JP2006237291A - 露光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 投影光学系の最終レンズの汚染を防止すると共に、投影光学系の最終レンズと被処理体との間に常に安定して液体を保持し、優れた結像性能を実現する露光装置及び方法を提供する。
【解決手段】 レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系と、前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終面と前記被処理体との間に配置された平板部材と、前記平板部材を、少なくとも前記投影光学系の光軸に垂直な方向に駆動可能に保持する保持機構とを有し、前記最終面と前記平板部材との間を満たす第1の液体、前記平行部材、及び前記平板部材と前記被処理体との間を満たす第2の液体を介して、前記被処理体を露光することを特徴とする露光装置を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】 レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系と、前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終面と前記被処理体との間に配置された平板部材と、前記平板部材を、少なくとも前記投影光学系の光軸に垂直な方向に駆動可能に保持する保持機構とを有し、前記最終面と前記平板部材との間を満たす第1の液体、前記平行部材、及び前記平板部材と前記被処理体との間を満たす第2の液体を介して、前記被処理体を露光することを特徴とする露光装置を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、一般には、露光装置に係り、特に、IC、LSIなどの半導体チップ、液晶パネルなどの表示素子、磁気ヘッドなどの検出素子、CCDなどの撮像素子といった各種デバイス、マイクロメカニクスで用いる微細パターンの製造に用いられる露光装置に関する。本発明は、投影光学系の最終面と被処理体の表面を液体で浸漬して、かかる液体を介して被処理体を露光する、所謂、液浸型の露光装置に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子又は液晶表示素子を製造する際に、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、及び、NAを上げれば上げるほど、解像度はよくなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められ、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)からArFエキシマレーザー(波長約193nm)と用いられる紫外線の波長は短くなってきた。現在は、次の光源としてF2レーザー(波長約157nm)や極端紫外線(EUV:Extreme ultraviolet)光の実現に向けて開発が進められている。しかし、短波長化が進むとその波長に対して透明な(即ち、その波長の光を透過する)硝材を開発及び製造することが難しくなるため、光学系の高コスト化を招き、近年の露光装置は高額になる傾向がある。
このような中で、ArFエキシマレーザーなどの光源を用いながら、更に解像度を向上させる技術として、液浸露光が注目されている(特許文献1乃至4参照。)。液浸露光とは、投影光学系の最終面とウェハの像面との間を液体で満たす(即ち、投影光学系のウェハ側の媒質を液体にする)ことで露光光の実効波長を短波長化し、投影光学系のNAを見掛け上大きくして解像度の向上を図るものである。投影光学系のNAは、媒質の屈折率をnとすると、NA=n・sinθであるので、空気の屈折率よりも高い屈折率(n>1)の媒質を満たすことでNAをnまで大きくすることができる。
液浸露光において、投影光学系の最終面とウェハとの間に液体を充填させる方法は既に提案されている。例えば、特許文献1及び2は、投影光学系の最終面の近傍にノズルを設け、かかるノズルから液体を投影光学系の最終面とウェハとの間に供給する。また、特許文献3は、投影光学系の最終面とウェハ全体を液体に浸す。
一方、露光装置には、露光領域の一層の拡大も要求されている。かかる要求を達成するために、略正方形状の露光領域をウェハに縮小して一括投影露光するステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる)から、露光領域を矩形のスリット形状としてレチクルとウェハを相対的に走査し大画面を露光するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる)が主流になっている。
図10は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置における露光順序を示す概略平面図である。図10において、WCはウェハWの外周部を、CLは投影光学系の最終面(即ち、最もウェハ側のレンズ(以下、「最終レンズ」と称する。))を示す。一般に、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置では、露光光はスリット形状であり、上述したように、投影光学系によってウェハW上に形成される露光領域SLもスリット形状である。
