JP2006319065A - 露光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高解像度で高品位な露光を行う露光装置を提供する。
【解決手段】 被露光体の表面と、当該被露光体の表面に最も近い投影光学系の最終面との間に液体を満たし、前記投影光学系及び前記液体を介して前記被露光体を露光する露光装置であって、前記被露光体の周囲に配置され、前記被露光体の表面と同じ高さを有し、前記被露光体と共に前記液体を保持する液体保持部を有し、当該液体保持部の表面は、前記液体との接触角を規定する微細構造が形成されていることを特徴とする露光装置を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】 被露光体の表面と、当該被露光体の表面に最も近い投影光学系の最終面との間に液体を満たし、前記投影光学系及び前記液体を介して前記被露光体を露光する露光装置であって、前記被露光体の周囲に配置され、前記被露光体の表面と同じ高さを有し、前記被露光体と共に前記液体を保持する液体保持部を有し、当該液体保持部の表面は、前記液体との接触角を規定する微細構造が形成されていることを特徴とする露光装置を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、一般には露光装置に係り、特に、投影光学系の最終面と被露光体の表面とを液体に浸漬し、投影光学系及び液体を介して被露光体に露光するいわゆる液浸露光装置に関する。
レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に露光する投影露光装置は従来から使用されており、近年では、高解像度で高品位な露光装置がますます要求されている。高解像度の要請に応えるための一手段として液浸露光が注目されている(例えば、特許文献1を参照のこと)。液浸露光は、投影光学系のウェハ側の媒質を液体にすることによって投影光学系の開口数(NA)の増加を更に進めるものである。投影光学系のNAは媒質の屈折率をnとすると、NA=n・sinθであるので、空気の屈折率よりも高い屈折率(n>1)の媒質を満たすことでNAをnまで大きくすることができる。この結果、プロセス定数k1と光源の波長λによって表される露光装置の解像度R(R=k1(λ/NA))を小さくしようとするものである。
液浸露光では、投影光学系の最終面とウェハの表面との間に局所的に液体を充填するローカルフィル方式が提案されている(例えば、特許文献2を参照のこと)。ローカルフィル方式で投影光学系に対してウェハを移動させながら露光すると、投影光学系に液体が残って気泡や乱流が発生するおそれがある。気泡は、露光光の進行を妨げ、乱流は投影光学系の最終面に圧力を加えて微小変形させて収差をもたらす。このため、転写性能の劣化を防止するために、投影光学系の液体と接触する部分に、液体との親和性を調整する表面処理が施された露光装置が提案されている。
また、ローカルフィル方式でウェハ端部のショットを露光する際に液体がこぼれないように、ウェハの周囲にウェハと略面一になるような液体保持部を配置することも既に提案されている(例えば、特許文献3及び4参照のこと)。その他、固体表面の撥水性を高めるための微細技術も提案されている(例えば、非特許文献1参照のこと)。
米国特許第5121256号明細書
国際公開第WO99/49504号パンフレット
特開2004−207696号公報
特開2004−207710号公報
松本壮平、矢部彰、尾崎浩一、「固体表面の微細加工構造による撥水性の強化」、第38回日本伝熱シンポジウム講演論文集、329−330頁、2001年5月
しかし、ローカルフィル方式においてウェハを液体保持部と共に移動させながら露光する際に、液体が液体保持部に残って気泡や乱流が発生するおそれがある。また、残っている液体が液体保持部を酸化させ、コンタミの原因を作ってしまい、ウェハを汚染してしまうおそれがある。液体が液体保持部に残る原因においては、液体保持部の接触角が関係していることを発明者は発見した。この場合、非特許文献1の固体表面の撥水性を高めるための微細技術を使用することが考えられる。しかしながら、非特許文献1は、単に固体表面の微細加工を提案しているだけであるため、単純に液体保持部に適用することが難しい。なぜなら、KrFやArFレーザーなどのエネルギーの高い露光光が液体を介して照射されるとSiCやテフロンなどの樹脂表面が変化してしまうからである。その結果、液体保持部と液体との接触角が低下してしまう。露光光照射後において、セラミックスは、接触角が大きく低下し、例えば、SiCでは、接触角の初期値が50°程度であれば、照射後には接触角が10°程度にまで低下してしまう。従って、非特許文献1を容易に液体保持部に適用することが難しい。
更に、液体保持部として樹脂が使用された場合、接触角の低下とともに表面が削られてしまう。樹脂が削られるとは、樹脂中の高分子鎖が切断されることであり、削られた樹脂が液体中にパーティクルとして浮遊してしまう。このようなパーティクルが露光範囲に存在すると、散乱光が生じてしまう。
これらの結果、転写性能が劣化して高品位な露光を提供できなくなるという問題が発生する。
