JP2007173533A - 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パターンの微細加工ができるだけでなく、低価格な露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】パターン領域と、当該パターン領域の外側に第1の幅を有して形成された遮光領域とを有するレチクルのパターンを照明光学系によって被露光体に露光する露光方法であって、前記レチクルを照明する範囲を規定する開口を有する視野絞りの当該開口の位置を前記第1の幅の中心位置よりもパターン領域側になるように前記視野絞りを制御する制御ステップと、前記視野絞りを介して、前記レチクルに光を照射する照射ステップとを有することを特徴とする露光方法を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、露光装置、露光方法及びデバイス製造方法に関する。特には、回路パターンなどのパターンが形成されたレチクルやマスク等の原版を使用する露光装置、露光方法及びデバイス製造方法に関する。
マスク上のLSIパターンをウェハ上に転写するパターン露光技術では、転写できるパターンの微細化だけでなく、露光装置の低価格化が要求されている。一般に、露光処理を行なう際には、レチクル(マスク)の不必要な範囲に露光光が当たらないように、マスキングブレードと呼ばれる遮光板(視野絞り)で光の範囲を制限している。しかし、マスキングブレードで露光領域を制御する際に、設定範囲を描画パターンの範囲と全く同じ大きさに設定すると、マスキングブレードの開口の端部部分のボケ(収差)の影響により、開口の端部近傍の領域では素子の描画精度が低下してしまう。そのため、レチクルのパターン外周の境界領域に遮光領域を設け、遮光領域の幅の1/2だけマスキングブレードを開方向に広げることにより、描画精度の低下を防いでいる(例えば、特許文献1参照のこと)。
しかし、投影レンズの高NA化に伴い、遮光領域で反射した光がレチクル裏面(裏面とはパターン面と反対の面のことをさす)で反射し、再びレチクルパターン面に戻る場合がある。それにより、投影レンズに入射し悪影響を及ぼす光となり、ウェハ上のパターン転写領域付近を照射し、パターン転写領域付近での線幅の異常を引き起こす原因となる。この現象を図9を用いて説明する。ここで、図9は、遮光領域の中心にマスキングブレードの開口の端部位置を設定した場合のレチクルへの入射光の模式図である。200はレチクルで、201が遮光領域を表しており、遮光領域の幅はWsで表されている。202はパターン領域で、マスキングブレードの開口の端部位置Wiはパターン領域202と遮光領域201の境界位置からWi=Ws/2の位置に設定されている。マスキングブレードの開口の端部位置に相当する光線OB1に着目すると、レチクルに入射する光線OB1が比較的小さい角度θcの場合には、レチクルパターン面において遮光領域201に当たる。その一部が反射され、レチクル裏面へ向かう。そして、その一部がレチクル裏面で再び反射され光線OB1が遮光領域201で遮光される。ところが、レチクルに入射する光線OB1の角度θcが角度θcのように大きな光線OB2であると、遮光領域201で一度反射した後に、レチクル裏面で反射する。そして、再びレチクルパターン面に戻ってきた光線OB2は、遮光領域201の外側へ漏れ出してしまう。光線OB2は投影光学系に入射し、ウェハ上の転写領域の隣接部に到達するため、これにより隣接部の線幅が太くなったり細くなったりする線幅不良が発生してしまうのである。この現象を回避する対策の1つとして、レチクル裏面に反射防止膜を施す方法があげられている(例えば、特許文献2参照のこと)。
特開2000−252193号公報 特開2005−031287号公報
しかしながら、特許文献2の方法では、レチクル200の裏面に反射防止膜を施す必要があるため、レチクルが高価なものになるという課題が発生する。その結果、係るレチクルを使用する露光装置自体の製造原価が高くなる。
この場合、対策の1つとして、遮光領域の幅を十分広くすることが考えられるが、遮光領域を広くしすぎると、1回の露光(1ショット)に必要な領域が大きくなり、ウェハ上におけるデバイスの配列効率が悪くなるため好ましくない。
そこで、本発明は、パターンの微細加工ができるだけでなく、低価格な露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供する。
本発明の一側面としての露光方法は、パターン領域と、当該パターン領域の外側に第1の幅を有して形成された遮光領域とを有するレチクルのパターンを照明光学系によって被露光体に露光する露光方法であって、前記レチクルを照明する範囲を規定する開口を有する視野絞りの当該開口の位置を前記第1の幅の中心位置よりもパターン領域側になるように前記視野絞りを制御する制御ステップと、前記視野絞りを介して、前記レチクルに光を照射する照射ステップとを有することを特徴とする。
本発明の別の側面としての露光装置は、パターン領域と、当該パターン領域の外側に第1の幅を有して形成された遮光領域とを有するレチクルのパターンを照明光学系によって被露光体に露光する露光装置であって、前記レチクルを照明する範囲を規定する開口を有する視野絞りと、前記開口が前記第1の幅の中心位置よりもパターン領域側になるように前記視野絞りを制御する制御部とを有することを特徴とする。
