JP2007027439A - 投影光学系、露光装置、およびデバイスの製造方法 - Google Patents

投影光学系、露光装置、およびデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 他の収差の発生を抑えつつ球面収差を良好に補正することのできる液浸型の投影光学系。
【解決手段】 第1面(R)の像を第2面(W)に投影する本発明の投影光学系は、最も第2面側に配置された第1光透過部材(Lp)と、この第1光透過部材に隣接して配置された第2光透過部材(Lb)とを備えている。第1光透過部材と第2面との間の光路は第1液体で満たされ、第1光透過部材と第2光透過部材との間の光路は第1液体と異なる屈折率を有する第2液体で満たされている。第1光透過部材は、光軸方向に沿って移動可能に構成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、投影光学系、露光装置、およびデバイスの製造方法に関し、特に半導体素子や液晶表示素子などのデバイスをフォトリソグラフィ工程で製造する際に使用される露光装置に好適な投影光学系に関するものである。
半導体素子等を製造するためのフォトリソグラフィ工程において、マスク(またはレチクル)のパターン像を、投影光学系を介して、感光性基板(フォトレジストが塗布されたウェハ、ガラスプレート等)上に投影露光する露光装置が使用されている。露光装置では、半導体素子等の集積度が向上するにつれて、投影光学系に要求される解像力(解像度)が益々高まっている。
そこで、投影光学系の解像力に対する要求を満足するために、照明光(露光光)の波長λを短くするとともに、投影光学系の像側開口数NAを大きくする必要がある。具体的には、投影光学系の解像度は、k・λ/NA(kはプロセス係数)で表される。また、像側開口数NAは、投影光学系と感光性基板との間の媒質(通常は空気などの気体)の屈折率をnとし、感光性基板への最大入射角をθとすると、n・sinθで表される。
この場合、最大入射角θを大きくすることにより像側開口数の増大を図ろうとすると、感光性基板への入射角および投影光学系からの射出角が大きくなり、光学面での反射損失が増大して、大きな実効的な像側開口数を確保することはできない。そこで、投影光学系と感光性基板との間の光路中に屈折率の高い液体のような媒質を満たすことにより像側開口数の増大を図る液浸技術が知られている(たとえば特許文献1)。
国際公開第WO2004/019128号パンフレット
半導体製造装置では、諸原因による投影光学系の収差悪化を防ぐために、投影光学系自体が収差補正機構を有することが必須になっている。特に液浸型の投影光学系では、浸液としての液体の温度変化に起因して球面収差が発生し易い。また、液浸技術による開口数の増大化に伴い、光学部品の誤差や環境変動などにより球面収差が発生し易い。そこで、液浸型の投影光学系では、他の収差の発生を抑えつつ球面収差を良好に補正することが求められている。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、他の収差の発生を抑えつつ球面収差を良好に補正することのできる液浸型の投影光学系を提供することを目的とする。また、本発明は、他の収差の発生を抑えつつ球面収差を良好に補正することのできる高解像な液浸投影光学系を用いて、微細なパターンを高精度に投影露光することのできる露光装置および露光方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、第1面の像を第2面に投影する投影光学系において、
最も第2面側に配置された第1光透過部材と、該第1光透過部材に隣接して配置された第2光透過部材とを備え、
前記第1光透過部材と前記第2面との間の光路は第1液体で満たされ、前記第1光透過部材と前記第2光透過部材との間の光路は前記第1液体と異なる屈折率を有する第2液体で満たされ、
前記第1光透過部材は、光軸方向に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする投影光学系を提供する。
本発明の第2形態では、前記第1面に設定された所定のパターンからの光に基づいて、前記パターンの像を前記第2面に設定された感光性基板上に投影するための第1形態の投影光学系を備えていることを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第3形態では、第2形態の露光装置を用いて、前記第1面に設定されたパターンを前記第2面に設定された感光性基板に露光する露光工程と、
前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイスの製造方法を提供する。
