JP2006221882A - 車両用前照灯 - Google Patents

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JP2006221882A
JP2006221882A JP2005032323A JP2005032323A JP2006221882A JP 2006221882 A JP2006221882 A JP 2006221882A JP 2005032323 A JP2005032323 A JP 2005032323A JP 2005032323 A JP2005032323 A JP 2005032323A JP 2006221882 A JP2006221882 A JP 2006221882A
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Naohisa Tatara
直久 多々良
Kiyotaka Nunokawa
清隆 布川
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】 複雑な制御ロジックを必要とせずに走行状態に応じた複数の配光パターンへの
切り換えが迅速かつ確実にできる良好な車両用前照灯を提供する。
【解決手段】 プロジェクタ型の車両用前照灯10において、車両前後方向に延びるレン
ズ中心軸Ax上に配置された投影レンズ21の後方側焦点Fよりも後方に配置された光源
バルブ23と、光源バルブ23からの光を前方に向けてレンズ中心軸Ax寄りに反射する
リフレクタ25と、リフレクタ25を上下方向へ傾動可能に支持するブラケット31と、
リフレクタ25を傾動させるリフレクタ傾動機構33と、リフレクタ25に対して傾動自
在に支持され、リフレクタ25からの反射光の一部を遮断する可動シェード27と、リフ
レクタ25の傾動に連動して可動シェード27を傾動させるシェード連動機構65と、を
備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロジェクタ型の車両用前照灯に関するものであり、特に、車両走行状態に
応じて配光パターンを切り換え可能にした車両用前照灯に関する。
プロジェクタ型の車両用前照灯は、通常、ランプボディとカバーで形成された灯室内に
、車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズと、前記投影レンズの後
方側焦点よりも後方に配置された光源バルブと、前記光源バルブからの光を前方に向けて
前記レンズ中心軸寄りに反射するリフレクタと、前記投影レンズと光源バルブとの間に配
置されて前記リフレクタからの反射光の一部及び前記光源バルブからの直接光の一部を遮
蔽して配光パターンのカットオフラインを形成するシェードと、を備えている。
そして、最近ではこのようなプロジェクタ型の車両用前照灯において、走行状態に応じ
て配光パターンの切り換えを可能にするために、第1のモータによりシェードを傾動させ
るシェード傾動機構と、第2のモータにより前記リフレクタや投影レンズ等から構成され
る灯具ユニット全体を傾動させるユニット傾動機構と、前記灯具ユニット全体の光軸をモ
ータによって調整するレベル調整機構とを備えると共に、これらシェード傾動機構及びユ
ニット傾動機構及びレベル調整機構の動作を走行状態に応じて同期制御するコントロール
ユニットを備えたものが開発されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平2003−123514号公報 特開平2001−325816号公報
ところが、上述したような従来の車両用前照灯は、シェード傾動機構とユニット傾動機
構をシステム的に同期させたり、ユニット傾動機構及びレベル調整機構における駆動源の
モータを共用しなければならないので、各機構毎に独立に装備されている複数のモータを
同期制御しなければならず、コントロールユニットにおける制御ロジックが複雑になると
いう問題があった。
また、駆動源にモータを使用した駆動機構では、例えば、走行配光パターンを選択して
いる時にモータが制御不能になった場合に備えて、モータ側の動力伝達機構を切り離す動
