにおいて外観不良の発生を招いてしまう。
そこで、このような問題を解消するために、ゴムシートの切断装置において、カッターの下流側と上流側に送り出されたゴムシートを固定するクランプローラを設置し、クランプローラを用いてゴムシートを固定した後に切断することにより切断時にゴムシートが動くことを抑制し、切断不良を低減することができる技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平1-216796号公報
しかしながら、上記した技術によっても、ゴム逃げにより切断面を一定の角度で直線状に形成させることができない切断不良の発生を未だ十分に低減できているとは言えず、さらなる改良が望まれている。
そこで、本発明は、傾斜した切断面を形成するようにゴムシートを切断するに際して、ゴム逃げに起因する切断不良の発生を抑制することが可能なゴムシートの切断技術を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題の解決について鋭意検討を行い、以下に記載する発明により上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
請求項1に記載の発明は、
帯状のゴムシートを、所定の角度で傾斜する切断面が形成されるように、所定の長さで切断するゴムシートの切断装置であって、
前記ゴムシートを切断位置まで搬入する搬入手段、搬入された前記ゴムシートを切断するカッター、および切断されたゴムシートを前記切断位置から搬出する搬出手段を備えており、
前記搬出手段側に設けられて前記ゴムシートを支持する第1の受け台と、前記搬入手段側に設けられて前記ゴムシートを支持する第2の受け台とが、前記カッターを挟んで、所定の間隙が形成されるように配置されており、
前記第1の受け台が、昇降可能であり、
前記第1の受け台が上昇することにより、前記間隙に位置する前記ゴムシートが引き伸ばされて、テンションが掛かった状態になるように構成されており、
さらに、前記第1の受け台の高さを調節することにより、前記所定の角度を35~60°の任意の角度に設定できるように構成されていることを特徴とするゴムシートの切断装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記第1の受け台の昇降、および前記カッターによる前記ゴムシートの切断を制御する制御手段が設けられており、
前記制御手段が、
前記ゴムシートが切断位置まで搬入されて第1の受け台上に載置されるまでは、前記第1の受け台を前記第2の受け台と同じ高さに維持し、
前記ゴムシートが第1の受け台上に載置された後に、前記第1の受け台を前記第2の受け台よりも高い位置に上昇させ、
その状態を維持しながら、前記カッターにより前記ゴムシートを切断し、
前記カッターによる切断が完了した後、前記第1の受け台を前記第2の受け台と同じ高さに下降させる制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のゴムシートの切断装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記制御手段が、前記第1の受け台の上昇高さを、前記ゴムシートの厚みの0.5~3.3倍に制御することを特徴とする請求項2に記載のゴムシートの切断装置である。
請求項4に記載の発明は、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のゴムシートの切断装置を用いて、帯状のゴムシートを、所定の角度で傾斜する切断面が形成されるように、所定の長さで切断するゴムシートの切断方法であって、
前記ゴムシートを前記カッターによる切断位置まで搬入して第1の受け台上に載置し、
前記ゴムシートを支持する前記第1の受け台の高さが、前記第2の受け台の高さより高くなるように、前記第1の受け台を上昇させることにより、前記間隙に位置する前記ゴムシートにテンションを掛け、
さらに、前記第1の受け台の高さを調節することにより、35~60°の任意の所定の角度で傾斜する切断面が形成されるように前記切断位置において前記ゴムシートを前記カッターで切断し
前記カッターによる切断が完了した後、前記第1の受け台を前記第2の受け台と同じ高さまで下降させ、
