JP6075023B2 - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

車両用シートスライド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6075023B2
JP6075023B2 JP2012252282A JP2012252282A JP6075023B2 JP 6075023 B2 JP6075023 B2 JP 6075023B2 JP 2012252282 A JP2012252282 A JP 2012252282A JP 2012252282 A JP2012252282 A JP 2012252282A JP 6075023 B2 JP6075023 B2 JP 6075023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
stopper
side wall
width direction
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012252282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014100931A (ja
Inventor
山田 幸史
幸史 山田
幹人 名倉
幹人 名倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2012252282A priority Critical patent/JP6075023B2/ja
Publication of JP2014100931A publication Critical patent/JP2014100931A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6075023B2 publication Critical patent/JP6075023B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両用シートスライド装置に関するものである。
従来、車両用シートスライド装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。図11(a)(b)に示すように、この車両用シートスライド装置は、車両フロアに固定されるロアレール110と、シートに固定されロアレール110に相対移動可能に支持されるアッパレール120とを備えている。
ロアレール110は、幅方向に並設された一対の第1側壁部111と、アッパレール120から離隔する両第1側壁部111の基端間を連結する第1連結壁部112と、両第1側壁部111の先端から互いの対向する幅方向内側にそれぞれ張り出して更に該第1側壁部111の基端側に折り返された一対の第1フランジ113とを有する。
アッパレール120は、両第1フランジ113間で幅方向に並設された一対の第2側壁部121と、ロアレール110から離隔する両第2側壁部121の基端間を連結する第2連結壁部122とを有する。また、アッパレール120は、両第2側壁部121の先端から互いに離隔する幅方向外側にそれぞれ張り出して更に第1側壁部111及び第1フランジ113に包囲されるように折り返された一対の第2フランジ123を有する。
つまり、ロアレール110及びアッパレール120は、それらの幅方向で共に対称(左右対称)となるレール断面をそれぞれ有しており、主として第1フランジ113及び第2フランジ123との係合によって上下方向に抜け止めされている。
ロアレール110には、両第1フランジ113の下方で第1連結壁部112から内向き斜め上方に一対の板状の第1ストッパ114が切り起こされている。一方、アッパレール120には、両第2フランジ123の基端部から内向き斜め下方に一対の板状の第2ストッパ124が切り起こされている。これら第1ストッパ114及び第2ストッパ124は、アッパレール120の移動方向で対向する各々の対向面の一部が当接可能に配置されており、アッパレール120の移動に伴い係合されることでロアレール110に対するアッパレール120の移動可能範囲(スライドストローク)を規制する。
特開2006−298104号公報
ところで、特許文献1では、第1ストッパ114及び第2ストッパ124の当接タイミングが、製品ばらつきや組付けばらつきなどに起因して左右でずれると、それらの当接時にロアレール110及びアッパレール120間に捩れが生じることがある。特に、第1ストッパ114及び第2ストッパ124の当接位置が、幅方向において第2側壁部121近傍の比較的に内側寄りに設定されていることで、ロアレール110及びアッパレール120間の捩れが幅方向外側の部位(例えば第1側壁部111)で増幅されてしまう。
本発明の目的は、ストッパによる両レールの相対移動の係止時に両レール間に捩れが生じたとしても、レール全体としての捩れを抑制することができる車両用シートスライド装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両フロア及びシートの一方に固定される第1レールと、前記車両フロア及び前記シートの他方に固定され、前記第1レールに対し相対移動可能に連結される第2レールとを備え、前記第1レールは、幅方向に並設された一対の第1側壁部と、前記第2レールから離隔する前記両第1側壁部の基端間を連結する第1連結壁部と、前記両第1側壁部の先端から互いの対向する幅方向内側にそれぞれ張り出して更に該第1側壁部の基端側に折り返された一対の第1フランジと、前記第1レールの長手方向における所定位置で前記両第1側壁部に互いの対向する幅方向内側に突出形成された一対の第1ストッパとを有し、前記第2レールは、前記両第1フランジ間で幅方向に並設された一対の第2側壁部と、前記第1レールから離隔する前記両第2側壁部の基端間を連結する第2連結壁部と、前記両第2側壁部の先端から互いに離隔する幅方向外側にそれぞれ張り出して更に前記第1側壁部及び前記第1フランジに包囲されるように折り返された一対の第2フランジと、前記第2レールの長手方向における所定位置で前記第1ストッパの移動軌跡を遮るように前記両第2フランジに幅方向外側に突出形成された一対の第2ストッパとを有することを要旨とする。