力遮断機構等を介在させておかないと、通常使用されるすれ違い配光パターンに復帰させ
ることができなくなり、フェールセーフの確保が難しいという問題がある。
更に、動力遮断機構を作動させるためには、モータの異常を検出する異常検出センサの
装備も不可欠になり、動力遮断機構や異常検出センサの装備により構成部品が増加して、
車両用前照灯の大型化やコストアップを招くという問題もある。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、複雑な制御ロジックを必要と
せずに走行状態に応じた複数の配光パターンへの切り換えが迅速かつ確実にできる良好な
車両用前照灯を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の車両用前照灯は、ランプボディとカバーで形成さ
れた灯室内に、車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズと、前記投
影レンズの後方側焦点よりも後方に配置された光源バルブと、前記光源バルブからの光を
前方に向けて前記レンズ中心軸寄りに反射するリフレクタと、を備えた車両用前照灯であ
って、
少なくとも前記リフレクタを上下方向へ傾動可能に支持するブラケットと、前記リフレ
クタを傾動させるリフレクタ傾動機構と、前記リフレクタに対して傾動自在に支持され、
前記リフレクタからの反射光の一部を遮断する可動シェードと、前記リフレクタの傾動に
連動して前記可動シェードを傾動させるシェード連動機構とを備えることを特徴とする。
上記構成の車両用前照灯によれば、配光パターンを切り換える可動シェードの傾動と共
に、リフレクタの光軸を傾動できるので、例えば可動シェードのみを傾動させる場合に比
べて、優れた前方視認性を維持することができる。
また、リフレクタの傾動と可動シェードの傾動とが、シェード連動機構により機械的に
連動されるので、複雑な制御ロジックを用いることなく、リフレクタ及び可動シェードが
傾動する際の同期ズレに起因した運転者の違和感を低減できる。
尚、上記構成の車両用前照灯において、前記シェード連動機構は、光軸を下方に向ける
前記リフレクタの下方への傾動に連動して、配光パターンのカットオフラインを上げる方
向に前記可動シェードを傾動させることが望ましい。
この構成によれば、リフレクタの下方への傾動による配光パターンの切り換えに相応し
て、可動シェードが形成する配光パターンのカットオフラインが速やかに上がる位置に調
整されるので、すれ違い配光パターンとモータウェイ配光パターンとを切り換える際の違
和感を低減できる。
更に、上記構成の車両用前照灯において、前記リフレクタ傾動機構は、基準位置に前記
リフレクタを位置決めするリフレクタ位置決め部材と、前記リフレクタを前記基準位置に
付勢するリフレクタ付勢部材と、前記リフレクタを駆動するリフレクタ駆動用ソレノイド
とを備えており、前記リフレクタ駆動用ソレノイドの通電時に前記リフレクタを傾動させ
ることが望ましい。
この構成によれば、リフレクタの駆動源がソレノイドであるため、モータを駆動源とし
た従来の場合と比較すると、配光パターンの切り換えに複雑な制御ロジックが必要となら
ず、走行状態に応じた配光パターンへの切り換えが迅速かつ確実にできる。
また、リフレクタを駆動するリフレクタ駆動用ソレノイドの異常時には、このソレノイ
ドを電源オフ状態にすれば、リフレクタ付勢部材の付勢力でリフレクタ位置決め部材に当
接する基準位置にリフレクタを戻すことができる。
そこで、例えばモータウェイ配光パターンを選択している時にリフレクタ駆動用ソレノ
イドの異常が発生した際にも、すれ違い配光パターン等のベーシック配光に配光パターン
を戻すフェールセーフの確保が容易になる。
更に、駆動源にモータを使用した場合と比較すると、駆動源異常時にベーシック配光に
戻すために動力遮断機構や異常検出センサを装備することが不要になるため、構成の単純
化によって、車両用前照灯の小型化やコスト低減を図ることができる。
更に、上記構成の車両用前照灯において、前記シェード連動機構は、カットオフライン
を形成する初期位置に前記可動シェードを位置決めするシェード位置決め部材と、前記可
