JP5644416B2 - 光学ユニット、光学系、露光装置、及びデバイスの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、光源(12)からの光(EL)を用いて被照射面(Ra)を照明する光学ユニット(20)であって、前記光源(12)と前記被照射面(Ra)との間に配置され、前記光源(12)からの光(EL)を波面分割して反射する複数の第1ミラー要素(47)を有する第1のフライアイミラー(45)と、前記第1のフライアイミラー(45)で波面分割された光(EL)を反射する複数の第2ミラー要素(67)を有する第2のフライアイミラー(65)と、前記光源(12)と前記第1のフライアイミラー(45)との間に挿入可能に配置され、前記光源(12)からの光(EL)を波面分割して、前記第2のフライアイミラー(65,85,90)に反射する複数の第3ミラー要素(52)を有する第3のフライアイミラー(50)と、を備えることを要旨とする。
ち、第1のフライアイミラー(45)を移動させることなく、光(EL)が入射するフライアイミラーを切り替えることができる。それゆえに、第1のフライアイミラー(45)を待避させておくための空間が必要ないことから、その空間の分だけ光学ユニット(20)が占有する容積を縮小させることが可能である。
まず、本発明にかかる露光装置について説明する。なお、本実施形態では、投影光学系16の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で走査露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向に沿ってY軸を取り、その走査方向に直交する非走査方向に沿ってX軸を取って説明する。また、X軸、Y軸、Z軸の周りの回転方向をθx方向、θy方向、θz方向ともいう。
Ultraviolet)光を露光光ELとして用いるEUV露光装置である。こうした露光装置11は、内部が大気よりも低圧の真空雰囲気に設定されるチャンバ13(図1では二点鎖線で囲まれた部分)を備えている。このチャンバ13内には、光源装置12からチャンバ13内に射出された露光光ELで所定のパターンが形成された反射型のレチクルRを照明する照明光学系14と、パターンの形成されたパターン形成面Ra(被照射面)が−Z方向側(図1では下側)に配置されるようにレチクルRを保持するレチクル搬送装置15とが設けられている。また、チャンバ13内には、レチクルRを介した露光光ELでレジストなどの感光性材料が塗布されたウエハWを照射する投影光学系16と、露光面(感光性材料が塗布されたウエハ表面)Waが+Z方向側(図1では上側)に配置されるようにウエハWを保持するウエハ搬送装置17とが設けられている。
る。高出力レーザとしては、例えば、CO2レーザ、半導体レーザ励起を利用したYAGレーザ、エキシマレーザなどがある。そして、放射された露光光ELは、図示しない集光光学系によって集光されてチャンバ13内に出力される。
(第1の実施形態)
次に、本発明の実施形態における光学ユニットを具体化した第1の実施形態について図2〜図6を参照して説明する。本実施形態では、図3、図4における左右方向、上下方向及び紙面と直交する方向を、A方向、B方向及びC方向というものとする。なお、A方向は非走査方向(X軸方向)に対応する方向であり、B方向は走査方向(Y軸方向)に対応する方向である。
0,55のそれぞれの挿入位置あるいは離脱位置にスライド移動させる。移動装置60は、例えば、ピエゾ素子やモーター等である。また、移動装置60は、露光装置11の露光動作等を制御する制御装置81とLANケーブルで繋がっており、制御信号を含む情報交換が可能である。制御装置81は、図示しない入力手段を用いて入力された照明条件に関する情報やあらかじめプログラムされた照明条件に関する情報に基づいて、移動装置60を駆動し、入射側フライアイミラー50,55をそれぞれの挿入位置あるいは離脱位置に移動させる。制御装置81は、入射側フライアイミラー50,55が挿入位置に配置されているか、または離脱位置に配置されているかを判断して、入射側フライアイミラー50,55を移動させる。なお、制御装置81は、入射側フライアイミラー50,55が挿入位置または離脱位置のどちらの位置に配置されているかを検出する検出センサを備えても良い。
ミラー65が備える射出側ミラー要素67および射出側フライアイミラー70が備える射出側ミラー要素72の反射条件と異なっている。射出側ミラー要素の反射条件とは、各射出側ミラー要素の位置、ミラー面の大きさ、ミラー面の姿勢、ミラー面の傾斜角度、ミラー面の形状、ミラー面の曲率、ミラー面の傾斜角度、ミラー面の反射率、射出側ミラー群の配列形態、配列形態の外形のうち少なくとも1つを含んでいる。
まず、図2に示されるように、光学ユニット20は、入射側フライアイミラー45と射出側フライアイミラー65とを用いて、照明条件1に設定されている。このとき、入射側フライアイミラー50,55が離脱位置に、射出側フライアイミラー65が反射位置に配置されている。光学ユニット20に入射した露光光ELは、入射側フライアイミラー45の入射側ミラー要素47で波面分割され、波面分割された多数の光束は、射出側フライアイミラー65に入射する。その後、射出側フライアイミラー65の各射出側ミラー要素67で反射された多数の光束は、照明条件1で、光学ユニット20から射出され、レチクルRの被照射面に略円弧状の照明領域を形成する。
置に移動させる。また、制御装置81は、変更装置80を駆動して、射出側フライアイミラー70が反射位置に設置されるように、射出側フライアイミラー65,70,75を入れ替える。
