JP2006219511A - ラミネート用一液型水性接着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のラミネート用一液型水性接着剤組成物は、0.1〜10重量%の活性カルボニル基含有重合性不飽和モノマー(a)、0.1〜10重量%の酸基含有重合性不飽和モノマー(b)、0.1〜10重量%のエポキシ基含有重合性不飽和モノマー(c)及び70〜99.7重量%のその他の重合性不飽和モノマー(d)からなる不飽和単量体混合物を、連鎖移動剤及び非環境ホルモン型乳化剤の存在下で乳化重合して得られる樹脂(A)を含む水分散性樹脂組成物と、特定量の水溶性ヒドラジン化合物(B)とを含み、且つ前記樹脂(A)のガラス転移温度が20℃以下であることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
撹拌機、温度計、滴下ロート、還流冷却器を備えた通常のアクリル系樹脂エマルジョン製造用の反応容器に、水178部と下記式(7)
で表される非環境ホルモン型反応性界面活性剤[商品名「アクアロンKH−10」、第一工業製薬(株)製]1部を仕込み、75℃に昇温した。別途、次に示すモノマー、乳化剤及び水の混合液を高圧ホモジナイザーを用いて 均一に乳化し、モノマー乳化液として滴下ロートに仕込んだ。
(モノマー乳化液)
非環境ホルモン型反応性界面活性剤 [式(7)] 13部
活性カルボニル基含有重合性不飽和モノマー[DAAAm(ジアセトンアクリルアミド)](a1) 20部
β−CEA[β−カルボキシエチルアクリレート、ダイセルユーシービー(株)製](b1) 13部
GMA(グリシジルメタアクリレート)(c1) 10部
MMA(メチルメタアクリレート)(d1) 135部
BA(アクリル酸ブチル)(d2) 290部
連鎖移動剤[α−メチルスチレンダイマー] 4部
水 220部
また、別途、次に示す滴下用開始剤水溶液を別の滴下ロートに仕込んだ。
(滴下用開始剤水溶液)
過硫酸アンモニウム 1部
水 20部
次に、前記反応容器内に、前記モノマー乳化液の5%を添加し、75℃に加熱後、前記滴下用開始剤水溶液の5%を投入し、10分間プレ重合反応を行った。この間反応容器の内温は自動的に80℃に上昇した。その後、残りのモノマー乳化液及び滴下用開始剤水溶液を80℃で3時間かけて一定速度で同反応容器内に滴下した。滴下終了後80℃に保持して1時間熟成反応を行い、室温に冷却した後、アンモニア水(25%)3部を反応容器内に投入し、水分散性樹脂組成物を得た。
次に、上記で得られた水分散性樹脂組成物908重量部に、10重量%アジピン酸ジヒドラド水溶液(B)150重量部を混合して、目的の接着剤組成物を得た。この接着剤組成物は、固形分濃度47.4%、pH7.1であり、当該接着剤組成物に含まれる樹脂のガラス転移温度(理論値)は−16℃であった。
実施例1において、MMA135部の代わりにSM(スチレン)135部を用いた以外は実施例1と全く同様の操作を行い、目的の接着剤組成物を得た。この接着剤組成物は、固形分濃度47.3%、pH7.0であり、当該接着剤組成物に含まれる樹脂のガラス転移温度(理論値)は−17℃であった。
実施例1において、仕込み用に1部及びモノマー乳化液用に13部用いた非環境ホルモン型反応性界面活性剤(商品名「アクアロンKH−10」)の代わりに、それぞれ同量の下記式(8)
で表される非環境ホルモン型一般乳化剤(非反応性界面活性剤)[ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩:商品名「ハイテノールNF−13」、第一工業製薬(株)製]を用いた点以外は実施例1と全く同様の操作を行い、目的の接着剤組成物を得た。この接着剤組成物は、固形分濃度47.4%、pH7.2であり、当該接着剤組成物に含まれる樹脂のガラス転移温度(理論値)は−16℃であった。
実施例1において、仕込み用に1部及びモノマー乳化液用に13部用いた非環境ホルモン型反応性界面活性剤(商品名「アクアロンKH−10」)の代わりに、それぞれ同量の下記式(9)
で表される非環境ホルモン型一般乳化剤(非反応性界面活性剤)[ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩:商品名「ハイテノールLA−12」、第一工業製薬(株)製]を用いた点以外は実施例1と全く同様の操作を行い、目的の接着剤組成物を得た。この接着剤組成物は、固形分濃度47.3%、pH7.3であり、当該接着剤組成物に含まれる樹脂のガラス転移温度(理論値)は−16℃であった。
実施例1において、連鎖移動剤として、α−メチルスチレンダイマーの代わりにOTG(オクチルチオグリコレート)4部を用いた点以外は実施例1と全く同様の操作を行い、目的の接着剤組成物を得た。この接着剤組成物は、固形分濃度47.4%、pH7.2であり、当該接着剤組成物に含まれる樹脂のガラス転移温度(理論値)は−16℃であった。
実施例1において、MMA及びBAの添加量をMMA295部及びBA130部とした点以外は実施例1と全く同様の操作を行い、接着剤組成物を得た。この接着剤組成物は、固形分濃度47.2%、pH7.2であり、当該接着剤組成物に含まれる樹脂のガラス転移温度(理論値)は36℃であった。
実施例1において、DAAAm(ジアセトンアクリルアミド)20部の代わりにMMA(メタクリル酸メチル)20部を用いた点以外は実施例1と全く同様の操作を行い、接着剤組成物を得た。この接着剤組成物は、固形分濃度47.3%、pH7.3であり、当該接着剤組成物に含まれる樹脂のガラス転移温度(理論値)は−15℃であった。