ウェハWは、複数の露光ショットS1、S2、S3、S4、・・・、SXなどに分割されており、露光順序EJに従って露光ショットS1から露光が開始され、最終の露光ショットSXで露光が終了する。投影光学系とウェハWを駆動パターンDPに従って相対的に移動させることによって、各露光ショットが順次露光される。
特開昭63−49893号公報
国際公開第99/49504号パンフレット
特開平6−124873号公報
特開平10−228661号公報
しかしながら、液浸型露光装置は、以下のような2つの問題を有する。
第1の問題は、ウェハ上のレジストの成分が液体に溶出し、投影光学系の最終レンズを汚染することである。投影光学系の最終レンズが汚染されると、露光光が散乱し結像性能に影響を及ぼしたり、透過率が低下してスループットの低下を招いたりする。第1の問題を防止するために、液体に成分が溶出しにくいレジストを用いているが、それでも最終レンズが汚染される場合がある。このような場合、多くの時間とコストをかけて最終レンズを交換しなければならないため、最終レンズを保護する有効な手段が望まれている。なお、特許文献4には、投影光学系の最終レンズとウェハとの間に透明体を配置し、かかる透明体の両面を液浸する露光装置が提案されており、第1の問題を解決する可能性がある。しかし、特許文献4は、ウェハと同等又はそれ以上の大きさの透明体を必要とする。従って、特許文献4は、最大で直径300mmの大きさのウェハを露光する近年の露光装置に、実質的なコストを考えると適用することは困難である。
第2の問題は、液体を常に投影光学系の最終レンズとウェハとの間に維持することが困難であるということである。ステップ・アンド・スキャン方式の液浸型露光装置では、スループットの向上のためにウェハを数百mm/sの速度で高速に駆動する必要があり、また、同期走査のためにウェハを往復駆動する必要があり、投影光学系の最終レンズとウェハの相対速度変化は非常に大きくなる。その結果、投影光学系の最終レンズとウェハとの間に液体を維持することができなくなり、空気が入り込んでしまうことがある。
特に、ウェハの外周部WCを露光する際には、図11に示すように、投影光学系の最終レンズCLがウェハの外周部WCからはみ出した状態となるため、液体の維持が非常に困難である。図11は、図10に示す露光エリアSLの近傍の拡大平面図である。図11を参照するに、ウェハWの外周部WCに配置された露光ショットS1が露光中であり、投影光学系の最終レンズCLがウェハWの外周部WCからはみ出している。
そこで、本発明は、投影光学系の最終レンズの汚染を防止すると共に、投影光学系の最終レンズと被処理体との間に常に安定して液体を保持し、優れた結像性能を実現する露光装置及び方法を提供する。
本発明の一側面としての露光装置は、レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系と、前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終面と前記被処理体との間に配置された平板部材と、前記平板部材を、少なくとも前記投影光学系の光軸に垂直な方向に駆動可能に保持する保持機構とを有し、前記最終面と前記平板部材との間を満たす第1の液体、前記平行部材、及び前記平板部材と前記被処理体との間を満たす第2の液体を介して、前記被処理体を露光することを特徴とする。
本発明の別の側面としての露光方法は、レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系と、前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終面と前記被処理体との間に配置された平板部材と、前記平板部材を少なくとも前記投影光学系の光軸に垂直な方向に駆動可能に保持する保持機構とを有し、前記最終面と前記平板部材との間を満たす第1の液体、前記平板部材、及び前記平板部材と前記被処理体との間を満たす第2の液体を介して、前記被処理体を露光する露光装置を用いた露光方法であって、前記被処理体の1つの露光ショットを露光する間において、前記最終面が前記平板部材からはみ出さないように制御するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光方法は、レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系と、前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終面と前記被処理体との間に配置された平板部材と、前記平板部材を少なくとも前記投影光学系の光軸に垂直な方向に駆動可能に保持する保持機構とを有し、前記最終面と前記平板部材との間を満たす第1の液体、前記平行部材、及び前記平板部材と前記被処理体との間を満たす第2の液体を介して、前記被処理体を露光する露光装置を用いた露光方法であって、前記平板部材と前記被処理体との相対速度を、前記最終面と前記被処理体との相対速度よりも小さく保つステップを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、投影光学系の最終レンズと被処理体との間に安定して液体を保持することの可能な露光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての露光装置1を説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の番号を付し、重複する説明は省略する。図1は、露光装置1の構成を示す概略断面図である。図2は、投影光学系30の最終部32の近傍の拡大断面図である。