本発明の別の側面としてのデバイス製造方法は、上記露光方法を用いて前記被露光体を露光する露光ステップと、前記露光された前記被露光体を現像する現像ステップとを有することを特徴とする。
本発明の別の側面としてのデバイス製造方法は、上記露光装置を用いて前記被露光体を露光する露光ステップと、前記露光された前記被露光体を現像する現像ステップとを有することを特徴とする。
本発明は、パターンの微細加工ができるだけでなく、低価格な露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。図1は露光装置1の構成を示すブロック図である。
露光装置1は、ステップ・アンド・スキャン方式でレチクル20に形成された回路パターンをウェハ40に露光する投影露光装置である。かかる露光装置1は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適である。露光装置1は、図1に示すように、照明装置10と、レチクル20を載置する図示しないレチクルステージと、投影光学系30と、図示しないウェハステージと、フォーカスチルト検出系と、制御部50とを有する。
照明装置10は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル20を照明し、光源部11と、照明光学系12とを有する。
光源部11は、例えば、レーザーを使用する。レーザーは、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができる。しかしながら、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのFレーザーや波長20nm以下のEUV(Extreme ultraviolet)光、さらには365nmの光を発光する水銀ランプを使用してもよい。
照明光学系12は、光源部11から射出した光束を用いて被照明面を照明する光学系であり、本実施形態では、光束を露光に最適な所定の形状の露光スリットに成形し、レチクル20を照明する。照明光学系12は、ビーム整形部13と、リレー光学系14と、オプティカルインテグレーター15と、絞り16と、コンデンサレンズ17と、マスキングブレード18と、結像光学系19とを有する。照明光学系12は、軸上光、軸外光を問わずに使用することができる。
ビーム整形部13は、光源11からの光を所望の光に整形する。ビーム整形部13は、光源11と、後述するリレー光学系14との間に配置される。
リレー光学系14は、ビーム整形部13からの光を後述するオプティカルインテグレーター15へ伝達する。リレー光学系14は、ビーム整形部13と、オプティカルインテグレーター15との間に配置されている。
オプティカルインテグレーター15は、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーターを含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
絞り16は、制約された開口を持ったツバ型、もしくは平らなリング状のであり、オプティカルインテグレーター15を介した光を制限する。絞り16は、オプティカルインテグレーター15と、コンデンサレンズ17との間に配置される。
コンデンサレンズ17は、オプティカルインテグレーター15からの光を後述する結像光学系19へ集光する。コンデンサレンズ17は、絞り16と、後述するマスキングブレード18との間に配置される。
マスキングブレード(視野絞り)18は、レチクル20を照明する範囲を規定する。また、マスキングブレード18は、後述する制御部50によって視野を制御されている。つまり、マスキングブレード18は、図2に示すように、四角形状の開口を有する。ここで、図2は、レチクル20と、マスキングブレード18とを示す上面図である。上面から見たマスキングブレード18と、パターン領域との距離Wiは、後述する遮光領域21の第1の幅Wsの中心よりもパターン領域22側になるように開口が形成されている。マスキングブレード18は、図3に示すように光線OBの後述する遮光領域21へ入射する光を図4に示すように制限する。ここで、図3及び図4は、レチクル20内での反射光の様子を示す模式図である。それにより、光線OBの不要光が投影光学系19に入射することを抑え、ウェハ40上の転写領域の隣接部に到達することを防ぐ。その結果、隣接部の線幅が太くなったり細くなったりする線幅不良が発生することを防止することができる。尚、マスキングブレード18の視野の制御方法(露光方法)については、後述する。また、マスキングブレード18は、後述する遮光領域21の第1の幅Wsの中心よりもパターン領域22側になるように開口が予め形成されていれば、制御部50によって開口サイズを制御しなくてもよい。
更に、マスキングブレード18は、レチクル20面と光学的に共役な位置に配置されている。この場合、マスキングブレード18の配置は、共役な位置でなくとも、その近傍であればよい。また、マスキングブレード18は、レチクル20面の直上に配置されてもよい。
結像光学系19は、マスキングブレード18を介した光を後述するレチクル20に結像させる。結像光学系19は、マスキングブレード18と、後述するレチクル20との間に配置される。
