JP2006225850A - 壁貫通パイプの防水構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】屋外側及び室内側で、確実かつ容易に、壁貫通の接続パイプを防水又は気密遮湿処理する。接続パイプの材料によらず、かつ経年変化や不慮の衝撃によっても性能を維持できる。
【解決手段】壁構造内の屋外側に面材35が張られ、屋外側に防水紙17Aが配置され、断熱材20が充填される。室内側に固定されたパイプ受け6Bと面材35の開口36に接続パイプ1を挿入する。接続パイプ1の屋外側、室内側に防水ゴムシート12を嵌装し、各防水ゴムシート12の外周部と防湿フィルム17B、防水紙17Aを夫々密着する。胴縁29にサイディング30を取付け、シーリング材21を充填する。接続パイプ1の屋外側にベントキャップ25を被せ、室内側にレジスタ27を取付け、換気用の接続パイプ1を貫通させた壁構造とする。
【選択図】図6
【解決手段】壁構造内の屋外側に面材35が張られ、屋外側に防水紙17Aが配置され、断熱材20が充填される。室内側に固定されたパイプ受け6Bと面材35の開口36に接続パイプ1を挿入する。接続パイプ1の屋外側、室内側に防水ゴムシート12を嵌装し、各防水ゴムシート12の外周部と防湿フィルム17B、防水紙17Aを夫々密着する。胴縁29にサイディング30を取付け、シーリング材21を充填する。接続パイプ1の屋外側にベントキャップ25を被せ、室内側にレジスタ27を取付け、換気用の接続パイプ1を貫通させた壁構造とする。
【選択図】図6
Description
この発明は、外壁にサイディングを貼った壁構造において、主に換気の為に内外に貫通する接続パイプを設置する場合に、接続パイプの周辺での防水処理について壁貫通パイプの防水構造に関する。
外壁にサイディングを貼った壁構造において、接続パイプを貫通させ、サイディングの開口と接続パイプの外周との間に、シーリング材を充填してしていた(例えば、特許文献1)。
特開平8−247516
前記従来の場合、外壁の屋外側で、接続パイプの周囲で屋外側からの雨水の浸入は防止できるが、何らかの原因で、壁内に浸入した雨水等については、これが室内側に浸入することを防止できなかった。また、いくつか提案はあったが、構造が複雑であり、実際に実施されることが困難であった。
とりわけ、昨今のシックハウス症候群の緩和の為に、室内に蓄積した有害物質を屋外に排出する為に、換気の強化が推奨されており、壁貫通パイプが必須となっている。これに伴い、壁を貫通する接続パイプも増加し、簡易かつ確実な防水処理をした構造が求められていた。
然るにこの発明は、壁貫通するパイプの外側のサイディングの貫通部分にシーリング材を充填すると共に、壁内でパイプに、ゴムシートを弾性嵌挿して防水処理をしたので、前記問題点を解決した。
即ちこの発明は、外壁の屋外側にサイディングを有する壁の内外に貫通する接続パイプを設けた構造において、以下の構成としたことを特徴とする壁貫通パイプの防水構造である。
(1) 前記サイディングの開口と前記接続パイプの周囲にシーリング材を充填する。
(2) 前記パイプの外径より小径に形成した弾性開口を有するゴムシートを形成し、前記接続パイプの中間部であって、前記壁内で、前記接続パイプをゴムシートの開口に挿入して、該ゴムシートを弾性嵌装した。
(1) 前記サイディングの開口と前記接続パイプの周囲にシーリング材を充填する。
(2) 前記パイプの外径より小径に形成した弾性開口を有するゴムシートを形成し、前記接続パイプの中間部であって、前記壁内で、前記接続パイプをゴムシートの開口に挿入して、該ゴムシートを弾性嵌装した。
また、他の発明は、外壁の屋外側にサイディング、中間部に断熱材を有する壁の内外を貫通する接続パイプを設けた構造において、以下の構成としたことを特徴とする壁貫通パイプの防水構造である。
(1) 前記サイディングの開口と前記接続パイプの周囲にシーリング材を充填し、
(2) 前記パイプの外径より小径に形成した開口を有するゴムシートを形成し、
前記接続パイプの中間部であって、前記壁内で、前記接続パイプをゴムシートの開口に挿入して、該ゴムシートを弾性嵌装した。