本発明にしたがう液浸型の投影光学系では、屈折率の互いに異なる2種類の液体に挟まれた第1光透過部材を光軸方向に沿って移動させることにより、他の収差の発生を抑えつつ球面収差を発生させることができる。すなわち、第1光透過部材の移動向きおよび移動量を制御することにより、収差に関する副作用を抑えつつ、諸原因により投影光学系に発生した球面収差を良好に補正することができる。
こうして、本発明の液浸型の投影光学系では、他の収差の発生を抑えつつ球面収差を良好に補正することができる。本発明の露光装置および露光方法では、他の収差の発生を抑えつつ球面収差を良好に補正することのできる高解像な液浸投影光学系を用いているので、微細なパターンを高精度に投影露光することができ、ひいては良好なデバイスを高精度に製造することができる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。図1では、X軸およびY軸がウェハWに対して平行な方向に設定され、Z軸がウェハWに対して直交する方向に設定されている。さらに具体的には、XY平面が水平面に平行に設定され、+Z軸が鉛直方向に沿って上向きに設定されている。
本実施形態の露光装置は、図1に示すように、たとえば露光光源であるArFエキシマレーザ光源を含み、オプティカル・インテグレータ(ホモジナイザー)、視野絞り、コンデンサレンズ等から構成される照明光学系1を備えている。光源から射出された波長193nmの紫外パルス光からなる露光光(露光ビーム)ILは、照明光学系1を通過し、レチクル(マスク)Rを照明する。レチクルRには転写すべきパターンが形成されており、パターン領域全体のうちX方向に沿って長辺を有し且つY方向に沿って短辺を有する矩形状(スリット状)のパターン領域が照明される。
レチクルRを通過した光は、液浸型の投影光学系PLを介して、フォトレジストが塗布されたウェハ(感光性基板)W上の露光領域に所定の縮小投影倍率でレチクルパターンを形成する。すなわち、レチクルR上での矩形状の照明領域に光学的に対応するように、ウェハW上ではX方向に沿って長辺を有し且つY方向に沿って短辺を有する矩形状の静止露光領域(実効露光領域)にパターン像が形成される。
図2は、本実施形態においてウェハ上に形成される矩形状の静止露光領域と投影光学系の光軸との位置関係を示す図である。本実施形態では、図2に示すように、投影光学系PLの光軸AXを中心とした半径Bを有する円形状の領域(イメージサークル)IF内において、光軸AXを中心としてX方向に沿って細長く延びた矩形状の静止露光領域ERが設定されている。ここで、静止露光領域ERのX方向の長さはLXであり、そのY方向の長さはLYである。
したがって、図示を省略したが、これに対応して、レチクルR上では、光軸AXを中心として静止露光領域ERに対応した大きさおよび形状を有する矩形状の照明領域(すなわち静止照明領域)が形成されていることになる。レチクルRはレチクルステージRST上においてXY平面に平行に保持され、レチクルステージRSTにはレチクルRをX方向、Y方向および回転方向に微動させる機構が組み込まれている。レチクルステージRSTは、レチクルレーザ干渉計(不図示)によってX方向、Y方向および回転方向の位置がリアルタイムに計測され、且つ制御される。
ウェハWは、ウェハホルダ(不図示)を介してZステージ9上においてXY平面に平行に固定されている。Zステージ9は、投影光学系PLの像面と実質的に平行なXY平面に沿って移動するXYステージ10上に固定されており、ウェハWのフォーカス位置(Z方向の位置)および傾斜角を制御する。Zステージ9は、Zステージ9上に設けられた移動鏡12を用いるウェハレーザ干渉計13によってX方向、Y方向および回転方向の位置がリアルタイムに計測され、且つ制御される。
また、XYステージ10は、ベース11上に載置されており、ウェハWのX方向、Y方向および回転方向を制御する。一方、本実施形態の露光装置に設けられた主制御系14は、レチクルレーザ干渉計により計測された計測値に基づいてレチクルRのX方向、Y方向および回転方向の位置の調整を行う。即ち、主制御系14は、レチクルステージRSTに組み込まれている機構に制御信号を送信し、レチクルステージRSTを微動させることによりレチクルRの位置調整を行う。
また、主制御系14は、オートフォーカス方式及びオートレベリング方式によりウェハW上の表面を投影光学系PLの像面に合わせ込むため、ウェハWのフォーカス位置(Z方向の位置)および傾斜角の調整を行う。即ち、主制御系14は、ウェハステージ駆動系15に制御信号を送信し、ウェハステージ駆動系15によりZステージ9を駆動させることによりウェハWのフォーカス位置および傾斜角の調整を行う。
