JP2008155783A - 電動シートスライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ねじ軸3を支持する荷重受け部材5の下部両側に凸部を形成し、該凸部をアッパレール2の側壁部2bに形成したスリットに係合させる構成にすると、ガイドボール9が転動する位置にスリットを形成することになる。
【解決手段】荷重受け部材を兼用するギヤボックス6の取付部4と荷重受け部材5との一方である荷重受け部材5と対応する位置のアッパレール2の両側の側壁部2bの内面に、アッパレール2に対してねじ軸3を他方の取付部4へ向かって相対的に引っ張るスラスト力を荷重受け部材5を介して受けるためのスラスト受部2nを形成し、該スラスト受部2nは、アッパレール2の両側の側壁部2bであって荷重受け部材5における他方の取付部4側の面と対応する位置にスリット2iが形成され、該スリット2iよりも他方の取付部4側が側壁部2bの内側へ向かって押し出されて突出形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートスライド装置、特にアッパレールの内部にねじ軸を設け、該ねじ軸にねじ結合されたナット部材をロアレールに結合し、モータによりシートを前後にスライドさせる電動シートスライド装置に関する。
シートスライド装置には、手動でシートを前後方向へ移動させる手動シートスライド装置と、モータの回転力によりシートを前後方向へ移動させる電動シートスライド装置とがある。
従来の電動シートスライド装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。電動シートスライド装置の基本構成は、車体に固定されたロアレールの内部にシートを結合するアッパレールを配置し、該アッパレールの内部にスクリューシャフトを回動自在に支持し、シートの左右のスクリューシャフトを回転駆動するモータをアッパレールに設け、ロアレールに結合したナット部材を前記左右のスクリューシャフトに夫々ねじ結合させている。
そして、スクリューシャフトの両端近傍には、スクリューシャフトに加わるスラスト力を受けるためのプレートが設けられ、該プレートは以下のようにしてアッパレールの内部に装着されている。即ち、アッパレールの上面および両側側面にスリットを形成し、該スリットに、プレートの上部および下部両側の3箇所を係合させ、スクリューシャフトを介してプレートに加わるスラスト力をスリットの部分で受けている。
特開2002−240600号公報
ところが、図4に示すように、プレート5の上部に形成した凸部5aおよび下部両側に形成した凸部5bの3箇所をアッパレール2の上面部2aに形成したスリット2hおよび左右の側壁部2bに形成したスリット2iに係合させる構成にすると、ロアレール1の底面部1aとアッパレール2の両側下部の転動面2mとの間およびロアレール1の側面部1bとアッパレール2の上向屈曲部2cとの間にガイドボール9をリテーナ8に保持して設けた場合は、スリット2iがアッパレール2の転動面2mの位置まで形成することになるので、転動面2mを側方へ広げるか、あるいはロアレール1,アッパレール2を長くしてガイドボール9が接触しない位置にスリット2iを配置しなければならず、レールの全長が長くなる。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、転動面2mにスリット等を加工する必要がない電動シートスライド装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、車体床面に固定される断面形状が略U字形のロアレールと、該ロアレールの内部に配置され断面形状が略逆U字形のアッパレールと、前記ロアレールの底面部と前記アッパレールの両側下部に形成された転動面との間で転がることにより前記ロアレールに対して前記アッパレールを移動させる転動部材と、前記アッパレールの内部に前記アッパレールの長さ方向に沿って配置されたねじ軸と、該ねじ軸を支持すると共に前記アッパレールの両端近傍に支持された一対の荷重受け部材と、前記ねじ軸にねじ結合されると共に前記ロアレールの内部に結合されたナット部材と、前記アッパレールに設けられ前記ねじ軸を回転駆動するモータとを備えた電動シートスライド装置において、前記一対の荷重受け部材の少なくともいずれか一方の荷重受け部材と対応する位置の前記アッパレールの両側の側壁部の内面に、前記アッパレールに対して前記ねじ軸を他方の荷重受け部材へ向かって相対的に引っ張るスラスト力を一方の荷重受け部材を介して受けるためのスラスト受部を形成し、該スラスト受部は、前記アッパレールの両側の側壁部であって一方の荷重受け部材における他方の荷重受け部材側の面と対応する位置にスリットが形成され、該スリットよりも他方の荷重受け部材側が前記側壁部の内側へ向かって押し出されて突出形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、アッパレールの後部の荷重受け部材と対応する位置にスラスト受部を形成した場合は、車両がうしろから追突されてシートと共にアッパレールが後方へ向かって引っ張られたときに、該アッパレールに対してねじ軸および後部の荷重受け部材が相対的に前方へ引っ張られるが、後部の荷重受け部材は強度の大きいスラスト受部によって支持され、かつねじ軸に加わるのは引っ張り力なので、大きな荷重に耐えることかできる。