(3) 前記ゴムシートの外周縁と、前記断熱材の表面に貼った防水性を有するシートとに、防水テープを貼った。
(1) 前記サイディングの開口と前記接続パイプの周囲にシーリング材を充填し、
(2) 前記パイプの外径より小径に形成した開口を有するゴムシートを形成し、
前記接続パイプの中間部であって、前記壁内で、前記接続パイプをゴムシートの開口に挿入して、該ゴムシートを弾性嵌装した。
(3) 前記ゴムシートの外周縁と、前記断熱材の表面に貼った防水性を有するシートとに、防水テープを貼った。
また、前記において、壁の厚さ内に配置された構造材に、パイプ挿通開口を有するパイプ受け具を並列固定し、該パイプ挿通過開口内に接続パイプを挿入する壁貫通パイプの防水構造である。更に、壁内に配置した防水性を有するシートに開口を形成し、接続パイプを該開口を貫通し、ゴムシートの周縁と前記開口縁とを防水テープで密着したことを特徴とする壁貫通パイプの防水構造である。
前記における「防水性を有するシート」とは、防水紙の他、水蒸気も通さない防湿フィルム等、一般に壁内に配置される材料を指す。材質も樹脂、紙等一般に使用されるものであれば任意に使用できる。
例えば、室内側に防湿フィルム(防水性を有するシート)を配置し、室外側に防水紙(防水性を有するシート)を配置する。この場合には、夫々に形成した開口を接続パイプが貫通し、防湿フィルム開口縁又は防水紙の開口縁の一方又は両方に、接続パイプに取り付けたゴムシートの外周との間に防水テープを貼り、ゴムシートと防水紙等を密着する。
この発明は、屋外側では、サイディングと接続パイプとの間をシーリング材で覆う共に、壁内で弾性開口を形成したゴムシートを弾性嵌装したので、屋外側及び室内側で確実かつ容易に接続パイプを防水又は気密遮湿処理できる効果がある。
また、弾性開口を形成したゴムシートを使用するので、接続パイプの外径が多少異なる場合であっても適用できる効果がある。また、接続パイプの径が大径となる場合には、構築現場で弾性開口の径を容易に大きくすることができるので、共通のゴムシートを使用して、材料の在庫を減らして、異なる仕様の接続パイプに容易に対応できる効果がある。
弾性開口を有するゴムシートを使用するので、接続パイプに嵌装した場合には、伸びて弾性開口にフランジ状の開口密着部を形成し、面状に接続パイプの外面に当接するので、確実に防水できる効果がある。更に、形成した開口密着部に防水テープなどを巻けば、より確実に防水でき、経年変化や不慮の衝撃などによっても防水が切れるおそれがない。
この場合、防水性を有するシートの開口縁と、ゴムシートの外周縁とが隙間無く密着するように、即ち、フィルムの開口縁を塞ぐように、防水テープを貼れば、より確実に防止処理できる。
また、ゴムシートを使用するので、接続パイプの材質が、塩ビ等の樹脂やアルミなどの金属等の場合であっても、材料を選ばず、防水処理ができる効果がある。
(1) 従来と同様の柱、間柱28など壁の軸組構造に、屋外側にサイディング30、室内側にせっこうボード(化粧シートを貼る下地)32が固定してある。サイディング30の開口31、せっこうボード32の開口33を貫通して、接続パイプ1が配置されている。接続パイプ1は、壁の軸組構造に固定されたパイプ受け(屋外側)6A、パイプ受け(室内側)6Bの円形の開口8により位置決めされ、所定の水勾配が確保されている。接続パイプ6Aの一方の開口8にはフランジ10が形成され、接続パイプ1を確実に保持されている(図3)。
(2) 接続パイプ1は、接続パイプ1の径D0より小径の径D2の弾性開口14を有する防水ゴムシート12が嵌装されている。防水ゴムシート12の弾性開口14の開口縁は、接続パイプ1の外面で伸びて、フランジ状の開口密着部15を形成して、接続パイプ1の外面に密着されている(図4)。
(3) パイプ受け6A、パイプ受け6B間に断熱材20が取り付けられている。断熱材20の室内側20bに沿って、室内側の防湿フィルム17Bが配置され、防湿フィルム17Bの孔17aを接続パイプ1が貫通している。防湿フィルム17Bは、パイプ受け6Bの室内側面に沿って配置されている(防湿フィルム17Bの屋外側18がパイプ受け6Bの室内側面に当接している)。防湿フィルム17Bの室内側18aに、更に防水ゴムシート12の屋外側面が当接しており、防止ゴムシート12の外周と防湿フィルム17Bの室内側18aとを密着する為に、該部に防水テープ19が貼られている。