その後、切断されたゴムシートを搬出することを特徴とするゴムシートの切断方法である。
請求項5に記載の発明は、
前記第1の受け台に対して斜め方向から、前記カッターを前記ゴムシートに入れて切断することを特徴とする請求項4に記載のゴムシートの切断方法である。
請求項6に記載の発明は、
前記第1の受け台に対して鉛直方向から、前記カッターを前記ゴムシートに入れて切断することを特徴とする請求項4に記載のゴムシートの切断方法である。
請求項7に記載の発明は、
切断対象のゴムシートが、インナーライナーであることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のゴムシートの切断方法である。
本発明によれば、傾斜した切断面を形成するようにゴムシートを切断するに際して、ゴム逃げに起因する切断不良の発生を抑制することが可能なゴムシートの切断技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るゴムシートの切断装置を用いて、ゴムシートを切断する様子を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施の形態において、受け台に対して鉛直方向からカッターを入れて、ゴムシートを切断する様子を模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態において、切断角度αの決定を説明する図である。 成形ドラム上におけるゴムシートのジョイント部を模式的に示す側面図である。 従来のゴムシートの切断技術を説明する模式図である。 従来のゴムシートの切断技術における問題を示す模式図である。
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を参照して説明する。
[1]本発明の概要
本発明におけるゴムシートの切断装置は、ゴムシートを切断位置まで搬入する搬入手段と、搬入されたゴムシートを切断するカッターと、切断されたゴムシートを切断位置から搬出する搬出手段を備えており、さらに、搬出手段側に設けられてゴムシートを支持する第1の受け台と、搬入手段側に設けられてゴムシートを支持する第2の受け台とが、カッターを挟んで、所定の間隙を隔てて配置されている点においては、従来のゴムシートの切断装置と同様である。
しかし、本実施の形態においては、上記した第1の受け台が昇降可能である点で、従来と相違している。
このように、昇降可能に第1の受け台を設けて、切断時、切断位置まで搬入されたゴムシートが第1の受け台と第2の受け台に支持された状態で、第1受け台を上昇させることにより、ゴムシートの切断位置近傍で、ゴムシートに弱いテンションを掛けることができる。そして、この状態で、ゴムシートを切断することにより、ゴム逃げに起因する切断不良の発生を抑制することができる。
[2]本実施の形態のゴムシートの切断装置および切断方法
以下、実施の形態に基づいて、本発明を具体的に説明する。
1.ゴムシートの切断装置
図1は、本実施の形態に係るゴムシートの切断装置を用いて、ゴムシートを切断する様子を模式的に示す側面図であり、ここでは、切断開始直前における様子を記載している。図1において、1はゴムシートGSの切断装置、11は第1の受け台、12は第2の受け台である。図1に示すように、第1の受け台11と第2の受け台12とは、所定の間隙13が形成されるように配置されており、第1の受け台11の下流側には搬出手段(図示せず)が、第2の受け台12の上流側には搬入手段(図示せず)が連結されている。なお、ゴムシートGSは、紙面の右側から左側に向けて搬送されている。
本実施の形態において、第1の受け台11は、白抜き矢印に示すように、昇降可能であり、図示しない制御手段によって昇降が制御されていると共に、カッター14によるゴムシートGSの切断が制御されている。
具体的には、まず、ゴムシートGSが切断位置まで搬入されて第1の受け台11に載置されるまでは、第1の受け台11を第2の受け台12と同じ高さに維持する。そして、ゴムシートGSが第1の受け台11に載置された後に、第1の受け台11を第2の受け台12よりも高い位置に上昇させる。次に、このように第1の受け台11を上昇させた状態で、細矢印で示すように、カッター14をゴムシートに入れ、ゴムシートGSの切断を行う。その後、ゴムシートGSの切断が完了すると、第1の受け台11を元のように第2の受け台12と同じ高さに下降させ、切断されたゴムシートGSを搬出させると共に、次のゴムシートの搬入を待つ。