動シェードを前記初期位置に付勢するシェード付勢部材と、前記可動シェードを駆動する
シェード駆動用ソレノイドを備えたシェード傾動機構とを備えており、前記シェード傾動
機構が、前記シェード駆動用ソレノイドの通電時に前記可動シェードを前記初期位置より
も前記カットオフラインが上がる方向に傾動させることが望ましい。
この構成によれば、可動シェードの駆動源がソレノイドであるため、モータを駆動源と
した従来の場合と比較すると、配光パターンの切り換えに複雑な制御ロジックが必要とな
らず、走行状態に応じた配光パターンへの切り換えが迅速かつ確実にできる。
また、可動シェードの駆動源として使用したシェード駆動用ソレノイドの異常時には、
このソレノイドを電源オフ状態にすれば、シェード付勢部材の付勢力でシェード位置決め
部材に当接する初期位置に可動シェードを戻すことができる。
そこで、例えば走行配光パターンを選択している時にシェード駆動用ソレノイドの異常
が発生した際にも、すれ違い配光パターン等のベーシック配光に配光パターンを戻すフェ
ールセーフの確保が容易になる。
更に、駆動源にモータを使用した場合と比較すると、駆動源異常時にベーシック配光に
戻すために動力遮断機構や異常検出センサを装備することが不要になるため、構成の単純
化によって、車両用前照灯の小型化やコスト低減を図ることができると共に、すれ違い配
光パターン、走行配光パターン、モータウェイ配光パターンなどの異なる4種類以上の配
光パターンを形成することができ、走行状態に応じた複数の配光パターンへの切り換えに
より、いずれの走行状態においても優れた前方視認性を維持することができる。
更に、上記構成の車両用前照灯において、前記リフレクタ傾動機構及び前記シェード連
動機構が、前記ブラケットに一体化されると共に、前記ブラケットが少なくとも上下また
は左右の何れかに回動可能に支持されていることが望ましい。
この構成によれば、リフレクタ傾動機構やシェード連動機構をブラケットに一体化し、
灯具ユニットとして予め単一の組立体に完成させることができるため、生産の効率化や、
省スペース化に寄与する。
更に、灯具ユニット全体を傾動させるレベリング機構や水平回動させるスイブル機構が
組み込まれる場合、ブラケットを支持するフレームにレベリング機構やスイブル機構を組
み込むことによって、リフレクタの傾動とは独立に灯具ユニットのレベリング制御やスイ
ブル制御が可能になり、これらレベリング制御やスイブル制御のロジックを簡略化するこ
とができる。
そこで、これらレベリング機構やスイブル機構の付加によって、走行状態に応じたより
多様な配光パターンを設定することが可能になる。
以上に説明した本発明の車両用前照灯によれば、配光パターンを切り換える可動シェー
ドの傾動と共に、リフレクタの光軸を傾動できるので、例えば可動シェードのみを傾動さ
せる場合に比べて、優れた前方視認性を維持することができる。
また、リフレクタの傾動と可動シェードの傾動とが、シェード連動機構により機械的に
連動されるので、複雑な制御ロジックを用いることなく、リフレクタ及び可動シェードが
傾動する際の同期ズレに起因した運転者の違和感を低減できる。
従って、複雑な制御ロジックを必要とせずに走行状態に応じた複数の配光パターンへの
切り換えが迅速かつ確実にできる良好な車両用前照灯を提供できる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る車両用前照灯を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図、図2は図1に示した灯
具ユニットの概略水平断面図、図3は図1におけるIII部の拡大図、図4は図1に示し
た車両用前照灯において可動シェードを傾動させることによって切り替わる配光パターン
の説明図、図5は図1に示した車両用前照灯におけるリフレクタが傾動した状態の説明図
、図6は図5に示した可動シェードの要部拡大図、図7は図1に示した車両用前照灯にお
いてリフレクタを傾動させることによって切り替わる配光パターンの説明図である。
本第1実施形態の車両用前照灯10は、図1に示すように、ランプボディ12とその前
方開口部に取り付けられた素通し状の透明カバー(カバー)14で形成された灯室16内
