JP2008056003A - 電動シートスライド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を少なくし、レールが幅方向に大型化するのを抑制する。
【解決手段】ロアレール1と、該ロアレール1に対して摺動自在なアッパレール2と、該アッパレール2の内部に支持され回転駆動されるねじ軸3と、該ねじ軸3とねじ結合しロアレール1に形成された貫通孔に挿通されたボルト15を介してロアレール1に結合されたナット部材7とを備え、ねじ軸3とナット部材7との鉛直方向での芯ずれを吸収する鉛直方向緩衝部としてナット部材7とロアレール1との間にクッションゴム17を設ける一方、ボルト15と貫通孔1eの内周面1fとの間にボルト15の移動用隙間16を形成し、ロアレール1の固定ストッパ1dにアッパレール2の可動ストッパ2dが当接する際の衝撃を緩和するため、クッションゴム17がボルト15と凸部17bとの間でロアレール1の長さ方向へ圧縮または引っ張りされて弾性変形するスライド方向緩衝部18a,18bを設けた。
【選択図】図3
【解決手段】ロアレール1と、該ロアレール1に対して摺動自在なアッパレール2と、該アッパレール2の内部に支持され回転駆動されるねじ軸3と、該ねじ軸3とねじ結合しロアレール1に形成された貫通孔に挿通されたボルト15を介してロアレール1に結合されたナット部材7とを備え、ねじ軸3とナット部材7との鉛直方向での芯ずれを吸収する鉛直方向緩衝部としてナット部材7とロアレール1との間にクッションゴム17を設ける一方、ボルト15と貫通孔1eの内周面1fとの間にボルト15の移動用隙間16を形成し、ロアレール1の固定ストッパ1dにアッパレール2の可動ストッパ2dが当接する際の衝撃を緩和するため、クッションゴム17がボルト15と凸部17bとの間でロアレール1の長さ方向へ圧縮または引っ張りされて弾性変形するスライド方向緩衝部18a,18bを設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、電動シートスライド装置に関し、アッパレールの内部に回動自在に支持されたねじ軸にねじ結合されたナット部材を、ロアレールの内部に結合するための結合構造を改良したものである。
シートスライド装置には、手動でシートを前後方向へ移動させる手動シートスライド装置と、モータの回転力によりシートを前後方向へ移動させる電動シートスライド装置とがある。
従来の電動シートスライド装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。電動シートスライド装置の基本構成は、車体に固定されたロアレールの内部にシートを結合するアッパレールを配置し、該アッパレールの内部にスクリューシャフトの両端近傍を回動自在に支持し、シートの左右のスクリューシャフトを回転駆動するモータをアッパレールに設け、ロアレールに結合したナット部材を前記左右のスクリューシャフトに夫々ねじ結合させている。
そして、スクリューシャフトとナット部材とロアレールとは以下のように構成されている。ナット部材はクッションゴムを介してホルダーにより覆われている。スクリューシャフトの最前位置にはストッパが一体成形されており、シートを最後位置へ移動させると、ホルダーがストッパに当接してアッパレールの後方移動が規制される。このとき、ナット部材とストッパとの間にクッションゴムが挟まれて圧縮変形するので、ホルダーがストッパに当接する際の衝撃が緩和される。
特開平9−164864号公報
ところが、必須の部材であるスクリューシャフトとナット部材とロアレールとの他に追加の部材であるホルダーとクッションゴムとを設けるため、部品点数が多くなる。また、ホルダーにスクリューシャフトを貫通させるため、ホルダーの横幅が大きくなり、ロアレールに結合されたホルダーはアッパレールの内部でアッパレールに対して相対的に移動するためアッパレールの幅寸法と更にはレール全体の幅寸法が大きくなる。