逆に、アッパレールの前部の荷重受け部材と対応する位置にスラスト受部を形成した場合は、車両が前方衝突して該アッパレールに対してねじ軸および前部の荷重受け部材が相対的に後方へ引っ張られるが、前部の荷重受け部材は強度の大きいスラスト受部によって支持され、かつねじ軸に加わるのは引っ張り力なので、大きな荷重に耐えることかできる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動シートスライド装置において、前記スラスト受部は、前記アッパレールにおける前記一対の荷重受け部材の双方と対応する夫々の位置に形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、アッパレールの前部の荷重受け部材と対応する位置と後部の荷重受け部材と対応する位置との双方にスラスト受部を形成したので、車両がうしろから追突された場合も車両が前方衝突した場合も、該アッパレールに対して車体前方または後方へ引っ張られるねじ軸および荷重受け部材が強度の大きいスラスト受部によって支持され、かつねじ軸に加わるのはいずれの場合も引っ張り力なので、大きな荷重に耐えることかできる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の電動シートスライド装置において、前記モータと前記ねじ軸との間に減速機が設けられ、該減速機が前記一対の荷重受け部材の一方として兼用され、該減速機が兼用する一方の荷重受け部材における前記他方の荷重受け部材側であって前記アッパレールの両側の側壁部の内面に、前記スラスト受部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、減速機が一対の荷重受け部材の一方として兼用されているので、車両がうしろから追突された場合と車両が前方衝突した場合とのいずれかの場合に、アッパレールに対して車体前方または後方へ引っ張られるねじ軸および減速機が強度の大きいスラスト受部によって支持されることになる。
上記の構成を採用することにより、ロアレールの底面部とアッパレールの両側下部の転動面との間に転動部材を設ける構成を採用した場合でも、スリットをアッパレールの転動面の位置まで形成することになって転動面を側方へ広げたり、あるいはロアレール,アッパレールを長くして転動部材が接触しない位置にスリットを配置しなければならないという問題は生じない。
請求項1に係る電動シートスライド装置によれば、一対の荷重受け部材の少なくともいずれか一方の荷重受け部材と対応する位置のアッパレールの両側の側壁部の内面にスラスト受部が形成され、該スラスト受部は、アッパレールの両側の側壁部であって一方の荷重受け部材における他方の荷重受け部材側の面と対応する位置にスリットが形成され、該スリットよりも他方の荷重受け部材側が側壁部の内側へ向かって押し出されて突出形成されているので、車両がうしろから追突されてシートと共にアッパレールが後方へ向かって引っ張られアッパレールに対してねじ軸および後部の荷重受け部材が相対的に前方へ引っ張られたとき、または車両が前方衝突してアッパレールに対してねじ軸および前部の荷重受け部材が相対的に後方へ引っ張られたときに、該アッパレールに対してねじ軸および荷重受け部材が相対的に引っ張られるが、一方の荷重受け部材は強度の大きいスラスト受部によって支持され、かつねじ軸に加わるのは引っ張り力なので、大きな荷重に耐えることかできる。
請求項2に係る電動シートスライド装置によれば、アッパレールの前部の荷重受け部材と対応する位置と後部の荷重受け部材と対応する位置との双方にスラスト受部を形成したので、車両がうしろから追突された場合も、車両が前方衝突した場合も該アッパレールに対して車体前方または後方へ引っ張られるねじ軸および荷重受け部材が強度の大きいスラスト受部によって支持され、かつねじ軸に加わるのは引っ張り力なので、大きな荷重に耐えることかできる。
請求項3に係る電動シートスライド装置によれば、減速機が一対の荷重受け部材の一方として兼用されているので、車両がうしろから追突された場合と車両が前方衝突した場合とのいずれかの場合に、アッパレールに対して車体前方または後方へ引っ張られるねじ軸および減速機が強度の大きいスラスト受部によって支持されることになる。