同構成によれば、前記第1レール及び第2レールの相対移動は、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパが当接することで係止される。これにより、前記第1レール及び第2レールの相対移動可能範囲が規制される。この際、片側の前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの当接タイミングと反対側の前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの当接タイミングとが、製品ばらつきや組付けばらつきなどに起因してずれると、それらの当接時に前記第1レール及び前記第2レール間に捩れが生じることがある。しかしながら、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパは、幅方向において最外側の部位である前記第1側壁部の直近で当接することから、前記第1レール及び第2レール間に捩れが生じたとしても、前記第1レール及び第2レール全体が当該ばらつきの範囲を超えて更に捩れることを抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、前記両第1ストッパは、前記両第1側壁部の立設方向中央部にそれぞれ配置されており、前記両第2ストッパは、前記両第2フランジの立設方向中央部にそれぞれ配置されていることを要旨とする。
通常、前記第1レール又は前記第2レールは、前記両第1ストッパ又は前記両第2ストッパの形成に合わせて一部が切り欠かれることで、それら両第1ストッパ又は両第2ストッパの位置で曲げ剛性(断面2次モーメント)が低減される。
同構成によれば、前記両第1ストッパは、前記両第1側壁部の立設方向中央部にそれぞれ配置されていることで、前記第1レールの梁としての中立面に近付く分、前記両第1ストッパの形成に伴う断面2次モーメントの低減を抑制することができる。そして、立設方向に働く曲げ荷重に対する前記第1レールの強度低下を抑制することができる。
同様に、前記両第2ストッパは、前記両第2フランジの立設方向中央部にそれぞれ配置されていることで、前記第2レールの梁としての中立面に近付く分、前記両第2ストッパの形成に伴う断面2次モーメントの低減を抑制することができる。そして、立設方向に働く曲げ荷重に対する前記第2レールの強度低下を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用シートスライド装置において、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの少なくとも一方は、該当の前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に直交する一方向に延在する線状孔を基点に両持ち支持の状態で該当の前記第1レール又は前記第2レールに形成されていることを要旨とする。
同構成によれば、両持ち支持の状態で形成する前記第1ストッパ又は前記第2ストッパの剛性を、例えば片持ち支持の状態で形成した場合に比べて向上させることができる。また、前記第1ストッパ又は前記第2ストッパの形成に伴って発生する歪みを、前記線状孔で吸収することで、例えば前記第1ストッパ又は前記第2ストッパの周縁部への応力集中を緩和することができる。
請求項4に記載の発明は、車両フロア及びシートの一方に固定される第1レールと、前記車両フロア及び前記シートの他方に固定され、前記第1レールに対し相対移動可能に連結される第2レールと、前記第1レールの長手方向における所定位置で該第1レールに突出形成された第1ストッパと、前記第2レールの長手方向における所定位置で前記第1ストッパの移動軌跡を遮るように前記第2レールに突出形成された第2ストッパとを備え、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの少なくとも一方は、該当の前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に直交する一方向に延在する線状孔を基点に両持ち支持の状態で該当の前記第1レール又は前記第2レールに形成されていることを要旨とする。
同構成によれば、両持ち支持の状態で形成する前記第1ストッパ又は前記第2ストッパの剛性を、例えば片持ち支持の状態で形成した場合に比べて向上させることができる。また、前記第1ストッパ又は前記第2ストッパの形成に伴って発生する歪みを、前記線状孔で吸収することで、例えば前記第1ストッパ又は前記第2ストッパの周縁部への応力集中を緩和することができる。
さらに、請求項4に記載の発明は、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパは、共に両持ち支持の状態で前記第1レール及び前記第2レールにそれぞれ形成されており、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの一方は、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの他方との前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に直交する一方向における係合長よりも当該方向に延長されていることを要旨とする。
同構成によれば、製品ばらつきや組付けばらつきなどに起因して前記第1レール及び前記第2レール間が前記直交する一方向にずれたとしても、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの一方は、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの他方との前記係合長よりも当該方向に延長されていることで、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパをより確実に係合(当接)させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の車両用シートスライド装置において、両持ち支持の状態で形成される前記第1ストッパ又は前記第2ストッパは、該当の前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に並設された一対の前記線状孔間が張り出されて形成されていることを要旨とする。
同構成によれば、両持ち支持の状態で形成される前記第1ストッパ又は前記第2ストッパは、前記一対の線状孔間が張り出されて形成されるため、前記長手方向における形状を略一定に保つことができる。
請求項に記載の発明は、請求項3〜のいずれか一項に記載の車両用シートスライド装置において、前記第1レール及び第2レールの相対移動を所定間隔ごとに係止可能なロック部材を備え、前記線状孔は、該当の前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に前記所定間隔ごとに複数並設されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記第1レール及び第2レールの相対移動は、前記ロック部材により前記所定間隔ごとに係止可能である。一方、前記第1ストッパ又は前記第2ストッパは、該当の前記第1レール又は前記第2レールに形成された前記複数の線状孔のいずれかを基点に形成されることから、前記第1レール及び第2レールの相対移動可能範囲も前記所定間隔ごとに選択可能である。従って、例えば前記ロック部材により係止可能な前記第1レール及び第2レールの相対位置の範囲と、前記第1レール及び第2レールの相対移動可能範囲との間に一定の相関関係があるとする。この場合、前記ロック部材により係止可能な前記第1レール及び第2レールの相対位置の範囲の前記所定間隔ごとの変更に合わせて、前記第1ストッパ又は前記第2ストッパの形成の基点とする前記線状孔を選択することで、前記相関関係を容易に維持することができる。
