JP2006224830A - 洗車機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車両2の洗浄を行い、車両2に対して相対移動自在な前部本体1Aと、車両2の乾燥を行い、床面4に固定されている後部本体1Bとから形成されている洗車機本体1とともに、車両2を前方から洗車機本体1内を経て後方へ搬送するローラコンベヤ61を備え、前部本体1Aによる車両2の洗浄パターンを変化させることにより、車両2に対する洗車パターン(ブラッシング回数およびワックス回数)を多彩にすることができる。
【選択図】 図5
Description
この洗車機の洗車機本体は、正面視において門型をしており、この洗車機本体内に洗車される車両を搬送するとともに搬出する一対のローラコンベヤが設けられ、前記洗車機本体内に、前記車両を洗浄し、車両表面にワックスなどをかける洗浄・処理手段として、洗浄水を噴射する複数の洗浄水アーチ、洗剤を噴射する複数の洗剤アーチ、ワックスを噴射するワックスアーチ、車両をブラッシングする複数のブラシなどが配設され、車両を乾燥する乾燥手段として、車両に風を噴き付ける複数のノズルなどが配設されている。前記一対のローラコンベヤは、床面に直接敷設されており、このローラコンベヤの両端にローラコンベヤと床面間に車両を案内する斜行路が設けられている。
本実施の形態の洗車機は、被洗浄車両(以下、車両という)の洗浄を行う洗浄手段を少なくとも有する前部本体と、車両の乾燥を行う乾燥手段を有する後部本体とから形成される洗車機本体と、車両を前方から洗車機本体内を経て後方へ搬送する搬送装置を備える洗車機である。なお、本実施の形態における各動作説明においては、車両に乗用車系(セダン系)が使用されている。
また、前部ローラコンベヤ61Aと後部ローラコンベヤ61Bは、制御装置51(後述する)より前部コンベヤ駆動装置62Aおよび後部コンベヤ駆動装置62Bへ前方回転駆動指令{車両2を出口側へ移動させる指令}もしくは後方回転駆動指令{車両2を入口側へ移動させる指令}を出力することにより、車両2を、車両2の入口側から出口側および出口側から入口側へ搬送可能とされている。
また、前部ローラコンベヤ61Aの前方には、車両2を円滑に搬入するための、上方に傾斜して形成されている前部スロープ63Aが設けられ、後部ローラコンベヤ61Bの後方には、車両2を円滑に搬出するための、下方に傾斜して形成されている後部スロープ63Bが設けられている。
図示するように、洗車機本体1は、前部本体1Aに内蔵されたマイクロコンピュータからなる制御装置51と、この制御装置51に接続される、車形検知センサ16、車高センサ17、リミットスイッチ19,20,33,34、光電センサ35、前部エンコーダ37、光電スイッチ64などからなるセンサ系52と、各ブラシ10,11,13、ストップ案内板18、各乾燥用ノズル21,22、前部本体走行駆動装置53A、前部コンベヤ駆動装置62A、後部コンベヤ駆動装置62B、液剤ポンプ71、開閉弁72、水中ポンプ73などからなる駆動系54と、遮断機41、リモートパネル42および出口信号灯43から構成されている。
まず、洗車コースパターンが第1洗浄パターン(0.5往復パターン)のときについて説明する。
水洗い洗車コースが選択されると、前部本体1Aが前進する第1往路において、前部ローラコンベヤ61Aは車両2を出口側へ移動させる方向に回転され、車両2に対してプレリンスアーチ8,ファイナルリンスアーチ12から洗浄水(リンス)が噴霧され、ロッカーブラシ10,トップブラシ11,サイドブラシ13により車両2の洗浄が行われる。続いて、前部本体1Aが後進する第1復路において、前部ローラコンベヤ61Aは車両2を入口側へ移動させる方向に回転され、車両2に対してプレリンスアーチ8,ファイナルリンスアーチ12,撥水性ポリマーアーチ14から洗浄水(リンス)が噴霧され、トップブラシ11,サイドブラシ13により車両2の洗浄が行われる。続いて、第2往路において、前部ローラコンベヤ61Aおよび後部ローラコンベヤ61Bは車両2を出口側へ移動させる方向に回転され、車両2に対して乾燥が行われる。
[第1動作(第1洗浄パターン)]
以下に、上記した実施の形態における第1動作の作用、すなわち第1洗浄パターンの一例としてシャンプー洗車における制御装置51による前部本体1A、前部ローラコンベヤ61A、後部ローラコンベヤ61B、ブラシ10,11,13、乾燥用ノズル21,22の動作を、図5に示す動作説明図に基づいて説明する。なお、前部本体1AはホームポジションHPに停止しており、リモートパネル42により洗車コース(シャンプー洗車)が設定され、図5(a)に示すように、開放された遮断機41を通って車両2がストップ案内板18位置(停止位置)まで進入し停止しているものとする。また一対のサイドブラシ13は開いた状態になっているものとする。