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、クッションゴムを追加するだけとなり、しかもアッパレールの幅寸法が大きくなることのない電動シートスライド装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、車体床面に固定されるロアレールと、該ロアレールに対して摺動自在であってシートが結合されるアッパレールと、該アッパレールの内部に該アッパレールの長さ方向に沿って配置され軸受部材を介して回動自在に支持されたねじ軸と、該ねじ軸にねじ結合されると共に前記ロアレールに形成された貫通孔に挿通したボルトを介して前記ロアレールの内部に結合されたナット部材と、前記ねじ軸を回転駆動するモータとを備えた電動シートスライド装置において、前記ナット部材と前記ロアレールとの間に、前記ねじ軸と前記ナット部材との鉛直方向の芯ずれを吸収するための弾性部材を介在させ、前記ロアレールに固定ストッパを設ける一方、該固定ストッパに当接させて前記アッパレールのスライド範囲を設定するための可動ストッパを前記アッパレールに設け、前記ボルトと前記貫通孔の内周面との間に移動用隙間を形成し、該移動用隙間を前記ボルトが動くことにより前記ロアレールに対して前記ナット部材が前記ロアレールの長さ方向へ相対移動すると弾性変形し、前記固定ストッパに前記可動ストッパが当接する際の衝撃を緩和するスライド方向緩衝部を前記弾性部材に形成したことを特徴とする。
この発明によれば、モータによりアッパレール内のねじ軸が駆動され、該ねじ軸の回転により、ロアレールに結合されたナット部材が相対的に移動するため、ロアレールに対してアッパレールが前方または後方へスライドし、ロアレールの固定ストッパにアッパレールの可動ストッパが当接し、アッパレールが前後方向に規制される。アッパレールが止められた直後に、ねじ軸が更に回転してナット部材が更に移動しようとすると、ボルトとボルトが貫通するロアレールの貫通孔の内周面との間の移動用隙間の分だけ、ボルトおよびナット部材はロアレールに対して相対的に移動することができる。この移動範囲でナット部材およびボルトが移動すると、ボルトが移動した分だけ、弾性部材のスライド方向緩衝部がロアレールとナット部材とによりロアレールの長さ方向へ圧縮されまたは引っ張られて伸縮し、これにより固定ストッパに可動ストッパが当接する際の衝撃が緩和される。また、鉛直方向でのねじ軸とナット部材との芯ずれは、弾性部材の全体(鉛直方向緩衝部)が鉛直方向へ弾性変形することによって吸収される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動シートスライド装置において、前記ロアレールと前記弾性部材とのいずれか一方に嵌合孔を形成し、他方には凸部を形成し、該凸部を前記嵌合孔に嵌合することにより、前記弾性部材における前記凸部または前記嵌合孔から前記ボルトまでの部分を前記スライド方向緩衝部としたことを特徴とする。
この発明によれば、弾性部材のスライド方向緩衝部が、ボルトと嵌合孔または凸部との間で圧縮または引っ張られ、固定ストッパに可動ストッパが当接する際の衝撃が緩和される。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の電動シートスライド装置において、弾性材料からなる筒状部材を設け、該筒状部材を前記移動用隙間に収容することにより、該筒状部材を前記ロアレールと前記ボルトとの間で圧縮される前記スライド方向緩衝部としたことを特徴とする。
この発明によれば、弾性材料からなる筒状部材であるスライド方向緩衝部が、ボルトと該ボルトが挿通されているロアレールの貫通孔の内周面との間に収容されて圧縮され、固定ストッパに可動ストッパが当接する際の衝撃が緩和される。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の電動シートスライド装置において、前記筒状部材を前記弾性部材と一体成形したことを特徴とする。
この発明によれば、弾性材料からなる筒状部材を弾性部材と一体成形したので、部品点数が少なくなる。
請求項1に係る電動シートスライド装置によれば、従来のように弾性部材を介してナット部材を覆うホルダーを設けないので、部品点数が少ない。また、ねじ軸の軸方向からナット部材を覆うホルダーを設けないので、アッパレールの幅寸法が大きくなることはなく、レール全体の大型化が抑制される。
また、請求項2に係る電動シートスライド装置によれば、弾性部材におけるボルトが挿通される貫通孔から凸部または嵌合孔までの部分をスライド方向緩衝部としたので、スライド方向緩衝部をロアレールの長さ方向へ長く設けることができ、緩衝効果が大きい。
更に、請求項3に係る電動シートスライド装置によれば、弾性材料からなる筒状部材を移動用隙間に収容するだけなので、製造コストが安い。
