JP2006216733A - 露光装置、光学素子の製造方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、光学素子の製造方法及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液浸露光において、投影光学系の最終レンズの信頼性を高め、優れた結像性能を実現する露光装置及びデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】 レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系の最も前記被処理体側の光学素子と前記被処理体との間の液体及び前記投影光学系を介して前記被処理体を露光する露光装置であって、前記光学素子は、前記被処理体側に配置され前記液体に接触する石英ガラスと、前記石英ガラスに密着するフッ素ドープ石英ガラスと、を有することを特徴とする露光装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、露光装置に係り、特に、IC、LSIなどの半導体チップ、液晶パネルなどの表示素子、磁気ヘッドなどの検出素子、CCDなどの撮像素子といった各種デバイス、マイクロメカニクスで用いる微細パターンの製造に用いられる露光装置に関する。本発明は、投影光学系と被処理体との間の液体及び投影光学系を介して被処理体を露光する、所謂、液浸露光装置に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子又は液晶表示素子を製造する際に、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、及び、NAを上げれば上げるほど、解像度はよくなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められ、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)からArFエキシマレーザー(波長約193nm)と用いられる紫外光の波長は短くなってきた。現在は、次の光源としてFレーザー(波長約157nm)や極端紫外線(EUV:Extreme ultraviolet)光の実現に向けて開発が進められている。
このような中で、ArFエキシマレーザーなどの光源を用いながら、更に解像度を向上させる技術として、液浸露光が注目されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。液浸露光とは、投影光学系の最終面(最終レンズ面)とウェハの像面との間を液体(液浸露光用液体)で満たす(即ち、投影光学系のウェハ側の媒質を液体にする)ことで露光光の実効波長を短波長化し、投影光学系のNAを見掛け上大きくして解像度の向上を図るものである。投影光学系のNAは、媒質の屈折率をnとすると、NA=n・sinθであるので、空気の屈折率よりも高い屈折率(n>1)の媒質を満たすことでNAをnまで大きくすることができる。
例えば、波長約193nmのArFエキシマレーザーにおいては、水が良好な透過率を有し、且つ、屈折率も約1.44と比較的高く、液浸露光用液体として適している。そのため、ArFエキシマレーザーを光源とし、液浸露光用液体として水を用いた液浸露光装置の実用化が有望視されている。
液浸露光装置では、投影光学系の最終レンズの長期的な耐久性が問題となる。液浸露光装置は、投影光学系とウェハとの間に安定して液体を供給する(即ち、液膜を形成する)ために、投影光学系とウェハとを近接させる必要がある。従って、投影光学系の最終レンズの内部の狭い領域に露光光のエネルギーが集中して局所的に光強度が高くなるため、長期の間に投影光学系の最終レンズの内部で密度変化が発生し、光学特性に影響を及ぼしてしまう(例えば、非特許文献1参照。)。また、投影光学系の最終レンズが、液浸露光用液体と長期間接触することで劣化してしまうという問題も生じる。
特開昭63−49893号公報 国際公開第99/49504号パンフレット "Verification of compaction and rarefaction models for fused silica with 40 billion pulses of 193−nm excimer laser exposure and their effects on projection lens imaging performance," J.Martin et al.,Proceedings of SPIE Vol.5377,pp.1815−1827 (SPIE, Bellingham, 2004)
波長193nmのArFエキシマレーザーに対して良好な光学特性を有するレンズ材料としては、フッ化カルシウム(蛍石)及び石英ガラスが一般に知られている。これらのレンズ材料のうち、フッ化カルシウムは水に溶解してしまうため、保護膜が必要となる。しかしながら、水に接触した状態で高強度のArFエキシマレーザー光の照射に対して長期間耐えることができる保護膜は、まだ確立されていない。
