JP2006214508A - 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置 Download PDF

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Abstract

【課題】動力伝達チェーンの騒音の低減および伝動効率の向上。
【解決手段】チェーン1は、複数のリンク2と、これらのリンク2を互いに屈曲可能に連結する複数対の第1および第2のピン3,4とを備えている。各第1のピン3の前部12の断面形状が、インボリュート曲線に近似する曲線を含んでおり、当該前部12に変化率減少部分25が設けられている。これにより、チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2が屈曲する際、対応する第1のピン3が対をなす第2のピン4に対して加速することが抑制され、チェーン1の不用意な動作が抑制される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置に関する。
例えば、自動車のプーリ式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)等の動力伝達装置に用いられる無端状の動力伝達チェーンには、チェーン進行方向に隣接するリンク同士を、互いに転がり運動可能なピンおよびインターピースで連結したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−312725号公報
上記の動力伝達チェーンは、隣り合うリンク同士が屈曲する際、対応するピンとインターピースとが互いに転がり接触して、両者の接触位置が移動するようになっている。上記のピンは、その側面がインターピースと接触するようになっており、当該側面の断面形状が、インボリュート曲線に形成されている。このインボリュート曲線は、ピンよりも動力伝達チェーンの内周側に中心が配置された基礎円を有している。
このような動力伝達チェーンに関して、さらなる騒音の低減および伝動効率の向上が求められている。本発明は、上記の課題を解決することのできる動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置を提供することを目的とする。
本願発明者は、上記の動力伝達チェーンについて鋭意研究した結果、動力伝達チェーンの屈曲に伴うピンの動きが、騒音および伝動効率に関連するとの知見を得た。
具体的には、上記ピンの側面の断面のインボリュート曲線は、チェーン内周側から外周側に向かうにしたがい、曲率半径が大きくなっている。これにより、隣り合うリンク間の屈曲量(屈曲角)が大きくなるほど、屈曲角の単位増分に対するピンおよびインターピースの互いの接触位置の移動量が増大する。その結果、動力伝達チェーンの隣り合うリンク同士が直線状態から所定の屈曲角に屈曲する際、ピンがインターピースに対して加速しながら転動し、一旦所定の屈曲角より大きく屈曲する(オーバーシュートする)という不用意な動作を生じ、騒音の発生と伝動効率の低下を招いていた。
上記の知見に基づいてなされた本発明は、複数のリンク(2;2E;2K)と、これらのリンクを互いに屈曲可能に連結する複数の動力伝達部材(3;3A;3B;3C;3D;3F;3G;3H;3J)とを備える動力伝達チェーン(1)において、複数の動力伝達部材は所定の動力伝達部材(3;3A;3B;3C;3D;3F;3G;3H;3J)を含み、所定の動力伝達部材は、リンクまたはリンクとの間に介在する部材(4)に対向する対向部(12;12A;12B;12C;12D)を有し、上記対向部は、上記リンクまたはリンクとの間に介在する部材とリンク間の屈曲に伴って変位する接触部(T;TD;TF;TK)で転がり摺動接触し、上記対向部には、リンク間の屈曲角(φ)の増大に応じて上記接触部の変位量の変化率が減少する変化率減少部分(25;25A;25B;25C)が設けられることを特徴とするものである。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
本発明によれば、チェーン進行方向に隣り合うリンク同士が屈曲する際、対応する動力伝達部材が、リンクまたはリンクとの間に介在する部材に対して加速することを抑制できる。これにより、上記のリンク同士が直線状態から所定の屈曲角に屈曲する際、一旦所定の屈曲量より大きく屈曲する(オーバーシュートする)ことを抑制できる。その結果、動力伝達チェーンの不用意な運動を抑制して、騒音の低減および伝動効率の向上を達成することができる。
なお、リンクとの間に介在する部材として、所定の動力伝達部材と対をなす第2の動力伝達部材(第2のピン)を例示することができる。また、転がり摺動接触とは、転がり接触およびすべり接触の少なくとも一方を含む接触のことをいう。
また、本発明において、上記対向部には、リンク間の屈曲角の増大に応じて上記接触部の変位量の変化率が増大する変化率増大部分(26;26A;26B;26C)が設けられ、変化率増大部分は、上記屈曲角が相対的に小さいときに接触部を形成し、変化率減少部分は、屈曲角が相対的に大きいときに接触部を形成する場合がある。この場合、チェーン進行方向に隣り合うリンク間の屈曲角が許容屈曲角(設計上の屈曲角の最大値)を超えてしまうことを確実に防止でき、動力伝達チェーンの不用意な動作を防止して、騒音の低減および伝動効率の向上をより確実に達成できる。
また、本発明において、上記所定の動力伝達部材をチェーン幅方向(W)と直交する投影平面(J)に投影し、チェーン進行方向(X)に沿う方向をx方向とするとともに、チェーン進行方向およびチェーン幅方向の双方に直交する方向(V)に沿う方向をy方向としたときの、投影平面内における接触部の投影点の軌跡は、直線領域での接触部の投影点を原点として下記式で示される場合がある。
x=−(Rb−ζφ)sinφ+(Rb−ζφ)φcosφ
y= (Rb−ζφ)cosφ+(Rb−ζφ)φsinφ−(Rb−ζφ)
ただし、Rb:接触部の投影点の軌跡の基礎円半径(mm)、φ:動力伝達チェーンの屈曲角(rad)、ζ:所定の定数
この場合、上記式を満たすように接触点の投影点の軌跡を設定することで、変化率減少部分を確実に形成することができる。
また、本発明において、上記複数の動力伝達部材はそれぞれ長尺に形成されて一対の端部(16)のそれぞれにプーリ(60,70)係合用の動力伝達部(17;17F;17H)を含み、上記各動力伝達部材がプーリに対して順次に係合するときの係合周期をランダム化するためのランダム化手段(3,3D;2,2E;3,3F;3,3G;3,3H;3,3J)をさらに備える場合がある。
この場合、各動力伝達部材がプーリに順次に係合するときの係合音の発生周期をランダムにして、当該係合音の周波数を広範囲に分布でき、動力伝達チェーンの駆動に伴う騒音をさらに低減することができる。