更に、主制御系14は、ウェハレーザ干渉計13により計測された計測値に基づいてウェハWのX方向、Y方向および回転方向の位置の調整を行う。即ち、主制御系14は、ウェハステージ駆動系15に制御信号を送信し、ウェハステージ駆動系15によりXYステージ10を駆動させることによりウェハWのX方向、Y方向および回転方向の位置調整を行う。
露光時には、主制御系14は、レチクルステージRSTに組み込まれている機構に制御信号を送信すると共に、ウェハステージ駆動系15に制御信号を送信し、投影光学系PLの投影倍率に応じた速度比でレチクルステージRSTおよびXYステージ10を駆動させつつ、レチクルRのパターン像をウェハW上の所定のショット領域内に投影露光する。その後、主制御系14は、ウェハステージ駆動系15に制御信号を送信し、ウェハステージ駆動系15によりXYステージ10を駆動させることによりウェハW上の別のショット領域を露光位置にステップ移動させる。
このように、ステップ・アンド・スキャン方式によりレチクルRのパターン像をウェハW上に走査露光する動作を繰り返す。すなわち、本実施形態では、ウェハステージ駆動系15およびウェハレーザ干渉計13などを用いてレチクルRおよびウェハWの位置制御を行いながら、矩形状の静止露光領域および静止照明領域の短辺方向すなわちY方向に沿ってレチクルステージRSTとXYステージ10とを、ひいてはレチクルRとウェハWとを同期的に移動(走査)させることにより、ウェハW上には静止露光領域の長辺LXに等しい幅を有し且つウェハWの走査量(移動量)に応じた長さを有する領域に対してレチクルパターンが走査露光される。
図3は、本実施形態における境界レンズとウェハとの間の構成を模式的に示す図である。図3を参照すると、本実施形態にかかる投影光学系PLでは、レチクルR側(物体側)の面が第2液体Lm2に接し且つウェハW側(像側)の面が第1液体Lm1に接する平行平面板Lpが最もウェハ側に配置されている。そして、この平行平面板Lpに隣接して、レチクルR側の面が気体に接し且つウェハW側の面が第2液体Lm2に接する境界レンズLbが配置されている。
本実施形態において、例えば1.1よりも大きい屈折率を有する第1液体Lm1および第2液体Lm2として、半導体製造工場等で容易に大量に入手できる純水(脱イオン水)、たとえばH+,Cs+,K+、Cl-,SO4 2-,PO4 2-を入れた水、イソプロパノール,グリセロール、ヘキサン、ヘプタン、デカンなどを用いることができる。また、境界レンズLbは、レチクルR側に凸面を向け且つウェハW側に平面を向けた正レンズである。さらに、境界レンズLbおよび平行平面板Lpはともに、石英により形成されている。これは、境界レンズLbや平行平面板Lpを蛍石により形成すると、蛍石は水に溶ける性質(可溶性)があるため、投影光学系の結像性能を安定的に維持することが困難になるからである。
また、蛍石では内部の屈折率分布が高周波成分を有することが知られており、この高周波成分を含む屈折率のばらつきがフレアの発生を招く恐れがあり、投影光学系の結像性能を低下させ易い。さらに、蛍石は固有複屈折性を有することが知られており、投影光学系の結像性能を良好に維持するためには、この固有複屈折性の影響を補正する必要がある。したがって、蛍石の可溶性、屈折率分布の高周波成分および固有複屈折性の観点から、境界レンズLbや平行平面板Lpを石英により形成することが好ましい。
なお、投影光学系PLに対してウェハWを相対移動させつつ走査露光を行うステップ・アンド・スキャン方式の露光装置において、走査露光の開始から終了まで投影光学系PLの境界レンズLbとウェハWとの間の光路中に液体(Lm1,Lm2)を満たし続けるには、たとえば国際公開番号WO99/49504号公報に開示された技術や、特開平10−303114号公報に開示された技術などを用いることができる。
国際公開番号WO99/49504号公報に開示された技術では、液体供給装置から供給管および排出ノズルを介して所定の温度に調整された液体を境界レンズLbとウェハWとの間の光路を満たすように供給し、液体供給装置により回収管および流入ノズルを介してウェハW上から液体を回収する。一方、特開平10−303114号公報に開示された技術では、液体を収容することができるようにウェハホルダテーブルを容器状に構成し、その内底部の中央において(液体中において)ウェハWを真空吸着により位置決め保持する。また、投影光学系PLの鏡筒先端部が液体中に達し、ひいては境界レンズLbのウェハ側の光学面が液体中に達するように構成する。
本実施形態では、図1に示すように、第1給排水機構21を用いて、平行平面板LpとウェハWとの間の光路中において第1液体Lm1を循環させている。また、第2給排水機構22を用いて、境界レンズLbと平行平面板Lpとの間の光路中において第2液体Lm2を循環させている。このように、浸液としての液体を微小流量で循環させることにより、防腐、防カビ等の効果により液体の変質を防ぐことができる。