また更に、請求項4に係る電動シートスライド装置によれば、弾性材料からなる筒状部材を弾性部材と一体成形したので、部品点数が増えない。
以下、本発明による電動シートスライド装置の実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
実施の形態1の全体図を図1,図2に示す。
(a)実施の形態1
実施の形態1の全体図を図1,図2に示す。
電動シートスライド装置は、車体床面に固定されるロアレール1と、該ロアレール1に対して摺動自在であってシートが結合されるアッパレール2と、該アッパレール2の内部に該アッパレール2の長さ方向に沿って配置されたねじ軸3と、該アッパレール2の内部に設けられ前記ねじ軸3の両端近傍を回動自在に支持する軸受部材4,5と、前記ねじ軸3を回転駆動するモータ(図示せず)と、該モータの回転を減速してねじ軸3へ伝達する減速機6aを収容したギヤボックス6と、前記ロアレール1に結合されて前記ねじ軸3とねじ結合するナット部材7とによって構成されている。ここで、ロアレール1,アッパレール2は手動でシートを前後方向へ移動させる手動シートスライド装置に用いるロアレール,アッパレールを、モータの回転力によりシートを前後方向へ移動させる電動シートスライド装置のロアレール,アッパレールと兼用させるものであるため、ロック爪を挿入するための孔等が形成されている。
ロアレール1の断面形状は上部が開口した略コの字であり、底面部1aと、該底面部1aから上方へ向かって屈曲した側壁部1bと、該側壁部1bの上端から内側下方へ向かって屈曲した下向屈曲部1cとから構成されている。このロアレール1は、図示しないボルトを介して車体床面に固定されている。アッパレール2の断面形状は下部が開口した略コの字であり、上面部2aと、該上面部2aから下方へ向かって屈曲した側壁部2bと、該側壁部2bの下端から外側上方へ向かって屈曲した上向屈曲部2cとから構成されている。このアッパレール2には、4本のボルト10を介してシートが結合されている。アッパレール2はロアレール1の内部に挿入されており、アッパレール2の上向屈曲部2cがロアレール1の側壁部1bと下向屈曲部1cとの間に入り込んでいる。そして、アッパレール2とロアレール1との間には、リテーナ8に保持された状態でガイドボール9が設けられている。
ねじ軸3は、軸受部材4,5を介してアッパレール2の内部に回動自在に支持されている。軸受部材4はギヤボックス6と一体に形成され、該軸受部材4の上部をアッパレール2の端部に形成した開口部2gに内側から嵌め込んで、アッパレール2の外部からクリップ11を装着することにより、軸受部材4および減速機6aがアッパレール2の前端に結合されている。軸受部材5は、該軸受部材5の上部から突出する突出部5aをアッパレール2の上面部2aに形成されたスリット2hに嵌合すると共に両側面を側壁部2bに形成されたスリット2iに嵌合し、突出部5aにプッシュナット12を装着することにより、アッパレール2の後端に結合されている。軸受部材5の下部には切欠部5bが形成され、ねじ軸3に対して相対的に回動自在な支持部材13と該支持部材13にねじ込まれたナット14との間に軸受部材5を挟持することにより、ねじ軸3が軸受部材5に回転自在に支持されている。
ロアレール1に対してアッパレール2のスライド範囲を設定するため、ロアレール1の両端部の左右には固定ストッパ1dが形成されている。図1の左側の固定ストッパ1dは、略平行に形成した一対のスリットの間の部分を下方へ曲げることによってその内側に形成されており、右側の固定ストッパ1dは、ロアレール1にアッパレール2を挿入してから曲げられる。一方、固定ストッパ1dに当接する可動ストッパ2dがアッパレール2に設けられている。即ち、アッパレール2の中央部では、上向屈曲部2cの一部が鉛直軸に沿って平板状に高く形成され、その端部が可動ストッパ2dを構成している。可動ストッパ2dが固定ストッパ1dに当接することにより、ロアレール1に対してアッパレール2のスライド範囲が規制される。
また、リテーナ8の移動範囲を規制するため、アッパレール2の上向屈曲部2cの両端部には外側へ曲げることにより規制部2e,2eが形成され、アッパレール2の中央部には、可動ストッパ2dどうしの間に規制部2f,2fが形成されている。アッパレール2の前側の規制部2eと規制部2fとにより前側の左右のリテーナ8が規制され、アッパレール2の後側の規制部2eと規制部2fとにより後側の左右のリテーナ8が規制されている。