レチクル20は、例えば、石英製で、その上には転写されるべき回路パターンが形成され、レチクルステージに支持及び駆動されている。レチクル20から発せられた回折光は、投影光学系30を通り、ウェハ40上に投影される。レチクル20とウェハ40とは、光学的に共役の関係に配置される。レチクル20とウェハ40を縮小倍率比の速度比で走査することによりレチクル20のパターンをウェハ40上に転写する。レチクル20は、図3及び図4に示すように、遮光領域21と、パターン領域22とから形成されている。遮光領域21は、不要光を遮光する機能を有し、後述するパターン領域22の外周に形成される。パターン領域22は、マスキングブレード18を介した光によって照明される。また、パターン領域22には、所望のパターンが形成されている。
レチクルステージは、図示しないレチクルチャックを介してレチクル20を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向にレチクルステージを駆動することでレチクル20を移動させることができる。
投影光学系30は、物体面からの光束を像面に結像する機能を有し、本実施形態では、レチクル20に形成されたパターンを経た回折光をウェハ40上に結像する。投影光学系30は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系とを有する光学系等を使用することができる。色収差の補正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。
ウェハ40は、被処理体であり、フォトレジストが基板上に塗布されている。なお、本実施形態では、ウェハ40は、フォーカスチルト検出系50が位置を検出する被検出体でもある。ウェハ40は、別の実施形態では、液晶基板やその他の被処理体に置換される。
ウェハステージは、図示しないウェハチャックによってウェハ40を支持する。ウェハステージは、レチクルステージと同様に、リニアモーターを利用して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向にウェハ40を移動させる。また、レチクルステージの位置とウェハステージの位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。ウェハステージは、例えば、ダンパを介して床等の上に支持されるステージ定盤上に設けられる。レチクルステージ及び投影光学系30は、例えば、床等に載置されたベースフレーム上にダンパを介して支持される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。
フォーカスチルト検出系は、本実施形態では、光学的な計測システムを用いて、露光中のウェハ40の表面位置(Z軸方向)の位置情報を検出する。フォーカスチルト検出系は、ウェハ40上の複数の計測すべき計測点に光束を入射し、各々の光束を個別のセンサに導き、異なる位置の位置情報(計測結果)から露光する面のチルトを検出する。
制御部50は、CPUやメモリを有し、照明装置10、レチクルステージ、ウェハステージ、フォーカスチルト検出系と電気的に接続され、露光装置1の動作を制御する。また、制御部50は、マスキングブレード18を制御し、結像光学系19に入射する光を制御する。つまり、制御部50は、図4に示すようにマスキングブレード18の開口の端部を遮光領域21の幅Wsの中心位置よりもパターン領域22側になるような場所Wiに制御する。更に、制御部50は、遮光領域21に対するマスキングブレード18の開口の端部の位置を、照明光学系12の照明条件に応じて変更してもよい。また、制御部50は、マスキングブレード18の開口の端部の位置を、上下左右のそれぞれの位置で設定してもよい。尚、制御部50の動作としては、後述する本実施例の露光方法500と共に説明する。
以下、図5を参照して、露光方法500を説明する。ここで、図5は、本実施形態の露光方法500を示すフローチャートである。
露光方法500は、パターン領域22と、パターン領域22の外側に第1の幅Wsを有して形成された遮光領域21とを有するレチクル20のパターンを照明光学系10によってウェハ40に露光する。
まず、レチクル20を照明する範囲を規定する開口を有するマスキングブレード18の開口の位置を第1の幅Wsの中心位置よりもパターン領域側になるようにマスキングブレード18を制御する(ステップ502)。尚、ステップ502においては、後述する。オプティカルインテグレーター15を経た光束は、コンデンサレンズ17によりマスキングブレード18が配置されている面を重畳的に照明する。そして、レチクル20をマスキングブレード18を介して、レチクル20に光を照射する(ステップ504)。この場合、露光装置1は、結像光学系19を経てレチクル20を均一に照明している。そして、レチクル20に入射した光は、投影光学系30を経て、レチクル20に形成されたパターンをウェハ40へと転写する。そして、ステップ・アンド・リピート方式、もしくはステップ・アンド・スキャン方式により逐次転写していく。
以下、ステップ502について、詳述する。