図4は、本実施形態にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図である。図4を参照すると、本実施形態の投影光学系PLは、レチクル側から順に、平行平面板P1と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた両凹レンズL1と、レチクル側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2と、レチクル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL3と、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズL4と、両凸レンズL5と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL6と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL7と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL8と、両凹レンズL9と、レチクル側に凸面を向けた負メニスカスレンズL10と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた両凹レンズL11と、レチクル側に非球面形状の凹面を向けた平凹レンズL12と、レチクル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL13と、両凸レンズL14と、両凸レンズL15と、レチクル側に凸面を向けた負メニスカスレンズL16と、両凸レンズL17と、両凸レンズL18と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL19と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL20と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21と、ウェハ側に平面を向けた平凸レンズL22(境界レンズLb)と、平行平面板Lpとにより構成されている。本実施形態の投影光学系PLは、ウェハ側にほぼテレセントリックに構成されている。
次の表(1)に、本実施形態にかかる投影光学系PLの主要諸元の値を掲げる。表(1)において、λは露光光の中心波長を、βは投影倍率の大きさを、NAは像側(ウェハ側)開口数を、BはウェハW上でのイメージサークルIFの半径(最大像高Ym)を、LXは静止露光領域ERのX方向に沿った寸法(長辺の寸法)を、LYは静止露光領域ERのY方向に沿った寸法(短辺の寸法)をそれぞれ表している。
表(1)
λ=193.306nm
β=1/4
NA=1.07
B=Ym=13.4mm
LX=26mm
LY=5.5mm
このように、本実施形態の投影光学系PLでは、境界レンズLbとウェハWとの間の光路中に大きな屈折率を有する液体(Lm1,Lm2)を介在させることにより、大きな実効的な像側開口数を確保しつつ、比較的大きな有効結像領域を確保することができる。すなわち、中心波長が193.306nmのArFエキシマレーザ光に対して、1.07の高い像側開口数を確保するとともに、26mm×5.5mmの矩形形状の実効露光領域(静止露光領域)ERを確保することができ、たとえば26mm×33mmの矩形状の露光領域内に回路パターンを高解像度で走査露光することができる。
また、上述の実施形態では、境界レンズLbとウェハWとの間の光路中に平行平面板(一般にはほぼ無屈折力の光学部材)Lpが配置されているので、浸液としての液体がウェハWに塗布されたフォトレジストからのアウトガス等による汚染を受けても、境界レンズLbとウェハWとの間に介在する平行平面板Lpの作用により、汚染された液体による境界レンズLbの像側光学面の汚染を有効に防ぐことができる。さらに、液体(Lm1,Lm2)と平行平面板Lpとの屈折率差が小さいため、平行平面板Lpに要求される姿勢や位置精度が大幅に緩和されるので、平行平面板Lpが汚染されても部材交換を随時行うことにより光学性能を容易に復元することができる。また、平行平面板Lpの作用により、境界レンズLbに接する液体Lm2のスキャン露光時の圧力変動やステップ移動時の圧力変動が小さく抑えられるので、比較的小さなスペースで液体を保持することが可能になる。