前記ねじ軸3とねじ結合するナット部材7は、図4のようにしてロアレール1に結合されている。ロアレール1には2つの貫通孔1eが形成され、該貫通孔1eに挿通された2本のボルト15がナット部材7の下面に形成されたねじ孔7aにねじ込まれ、ナット部材7がロアレール1の内部底面に結合されている。ナット部材7とロアレール1との間には、ねじ軸3とナット部材7との鉛直方向の芯ずれを吸収するための弾性部材としてのクッションゴム17が介在させられている。クッションゴム17にはボルト15を挿通する貫通孔17aが形成されている。そして、図3に示すように、ボルト15と貫通孔1eの内周面1fとの間には移動用隙間16が形成されている。
前記クッションゴム17がナット部材7とロアレール1との間でロアレール1の長さ方向へ圧縮または引っ張りされて弾性変形するスライド方向緩衝部が設けられている。即ち、以下のようになっている。
図4に示すように、ロアレール1における前記貫通孔1eどうしの間に、本実施の形態では長方形の嵌合孔1gが形成される一方、前記クッションゴム17の下面には長方形の凸部17bが形成され、該凸部17bが嵌合孔1gに嵌合されている。一方、ボルト15とクッションゴム17における貫通孔17aの内周面との間には隙間は形成されていない。これにより、図3に示すように、ロアレール1に対してボルト15が移動用隙間16の範囲内で動いたときに、クッションゴム17のボルト15から凸部17bまでの部分が圧縮または引っ張りを受けるスライド方向緩衝部18a,18bが形成されている。
なお、鉛直方向において、ねじ軸3とナット部材7との鉛直方向の芯ずれを吸収するための鉛直方向緩衝部は、ナット部材7とロアレール1との間に挟まれたクッションゴム17の略全体が受け持つことになる。
次に、電動シートスライド装置の作用を説明する。
図示しないモータによりアッパレール2内のねじ軸3が駆動されると、該ねじ軸3の回転により、ロアレール1に結合されたナット部材7が相対的に移動するため、ロアレール1に対してアッパレール2が前方または後方へスライドする。そして、ロアレール1の前方または後方の固定ストッパ1dにアッパレール2の前方または後方の可動ストッパ2dが当接し、アッパレール2の前後方向へのスライドが規制される。
アッパレール2が止められた直後に、ねじ軸3が更に回転してナット部材7が更に移動しようとすると、ボルト15とボルト15が貫通するロアレール1の貫通孔1eの内周面1fとの移動用隙間16の分だけ、ボルト15およびナット部材7はロアレール1に対して相対的に移動することができ、この範囲でナット部材7およびボルト15が移動すると、ボルト15が移動した分だけ、ナット部材7とロアレール1との間でクッションゴム17のスライド方向緩衝部18a,18bがロアレール1の長さ方向へ圧縮または引っ張られ、これにより固定ストッパ1dに可動ストッパ2dが当接した際の衝撃が緩和される。
具体的には、例えば図3においてナット部材7がロアレール1に対して相対的に左方へ移動したとすると、右側のボルト15が左へ移動するのでスライド方向緩衝部18aは右のボルト15と凸部17bとの間で圧縮され、左側のボルト15が左へ移動するのでスライド方向緩衝部18bは左のボルト15と凸部17bとの間で引っ張られ、スライド方向緩衝部18a,18bが圧縮および引っ張りを受けることにより伸縮して衝撃が緩和される。ナット部材7がロアレール1に対して相対的に右方へ移動した場合においても同様である。
このほか、鉛直方向において、ねじ軸3とナット部材7との芯ずれが生じた場合は、ナット部材7とロアレール1との間に挟まれたクッションゴム17の略全体(鉛直方向緩衝部)が鉛直方向へ弾性変形することによって、芯ずれが吸収される。
このように、電動シートスライド装置には鉛直方向緩衝部とスラスト方向緩衝部との2方向の緩衝部が必要であり、従来はこれらの2方向の緩衝部として、弾性部材を個別に設けていたので部品点数が増えることと大型化することとの問題が生じていたが、この発明では鉛直方向緩衝部として弾性部材を設け、該弾性部材の一部を利用してスラスト方向緩衝部を兼用するものである。スラスト方向緩衝部を別個に設けないことから、部品点数が増えることと大型化することとの問題が解消される。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2を図5,図6に示す。なお、実施の形態2は実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2を図5,図6に示す。なお、実施の形態2は実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図6に示すように、前記クッションゴム17には、前記凸部17bに代えて、ボルト15が貫通する貫通孔17aの外縁に、下方へ突出する筒状部17cが一体成形されている。図5に示すように、該筒状部17cはロアレール1の貫通孔1eに挿通されて前記移動用隙間16に収容されており、該筒状部17cは、クッションゴム17がナット部材7とロアレール1との間でロアレール1の長さ方向へ圧縮されて弾性変形するスライド方向緩衝部18を構成している。