従って、高解像度で高品位な露光を行う露光装置の需要が存在する。
本発明の一側面としての露光装置は、被露光体の表面と、当該被露光体の表面に最も近い投影光学系の最終面との間に液体を満たし、前記投影光学系及び前記液体を介して前記被露光体を露光する露光装置であって、前記被露光体の周囲に配置され、前記被露光体の表面と同じ高さを有し、前記被露光体と共に前記液体を保持する液体保持部を有し、当該液体保持部の表面は、前記液体との接触角を規定する微細構造が形成されていることを特徴とする。
本発明の別の側面としてのデバイス製造方法は、上記露光装置を用いて被露光体を露光するステップと、当該露光された被露光体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、高品位に露光することができる露光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての露光装置について説明する。ここで、図1は、本発明の露光装置1の構成を示す概略断面図である。
露光装置1は、投影光学系30のウェハ40側にある最終面(最終光学素子)とウェハ40との間に供給される液体(液浸液)LWを介して、レチクル20に形成された回路パターンをステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式でウェハ40に露光する液浸型の投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、レチクルに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してレチクルパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。また、「ステップ・アンド・リピート方式」とは、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次の露光領域に移動する露光方法である。
露光装置1は、図1に示すように、照明装置10と、レチクル20を載置するレチクルステージ25と、投影光学系30と、ウェハ40を載置するウェハステージ45と、測距装置50と、ステージ制御部60と、液体供給部70と、液浸制御部80と、液体回収部90と、液体保持部100とを有する。
照明装置10は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル20を照明し、光源部12と、照明光学系14とを有する。
光源部12は、本実施形態では、光源として、波長193nmのArFエキシマレーザーを使用する。但し、光源部12は、ArFエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約248nmのKrFエキシマレーザー、波長約157nmのF2レーザーを使用してもよいし、光源の個数も限定されない。また、光源部12に使用可能な光源はレーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。
照明光学系14は、レチクル20を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する等である。オプティカルインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーターを含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
レチクル20は、図示しないレチクル搬送系により露光装置1の外部から搬送され、レチクルステージ25に支持及び駆動される。レチクル20は、例えば、石英製で、その上には転写されるべき回路パターンが形成されている。レチクル20から発せられた回折光は、投影光学系30を通り、ウェハ40上に投影される。レチクル20とウェハ40とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置1は、スキャナーであるため、レチクル20とウェハ40を縮小倍率比の速度比で走査することにより、レチクル20のパターンをウェハ40上に転写する。なお、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる。)の場合は、レチクル20とウェハ40を静止させた状態で露光が行われる。
レチクルステージ25は、レチクルステージ25を固定するための図示しない定盤に取り付けられている。レチクルステージ25は、レチクルチャックを介してレチクル20を支持し、図示しない移動機構及びステージ制御部60によって移動制御される。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向にレチクルステージ25を駆動することでレチクル20を移動することができる。