本発明は、ストッパによる両レールの相対移動の係止時に両レール間に捩れが生じたとしても、レール全体としての捩れを抑制できる効果がある。
本発明が適用される車両用シートを示す側面図。 本発明の一実施形態を示す分解斜視図。 (a)は、同実施形態を示す横断面図であり、(b)(c)は、(a)のA矢視図及びB矢視図。 (a)(b)は、同実施形態を示す横断面図。 (a)(b)は、同実施形態を示す側面図及び縦断面図。 本発明の変形形態を示す横断面図。 本発明の変形形態を示す横断面図。 本発明の変形形態を示す横断面図。 (a)(b)は、本発明の変形形態を示す側面図。 (a)(b)は、本発明の変形形態を示す側面図。 (a)(b)は、従来形態を示す横断面図。
以下、車両用シートスライド装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両前後方向を「前後方向」という。
図1に示すように、車両フロア2には、第1レールとしてのロアレール3が前後方向に延在する態様で固定されるとともに、該ロアレール3には、第2レールとしてのアッパレール4がロアレール3に対し前後方向に相対移動可能に装着されている。つまり、本実施形態では、ロアレール3及びアッパレール4の長手方向(相対移動方向)は前後方向に一致している。
なお、ロアレール3及びアッパレール4は、幅方向(図1において紙面に直交する方向)でそれぞれ対をなして配設されており、ここでは前方に向かって左側に配置されたものを示している。そして、両アッパレール4には、乗員の着座部を形成するシート5が固定・支持されている。ロアレール3及びアッパレール4の相対移動は基本的に係止状態にあって、該係止状態を解除するための解除ハンドル6が設けられている。
図2に示すように、ロアレール3は、板材からなり、幅方向両側で上下方向に延びる一対の第1側壁部11及びこれら第1側壁部11の基端(下端)間を連結する第1連結壁部としての底壁部12を有する。そして、各第1側壁部11の先端(上端)には、幅方向内側に張り出して更に第1側壁部11の基端側に折り返された第1フランジ13が連続形成されている。
なお、ロアレール3の各第1フランジ13の長手方向中間部には、当該方向に所定の間隔をもってその先端(下端)から上向きに複数の切り欠き13aが形成されるとともに、各隣り合う切り欠き13a間に四角歯状の係止爪13bが形成されている。従って、複数の係止爪13bは、前記所定の間隔をもってロアレール3の長手方向に並設されている。
図3(a)に示すように、各第1側壁部11及び底壁部12の連結部位は、外向き斜め下方に凸となる断面略円弧形状の第1下側ボールガイド18を形成する。一方、各第1フランジ13の第1側壁部11との連結部位は、外向き斜め上方に凸となる断面略円弧形状の第1上側ボールガイド13cを形成する。
そして、両第1側壁部11には、ロアレール3の長手方向(図3(a)において紙面に直交する方向)における所定位置で互いの対向する幅方向内側に一対の第1ストッパ41が突出形成されている。これら第1ストッパ41は、幅方向において対称配置されている。各第1ストッパ41は、上下方向(第1側壁部11の立設方向)において第1側壁部11の中央部、即ち上下方向に並ぶ両ボール20a間の中央部に配置されており、両持ち支持の状態で第1側壁部11(ロアレール3)に形成されている。
すなわち、図3(b)に示すように、各第1側壁部11には、上下方向(ロアレール3の長手方向に直交する一方向)に延在する複数(5つ)の線状孔としてのスリット状の細長孔42が形成されている。複数の細長孔42は、前記所定の間隔をもってロアレール3の長手方向に並設されている。そして、各第1ストッパ41は、これら複数の細長孔42のうちの隣り合う2つの細長孔42を基点として、両細長孔42間の上下方向中央部が幅方向内側に台状に張り出されることで形成されている。
なお、各第1側壁部11に形成される第1ストッパ41は、第1側壁部11の前側部及び後側部に配置される一対となっている。そして、第1側壁部11の前側部に配置される第1ストッパ41は、図3(b)に示すように、最後部で隣り合う2つの細長孔42を基点に形成されている。一方、第1側壁部11の後側部に配置される第1ストッパ41は、最前部で隣り合う2つの細長孔42を基点に形成されている(図示略)。
図3(a)に示すように、アッパレール4は、板材からなり、ロアレール3の両第1フランジ13間で上下方向に延びる一対の第2側壁部14及びこれら第2側壁部14のロアレール3から離隔する基端(上端)間を連結する第2連結壁部としての蓋壁部15を有する。そして、各第2側壁部14の底壁部12側の端部(下端)には、幅方向外側に張り出して更に第1側壁部11及び第1フランジ13に包囲されるように折り返された第2フランジ16が連続形成されている。
つまり、ロアレール3及びアッパレール4は、開口側が互いに突き合わされたU字状のレール断面をそれぞれ有しており、主として第1フランジ13及び第2フランジ16との係合によって上下方向に抜け止めされている。これらロアレール3及びアッパレール4により形成されるレール断面は、矩形状をなすいわゆる箱形である。ロアレール3は、アッパレール4と協働して空間Sを形成する。
なお、各第2フランジ16の下端部位(基端部位)は、内向き斜め上方に凸となる断面略円弧形状の第2下側ボールガイド19を形成する。一方、各第2フランジ16の上端部位(先端部位)は、内向き斜め下方に凸となる断面略円弧形状の第2上側ボールガイド16aを形成する。
そして、両第2フランジ16には、アッパレール4の長手方向(図3(a)において紙面に直交する方向)における所定位置で互いに離隔する幅方向外側に一対の第2ストッパ46が突出形成されている。これら第2ストッパ46は、幅方向において対称配置されている。各第2ストッパ46は、上下方向(第2フランジ16の立設方向)において第2フランジ16の中央部、即ち上下方向において両ボール20a間の中央部に配置されており、両持ち支持の状態で第2フランジ16(アッパレール4)に形成されている。
すなわち、図3(c)に示すように、各第2フランジ16には、上下方向(アッパレール4の長手方向に直交する一方向)に延在する2つの線状孔としてのスリット状の細長孔47がアッパレール4の長手方向に並設・形成されている。そして、各第2ストッパ46は、これら2つの細長孔47を基点として、両細長孔47間の上下方向中央部が幅方向外側に湾状に張り出されることで形成されている。なお、各第2フランジ16に形成される第2ストッパ46は、前後方向に離隔配置された一対の第1ストッパ41間に挟まれる、第2フランジ16の中央部前側寄り及び中央部後側寄りに配置される一対となっている。