次に、作用を説明する。クッションゴム17のスライド方向緩衝部18が、ボルト15と該ボルト15が挿通されているロアレール1の貫通孔1eの内周面1fとの間で圧縮され、固定ストッパ1dに可動ストッパ2dが当接する際の衝撃が緩和される。
この発明によれば、弾性材料からなる筒状部材をクッションゴム17と一体成形して筒状部17cとしたので、部品点数が少なくなる。
その他の構成,作用は実施の形態1と同じなので、説明を省略する。
なお、実施の形態1では、ロアレールに貫通孔を形成し、該貫通孔にクッションゴムに形成した凸部を嵌め込んだ構成を示したが、クッションゴムに貫通孔を形成し、該貫通孔にロアレールに形成した凸部を嵌め込んだ構成にしてもよい。また、実施の形態2では、筒状部はクッションゴムと一体成形したが、弾性材料からなる筒状部材を別個に設け、該筒状部材を移動用隙間に収容してスライド方向緩衝部としてもよい。
1…ロアレール
1d…固定ストッパ
1e…貫通孔
1f…貫通孔の内周面
1g…嵌合孔
2…アッパレール
2d…可動ストッパ
3…ねじ軸
4,5…軸受部材
7…ナット部材
15…ボルト
16…移動用隙間
17…クッションゴム(弾性部材・鉛直方向緩衝部)
17b…凸部
17c…筒状部
18,18a,18b…スライド方向緩衝部
1d…固定ストッパ
1e…貫通孔
1f…貫通孔の内周面
1g…嵌合孔
2…アッパレール
2d…可動ストッパ
3…ねじ軸
4,5…軸受部材
7…ナット部材
15…ボルト
16…移動用隙間
17…クッションゴム(弾性部材・鉛直方向緩衝部)
17b…凸部
17c…筒状部
18,18a,18b…スライド方向緩衝部
Claims (4)
- 車体床面に固定されるロアレールと、該ロアレールに対して摺動自在であってシートが結合されるアッパレールと、該アッパレールの内部に該アッパレールの長さ方向に沿って配置され軸受部材を介して回動自在に支持されたねじ軸と、該ねじ軸にねじ結合されると共に前記ロアレールに形成された貫通孔に挿通したボルトを介して前記ロアレールの内部に結合されたナット部材と、前記ねじ軸を回転駆動するモータとを備えた電動シートスライド装置において、
前記ナット部材と前記ロアレールとの間に、前記ねじ軸と前記ナット部材との鉛直方向の芯ずれを吸収するための弾性部材を介在させ、
前記ロアレールに固定ストッパを設ける一方、該固定ストッパに当接させて前記アッパレールのスライド範囲を設定するための可動ストッパを前記アッパレールに設け、
前記ボルトと前記貫通孔の内周面との間に移動用隙間を形成し、該移動用隙間を前記ボルトが動くことにより前記ロアレールに対して前記ナット部材が前記ロアレールの長さ方向へ相対移動すると弾性変形し、前記固定ストッパに前記可動ストッパが当接する際の衝撃を緩和するスライド方向緩衝部を前記弾性部材に形成したことを特徴とする電動シートスライド装置。 - 請求項1に記載の電動シートスライド装置において、
前記ロアレールと前記弾性部材とのいずれか一方に嵌合孔を形成し、他方には凸部を形成し、該凸部を前記嵌合孔に嵌合することにより、前記弾性部材における前記凸部または前記嵌合孔から前記ボルトまでの部分を前記スライド方向緩衝部としたことを特徴とする電動シートスライド装置。 - 請求項1に記載の電動シートスライド装置において、
弾性材料からなる筒状部材を設け、該筒状部材を前記移動用隙間に収容することにより、該筒状部材を前記ロアレールと前記ボルトとの間で圧縮される前記スライド方向緩衝部としたことを特徴とする電動シートスライド装置。 - 請求項3に記載の電動シートスライド装置において、
前記筒状部材を前記弾性部材と一体成形したことを特徴とする電動シートスライド装置。
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