一方、石英ガラスは、耐水性に優れるが、透過率で劣るため、高強度のレーザー光の照射によって硝材の密度が長期の間に変化し、光学特性が劣化する可能性が高くなってしまう。なお、石英ガラスにフッ素をドープすることで紫外光に対する透過率を改善することができ、硝材の密度変化を低減させることができる。しかしながら、フッ素原子は、一般的に、水と反応しやすいという性質を有する。従って、水と接触する投影光学系の最終レンズにフッ素をドープした石英ガラスを使用した場合、レンズの長期的な信頼性を保証することが難しいという問題を生じる。
このように、液浸露光装置における投影光学系の最終レンズの材料として、従来から知られている何れの材料を用いても、十分な信頼性を得ることができなかった。
そこで、投影光学系の最終レンズの信頼性を高め、優れた結像性能を実現する液浸露光装置の提供が要請されている。
本発明の一側面としての露光装置は、レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系の最も前記被処理体側の光学素子と前記被処理体との間の液体及び前記投影光学系を介して前記被処理体を露光する露光装置であって、前記光学素子は、前記被処理体側に配置され前記液体に接触する石英ガラスと、前記石英ガラスに密着するフッ素ドープ石英ガラスと、を有することを特徴とする。
本発明の別の側面としての製造方法は、レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系と前記被処理体との間の液体及び前記投影光学系を介して前記被処理体を露光する露光装置の前記投影光学系の最も前記被処理体側に配置される光学素子の製造方法であって、フッ素ドープ石英ガラスをレンズ形状に加工するステップと、前記加工ステップで加工された前記フッ素ドープ石英ガラス上に石英ガラスを成膜することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての製造方法は、レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系と前記被処理体との間の液体及び前記投影光学系を介して前記被処理体を露光する露光装置の前記投影光学系の最も前記被処理体側に配置される光学素子の製造方法であって、レンズ形状に加工されたフッ素ドープ石英ガラスと石英ガラスとを張り合わせるステップを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としでのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、従来よりも性能の良い液浸露光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての露光装置1について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、露光装置1の構成を示す概略断面図である。
露光装置1は、投影光学系30の被処理体40側にある最終面(最終光学素子)100と被処理体40との間に供給される液体(液浸露光用液体)LWを介して、レチクル20に形成された回路パターンの像をステップ・アンド・スキャン方式で被処理体40に露光する液浸露光装置である。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、レチクルに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してレチクルパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。
露光装置1は、図1に示すように、照明装置10と、レチクル20を載置するレチクルステージ25と、投影光学系30と、被処理体40を載置するウェハステージ45と、測距手段50と、液体供給部60と、液体回収部70と、液浸制御部80と、制御部90とを有する。
照明装置10は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル20を照明し、光源部12と、照明光学系14とを有する。
光源部12は、本実施形態では、光源として、波長193nmのArFエキシマレーザーを使用する。但し、光源部12は、ArFエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約248nmのKrFエキシマレーザー、波長約157nmのFレーザーを使用してもよいし、光源の個数も限定されない。
照明光学系14は、レチクル20を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で配列する等である。オプティカルインテグレーターとしては、ハエの目レンズ、2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーター、光学ロッド、回折素子、マイクロレンズアレイなどが使用可能である。