露光装置1は、投影光学系30の被処理体40側にある最終面(最終レンズ)34と被処理体40との間に供給される液体FL1及びFL2を介して、レチクル20に形成された回路パターンをステップ・アンド・スキャン方式で被処理体40に露光する液浸型の露光装置である。
露光装置1は、図1及び図2に示すように、照明装置10と、レチクル20を載置するレチクルステージ25と、投影光学系30と、被処理体40を載置するウェハステージ45と、プレート50と、第1の液体供給回収機構60A及び60Bと、第2の液体供給回収機構70A及び70Bと、保持機構80と、制御部90とを有する。
照明装置10は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル20を照明し、図示しない光源部と、図示しない照明光学系とを有する。
光源部は、例えば、光源としては、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができるが、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのF2レーザーを使用してもよい。
照明光学系は、図示しない光源部からの光LTでレチクル20を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で配列する等である。オプティカルインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーターを含むが、光学ロッド、回折素子、マイクロレンズアレイに置換される場合もある。
レチクル20は、レチクルステージ25に支持及び駆動される。レチクル20は、例えば、石英製で、その上には転写されるべき回路パターンが形成されている。レチクル20のパターンからの回折光は、投影光学系30を通り、被処理体40上に投影される。レチクル20と被処理体40とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置1は、レチクル20と被処理体40を縮小倍率比の速度比で走査することにより、レチクル20のパターンを被処理体40上に転写する。
レチクルステージ25は、図示しないレチクルチャックを介してレチクル20を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、Y軸方向にレチクルステージ25を駆動することでレチクル20を移動させることができる。
投影光学系30は、レチクル20に形成されたパターンを経た回折光を被処理体40上に結像し、最終部32を含む。投影光学系30は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)等を使用することができる。
投影光学系30は、光学特性を調整することができるように、少なくとも1つのレンズ群を駆動可能に構成されている。また、後述するプレート50と液体FL1との境界及びプレート50と液体FL2との境界で光LTが屈折した場合、球面収差の原因となるため、投影光学系30は、球面収差を補正するように構成することが必要である。
最終部32は、投影光学系30の一部を構成し、最終レンズ34と、最終レンズ34とを取り囲む鏡筒36とを有する。最終部32の下面、即ち、被処理体40と対向する投影光学系30の最終面(最終レンズ34)は、円形形状の平面である。
被処理体40は、図示しない搬送系により露光装置1の外部から搬送され、ウェハステージ45に支持及び駆動される。被処理体40は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板用のガラスプレート、その他の被処理体を広く含む。被処理体40にはフォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ45は、図示しないウェハチャックを介して被処理体40を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、例えば、リニアモーターで構成され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向に被処理体40を移動させることができる。ウェハステージ45は、例えば、ダンパを介して床等の上に支持されるステージ定盤SB上に設けられ、レチクルステージ25及び投影光学系30は、例えば、床等に載置されたベースフレーム上にダンパを介して支持される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。