また、断熱材20の屋外側20aで、室外側のパイプ受け6Aの室外側に沿って、防水紙(透湿防水シート)17Aが取り付けられ、防水紙17Aの孔17aを接続パイプ1が貫通している。防水紙17Aの孔17aの口縁に防水テープ19が貼られ、パイプ受け6Aの屋外側に密着されている。
(4) パイプ受け6Aのフランジ10の外周に防水テープ19を巻き、接続パイプ1の外面に密着されている。更に、接続パイプ1の外面にリング状のバックアップ材23を密着する。
(5) 接続パイプ1の室内側にレジスター27、屋外側にベントキャップ25を取り付けて、壁が構築されている(図5)。
(6) 壁構造の場合、断熱材の屋外側に面材を配置する場合と、配置しない場合とがある。夫々の場合の防水する手段(防水テープを除く)は、以下の通りである。
(a) 面材がある場合;
[屋外側]防止ゴムシート12、バックアップ材23、防止紙17A
[室内側]フランジ無しのパイプ受け6B、防水ゴムシート12、防湿シート17B
(b) 面材が無い場合;
[屋外側]フランジ付きのパイプ受け6A、バックアップ材23、防水紙17A
[室内側]フランジ無しのパイプ受け6B、防水ゴムシート12、防湿シート17B
(a) 面材がある場合;
[屋外側]防止ゴムシート12、バックアップ材23、防止紙17A
[室内側]フランジ無しのパイプ受け6B、防水ゴムシート12、防湿シート17B
(b) 面材が無い場合;
[屋外側]フランジ付きのパイプ受け6A、バックアップ材23、防水紙17A
[室内側]フランジ無しのパイプ受け6B、防水ゴムシート12、防湿シート17B
図1〜図5に基づき、この発明の実施例を説明する。尚、図中各構成部材は、説明上、構成部材間を離して記載してあるが、実際は密着している。
1.使用部材
(1)接続パイプ1
・塩化ビニル製 VP管(又はVU管、SU管等) 外径D0=104〜114mm
厚肉のVP管を使用するが、薄肉の排水設備用VU管のいずれでも可能である。またステンレス製の管(外径104mmなど)でも可能である。
・塩化ビニル製 VP管(又はVU管、SU管等) 外径D0=104〜114mm
厚肉のVP管を使用するが、薄肉の排水設備用VU管のいずれでも可能である。またステンレス製の管(外径104mmなど)でも可能である。
(2)パイプ受け6
パイプ受6は、正方形の基板7に、径D1の円形の開口8を形成し、基板7の一縁に取り付け用の連結片9を直角に連設して構成する。軸組構造で、屋外側に面材35を使用しない場合は、2つ一組で使用し、一方のパイプ受け6Aの円形の開口に沿って、短い円柱状のフランジ10を形成してある。屋外側に面材35を使用する場合には、屋外側のパイプ受け6Aは不要である。
円形の開口8の径D1は、使用する接続パイプの外径D0より若干大きな径(外径104mmのパイプを使用した場合、例えば、105mmとする)の円形の開口8を形成する。また、材質は任意であるが、例えば厚さ2mmのABS製とする。
パイプ受6は、正方形の基板7に、径D1の円形の開口8を形成し、基板7の一縁に取り付け用の連結片9を直角に連設して構成する。軸組構造で、屋外側に面材35を使用しない場合は、2つ一組で使用し、一方のパイプ受け6Aの円形の開口に沿って、短い円柱状のフランジ10を形成してある。屋外側に面材35を使用する場合には、屋外側のパイプ受け6Aは不要である。
円形の開口8の径D1は、使用する接続パイプの外径D0より若干大きな径(外径104mmのパイプを使用した場合、例えば、105mmとする)の円形の開口8を形成する。また、材質は任意であるが、例えば厚さ2mmのABS製とする。
(3)防水ゴムシート12
正方形のシート13の中央に、径D2の弾性開口14を形成する。弾性開口14の径D2は接続パイプ1の外径D0より小さく形成し、例えば100mm程度とする。
正方形のシート13の中央に、径D2の弾性開口14を形成する。弾性開口14の径D2は接続パイプ1の外径D0より小さく形成し、例えば100mm程度とする。