このようなことから、ロアレールの底面部とアッパレールの両側下部の転動面との間に転動部材を設ける構成を採用した場合でも、スリットをアッパレールの転動面の位置まで形成することになって転動面を側方へ広げたり、あるいはロアレール,アッパレールを長くして転動部材が接触しない位置にスリットを配置しなければならないという問題は生じない。
以下、本発明による電動シートスライド装置の実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
図2に分解斜視図を示すように、電動シートスライド装置は、車体床面に固定されるロアレール1と、該ロアレール1に対して移動自在であってシートが結合されるアッパレール2と、該アッパレール2の内部に該アッパレール2の長さ方向に沿って配置されたねじ軸3と、該アッパレール2の内部に装着され前記ねじ軸3の両端近傍を回動自在に支持する荷重受け部材4,5と、前記ねじ軸3を回転駆動するモータ(図示せず)と、アッパレール2に固定され該モータの出力軸10を減速してねじ軸3へ伝達する減速機を収容したギヤボックス6と、前記ロアレール1に結合されて前記ねじ軸3とねじ結合するナット部材7とによって構成されている。図2に示す電動シートスライド装置はシートの左右位置に夫々設けられており、アッパレール2の前部どうしを連結する図示しない連結部材に設けられた図示しない単一のモータにより、左右の電動シートスライド装置が同時に駆動される。
ロアレール1の断面形状は上部が開口した略U字形状であり、底面部1aと、該底面部1aから上方へ向かって屈曲した側壁部1bと、該側壁部1bの上端から内側下方へ向かって屈曲した下向屈曲部1cとから構成されている。このロアレール1は、図示しないボルトを介して車体床面に固定されている。一方、アッパレール2の断面形状は下部が開口した略逆U字形状であり、上面部2aと、該上面部2aから下方へ向かって屈曲した側壁部2bと、該側壁部2bの下端から外側上方へ向かって屈曲した上向屈曲部2cとから構成されている。このアッパレール2には、図示しないボルトを介してシートが結合されている。アッパレール2はロアレール1の内部に挿入されており、アッパレール2の上向屈曲部2cがロアレール1の側壁部1bと下向屈曲部1cとの間に入り込んでいる。そして、ロアレール1とアッパレール2との間には、転動部材としてのガイドボール9が設けられている。該ガイドボール9は、リテーナ8に保持された状態でリテーナ8に対する上下の位置に夫々配置されている。下のガイドボール9は、図1(a)に示すようにロアレール1の底面部1aとアッパレール2の両側の下部に位置する転動面2mとに挟まれて転動する。これらのリテーナ8とガイドボール9とは、左右一対で2組設けられている。
ねじ軸3は、ギヤボックス6をアッパレール2に固定することにより、アッパレール2の内部に回動自在に支持されている。ギヤボックス6に形成された取付部4の上部がアッパレール2の端部に下から挿入され、アッパレール2の上面部2aに形成された開口部2gを覆うようにして設けたクリップ11の先端部により取付部4の凹部4aの部分を挟み込むことにより、ギヤボックス6が車体前方側であるアッパレール2の前端に結合されている。この実施の形態1では、取付部4が荷重受け部材を兼ねている。一方、荷重受け部材5は、該荷重受け部材5の上部へ突出する突出部5aがアッパレール2の上面部2aに形成されたスリット2hに嵌合され、該突出部5aにプッシュナット12を装着することにより、荷重受け部材5はアッパレール2の後端の内部に支持されている。ここで、荷重受け部材5の幅寸法は側壁部2bの内面間の寸法と略同じ値に設定されている。荷重受け部材5には、軸方向規制部材13を介してねじ軸3の後端部が回動自在に支持されている。軸方向規制部材13はねじ軸3と一体または別体に形成されており、該軸方向規制部材13は筒部13a,フランジ部13bと、荷重受け部材5によって支持される小径部13cとにより構成されている。
前記荷重受け部材5と対応する位置のアッパレール2の両側の側壁部2bの内面には、アッパレール2に対してねじ軸3を取付部4へ向かって相対的に引っ張るスラスト力を荷重受け部材5を介して受けるためのスラスト受部2nが形成されている。該スラスト受部2nは、荷重受け部材5における他方の荷重受け部材としての取付部4側の面と対応する位置にスリット2iが形成され、該スリット2iよりも取付部4側が側壁部2bの内側へ向かって押し出され突出形成されている。スラスト受部2nの側壁部2bの内側への突出量は、図1(b)に示すようにスリット2iの位置から車体前方へ向かってスラスト受部2nの全長の略中間部までは略一定であり、該中間部から前方端へ向かっては順次に突出量が小さくなっている。スラスト受部を形成するには、例えば上下方向のスリット2iを2本略平行に形成してその間の部分をアッパレール2の内側へ押し出せばスラスト受部の形成は容易であるが、強度は小さいものとなる。この発明では、スラスト受部が大きなスラスト力を受けた場合にも耐え得るように、前記のような構成を採用してスラスト受部の強度を大きくしたものである。図1(a)に示すように、アッパレール2の高さ方向でのスラスト受部2nの高さは、アッパレール2の高さの略1/3以上であり、スラスト受部2nの突出量はアッパレール2の板厚よりも少し大きい。