プレート50は、投影光学系30(最終部32)と被処理体40との間に配置される。プレート50は、照明装置10からの光(即ち、露光波長の光)LTを透過する平板部材であり、例えば、投影光学系30を構成するレンズと同じ材質を使用することができる。プレート50は、投影光学系30の最終部32の下面よりも大きく、且つ、被処理体40よりも小さい寸法を有する。プレート50は、少なくともY軸方向(投影光学系30の光軸に垂直な方向)に自由度を有するように、後述する保持機構80に保持される。具体的には、プレート50は、図示しないガイドに沿って、所定の可動範囲内でY軸方向に移動することができるように、保持機構80に保持される。
第1の液体供給回収機構60A及び60Bは、供給回収管62A及び62B、及び、供給回収管62A及び62Bの先端部に形成されたノズル64A及び64Bを介して、投影光学系30とプレート50との間に液体FL1を供給する。換言すれば、第1の液体供給回収機構60A及び60Bは、ノズル64A及び64Bを介して液体FL1を供給し、プレート50の上面(投影光学系30側)に液体FL1の液膜を形成する。また、第1の液体供給回収機構60A及び60Bは、投影光学系30とプレート50との間に供給した液体FL1を回収する。
第2の液体供給回収機構70A及び70Bは、供給回収管72A及び72B、及び、供給回収管72A及び72Bの先端部に形成されたノズル74A及び74Bを介して、被処理体40とプレート50との間に液体FL2を供給する。換言すれば、第2の液体供給回収機構70A及び70Bは、ノズル74A及び74Bを介して液体FL2を供給し、プレート50の下面(被処理体40側)に液体FL2の液膜を形成する。また、第2の液体供給回収機構70A及び70Bは、被処理体40とプレート50との間に供給した液体FL2を回収する。
ノズル74A及び74Bは、通常、プレート50の外周近傍に配置されているが、図3に示すように、プレート50が被処理体40の外周上にある場合、例えば、ノズル74A(ノズル74Bも同様)は、必要に応じてプレート50の下にもぐり込むようにプレート50の外周近傍まで移動する。同様に、ノズル64A及び64Bは、通常、投影光学系30の最終レンズ36の外周近傍に配置されているが、投影光学系30の最終レンズ36がプレート50の外周上にある場合、ノズル64A及び64Bは、必要に応じて最終レンズ36の下にもぐり込むようにプレート50の外周近傍まで移動する。ここで、図3は、第2の液体供給回収機構70Aのノズル74Aの構成を示す概略断面図である。
本実施形態では、液体FL1及び液体FL2のそれぞれに対して、2つの液体供給回収機構、供給回収管及びノズルが設けられている。しかし、実際には、被処理体40及びプレート50は、XY平面上であらゆる方向に移動する。従って、被処理体40及びプレート50のあらゆる方向の移動に対応して液体FL1及び液体FL2を安定して保持するために、更に複数の液体供給回収機構、供給回収管及びノズルを設けることが好ましい。
第1の液体供給回収機構60A及び60B、及び、第2の液体供給回収機構70A及び70Bは、液体FL1及びFL2とそれぞれの上下の部材の相対速度に応じて液体FL1及びFL2の供給及び回収の速度(量)を調整する。例えば、液体FL2に関しては、液体LF2の下の部材、即ち、被処理体40が+Y方向に移動する場合、第2の液体供給回収機構70Aが供給回収管72A及びノズル74Aを介して液体FL2を供給し、第2の液体供給回収機構70Bが供給回収管72B及びノズル74Bを介して液体FL2を回収する。第2の液体供給回収機構70A及び70Bは、被処理体40の走査速度(移動速度)が速いほど液体FL2の供給及び回収の速度が速くなるように、後述する制御部90に制御される。被処理体40が−Y方向に移動する場合、第2の液体供給回収機構70Bが液体FL2を供給し、第2の液体供給回収機構70Aが液体FL2を回収すればよい。これにより、液体FL2の液膜は、被処理体40とプレート50との間に維持される。
液体FL1に関しても同様に、制御部90を介して、第1の液体供給回収機構60A及び60Bの液体FL1の供給及び回収を制御することにより、投影光学系30の最終レンズ34とプレート50との間に液体FL1の液膜を維持することができる。
本実施形態では、第1の液体供給回収機構60A及び60Bと第2の液体供給回収機構70A及び70Bが、液体FL1及びFL2を供給する機能と回収する機能を兼ねているが、供給と回収の機能とを独立させてもよい。
液体FL1及びFL2は、本実施形態では、共に純水を使用しているが、同じ液体を使用する必要はなく、必要に応じて屈折率や粘度などの性質の異なる液体を使用してもよい。但し、液体FL2は、被処理体40のフォトレジストに影響を与えないように純水を使用することが望ましい。一方、液体FL1には、そのような制限はなく、純水よりも屈折率が高いオイルなどを使用してもよい。なお、使用する液体FL1及びFL2の屈折率に応じて投影光学系30の設計(光学特性)を調整する必要がある。また、複数の異なる屈折率の液体を入れ替えて使用するのであれば、液体FL1及びFL2の屈折率の変化に応じて投影光学系30のレンズ群の一部を駆動して光学特性を調整し、液体FL1及びFL2の屈折率の変化に対応させなければならない。投影光学系30の光学特性を液体FL1及びFL2の屈折率の変化に対応させる方法としては、液体FL1及びFL2の厚さを変化させる(即ち、プレート50をZ軸方向に移動させる)方法や材質や厚さの異なるプレート50に換える方法などが考えられる。