(4)防水性を有するシート17
例えば、防水紙(透湿防水シート)、防湿フィルム等を使用する。実施例では、断熱材20の屋外側に防水紙17A、室内側に防湿フィルム17Bを配置する。
例えば、防水紙(透湿防水シート)、防湿フィルム等を使用する。実施例では、断熱材20の屋外側に防水紙17A、室内側に防湿フィルム17Bを配置する。
(5)防水テープ19
片面粘着タイプを使用する。「接続パイプ1と防水ゴムシート12のフランジ状の開口密着部15と」又は「接続パイプ1とパイプ受け6Aのフランジ10と」に巻く場合には、幅15mm程度のものが好ましい。また、防水紙17Aと防水ゴムシート12の外周縁との接合、防水紙17Aとパイプ受け6Aの基板7との接合には、幅50mm程度のものが好ましい。但し、他のテープを使用することもでき、特に室内側については、屋外側に比して高い密着性能は要求されないので、他のテープを使用することもできる。
片面粘着タイプを使用する。「接続パイプ1と防水ゴムシート12のフランジ状の開口密着部15と」又は「接続パイプ1とパイプ受け6Aのフランジ10と」に巻く場合には、幅15mm程度のものが好ましい。また、防水紙17Aと防水ゴムシート12の外周縁との接合、防水紙17Aとパイプ受け6Aの基板7との接合には、幅50mm程度のものが好ましい。但し、他のテープを使用することもでき、特に室内側については、屋外側に比して高い密着性能は要求されないので、他のテープを使用することもできる。
(6)シーリング材21
通常の建築用のシーリング材を使用する。
通常の建築用のシーリング材を使用する。
(7)バックアップ材23
径D3で、無架橋ポリエチレン製で、リング状に巻き付ける。径D3は通気層の厚さ(即ちサイディング30を取り付ける胴縁29の厚さと同等)で形成し、通常は、
D3=20mm
程度となる。また、他の樹脂材や丸棒等から形成することもできる。
径D3で、無架橋ポリエチレン製で、リング状に巻き付ける。径D3は通気層の厚さ(即ちサイディング30を取り付ける胴縁29の厚さと同等)で形成し、通常は、
D3=20mm
程度となる。また、他の樹脂材や丸棒等から形成することもできる。
(8)ベントキャップ25
接続パイプ1の屋外側端部3に取付け、接続パイプ1内の雨水・塵芥が入ることを防止する。通常の構造である。ベントキャップ25は実施例では外挿型とするが、内挿型でも可能である。
接続パイプ1の屋外側端部3に取付け、接続パイプ1内の雨水・塵芥が入ることを防止する。通常の構造である。ベントキャップ25は実施例では外挿型とするが、内挿型でも可能である。
(9)レジスター27
接続パイプ1の室内側端部4に取付ける。通常の構造である。
接続パイプ1の室内側端部4に取付ける。通常の構造である。
2.施工手順
(1) 柱、間柱の屋外側に面材がない場合について説明する。柱(図示していない)、間柱28など壁の軸組構造が構成され、サッシ等の開口部建具も取り付けられている(図示していない)。また、柱、間柱の屋外側に、防水紙(透湿防水シート)17Aが取り付けられている。
(2) 接続パイプ1の取り付け位置にあわせて、屋外側のパイプ受け(フランジ付き)6A及び室内側のパイプ受け(フランジ無し)6Bを間柱(又は柱)28に固定する。パイプ受け6A、6Bの連結片9の透孔9a、9aからビス(又は釘等)11を打ち、間柱(又は柱)28に固定する。(図1(b))。
この際、取り付け位置に間柱(又は柱)がない場合には、取付用の桟材を固定し、桟材にパイプ受け6A、6Bに取り付ける。また、この際、接続パイプ1の勾配に考慮し、給気の場合には、1/30、排気の場合には、1/100以上の水勾配を屋外側に取り、室内側に雨水が浸入しないように、また、接続パイプ内の結露水等が屋外に排出できるようにする。
(3) 柱、間柱28間に、断熱材20、20を充填する。両パイプ受け6A、6Bの基板7、7間にも断熱材20を詰める。室内側の防湿フィルム17Bを配置し、屋外側の防水紙17A、室内側の防湿フィルム17Bで柱、間柱28、断熱材20の両面20a、20bが覆われる。