なお、ランダム化手段として、以下のものを例示することができる。すなわち、接触部の転がり摺動接触の軌跡の相異なる複数種類の動力伝達部材を設けること、チェーン直線領域の隣り合う動力伝達部材間の距離(連結ピッチ)の相異なる複数種類のリンクを設けること、チェーンの直線領域をチェーン幅方向からみたときの接触部とプーリのシーブ面に対する接触中心点との相対位置の相異なる複数種類の動力伝達部材を設けること、一対の端面の接触中心点間の距離の相異なる複数種類の動力伝達部材を設けること、チェーン直線領域における傾き(迎え角)の相異なる複数種類の動力伝達部材を設けること、および剛性(弾性率)の相異なる複数種類の動力伝達部材を設けること、の少なくとも1つを例示することができる。
また、本発明において、相対向する一対の円錐面状のシーブ面(62a,63a,72a,73a)をそれぞれ有する第1および第2のプーリ(60,70)と、これらのプーリ間に巻き掛けられ、シーブ面に係合して動力を伝達する上記の動力伝達チェーンとを備える場合がある。この場合、静粛性および伝動効率に優れた動力伝達装置を実現することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機(以下では、単に無段変速機ともいう)の要部構成を模式的に示す斜視図である。図1を参照して、無段変速機100は、自動車等の車両に搭載されるものであり、第1のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドライブプーリ60と、第2のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドリブンプーリ70と、これらの両プーリ60,70間に巻き掛けられた無端状の動力伝達チェーン1(以下では、単にチェーンともいう)とを備えている。なお、図1中のチェーン1は、理解を容易にするために一部断面を示している。
図2は、図1のドライブプーリ60(ドリブンプーリ70)およびチェーン1の部分的な拡大断面図である。図1および図2を参照して、ドライブプーリ60は、車両の駆動源に動力伝達可能に連なる入力軸61に一体回転可能に取り付けられるものであり、固定シーブ62と可動シーブ63とを備えている。固定シーブ62および可動シーブ63は、相対向する一対のシーブ面62a,63aをそれぞれ有している。各シーブ面62a,63aは円錐面状の傾斜面を含んでいる。これらシーブ面62a,63a間に溝が区画され、この溝によってチェーン1を強圧に挟んで保持するようになっている。
また、可動シーブ63には、溝幅を変更するための油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、入力軸61の軸方向(図2の左右方向)に可動シーブ63を移動させることにより、溝幅を変化させるようになっている。それにより、入力軸61の径方向(図2の上下方向)にチェーン1を移動させて、プーリ60のチェーン1に関する有効半径R(以下、プーリ60の有効半径Rともいう)を、最小値R1(図3(A)参照。例えば、30mm。)から最大値R2(図3(B)参照。例えば、70mm。)までの間で変更できるようになっている。
一方、ドリブンプーリ70は、図1および図2に示すように、駆動輪(図示せず)に動力伝達可能に連なる出力軸71に一体回転可能に取り付けられており、ドライブプーリ60と同様に、チェーン1を強圧で挟む溝を形成するための相対向する一対のシーブ面73a,72aをそれぞれ有する固定シーブ73および可動シーブ72を備えている。
ドリブンプーリ70の可動シーブ72には、ドライブプーリ60の可動シーブ63と同様に油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、この可動シーブ72を移動させることにより溝幅を変化させるようになっている。それにより、チェーン1を移動させて、プーリ70のチェーン1に関する有効半径R(以下、プーリ70の有効半径Rともいう)を、最大値R2(図3(A)参照)から最小値R1(図3(B)参照)までの間で変更できるようになっている。
上記の構成により、無段変速機100の減速比が最も高い場合(アンダードライブ時)には、図3(A)に示すように、ドライブプーリ60の有効半径Rが最小値R1とされ、ドリブンプーリ70の有効半径Rが最大値R2とされる。
一方、無段変速機100の増速比が最も高い場合(オーバードライブ時)には、図3(B)に示すように、ドライブプーリ60の有効半径Rが最大値R2とされ、ドリブンプーリ70の有効半径Rが最小値R1とされる。
図4は、チェーン1の要部の断面図である。図5は、図4のII−II線に沿う断面図であり、チェーン1の直線領域を示している。図6は、チェーン1の屈曲領域の側面図であり、有効半径Rが最小値R1であるときに対応する屈曲領域を示している。図7は、チェーン1の屈曲領域の側面図であり、有効半径Rが最大値R2であるときに対応する屈曲領域を示している。
なお、以下では、図5を参照して説明するときは、チェーン1の直線領域を基準として説明し、図6または図7を参照して説明するときは、チェーン1の屈曲領域を基準として説明するものとする。
図4および図5を参照して、チェーン1は、複数のリンク2と、これらのリンク2を互いに屈曲可能に連結する複数対の第1および第2のピン3,4とを備えている。対をなす第1および第2のピン3,4は、互いに転がり摺動接触するようになっている。
なお、転がり摺動接触とは、転がり接触およびすべり接触の少なくとも一方を含む接触のことをいう。
また、以下では、チェーン1の進行方向に沿う方向をチェーン進行方向Xといい、チェーン進行方向Xに直交し且つ第1および第2のピン3,4の長手方向に沿う方向をチェーン幅方向Wといい、チェーン進行方向Xおよびチェーン幅方向Wの双方に直交する方向を直交方向Vという。
各リンク2は板状に形成されており、チェーン進行方向Xの前後に並ぶ一対の端部としての前端部5および後端部6、ならびにこれら前端部5および後端部6間に配置される中間部7を含んでいる。
前端部5および後端部6には、第1の貫通孔としての前貫通孔9、および第2の貫通孔としての後貫通孔10がそれぞれ形成されている。中間部7は、前貫通孔9および後貫通孔10間を仕切る柱部8を有している。この柱部8は、チェーン進行方向Xに所定の厚みを有している。
また、各リンク2における周縁部は、滑らかな曲線に形成されており、応力集中の生じ難い形状とされている。
リンク2を用いて、第1〜第3のリンク列51〜53が形成されている。具体的には、第1のリンク列51、第2のリンク列52および第3のリンク列53はそれぞれ、チェーン幅方向Wに並ぶ複数のリンク2を含んでいる。第1〜第3のリンク列51〜53のそれぞれにおいて、同一リンク列のリンク2は、チェーン進行方向Xの位置が互いに同じとなるように揃えられている。第1〜第3のリンク列51〜53は、チェーン進行方向Xに沿って並んで配置されている。