投影光学系30は、レチクル20に形成されたパターンを経た回折光をウェハ40上に結像する機能を有する。投影光学系30は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキノフォームなどの回折光学素子とを有する光学系等を使用することができる。色収差の補正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。また、投影光学系30の最終面とウェハ40との間隔は、液体LWが安定に形成かつ除去できる程度に小さいことが望ましく、例えば、1.0mmとすれば良い。
ウェハ40は、図示しないウェハ搬送系により露光装置1の外部から搬送され、ウェハステージ45に支持及び駆動される。ウェハ40は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板、その他の被処理体を広く含む。ウェハ40にはフォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ45は、ウェハステージ45を固定するための図示しない定盤に取り付けられて、ウェハチャック46を介してウェハ40を支持する。ウェハステージ45は、ウェハ40の上下方向(鉛直方向)の位置や回転方向、傾きを調整する機能を有し、ステージ制御部60によって制御される。露光時は、ステージ制御部60により投影光学系30の焦点面にウェハ40の表面が常に高精度に合致するようにウェハステージ45が制御される。
測距装置50は、レチクルステージ25の位置及びウェハステージ45の二次元的な位置を、参照ミラー52及び54、レーザー干渉計56及び58を介してリアルタイムに計測する。測距装置50による測距結果は、ステージ制御部60に伝達され、レチクルステージ25及びウェハステージ45は、位置決めや同期制御のために、ステージ制御部60の制御の下で一定の速度比率で駆動される。
ステージ制御部60は、レチクルステージ25及びウェハステージ45の駆動制御を行う。
液体供給部70は、投影光学系30とウェハ40との間の空間或いは間隙に液体LWを供給する機能を有し、本実施形態では、液体供給配管72と、図示しない生成装置と、脱気装置74と、温度制御装置76とを有する。換言すれば、液体供給部70は、投影光学系30の最終面の周囲に配置された液体供給配管72(の液体供給口72a)を介して液体LWを供給し、投影光学系30とウェハ40との間の空間に液体LWの液膜を形成する。
尚、液体供給部70は、例えば、液体又は気体を貯めるタンク、液体又は気体を送り出す圧送装置、液体又は気体の供給流量の制御を行う流量制御装置を含みうる。
液体LWは、露光光の吸収が少ないものの中から選択され、更に、出来るだけ高い屈折率を有することが好ましい。具体的には、液体LWは、純水、機能水、フッ化液(例えば、フルオロカーボン)、有機系液体などが使用される。また、液体LWは、予め、図示しない脱気装置を用いて溶存ガスが十分に取り除かれたものが好ましい。また、液体LWは、微量の添加物を加えた水を含む液体や炭化水素系の有機液体でも良い。
生成装置は、図示しない原料水供給源から供給される原料水中に含まれる金属イオン、微粒子及び有機物などの不純物を低減し、液体LWを生成する。生成装置により生成された液体LWは、脱気装置に供給される。
脱気装置74は、液体LWに脱気処理を施し、液体LW中の溶存酸素及び溶存窒素を低減する。脱気装置74は、例えば、膜モジュールと真空ポンプによって構成される。脱気装置74としては、例えば、ガス透過性の膜を隔てて、一方に液体を流し、他方を真空にして液体中の溶存ガスをその膜を介して真空中に追い出す装置が好適である。
温度制御装置76は、液体LWを所定の温度に制御する機能を有する。
液体供給配管72は、脱気装置74及び温度制御装置76によって脱気処理及び温度制御が施された液体LWを、液体供給口72aを介して投影光学系30とウェハ40との間の空間に供給する。
液浸制御部80は、ウェハステージ45の現在位置、速度、加速度、目標位置、移動方向といった情報をステージ制御部60から取得して、これらの情報に基づいて、液浸露光に係る制御を行う。液浸制御部80は、液体LWの供給及び回収の切り換え、停止、供給及び回収する液体LWの量の制御等の制御指令を、液体供給部70や液体回収部90に与える。
液体回収部90は、液体供給部70によって供給された液体LWを回収する機能を有し、本実施形態では、液体回収配管92aを有する。液体回収部90は、例えば、回収した液体LWを一時的に貯めるタンク、液体LWを吸い取る吸引部、液体LWの回収流量を制御するための流量制御装置などから構成される。
液体保持部100は、ウェハ40との面を同一面にするための板であり、図2(b)に示すように、ウェハ40と略同一な高さである。ここで、図2は、露光装置1の部分拡大図であり、図2(a)は、液体保持部100の平面図であり、図2(b)は、液体保持部100の線AA´での断面図である。液体保持部100は、エッジES位置での露光時に液体LWがウェハ40周囲に流れないようにする機能を有する。この場合、ウェハ40を液体保持部100と共に移動させながら露光するときの液体の残存をなくす必要がある。そのために、液体保持部100に使用される材料は、接触角の高いセラミックス、例えばSi、SiC、SiN、Al2O3、SiO2などが好ましい。これらの材料は、図4に示すように、照射前の接触角が30°以上である。接触角が30°以上の材料であれば、液体LWが液体保持部100に留まらない程度の精度を維持することが出来る。また、図5に示すように、有機系材料であると、照射前の接触角が80°以上である。そのため、より好ましくは接触角が70°以上である。ここで、図4及び図5は、各材料の接触角を示す表である。