ところで、本実施形態のような液浸型の投影光学系PLでは、光の照射を受けた液体(Lm1,Lm2)の温度変化(一般には温度上昇)に起因して球面収差が発生し易い。また、像側開口数が大きいため、光学部品の誤差や環境変動などにより球面収差が発生し易い。ここで、投影光学系PL中の複数のレンズ成分を光軸方向に沿って移動させることにより低次の球面収差を補正することは可能であるが、他の収差の発生を抑えつつ高次の球面収差を良好に補正することはできない。
そこで、本実施形態では、屈折率の互いに異なる2種類の液体で平行平面板Lpを挟む構成を採用し、平行平面板Lpを光軸方向に沿って移動させることにより、他の収差の発生を抑えつつ球面収差を補正する。特に、本実施形態のように、屈折率の互いに異なる2種類の液体の間に介在する光学部材Lpが平行平面状の形態を有し且つ投影光学系PLがウェハ側にほぼテレセントリックに構成されている場合、他の収差を実質的に発生させることなく球面収差を良好に補正することができる。以下、具体的な数値実施例に基づいて、本実施形態の特徴的な構成および作用を説明する。
[第1実施例]
第1実施例では、境界レンズ(第2光透過部材)Lbと平行平面板(第1光透過部材)Lpとの間の光路に使用光(露光光)であるArFエキシマレーザ光(波長λ=193.306nm)に対して1.45の屈折率を有する第2液体Lm2が満たされ、平行平面板LpとウェハWとの間の光路に使用光に対して1.435876の屈折率を有する第1液体Lm1が満たされている。また、平行平面板Lpは、使用光に対して1.5603261の屈折率を有する石英(SiO2)により形成されている。次の表(2)に、第1実施例にかかる投影光学系PLのうち境界レンズLbとウェハWとの間の光学部材諸元の値を掲げる。表(2)において、面番号はウェハ側からの面の順序を、rは各面の曲率半径(mm)を、dは各面の軸上間隔すなわち面間隔(mm)を、nは中心波長に対する屈折率をそれぞれ示している。なお、表(2)における表記は、以降の表(3)においても同様である。
表(2)
面番号 r d n 光学部材
1 ∞(ウェハ面) 3.000 1.4358760 (Lm1)
2 ∞ 20.000 1.5603261 (Lp)
3 ∞ 3.000 1.4500000 (Lm2)
4 ∞ (Lb)
第1実施例では、ウェハWから離れる向きに光軸方向に沿って平行平面板Lpが10μmだけ移動すると、他の収差が実質的に発生することなく15mλrmsの量の球面収差が発生する。球面収差量の単位mλrmsにおいて、mλは光の波長λ(λ=193.306nm)の1/1000を、rms(root mean square)は自乗平均平方根(あるいは平方自乗平均)をそれぞれ示している。ちなみに、2つの液体(Lm1,Lm2)の屈折率が互いに同じである場合、平行平面板Lpを光軸方向に沿って移動させても収差状態はほとんど変化しない。
[第2実施例]
第2実施例では、境界レンズLbと平行平面板Lpとの間の光路に使用光に対して1.5の屈折率を有する第2液体Lm2が満たされ、平行平面板LpとウェハWとの間の光路に使用光に対して1.435876の屈折率を有する第1液体Lm1が満たされている。また、平行平面板Lpは、使用光に対して1.5603261の屈折率を有する石英により形成されている。次の表(3)に、第2実施例にかかる投影光学系PLのうち境界レンズLbとウェハWとの間の光学部材諸元の値を掲げる。
表(3)
面番号 r d n 光学部材
1 ∞(ウェハ面) 3.000 1.4358760 (Lm1)
2 ∞ 20.000 1.5603261 (Lp)
3 ∞ 3.000 1.5000000 (Lm2)
4 ∞ (Lb)
第2実施例では、ウェハWから離れる向きに光軸方向に沿って平行平面板Lpが10μmだけ移動すると、他の収差が実質的に発生することなく61mλrmsの量の球面収差が発生する。
以上のように、本実施形態の投影光学系PLでは、屈折率の互いに異なる2種類の液体(Lm1,Lm2)に挟まれた平行平面板Lpを光軸方向に沿って移動させることにより、他の収差を実質的に発生させることなく主として球面収差だけを発生させることができる。すなわち、平行平面板Lpの移動向きおよび移動量を制御することにより、収差に関する副作用を実質的に伴うことなく、諸原因により投影光学系PLに発生した球面収差を良好に補正することができる。したがって、本実施形態の露光装置では、他の収差の発生を抑えつつ球面収差を良好に補正することのできる高解像な液浸投影光学系を用いて、微細なパターンを高精度に投影露光することができる。
なお、第1実施例と第2実施例とを比較すると、2つの液体の屈折率差を変化させることにより、平行平面板Lpの単位移動量に対する球面収差の発生量を制御することができることがわかる。また、上述の各実施例において、投影光学系PLのうちレチクルRと第2液体Lm2との間の光学部材諸元の表示を省略しているのは、本実施形態のように投影光学系PLがウェハ側にほぼテレセントリックに構成されている場合、第2液体Lm2よりもレチクルR側の光学系が平行平面板Lpの移動による球面収差の発生に実質的に関係しないからである。