図3(a)に示すように、各第2ストッパ46は、第1ストッパ41の移動軌跡を遮るように、アッパレール4の長手方向(ロアレール3及びアッパレール4の相対移動方向)に投影した形状の一部が、第1ストッパ41と重なっている。従って、ロアレール3に対するアッパレール4の車両前方への移動は、ロアレール3の前側部の両第1ストッパ41後端面及びアッパレール4の中央部前側寄りの両第2ストッパ46前端面が当接することで係止される。あるいは、ロアレール3に対するアッパレール4の車両後方への移動は、ロアレール3の後側部の両第1ストッパ41前端面及びアッパレール4の中央部後側寄りの両第2ストッパ46後端面が当接することで係止される。これにより、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動可能範囲(スライドストローク)が規制される。
なお、第1ストッパ41は、幅方向に突出する最頂部の部位で第2ストッパ46と当接可能となっており、該最頂部の部位は、第2ストッパ46との上下方向(ロアレール3の長手方向に直交する一方向)おける係合長L1よりも当該方向に延長された長さL2を有する。
各第2下側ボールガイド19及びこれに対向する第1下側ボールガイド18間、並びに各第2上側ボールガイド16a及びこれに対向する第1上側ボールガイド13c間には、複数の球体状のボール20aが介設されている。
図2に示すように、各ボール20aは、前後方向(レール長手方向)に延在する樹脂製のホルダ20bに装着される。各ホルダ20bに装着されるボール20aは、ホルダ20bの前端部に配置された一対及び後端部に配置された一対の合計4個である。アッパレール4は、ロアレール3との間で各ボール20aを転動させる態様で、該ロアレール3に対し長手方向(前後方向)に摺動自在に支持されている。
換言すれば、上下方向に並設される両ボール20a間におけるホルダ20bの占有が最小限に抑えられており、該開放された空間を利用して第1ストッパ41及び第2ストッパ46が配置されている。
アッパレール4の両第2側壁部14には、それらの前後一対の第2ストッパ46に挟まれる長手方向中間部において略四角形の内側開口14aがそれぞれ形成されている。また、アッパレール4の両第2フランジ16の上端部位(第2上側ボールガイド16a)には、それらの長手方向における内側開口14aの位置に合わせて略四角形の外側開口16bがそれぞれ形成されている。これら内側開口14a及び外側開口16bは、幅方向に連通している。特に、外側開口16bは、上方にも開いた切り欠きとなっている。
また、図4(a)に示すように、両第2側壁部14には、内側開口14aの車両前方で幅方向に連通する互いに同心の円形の軸取付孔14bがそれぞれ形成されている。そして、両第2側壁部14には、軸取付孔14bに両端部の挿入・固着された円柱状の支持軸22が支持されている。この支持軸22の中心線が幅方向に延びることはいうまでもない。
そして、図2に示すように、アッパレール4内には、両第2側壁部14の幅方向内側で、支持軸22によりロックレバー30が回動自在に連結されている。すなわち、ロックレバー30は、前後方向に延在する板材からなる柄部31を備える。柄部31は、その長手方向に延在する一対の縦壁部32が幅方向に並設される態様で立設されている。これら両縦壁部32間の幅方向の距離は、アッパレール4の両第2側壁部14間の幅方向の距離よりも小さく設定されている。そして、両縦壁部32は、各々の前端部において接続壁33により上端縁間が幅方向に接続されるとともに、各々の後端部において天板部34により上端縁間が幅方向に接続されている。
両縦壁部32には、支持軸22(軸取付孔14b)と同等の高さ位置で前後方向に延在する長孔35がそれぞれ形成されている。この長孔35の短手方向(上下方向)の開口幅は、支持軸22の直径と同等に設定されている。両長孔35には、柄部31の両縦壁部32がアッパレール4の両第2側壁部14に幅方向に挟まれた状態で、両軸取付孔14bに両端部の固着される支持軸22が挿通される。これにより、柄部31は、長孔35の範囲で前後方向の移動が許容された状態でアッパレール4に対して上下方向に回動自在に連結されている。
なお、柄部31は、両縦壁部32の前端から車両前方にそれぞれ延出する一対の差し込み形状部36,37を有する。これら差し込み形状部36,37は、縦壁部32前端よりも下方に縮小されるとともに、2枚重ねになるように互いの対向する幅方向に近付いて、ハンドル差し込み部38を形成する。
各縦壁部32には、後端部において下端から下向きに一対の嵌合片32aが前後方向に間隔をあけて突設されている。一方、ロックレバー30は、両内側開口14a及び外側開口16bを貫通する態様で前後方向及び幅方向に広がる板材からなるロックプレート39を備える。このロックプレート39には、各嵌合片32aに対向して上下方向に開口するスリット状の嵌合孔39aが合計4個形成されている。ロックプレート39は、各嵌合孔39aに該当の嵌合片32aを嵌入・固着することで柄部31に固定される。
また、ロックプレート39には、嵌合片32aよりも幅方向外側で前後方向に並設された複数(3個)の係止孔39bが前記所定の間隔をもって形成されている。図4(b)に併せ示すように、各係止孔39bは、第1フランジ13に対向して上下方向に開口しており、ロアレール3の長手方向で隣り合う複数(3個)の係止爪13bと合致可能な位置に配置されている。
そして、図4(b)に実線で示すように、ロックプレート39が上昇するようにロックレバー30が支持軸22周りに回動するとき、各係止孔39bに対応する係止爪13bを嵌入可能となっている。各係止孔39bに対応する係止爪13bを嵌入するとき、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動が係止される。一方、図4(b)に2点鎖線で示すように、ロックプレート39が下降するようにロックレバー30が支持軸22周りに回動するとき、各係止孔39bが対応する係止爪13bから外れるように設定されている。このとき、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止が解除される。
なお、ロックプレート39の幅方向の寸法は、アッパレール4の両第2上側ボールガイド16a間の幅方向の距離よりも大きく、且つ、第2上側ボールガイド16aよりも下方の両第2フランジ16間の幅方向の距離よりも小さく設定されている。従って、ロックプレート39は、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止状態で外側開口16bを幅方向に貫通するものの、前記相対移動係止の解除状態で第2フランジ16と干渉することはない。