ゴムシートGSが切断位置まで搬入された後に、第1の受け台11を第2の受け台12よりも高い位置に上昇させることにより、間隙13に位置しているゴムシートGSが、若干引き伸ばされて、テンションが掛かった状態となる。このように、テンションが掛かった状態のゴムシートGSにカッター14を入れた場合、そのテンションによってゴム逃げが抑制されるため、切断不良の発生を十分に抑制して、切断面を一定の角度で直線状に形成させた状態で切断することができる。
なお、第1の受け台11の昇降は、上記では、制御手段により制御しているとしたが、作業者が手動で行ってもよい。
本実施の形態において、第1の受け台11の第2の受け台12に対する上昇高さXは、ゴムシートGSの硬さや厚みなどを考慮して適宜決定される。上昇高さXが小さ過ぎると、ゴムシートGSに十分なテンションが掛からず、ゴム逃げを十分に抑制することができず、製品タイヤの外観不良を招く恐れがある。一方、上昇高さが高過ぎると、ゴムシートGSに掛かるテンションが大きくなり、切断後のゴムシートGSにシュリンクが発生して、製品タイヤの外観不良を招く恐れがある。
具体的には、通常のゴムシートGSの場合、第1の受け台11の第2の受け台12に対する上昇高さXは、ゴムシートGSの厚みtの0.5~3.3倍程度に制御することが好ましく、2.0~3.0倍であるとより好ましい。
また、1~10mmに上昇高さを制御することも好ましい。
また、ゴムシートの切断角度の観点から、第1受け台の上昇高さを、ゴムシートの切断面における切断角度が35~60°となるように制御することが好ましく、このような切断角度とすることにより、成形ドラム上での巻回時、エア残りの発生を十分に抑制してジョイントすることができる。
2.ゴムシートの切断方法
次に、上記したゴムシートの切断装置を用いて行う本実施の形態に係るゴムシートの切断方法について、図1に基づいて説明する。
(1)ゴムシートの切断方法
最初に、ゴムシートGSを巻き出して、搬入手段(例えばコンベア)により、第2の受け台12を経由して切断位置である間隙13まで搬入し、その後、第1の受け台11上に載置する。このとき、第1の受け台11と第2の受け台12は、同じ高さに位置しているため、ゴムシートGSが第1の受け台11に衝突して搬送が妨げられるようなことにはならない。
そして、ゴムシートGSが第1の受け台11に載置された後に、第1の受け台11を第2の受け台12よりも高い位置に上昇させる。これにより、切断位置にあるゴムは、テンションが掛かった状態で間隙13に保持される。
次に、間隙13に保持されたゴムシートGSに向けて、上方からカッター14を入れて、ゴムシートGSを切断する。このとき、ゴムシートGSには、テンションが掛かっているため、切断に際してゴム逃げが発生せず、所定の角度(切断角度α)で傾斜した切断面を直線状に形成させて切断することができる。
切断が完了すると、第1の受け台11を、元のように、第2の受け台12と同じ高さになるように下降させ、その後、搬出手段により、切断されたゴムシートを成形ドラム(図示せず)に向けて搬出する。そして、成形ドラムに巻回して、前端と尾端をジョイントするが、ゴムシートの切断面は所定の切断角度αで傾斜しているため、ジョイントに際して、エア残りの発生が十分に抑制されて、加硫後の製品タイヤにおけるエア膨れの発生を十分に低減させることができる。
本実施の形態において、ゴムシートの切断面における角度(切断角度α)としては、大き過ぎると垂直に近くなるため、エア残りが発生し易い。一方、小さ過ぎると切断面積が広くなり、ジョイントすることが容易ではない。このため、切断角度αは、35~60°であることが好ましく、このような切断角度とすることにより、成形ドラム上での巻回時、エア残りの発生を十分に抑制してジョイントすることができる。
(2)カッターの入れ方
本実施の形態において、上記のような切断角度αを得るためには、ゴムシートGSに対するカッター14の入れ方として、以下の2つの方法を採用することが好ましい。
(a)第1の方法
第1の方法は、受け台に対して斜め方向からカッターを入れることである。