第1〜第3のリンク列51〜53のリンク2はそれぞれ、対応する第1および第2のピン3,4を用いて、対応する第1〜第3のリンク列51〜53のリンク2と相対回転可能(屈曲可能)に連結されている。
具体的には、第1のリンク列51のリンク2の前貫通孔9と、第2のリンク列52のリンク2の後貫通孔10とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応しており、これらの貫通孔9,10を挿通する第1および第2のピン3,4によって、第1および第2のリンク列51,52のリンク2同士がチェーン進行方向Xに屈曲可能に連結されている。
同様に、第2のリンク列52のリンク2の前貫通孔9と、第3のリンク列53のリンク2の後貫通孔10とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応しており、これらの貫通孔9,10を挿通する第1および第2のピン3,4によって、第2および第3のリンク列52,53のリンク2同士がチェーン進行方向Xに屈曲可能に連結されている。
図4において、第1〜第3のリンク列51〜53は、それぞれ1つしか図示されていないが、チェーン進行方向Xに沿って第1〜第3のリンク列51〜53が繰り返すように配置されている。そして、チェーン進行方向Xに互いに隣接する2つのリンク列のリンク2同士が、対応する第1および第2のピン3,4によって順次に連結され、無端状をなすチェーン1が形成されている。
図4および図5を参照して、第1のピン3は、チェーン幅方向Wに延びる長尺(板状)の所定の動力伝達部材である。第1のピン3の周面11は、チェーン幅方向Wに平行に延びている。
この周面11は、チェーン進行方向Xの前方を向く対向部としての前部12と、チェーン進行方向Xの後方を向く背部としての後部13と、直交方向Vに相対向する一対の端部としての一端部14および他端部15とを有している。
前部12は、断面形状が滑らかな曲線に形成されており、対をなす第2のピン4と対向し且つ接触部T(接触線)で転がり摺動接触している。チェーン1の直線領域における接触部T1は、前部12のうち、チェーン内周側(他端部15)寄りに形成されている。
前部12の断面のうち、チェーン1の直線領域における接触部T1よりもチェーン外周側の部分は、後述するように、インボリュート曲線に近似する曲線に形成されている。
後部13は、平坦面に形成されている。この平坦面は、チェーン進行方向Xと直交する所定の平面A(図5において、紙面に直交する平面)に対して、所定の傾斜角Bを有しており、チェーン内周側を向いている。
一端部14は、第1のピン3の周面11のうち、チェーン外周側(直交方向Vの一方)の端部を構成しており、チェーン外周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。
他端部15は、第1のピン3の周面11のうち、チェーン内周側(直交方向Vの他方)の端部を構成しており、チェーン内周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。
第1のピン3の長手方向(チェーン幅方向W)に関する一対の端部16は、チェーン幅方向Wの一対の端部に配置されるリンク2からチェーン幅方向Wにそれぞれ突出している。これら一対の端部16には、一対の動力伝達部としての端面17がそれぞれ設けられている。一対の端面17は、チェーン幅方向Wに直交する平面を挟んで相対向しており、互いに対称な形状を有している。図2に示すように、これらの端面17は、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに摩擦接触(係合)するためのものである。
第1のピン3は、上記対応するシーブ面62a,63a,72a,73a間に挟持され、これにより、第1のピン3と各プーリ60,70との間で動力が伝達される。第1のピン3は、その端面17が直接動力伝達に寄与するため、例えば、軸受用鋼(SUJ2)等の高強度耐摩耗材料で形成されている。
図2および図6を参照して、第1のピン3の端面17は、球面の一部を含む形状に形成され、チェーン幅方向Wの外側に凸湾曲している。また、第1のピン3の一端部14は、その他端部15よりも、チェーン幅方向Wに長手(幅広)に形成されており、これにより、端面17がチェーン内周側を向いている。チェーン幅方向Wからみて、端面17の頂部23の位置は、当該端面17の図心の位置と一致している。
端面17には、接触領域24が設けられている。端面17のうち、その接触領域24が、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに接触するようになっている。
接触領域24は、例えば、楕円形形状をなしており、接触中心点C(接触領域24の図心に相当)を有している。チェーン幅方向Wからみて、接触中心点Cの位置は、頂部23の位置(端面17の図心の位置)と一致している。
ここで、前述した各プーリ60,70の有効半径Rは、以下のようにして定義される。すなわち、ドライブプーリ60の有効半径Rは、ドライブプーリ60に挟持された第1のピン3の動力伝達面17の接触中心点Cと、ドライブプーリ60の中心軸線F1との間のプーリ60の径方向の距離として定義される。
同様に、ドリブンプーリ70の有効半径Rは、ドリブンプーリ70に挟持された第1のピン3の動力伝達面17の接触中心点Cと、ドリブンプーリ70の中心軸線F2との間のプーリ70の径方向の距離として定義される。
チェーン幅方向Wに沿って見たときにおいて、接触領域24の長軸Dは、前述の平面Aに対して、所定の迎え角E(例えば、5〜12°。本実施の形態において、10°。)を有しており、チェーン外周側から内周側に向かうにしたがい、チェーン進行方向X側に進んでいる。
この迎え角Eは、例えば、第1のピン3の後部13の傾斜角Bと等しくされている(E=B)。
図4および図5を参照して、第2のピン4(ストリップ、またはインターピースともいう)は、第1のピン3と同様の材料により形成された、チェーン幅方向Wに延びる長尺(板状)の第2の動力伝達部材であり、また、対をなす第1のピン3と対応するリンク2との間に介在する部材である。
第2のピン4は、上記各プーリのシーブ面に接触しないように、第1のピン3よりも短く形成されており、対をなす第1のピン3に対して、チェーン進行方向Xの前方に配置されている。チェーン進行方向Xに関して、第2のピン4は、第1のピン3よりも薄肉に形成されている。
第2のピン4の周面18は、チェーン幅方向Wに延びている。この周面18は、チェーン進行方向Xの後方を向く対向部としての後部19と、チェーン進行方向Xの前方を向く前部20と、直交方向Vに関する一対の端部としての一端部21および他端部22とを有している。
後部19は、チェーン進行方向Xと直交する平坦面に形成されている。この後部19は、対をなす第1のピン3の前部12と対向しており、前部12と接触部Tで転がり摺動接触している。