(1)第1の実施形態によれば、照明光の照明条件を変更するために照明条件に対応した開口が形成された絞り等の光学部材を用いる必要がないため、露光光ELがこの光学部材で遮られることがなく、高いスループットを達成することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の実施形態における光学ユニットを具体化した第2の実施形態について図7及び図8を参照して説明する。
かじめプログラムされた照明条件に関する情報、入射側フライアイミラー50,55の位置に基づいて、変更装置80を駆動して、射出側フライアイミラー85をスライド移動させる。例えば、入射側フライアイミラー45を用いるために入射側フライアイミラー50,55を離脱位置に移動する場合、制御装置81は、変更装置80を駆動して、射出側ミラー群68が上記入射領域に配置されるように射出側フライアイミラー85をスライド移動させる。入射側フライアイミラー50を用いるために入射側フライアイミラー50を挿入位置に移動し、入射側フライアイミラー55を離脱位置に移動する場合、制御装置81は、変更装置80を駆動して、射出側ミラー群73が上記入射領域に配置されるように射出側フライアイミラー85をスライド移動させる。入射側フライアイミラー55を用いるために入射側フライアイミラー50を離脱位置に移動し、入射側フライアイミラー55を挿入位置に移動する場合、制御装置81は、変更装置80を駆動して、射出側ミラー群78が上記入射領域に配置されるように射出側フライアイミラー85をスライド移動させる。変更装置80は、制御装置81からの制御信号に基づいて、射出側フライアイミラー85の位置を調整することによって、射出側フライアイミラーの反射条件を変更する。
(第3の実施形態)
次に、本発明の実施形態における光学ユニットを具体化した第3の実施形態について図9及び図10を参照して説明する。なお、図10では、各入射側フライアイミラー45,50,55に対応する射出側ミラー要素67,72,77を区別するために、ミラー面67a,72a,77aのうち、ミラー面72a,77aには複数のドットを付している。また、ミラー面67aによって第1ミラー面が構成され、ミラー面72aによって第2ミラー面が構成される。
要素67である。また、ミラー面におけるドットの専有面積が相対的に小さい射出側ミラー要素が射出側ミラー要素72である。また,ミラー面におけるドットの専有面積が相対的に大きい射出側ミラー要素が射出側ミラー要素77である。
(5)第3の実施形態によれば、射出側ミラー要素67,72,77で構成された射出側ミラー群93を入射領域に形成するとともに、各入射側フライアイミラー45,50,55の入射側ミラー要素47,52,57で波面分割された光束の各々が、対応する射出側ミラー要素67,72,77に入射するように構成した。こうした構成によれば、入射側フライアイミラー50,55の位置に応じて射出側フライアイミラーを移動させる必要がない。これにより、第1及び第2の実施形態では必要だった射出側フライアイミラーを移動させるためのスペースの分だけ、光学ユニット20、ひいては、照明光学系14、露光装置11が占有する容積をさらに縮小することが可能となる。
・上記第2及び第3の実施形態においては、射出側ミラー要素の各々は、入射側フライアイミラー45の入射側ミラー要素47、入射側フライアイミラー50の入射側ミラー要素52、入射側フライアイミラー55の入射側ミラー要素57のうちの1つに個別対応している。これに限らず、射出側ミラー要素は、所望の反射条件が得られるのであれば、少なくとも1つが入射側フライアイミラー45の入射側ミラー要素47、入射側フライアイミラー50の入射側ミラー要素52、入射側フライアイミラー55の入射側ミラー要素57のうちの複数の入射側ミラー要素に対応していてもよい。例えば、入射側フライアイミラー45の入射側ミラー要素47で波面分割された光束の1つと入射側フライアイミラー50の入射側ミラー要素52で波面分割された光束の1つとが同じ射出側ミラー要素のミラー面、例えばミラー面67aあるいはミラー面72aに入射するようにしてもよい。
素52、入射側フライアイミラー55の入射側ミラー要素57のうちの1つに個別対応している。これに限らず、所望の反射条件が得られるのであれば、1つの射出側ミラー要素が複数の反射条件に対応していてもよい。
ト、照明光学系14、露光装置11を小型化することが可能になる。
・第1の実施形態のように、射出側フライアイミラーを入れ替える構成の光学ユニット20において、射出側フライアイミラーの1つが、第2の実施形態に記載した射出側フライアイミラーのように、1つの反射条件を具現化する射出側ミラー群を複数有するものであってもよい。
ことができる。
例えば、モーター等のアクチュエータを用いて、入射側フライアイミラーの入射側設置面上を各入射側ミラー要素が移動可能に構成する。そして、照明条件に関する情報等に基づき、それら入射側ミラー要素の少なくとも1つを移動させ、露光光ELの光路上における入射側ミラー要素の配列を変更することによって、入射側フライアイミラーの形成条件を変更してもよい。また例えば、ピエゾ素子などのアクチュエータを用いて、入射側ミラー要素の姿勢を変更可能に構成する。そして、照明条件に関する情報に基づいて、入射側ミラー要素のミラー面の姿勢を変更することによって、入射側フライアイミラーの形成条件を変更してもよい。
・露光装置11は、EB(Electron Beam)を露光光ELとして用いる露光装置であってもよい。
次に、本発明の実施形態の露光装置11によるデバイスの製造方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図11は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
