JP2006231971A - 車両用レール及び車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数の増加を抑制しつつ、全体としてより小型化することができる車両用レール及び車両用シート装置を提供する。
【解決手段】 ロアレール11は、車両フロアに固定するための絞り部21aを有する底壁部材21と、底壁部材21の幅方向両側から立設されてアッパレール31の移動を案内する案内部材22とが溶着にて一体化されてなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用レール及び車両用シート装置に関するものである。
従来、自動車などの車両用シート装置には、シート位置を調節するためのシートスライド機構が設けられている。このシートスライド機構は、車両フロアに固定される車両用レールとしてのロアレールと、シートに固定されるアッパレールとを備え、アッパレールはロアレールに相対移動可能に支持されている。例えば特許文献1には、底壁部(14)と、底壁部の幅方向両側から立設されてアッパレール(2)の移動を案内する案内壁部(17,18)とがロール成形又はプレス成形にて一体形成されたロアレール(1)が開示されている。
そして、このロアレールには、車両フロアにボルト締結にて固定するための取付用のブラケット(3A)が固定されている。このブラケットは、車両フロアの形状に合わせてロアレールを安定した状態で取り付け、あるいは締結用のボルトの頭部がロアレールから突出してアッパレールと干渉したりすることを防止するためのものである。
特開2002−254966号公報(第3図)
ところで、特許文献1のロアレールでは、上述したブラケットを必要とする分、部品点数が増加してコストの増大を余儀なくされる。また、ロアレールの底壁部とブラケットの底壁部(33)との間に、ボルトの頭部を収容し得るスペースを確保する必要があるため、全体としての大型化を余儀なくされる。
一方、こうした部品点数の増大等を回避するために、車両フロアに固定するためのブラケットに準じた形状を、例えば絞り加工にて底壁部に一体形成することも提案されている。しかしながら、底壁部と案内壁部とを一体に備える複雑な断面形状を有するロアレールでは、こうした加工を施すことで歪みを誘発し、その精度を低下させてしまう。
また、ロアレールの案内壁部が幅方向内側に折り返された形状を有する場合には、レールの開口幅が縮開されることになる。この場合、車両フロアに固定するためのボルトの頭部が案内壁部と干渉することがないように広い開口幅を確保する必要があり、レール断面が大型化してしまう。従って、車両搭載状態では、開口幅が広くなる分、見栄えが損なわれ、あるいは異物の侵入を防止するためのプロテクタの設置を要することでコストの増大を余儀なくされる。
本発明の目的は、部品点数の増加を抑制しつつ、全体としてより小型化することができる車両用レール及び車両用シート装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両フロアに固定され、シートに固定される可動レールを相対移動可能に支持する車両用レールであって、前記車両フロアに固定するための絞り部を有する底壁部材と、該底壁部材の幅方向両側から立設されて前記可動レールの移動を案内する案内部材とが溶着にて一体化されてなることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、車両フロアに固定され、シートに固定される可動レールを相対移動可能に支持する車両用レールであって、前記車両フロアに固定するための締結部材が挿通される底壁部と、該底壁部の幅方向両側から立設され、更に幅方向内側に折り返されて前記可動レールの移動を案内する案内壁部とを有する車両用レールにおいて、複数分割された部材が溶着にて一体化されてなることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用レールにおいて、板厚及び材質の少なくとも一方が、部分的に異なるように設定されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用レールを備えた車両用シート装置であることを要旨とする。