具体的には、図1に示すように、第1の受け台11を上昇させて、ゴムシートGSにテンションが掛かった状態にして、斜め方向からカッター14を入れる。このとき、切断角度αは、カッターの傾斜と、第1の受け台11の上昇量とから決定される。
本態様の場合、テンションが掛かった状態で斜めになったゴムシートGSに対して、斜めからカッターを入れるため、切断角度αをカッターの傾斜角度よりもさらに小さくして切断することができる。
(b)第2の方法
第2の方法は、受け台に対して鉛直方向からカッターを入れることである。
図2は、本実施の形態において、受け台に対して鉛直方向からカッターを入れて、ゴムシートを切断する様子を模式的に示す図である。図2に示すように、第1の受け台11を上昇させて、ゴムシートGSにテンションが掛かった状態にして、鉛直方向からカッター14を入れる。
このとき、切断角度αは、第1の受け台11の上昇高さによって決定される。
図3は、本実施の形態において、この切断角度αの決定を説明する図であり、第1の受け台11の上昇高さXと間隙13の大きさYによって、切断角度αが決定される様子を示している。
本態様の場合、カッター14を傾斜させることなく、テンションが掛かった状態で斜めになったゴムシートGSに対して、鉛直方向からカッターを入れるため、カッターの制御機構が比較的単純な構成であり、また、カッター14の稼働エリアを小さくすることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、切断に際してゴム逃げが発生せず、所定の切断角度αで傾斜した切断面を直線状に形成させて切断することができるため、ゴムが軟らかく、ゴム逃げが発生しやすいインナーライナーの切断に採用した場合、顕著な効果を得ることができる。
次に、実施例により、本発明をより具体的に説明する。
1.実験1
(1)実験方法
前記した第2の方法に記載したゴムシートの切断技術を用いて厚み1.5mmのインナーライナーを切断し、このインナーライナーを用いて155/65R14サイズのタイヤを製造した。
また、第1の受け台と第2の受け台の間隙の大きさYを5mmとし、切断する際の第1の受け台の上昇高さXの大きさを、0、1、3、7、10、11、20の7水準で変えることで切断角度を制御した。各水準ごとに100本のタイヤを製造し、エア残りによる不良の発生率(エア膨れの発生率)および外観不良の発生率を調べた。
(2)実験結果
実験の結果をまとめて表1に示す。なお、評価結果は、エア膨れの発生率と外観不良の発生率の和が0%の場合を「優」、0%を超え0.2%以下の場合を「良」、0.2%を超え0.6%以下の場合を「可」、0.6%を超える場合を「不可」とした。
Figure 0007250251000001
表1から切断角度が59°以下においてエア膨れの発生率が0%であり、エア膨れが確実に防止できることが分った。一方、切断角度が90°の場合0.5%の比率でエア膨れが発生し、また切断不良による外観不良が0.8%の比率で発生した。また、上昇高さを11mm、20mmとした切断角度24°、14°の場合ゴムシートのシュリンクによる外観不良がそれぞれ0.3%、0.6%の比率で発生した。
一方、上昇高さを10mm以下に抑えた切断角度が35°、59°の場合いずれも外観不良が発生しておらず、エア膨れ、外観不良の発生が共に防止できることが分かった。
2.実験2
(1)実験方法
本発明のゴムシートの切断装置を用いて厚み1.5mmのインナーライナーを切断し、このインナーライナーを用いて155/65R14サイズのタイヤを製造した。
また、第1の受け台と第2の受け台の間隙の大きさYを5.0mmとし、切断する際の第1の受け台の上昇高さを、ゴムシートの厚みの0倍、0.5倍、0.6倍、2.0倍、3.0倍、3.3倍、4.6倍、6.6倍の8水準で変化させ、各水準ごとにカッターの向き及び移動の方向の傾斜角度を調整して、全ての水準で切断角度が45°になるようにして切断した。
(2)実験結果
実験の結果をまとめて表2に示す。なお、評価結果は、切断面が直線に切断できた場合を「優」、ほぼ直線に切断できた場合を「良」、切断面がやや凸凹の場合を「可」、切断面が凸凹の場合を「不可」とした。
Figure 0007250251000002