保持機構80は、少なくともY軸方向に自由度を有するように、プレート50を保持する。換言すれば、保持機構80は、プレート50を保持すると共に、プレート50をY軸方向に駆動する。保持機構80は、図2に示すように、アーム81a及び81bと、アクチュエータ82a及び82bと、フレーム83a及び83bと、調整機構84a及び84bと、リニアエンコーダ85とを有する。
アーム81a及び81bは、プレート50を保持し、それぞれアクチュエータ82a及び82bによってY軸方向に駆動される。なお、アーム81a及び81bは、プレート50を着脱可能に保持することができ、例えば、プレート50が汚染された場合には、プレート50を交換することができる。
フレーム83a及び83bは、それぞれアクチュエータ82a及び82bを支持し、投影光学系30と共通する図示しないフレームに接続されている。調整機構84a及び84bは、それぞれフレーム83a及び83bの長さを調整する機能を有し、プレート50のZ軸方向の位置を調整する。
リニアエンコーダ85は、アーム81aの変位、即ち、プレート50のY軸方向の変位を計測し、計測結果を後述する制御部90に送信する。
制御部90は、図示しないCPU、メモリ92を有し、露光装置1の動作を制御する。制御部90は、照明装置10、レチクルステージ25(即ち、レチクルステージ25の図示しない移動機構)、ウェハステージ45(即ち、ウェハステージ45の図示しない移動機構)、第1の液体供給回収機構60A及び60B、第2の液体供給回収機構70A及び70B及び保持機構80と電気的に接続されている。また、制御部90は、製造ラインを統括するホストコンピュータHとも通信可能に接続されている。CPUは、MPUなど名前の如何を問わずいかなるプロセッサも含み、各部の動作を制御する。メモリ92は、ROM及びRAMより構成され、露光装置1を動作するファームウェアを格納する。
制御部90は、本実施形態では、リニアエンコーダ85の計測結果からプレート50の位置を求め、投影光学系30の最終レンズ86の被処理体40に対する相対位置と速度の変化に応じて、プレート50の位置及び速度を適切に制御する。これにより、プレート50が存在しない場合と比較して、液体FL1及びFL2を容易に維持することができる。また、制御部90は、第1の液体供給回収機構60A及び60Bが供給及び回収する液体FL1の量や供給と回収との切り替え、第2の液体供給回収機構70A及び60Bが供給及び回収する液体FL2の量や供給と回収との切り替えも制御する。
ここで、制御部90によるプレート50の具体的な駆動方法(即ち、露光方法)を説明する。まず、液体FL1及びFL2の維持に関して留意すべき事項を挙げる。
まず、一般的に、液体FL1及びFL2を挟む上下の部材間の相対速度が大きくなると、液体FL1及びFL2と空気との境界面から気泡が混入しやすくなり、液体FL1及びFL2の維持が難しくなる。従って、液体FL1及び液体FL2を維持するためには、液体FL1及びFL2を挟む上下の部材間の相対速度を小さくすることが望ましい。
また、プレート50が被処理体40の外周部を横切るようにして被処理体40の内側に向かって移動する場合には、被処理体40の外周部から気泡が混入しやすい。従って、プレート50が被処理体40の外周部を横切って移動することをできるだけ避けることが望ましい。
更に、被処理体40にはフォトレジストが塗布されている。フォトレジストの親水性の度合いはフォトレジストの種類によって異なるため、液体FL2を維持することができるプレート50の限界駆動速度はフォトレジストの種類に依存する。このようなフォトレジストの特性の違いに寄らずに常に液体FL2を維持するためには、被処理体40に対するプレート50の相対速度をできるだけ小さくすることが望ましい。
以上を鑑みたプレート50の駆動制御は種々考えられ、液体FL1及び液体FL2のどちらを優先的に維持するかに応じて異なる制御を選択することができる。一方、実際に作製することができるプレート50の大きさには限界があるため、プレート50の大きさを考慮して制御を選択することが必要である。
まず、プレート50の幅が、1つの露光ショットにおける投影光学系30の最終レンズ34の走査範囲の幅よりも大きい場合に選択できる制御CAについて説明する。1つの露光ショットを走査する間、最終レンズ34がプレート50からはみ出さないように制御する。これにより、液体FL1の維持が容易となる。更に、1つの露光ショットを走査する間、プレート50を被処理体40に対して同じ位置に固定する。これにより、液体FL2を確実に維持することができる。
次に、プレート50の幅が、投影光学系30の最終レンズ34の直径よりも十分に大きい場合に選択できる制御CBについて説明する。1つの露光ショットを走査する間、投影光学系30の最終レンズ34がプレート50からはみ出さないように制御する。これにより、液体FL1の維持が容易となる。更に、プレート50と被処理体40との相対速度を最終レンズ34と被処理体40との相対速度よりも小さく保つ。これにより、液体FL2の維持が容易となる。