具体的に、平行平面板Lpを光軸方向に沿って移動させるには、ワッシャー交換などにより平行平面板Lpを保持する金物の寸法を変更したり、圧電素子のようなアクチュエータを用いて保持金物を微動させたりする機械的な手法を適用することが可能である。あるいは、第1液体Lm1および第2液体Lm2のうちの少なくとも一方の圧力を変化させて、第1液体Lm1と第2液体Lm2との間に圧力差を形成することにより、平行平面板Lpを光軸方向に沿って移動させることもできる。このとき、第1液体Lm1および第2液体Lm2のうちの少なくとも一方の圧力を変化させて平行平面板Lpを微小変形させることにより投影光学系PLの歪曲収差を補正することもできる。なお、平行平面板(第1光透過部材)Lpを光軸方向に沿って移動させる手法については、本発明の範囲内において様々な変形例が可能である。
本実施形態の露光装置は、図5に示すように、第1液体Lm1および第2液体Lm2の温度を計測するための温度計測部31と、投影光学系PLの波面収差を測定するための収差測定部32と、平行平面板Lpを光軸方向に沿って移動させるための駆動部33と、温度計測部31から得られた計測結果または収差測定部32から得られた測定結果に応じて駆動部33を制御するための主制御系14とを備えている。なお、駆動部33を制御するための制御部を主制御系14とは別に設けることもできる。
温度計測部31は、従来技術にしたがって、境界レンズLbと平行平面板Lpとの間の光路中に供給された第1液体Lm1および第2液体Lm2の温度を計測する。ただし、本実施形態において、平行平面板LpとウェハWとの間に介在する第1液体Lm1は比較的大きな速度で流れるが、境界レンズLbと平行平面板Lpとの間に介在する第2液体Lm2は比較的小さな速度で流れるのが通常である。これは、第1液体Lm1の比較的大きな流速に起因して無屈折力の平行平面板Lpが微動しても投影光学系PLの結像性能に与える影響は小さいが、第2液体Lm2の流速を大きくすると比較的パワーの大きい境界レンズLbが微動して投影光学系PLの結像性能が低下する可能性があるからである。
したがって、光の照射を受けると第2液体Lm2の温度は変化(一般には上昇)し易いが、光の照射を受けても第1液体Lm1の温度は変化し難い。そこで、本実施形態では、温度計測部31が第2液体Lm2の温度だけを計測するように構成することもできる。また、光路中に供給される直前の液体の温度と光路中に供給されて光の照射を受けた液体の温度との差が予めわかっている場合には、光路中に供給される直前の液体の温度を計測し、予めわかっている温度差をオフセットとして計測結果を補正することもできる。
収差測定部32の具体的な構成および作用については、たとえば特開2002−71514号公報に開示された波面収差測定装置を参照することができる。駆動部33では、主制御系14からの指令に基づいて、たとえば上述の機械的な手法により平行平面板Lpを光軸方向に沿って移動させたり、第1液体Lm1および第2液体Lm2のうちの少なくとも一方の圧力を変化させて第1液体Lm1と第2液体Lm2との間に圧力差を形成することにより平行平面板Lpを光軸方向に沿って移動させたりする。
こうして、本実施形態の露光装置では、収差測定部32としての波面収差測定装置により投影光学系PLの波面収差を定期的に(たとえば平行平面板Lpの交換時などに)測定し、この測定結果が主制御系14に供給される。主制御系14は、収差測定部32の測定結果に応じて駆動部33を制御し、平行平面板Lpを光軸方向に沿って所望の向きに所望の量だけ移動させることにより、収差に関する副作用を実質的に伴うことなく、収差測定部32で測定された球面収差成分を良好に補正する。
また、本実施形態の露光装置では、温度計測部31により第1液体Lm1および第2液体Lm2の温度をモニター計測し、このモニター計測結果が主制御系14に供給される。主制御系14は、温度計測部31の計測結果に応じて駆動部33を制御し、平行平面板Lpを光軸方向に沿って所望の向きに所望の量だけ移動させることにより、収差に関する副作用を実質的に伴うことなく、第1液体Lm1および第2液体Lm2の温度変化に起因して発生すると予測される球面収差成分を良好に補正する。
さらに、本実施形態の露光装置では、駆動部33を第1液体Lm1および第2液体Lm2のうちの少なくとも一方の圧力を変化させるための圧力可変部として構成し、圧力可変部33の作用により第1液体Lm1と第2液体Lm2との間に所要量の圧力差を形成し、平行平面板Lpを微小変形させることにより投影光学系PLの歪曲収差を補正する。