実施例1において、GMA10部の代わりにMMA(メタクリル酸メチル)10部を用いた点以外は実施例1と全く同様の操作を行い、接着剤組成物を得た。この接着剤組成物は、固形分濃度47.2%、pH7.1であり、当該接着剤組成物に含まれる樹脂のガラス転移温度(理論値)は−16℃であった。
実施例1において、仕込み用に1部及びモノマー乳化液用に13部用いた非環境ホルモン型反応性界面活性剤(商品名「アクアロンKH−10」)の代わりに、それぞれ同量の下記式(10)
実施例1において、仕込み用に1部及びモノマー乳化液用に13部用いた非環境ホルモン型反応性界面活性剤(商品名「アクアロンKH−10」)の代わりに、それぞれ同量の下記式(11)
で表される環境ホルモン型反応性界面活性剤[商品名「ハイテノールN−08」、第一工業製薬(株)製]を用いた点以外は実施例1と全く同様の操作を行い、目的の接着剤組成物を得た。この接着剤組成物は、固形分濃度47.4%、pH7.2であり、当該接着剤組成物に含まれる樹脂のガラス転移温度(理論値)は−16℃であった。
実施例及び比較例において得られた各接着剤組成物について、以下の評価試験を行った。結果を表1に示す。
実施例及び比較例において得られた各接着剤組成物を、厚み15μmの延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)の片面にバーコーターNo.3で塗布し、60℃で1分間乾燥した後、OPPフィルムの接着剤組成物塗布面側を、印刷が施された紙の印刷面側に重ね、70℃でヒートシールすることによりプリントラミネーションを施したサンプルを作製した。このラミネートサンプルについて以下の評価試験を行った。結果を表1に示す。
上記方法に従って作製したサンプルについて、ヒートシール処理後直ちにOPPフィルムを剥がしたとき(初期接着性)及びヒートシール処理後30分放置した後にOPPフィルムを剥がしたとき(常態接着性)の印刷面の剥離状態をそれぞれ目視観察し、下記の基準で評価した。
○:印刷面の表面積の100%がOPPフィルムに接着した状態で剥がれる
△:印刷面の表面積の50%以上100%未満がOPPフィルムに接着した状態で剥がれる
×:印刷面の表面積の50%未満がOPPフィルムに接着した状態で剥がれる
サンプルを室温(20℃)で24時間放置した後、70℃雰囲気下で24時間放置したときのサンプルの外観を目視観察し、耐熱性を下記の基準で評価した。
○:ふくれや剥がれが全く見られない
△:1〜3箇所にふくれや剥がれが見られる
×:4箇所以上にふくれや剥がれが見られる
サンプルをケロシン(灯油)に10秒間浸漬し、引き上げて24時間放置した後にOPPフィルムを剥がしたときの状態を目視観察し、下記の基準で評価した。
○:印刷面の表面積の100%がOPPフィルムに接着した状態で剥がれる
△:印刷面の表面積の50%以上100%未満がOPPフィルムに接着した状態で剥がれる
×:印刷面の表面積の50%未満がOPPフィルムに接着した状態で剥がれる
サンプルを室温(20℃)で24時間放置した後、60℃、湿度80%RH雰囲気下で1ヶ月放置した後のサンプルの外観を目視観察し、耐湿熱性を下記の基準で評価した。
○:ふくれや剥がれが全く見られない
△:1〜3箇所にふくれや剥がれが見られる
×:4箇所以上にふくれや剥がれが見られる
Claims (4)
- 0.1〜10重量%の活性カルボニル基含有重合性不飽和モノマー(a)、0.1〜10重量%の酸基含有重合性不飽和モノマー(b)、0.1〜10重量%のエポキシ基含有重合性不飽和モノマー(c)及び70〜99.7重量%のその他の重合性不飽和モノマー(d)からなる不飽和単量体混合物を、連鎖移動剤及び非環境ホルモン型乳化剤の存在下で乳化重合して得られる樹脂(A)を含む水分散性樹脂組成物と、前記不飽和単量体混合物の総量に対して0.1〜10重量%の水溶性ヒドラジン化合物(B)とを含み、且つ前記樹脂(A)のガラス転移温度が20℃以下であるラミネート用一液型水性接着剤組成物。
- その他の重合性不飽和モノマー(d)が、アルキル基の炭素数が1〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(d-1)、スチレン系モノマー(d-2)、(メタ)アクリロニトリル(d-3)、加水分解性シリル基含有重合性不飽和モノマー(d-4)、アミド結合含有重合性不飽和モノマー(d-5)、水酸基含有重合性不飽和モノマー(d-6)及び多官能ビニル基含有重合性不飽和モノマー(d-7)からなる群より選択された少なくとも1種のモノマーである請求項1記載のラミネート用一液型水性接着剤組成物。
- 非環境ホルモン型反応性界面活性剤の存在下で乳化重合して得られる水分散性樹脂組成物を含む請求項1記載のラミネート用一液型水性接着剤組成物。
- 連鎖移動剤が、メルカプタン系化合物、アルコール及びα−メチルスチレンダイマーから選択された少なくとも1つである請求項1記載のラミネート用一液型水性接着剤組成物。
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JP2021167205A (ja) * | 2020-04-10 | 2021-10-21 | 中本パックス株式会社 | 容器成形用ポリスチレン積層材の製造方法 |
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-
2005
- 2005-02-08 JP JP2005031414A patent/JP4808974B2/ja active Active
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