更に、プレート50の幅が、露光領域の幅よりも十分に大きい場合に選択できる制御CCについて説明する。プレート50と被処理体40との相対速度を投影光学系30の最終レンズ34と被処理体40との相対速度より小さく保つ。換言すれば、被処理体40の動きに対してプレート50がゆっくり追随するように動作を制御することにより、液体FL1及びFL2のそれぞれの上下の部材の相対速度を小さくする。これにより、液体FL1及びFL2の維持が容易となる。
なお、制御CA乃至CCは、制御CA>制御CB>制御CCの順に大きなプレート50が必要となる。
図4は、制御CAに従った場合のプレート50の位置を示す概略平面図である。図4は、露光ショットS2の露光が終了し、露光ショットS3を露光(走査露光)する様子を示している。なお、図4では、被処理体40の位置を固定して示しているが、実際の露光工程ではウェハステージ45の駆動によって被処理体40が移動する。また、図4において、42は被処理体40の外周部を示している。本実施形態は、1つの露光ショットの走査に要する幅よりも広い幅を有するプレート50を使用している。投影光学系30の最終レンズ34は、駆動パターンDPに従って移動する。
まず、図4(a)に示すように、露光ショットS3の隣接位置に投影光学系30の最終レンズ34を移動させる。更に、投影光学系30の最終レンズ34の走査範囲を覆う位置にプレート50を移動させる。
次いで、図4(b)に示すように、投影光学系30の最終レンズ34を露光ショットS3の左端まで移動させ、露光光を照射することによって露光領域SLにレチクル20の像を投影する。そして、レチクル20と被処理体40を互いに反対の方向に走査し、露光領域SLが露光ショットS3の右端にくる位置まで投影光学系30の最終レンズ34を移動させる。このとき、露光ショットS3の露光は終了している(図4(c)参照)。
次に、図4(d)に示すように、露光光の照射を停止した状態で投影光学系30の最終レンズ34とプレート40を露光ショットS4に向けて移動させる。図4(e)は、移動中の最終レンズ34とプレート40とを示す。
更に、図4(f)に示すように、投影光学系30の最終レンズ34を露光ショットS4が隣接する位置まで移動させる。また、露光ショットS4の露光に必要な走査範囲を覆う位置にプレート50を移動させる。投影光学系30の最終レンズ34が露光ショットS4の右端に達し、露光ショットS4の露光を開始した様子を図4(g)に示す。
このように、制御CAに従ってプレート50の位置を制御すれば、被処理体40の外周部42を露光する際にも投影光学系30の最終レンズ34を常に液浸した状態に保つことができる。また、露光中は、被処理体40に対してプレート50が静止しているため、液体FL1及びFL2の維持が容易となる。
以下、制御CAに関して、投影光学系30の最終レンズ34、プレート50及び被処理体40の位置関係及び液体FL1及びFL2について説明する。図5は、露光ショットS3の走査(露光)の過程において、最終レンズ34、プレート50及び被処理体40の位置関係を示す概略側面図である。
まず、図5(a)に示すように、露光ショットS3の隣接位置に投影光学系30の最終レンズ34を移動させると共に、露光ショットS3を露光する際の走査範囲を覆う位置にプレート50を移動させる。被処理体40に対するプレート50の相対位置を固定した状態で露光を開始する。
図5(b)は、露光ショットS3の中央部を露光している状態を示している。Vは、被処理体40に対する投影光学系30の最終レンズ34の相対速度である。Vpは、被処理体40に対するプレート50の相対速度である。この場合、Vp=0であり、プレート50と被処理体40との相対位置は、露光ショットS3の露光開始時と変わっていない。
図5(c)は、露光ショットS3の露光が終了した状態を示している。プレート50と被処理体40との相対位置は、露光ショットS3の露光開始時と変わっていない。
以上のように、被処理体40と投影光学系30の最終レンズ34との相対位置に応じてプレート50の位置を調整し、最終レンズ34の全面が常に液浸された状態で露光すれば、液体FL1の維持は容易である。更に、プレート50と被処理体50との相対位置は固定されているため、被処理体40の外周部42の露光においても液体FL2は確実に維持される。
以下、制御CBに関して、投影光学系30の最終レンズ34、プレート50及び被処理体40の位置関係及び液体FL1及びFL2について説明する。図6は、露光ショットS3の走査(露光)の過程において、最終レンズ34、プレート50及び被処理体40の位置関係を示す概略側面図である。
まず、図6(a)に示すように、露光ショットS3の隣接位置に投影光学系30の最終レンズ34を移動させると共に、プレート50の左端近傍で投影光学系30の最終レンズ34の全面が液浸されるようにプレート50を配置し、露光ショットS3の走査(露光)を開始する。最終レンズ34が露光ショットS3を走査し終えたときに、プレート50の右端近傍で最終レンズ34の全面が液浸されるようにプレート50の駆動速度は定められている。