以上詳述したように、請求項1に記載の発明では、前記底壁部材は、前記車両フロアに固定するための絞り部を有することで、別途、部品(ブラケットなど)を追加する必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。また、別部品を追加する場合に比べ、車両用レールを全体としてより小型化することができる。そして、車両用レールを、前記絞り部にて高さ調整等をしつつ、安定した状態で車両フロアに直に固定することができる。
さらに、車両用レールの製造においては、前記底壁部材単体の状態で該底壁部材に予め絞り部を成形し、その後に、該底壁部材及び前記案内部材を溶着にて一体化することで、該案内部材等の形状の精度劣化を抑制することができる。
請求項2に記載の発明では、前記車両フロアに固定するための締結部材は、前記底壁部に挿通されることで、別途、部品(ブラケットなど)を追加する必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。また、別部品を追加する場合に比べ、車両用レールを全体としてより小型化することができる。
さらに、車両用レールの製造においては、複数分割された部材の状態で前記底壁部を構成する部材に予め締結部材を挿通しておき、その後に、複数分割された部材を溶着にて一体化する。これにより、幅方向内側に折り返された案内壁部は、前記締結部材の頭部との干渉を回避し得る広い開口幅を確保する必要がなくなり、レール断面をより小型化することができる。
請求項3に記載の発明では、車両用レールの各位置(車両フロアとの固定に係る部位や可動レールの案内に係る部位)に要求される剛性に応じて、板厚又は材質の異なる材料を採用することで、徒に材料の性能を高めることなく必要な強度を確保することができる。
請求項4に記載の発明では、部品点数の増加を抑制しつつ、全体としてより小型化することができる車両用シート装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面に従って説明する。
図1は、例えば自動車などの車両に搭載される車両用シート装置の骨格部を示す側面図であり、図2及び図3は、それぞれ図1のA−A線及びB−B線に沿った断面図である。なお、図1で示される骨格部は、シートの幅方向(図1において紙面に直交する方向)で対をなして配設されている。
図1に示されるように、車両フロアFに直に固定される車両用レールとしてのロアレール11は、車両前後方向に延在する。図2及び図3に示されるように、このロアレール11は、幅方向両側から立設された一対の側壁部12及びこれら側壁部12を互いに連結する底壁部13を有する断面略U字形状を呈している。そして、各側壁部12の先端(上端)には、幅方向内側に屈曲されて更に側壁部12の基端側に折り返された折返し壁部14が連続形成されている。上記ロアレール11は、これら折返し壁部14間で、上方に開口する幅W1の開口部を有している。これら側壁部12及び折返し壁部14は、後述するアッパレールの移動を案内する案内壁部を構成している。
ここで、前記ロアレール11は、板材をロール成形又はプレス成形することで製造された底壁部材21及び一対の案内部材22からなる。前記底壁部材21は、前記底壁部13の幅方向中央部を形成しており、前記案内部材22は、前記底壁部13の幅方向方側端部とともに案内壁部(側壁部12、折返し壁部14)を形成している。前記ロアレール11は、これら底壁部材21及び案内部材22が、例えばレーザ溶接又は電子ビーム溶接にて一体化されてなる。これら底壁部材21及び案内部材22の結合部C(図3参照)は、前記底壁部13の幅方向に延びる平坦部に直交するように設定されている。つまり、前記底壁部材21及び案内部材22は、幅方向に突き合わせた端面において溶着されている。そして、前記底壁部材21には、長手方向に間隔をおいて複数の絞り部21aが、例えば絞り加工にて成形されている。各絞り部21aは、下方に台状に突出するように成形されている。
また、上記絞り部21aには、中央部を上下方向に貫通するボルト挿通孔21bが形成されている。そして、このボルト挿通孔21bには、ロアレール11を車両フロアFに固定するための締結用ボルト26の軸部26aが挿通されている。この締結用ボルト26は、前記絞り部21aの突出長の範囲にその頭部26bを収める態様で開口側(上側)から底壁部材21(底壁部13)に挿通されている。