屋外側の防水紙17Aは、屋外側パイプ受け6Aの基板7の屋外側に位置し、基板7の円形の開口8(又はフランジ10)の外周から15mm程度の位置で四角に切り取り、防水紙17Aに四角の孔17aを形成する。屋外側の防水紙17Aの孔17aは、パイプ受け6Aの円形の開口8より大型とし、基板7の外周よりも小型とし、孔17aは矩形とすることが望ましい。即ち屋外側の防水紙17Aの孔17aの縁は、基板7の屋外側に位置する。
屋外側の防水紙17Aの孔17aの縁が基板7の屋外側に位置した状態で、防水紙17Aの屋外側から防水テープ19で、基板7に圧着し防水紙17Aと基板7を接合する。尚、防水テープ19の位置は、パイプ受け6Aのフランジ10に接する位置までとして、フランジ10にかからないようにする(図3(d))。
断熱材20と室内側の防湿フィルム17Bは、パイプ受け6Bの円形の開口8に合わせて切り取って、孔17aを形成する。
(4) 続いて、接続パイプ1を、両パイプ受け6A、6Bの円形の開口8、8に挿入する(図2(a))。接続パイプ1の屋外側は、サイディング30の仕上面から所定長さ(ベントキャップ25の仕様による)を突出させ、室内側は、レジスター27の仕様にあわせて配置する。接続パイプ1を挿人後に、接続パイプ1の室内側に防水ゴムシート12を嵌装する(図2(b))。防水ゴムシート12の弾性開口14は、伸びてフランジ状の開口密着部15が室内側に形成され、開口密着部15が接続パイプ1の外面に面状に密着する。
(5) 防水ゴムシート12は、室内側の防湿フィルム17Bの室内側に位置し、防水ゴムシート12の室内側から、防水ゴムシート12の外周部に隙間が出来ないように、防水ゴムシート12の外周部と防湿フィルム17Bの屋内側とに防水テープ19を貼る。
(6) (5)に続いて又は、同時に、或は(5)の前に、屋外側のパイプ受け6Aのフランジ内面と接続パイプ1の外面の隙間を閉ざす為に、防水テープ(例えば、幅15mmタイプ)19を巻き付け密着する。続いて、接続パイプ1の外周で、この防水テープ19を巻きつけた位置の外周に、バックアップ材23をリング状に巻き付ける。バックアップ材23の径は、胴縁28の厚さと略同寸法とする。
胴縁28により、防水紙17Aとサイディング30の間に中空部が形成され、壁体内の空気の流れを確保できる。
(7) (5)に続いて、通常の方法により、せっこうボード32を柱、間柱等に取り付ける(図2(d))。この際、せっこうボード32には、接続パイプ1を挿入する開口33を形成する。
また、せっこうボード32に所定の仕上げ(クロス張りなど)をして、接続パイプ1の室内側の端4に室内側のレジスタ27を取付ける(図2(e))。
(8) (6)に続いて、又は(6)の前に、屋外側の胴縁29、29を柱、間柱に取付け、胴縁29、 29にサイディング30、30を取付ける(図2(d))。サイディングは、接続パイプ1に対応させた開口31を形成する。サイディング30の開口31の縁と接続パイプ1の外面との間にシーリング材21、21を充填する(図2(d))。
続いて、接続パイプ1の屋外側の端3にベントキャップ25を被せ、サイディング30に固定し、換気用の接続パイプ1を貫通させた壁の構築が完了する(図1(a)(b)、図2(e))。
3.他の実施例
(1) 前記における施工手順は一例であり、部材を取り付ける順序は、使用する部材により、適宜変更が可能である。
(2) また、前記実施例において、接続パイプ1は円形断面としたが、正方形、長方形、楕円等任意である。この場合、接続パイプの外径形状に合わせて、パイプ受6A、6Bの開口8の形状を決める(図示していない)。
(3) また、前記実施例において、パイプ受け6A、6Bは、接続パイプ1を所定勾配を確保して保持できれば、その構造は任意である(図示していない)。
図6に基づき他の実施例を説明する。この実施例は、柱、間柱あるいは、縦枠の屋外側に面材35がある構造に適用する実施例で、屋外側にパイプ受け6Aを使用しないこと以外、使用する部材については前記実施例1と同じで、施工手順のみが異なる。従って、施工手順のみを説明する。
(1) 柱、間柱あるいは、その他の縦枠など壁の構造が構成され、柱、間柱、縦枠等の外側に面材35が張られ(図6)、サッシ等の開口部建具も取り付けられている(図示していない)。また、柱、間柱、縦枠等の屋外側に防水紙(透湿防水シート)17Aが取り付けられている。