図6(b)は、露光ショットS3の中央部を露光している状態を示している。Vは、被処理体40に対する投影光学系30の最終レンズ34の相対速度である。Vpは、被処理体40に対するプレート50の相対速度であり、Vp=V/2を満足するように制御される。
図6(c)は、露光ショットS3の露光が終了した状態を示している。
以上のように、制御CBでは、投影光学系30の最終レンズ34の全面が常に液浸されているため、液体FL1の維持は容易である。また、最終レンズ34とプレート50との相対速度及びプレート50と被処理体40の相対速度は、最終レンズ34と被処理体40との相対速度よりも遅い。従って、液体FL1及びFL2の維持は、プレート50がない場合と比較して、容易である。
以下、制御CCに関して、投影光学系30の最終レンズ34、プレート50及び被処理体40の位置関係及び液体FL1及びFL2について説明する。図7は、露光ショットS3の走査(露光)の過程において、最終レンズ34、プレート50及び被処理体40の位置関係を示す概略側面図である。
まず、図7(a)に示すように、露光ショットS3の隣接位置に投影光学系30の最終レンズ34を移動させると共に、プレート50が最終レンズ34及び被処理体40と重なり合うようにプレート50を配置し、露光ショットS3の走査(露光)を開始する。
図7(b)は、露光ショットS3の中央部を露光している状態を示している。Vは、被処理体40に対する投影光学系30の最終レンズ34の相対速度である。Vpは、被処理体40に対するプレート50の相対速度であり、Vp=(2/3)Vを超えないように制御される。
図7(c)は、露光ショットS3の露光が終了した状態を示している。
以上のように、制御CCでは、投影光学系30の最終レンズ34が常に液浸されていないものの、最終レンズ34とプレート50との相対速度及びプレート50と被処理体40との相対速度が、最終レンズ34と被処理体40との相対速度よりも遅い。従って、液体FL1及びFL2の維持は、プレート50がない場合と比較して、容易である。
以上説明したように、露光装置1では、投影光学系30の最終レンズ34が平板部材50によって被処理体40と分離されているため、最終レンズ34がフォトレジストの溶解物によって汚染されることを防止することができる。かかる効果は、プレート50の駆動制御にかかわらず得ることができる。
また、プレート50の大きさを適切に選択すると共に、プレート50の位置及び速度を適切に制御することによって、投影光学系30の最終レンズ34と被処理体40とが直接対向する場合と比較して、液体の上下の部材間の相対速度を小さくすることができる。更に、プレート50の大きさを適切に選択すると共に、プレート50の位置及び速度を適切に制御することによって、被処理体40の外周部42を露光する場合でも、最終レンズ34の全面が液浸された状態を維持することができる。
露光において、図示しない光源部から発せされた光束は、図示しない照明光学系によりレチクル20を、例えば、ケーラー照明する。レチクル20を通過してレチクルパターンを反映する光は、投影光学系30により、液体FL1、平板部材50及び液体FL2を介して被処理体40に結像される。露光装置1は、投影光学系30の最終レンズ34の汚染を防止すると共に、投影光学系30の最終レンズ34と被処理体40との間に常に安定して液体を保持し(詳細には、最終レンズ34と平板部材50との間に常に安定して液体FL1を保持すると共に、平板部材50と被処理体40との間に常に安定して液体FL2を保持し)、優れた結像性能を実現することができる。これにより、露光装置1は、高いスループットで経済性よくデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
次に、図8及び図9を参照して、上述の露光装置1を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図8は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル製作)では、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、レチクルとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する行程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図9は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1によってレチクルの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置1を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本実施形態では、投影光学系を固定して被処理体を移動させているが、被処理体を固定して投影光学系を移動させてもよい。
1 露光装置
10 照明装置
20 レチクル
25 レチクルステージ
30 投影光学系
32 最終部
34 最終レンズ
40 被処理体
42 外周部
50 プレート
60A及び60B 第1の液体供給回収機構
70A及び70B 第2の液体供給回収機構
80 保持機構
81a及び81b アーム