前部20は、後部19と概ね平行な平坦面に形成されている。
一端部21は、第2のピン4の周面18のうち、チェーン外周側の端部を構成しており、チェーン外周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。
他端部22は、第2のピン4の周面18のうち、チェーン内周側の端部を構成しており、チェーン内周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。
上記の構成により、チェーン幅方向Wからみた、第1のピン3を基準とする、当該第1のピン3と対をなす第2のピン4との接触部Tの軌跡が、インボリュート曲線に近似した形状となる。
チェーン1は、いわゆる圧入タイプのチェーンとされている。具体的には、第1のピン3は、各リンク2の前貫通孔9に相対移動可能に遊嵌されていると共に、各リンク2の後貫通孔10に相対移動を規制されるようにして圧入嵌合され、第2のピン4は、各リンク2の前貫通孔9に相対移動を規制されるようにして圧入嵌合されていると共に、各リンク2の後貫通孔10に相対移動可能に遊嵌されている。
換言すれば、各リンク2の前貫通孔9には、第1のピン3が相対移動可能に遊嵌されているとともに、この第1のピン3と対をなす第2のピン4が相対移動を規制されるようにして圧入嵌合され、各リンク2の後貫通孔10には、第1のピン3が相対移動を規制されるように圧入嵌合されているとともに、この第1のピン3と対をなす第2のピン4が相対移動可能に遊嵌されている。
上記の構成により、第1のピン3の前部12は、対をなす第2のピン4の後部19と、チェーン進行方向Xに隣接するリンク2間の屈曲に伴って変位する接触部T上で、転がり摺動接触する。
また、図5に示すように、チェーン1は、所定の連結ピッチPを有している。連結ピッチPとは、チェーン1の直線領域における、隣り合う第1のピン3間の距離をいう。具体的には、チェーン1の直線領域のリンク2の前貫通孔9内の第1および第2のピン3,4の互いの接触部T1と、当該リンク2の後貫通孔10内の第1および第2のピン3,4の互いの接触部T1との間の、チェーン進行方向Xの距離をいう。本実施の形態では、連結ピッチPは、例えば、8mmに設定されている。
図6に示すように、チェーン1の屈曲領域の、チェーン進行方向Xに相隣接するリンク2は、互いに所定の屈曲角φをなして屈曲している。屈曲角φは、第1の平面H1と、第2の平面H2とがなす角として定義される。
第1の平面H1は、屈曲領域の一のリンク2aの各貫通孔9,10のそれぞれに挿通された、一対の第1のピン3a,3bのそれぞれの接触中心点Cを含み、且つチェーン幅方向Wと平行な平面をいう。
第2の平面H2は、上記リンク2aとチェーン進行方向Xに隣り合う他のリンク2bの各貫通孔9,10のそれぞれに挿通された、一対の第1のピン3b,3cのそれぞれの接触中心点Cを含み、且つチェーン幅方向Wと平行な平面をいう。
設計上の屈曲角φ(許容屈曲角)の範囲は、例えば0°〜20°に設定されている。
図8は、第1のピン3の前部12のうち、チェーン1の直線領域での接触部T1よりチェーン外周側の部分の断面を後述する投影平面J上に投影した図である。図5および図8を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、第1のピン3の前部12の断面形状が、インボリュート曲線に近似する曲線を含むように形成されて、当該前部12に変化率減少部分25が設けられていることにより、チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2が屈曲する際、対応する第1のピン3が対をなす第2のピン4に対して加速することが抑制され、これにより、チェーン1の不用意な動作が抑制されている点にある。
具体的には、第1のピン3をチェーン幅方向Wと直交する投影平面Jに投影し、チェーン進行方向Xに沿う方向をx方向とするとともに、直交方向Vに沿う方向のうち、チェーン内周側から外周側に向かう方向をy方向としたときの、投影平面J内における前部12の接触部Tの投影点の軌跡が、チェーン1の直線領域での接触部T1の投影点を原点として、下記式(1),(2)を満たすようにされている。
x=−(Rb−ζφ)sinφ+(Rb−ζφ)φcosφ・・・・・・・・・(1)
y= (Rb−ζφ)cosφ+(Rb−ζφ)φsinφ−(Rb−ζφ)・(2)
ただし、Rb:接触部Tの投影点の軌跡の基礎円Kの半径(mm)、φ:チェーン1の屈曲角(rad)。ζ:所定の定数。
換言すれば、第1のピン3の前部12のうち、チェーン1の直線領域の接触部T1よりもチェーン外周側の部分の断面形状が、接触部Tの投影点の軌跡に沿う形状に形成されている。
基礎円Kは、チェーン1の直線領域をチェーン幅方向Wからみたときに、中心Mを有する円である。中心Mは、チェーン進行方向Xに直交し、且つ第1のピン3の接触部T1を含む平面上に配置されており、接触部Tよりもチェーン内周側に位置している。基礎円Kと接触部T1とは、交差している。
本実施の形態では、例えば、基礎円半径Rb=100(mm)、定数ζ=3.0とされている。なお、基礎円半径Rbは、100より小さくてもよいし、100より大きくてもよい。同様に、定数ζは、3.0より小さくてもよいし、3.0より大きくてもよい。
図8の第1のピン3の前部12の断面上の黒丸点は、屈曲角1°ごとの接触部Tの位置を示している。
前部12は、前述の変化率減少部分25と、変化率増大部分26とを含んでいる。
図6および図8を参照して、変化率減少部分25は、チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2間の屈曲角φの増大に応じて接触部Tの変位量の変化率が減少する部分である。換言すれば、変化率減少部分25は、屈曲角φの単位増分に対する接触部Tの移動量が、屈曲角φの増大に伴い減少する部分である。
一方、変化率増大部分26は、チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2間の屈曲角φの増大に応じて接触部Tの変位量の変化率が増大する部分である。換言すれば、変化率増大部分26は、屈曲角φの単位増分に対する接触部Tの移動量が、屈曲角φの増大に伴い増大する部分である。
変化率増大部分26は、屈曲角φが相対的に小さいとき(例えば、本実施の形態において、0°〜12°(0rad〜0.21rad))の、前部12の接触部Tの軌跡に沿う形状に形成されている。すなわち、変化率増大部分26は、屈曲角φが相対的に小さいときに接触部Tを形成する。
一方、変化率減少部分25は、屈曲角φが相対的に大きいとき(例えば、本実施の形態において、12°〜20°(0.21rad〜0.35rad))の、前部12の接触部Tの軌跡に沿う形状に形成されている。すなわち、変化率減少部分25は、屈曲角φが相対的に大きいときに接触部Tを形成する。