に、灯具ユニット18が収容されている。
灯具ユニット18は、図示せぬエイミング機構を介して、ランプボディ12に支持され
ている。エイミング機構は、灯具ユニット18の取付位置及び取付角度を微調整するため
の機構で、エイミング調整した段階では、灯具ユニット18のレンズ中心軸Axは、車両
前後方向に対して0.5〜0.6度程度下向きの方向に延びるようになっている。
灯具ユニット18は、プロジェクタ型の灯具ユニットであり、車両前後方向に延びるレ
ンズ中心軸Ax上に配置された投影レンズ21と、投影レンズ21の後方側焦点Fよりも
後方に配置された光源バルブ23と、この光源バルブ23の光源23aを第1焦点として
光源バルブ23から放射された光B1を前方に向けてレンズ中心軸Ax寄りに反射させる
リフレクタ25と、後方側焦点F近傍においてレンズ中心軸Ax近傍に上端縁が位置する
ように配置されてリフレクタ25からの反射光の一部及び光源バルブ23からの直接光の
一部を遮蔽して配光パターンのカットオフラインを形成する可動シェード27と、投影レ
ンズ21とリフレクタ25の前端開口縁との間に介在して両者の連結手段となる略円筒状
のホルダ29と、このホルダ29の水平方向両側に突設された枢軸30を介してリフレク
タ25を上下方向へ傾動可能に支持するブラケット31と、リフレクタ25を前記枢軸3
0を回転中心として傾動させるリフレクタ傾動機構33と、リフレクタ25の傾動に連動
して可動シェード27を傾動させるシェード連動機構65と、ブラケット31を水平回動
可能にランプボディ12に連結支持するフレーム37と、を備えている。
投影レンズ21は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズからなり、その
後方側焦点Fを含む焦点面上の像を反転像として前方へ投影するようになっている。
光源バルブ23は、放電発光部を光源23aとするメタルハライドバルブ等の放電バル
ブであって、本実施形態の場合、バルブ軸をレンズ中心軸Axに一致させた向きで、リフ
レクタ25の後端部に挿入固定されている。尚、放電バルブの代わりにハロゲンバルブ等
を用いることもでき、バルブ軸をレンズ中心軸Axに略交差させた向きで、リフレクタ2
5の側方より光源バルブ23を挿入固定することもできる。
ここで、上記「略交差させた向き」の概念には、光源バルブ23の光軸が車両前後方向
に延びるレンズ中心軸Axに対し直交して配置される場合が含まれることは勿論であるが
、レンズ中心軸Axに対して立体的に交差して配置される場合や、車両幅方向の水平線に
対して±15°程度傾斜させた状態で配置される場合も含む。
リフレクタ25の反射面25aは、レンズ中心軸Axを含む鉛直断面形状が、光源23
aの中心を第1焦点とし、投影レンズ21の後方側焦点Fの近傍を第2焦点とする略楕円
曲面に形成されていて、光源23aから放射された光を第2焦点に向けて反射する。
本実施形態に係る可動シェード27は、図1に示すように、レンズ中心軸Axに交差す
る水平軸41に回動自在に支持されている。水平軸41は、リフレクタ25に支持されて
おり、前記可動シェード27は、リフレクタ25に対して傾動自在に支持されている。
シェード連動機構65は、図3に示すように、可動シェード27に一体形成された作用
部27aに当接して可動シェード27を初期位置(カットオフラインが下がった位置で、
図3では想像線で示した位置)に位置決めするシェード位置決め部材61と、作用部27
aがシェード位置決め部材61に当接した状態を維持するように可動シェード27を前記
初期位置側に付勢するシェード付勢部材63と、シェード付勢部材63の付勢力に抗して
可動シェード27を後傾側(カットオフラインを上げる側)に傾動させる駆動源としての
第1ソレノイド(シェード駆動用ソレノイド)34を有するシェード傾動機構35と、を
備えている。
本実施形態のシェード連動機構65は、図5及び図6に示すように、枢軸30を回転中
心として光軸Lxを下方に向けるリフレクタ25及びホルダ29の下方への角度αの傾動
(矢印X方向の回転)に連動して、上端縁(明暗境界形成部)が形成する配光パターンの
カットオフラインを上げる方向に可動シェード27を角度βだけ傾動(矢印Y方向)させ