82a及び82b アクチュエータ
83a及び83b フレーム
84a及び84b 調整機構
85 リニアエンコーダ
90 制御部
FL1及びFL2 液体
SL 露光領域
S1乃至S4 露光ショット
DP 駆動パターン
10 照明装置
20 レチクル
25 レチクルステージ
30 投影光学系
32 最終部
34 最終レンズ
40 被処理体
42 外周部
50 プレート
60A及び60B 第1の液体供給回収機構
70A及び70B 第2の液体供給回収機構
80 保持機構
81a及び81b アーム
82a及び82b アクチュエータ
83a及び83b フレーム
84a及び84b 調整機構
85 リニアエンコーダ
90 制御部
FL1及びFL2 液体
SL 露光領域
S1乃至S4 露光ショット
DP 駆動パターン
Claims (12)
- レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系と、
前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終面と前記被処理体との間に配置された平板部材と、
前記平板部材を、少なくとも前記投影光学系の光軸に垂直な方向に駆動可能に保持する保持機構とを有し、
前記最終面と前記平板部材との間を満たす第1の液体、前記平行部材、及び前記平板部材と前記被処理体との間を満たす第2の液体を介して、前記被処理体を露光することを特徴とする露光装置。 - 前記保持機構は、前記平板部材を着脱可能に保持することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記第1の液体を供給及び回収する第1の液体供給回収機構と、
前記第2の液体を供給及び回収する第2の液体供給回収機構とを更に有することを特徴とする請求項1記載の露光装置。 - 前記最終面の前記被処理体に対する相対位置及び速度の変化に基づいて、前記平板部材の位置及び速度を制御する制御部を更に有することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記被処理体は、複数の露光ショットを有し、
前記制御部は、前記複数の露光ショットが露光される間において、前記最終面と前記平板部材との間が常に前記第1の液体に満たされるように制御することを特徴とする請求項4記載の露光装置。 - 前記制御部は、前記最終面に対する前記平板部材の速度及び前記平板部材に対する前記被処理体の速度を、前記最終面に対する前記被処理体の速度よりも小さくなるように制御することを特徴とする請求項4記載の露光装置。
- 前記露光装置は、走査型露光装置であって、
前記制御部は、露光中における前記平板部材の前記被処理体に対する走査方向の速度が略ゼロとなるように制御することを特徴とする請求項4記載の露光装置。 - 前記平板部材は、前記最終面の幅以上、且つ、前記被処理体の幅未満の大きさを有することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系と、前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終面と前記被処理体との間に配置された平板部材と、前記平板部材を少なくとも前記投影光学系の光軸に垂直な方向に駆動可能に保持する保持機構とを有し、前記最終面と前記平板部材との間を満たす第1の液体、前記平板部材、及び前記平板部材と前記被処理体との間を満たす第2の液体を介して、前記被処理体を露光する露光装置を用いた露光方法であって、
前記被処理体の1つの露光ショットを露光する間において、前記最終面が前記平板部材からはみ出さないように制御するステップとを有することを特徴とする露光方法。 - 前記被処理体の1つの露光ショットを露光する間において、前記平板部材を前記被処理体に対して相対的に同じ位置に固定するステップを更に有することを特徴とする請求項9記載の露光方法。
- レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系と、前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終面と前記被処理体との間に配置された平板部材と、前記平板部材を少なくとも前記投影光学系の光軸に垂直な方向に駆動可能に保持する保持機構とを有し、前記最終面と前記平板部材との間を満たす第1の液体、前記平行部材、及び前記平板部材と前記被処理体との間を満たす第2の液体を介して、前記被処理体を露光する露光装置を用いた露光方法であって、
前記平板部材と前記被処理体との相対速度を、前記最終面と前記被処理体との相対速度よりも小さく保つステップを有することを特徴とする露光方法。 - 請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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2005
- 2005-02-25 JP JP2005050127A patent/JP2006237291A/ja active Pending
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