第1のピン3の周方向に関して、変化率減少部分25の長さL1と変化率増大部分26の長さL2との和(L1+L2)に対する、変化率減少部分25の長さL1の割合L1/(L1+L2)は、20%以上であることが好ましい(本実施の形態において、例えば40%)。
上記割合L1/(L1+L2)が20%未満であれば、隣り合うリンク2の屈曲の際に、対応する第1のピン3が対をなす第2のピン4に対して加速することを十分に抑制し難いからである。
上記の構成により、変化率減少部分25では、屈曲角φの増大に応じて接触部Tのy方向への移動量の変化率が小さくなる。また、従来の構成、すなわち、第1のピンの前部の断面がインボリュート曲線を含む形状に形成された構成と比較して、本実施の形態の第1のピン3は、屈曲角φの単位増分に対する接触部Tの移動量がより小さくされている。
以上が、無段変速機100の概略構成である。図3(A)を参照して、この無段変速機100において、入力軸61の回転駆動に伴いドライブプーリ60が回転すると、チェーン1は回転駆動し、第1のピン3が、順次に各プーリ60,70に噛み込まれる。
図3(A)に示すように、無段変速機100が例えばアンダードライブ状態にあると、ドライブプーリ60の有効半径Rは、相対的に小さい値(最小値R1)となり、チェーン1は、ドライブプーリ60において相対的に大きく屈曲する。これにより、ドライブプーリ60におけるチェーン1の屈曲領域では、図7に示すように、第1のピン3の前部12の変化率減少部分25が接触部Tを形成する。
このとき、図3(A)に示すように、ドリブンプーリ70の有効半径Rは、相対的に大きい値(最大値R2)となり、チェーン1は、ドリブンプーリ70において相対的に小さく屈曲する。これにより、ドリブンプーリ70におけるチェーン1の屈曲領域では、図6に示すように、第1のピン3の前部12の変化率増大部分26が接触部Tを形成する。
同様に、図3(B)に示すように、無段変速機100が例えばオーバードライブ状態にあると、ドライブプーリ60におけるチェーン1の屈曲領域は、図6に示すように、相対的に小さく屈曲し、第1のピン3の前部12の変化率増大部分26が接触部Tを形成する。このとき、ドリブンプーリ70におけるチェーン1の屈曲領域は、図7に示すように、相対的に大きく屈曲し、第1のピン3の前部12の変化率減少部分25が接触部Tを形成する。
無段変速機100が上記したアンダードライブまたはオーバードライブ以外の状態にあっても、チェーン1の第1のピン3は、各プーリ60,70の有効半径Rに応じて、その変化率増大部分26または変化率減少部分25が、接触部Tを形成する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1のピン3の前部12に変化率減少部分25を設けている。これにより、チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2同士が屈曲する際、対応する第1のピン3が、対をなす第2のピン4に対して加速することを抑制できる。
したがって、上記のリンク2同士が直線状態から所定の屈曲角φに屈曲する際、一旦所定の屈曲角φより大きく屈曲する(オーバーシュートする)ことを抑制できる。その結果、チェーン1の不用意な運動を抑制して、騒音の低減および伝動効率の向上を達成することができる。
しかも、第1のピン3の変化率減少部分25は、屈曲角φが相対的に大きいとき(例えば、12°以上のとき)に、接触部Tを形成している。
これにより、屈曲角φが許容屈曲角(設計上の屈曲角の最大値、例えば、20°)を超えてしまうことを確実に防止でき、チェーン1の不用意な動作を防止して、騒音の低減および伝動効率の向上をより確実に達成できる。
また、投影平面J内における接触部Tの投影点の軌跡が、上記式(1),(2)を満たすようにされていることにより、変化率減少部分25を確実に形成することができる。
さらに、第1のピン3に迎え角Eを設けることで、第1のピン3の配置を最適化して、各プーリ60,70との係合をより滑らかにすることができる。
また、第1のピン3を各リンク2の前貫通孔9に遊嵌すると共に各リンク2の後貫通孔10に圧入嵌合し、第2のピン4を、各リンク2の前貫通孔9に圧入嵌合すると共に各リンク2の後貫通孔10に遊嵌している。
これにより、各第1のピン3の各端面17が各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに接触する際、対をなす第2のピン4が、上記第1のピン3に対して転がり摺動接触することにより、リンク2同士の屈曲が可能とされている。
この際、対をなす第1および第2のピン3,4間において、互いの転がり接触成分が多くてすべり接触成分が極めて少なく、するとその結果、各第1のピン3の各端面17が上記対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに対してほとんど回転せずに接触することとなり、摩擦損失を低減してより高い伝動効率を確保することができる。
さらに、対をなす第1および第2のピン3,4の互いの接触部Tの軌跡が、インボリュート形状に近似する形状を描くようにされていることにより、各第1のピン3が各プーリ60,70に順次噛み込まれる際に、チェーン1に弦振動的な運動が生じることを抑制できる。その結果、チェーン1の駆動時の騒音をより低減することができる。
このようにして、静粛性および伝動効率に優れた無段変速機100を実現することができる。
なお、上記実施の形態において、第1のピン3の変化率減少部分25を、当該第1のピン3の変化率増大部分26よりもチェーン内周側に配置してもよい。また、第1のピン3の前部12を、変化率減少部分25のみで形成してもよい。
また、第1のピン3に代えて、図9(A)に示す前部12Aを含む第1のピン3Aを用いてもよい。この場合、前部12Aは、前部12と同様に、上記式(1),(2)を満たす断面形状を有しているが、定数ζ=2.5とされている点が異なっている。
さらに、第1のピン3に代えて、図9(B)に示す前部12Bを含む第1のピン3Bを用いてもよい。この場合、前部12Bは、前部12と同様に、上記式(1),(2)を満たす断面形状を有しているが、定数ζ=2.0とされている点が異なっている。
また、第1のピン3に代えて、図9(C)に示す前部12Cを含む第1のピン3Cを用いてもよい。この場合、前部12Cは、前部12と同様に、上記式(1),(2)を満たす断面形状を有しているが、定数ζ=1.5とされている点が異なっている。
図8および図9(A)〜図9(C)に示すように、各変化率減少部分25,25A,25B,25Cにおける、屈曲角φの増大に応じた接触部Tのy方向への変位量の変化率(減少率)は、定数ζの値が大きくなるほど、より大きくなっている。したがって、チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2同士が屈曲する際に、対応する第1のピンが対をなす第2のピン4に対して加速することを抑制する効果は、定数ζの値を大きくするほど顕著となる。