図9は、前述したように、従来例におけるレチクル200への入射光の模式図で、遮光領域201の中心にマスキングブレードの開口の端部の位置を設定している場合である。これに対し、図3は、本実施例におけるレチクル20への入射光の模式図である。従来例の図9との大きな違いは、マスキングブレード18の設定位置Wiが、レチクル20の遮光領域21の幅Wsに対して、Wi<Ws/2となるよう、中心(Wi=Ws/2)よりもパターン領域22側に設定されている点である。パターン領域22側に設定することで、図9における光線OB2と同一の入射角度θcで入射する光線OBにおいても、一部遮光領域21で反射したのち、レチクル20裏面で反射する。それにより、再び、レチクルパターン面側に到達する光線OBの位置が遮光領域21の位置Wsの内部に留めることが可能になる。位置Wiについては、Wi<Ws/2を満足する範囲で出来る限り小さいことが望ましい。しかしながら、マスキングブレード18の開口の端部のボケ(結像光学系19の点像強度分布で製造誤差や設定誤差による広がりも含む)の大きさφBの半分よりは大きくしておくのが望ましい。なぜなら、Wi<φB/2となると、パターン領域内にマスキングブレード18の開口の端部のボケが入り込んでしまい、パターン領域22周辺部における照度が低下し、線幅不良を引き起こすからである。よって、以下の数式1を満足する範囲にマスキングブレード18の開口の端部の位置Wiを設定するのが望ましいと考えられる。
上述した実施例においては、マスキングブレード18とレチクル20との間に結像光学系19がある場合について説明しているが、図4に示すようにマスキングブレード18がレチクル20の直上にある場合でも同じことが言える。マスキングブレード18がレチクル20直上にある場合も、マスキングブレード18がレチクルパターン面からデフォーカスしていることにより、レチクルパターン面上で開口の端部のボケφBが発生する。この開口の端部のボケφBの大きさは、以下の数式2で表される。但し、レチクル20の厚みをt、レチクル20とマスキングブレード18との間隔をd、レチクル20の入射側の媒質の屈折率をn、レチクル20の屈折率をn、投影光学系30の倍率をβ、投影光学系30の開口数をNAとする。また、投影光学系30の開口数に対する照明光学系12の開口数の比をσとする。
さらに、φBの外側にWf=2×t×tanθ´cの範囲に渡ってレチクル20表裏面反射の光が到達する。よって、マスキングブレード18の設定位置よりも外側にφB/2+Wfの範囲に光が到達する。そのため、マスキングブレード18を遮光領域21の中心に設定した場合は、光が漏れないのに必要な遮光領域21の幅としては、2×(φB/2+Wf)=φB+2Wfとなる。これに対して、図4のように、マスキングブレード18の設定位置をボケ量の半分程度になるように設定した場合は(Wi=φB/2)、光が漏れないのに必要な遮光領域21の幅としては、Wi+(φB/2)+Wf=φB+Wfとなる。よって、遮光領域21の中心にマスキングブレード18を設定するときよりも遮光領域21の幅が小さくてすむことになる。また、同じ遮光領域21の幅の場合においても、より大きい入射NA光に対して遮光領域21での遮光上有利になり、隣接部へのフレアを低減することが可能になるのである。
その結果、パターンの微細加工ができるだけでなく、低価格な露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供することができる。
更に、図6乃至図8を参照して、別の実施例としての第2の実施例を説明する。ここで、図6は、照明形状の別の実施例を示す模式図である。そして、図6(a)は、レチクル20Aを照明する照明形状が点対称な時における、レチクル20A上におけるマスキングブレード18の設定位置23A(太い点線)と遮光領域21Aの様子を示す図である。図6(b)は、その時の照明形状の一例を示す図である。この場合は、図6(b)に示すようにX方向とY方向とで照明NAが同じである(σx=σy)。そのため、レチクル20A上において、遮光領域21Aに対するマスキングブレード18の設定位置(Wi(XL)、Wi(XR)、Wi(YU)、Wi(YD))は、いずれも等しくしておくのが望ましいと考えられる。また、遮光領域21Aの幅(Ws(XL)、Ws(XR)、Ws(YU)、Ws(YD))も等しくしておくのが望ましいと考えられる。これに対して、図7及び図8は、レチクル20b及び20Cを照明する照明形状が点対称でなくX方向とY方向とで異なる場合を示す模式図である。そして、図7(a)は、レチクル20Bを照明する照明形状が点対称な時における、レチクル20B上におけるブレードの設定位置23B(太い点線)と遮光領域21Bの様子を示す図である。図7(b)は、照明形状がX方向に2重極の形状をしている場合である。図8(a)は、レチクル20Cを照明する照明形状が点対称な時における、レチクル20C上におけるマスキングブレード18の設定位置23C(太い点線)と遮光領域21Cの様子を示す図である。図8(b)は、照明形状がX方向に2重極の形状をしている場合である。この場合は、照明NAを表すσ値がX方向とY方向とで異なる。そのため、レチクル20B及び20C上において、マスキングブレード18の開口の端部のボケはX方向とY方向とで異なる。また、レチクル20B及び20Cの表裏面反射による光の到達範囲もX方向とY方向とで異なることになる。よって、この場合のマスキングブレード18の設定位置23B及び23Cは、図7(a)に示すように、X方向とY方向とで変えることが可能である。尚、図7ではY方向のレチクル20B及び20Cの表裏面反射による光の到達範囲が小さいので、Y方向のマスキングブレード18の設定位置Wi(YU)、Wi(YD)をX方向よりも広くしている例を示している。また、図8(a)に示すように、遮光領域21の幅をY方向をX方向に比べて狭くすることも可能である。すなわち、照明形状に起因するマスキングブレード18のボケ量及びレチクル20Cの表裏面反射による光の到達位置に応じて、マスキングブレード18の設定位置や遮光領域の幅を変えることで隣接部へのフレア(迷光)に対し最適な状態を達成することができる。