この締結用ボルト26の頭部26bは、前記絞り部21aの幅よりも小さく、且つ、前記幅W1よりも大きい幅W2を有している。この締結用ボルト26は、単体の状態で予め絞り部21a及びボルト挿通孔21bを成形した底壁部材21に対し、前記案内部材22との接合に先だって予め挿通されてロアレール11内に組み付けられている。換言すれば、上記締結用ボルト26の頭部26bは、前記幅W1よりも大きい幅W2を有するものの、同締結用ボルト26は、前記案内部材22が接合される前に組み付けられることから、これによってその組み付けに支障が生じることはない。そして、前記ロアレール11は、開口部から上下方向に挿通された治具(ドライバなど)により締結用ボルト26(頭部26b)が締め付けられることで車両フロアFに締結される。つまり、前記幅W1は、上述した治具を挿通しうる幅を確保すればよい。この際、ロアレール11(底壁部材21)は、前記絞り部21aにて高さ調整等をしつつ、安定した状態で車両フロアに直に固定される。
一方、シートクッション(シート)の骨格をなすフレーム(図示略)に固定される可動レールとしてのアッパレール31も、車両前後方向に延在する。図2及び図3に示されるように、このアッパレール31は、前記ロアレール11の両折返し壁部14間で上下方向に伸びる支持壁部32及び支持壁部32の先端(下端)に連続して幅方向両外側に曲成されて更に前記側壁部12及び前記折返し壁部14に包囲されるように折り返された折返し壁部33を有する断面略逆T字形状を呈している。
図2に示すように、上記アッパレール31は、前記折返し壁部33の外側面に固着されて前記底壁部13を転動するベアリング34にて前記ロアレール11に支持されている。また、図3に示すように、上記アッパレール31は、前記折返し壁部33の外側面に固着されて前記側壁部12及び折返し壁部14(案内壁部)を摺動するガイドシュー35にて前記ロアレールと係合している。これにより、アッパレール31は、前記ガイドシュー35が前記側壁部12及び折返し壁部14に案内される態様で、前記ベアリング34が前記側壁部12上を転動することで、ロアレール11に対し長手方向(車両前後方向)に摺動自在に支持される。この際、前記締結用ボルト26の頭部26bは、前記絞り部21aに没入していることで、アッパレール31と干渉することはない。
次に、前記ロアレール11の製造態様及び車両フロアFへの組み付けについて総括して説明する。ロアレール11の製造においては、板材をロール成形又はプレス成形して底壁部材21及び案内部材22を製造する。この際、底壁部材21単体の状態で、絞り加工による絞り部21aの成形と、ボルト挿通孔21bの形成を予め行っておく。そして、底壁部材21単体の状態で、ボルト挿通孔21bに予め締結用ボルト26を挿通しておく。そして、適宜の固定具でこれら底壁部材21及び案内部材22を堅固に保持した状態で、レーザ溶接又は電子ビーム溶接にてこれら底壁部材21及び案内部材22を接合する。
前記締結用ボルト26が予め挿通されたロアレール11は、開口部から上下方向に挿通された治具により締結用ボルト26が締め付けられることで車両フロアFに締結される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記底壁部材21は、前記車両フロアFに固定するための絞り部21aを有することで、別途、部品(ブラケットなど)を追加する必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。また、別部品を追加する場合に比べ、ロアレール11を全体としてより小型化することができる。そして、ロアレール11を、前記絞り部21aにて高さ調整等をしつつ、安定した状態で車両フロアFに直に固定することができる。
さらに、ロアレール11の製造においては、前記底壁部材21単体の状態でこれに予め絞り部21a等を成形し、その後に、底壁部材21及び案内部材22を溶着にて一体化することで、案内部材22等の形状の精度劣化を抑制することができる。
(2)本実施形態では、前記車両フロアFに固定するための締結用ボルト26は、前記底壁部13に挿通されることで、別途、部品(ブラケットなど)を追加する必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。また、別部品を追加する場合に比べ、ロアレール11を全体としてより小型化することができる。
さらに、ロアレール11の製造においては、複数分割された部材(底壁部材21、案内部材22)の状態で前記底壁部材21に予め締結用ボルト26を挿通しておき、その後に、複数分割された部材を溶着にて一体化する。これにより、幅方向内側に折り返された案内壁部(折返し壁部14)は、前記締結用ボルト26の頭部26bとの干渉を回避し得る広い開口幅を確保する必要がなくなり、レール断面をより小型化することができる。