レチクル20は、図示しないレチクル搬送系により露光装置1の外部から搬送され、レチクルステージ25に支持及び駆動される。レチクル20は、例えば、石英製で、その上には転写されるべき回路パターンが形成されている。レチクル20から発せされた回折光は、投影光学系30を通り、被処理体40上に投影される。レチクル20と被処理体40とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置1は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(スキャナー)であるため、レチクル20と被処理体40を縮小倍率比の速度比で走査することにより、レチクル20のパターンを被処理体40上に転写する。なお、本実施形態では露光装置1としてスキャナーを用いたが、もちろんステップ・アンド・リピート方式の露光装置(ステッパー)を用いてもよく、その場合には、レチクル20と被処理体40を静止させた状態で露光が行われる。
レチクルステージ25は、図示しない定盤に取り付けられている。レチクルステージ25は、図示しないレチクルチャックを介してレチクル20を支持し、図示しない移動機構及び制御部90によって移動制御される。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向にレチクルステージ25を駆動することでレチクル20を移動することができる。
投影光学系30は、レチクル20に形成されたパターンを経た回折光を被処理体40上に結像する機能を有する。投影光学系30は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)等を使用することができる。
被処理体40は、図示しないウェハ搬送系により露光装置1の外部から搬送され、ウェハステージ45に支持及び駆動される。被処理体40は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板、その他の被処理体を広く含む。被処理体40にはフォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ45は、ウェハチャックを介して被処理体40を支持する。ウェハステージ45は、被処理体40の上下方向(鉛直方向)の位置や回転方向、傾きを調整する機能を有し、制御部90によって制御される。露光時は、制御部90により投影光学系30の焦点面に被処理体40の表面(露光領域)が常に高精度に合致するようにウェハステージ45が制御される。
測距手段50は、レチクルステージ25の位置及びウェハステージ45の2次元的な位置を参照ミラー52及び54、レーザー干渉計56及び58を介してリアルタイムに計測する。測距手段50による測距結果は、制御部90に伝達され、レチクルステージ25及びウェハステージ45は、位置決めや同期制御のために、制御部90の制御の下で一定の速度比率で駆動される。
液体供給部60は、投影光学系30と被処理体40との間の空間、或いは、間隙に液体LWを供給する機能を有し、例えば、図示しない生成機構と、液体供給ノズル62とを有する。換言すれば、液体供給部60は、投影光学系30の最終光学素子100の周囲に配置された液体供給ノズル62(の供給口62a)を介して液体WTを供給し、投影光学系30と被処理体40との間の空間に液体LWの液膜を形成する。なお、投影光学系30と被処理体40との間の空間は、液体LWの液膜を安定に形成、且つ、除去できる程度であることが好ましく、例えば、5mm以下とすればよい。
液体LWは、光源部12からの露光光の等価的な露光波長を短くし、露光における解像度を向上させる機能を有する。液体LWは、本実施形態では、純水である。純水は、一般に、半導体素子の製造工程において大量に用いられており、被処理体40やフォトレジストとの相性がよいという利点を有する。但し、液体LWは、特に純水に限定するものではなく、露光光の波長に対して高い透過特性及び高い屈折率特性を有し、投影光学系30や被処理体40に塗布されているフォトレジストや投影光学系30の最終光学素子100に対して化学的安定性の高い液体を使用することができる。例えば、純水に微量の添加物を加えた、所謂、機能水を液体LWとして用いてもよい。機能水は、添加物の種類と濃度を変化させることにより、例えば、酸性度を制御してフォトレジストの化学反応プロセスを最適化したり、また、酸化還元電位を制御して洗浄力をもたせたりすることができる利点がある。
図示しない生成機構は、原料水供給源から供給される原料水中に含まれる金属イオン、微粒子及び有機物などの異物を低減し、液体LWを生成する。生成機構により生成された液体LWは、液体供給ノズル62に供給される。なお、生成機構が液体供給ノズル62に液体LWを供給する間に、脱気手段や温度調整手段を設け、液体LWに脱気処理を施したり、温度制御を行ったりしてもよい。
液体供給ノズル62は、生成機構によって生成された液体WTを、投影光学系30と被処理体40との間の空間に供給する。液体供給ノズル62は、異物の溶出が少なく、且つ、液体LWに対して耐久性に優れた材質から構成することが好ましく、例えば、フッ素系樹脂等が好ましい。
液体回収部70は、投影光学系30と被処理体40との間に供給された液体LWを、液体回収ノズル72(の回収口72a)を介して回収する。液体回収部70は、例えば、液体回収ノズル72と、回収した液体LWを一時的に貯めるタンクと、液体WTを吸い取る吸引部などから構成される。