その結果、パターンの微細加工ができるだけでなく、低価格な露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供することができる。
次に、図10及び図11を参照して、上述の露光装置1を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図10は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
図11は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
露光装置の構成を示すブロック図である。 本実施例におけるレチクルとマスキングブレードとを示す上面図である。 本実施例におけるレチクルへの入射光の模式図である。 本実施例におけるレチクルへの入射光の模式図である。 本実施形態の露光方法500を示すフローチャートである。 図4に示すブレード設定位置とレチクル入射光の別の実施例を示す模式図である。 図4に示すブレード設定位置とレチクル入射光の別の実施例を示す模式図である。 図4に示すブレード設定位置とレチクル入射光の別の実施例を示す模式図である。 従来のブレード設定位置とレチクル入射光を示す模式図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 露光装置
10 照明装置
11 光源
12 照明光学系
18 マスキングブレード
20 レチクル
30 投影光学系
40 ウェハ
50 制御部

Claims (10)

  1. パターン領域と、当該パターン領域の外側に第1の幅を有して形成された遮光領域とを有するレチクルのパターンを照明光学系によって被露光体に露光する露光方法であって、
    前記レチクルを照明する範囲を規定する開口を有する視野絞りの当該開口の位置を前記第1の幅の中心位置よりもパターン領域側になるように前記視野絞りを制御する制御ステップと、
    前記視野絞りを介して、前記レチクルに光を照射する照射ステップとを有することを特徴とする露光方法。
  2. 前記照明光学系は、前記視野絞りと前記レチクルとの間に結像光学系を有し、前記視野絞りは、前記レチクル面と光学的に共役な位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記結像光学系による前記視野絞りの前記開口の前記レチクル面上における点像強度分布φB、前記遮光領域の前記第1の幅をWs、前記パターン領域と前記遮光領域との境界から前記視野絞りの前記開口の設定位置までの距離をWiとした場合、距離Wiは、

    を満足する状態に設定されることを特徴とする請求項2記載の露光方法。
  4. 前記視野絞りは、前記レチクル面上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  5. 前記視野絞りの前記開口の前記レチクル面上におけるボケ量をφB、前記遮光領域の前記第1の幅をWs、前記レチクルの厚みをt、前記レチクルと前記視野絞りの間隔をd、前記レチクル入射前の媒質の屈折率をn、前記レチクルの屈折率をn、前記パターン領域と前記遮光領域の境界から前記視野絞りの前記開口の設定位置までの距離をWi、投影光学系の開口数をNA、前記投影光学系の投影倍率をβ、前記投影光学系のNAに対する前記照明光学系のNAの比をσとした場合、距離Wiは、


    を満足する状態に設定されることを特徴とする請求項4記載の露光方法。
  6. 前記制御ステップは、前記遮光領域に対する前記視野絞りの前記開口の位置を、前記照明光学系の照明条件に応じて変更することを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  7. 前記制御ステップは、前記視野絞りの前記開口の位置を、上下左右のそれぞれの位置で設定することを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  8. パターン領域と、当該パターン領域の外側に第1の幅を有して形成された遮光領域とを有するレチクルのパターンを照明光学系によって被露光体に露光する露光装置であって、
    前記レチクルを照明する範囲を規定する開口を有する視野絞りと、
    前記開口が前記第1の幅の中心位置よりもパターン領域側になるように前記視野絞りを制御する制御部とを有することを特徴とする露光装置。
  9. 請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の露光方法を用いて前記被露光体を露光する露光ステップと、
    前記露光された前記被露光体を現像する現像ステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
  10. 請求項8記載の露光装置を用いて前記被露光体を露光する露光ステップと、
    前記露光された前記被露光体を現像する現像ステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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