図10は、本発明のさらに別の実施の形態の要部の一部断面図である。なお、本実施の形態では、図1〜図8に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については、図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図10を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、各第1のピンが各プーリに対して順次に係合するときの係合周期をランダム化するためのランダム化手段として、接触部の転がり摺動接触の軌跡の相異なる複数種類の第1のピンが設けられている点にある。
具体的には、複数種類の第1のピンとして、第1のピン3,3Dが設けられている。
第1のピン3Dの前部12Dの断面形状は、第1のピン3の前部12の断面形状と相異なる形状にされている。例えば、前部12Dの断面形状のうち、チェーンの直線領域における接触部TD1よりもチェーン外周側に位置する部分は、上記式(1)、(2)を満たす形状に形成されている。この曲線の基礎円KDの半径RbDは、第1のピン3の前部12の断面の曲線の基礎円Kの半径Rbよりも、小さくされている(RbD<Rb)。
上記の構成により、第1のピン3を基準とした当該第1のピン3の接触部Tの転がり摺動接触の軌跡と、第1のピン3Dを基準とした当該第1のピン3Dの接触部TDの転がり摺動接触の軌跡とは、相異なったものとなっている。
第1のピン3と第1のピン3Dとは、チェーン進行方向Xにランダムに配列されている。なお、この場合の「ランダムに配列」とは、第1のピン3および第1のピン3Dの少なくとも一方が、チェーン進行方向Xの少なくとも一部に不規則に配置されていることを意味するものである。
本実施の形態によれば、各第1のピン3,3Dが各プーリに順次に係合するときの係合音の発生周期をランダムにして、当該係合音の周波数を広範囲に分布でき、駆動時の騒音をさらに低減することができる。
図11は、本発明のさらに別の実施の形態の要部の一部断面図である。なお、本実施の形態では、図1〜図8に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については、図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図11を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、各第1のピンが各プーリに対して順次に係合するときの係合周期をランダム化するためのランダム化手段として、連結ピッチの相異なる複数種類のリンクを設けている点にある。
具体的には、複数種類のリンクとして、連結ピッチの相対的に長いリンクとしてのリンク2と、連結ピッチの相対的に短いリンクとしてのリンク2Eとが設けられている。
リンク2Eは、その柱部8Eのチェーン進行方向Xの厚みが、リンク2の柱部8のチェーン進行方向Xの厚みよりも薄くされている。これにより、リンク2Eの連結ピッチPEは、リンク2の連結ピッチPよりも短く(PE<P)されている。
リンク2とリンク2E(リンク2を含むリンク列とリンク2Eを含むリンク列)とは、チェーン進行方向Xにランダムに配列されている。
なお、この場合の「ランダムに配列」とは、リンク2およびリンク2Eの少なくとも一方が、チェーン進行方向Xの少なくとも一部に不規則に配置されていることを意味するものである。
図12は、本発明のさらに別の実施の形態の要部の側面図である。なお、本実施の形態では、図1〜図8に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については、図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図12を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、各第1のピンが各プーリに対して順次に係合するときの係合周期をランダム化するためのランダム化手段として、チェーン幅方向Wからみたときの、直線領域での接触部と接触中心点との相対位置が相異なる複数種類の第1のピンを設けている点にある。
具体的には、複数種類の第1のピンとして、第1のピン3,3Fが設けられている。
前述したように、チェーン幅方向Wからみたときの、チェーンの直線領域の第1のピン3は、その接触部T1とその接触中心点Cとの相対位置が、チェーン進行方向Xに関してΔx1だけ離隔していると共に、直交方向Vに関してΔy1だけ離隔している。
一方、チェーン幅方向Wからみたときの、チェーンの直線領域の第1のピン3Fは、その接触部TF1とその接触中心点CFとの相対位置が、チェーン進行方向Xに関してΔx2だけ離隔していると共に、直交方向Vに関してΔy2だけ離隔している。
すなわち、チェーン幅方向Wからみたチェーンの直線領域において、第1のピン3の接触部T1に対する接触中心点Cの相対位置と、第1のピン3Fの接触部TF1に対する接触中心点CFの相対位置とは、チェーン進行方向Xおよび直交方向Vの少なくとも一方(本実施の形態では、双方)において、相違している。
第1のピン3と第1のピン3Fとは、チェーン進行方向Xにランダムに配列されている。なお、この場合の「ランダムに配列」とは、第1のピン3および第1のピン3Fの少なくとも一方が、チェーン進行方向Xの少なくとも一部に不規則に配置されていることを意味するものである。
図13は、本発明のさらに別の実施の形態を説明するための図であり、図13(A)および図13(B)はそれぞれ、第1のピンをチェーン進行方向Xからみた断面図である。
なお、本実施の形態では、図1〜図8に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については、図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図13(A)および図13(B)を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、各第1のピンが各プーリに対して順次に係合するときの係合周期をランダム化するためのランダム化手段として、一対の端面の接触中心点間の距離の相異なる複数種類の第1のピンを設けている点にある。
具体的には、複数種類の第1のピンとして、第1のピン3,3Gが設けられている。チェーン幅方向Wにおける、第1のピン3Gの一対の端面17の接触中心点C間の距離NGは、第1のピン3の一対の端面17の接触中心点C間の距離Nよりも短く(NG<N)されている。
第1のピン3と第1のピン3Gとは、チェーン進行方向Xにランダムに配列されている。なお、この場合の「ランダムに配列」とは、第1のピン3および第1のピン3Gの少なくとも一方が、チェーン進行方向Xの少なくとも一部に不規則に配置されていることを意味するものである。