なお、光電センサ35が動作すると、すなわち前部本体1Aと後部本体1Bとの間に物体あるいは人が存在すると、前部本体1Aの前部本体走行駆動装置53Aへ停止指令を出力する。これにより物体あるいは人が前部本体1Aと後部本体1Bとの間に挟まれることが防止される。
[第2動作(第2洗浄パターン)]
以下に、上記した実施の形態における第2動作の作用、すなわち第2洗浄パターンの一例としてワックス洗車における制御装置51による前部本体1A、前部ローラコンベヤ61A、後部ローラコンベヤ61B、ブラシ10,11,13、乾燥用ノズル21,22の動作を、図6,図7に示す動作説明図に基づいて説明する。なお、前部本体1AはホームポジションHPに停止しており、リモートパネル42により洗車コース(ワックス洗車)が設定され、図6(a)に示すように、開放された遮断機41を通って車両2がストップ案内板18位置(停止位置)まで進入し停止しているものとする。また一対のサイドブラシ13は開いた状態になっているものとする。なお、図7(h)〜図7(i)に関しては、図5(e)〜図5(f)と同一の動作であるため説明を省略する。
続いて、前部本体1AがホームポジションHPに到達した直後、図7(f)に示すように、制御装置51は、前部コンベヤ駆動装置62Aおよび後部コンベヤ駆動装置62Bへ前方回転駆動指令を出力し、ワックス液の貯液タンクの液剤ポンプ71へ駆動指令を出力し、乾燥用ノズルのブロワ装置(図示せず)へ送風指令を出力するとともに、ノズル21,22へ駆動指令を出力する。
[第3動作(第3洗浄パターン、2.5往復)]
以下に、別の実施の形態として第3動作の作用、すなわち第3洗浄パターンの一例として撥水コート洗車における制御装置51による前部本体1A、前部ローラコンベヤ61A、後部ローラコンベヤ61B、ブラシ10,11,13、撥水性ポリマーアーチ14、乾燥用ノズル21,22の動作を、図8,図9に示す動作説明図に基づいて説明する。なお、前部本体1AはホームポジションHPに停止しており、リモートパネル42により洗車コース(撥水コート洗車)が設定され、図8(a)に示すように、開放された遮断機41を通って車両2がストップ案内板18位置(停止位置)まで進入し停止しているものとする。また一対のサイドブラシ13は開いた状態になっているものとする。なお、図9(k)〜図9(l)に関しては、図5(e)〜図5(f)と同一の動作であるため説明を省略する。
1A 前部本体
1B 後部本体
2 車両(被洗浄車両)
4 床面
61 ローラコンベヤ(搬送装置)
61A 前部ローラコンベヤ(前部搬送装置)
61B 後部ローラコンベヤ(後部搬送装置)
Claims (6)
- 洗車機本体を被洗浄車両に対して相対移動させながら、前記被洗浄車両に対して少なくとも洗浄および乾燥を行う洗車機であって、
前記洗車機本体が、前記被洗浄車両の洗浄を行う洗浄手段を有し、前記被洗浄車両に対して相対移動自在な前部本体と、前記被洗浄車両の乾燥を行う乾燥手段を有し、床面に固定されている後部本体とから形成され、
前記被洗浄車両を前方から前記洗車機本体の前部本体内および後部本体内を経て後方へ搬送する搬送装置を備えていること
を特徴とする洗車機。 - 前記搬送装置は、前記搬送装置の始端から前記後部本体の前面まで配置されている前部搬送装置と、前記後部本体の前面から前記搬送装置の後端まで配置されている後部搬送装置とから形成されており、
前記被洗浄車両が前記後部搬送装置に乗り込んだ際、後続の被洗浄車両が前記前部搬送装置に乗り込むことを可能としたこと
を特徴とする請求項1に記載の洗車機。 - 前記前部搬送装置と前記後部搬送装置は、前記被洗浄車両を前方から後方へ搬送するとともに後方から前方へ搬送可能としたこと
を特徴とする請求項2に記載の洗車機。 - 前記前部搬送装置の長さを、前記相対移動方向の前記前部本体の長さに、洗車可能な被洗浄車両が乗り込み可能な長さを加算した長さ以上とすること
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の洗車機。 - 前記後部搬送装置の長さを、前記相対移動方向の前記後部本体の長さに、洗車可能な被洗浄車両を前記後部本体より搬出可能な長さを加算した長さ以上とすること
を特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の洗車機。 - 前記後部本体の後方に、乾燥手段を有する他の後部本体を少なくとも1基併設すること
を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の洗車機。
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