(2) 接続パイプ1の取り付け位置に合わせて、面材35に開口36を形成すると共に防水紙17Aに孔17aを形成する。また、室内側のパイプ受け(フランジなし)6Bを間柱(又は柱、縦枠)28に固定する。この際、接続パイプ1の勾配に考慮し、給気の場合には、1/30、排気の場合には、1/100以上の水勾配を屋外側に取り、室内側に雨水が浸入しないように、また、接続パイプ1内の結露水等が屋外に排出できるようにする。
(3) 柱、間柱あるいは縦枠の間に断熱材20、20を充填する。屋外側の面材35と室内側パイプ受け6Bの基板7の間にも断熱材20、20を詰める。
(4) 接続パイプ1を、面材35の開口36と室内側のパイプ受け(フランジ無し)6Bの円形の開口8に挿入する。この際、断熱材20、20には切り込みを入れ、押し開くようにする。接続パイプ1の屋外側は、サイディング30の仕上げ面から所定長さ(ベントキャップ25の仕様による)を突出させ、室内側は、レジスター27の仕様にあわせて配置する。
接続パイプ1を挿人後に、前記実施例1と同様に、接続パイプ1の室内側に防水ゴムシート(室内側)12を嵌装する(図2(b)参照)。防水ゴムシート12の弾性開口14は、伸びてフランジ状の開口密着部15が室内側に形成され、開口密着部15が接続パイプ1の外面に面状に密着する。
(5) 防水ゴムシート12は、室内側の防湿フィルム17Bの室内側に位置し、防水ゴムシート12の室内側から、防水ゴムシート12の外周部に隙間が出来ないように、防水ゴムシート12の外周部と防湿フィルム17Bの屋外側とに防水テープ19を貼る。
(6) (5)に続いて又は、同時に、あるいは(5)の前に、接続パイプ1の屋外側に防水ゴムシート(屋外側)12を嵌装する。防水ゴムシート12の弾性開口14は、前記防水ゴムシート(室内側)12と同様に、伸びてフランジ状の開口密着部15が屋外側に形成され、開口密着部15が接続パイプ1の外面に面状に密着する。
(7) 防水ゴムシート12は、屋外側の防水紙17Aの屋外側に位置し、防水ゴムシート12の屋外側から、防水ゴムシート12の外周縁に隙間が開かないように、防水ゴムシート12の外周部と防水紙17Bの屋外側とに防水テープ19(50mm幅)を貼る。また、防水ゴムシート12の開口密着部15の開口縁(外周)に、不慮に隙間が開かないように、開口密着部15の開口縁と接続パイプ1の外周とに防水テープ19(15mm幅)を巻き付け、密着する。
(8) (6)に続いて、屋外側の胴縁29、29を柱、間柱に取付け、胴縁29、29にサイディング30、30を取付ける(図2(d)参照)。サイディング30、30には、接続パイプ1に対応させた開口31を形成する。サイディング30の開口31の縁と接続パイプ1の外面との間にシーリング材21、21を充填する(図2(d)参照)。
続いて、接続パイプ1の屋外側の端3にベントキャップ25を被せ、サイディングに固定し、換気用の接続パイプ1を貫通させた壁の構築が完了する(図6)。ここで、接続パイプ1の室内側の端4に室内側のレジスタ27が取り付けられている(図6)。
(9) この実施例では、室内側の防水ゴムシート12と共に、屋外側にも防水ゴムシート12を取付けるので、防水性能がより高められる。また、この実施例では、屋外側のパイプ受け6Aを使用しないが、接続パイプ1の位置を定める機能は、面材35の開口36とパイプ受け6Bとでなされる。
1 接続パイプ
3 屋外側の端
4 室内側の端
6 パイプ受け
6A パイプ受け(屋外側)
6B パイプ受け(室内側)
7 パイプ受けの基板
8 パイプ受けの円形の開口
9 パイプ受けの連結片
10 パイプ受けのフランジ
12 防水ゴムシート
14 防水ゴムシートの弾性開口
15 防水ゴムシートの開口密着部
17 防水紙
17A 防水紙(屋外側)
17B 防湿フィルム(室内側)
19 防水テープ
20 断熱材
21 シーリング材
23 バックアップ材
25 ベントキャップ
27 レジスター
29 胴縁
30 サイディング
32 せっこうボード
35 面材
36 面材の開口
3 屋外側の端
4 室内側の端
6 パイプ受け
6A パイプ受け(屋外側)