図14は、本発明のさらに別の実施の形態の要部の側面図である。なお、本実施の形態では、図1〜図8に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については、図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図14を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、各第1のピンが各プーリに対して順次に係合するときの係合周期をランダム化するためのランダム化手段として、チェーン直線領域における迎え角(傾き)の相異なる複数種類の第1のピンが設けられている点にある。
具体的には、複数種類の第1のピンとして、迎え角の相対的に小さな小迎え角ピンとしての第1のピン3、および迎え角の相対的に大きな大迎え角ピンとしての第1のピン3Hが設けられている。
第1のピン3の迎え角Eと第1のピン3Hの迎え角EHとは、互いに異なっており、第1のピン3の迎え角Eは、第1のピン3Hの迎え角EHよりも小さく(E<EH)されている。
また、第1のピン3および第1のピン3Hは、チェーン進行方向Xにランダムに配列されている。この場合、「ランダムに配列」とは、第1のピン3および第1のピン3Hの少なくとも一方が、チェーン進行方向Xの少なくとも一部に不規則に配置されていることを意味するものである。
図15は、本発明のさらに別の実施の形態を説明するための図であり、図15(A)および図15(B)はそれぞれ、第1のピンをチェーン進行方向Xからみた側面図である。なお、本実施の形態では、図1〜図8に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については、図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図15(A)および図15(B)を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、各第1のピンが各プーリに対して順次に係合するときの係合周期をランダム化するためのランダム化手段として、剛性(弾性率)の相異なる複数種類の第1のピンが設けられている点にある。
具体的には、第1のピンとして、剛性の相対的に高い高剛性ピンとしての第1のピン3、および剛性の相対的に低い低剛性ピンとしての第1のピン3Jが設けられている。
第1のピン3は、例えば、前述したように、JIS規格SUJ2(高炭素クロム軸受用鋼)によって形成されており、第1のピン3Jは、例えば、SUS440C(マルテンサイト系ステンレス)によって形成されている。
第1のピン3と第1のピン3Jとは、チェーン進行方向Xにランダムに配列されている。なお、この場合の「ランダムに配列」とは、第1のピン3および第1のピン3Jの少なくとも一方が、チェーン進行方向Xの少なくとも一部に不規則に配置されていることを意味するものである。
上記の構成により、チェーン1に張力が生じたときの、第1のピン3と第1のピン3Jの撓み量が異なったものとなり、その結果、各第1のピン3,3Jが順次に各プーリに噛み込まれるときの周期がランダムなものになる。
図16は、本発明のさらに別の実施の形態の要部の一部断面図である。なお、本実施の形態では、図1〜図8に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については、図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図16を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、1つの第1のピン3によって、チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2K同士が互いに相対回転可能に(屈曲可能に)連結されている点にある。具体的には、各リンク2Kの前貫通孔9Kに、対応する第1のピン3が相対移動可能に遊嵌され、各リンク2Kの後貫通孔10Kに、対応する第1のピン3が相対移動を規制されるように圧入嵌合されている。
前貫通孔9Kの周縁部30のチェーン進行方向Xに関する前部31(対向部)は、直交方向Vに延びる断面形状を有している。この前部31は、前貫通孔9Kに遊嵌された第1のピン3の前部12と対向しており、接触部TKで転がり摺動接触している。これにより、リンク2Kと当該リンク2Kに遊嵌された第1のピン3とは、互いに転がり摺動接触するようになっている。
本実施の形態によれば、第1のピン3間の連結ピッチをより短くして各プーリに一時に噛み込まれる第1のピン3の数をより多くできる。これにより、第1のピン3の1本あたりの負荷を低減して各プーリとの衝突力を低減でき、騒音をより低減することができる。
以上、本発明の実施の形態について幾つか説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。
例えば、図10に示す実施の形態において、変化率減少部分を含まない第1のピンを含んでいてもよい。このような第1のピンとして、前部の断面形状がインボリュート曲線を含む、従来の第1のピンを例示することができる。
また、接触部の転がり摺動接触の軌跡の相異なる3種類以上の第1のピンを設けてもよい。
さらに、図11に示す実施の形態において、連結ピッチの相異なる3種類以上のリンクを設けてもよい。
また、図12に示す実施の形態において、チェーンの直線領域をチェーン幅方向Wからみたときの接触部と接触中心点との相対位置が、直交方向Vに関してのみ相異なる複数種類の第1のピンを含んでいてもよい。同様に、チェーンの直線領域をチェーン幅方向Wからみたときの接触部と接触中心点との相対位置が、チェーン進行方向Xに沿う方向に関してのみ相異なる複数種類の第1のピンを含んでいてもよい。
さらに、チェーンの直線領域をチェーン幅方向Wからみたときの、接触部と接触中心点との相対位置が相異なる3種類以上の第1のピンを設けてもよい。
また、図13に示す実施の形態において、一対の端面の接触中心点間の距離の相異なる3種類以上の第1のピンを設けてもよい。
さらに、図14に示す実施の形態において、迎え角の相異なる3種類以上の第1のピンを設けてもよい。
また、図15に示す実施の形態において、剛性の相異なる3種類以上の第1のピンを設けてもよい。
さらに、図9(A)に示す実施の形態、図9(B)に示す実施の形態、および図9(C)に示す実施の形態のそれぞれにおいて、上記したランダム手段の何れか一つをさらに設けてもよい。
また、図1〜図8に示す実施の形態、図9(A)に示す実施の形態、図9(B)に示す実施の形態、図9(C)に示す実施の形態、図10に示す実施の形態、図11に示す実施の形態、図12に示す実施の形態、図13に示す実施の形態、図14に示す実施の形態、および図15に示す実施の形態のそれぞれにおいて、上記したランダム手段を2種類以上組み合わせて用いてもよい。