しかしながら、図4及び図5に示すように、接触角は、露光光が照射されると低下してしまう。例えば、接触角57°のSiCに露光光を5Mplsだけ照射すると、接触角が15°まで低下してしまう。また、接触角105°のPTFEに5Mplsだけ露光光を照射すると、接触角が13〜22°まで低下してしまう。即ち、5Mplsまでレーザー照射されたSiCの接触角は、15°であるため、約1/4程度に低下する。
従って、単純に上記材料を液体保持部100に使用してしまうと、液体保持部100の接触角が低いため、液体LWが液体保持部100に残存してしまう。そこで、本実施形態では、接触角を向上させるために、図3に示すように、液体保持部100の表面に微細構造が形成されている。ここで、図3は、液体保持部100の表面を示す部分拡大図であり、図3(a)は、円錐構造102の微細構造を示し、図3(b)は、四角柱102Aの微細構造を示している。これらの微細構造のほかに、四角錘、台形状の四角柱、また、円柱などでも良い。また、これらの構造は、図示した直交軸にかかわらずランダムに配置されても良い。この場合、例えば、4μm×4μmの四角柱構造を有するシリコンであると、微細構造を施す前の接触角が60°程度であれば、微細構造を施すと接触角が150°程度にまで向上する。よって、例えば、SiCの元の接触角を150°に向上させることができれば、単純に考えても約37°の接触角を維持することが出来る。それにより、液体LWが液体保持部100に残存するのを低減することが出来る。
従って、図3に示すように、これら微細構造の配置間隔x及びyは、加工方法や選択される材料にもよるが、50nm〜500μm程がもっとも接触角が向上する。更には、配置間隔x及びyは、10μm〜50μmが望ましい。また、構造物の高さhは、50nm〜200μm程が望ましく、更には、5μm〜20μmが望ましい。尚、純水以外の液体を用いる場合、これらの微細構造の配列間隔や高さは、液体保持部材料との組み合わせにより適宜最適な値とすればよい。
液体保持部100の微細構造は、レーザー加工技術、リソグラフィ技術(レジストパターニング+ウエットまたはドライエッチングやメタルデポジション+ウエットまたはドライエッチング)、プラズマ加工技術などにより形成することができる。
次に、図6及び図7を参照して、上述の露光装置1を利用したデバイスの製造方法の実施例を説明する。図6は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いて本発明のリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図7は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、上述の露光装置1によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置1を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 露光装置
10 照明装置
20 レチクル
25 レチクルステージ
30 投影光学系
45 ウェハステージ
50 照明部
100 液体保持部
10 照明装置
20 レチクル
25 レチクルステージ
30 投影光学系
45 ウェハステージ
50 照明部
100 液体保持部
Claims (6)
- 被露光体の表面と、当該被露光体の表面に最も近い投影光学系の最終面との間に液体を満たし、前記投影光学系及び前記液体を介して前記被露光体を露光する露光装置であって、
前記被露光体の周囲に配置され、前記被露光体の表面と同じ高さを有し、前記被露光体と共に前記液体を保持する液体保持部を有し、
当該液体保持部の表面は、前記液体との接触角を規定する微細構造が形成されていることを特徴とする露光装置。 - 前記液体保持部の表面の材質は、Si、SiC、SiN、Al2O3またはSiO2のうちいずれかであることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記液体保持部は、交換可能であることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記微細構造は、配列間隔が50nm乃至500μm、突起高さが50nm乃至200μmであることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記接触角は、30°以上とすることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被露光体を露光するステップと、
当該露光された被露光体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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