前記ねじ軸3とねじ結合するナット部材7は、ロアレール1に結合されている。ロアレール1の底面部1aには2つの図示しない貫通孔が形成され、該貫通孔に挿通された2本のボルト15がナット部材7の下面に形成されたねじ孔にねじ込まれ、ナット部材7がロアレール1の内部底面に結合されている。
ロアレール1に対してアッパレール2のスライド範囲を設定するため、ロアレール1の両端部の左右には固定ストッパ1dが形成されている。図2の左側の固定ストッパ1dは、略平行に形成した一対のスリットの間の部分を下方へ曲げることによって形成されており、右側の固定ストッパ1dは、ロアレール1にアッパレール2を挿入した後に曲げられる。一方、アッパレール2には、前記固定ストッパ1dに当接させるための可動ストッパ2dが設けられている。即ち、アッパレール2の中央部には、上向屈曲部2cの一部が鉛直軸に沿って平板状に高く形成され、その両端部が可動ストッパ2dを構成している。可動ストッパ2dが固定ストッパ1dに当接することにより、ロアレール1に対してアッパレール2の移動が規制される。
また、ガイドボール9を支持するためのリテーナ8の移動範囲を規制するため、アッパレール2の上向屈曲部2cの両端部には外側へ曲げることにより規制部2e,2eが形成され、アッパレール2の中央部には、可動ストッパ2dどうしの間に規制部2f,2fが形成されている。アッパレール2の前側の規制部2e,2fにより前側の左右のリテーナ8の移動が規制され、アッパレール2の後側の規制部2e,2fにより後側の左右のリテーナ8の移動が規制される。
次に、電動シートスライド装置の作用を説明する。
図示しないモータの出力軸10を回転させると、出力軸10の回転がシートの左右の電動シートスライド装置へ伝わる。そして、出力軸10の回転がギヤボックス6内の減速機により減速されてアッパレール2内のねじ軸3に伝わると、該ねじ軸3の回転により、ロアレール1に結合されたナット部材7がねじ軸3に沿って相対的に車体前後方向へ移動する。このため、ロアレール1に対してアッパレール2が前方または後方へ移動する。そして、アッパレール2の中間部の前方または後方に位置する可動ストッパ2dがロアレール1の前方または後方の固定ストッパ1dに当接すると、アッパレール2の前後方向への移動が止まる。
この発明によれば、アッパレール2の後部の荷重受け部材5と対応する位置にスラスト受部2nを形成したので、車両がうしろから追突されてシートと共にアッパレール2が後方へ向かって引っ張られたときに、該アッパレール2に対してねじ軸3および後部の荷重受け部材5が相対的に前方へ引っ張られるが、後部の荷重受け部材5は強度の大きいスラスト受部2nによって両側を支持され、かつねじ軸3に加わるのは引っ張り力なので、大きな荷重に耐えることかできる。
以上のことから、ロアレールの底面部とアッパレールの両側下部の転動面との間およびロアレールの側面部とアッパレールの上向屈曲部との間にガイドボールをリテーナに保持して設ける構成を採用した場合でも、スリットをアッパレールの転動面の位置まで形成することになって転動面を側方へ広げたり、あるいはロアレール,アッパレールを長くしてガイドボールが接触しない位置にスリットを配置しなければならないという問題は生じない。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2は実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分の説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
実施の形態1で説明したスラスト受部は、この実施の形態2では図3に示すように、アッパレール2における荷重受け部材5と対応する位置だけでなく、荷重受け部材としての取付部4と対応する位置にも形成されている。つまり、荷重受け部材5と対応する位置にスラスト受部2nが設けられ、取付部4と対応する位置にはスラスト受部2nと同じ構成のスラスト受部2pが設けられている。図3(b)に示すように、取付部4と対応する位置のアッパレール2の両側の側壁部2bの内面には、アッパレール2に対してねじ軸3を荷重受け部材5へ向かって相対的に引っ張るスラスト力を取付部4を介して受けるためのスラスト受部2pが形成されている。このスラスト受部2pはスラスト受部2nに対して対称となる。