6B パイプ受け(室内側)
7 パイプ受けの基板
8 パイプ受けの円形の開口
9 パイプ受けの連結片
10 パイプ受けのフランジ
12 防水ゴムシート
14 防水ゴムシートの弾性開口
15 防水ゴムシートの開口密着部
17 防水紙
17A 防水紙(屋外側)
17B 防湿フィルム(室内側)
19 防水テープ
20 断熱材
21 シーリング材
23 バックアップ材
25 ベントキャップ
27 レジスター
29 胴縁
30 サイディング
32 せっこうボード
35 面材
36 面材の開口
Claims (4)
- 外壁の屋外側にサイディングを有する壁の内外に貫通する接続パイプを設けた構造において、以下の構成としたことを特徴とする壁貫通パイプの防水構造。
(1) 前記サイディングの開口と前記接続パイプの周囲にシーリング材を充填する。
(2) 前記パイプの外径より小径に形成した弾性開口を有するゴムシートを形成し、
前記接続パイプの中間部であって、前記壁内で、前記接続パイプをゴムシートの開口に挿入して、該ゴムシートを弾性嵌装した。 - 外壁の屋外側にサイディング、中間部に断熱材を有する壁の内外を貫通する接続パイプを設けた構造において、以下の構成としたことを特徴とする壁貫通パイプの防水構造。
(1) 前記サイディングの開口と前記接続パイプの周囲にシーリング材を充填し、
(2) 前記パイプの外径より小径に形成した開口を有するゴムシートを形成し、
前記接続パイプの中間部であって、前記壁内で、前記接続パイプをゴムシートの開口に挿入して、該ゴムシートを弾性嵌装した。
(3) 前記ゴムシートの外周縁と、前記断熱材の表面に貼った防水性を有するシートとに、防水テープを貼った。 - 壁の厚さ内に配置された構造材に、パイプ挿通開口を有するパイプ受け具を並列固定し、該パイプ挿通過開口内に接続パイプを挿入する請求項1又は2記載の壁貫通パイプの防水構造。
- 壁内に配置した防水性を有するシートに開口を形成し、接続パイプを該開口を貫通し、ゴムシートの周縁と前記開口縁とを防水テープで密着したことを特徴とする請求項1又は2記載の壁貫通パイプの防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005037179A JP2006225850A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 壁貫通パイプの防水構造 |
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JP2005037179A JP2006225850A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 壁貫通パイプの防水構造 |
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JP2006225850A true JP2006225850A (ja) | 2006-08-31 |
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ID=36987451
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008303693A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Daiwa House Ind Co Ltd | 設備取付用下地材 |
CN114188906A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-03-15 | 华贵电气股份有限公司 | 一种高压穿墙套管及其制备方法 |
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2005
- 2005-02-15 JP JP2005037179A patent/JP2006225850A/ja active Pending
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