(3)本実施形態では、複数分割された部材(底壁部材21、案内部材22)は、互いに同一の板厚や材質を有する必要はない。従って、ロアレール11の各位置(車両フロアFとの固定に係る部位やアッパレール31の案内に係る部位)に要求される剛性に応じて、板厚又は材質の異なる材料を採用することで、徒に材料の性能を高めることなく必要な強度を確保することができる。
(4)一般に、車両フロアFは、各型式の車両で異なっており、これに対応してロアレール11の底壁部13の形状(幅や高さ調整のための絞り部21aの形状・配置など)も各型式の車両で異なることになる。一方、ロアレール11の案内壁部(側壁部12、折返し壁部14)は、各型式の車両での共通化されており、各型式の車両で同一の形状(断面)を有している。本実施形態では、主として底壁部13を形成する底壁部材21と、案内壁部を形成する案内部材22とを別部材としたことで、共通化された部材(案内部材22)を部分的に使用することができ、部品点数の減少とコストの削減を図ることができる。また、基本的に底壁部材21のみを変更することで各型式の車両への水平展開が可能である。
(5)ロール成形又はプレス成形にて全体を一度に成形する従来のロアレールでは、その長手方向に部分的に断面を変化させようとする場合、プレス成形ではその型構造、断面のそれぞれの寸法の制約によるパンチ・ダイスの強度不足により、あるいはロール成形では加工上の制約などにより、非常に困難か実現不可能であった。本実施形態では、底壁部材21及び案内部材22は、板材から個別に成形されるため、例えばロアレール全体を一度に成形する場合に比べて、単純な工程でこれらを成形することができる。そして、従来ではロール成形又はプレス成形にて製造することができなかった形状(断面)のロアレールを製造することができ、製品設計の自由度を向上させることができる。
例えば、底壁部材21を、ボルト挿通孔21b等も含めてプレス加工にて容易に成形することができる。このように、底壁部材21を、プレス加工にてほぼ自由な形状に成形することができ、全体的な型費も削減することができる。
(6)本実施形態では、前記ロアレール11を複数分割した部材にて構成したことで、同ロアレール11の断面の機能に応じた材料を部分的に使用することができる。また、例えばアッパレール31の案内に係る案内部材22に、摩擦係数の小さい皮膜を設けるといった特別な工程を施す場合も、同案内部材22単体の状態であれば比較的容易に行うことができる。
(7)本実施形態では、一対の案内部材22は左右対称であるため、これらの成形自体は同一の工程で行うことができる。また、ロール成形にて案内部材22を製造する場合には、ロアレール全体を一度に成形する場合に比べて半分以下の断面寸法になることから、設備、型のサイズを小さくすることができ、ひいてはコストの削減を図ることができる。
(8)本実施形態では、熱歪みの少ない溶接方法(レーザ溶接又は電子ビーム溶接)で前記底壁部材21及び案内部材22を一体化したことで、レール形状(断面)の精度劣化を抑制することができる。
(9)本実施形態では、部品点数の増加を抑制しつつ、全体としてより小型化することができる車両用シート装置を提供することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図4(a)(b)に示されるアッパレール41に対応したロアレール51を採用してもよい。すなわち、このアッパレール41は、下方に開口する断面略U字形状の支持壁部42と、この支持壁部32の開口端に連続する折返し壁部43とを備えている。この折返し壁部43は、前記折返し壁部33と同等の形状を有している。従って、上記アッパレール41は、前記実施形態に比べて、支持壁部42の開口幅の分だけ幅方向に大型化されている。そして、前記ロアレール51は、前記支持壁部42の開口幅の分だけ幅広に設定された底壁部材52と、前記案内部材22とが、例えばレーザ溶接又は電子ビーム溶接にて一体化されてなる。なお、上記底壁部材52は、前記絞り部21aよりも幅広の絞り部52aを有しており、この絞り部52aには前記締結用ボルト26を挿通するためのボルト挿通孔52bが形成されている。この変形形態では、底壁部材52のみを変更し、前記実施形態に共通の案内部材22を流用して形状の異なるアッパレール41に対応させている。