表2から、上昇高さが0.5~3.3倍であれば好ましく切断でき、その内でも、2.0~3.0倍であればより好ましく切断できることが確認できた。また、1~10mmであれば、切断後にゴムシートの若干のシュリンクが発生する場合もあるが、実用上の問題がない程度に切断できることが確認できた。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
1 ゴムシートの切断装置
2 成形ドラム
11 第1の受け台
12 第2の受け台
13 間隙
14 カッター
GS ゴムシート
CF1、CF2 切断面
t ゴムシートの厚み
X 上昇高さ
Y 間隙の大きさ
α 切断角度

Claims (7)

  1. 帯状のゴムシートを、所定の角度で傾斜する切断面が形成されるように、所定の長さで切断するゴムシートの切断装置であって、
    前記ゴムシートを切断位置まで搬入する搬入手段、搬入された前記ゴムシートを切断するカッター、および切断されたゴムシートを前記切断位置から搬出する搬出手段を備えており、
    前記搬出手段側に設けられて前記ゴムシートを支持する第1の受け台と、前記搬入手段側に設けられて前記ゴムシートを支持する第2の受け台とが、前記カッターを挟んで、所定の間隙が形成されるように配置されており、
    前記第1の受け台が、昇降可能であり、
    前記第1の受け台が上昇することにより、前記間隙に位置する前記ゴムシートが引き伸ばされて、テンションが掛かった状態になるように構成されており、
    さらに、前記第1の受け台の高さを調節することにより、前記所定の角度を35~60°の任意の角度に設定できるように構成されていることを特徴とするゴムシートの切断装置。
  2. 前記第1の受け台の昇降、および前記カッターによる前記ゴムシートの切断を制御する制御手段が設けられており、
    前記制御手段が、
    前記ゴムシートが切断位置まで搬入されて第1の受け台上に載置されるまでは、前記第1の受け台を前記第2の受け台と同じ高さに維持し、
    前記ゴムシートが第1の受け台上に載置された後に、前記第1の受け台を前記第2の受け台よりも高い位置に上昇させ、
    その状態を維持しながら、前記カッターにより前記ゴムシートを切断し、
    前記カッターによる切断が完了した後、前記第1の受け台を前記第2の受け台と同じ高さに下降させる制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のゴムシートの切断装置。
  3. 前記制御手段が、前記第1の受け台の上昇高さを、前記ゴムシートの厚みの0.5~3.3倍に制御することを特徴とする請求項2に記載のゴムシートの切断装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のゴムシートの切断装置を用いて、帯状のゴムシートを、所定の角度で傾斜する切断面が形成されるように、所定の長さで切断するゴムシートの切断方法であって、
    前記ゴムシートを前記カッターによる切断位置まで搬入して第1の受け台上に載置し、
    前記ゴムシートを支持する前記第1の受け台の高さが、前記第2の受け台の高さより高くなるように、前記第1の受け台を上昇させることにより、前記間隙に位置する前記ゴムシートにテンションを掛け、
    さらに、前記第1の受け台の高さを調節することにより、35~60°の任意の所定の角度で傾斜する切断面が形成されるように前記切断位置において前記ゴムシートを前記カッターで切断し
    前記カッターによる切断が完了した後、前記第1の受け台を前記第2の受け台と同じ高さまで下降させ、
    その後、切断されたゴムシートを搬出することを特徴とするゴムシートの切断方法。
  5. 前記第1の受け台に対して斜め方向から、前記カッターを前記ゴムシートに入れて切断することを特徴とする請求項4に記載のゴムシートの切断方法。
  6. 前記第1の受け台に対して鉛直方向から、前記カッターを前記ゴムシートに入れて切断することを特徴とする請求項4に記載のゴムシートの切断方法。
  7. 切断対象のゴムシートが、インナーライナーであることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のゴムシートの切断方法。
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