る。
本実施形態におけるシェード位置決め部材61は、第1ソレノイド34の作動子であり
、第1ソレノイド34の電源オフ状態の作動子先端に作用部27aが当接することで、可
動シェード27を初期位置に位置決めしている。尚、シェード位置決め部材としては、リ
フレクタ25やブラケット31等に設けた係止突起を可動シェード27の作用部27aに
当接させて位置決めしても良い。
また、本実施形態のシェード付勢部材63は、一端を可動シェード27の作用部27a
に掛止し、他端をホルダ29の係止突起29aに掛止した捩りコイルばねであり、可動シ
ェード27を図3中反時計回り方向に付勢している。尚、シェード付勢部材としては、板
バネ等の他の構造のばね部材を使用することも可能である。
シェード傾動機構35は、第1ソレノイド34の通電時に、作動子がシェード付勢部材
63の付勢力に抗して作用部27aを前方に押し出し、可動シェード27を図3に実線で
示したように後傾状態に傾動させる。
リフレクタ傾動機構33は、図1及び図2に示すように、リフレクタ25の下部に設定
した当接基準面R1が当接することでリフレクタ25を基準位置(光軸Lxが略水平を向
いた位置)H1に位置決めするリフレクタ位置決め部材51と、リフレクタ25を基準位
置H1に付勢するリフレクタ付勢部材53と、通電時にリフレクタ付勢部材53の付勢力
に抗して当接基準面R1を押すことにより、リフレクタ25の光軸Lxが下方を向くよう
に傾動(前傾動)させる第2ソレノイド(リフレクタ駆動用ソレノイド)32と、を備え
ている。
尚、本実施形態のリフレクタ付勢部材53は、一端をブラケット31に係止し、他端を
リフレクタ25の下部に係止した引っ張りコイルばねであり、リフレクタ25を図1中時
計回り方向に付勢している。尚、リフレクタ付勢部材としては、捩りコイルばねや板バネ
等の他の構造のばね部材を使用することも可能である。
また、本実施形態の場合、リフレクタ傾動機構33、シェード傾動機構35及びシェー
ド連動機構65は、図1に示すように、ブラケット31から延出した機構支持板31bに
対して第1ソレノイド35、第2ソレノイド32やリフレクタ位置決め部材51が取り付
けられ、ブラケット31に一体化されている。
また、ブラケット31の上端及び下端には、スイブル軸31aが突設されている。そし
て、ブラケット31の上端のスイブル軸31aは、フレーム37によって回動自在に支持
されているが、ブラケット31の下端のスイブル軸31aは、スイブルアクチュエータ6
7に結合されている。このスイブルアクチュエータ67は、リフレクタ25及び投影レン
ズ21をブラケット31と一体に水平回動させる。
更に、フレーム37は、ランプボディ12の下部後面壁に固定されたレベリングアクチ
ュエータ38のアジャスティングシャフト39に連結されている。このレベリングアクチ
ュエータ38は、フレーム37と共に灯具ユニット18を上下方向に回動させる。
そして、本実施形態の車両用前照灯10は、シェード連動機構65における第1ソレノ
イド34の電源オン・オフと、リフレクタ傾動機構33における第2ソレノイド32の電
源オン・オフとの組合せによって、次の表1に示すような4通りの配光パターンを形成す
ることができる。
Figure 2006221882
即ち、本実施形態の車両用前照灯10は、第1ソレノイド34及び第2ソレノイド32
の双方が電源オフ状態の場合は、リフレクタ25及び可動シェード27の双方が基準位置
及び初期位置にある状態となり、図4(a)に示すようなすれ違い配光パターンP1が前
方に投影される。
このすれ違い配光パターンP1では、可動シェード27の上端縁に形成された明暗境界
形成部の形状に応じて、配光パターン上の前方右側が左側よりも高さの高いカットオフラ
インCLを有するいわゆる右側通行用のすれ違い配光パターンが形成され、前方左側のカ
ットオフラインCLが、照射面上の水平ラインL1から距離S1だけ下がった位置になる
。尚、配光パターンの中央部における水平ラインL1上には、ホットゾーンHLが形成さ
れる。
そして、第2ソレノイド32は電源オフ状態のままで、第1ソレノイド34がオンにな