さらに、第1のピンは、各リンクの後貫通孔に相対移動可能に遊嵌されていてもよい。また、第2のピン4は、各リンクの前貫通孔に相対移動可能に遊嵌されていてもよい。さらに、第2のピン4は、各プーリ60,70に係合するようにされていてもよい。
また、図16に示す実施の形態において、第1のピン3は、各リンク2Kの後貫通孔10Kに相対移動可能に遊嵌されていてもよい。
さらに、上記したランダム手段と同様のランダム化手段の何れか1つを設けてもよいし、上記したランダム手段と同様のランダム化手段の2種類以上を設けてもよい。
また、上記各実施の形態において、チェーン幅方向Wからみたときに、第1のピンの後部と当該第1のピンの接触領域の長軸とが平行でなくてもよい。
さらに、第1のピンの長手方向の一対の端部のそれぞれの近傍に、当該第1のピンの端面と同様の動力伝達部を有する部材を配置し、第1のピンと当該動力伝達面を有する部材とを含む動力伝達ブロックを設け、これを動力伝達部材としてもよい。
また、リンクの前貫通孔と後貫通孔の配置とを互いに入れ換えてもよい。さらに、リンクの前貫通孔と後貫通孔との間の柱部に連通溝(スリット)を設けてもよい。この場合、リンクの弾性変形量(可撓性)を増すことができ、リンクに生じる応力をより低減することができる。
また、ドライブプーリ60およびドリブンプーリ70の双方の溝幅が変動する態様に限定されるものではなく、何れか一方の溝幅のみが変動し、他方が変動しない固定幅にした態様であっても良い。さらに、上記では溝幅が連続的(無段階)に変動する態様について説明したが、段階的に変動したり、固定式(無変速)である等の他の動力伝達装置に適用しても良い。
本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機の要部構成を模式的に示す斜視図である。 図1のドライブプーリ(ドリブンプーリ)およびチェーンの部分的な拡大断面図である。 無段変速機の模式的な断面図であり、(A)はドライブプーリの有効半径が最小とされると共にドリブンプーリの有効半径が最大とされた状態を示しており、(B)はドライブプーリの有効半径が最大とされると共にドリブンプーリの有効半径が最小とされた状態を示している。 チェーンの要部の断面図である。 図4のII−II線に沿う断面図であり、チェーンの直線領域を示している。 チェーンの屈曲領域の側面図であり、有効半径が最小値であるときに対応する屈曲領域を示している。 チェーンの屈曲領域の側面図であり、有効半径が最大値であるときに対応する屈曲領域を示している。 第1のピンの前部のうち、チェーンの直線領域での接触部よりチェーン外周側の部分の断面を投影平面上に投影した図である。 (A)は、本発明の別の実施の形態の第1のピンの前部の要部の断面形状を投影平面上に投影した図である。(B)は、本発明のさらに別の実施の形態の第1のピンの前部の要部の断面形状を投影平面上に投影した図である。(C)は、本発明のさらに別の実施の形態の第1のピンの前部の要部の断面形状を投影平面上に投影した図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部の一部断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部の一部断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部の側面図である。 本発明のさらに別の実施の形態を説明するための図であり、(A)および(B)はそれぞれ、第1のピンをチェーン進行方向からみた断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部の側面図である。 本発明のさらに別の実施の形態を説明するための図であり、(A)および(B)はそれぞれ、第1のピンをチェーン進行方向からみた側面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部の一部断面図である。
符号の説明
1…チェーン(動力伝達チェーン)、3,3A,3B,3C,3D,3F,3G,3H,3J…第1のピン(複数の動力伝達部材、所定の動力伝達部材)、12,12A,12B,12C,12D…前部(対向部)、17,17F,17H…端面(動力伝達部)、25,25A,25B,25C…変化率減少部分、26,26A,26B,26C…変化率増大部分、J…投影平面、T,TD,TF,TK…接触部、φ…屈曲角

Claims (5)

  1. 複数のリンクと、これらのリンクを互いに屈曲可能に連結する複数の動力伝達部材とを備える動力伝達チェーンにおいて、
    複数の動力伝達部材は所定の動力伝達部材を含み、
    所定の動力伝達部材は、リンクまたはリンクとの間に介在する部材に対向する対向部を有し、
    上記対向部は、上記リンクまたはリンクとの間に介在する部材とリンク間の屈曲に伴って変位する接触部で転がり摺動接触し、
    上記対向部には、リンク間の屈曲角の増大に応じて上記接触部の変位量の変化率が減少する変化率減少部分が設けられることを特徴とする動力伝達チェーン。
  2. 請求項1において、上記対向部には、リンク間の屈曲角の増大に応じて上記接触部の変位量の変化率が増大する変化率増大部分が設けられ、
    変化率増大部分は、上記屈曲角が相対的に小さいときに接触部を形成し、変化率減少部分は、屈曲角が相対的に大きいときに接触部を形成することを特徴とする動力伝達チェーン。
  3. 請求項1または2において、上記所定の動力伝達部材をチェーン幅方向と直交する投影平面に投影し、チェーン進行方向に沿う方向をx方向とするとともに、チェーン進行方向およびチェーン幅方向の双方に直交する方向に沿う方向をy方向としたときの、投影平面内における接触部の投影点の軌跡は、直線領域での接触部の投影点を原点として下記式で示されることを特徴とする動力伝達チェーン。
    x=−(Rb−ζφ)sinφ+(Rb−ζφ)φcosφ
    y= (Rb−ζφ)cosφ+(Rb−ζφ)φsinφ−(Rb−ζφ)
    ただし、Rb:接触部の投影点の軌跡の基礎円半径(mm)、φ:動力伝達チェーンの屈曲角(rad)、ζ:所定の定数
  4. 請求項1,2または3において、上記複数の動力伝達部材はそれぞれ長尺に形成されて一対の端部のそれぞれにプーリ係合用の動力伝達部を含み、
    上記各動力伝達部材がプーリに対して順次に係合するときの係合周期をランダム化するためのランダム化手段をさらに備えることを特徴とする動力伝達チェーン。
  5. 相対向する一対の円錐面状のシーブ面をそれぞれ有する第1および第2のプーリと、これらのプーリ間に巻き掛けられ、シーブ面に係合して動力を伝達する請求項1,2,3または4記載の動力伝達チェーンとを備えることを特徴とする動力伝達装置。
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