ステップS111(酸化ステップ)においては、基板の表面を酸化させる。ステップS112(CVDステップ)においては、基板表面に絶縁膜を形成する。ステップS113(電極形成ステップ)においては、基板上に電極を蒸着によって形成する。ステップS114(イオン打込みステップ)においては、基板にイオンを打ち込む。以上のステップS111〜ステップS114のそれぞれは、基板処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
テップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置11)によってマスクの回路パターンを基板に転写する。次に、ステップS117(現像ステップ)において、ステップS116にて露光された基板を現像して、基板の表面に回路パターンからなるマスク層を形成する。さらに続いて、ステップS118(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS119(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となった感光性材料を取り除く。すなわち、ステップS118及びステップS119において、マスク層を介して基板の表面を加工する。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、基板上に多重に回路パターンが形成される。
Claims (13)
- 光源からの光を用いて被照射面を照明する光学ユニットであって、
前記光源と前記被照射面との間に配置され、前記光源からの光を波面分割して反射する複数の第1ミラー要素を有する第1のフライアイミラーと、
前記第1のフライアイミラーで波面分割された光を反射する複数の第2ミラー要素を有する第2のフライアイミラーと、
前記光源と前記第1のフライアイミラーとの間に挿入可能に配置され、前記光源からの光を波面分割して、前記第2のフライアイミラーに反射する複数の第3ミラー要素を有する第3のフライアイミラーと、
を備えることを特徴とする光学ユニット。 - 前記光源と前記第1のフライアイミラーとの間に前記第3のフライアイミラーを挿入させるとともに、前記光源と前記第1のフライアイミラーとの間から前記第3のフライアイミラーを離脱させる移動装置を有することを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
- 前記第1ミラー要素の形成条件と、前記第3ミラー要素の形成条件とが互いに異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学ユニット。
- 前記第1ミラー要素の形成条件と、前記第3ミラー要素の形成条件とは、ミラー面の曲率、ミラー面の傾き、ミラー面の形状、ミラー面の大きさ、ミラー面の反射率の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項3に記載の光学ユニット。
- 前記第2のフライアイミラーの反射条件を変更する変更装置を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の光学ユニット。
- 前記変更装置は、前記第3のフライアイミラーが前記光源と前記第1のフライアイミラーとの間に挿入されているか、前記第3のフライアイミラーが前記光源と前記第1のフライアイミラーとの間から離脱されているかに基づいて、前記第2のフライアイミラーの反射条件を変更する請求項5に記載の光学ユニット。
- 複数の第4ミラー要素を有し、前記第2のフライアイミラーに対して前記反射条件が異なる第4のフライアイミラーを備え、
前記変更装置は、前記第2のフライアイミラーと第4のフライアイミラーとの交換、前記第2のフライアイミラー位置の調整、及び前記複数の第2ミラー要素の配列調整のうちの少なくとも1つを行う請求項5又は請求項6に記載の光学ユニット。 - 前記変更装置は、前記複数の第2ミラー要素のうち少なくとも一つのミラー要素の位置、前記ミラー要素のミラー面の姿勢、及び前記ミラー面の傾斜角度の調整のうちの少なくとも1つを行う請求項5又は請求項6に記載の光学ユニット。
- 前記複数の第2ミラー要素のそれぞれは、前記第1のフライアイミラーで波面分割された光を反射する第1ミラー面と、前記第3のフライアイミラーで波面分割された光を反射する第2ミラー面とを備えることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の光学ユニット。
- 前記光源と前記第3のフライアイミラーが挿入される位置との間に挿入可能に配置され、前記光源からの光を波面分割して、前記第2のフライアイミラーに反射する複数の第5ミラー要素を有する第5のフライアイミラーを有することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の光学ユニット。
- 請求項1〜請求項10のうち何れか一項に記載の光学ユニットを備えたことを特徴とする光学系。
- 所定のパターンが形成されたマスクを照明するための光学系を備え、前記所定のパターンを基板に露光する露光装置において、
前記光学系は、請求項11に記載の光学系を有することを特徴とする露光装置。 - リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、
前記リソグラフィ工程では、請求項12に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。
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