この発明によれば、アッパレール2の前部の荷重受け部材としての取付部4と対応する位置と後部の荷重受け部材5と対応する位置との双方にスラスト受部2p,2nを形成したので、車両がうしろから追突された場合も車両が前方衝突した場合も、該アッパレール2に対して車体前方または後方へ引っ張られるねじ軸3および取付部4,荷重受け部材5が強度の大きいスラスト受部2p,2nによって支持され、かつねじ軸3に加わるのはいずれの場合も引っ張り力なので、大きな荷重に耐えることかできる。
なお、実施の形態2ではギヤボックスと一体に荷重受け部材としての取付部を設け、取付部,荷重受け部材に加わるスラスト力を受けるスラスト受部を夫々形成したが、ギヤボックス近傍に荷重受け部材5と同形状の荷重受け部材を設け、この荷重受け部材とスラスト受部2pとによりスラスト力を受けるようにしてもよい。この場合も、アッパレールの前部の荷重受け部材と対応する位置と後部の荷重受け部材と対応する位置との双方にスラスト受部を形成するので、車両がうしろから追突された場合も車両が前方衝突した場合も、該アッパレールに対して車体前方または後方へ引っ張られるねじ軸と荷重受け部材が強度の大きいスラスト受部によって受けられることになる。
また、アッパレールの両側の側壁部に形成されたスリットの幅寸法は荷重受け部材の厚さ寸法と略同じ大きさになっているが、荷重受け部材における他方の荷重受け部材側の面と対応する位置に細いスリットが形成されていれば十分である。スリットはアッパレールの側壁部を内側へ押し出してスラスト受部を形成するために設けるものであるから、スリットの幅寸法の大きさは問わない。
更に、実施の形態1,2では荷重受け部材をクリップやプッシュナットを介して落下しないようにアッパレールに支持しているが、支持するための構成はどのような構成であってもよい。
電動シートスライド装置に係り、(a)は電動シートスライド装置の右側面図、(b)は下方から見たアッパレールの斜視図(実施の形態1)。 電動シートスライド装置の分解斜視図(実施の形態1)。 電動シートスライド装置に係り、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A矢視図図、(c)は(a)のB−B矢視図(実施の形態2)。 電動シートスライド装置の要部の断面図(従来)。
符号の説明
1…ロアレール
1a…底面部
2…アッパレール
2b…側壁部
2i…スリット
2m…転動面
2n,2p…スラスト受部
3…ねじ軸
4…取付部(荷重受け部材)
5…荷重受け部材
6…ギヤボックス(減速機)
7…ナット部材
9…ガイドボール(転動部材)

Claims (3)

  1. 車体床面に固定される断面形状が略U字形のロアレールと、該ロアレールの内部に配置され断面形状が略逆U字形のアッパレールと、前記ロアレールの底面部と前記アッパレールの両側下部に形成された転動面との間で転がることにより前記ロアレールに対して前記アッパレールを移動させる転動部材と、前記アッパレールの内部に前記アッパレールの長さ方向に沿って配置されたねじ軸と、該ねじ軸を支持すると共に前記アッパレールの両端近傍に支持された一対の荷重受け部材と、前記ねじ軸にねじ結合されると共に前記ロアレールの内部に結合されたナット部材と、前記アッパレールに設けられ前記ねじ軸を回転駆動するモータとを備えた電動シートスライド装置において、
    前記一対の荷重受け部材の少なくともいずれか一方の荷重受け部材と対応する位置の前記アッパレールの両側の側壁部の内面に、前記アッパレールに対して前記ねじ軸を他方の荷重受け部材へ向かって相対的に引っ張るスラスト力を一方の荷重受け部材を介して受けるためのスラスト受部を形成し、
    該スラスト受部は、前記アッパレールの両側の側壁部であって一方の荷重受け部材における他方の荷重受け部材側の面と対応する位置にスリットが形成され、該スリットよりも他方の荷重受け部材側が前記側壁部の内側へ向かって押し出されて突出形成されていることを特徴とする電動シートスライド装置。
  2. 請求項1に記載の電動シートスライド装置において、
    前記スラスト受部は、前記アッパレールにおける前記一対の荷重受け部材の双方と対応する夫々の位置に形成されていることを特徴とする電動シートスライド装置。
  3. 請求項2に記載の電動シートスライド装置において、
    前記モータと前記ねじ軸との間に減速機が設けられ、該減速機が前記一対の荷重受け部材の一方として兼用され、該減速機が兼用する一方の荷重受け部材における前記他方の荷重受け部材側であって前記アッパレールの両側の側壁部の内面に、前記スラスト受部が形成されていることを特徴とする電動シートスライド装置。
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