液浸制御部80は、ウェハステージ45の現在位置、速度、加速度、目標位置、移動方向といった情報を制御部90から取得して、これらの情報に基づいて、液浸露光に係る制御を行う。液浸制御部80は、液体LWの供給及び回収の切り替え、停止、供給及び回収する液体LWの量の制御等の制御指令を、液体供給部60や液体回収部70に与える。
制御部90は、図示しないCPU、メモリを有し、露光装置1の動作を制御する。制御部90は、照明装置10、レチクルステージ25(即ち、レチクルステージ25の図示しない移動機構)、ウェハステージ45(即ち、ウェハステージ45の図示しない移動機構)及び液浸制御部80と電気的に接続されている。CPUは、MPUなど名前の如何を問わずいかなるプロセッサも含み、各部の動作を制御する。メモリは、ROM及びRAMより構成され、露光装置1を動作するファームウェアを格納する。なお、本実施形態では、液浸制御部80と制御部90とを別に構成しているが、制御部90が液浸制御部80の機能を兼ねてもよいことは言うまでもない。
ここで、投影光学系30の最も被処理体40側に配置され、液体LWと接触する最終光学素子100について説明する。図2は、投影光学系30の最終光学素子100の構成を示す拡大断面図である。最終光学素子100は、本実施形態ではレンズであり、図2に示すように、石英ガラス110と、フッ素がドープされたフッ素ドープ石英ガラス120の2種類の材料から構成され、液体LWに接触する被処理体40側に石英ガラス110が配置されている。
石英ガラス110は、純水や各種の機能水などの液体LWに対して化学的に安定しているので、最終光学素子100が液体LWに接触することによる光学特性の劣化を防止することができる。また、フッ素ドープ石英ガラス120は、波長193nmのArFエキシマレーザー光に対する透過率に優れているため、石英ガラス110のみで製造されたレンズと比較して、レーザー光の照射に起因する密度変化の光学特性への影響が少ない(H.Hosono,M.Mizuguchi,L.Skuja and T.Ogawa:Optics Letters Vol.24(1999)pp.1549−1551)。ここで、フッ素ドープ石英ガラス120のフッ素のドープ量としては、例えば、0.1mol%乃至10mol%とすればよい。石英ガラス110とフッ素ドープ石英ガラス120とは、線熱膨張係数がほぼ等しい。従って、最終光学素子100は、温度変化による応力変化が少ないという利点も有する。
最終光学素子100において、硝材の密度変化の結像特性への影響を低減させるためには、透過率に優れているフッ素ドープ石英ガラス120の割合を大きくするとよい。従って、石英ガラス110の光軸方向の厚さを、最終光学素子100の厚さの半分以下とすることが望ましい。一方、フッ素ドープ石英ガラス120を液体LWから保護するためには、液体LWに接触する部分に配置される石英ガラス110の厚さを十分に大きくすることが望ましい。液体LWに接触することによる硝材の劣化は、分子の拡散が一つの原因である。一般的に知られているフィックの拡散法則(Fick’s law of diffusion)によれば、分子の拡散の速度は石英ガラス110の厚さの約2乗に反比例する。石英ガラスや類似の酸化物ガラスの膜をフッ化カルシウムのレンズの保護膜として用いた結果(Liberman et al.,International Symposium on Immersion and 157nm Lithography,SEMATECH(2004))、スパッタリング法などで形成することができる200nm乃至500nmの厚さの薄膜において、最大で約5年の耐久性が得られることが報告されている。従って、通常の露光装置の使用期間を約20年と仮定すると、石英ガラス110は、1μm以上の厚さを有することが好ましい。
次に、石英ガラス110及びフッ素ドープ石英ガラス120から構成される最終光学素子(レンズ)100を製造する製造方法について説明する。第1の製造方法としては、レンズ形状に加工したフッ素ドープ石英ガラス120の上に、イオンスパッタリングなどにより石英ガラス110を膜状に形成する。第2の方法としては、バルク材料の石英ガラス110とフッ素ドープ石英ガラス120とを、接着剤を用いて張り合わせる。バルク材料の石英ガラス110を用いることにより、容易に十分な厚さを得ることができる。
更に、第3の方法として、バルク材料の石英ガラス110とフッ素ドープ石英ガラス120とを光学密着(Optical Contact)により張り合わせてもよい。石英ガラス110とフッ素ドープ石英ガラス120は、線熱膨張係数がほぼ等しく、且つ、密着性に優れることから、光学密着に適している。光学密着は、光学部品の製造工程において従来から用いられている(Warren J.Smith:“Modern Optical Engineering,” Second Edition,McGraw−Hill(1990)pp.201)。光学密着を用いて石英ガラス110とフッ素ドープ石英ガラス120とを張り合わせることで、接合(張り合わせた)部分の劣化が起きにくく、脱ガスがないという利点がある。