上述の実施形態では、境界レンズLbとウェハWとの間の光路中に充填される液体として純水(Lm1,Lm2)を用いたが、その代わりに、それよりも屈折率が高い液体(たとえば屈折率が1.6以上の液体)を用いても良い。このような高屈折率液体としては、たとえばグリセノール(CH2[OH]CH[OH]CH2[OH])やヘプタン(C716)等を用いることができる。また、H+、Cs-、K+、Cl-、SO4 2-、PO4 2-を入れた水、アルミニウム酸化物の微粒子を混ぜた水、イソプロパノール、ヘキサン、デカンなどを用いることもできる。
このような高屈折率液体を用いる場合には、投影光学系PLの大きさ、特に直径方向の大きさを抑えるために、投影光学系PLの一部のレンズ、特に像面(ウェハW)に近いレンズを高屈折率の材料で形成することが好ましい。このような高屈折率材料としては、たとえば酸化カルシウムまたは酸化マグネシウム、フッ化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、あるいはこれらを主成分とする混晶を用いることが好ましい。これにより、実現可能なサイズのもとで、高い開口数を実現することができる。たとえばArFエキシマレーザ(波長193nm)を用いた場合にも、1.5程度、あるいはそれ以上の高い開口数を実現することが可能となる。また、露光光ILとして波長157nmのF2レーザを用いる場合には、液体として、F2レーザ光を透過可能な液体、たとえば過フッ化ポリエーテル(PFPE)やフッ素系オイル等のフッ素系流体を用いることが好ましい。
上述の実施形態の露光装置では、照明装置によってレチクル(マスク)を照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、本実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図6のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図6のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、その1ロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、本実施形態の露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。
その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。なお、ステップ301〜ステップ305では、ウェハ上に金属を蒸着し、その金属膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチングの各工程を行っているが、これらの工程に先立って、ウェハ上にシリコンの酸化膜を形成後、そのシリコンの酸化膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチング等の各工程を行っても良いことはいうまでもない。
また、本実施形態の露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図7のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図7において、パターン形成工程401では、本実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
なお、上述の実施形態では、ArFエキシマレーザ光源を用いているが、これに限定されることなく、たとえばF2 レーザ光源のような他の適当な光源を用いることもできる。ただし、露光光としてF2レーザ光を用いる場合は、液体としてはF2レーザ光を透過可能な例えばフッ素系オイルや過フッ化ポリエーテル(PFPE)等のフッ素系の液体を用いることになる。
また、上述の実施形態では、露光装置に搭載される投影光学系に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、他の適当な液浸型の投影光学系に対して本発明を適用することができる。
なお、上述の実施形態では、境界レンズLbおよび平行平面板Lpを石英で形成したが、境界レンズLbおよび平行平面板Lpを形成する材料としては石英には限定されず、たとえば酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウムなどの結晶材料を用いてもよい。