ると、それにより、図1及び図3に示すように、可動シェード27がシェード付勢部材6
3の付勢力に抗して後傾側に傾動する。この可動シェード27の後傾動によって、配光パ
ターン上のカットオフラインCLが上昇して、図4(b)に示すような走行配光パターン
P2が形成される。
この走行配光パターンP2では、前方左側のカットオフラインCLが、照射面上の水平
ラインL1から距離S2だけ上がった位置になり、水平ラインL1の上方にも光が照射さ
れるいわゆる走行配光パターンP2が形成される。また、配光パターンの中央部における
水平ラインL1上には、ホットゾーンHhが形成される。
次に、第1ソレノイド34がオフのままで、第2ソレノイド32がオンになると、図5
及び図6に実線で示すように、リフレクタ25がリフレクタ付勢部材53の付勢力に抗し
て枢軸30を回転中心として矢印X方向へ回動され、光軸Lxが角度αだけ下方を向く前
傾状態にされる。
この際、リフレクタ25の水平軸41に回動自在に支持されている可動シェード27も
、枢軸30を回転中心として矢印X方向へ回動するが、作用部27aがシェード位置決め
部材61に当接した状態であるので、リフレクタ25の前傾動に連動して、可動シェード
27が僅かに角度βだけ矢印Y方向へ後傾動される。この可動シェード27の僅かな後傾
によって、配光パターン上のカットオフラインCLが若干上昇して、図7(a)に示すよ
うなモータウェイ配光パターンP3が形成される。
このモータウェイ配光の配光パターンP3では、前方左側のカットオフラインCLが、
照射面上の水平ラインL1から距離S3だけ若干下がった位置になる。また、リフレクタ
25の光軸Lxが下方を向く前傾状態にされることにより、ホットゾーンHMが配光パタ
ーンの中央部における水平ラインL1より下方に形成されるので、車両前方の中央領域に
おける遠方視認性を向上させることができる。
そして、第1ソレノイド34及び第2ソレノイド32の双方がオンの場合には、リフレ
クタ25がリフレクタ付勢部材53の付勢力に抗して枢軸30を回転中心として矢印X方
向へ回動され、光軸Lxが下方を向く角度αだけ前傾状態にされると共に、可動シェード
27がシェード付勢部材63の付勢力に抗して後傾側に傾動するので、配光パターン上の
カットオフラインCLが上昇して、図7(b)に示すような走行配光パターンP4が形成
される。
この走行配光パターンP4では、前方左側のカットオフラインCLが、照射面上の水平
ラインL1から距離S4だけ上がった位置になると共に、リフレクタ25の光軸Lxが下
方を向く前傾状態にされることにより、ホットゾーンHhが配光パターンの中央部におけ
る水平ラインL1より下方に形成されるので、上述した走行配光パターンP2よりも車両
前方の中央領域手前にける遠方視認性を向上させることができる。
上述した本実施形態の車両用前照灯10によれば、配光パターンを切り換える可動シェ
ード27の傾動と共に、リフレクタ25の光軸Lxを傾動できるので、例えば可動シェー
ド27のみを傾動させる場合に比べて、優れた前方視認性を維持することができる。
また、リフレクタ25の傾動と可動シェード27の傾動とが、シェード連動機構65に
より機械的に連動されるので、複雑な制御ロジックを用いることなく、リフレクタ25及
び可動シェード27が傾動する際の同期ズレに起因した運転者の違和感を低減できる。
上記実施形態におけるシェード連動機構65は、光軸Lxを下方に向けるリフレクタ2
5の下方への傾動に連動して、配光パターンのカットオフラインCLを上げる方向に可動
シェード27を傾動させるので、リフレクタ25の下方への傾動による配光パターンの切
り換えに相応して、可動シェード27が形成する配光パターンのカットオフラインCLが
速やかに上がる位置に調整されるので、特にすれ違い配光パターンP1とモータウェイ配
光パターンP3とを切り換える際の違和感を低減できる。
更に、本実施形態におけるリフレクタ傾動機構33は、基準位置にリフレクタ25を位
置決めするリフレクタ位置決め部材51と、リフレクタ25を基準位置に付勢するリフレ
クタ付勢部材53と、リフレクタ25を駆動する第2ソレノイド32とを備えており、第
2ソレノイド32の通電時にリフレクタ25を前傾動させる。