このように、投影光学系30の最終光学素子100は、液浸露光装置1において、レーザー光の照射による密度変化や液体LWとの接触による硝材の劣化を防止することができる。換言すれば、投影光学系30の最終光学素子100は、液浸露光装置における投影光学系の最終レンズとして十分な信頼性を有する。
露光において、光源部12から発せされた光束は、照明光学系14によりレチクル20を、例えば、ケーラー照明する。レチクル20を通過してレチクルパターンを反映する光は、投影光学系30により、液体LWを介して被処理体40に結像される。露光装置1が用いる投影光学系30は、レーザー光の照射による密度変化や液体LWとの接触による劣化を防止する最終光学素子100を有し、極めて高い解像力でレチクル20のパターンを露光することができる。これにより、露光装置1は、高いスループットで経済性よくデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
次に、図3及び図4を参照して、上述の露光装置1を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図3は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル製作)では、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、レチクルとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する行程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図4は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1によってレチクルの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置1を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示す投影光学系の最終光学素子の構成を示す拡大断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図3に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 露光装置
10 照明装置
20 レチクル
25 レチクルステージ
30 投影光学系
40 被処理体
45 ウェハステージ
50 測距手段
60 液体供給部
70 液体回収部
80 液浸制御部
90 制御部
100 最終光学素子
110 石英ガラス
120 フッ素ドープ石英ガラス
LW 液体

Claims (8)

  1. レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系の最も前記被処理体側の光学素子と前記被処理体との間の液体及び前記投影光学系を介して前記被処理体を露光する露光装置であって、
    前記光学素子は、前記被処理体側に配置され前記液体に接触する石英ガラスと、前記石英ガラスに密着するフッ素ドープ石英ガラスと、を有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記石英ガラスと前記フッ素ドープ石英ガラスとは、光学密着されていることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記石英ガラスは、光軸方向において、1μm以上、且つ、前記光学素子の厚さの半分以下の厚さを有することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  4. レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系と前記被処理体との間の液体及び前記投影光学系を介して前記被処理体を露光する露光装置の前記投影光学系の最も前記被処理体側に配置される光学素子の製造方法であって、
    フッ素ドープ石英ガラスをレンズ形状に加工するステップと、
    前記加工ステップで加工された前記フッ素ドープ石英ガラス上に石英ガラスを成膜することを特徴とする製造方法。
  5. レチクルのパターンの像を被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系と前記被処理体との間の液体及び前記投影光学系を介して前記被処理体を露光する露光装置の前記投影光学系の最も前記被処理体側に配置される光学素子の製造方法であって、
    レンズ形状に加工されたフッ素ドープ石英ガラスと石英ガラスとを張り合わせるステップを有することを特徴とする製造方法。
  6. 前記張り合わせステップは、接着剤を用いることを特徴とする請求項5記載の製造方法。
  7. 前記張り合わせステップは、光学密着を用いることを特徴とする請求項5記載の製造方法。
  8. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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