図2に示すように、アッパレール4内には、1本の線材からなるロックスプリング50が配置される。このロックスプリング50は、平面視において前側に開口する略コ字状に成形されており、左右対称で前後方向に延在する一対の延設部51を有するとともに、これら両延設部51の後端間を幅方向に接続する弓状の接続部52を有する。図5(a)(b)に併せ示すように、ロックスプリング50は、各延設部51の長手方向中間部を上方に湾出してなる楔部53を有するとともに、接続部52を上方に屈曲してなるレバー側係止端部54を有する。また、両延設部51の前端部は、レール側係止端部55を形成する。
ロックスプリング50は、支持軸22の上方から該支持軸22を両楔部53に挟入し、ロックプレート39の下方から該ロックプレート39にレバー側係止端部54を挿通・固定し、両レール側係止端部55をアッパレール4の蓋壁部15下面に当接させることで、アッパレール4等に支持されている。
このとき、ロックスプリング50は、両延設部51の後端部においてロックプレート39が上昇する側、即ち各係止孔39bに対応する係止爪13bが嵌入する側にロックレバー30を回動付勢する。また、ロックスプリング50は、その反力で両楔部53において支持軸22を下方に、即ち長孔35の長手方向に交差する方向に付勢することで長孔35内での支持軸22の前後方向の移動を係止する。つまり、長孔35内での支持軸22の前後方向の位置は、ロックスプリング50の両楔部53によって付勢・保持されている。
図2に示すように、解除ハンドル6は、筒材を曲げ成形してなり、両アッパレール4の前側でこれらを幅方向に橋渡しするように成形されている。解除ハンドル6の後方に延出する先端部61は、幅方向に縮幅された扁平円筒形状を呈しており、ハンドル差し込み部38の幅方向の寸法よりも大きい幅方向の内径及びアッパレール4の両第2側壁部14間の幅方向の距離よりも小さい幅方向の外径を有する。先端部61は、アッパレール4の前側開口端から該アッパレール4内に挿入され、ハンドル差し込み部38が挿入されることでロックレバー30に連結される。従って、先端部61は、基本的に支持軸22周りにロックレバー30と一体回転する。なお、先端部61の下部には、幅方向に延在するスリット状の支持溝62が形成されている。
アッパレール4内には、1本の線材からなるハンドルスプリング65が配置される。このハンドルスプリング65は、平面視において後側に開口する略コ字状に成形されており、左右対称で前後方向に延在する一対の延設部66を有するとともに、これら両延設部66の前端間を幅方向に接続する接続部67を有する。
図5(b)に示すように、ハンドルスプリング65は、ハンドル差し込み部38の挿入された先端部61(解除ハンドル6)の支持溝62に接続部67が嵌入され、支持軸22よりも車両後方でロックレバー30(柄部31)の天板部34下面に両延設部66の後端部が当接されている。そして、先端部61は、支持溝62においてハンドルスプリング65により上昇するように付勢される。
先端部61は、これに挿入されたハンドル差し込み部38の前端部が支持溝62(即ちハンドルスプリング65による先端部61の付勢位置)の車両前方で上下方向に揺動自在に支持され、支持溝62においてハンドルスプリング65により上方に付勢されることで、その姿勢が制御されている。
そして、先端部61の前端が持ち上がると、該先端部61と共にロックレバー30がロックスプリング50の付勢力に抗して支持軸22周りにロックプレート39が下降する側、即ち各係止孔39bが対応する係止爪13bから外れる側に回動する。
ここで、解除ハンドル6の操作力が解放されているものとする。このとき、ロックスプリング50の付勢力により、先端部61(解除ハンドル6)と共にロックレバー30が支持軸22周りにロックプレート39が上昇する側、即ち各係止孔39bが対応する係止爪13bに嵌入する側に回動されることで、前述の態様でロアレール3及びアッパレール4の相対移動が係止される。そして、アッパレール4に支持されるシート5の前後方向の位置が保持される。
その後、解除ハンドル6がその前端を持ち上げるように操作されたとする。このとき、ロックスプリング50の付勢力に抗して、先端部61(解除ハンドル6)と共にロックレバー30が支持軸22周りにロックプレート39が下降する側、即ち各係止孔39bが対応する係止爪13bから外れる側に回動されることで、前述の態様でロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止が解除される。そして、アッパレール4に支持されるシート5の前後方向の位置調整が可能になる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
例えば解除ハンドル6を操作して前記相対移動の係止を解除し、車両フロア2(ロアレール3)に対してシート5(アッパレール4)を前後方向に移動させた際、惰性等でアッパレール4の両第2ストッパ46がロアレール3の両第1ストッパ41に当接(衝突)したとする。この際、幅方向において、片側の第1ストッパ41及び第2ストッパ46の当接タイミングと反対側の第1ストッパ41及び第2ストッパ46の当接タイミングとが、製品ばらつきや組付けばらつきなどに起因してずれると、それらの当接時にロアレール3及びアッパレール4間に捩れが生じることがある。しかしながら、第1ストッパ41及び第2ストッパ46は、幅方向において最外側の部位である第1側壁部11の直近で当接することから、ロアレール3及びアッパレール4間に捩れが生じたとしても、ロアレール3及びアッパレール4全体が当該ばらつきの範囲を超えて更に捩れることが抑制される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、片側の第1ストッパ41及び第2ストッパ46の当接タイミングと反対側の第1ストッパ41及び第2ストッパ46の当接タイミングとがずれ、それらの当接時にロアレール3及びアッパレール4間に捩れが生じたとしても、ロアレール3及びアッパレール4全体としての捩れを低減することができる。
(2)本実施形態では、両第1ストッパ41は、両第1側壁部11の上下方向(立設方向)中央部(両ボール20aの中央部)にそれぞれ配置されていることで、ロアレール3の梁としての中立面に近付く分、第1ストッパ41の形成に伴う断面2次モーメントの低減を抑制することができる。そして、上下方向(立設方向)に働く曲げ荷重に対するロアレール3の強度低下を抑制することができる。
同様に、両第2ストッパ46は、両第2フランジ16の上下方向(立設方向)中央部(両ボール20aの中央部)にそれぞれ配置されていることで、アッパレール4の梁としての中立面に近付く分、両第2ストッパ46の形成に伴う断面2次モーメントの低減を抑制することができる。そして、上下方向(立設方向)に働く曲げ荷重に対するアッパレール4の強度低下を抑制することができる。
(3)本実施形態では、両持ち支持の状態で形成する第1ストッパ41及び第2ストッパ46の剛性を、例えば特開2010−36822号公報に記載されるような片持ち支持の状態で形成した場合に比べて向上させることができる。また、第1ストッパ41及び第2ストッパ46の形成に伴って発生する歪みを、該当の一対の細長孔42,47で吸収することで、例えば第1ストッパ41及び第2ストッパ46の周縁部への応力集中を緩和することができる。