・図5に示されるロアレール56のように、底壁部材57及び案内部材58が互いに異なる板厚を有していてもよい。すなわち、底壁部材57の板厚は、案内部材58の板厚よりも大きく設定されている。このように、ロアレール56の断面の機能に要求される剛性に応じた板厚の材料(板材)を部分的に使用することで、徒に材料の性能を高めることなく必要な強度を確保することができる。そして、製造コストの増大も抑制することができる。
また、底壁部材及び案内部材の成形材料が、互いに異なる抗張力を有していてもよい。この場合であっても、ロアレールの断面の機能に要求される剛性に応じた抗張力の材料を部分的に使用することで、徒に材料の性能を高めることなく必要な強度を確保することができる。また、抗張力の材料を使用することで、板材の板厚を小さくすることができるため、ロアレール全体としてより小型化することができる。
・前記実施形態において、底壁部材及び案内部材の成形材料が、互いに異なる摩擦係数を有していてもよい。すなわち、ロアレールに対しアッパレールが摺動する際にガイドシュー35等の当たり面を形成する案内部材を、底壁部材よりも摩擦係数の小さい材料で成形してもよい。このように、ロアレールの断面の機能に要求される平滑性や低摩擦性に応じた摩擦係数の材料を部分的に使用することで、徒に材料の性能を高めることなく必要な平滑性等を確保することができる。例えば、案内部材のみを汎用品である鏡面仕上げのステンレス材にて成形すれば、特別な工程を追加することなく必要な平滑性等を確保することができる。
また、仮に、案内部材に、摩擦係数の小さい皮膜を設けるといった特別な工程を施すとしても、案内部材単体の状態であれば比較的容易に行うことができ、生産性に何ら支障を来すことはない。
・前記実施形態において、一対の案内壁部(側壁部12、折返し壁部14)は、互いに同一の形状でなくてもよい。例えば、一方の案内壁部の上下方向の突出長が、他方の案内壁部の上下方向の突出長よりも小さくてもよい。
・前記実施形態において、案内部材22が更に複数分割された部材からなっていても、本発明を何ら逸脱するものではない。
・前記実施形態において、絞り部21aを割愛してもよい。この場合、ロアレール11は、予め締結用ボルト26を挿通しうる部材さえあれば、何個の部材に分割されていてもよい。
・前記実施形態において、締結部材としてカシメピンなどを採用してもよい。
・前記実施形態において、各シートに対してロアレール11及びアッパレール31をそれぞれ3つ以上設けてもよい。また、十分な強度と安定性が確保されるのであれば、各シートに対しロアレール11及びアッパレール31は1つだけでもよい。
・前記実施形態において、ロアレール及びアッパレールの相対移動に伴うシートの移動方向は、例えば車両の幅方向であってもよい。
本発明の一実施形態を示す側面図。 図1のA−A線に沿った断面図。 図1のB−B線に沿った断面図。 (a)(b)は、変形形態を示す断面図。 変形形態を示す断面図。
符号の説明
F…車両フロア、11,51,56…車両用レールとしてのロアレール、12…案内壁部を構成する側壁部、13…底壁部、14…案内壁部を構成する折返し壁部、21,52,57…底壁部材、22,58…案内部材、21a,52a…絞り部、26…締結部材としての締結用ボルト、31,41…可動レールとしてのアッパレール。

Claims (4)

  1. 車両フロアに固定され、シートに固定される可動レールを相対移動可能に支持する車両用レールであって、
    前記車両フロアに固定するための絞り部を有する底壁部材と、該底壁部材の幅方向両側から立設されて前記可動レールの移動を案内する案内部材とが溶着にて一体化されてなることを特徴とする車両用レール。
  2. 車両フロアに固定され、シートに固定される可動レールを相対移動可能に支持する車両用レールであって、
    前記車両フロアに固定するための締結部材が挿通される底壁部と、該底壁部の幅方向両側から立設され、更に幅方向内側に折り返されて前記可動レールの移動を案内する案内壁部とを有する車両用レールにおいて、
    複数分割された部材が溶着にて一体化されてなることを特徴とする車両用レール。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用レールにおいて、
    板厚及び材質の少なくとも一方が、部分的に異なるように設定されていることを特徴とする車両用レール。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用レールを備えたことを特徴とする車両用シート装置。
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