そこで、リフレクタ傾動機構33は、駆動源がソレノイドであるため、モータを駆動源
とした従来の場合と比較すると、配光パターンの切り換えに複雑な制御ロジックが必要と
ならず、走行状態に応じた配光パターンへの切り換えが迅速かつ確実にできる。
また、リフレクタ傾動機構33に駆動源として使用した第2ソレノイド32の異常時に
は、この第2ソレノイド32を電源オフ状態にすれば、リフレクタ付勢部材53の付勢力
でリフレクタ位置決め部材51に当接する基準位置にリフレクタ25を戻すことができる

そこで、例えばモータウェイ配光パターンP3を選択している時に第2ソレノイド32
の異常が発生した際にも、ベーシック配光であるすれ違い配光パターンP1に配光パター
ンを戻すフェールセーフの確保が容易になる。
更に、駆動源にモータを使用した場合と比較すると、駆動源異常時にベーシック配光に
戻すために動力遮断機構や異常検出センサを装備することが不要になるため、本実施形態
に係るリフレクタ傾動機構33は、構成の単純化によって車両用前照灯10の小型化やコ
スト低減を図ることができる。
また、本実施形態のシェード連動機構65は、カットオフラインCLを形成する初期位
置に可動シェード27を位置決めするシェード位置決め部材61と、可動シェード27を
初期位置に付勢するシェード付勢部材63と、可動シェード27を駆動する第1ソレノイ
ド34を備えたシェード傾動機構35とを備えており、シェード傾動機構35が、第2ソ
レノイド34の通電時に可動シェード27を前記初期位置よりもカットオフラインCLが
上がる方向に後傾動させる。
そこで、シェード傾動機構35は、駆動源がソレノイドであるため、モータを駆動源と
した従来の場合と比較すると、配光パターンの切り換えに複雑な制御ロジックが必要とな
らず、走行状態に応じた配光パターンへの切り換えが迅速かつ確実にできる。
また、シェード傾動機構35に駆動源として使用した第1ソレノイド34の異常時には
、この第1ソレノイド34を電源オフ状態にすれば、シェード付勢部材63の付勢力でシ
ェード位置決め部材61に当接する初期位置に可動シェード27を戻すことができる。
そこで、例えば走行配光パターンP2を選択している時に第1ソレノイド34の異常が
発生した際にも、ベーシック配光であるすれ違い配光パターンP1に配光パターンを戻す
フェールセーフの確保が容易になる。
更に、駆動源にモータを使用した場合と比較すると、駆動源異常時にベーシック配光に
戻すために動力遮断機構や異常検出センサを装備することが不要になるため、本実施形態
に係るシェード傾動機構35は、構成の単純化によって車両用前照灯10の小型化やコス
ト低減を図ることができると共に、すれ違い配光パターンP1、走行配光パターンP2,
P4、モータウェイ配光パターンP3などの異なる4種類以上の配光パターンを形成する
ことができ、走行状態に応じた複数の配光パターンへの切り換えにより、いずれの走行状
態においても優れた前方視認性を維持することができる。
更に、本実施形態の車両用前照灯10では、リフレクタ傾動機構33及びシェード連動
機構35が、ブラケット31に一体化されると共に、ブラケット31が左右に水平回動可
能に支持されている。
そこで、リフレクタ傾動機構33やシェード連動機構65をブラケット31に一体化し
、灯具ユニット18として予め単一の組立体に完成させることができるため、生産の効率
化や、省スペース化に寄与する。また、ブラケット31を水平回動させるスイブルアクチ
ュエータ67やフレーム37を上下方向に回動させるレベリングアクチュエータ38を付
加しているため、例えば、舵角に応じて左右方向に配光パターンを移動させたり、車体の
ピッチング方向の傾斜に応じて上下方向に配光パターンを移動させるなど、走行状態に応
じたより多様な配光パターンを設定することもできる。
尚、本発明の車両用前照灯に係る投影レンズ、光源バルブ、リフレクタ、ブラケット、
リフレクタ傾動機構、可動シェード、シェード連動機構及びシェード傾動機構等の構成は
、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を
採りうることは云うまでもない。