(4)本実施形態では、両持ち支持の状態で形成される第1ストッパ41及び第2ストッパ46は、該当の一対の細長孔42,47間が張り出されて形成されるため、前後方向(レールの長手方向)における形状を略一定に保つことができる。
(5)本実施形態では、第1ストッパ41は、第2ストッパ46との上下方向における係合長L1よりも当該方向に延長された長さL2を有する。従って、製品ばらつきや組付けばらつきなどに起因してロアレール3及びアッパレール4間が上下方向にずれたとしても、第1ストッパ41及び第2ストッパ46をより確実に係合(当接)させることができる。
(6)本実施形態では、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動は、ロックレバー30により前記所定間隔ごとに係止可能である。一方、第1ストッパ41は、ロアレール3に形成された複数の細長孔42のいずれかを基点に形成されることから、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動可能範囲も前記所定間隔ごとに選択可能である。従って、例えばロックレバー30により係止可能なロアレール3及びアッパレール4の相対位置の範囲と、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動可能範囲との間に一定の相関関係があるとする。具体的には、ロックレバー30により係止可能なロアレール3及びアッパレール4の相対位置の範囲から更に許容されるロアレール3及びアッパレール4の相対移動の余裕代が一定であるとする。この場合、ロックレバー30により係止可能なロアレール3及びアッパレール4の相対位置の範囲の前記所定間隔ごとの変更に合わせて、第1ストッパ41の形成の基点とする細長孔42を選択することで、前記相関関係を容易に維持することができる。これにより、ロアレール3等の汎用性を向上させることができる。
(7)本実施形態では、第1ストッパ41は、幅方向においてロアレール3の最外側の部位である第1側壁部11に形成されていることで、その加工性に優れている。同様に、第2ストッパ46は、幅方向においてアッパレール4の最外側の部位である第2フランジ16に形成されていることで、その加工性に優れている。
具体的には、第1ストッパ41又は第2ストッパ46の成型に係る金型のレール断面形状による制約が緩和されることで、より簡易且つ高精度に第1ストッパ41及び第2ストッパ46を加工することができる。
特に、ロアレール3及びアッパレール4の組付けに際し、例えばアッパレール4単品の状態で全ての第2ストッパ46をこれに先立って予め加工しておく場合には、ロアレール3の前側部及び後側部の少なくとも一方の第1ストッパ41をロアレール3及びアッパレール4の組付け後に加工する必要がある。このとき、まず、加工しようとする第1ストッパ41の位置からアッパレール4が外れるまで該アッパレール4をロアレール3に対して移動させて、アッパレール4との干渉から解放された状態にする。その後、第1側壁部11の内壁面側に第1の金型をレール長手方向に沿って第1ストッパ41の加工位置(細長孔42)まで挿入し、当該位置で第2の金型を幅方向に押し当てて第1ストッパ41を加工する。このように、第1ストッパ41が幅方向においてロアレール3の最外側の部位である第1側壁部11に形成されていることで、その成型に係る第1の金型のレール断面形状による制約が緩和されることになる。
(8)本実施形態では、細長孔42を基点として各第1ストッパ41を形成したことで、該第1ストッパ41の形成に伴ってロアレール3が破断したりすることを抑制できる。また、第1ストッパ41の形成に係る金型の負荷を軽減してその長寿命化を図ることができる。
同様に、細長孔47を基点として各第2ストッパ46を形成したことで、該第2ストッパ46の形成に伴ってアッパレール4が破断したりすることを抑制できる。また、第2ストッパ46の形成に係る金型の負荷を軽減してその長寿命化を図ることができる。
(9)本実施形態では、両第1ストッパ41及び両第2ストッパ46の当接時にロアレール3及びアッパレール4間に捩れが生じたとしても、ロアレール3及びアッパレール4全体としての捩れを低減することができ、ボール20aに不均等な荷重が加わることを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図6に示すように、ロアレール3の両第1側壁部11に、互いの対向する幅方向内側に片持ち支持の状態で切り起こされた一対の第1ストッパ71であってもよい。これら第1ストッパ71は、幅方向において対称配置されている。各第1ストッパ71は、上下方向(第1側壁部11の立設方向)において第1側壁部11の中央部、即ち上下方向に並ぶ両ボール20a間の中央部に配置されている。
また、アッパレール4の両第2側壁部14に、互いに離隔する幅方向外側に片持ち支持の状態で切り起こされた一対の第2ストッパ72であってもよい。これら第2ストッパ72は、幅方向において対称配置されている。各第2ストッパ72は、上下方向(第2フランジ16の立設方向)において第2フランジ16の中央部、即ち上下方向に並ぶ両ボール20a間の中央部に配置されている。各第2ストッパ72が、第1ストッパ71の移動軌跡を遮るように、アッパレール4の長手方向(ロアレール3及びアッパレール4の相対移動方向)に投影した形状の一部が、第1ストッパ71と重なっていることはいうまでもない。
・図7に示すように、ロアレール3の底壁部12に、上向き(上下方向においてアッパレール4に近づく側)に両持ち支持の状態で突出形成された第1ストッパ73であってもよい。
また、アッパレール4の両第2側壁部14に、互いの対向する幅方向内側に片持ち支持の状態で切り起こされた一対の第2ストッパ74であってもよい。各第2ストッパ74が、第1ストッパ73の移動軌跡を遮るように、アッパレール4の長手方向(ロアレール3及びアッパレール4の相対移動方向)に投影した形状の一部が、第1ストッパ73と重なっていることはいうまでもない。
・図8に示すように、蓋壁部15が割愛されて両第2側壁部14が幅方向に接合された、いわゆる断面略T字のアッパレール75であってもよい。
・図9(a)(b)に示すように、各第1側壁部11又は各第2フランジ16に形成された上下方向(レール長手方向に直交する一方向)に延在する1つの線状孔としてのスリット状の細長孔81を基点として形成されたストッパ(第1ストッパ又は第2ストッパ)82であってもよい。この場合、ストッパ82は、細長孔81の前後方向一側が幅方向(図9において紙面に直交する方向)に略半円錐状に張り出す形状を呈する。
・図10(a)(b)に示すように、各第1側壁部11又は各第2フランジ16に形成された上下方向(レール長手方向に直交する一方向)に延在する切り込み86と、該切り込み86の両終端(上端及び下端)に繋がる一対の透孔87とで形成される線状孔85であってもよい。この場合であっても、一対の線状孔85を基点として台状のストッパ(第1ストッパ又は第2ストッパ)88を突出形成可能である。