本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 本実施形態においてウェハ上に形成される矩形状の静止露光領域と投影光学系の光軸との位置関係を示す図である。 本実施形態における境界レンズとウェハとの間の構成を模式的に示す図である。 本実施形態にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図である。 本実施形態の露光装置の特徴的な要部構成を概略的に示す図である。 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャートである。 マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャートである。
符号の説明
R レチクル
RST レチクルステージ
PL 投影光学系
Lb 境界レンズ
Lp 平行平面板
Lm1,Lm2 (液体)
W ウェハ
1 照明光学系
9 Zステージ
10 XYステージ
12 移動鏡
13 ウェハレーザ干渉計
14 主制御系
15 ウェハステージ駆動系
21 第1給排水機構
22 第2給排水機構
31 温度計測部
32 収差測定部
33 駆動部

Claims (12)

  1. 第1面の像を第2面に投影する投影光学系において、
    最も第2面側に配置された第1光透過部材と、該第1光透過部材に隣接して配置された第2光透過部材とを備え、
    前記第1光透過部材と前記第2面との間の光路は第1液体で満たされ、前記第1光透過部材と前記第2光透過部材との間の光路は前記第1液体と異なる屈折率を有する第2液体で満たされ、
    前記第1光透過部材は、光軸方向に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする投影光学系。
  2. 前記第1光透過部材は、ほぼ平行平面状の形態を有することを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  3. 前記投影光学系は、前記第2面側にほぼテレセントリックであることを特徴とする請求項1または2に記載の投影光学系。
  4. 前記第1液体および前記第2液体のうちの少なくとも一方の圧力が可変であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投影光学系。
  5. 前記第1面に設定された所定のパターンからの光に基づいて、前記パターンの像を前記第2面に設定された感光性基板上に投影するための請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投影光学系を備えていることを特徴とする露光装置。
  6. 前記投影光学系の収差を測定するための収差測定部と、前記第1光透過部材を光軸方向に沿って移動させるための駆動部と、前記収差測定部の測定結果に応じて前記駆動部を制御するための制御部とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記第1液体および前記第2液体のうちの少なくとも一方の温度を計測するための温度計測部と、前記第1光透過部材を光軸方向に沿って移動させるための駆動部と、前記温度計測部の計測結果に応じて前記駆動部を制御するための制御部とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  8. 前記駆動部は、前記第1液体および前記第2液体のうちの少なくとも一方の圧力を変化させるための圧力可変部を有することを特徴とする請求項6または7に記載の露光装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の露光装置を用いて、前記第1面に設定されたパターンを前記第2面に設定された感光性基板に露光する露光工程と、
    前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイスの製造方法。
  10. 前記投影光学系の収差を測定する収差測定工程と、該収差測定工程の測定結果に応じて前記第1光透過部材を光軸方向に沿って移動させて前記投影光学系の球面収差を補正する補正工程とを含むことを特徴とする請求項9に記載のデバイスの製造方法。
  11. 前記第1液体および前記第2液体のうちの少なくとも一方の温度を計測する温度計測工程と、該温度計測工程の計測結果に応じて前記第1光透過部材を光軸方向に沿って移動させて前記投影光学系の球面収差を補正する補正工程とを含むことを特徴とする請求項9に記載のデバイスの製造方法。
  12. 前記第1液体および前記第2液体のうちの少なくとも一方の圧力を変化させて前記第1光透過部材を変形させることにより前記投影光学系の歪曲収差を補正する歪曲収差補正工程をさらに含むことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のデバイスの製造方法。
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