本発明の一実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。 図1に示した灯具ユニットの概略水平断面図である。 図1におけるIII部の拡大図である。 図1に示した車両用前照灯において可動シェードを傾動させることによって切り替わる配光パターンの説明図である。 図1に示した車両用前照灯におけるリフレクタが傾動した状態の説明図である。 図5に示した可動シェードの要部拡大図である。 図1に示した車両用前照灯においてリフレクタを傾動させることによって切り替わる配光パターンの説明図である。
符号の説明
10 車両用前照灯
12 ランプボディ
14 透明カバー(カバー)
16 灯室
18 灯具ユニット
21 投影レンズ
23 光源バルブ
23a 光源
25 リフレクタ
27 可動シェード
29 ホルダ
31 ブラケット
33 リフレクタ傾動機構
35 シェード傾動機構
37 フレーム
41 水平軸
51 リフレクタ位置決め部材
53 リフレクタ付勢部材
61 シェード位置決め部材
63 シェード付勢部材
65 シェード連動機構
32 第2ソレノイド(リフレクタ駆動用ソレノイド)
34 第1ソレノイド(シェード駆動用ソレノイド)

Claims (5)

  1. ランプボディとカバーで形成された灯室内に、車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に
    配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方側焦点よりも後方に配置された光源バル
    ブと、前記光源バルブからの光を前方に向けて前記レンズ中心軸寄りに反射するリフレク
    タと、を備えた車両用前照灯であって、
    少なくとも前記リフレクタを上下方向へ傾動可能に支持するブラケットと、
    前記リフレクタを傾動させるリフレクタ傾動機構と、
    前記リフレクタに対して傾動自在に支持され、前記リフレクタからの反射光の一部を遮
    断する可動シェードと、
    前記リフレクタの傾動に連動して前記可動シェードを傾動させるシェード連動機構とを
    備えることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記シェード連動機構は、光軸を下方に向ける前記リフレクタの下方への傾動に連動し
    て、配光パターンのカットオフラインを上げる方向に前記可動シェードを傾動させること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記リフレクタ傾動機構は、基準位置に前記リフレクタを位置決めするリフレクタ位置
    決め部材と、前記リフレクタを前記基準位置に付勢するリフレクタ付勢部材と、前記リフ
    レクタを駆動するリフレクタ駆動用ソレノイドとを備えており、前記リフレクタ駆動用ソ
    レノイドの通電時に前記リフレクタを傾動させることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の車両用前照灯。
  4. 前記シェード連動機構は、カットオフラインを形成する初期位置に前記可動シェードを
    位置決めするシェード位置決め部材と、前記可動シェードを前記初期位置に付勢するシェ
    ード付勢部材と、前記可動シェードを駆動するシェード駆動用ソレノイドを備えたシェー
    ド傾動機構とを備えており、
    前記シェード傾動機構が、前記シェード駆動用ソレノイドの通電時に前記可動シェード
    を前記初期位置よりも前記カットオフラインが上がる方向に傾動させることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れかに記載の車両用前照灯。
  5. 前記リフレクタ傾動機構及び前記シェード連動機構が、前記ブラケットに一体化される
    と共に、前記ブラケットが少なくとも上下または左右の何れかに回動可能に支持されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両用前照灯。
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