なお、線状孔85を1つにし、該線状孔85を基点として略半円錐状のストッパ(第1ストッパ又は第2ストッパ)を突出形成してもよい。
・前記実施形態において、第1ストッパ41の形成に係る一対の細長孔42以外の予備の細長孔42の個数は任意である。また、第1ストッパ41の形成に係る一対の細長孔42以外の予備の細長孔42を割愛してもよい。
・前記実施形態において、第2ストッパ46の形成に係る一対の第2ストッパ46以外に、任意の個数の予備の細長孔42を前記所定の間隔をもって形成してもよい。
・前記実施形態において、第1ストッパ41の上下方向の長さは、第2ストッパ46との当該方向における係合長(L1)と同等に設定されていてもよい。また、第2ストッパ46が、第1ストッパ41との上下方向における係合長よりも当該方向に延長されていてもよい。
・前記実施形態において、ロアレール3に両持ち支持の状態で突出形成する第1ストッパの配置は任意である。この場合、第2ストッパは、アッパレール4に両持ち支持されていてもよいし、片持ち支持されていてもよい。また、第2ストッパの配置も任意である。要は、アッパレール4の長手方向(ロアレール3及びアッパレール4の相対移動方向)に投影した形状の一部が、第1ストッパと重なっていればよい。
・前記実施形態において、アッパレール4に両持ち支持の状態で突出形成する第2ストッパの配置は任意である。この場合、第1ストッパは、ロアレール3に両持ち支持されていてもよいし、片持ち支持されていてもよい。また、第1ストッパの配置も任意である。要は、ロアレール3の長手方向(ロアレール3及びアッパレール4の相対移動方向)に投影した形状の一部が、第2ストッパと重なっていればよい。
・前記実施形態において、両持ち支持の状態で突出形成された第1ストッパを有するロアレールの断面形状は任意である。同様に、両持ち支持の状態で突出形成された第2ストッパを有するアッパレールの断面形状は任意である。
・前記実施形態において、ロアレール3及びアッパレール4と、車両フロア2及びシート5の固定関係(即ち上下の配置関係)は逆であってもよい。この場合、車両フロア2側に設置されるロックレバー30の解除操作は、例えばケーブルなどを通じて適宜の操作部材から行ってもよい。
・前記実施形態において、ロアレール3及びアッパレール4(車両用シートスライド装置)は、シート5に対し各1本ずつ配設される構成であってもよいし、各3本以上ずつ配設される構成であってもよい。
・前記実施形態において、ロアレール及びアッパレールの相対移動方向は、例えば車両幅方向であってもよい。
2…車両フロア、3…ロアレール(第1レール)、4…アッパレール(第2レール)、5…シート、11…第1側壁部、12…底壁部(第1連結壁部)、13…第1フランジ、13b…係止爪、14…第2側壁部、15…蓋壁部(第2連結壁部)、16…第2フランジ、30…ロックレバー(ロック部材)、41,71,73…第1ストッパ、42,47,81…細長孔(線状孔)、46,72,74…第2ストッパ、82,88…ストッパ(第1ストッパ、第2ストッパ)、85…線状孔、86…切り込み、87…透孔。

Claims (6)

  1. 車両フロア及びシートの一方に固定される第1レールと、
    前記車両フロア及び前記シートの他方に固定され、前記第1レールに対し相対移動可能に連結される第2レールとを備え、
    前記第1レールは、幅方向に並設された一対の第1側壁部と、前記第2レールから離隔する前記両第1側壁部の基端間を連結する第1連結壁部と、前記両第1側壁部の先端から互いの対向する幅方向内側にそれぞれ張り出して更に該第1側壁部の基端側に折り返された一対の第1フランジと、前記第1レールの長手方向における所定位置で前記両第1側壁部に互いの対向する幅方向内側に突出形成された一対の第1ストッパとを有し、
    前記第2レールは、前記両第1フランジ間で幅方向に並設された一対の第2側壁部と、前記第1レールから離隔する前記両第2側壁部の基端間を連結する第2連結壁部と、前記両第2側壁部の先端から互いに離隔する幅方向外側にそれぞれ張り出して更に前記第1側壁部及び前記第1フランジに包囲されるように折り返された一対の第2フランジと、前記第2レールの長手方向における所定位置で前記第1ストッパの移動軌跡を遮るように前記両第2フランジに幅方向外側に突出形成された一対の第2ストッパとを有することを特徴とする車両用シートスライド装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記両第1ストッパは、前記両第1側壁部の立設方向中央部にそれぞれ配置されており、
    前記両第2ストッパは、前記両第2フランジの立設方向中央部にそれぞれ配置されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの少なくとも一方は、該当の前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に直交する一方向に延在する線状孔を基点に両持ち支持の状態で該当の前記第1レール又は前記第2レールに形成されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  4. 車両フロア及びシートの一方に固定される第1レールと、
    前記車両フロア及び前記シートの他方に固定され、前記第1レールに対し相対移動可能に連結される第2レールと、
    前記第1レールの長手方向における所定位置で該第1レールに突出形成された第1ストッパと、
    前記第2レールの長手方向における所定位置で前記第1ストッパの移動軌跡を遮るように前記第2レールに突出形成された第2ストッパとを備え、
    前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの少なくとも一方は、該当の前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に直交する一方向に延在する線状孔を基点に両持ち支持の状態で該当の前記第1レール又は前記第2レールに形成され
    前記第1ストッパ及び前記第2ストッパは、共に両持ち支持の状態で前記第1レール及び前記第2レールにそれぞれ形成されており、
    前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの一方は、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパの他方との前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に直交する一方向における係合長よりも当該方向に延長されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  5. 請求項3又は4に記載の車両用シートスライド装置において、
    両持ち支持の状態で形成される前記第1ストッパ又は前記第2ストッパは、該当の前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に並設された一対の前記線状孔間が張り出されて形成されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  6. 請求項3〜のいずれか一項に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記第1レール及び第2レールの相対移動を所定間隔ごとに係止可能なロック部材を備え、
    前記線状孔は、該当の前記第1レール又は前記第2レールの長手方向に前記所定間隔ごとに複数並設されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
JP2012252282A 2012-11-16 2012-11-16 車両用シートスライド装置 Expired - Fee Related JP6075023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252282A JP6075023B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 車両用シートスライド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252282A JP6075023B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 車両用シートスライド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014100931A JP2014100931A (ja) 2014-06-05
JP6075023B2 true JP6075023B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=51023887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012252282A Expired - Fee Related JP6075023B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 車両用シートスライド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6075023B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017086539A1 (ko) * 2015-11-16 2017-05-26 주식회사 서연씨엔에프 차량용 시트트랙

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155783A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Fuji Kiko Co Ltd 電動シートスライド装置
JP2008179265A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Fuji Kiko Co Ltd 車両のシートスライド装置
JP5424593B2 (ja) * 2008-08-07 2014-02-26 シロキ工業株式会社 シートスライド装置
US8251336B2 (en) * 2008-07-09 2012-08-28 Shiroki Corporation Seat track mechanism for vehicle
JP2011037351A (ja) * 2009-08-08 2011-02-24 Shiroki Corp シートスライド装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014100931A (ja) 2014-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5900288B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP5621724B2 (ja) 車両用シートスライド装置
KR101435526B1 (ko) 종방향 레일 가이드
JP2013001328A (ja) 車両用シートスライド装置
JP5466969B2 (ja) ステアリングコラム装置
JP5266698B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP5347643B2 (ja) 車両用シートスライド装置
CN110654274B (zh) 座椅滑动装置的制造方法
JP5239278B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP2013018401A (ja) 車両用シートスライド装置
JP5983295B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP2017210142A (ja) シート用スライド装置
JP2006231971A (ja) 車両用レール及び車両用シート装置
JP6075023B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP2017214058A (ja) シート用スライド装置
JP4691342B2 (ja) シートトラックスライド装置におけるロック機構
JP5974815B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP2017214057A (ja) シート用スライド装置
JP5488555B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP5488554B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP2014091367A (ja) 車両用シートスライド装置
WO2023210210A1 (ja) スライド装置
JP7407649B2 (ja) スライド装置
JP6895301B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP5566014B2 (ja) シートトラック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161226

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6075023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees