JP2006213312A - 車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビーム - Google Patents

車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビーム Download PDF

Info

Publication number
JP2006213312A
JP2006213312A JP2005366362A JP2005366362A JP2006213312A JP 2006213312 A JP2006213312 A JP 2006213312A JP 2005366362 A JP2005366362 A JP 2005366362A JP 2005366362 A JP2005366362 A JP 2005366362A JP 2006213312 A JP2006213312 A JP 2006213312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
vehicle
tubular member
energy absorbing
guard beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005366362A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5106775B2 (ja
Inventor
Tsutomu Nishida
勉 西田
Kyosuke Yasumi
恭介 八角
Kiminori Kimura
仁教 木村
Shoichi Arimura
昇一 有村
Fumiko Takano
文子 高野
Katsuhiro Usui
勝宏 臼井
Akihiko Kitano
彰彦 北野
Masaaki Yamazaki
真明 山崎
Ichiro Takeda
一朗 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, Toray Industries Inc filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005366362A priority Critical patent/JP5106775B2/ja
Publication of JP2006213312A publication Critical patent/JP2006213312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5106775B2 publication Critical patent/JP5106775B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】エネルギ吸収特性に優れ、しかも軽量化及び小型化を図ることが可能な車輌用エネルギ吸収部材を提供する。
【解決手段】外部から車輌に印加された荷重のエネルギを吸収するための車輌用エネルギ吸収部材10aは、アルミニウム等の金属製の管状部材11と、CFRP等の繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備え、シート状部材12は、管状部材11の車内側の外周面11aに接着層13を介して貼り付けてあり、管状部材11の両端部にはブラケット14がそれぞれ取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部から車輌に印加された荷重のエネルギを吸収するための車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビームに関する。
自動車等の車輌のドア構造体には、ドアアウタパネルとドアインナパネルとの間に、自動車側方から印加された荷重のエネルギを吸収するためのドアガードビームが従来から設けられている(例えば、特許文献1〜6参照)。
このようなドアガードビームは、一般的に鋼材で構成されているため、エネルギ吸収特性に優れているが、重量が嵩むために軽量化に限界がある。そのため、近年では、軽量化の観点からドアガードビームを構成する金属材料としてアルミニウム合金が注目されている。
しかしながら、アルミニウム合金でドアガードビームを構成した場合に、鋼材と同様のエネルギ吸収特性を付与しようとすると、板厚が増したりサイズが大きくなる等のドアのレイアウト設計上の制限が新たに生じるという問題がある。
特開平5−38992号公報 特開平8−216684号公報 特開平10―58973号公報 実開平5−49434号公報 実開平5−54026号公報 実開平5−58428号公報
本発明は、エネルギ吸収特性に優れ、しかも軽量化及び小型化を図ることが可能な車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビームを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、外部から車輌に印加された荷重のエネルギを吸収するための車輌用エネルギ吸収部材であって、金属製の管状部材と、繊維強化複合材料から構成されるシート状部材と、前記車輌用エネルギ吸収部材を車輌に取り付けるための取付部と、を備え、前記シート状部材は、前記管状部材の車内側の外周面に貼り付けてある車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビームが提供される。
本発明では、金属製の管状部材の車内側の外周面に、繊維強化複合材料から成るシート状部材を貼り付けて車輌用エネルギ吸収部材及びドアガードビームを構成する。これにより、管状部材を軽量な金属材料で構成した場合であっても、荷重印加時にシート状部材が破断せずに反力を保持してエネルギを吸収することができるので、車輌用エネルギ吸収部材及びドアガードビームに適切なエネルギ吸収特性を付与しながら、軽量化及び小型化を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1(A)は本発明の第1実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図、図1(B)は図1(A)のIB-IB線に沿った断面図、図2は本発明の第1実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図、図3は本発明の第1実施形態に係るドアガードビームのドアインナパネルへの取付方法を示す斜視図、図4(A)及び図4(B)は本発明の第1実施形態に係るドアガードビームに荷重を印加した場合に生じる変形を説明するための斜視図であり、図4(A)は荷重印加前の状態を示す図、図4(B)は変形後の状態を示す図、図4(C)及び図4(D)は従来のドアガードビームに荷重を印加した場合に生じる変形を説明するための斜視図であり、図4(C)は荷重印加前の状態を示す図、図4(D)は変形後の状態を示す図、図5は本発明の第1実施形態に係るドアガードビームのエネルギ吸収特性を示すグラフである。
本発明の第1実施形態に係るドアガードビーム10aは、図1(A)及び図1(B)に示すように、管状部材11と、シート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側の外周面11aに接着層13を介して貼り付けてあり、管状部材11の両端部には金属製のブラケット14(取付部)がそれぞれ取り付けられている。
このドアガードビーム10aの管状部材11は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等の軽量な金属材料の押出部材から構成されている。
このドアガードビーム10aのシート状部材12は、マトリクス(母材)としての合成樹脂材料と、強化繊維(強化材)と、から成る繊維強化複合材料(FRP:Fiber Reinforced Plastic)から構成されている。
このシート状部材12を構成する繊維強化複合材料に含有されている強化繊維の繊維体積含有率は40[%]以下となっている。これにより、繊維強化複合材料が適度に柔らかくなり、荷重印加時のガードビーム10aの破断を防止することができる。これに対し、強化繊維の繊維体積含有率が40[%]を超えると、強化繊維の断裂を伴う破壊が発生し易くなるため、エネルギ吸収特性が悪化する。
この繊維強化複合材料のマトリクスとしては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂材料や、例えば、ナイロン、ポリカーボネート、及び、熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性樹脂材料等を挙げることができる。
また、この繊維強化複合材料の強化繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、及び、ポリエステル繊維等を挙げることができる。これらの中でも高剛性であるという観点から炭素繊維を強化材として用いたCFRPが特に好ましい。
管状部材11とシート状部材12とを接着している接着層13を構成する接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂系やフェノール樹脂系等の接着剤を挙げることができる。また、ブラケット14は溶接により管状部材11の両端部に取り付けられている。
このドアガードビーム10aを用いて自動車のドア構造体1を構成する場合には、図2及び図3に示すように、先ず、シート状部材12が管状部材11に対して車内側に位置するような姿勢で、ブラケット14を接合部16でドアインナパネル3にスポット溶接等により接合してドアガードビーム10aをドアインナパネル3に固定する。次いで、このドアインナパネル3をドアアウタパネル2に重ね合わせた後に、ドアアウタパネル2の外周縁部をヘミング加工すると共にスポット溶接して、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とを固定することによりドア構造体1が構成される。
以上のように、本実施形態では、管状部材11を構成する材料としてアルミニウム等の軽量な金属材料を用いているので、ドアガードビーム10aの軽量化及び小型化を図ることができる。
また、ドアガードビーム10aに対して車外側から荷重が印加された場合には、ドアガードビーム10aの車外側に圧縮力が作用するのに対して、車内側に引張力が作用するが、本実施形態では、図4(A)及び図4(B)に示すように、引張に強いシート状部材11が車内側に位置しているので、引張力に対してドアガードビーム10aが破断せずに、図5に示すように強い反力を保持することができる。
これに対し、アルミニウム製の管状部材11のみで構成した従来のドアガードビーム10’の場合には、図4(C)及び図4(D)に示すように、管状部材11自体に引張力が作用するので、ドアガードビーム10’に破断が発生し、図5に示すように強い反力を保持することができない。
従って、管状部材11をアルミニウム等の軽量な金属材料から構成し、当該管状部材11の車内側外周面11aにFRP製のシート状部材12を貼り付けてドアガードビーム10aを構成することにより、適切なエネルギ吸収特性を付与しながら、軽量化及び小型化を図ることが可能となる。
[第2実施形態]
図6(A)は本発明の第2実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図、図6(B)は図6(A)のVIB-VIB線に沿った断面図、図7は本発明の第2実施形態に係るドアガードビームの他の例を示す斜視図、図8は本発明の第2実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図、図9(A)及び図9(B)は本発明の第2実施形態に係るドアガードビームに荷重を印加した場合に生じる変形を説明するための斜視図であり、図9(A)は荷重印加前の状態を示す図、図9(B)は変形後の状態を示す図である。
本発明の第2実施形態に係るドアガードビーム10bは、第1実施形態と同様に、図6(A)及び図6(B)に示すように、アルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aに接着層13を介して貼り付けてあり、管状部材11の両端部にはブラケット14がそれぞれ取り付けられている。
さらに、本実施形態では、同図に示すように、管状部材11の車外側外周面11bを横断するような形状の5個のノッチ11eが、当該車外側外周面11bにその長手方向に沿って実質的に等間隔に形成されている。
なお、図7に示すように、管状部材11の車外側外周面11bにおいて、当該車外側外周面11bの上辺に沿って5個の上側ノッチ11fを実質的に等間隔に形成すると共に、当該車外側外周面11bの下辺に沿って5個の下側ノッチ11gを、上側ノッチ11fと実質的に同一ピッチで形成しても良い。なお、ノッチ11e〜11gの数は、本実施形態で説明した数に特に限定されず、本発明では任意に設定することができる。
このドアガードビーム10bを用いて自動車のドア構造体1を構成する場合には、第1実施形態と同様に、図8に示すように、先ず、シート状部材12が管状部材11に対して車内側に位置するような姿勢で、ブラケット14をドアインナパネル3にスポット溶接等により接合してドアガードビーム10bをドアインナパネル3に固定する。次いで、このドアインナパネル3をドアアウタパネル2に重ね合わせた後に、ドアアウタパネル2の外周をヘミング加工すると共にスポット溶接して、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とを固定することによりドア構造体1が構成される。
以上のような本実施形態に係るドアガードビーム10aは、管状部材11を構成する材料としてアルミニウム等の軽量な金属材料を用いているので、ドアガードビーム10aの軽量化及び小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、図9(A)及び図9(B)に示すように、ドアガードビーム10bに対して車外側から荷重が印加された場合に、引張に強いシート状部材12が車内側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10bが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、管状部材11の車外側外周面11bに実質的に等間隔でノッチ11e〜11gが形成されているので、このノッチ11e〜11gにより管状部材11が多点で折れ易くなり、シート状部材12への荷重が分散し、エネルギ吸収特性を向上させることができる。
[第3実施形態]
図10(A)は本発明の第3実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図、図10(B)は図10(A)のXB-XB線に沿った断面図、図11は図10(A)に示すドアガードビームの折り畳み部を示す拡大斜視図、図12は本発明の第3実施形態に係るドアガードビームの折り畳み部の他の例を示す拡大斜視図、図13は本発明の第3実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図、図14は本発明の第3実施形態に係るドアガードビームのドアインナパネルへの取付方法を示す斜視図である。
本発明の第3実施形態に係るドアガードビーム10cは、図10(A)及び図10(B)に示すように、第1実施形態と同様のアルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、同じく第1実施形態と同様の繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って接着層13を介して貼り付けられている。
さらに、本実施形態では、図11に示すように、管状部材11の車内側外周面11aと車外側外周面11bとの間に位置する上側外周面11c及び下側外周面11dの両端部を、管状部材11の内孔側にそれぞれ折りたたむことにより、管状部材11の両端部に折り畳み部15a(取付部)が形成されている。本実施形態においては、この折り畳み部15aが、第1及び第2実施形態におけるブラケット14の代わりとなる。
なお、図12に示すように、管状部材11の上側外周面11c及び下側外周面11dの両端部を、管状部材11の外側にそれぞれ折りたたむことにより、管状部材11の両端部に折り畳み部15bを形成しても良い。
このドアガードビーム10cを用いて自動車のドア構造体1を構成する場合には、図13及び図14に示すように、先ず、シート状部材12が管状部材11に対して車内側に位置するような姿勢で、折り畳み部15a及びドアインナパネル3にそれぞれ形成された貫通孔17、3aにボルト21を貫通させ、当該ボルト21にナット22を締結させて、ドアガードビーム10cをドアインナパネル3に固定する。次いで、このドアインナパネル3をドアアウタパネル2に重ね合わせた後に、ドアアウタパネル2の外周縁部をヘミング加工すると共にスポット溶接して、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とを固定することによりドア構造体1が構成される。
以上のような本実施形態に係るドアガードビーム10cは、管状部材11を構成する材料としてアルミニウム等の軽量な金属材料を用いているので、ドアガードビーム10cの軽量化及び小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、ドアガードビーム10cに対して車外側から荷重が印加された場合に、引張に強いシート状部材12が車内側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10cが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、管状部材11の両端部を折りたたんで当該管状部材11自体により取付部を形成しているので、ブラケットを設けずに、ドアガードビーム10cをドアインナパネル3に直接取り付けることが可能となる。さらに、これに伴って、シート状部材12を、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って貼り付けることができ、特に、ドアインナパネル3への取付部での破断を防止することが可能となる。
[第4実施形態]
図15(A)は本発明の第4実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図、図15(B)は図15(A)のXVB-XVB線に沿った断面図、図16は本発明の第4実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図である。
本発明の第4実施形態に係るドアガードビーム10dは、図15(A)及び図15(B)に示すように、第1実施形態と同様のアルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、同じく第1実施形態と同様の繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って接着層13を介して貼り付けられている。
さらに、本実施形態では、第2実施形態と同様に、管状部材11の車外側外周面11bを横断するような形状の5個のノッチ11eが、当該車外側外周面11bにその長手方向に沿って実質的に等間隔に形成されている。なお、第2実施形態において説明したように、管状部材11の車外側外周面11bにおいて、ノッチ11eの代わりに、上側ノッチ11f及び下側ノッチ11gを形成しても良い。
また、本実施形態では、第3実施形態と同様に、管状部材11の上側外周面11cと下側外周面11dの両端部を、管状部材11の内孔側にそれぞれ折りたたむことにより、管状部材11の両端部に折り畳み部15aが形成されている。なお、第3実施形態において説明したように、管状部材11の両端部に、当該管状部材11の上側外周面11c及び下側外周面11dを外側にそれぞれ折りたたんだ折り畳み部15bを形成しても良い。
このドアガードビーム10dを用いて自動車のドア構造体1を構成する場合には、図16に示すように、先ず、シート状部材12が管状部材11に対して車内側に位置するような姿勢で、折り畳み部15aをドアインナパネル3にボルト締結することにより、ドアガードビーム10dをドアインナパネル4に固定する。次いで、このドアインナパネル3をドアアウタパネル2に重ね合わせた後に、ドアアウタパネル2の外周縁部をヘミング加工すると共にスポット溶接して、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とを固定することによりドア構造体1が構成される。
以上のような本実施形態に係るドアガードビーム10dでは、管状部材11を構成する材料としてアルミニウム等の軽量な金属材料を用いているので、ドアガードビーム10dの軽量化及び小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、ドアガードビーム10dに対して車外側から荷重が印加された場合に、引張に強いシート状部材12が車内側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10dが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、管状部材11の車外側外周面11bに実質的に等間隔でノッチ11e〜11gが形成されているので、このノッチ11e〜11gにより管状部材11が多点で折れ易くなり、シート状部材12への荷重が分散し、エネルギ吸収特性を向上させることができる。
また、本実施形態では、管状部材11の両端部を折りたたんで当該管状部材11自体により取付部を形成しているので、ブラケットを設けずに、ドアガードビーム10dをドアインナパネル3に直接取り付けることが可能となる。さらに、これに伴って、シート状部材12を、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って貼り付けることができ、特に、ドアインナパネル3への取付部での破断を防止することが可能となる。
[第5実施形態]
図17(A)は本発明の第5実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図、図17(B)は図17(A)のXVIIB-XVIIB線に沿った断面図、図18は本発明の第5実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図である。
本発明の第5実施形態に係るドアガードビーム10eは、図17(A)及び図17(B)に示すように、管状部材11と、シート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側の外周面11aの全面に亘って接着層13を介して貼り付けられている。
このドアガードビーム10eの管状部材11は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等の軽量な金属材料の押出部材から構成されている。
このドアガードビーム10eのシート状部材12は、マトリクス(母材)としての合成樹脂材料と、強化繊維(強化材)と、から成る繊維強化複合材料(FRP:Fiber Reinforced Plastic)から構成されている。
この繊維強化複合材料のマトリクスとしては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂材料や、例えば、ナイロン、ポリカーボネート、熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性樹脂材料等を挙げることができる。
また、この強化繊維複合材料の強化繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、ポリエステル繊維等を挙げることができる。これらの中でもアラミド繊維やガラス繊維を用いることが好ましく、これにより、強化材自体が高伸度となるのでシート状部材12の破断伸度が向上し、シート状部材12を破断し難くなり、ドアガードビーム10eのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
なお、強化繊維として、炭素繊維にアラミド繊維やガラス繊維を加えても良い。この場合、炭素繊維が破断した後でも高伸度なアラミド繊維やガラス繊維が繊維強化複合材料を保持するので、シート状部材12の破壊伸度を向上させることができる。
シート状部材12を構成する繊維強化複合材料は、上記の強化繊維が実質的に一方向に配向されたユニダイレクション材(以下、単にUD材と称する。)から構成されており、1[mm]以下の厚さ、200[GPa]以上の長手方向に沿ったヤング率、好ましくは、0.5[mm]以下の厚さ、240[GPa]以上の長手方向に沿ってヤング率を有している。
シート状部材12の薄肉化により当該シート状部材12内に印加される剪断力を減ずると共に、薄肉化に伴って減少する当該シート状部材12の引張耐荷重を、高弾性なユニダイレクション材でシート状部材12を構成することにより確保することができる。これにより、ドアガードビーム10eに対して車外側から荷重が印加された際に、シート状部材12が層間剥離し難くなるので、ドアガードビーム10eのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
また、このシート状部材12を構成する繊維強化複合材料は、5〜200[%]の伸度を有しており、好ましくは5〜50[%]の伸度を有している。シート状部材12を高伸度とすることにより、ドアガードビーム10eに対して車外側から荷重が印加された際に、シート状部材12が層間剥離し難くなるので、ドアガードビーム10eのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
なお、シート状部材12を構成する繊維強化複合材料として、UD材に代えて、強化繊維がドアガードビーム長手方向以外の複数の方向に配向された積層体であっても良い。かかる積層体の場合、せん断変形の余地があり、繊維伸度に支配されることなく高い伸度を発現することができる。また、UD材に代えて、強化繊維が異方向に配向されているクロス材から構成しても良い。クロス材はUD材と比較して層間に凹凸があるので、シート状部材12に層間剥離が発生した場合であっても当該剥離が進展し難い。
管状部材11とシート状部材12とを接着している接着層13を構成する接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂系やフェノール樹脂系等の接着剤を挙げることができる。この接着剤は、5〜200[%]の伸度を有しており、好ましくは10〜100 [%]の伸度を有している。接着剤を高伸度とすることにより、ドアガードビーム10eに対して車外側から荷重が印加された際に、接着層13が脆性破壊し難くなり、ドアガードビーム10eのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
この接着層13は、350[μm]〜1[mm]の厚さを有している。接着層13が肉厚化されていることにより、アルミニウム等から構成される管状部材11の局所的な変形を吸収することができる。
本実施形態では、管状部材11及びシート状部材12の両端部には、角筒状の箱状部材18(挟持手段)が設けられている。この箱状部材18は、管状部材11の車外側外周面11b、上側外周面11c及び下側外周面11d並びにシート状部材12の車内側の主面11aを覆っており、これらの面に接着剤を用いて接合されている。なお、この箱状部材18の断面形状は、管状部材11及びシート状部材12の全周を覆うような形状に限定されず、例えば、管状部材11の車外側外周面11b及び上側外周面11c並びにシート状部材12の車内側主面11aを覆うような略コ字形状であっても良い。
この箱状部材18は、上記のシート状部材12と同様の繊維強化複合材料で構成されている。また、この箱状部材18を管状部材11及びシート状部材12の両端部に接合する接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂系やフェノール樹脂系等の接着剤を挙げることができ、リベットやボルト/ナット等の機械的な締結手段を併用しても良い。なお、箱状部材18とシート状部材12とを一体で成形しても良い。
箱状部材18には、ブラケット14(取付部)がそれぞれ取り付けられている。このブラケット14は、例えば、エポキシ樹脂系やフェノール樹脂系等の接着剤やリベット等の締結手段を用いて箱状部材18に取り付けられている。なお、図17(B)にはブラケット14は図示していない。
このドアガードビーム10eを用いて自動車のドア構造体1を構成する場合には、図18に示すように、先ず、シート状部材12が管状部材11に対して車内側に位置するような姿勢で、ブラケット14をドアインナパネル3にスポット溶接等により接合してドアガードビーム10eをドアインナパネル3に固定する。次いで、このドアインナパネル3をドアアウタパネル2に重ね合わせた後に、ドアアウタパネル2の外周をヘミング加工すると共にスポット溶接して、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とを固定することにより、ドア構造体1が構成される。
以上のような本実施形態に係るドアガードビーム10eでは、管状部材11を構成する材料としてアルミニウム等の軽量な金属材料を用いているので、ドアガードビーム10eの軽量化及び小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、ドアガードビーム10eに対して車外側から荷重が印加された場合に、引張に強いシート状部材12が車内側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10eが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、管状部材11とシート状部材12の両端部を箱状部材18が挟み込んでいるので、ドアガードビーム10eに対して車外側から荷重が印加された際に、ドアガードビーム10eの端部から管状部材11とシート状部材12とが剥離し難くなり、ドアガードビーム10eのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
[第6実施形態]
図19(A)は本発明の第6実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図、図19(B)は図19(A)のXIXB-XIXB線に沿った断面図である。
本発明の第6実施形態に係るドアガードビーム10fは、図19(A)及び図19(B)に示すように、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って接着層13を介して貼り付けてある。なお、図19(A)は、ドアガードビーム10fの車内側の面を上方に向けた状態の斜視図である。
本実施形態では、管状部材11の両端部とシート状部材12の両端部とがリベット23により機械的に接合されている。リベット23による接続位置は、シート状部材12の端部より5[mm]以上離れた位置であり、接続強度は静的な状態で26.3[MPa]以上となっている。
なお、管状部材11とシート状部材12の両端部を接合する締結手段は、リベット23に限定されず、例えばボルト及びナット等の他の機械的接合手段を用いることができる。また、リベット23により、管状部材11及びシート状部材12に加えて、ブラケット14やドアインナパネル3も一体的に接合しても良い。
また、特に図示しないが、リベット23により接合する際に、リベット23とシート状部材12との間にワッシャやフランジ等を介装しても良い。これにより、ドアビームガード10fに対して車外側から荷重が印加された際に、リベット23からシート状部材12に伝達される剪断力が分散されるので、シート状部材12が繊維方向に割れてしまうのを防止することができる。なお、介装されるワッシャやフランジ等をシート状部材12に接着しても良い。
本実施形態では、管状部材11に貼り付けられたシート状部材12の両端部にブラケット14(取付部)が取り付けられており、このブラケット14を介してドアガードビーム10fがドアインナパネル3に溶接により取り付けられる。このブラケット14は、例えば、エポキシ樹脂系やフェノール樹脂系等の接着剤を用いてシート状部材11に接合されている。なお、図19(A)及び図19(B)にはブラケット14を特に図示していない。
なお、本実施形態では、管状部材11とシート状部材12とを接着している接着層13を構成する接着剤として、第5実施形態と同様のものを用いることができるが、その代わりに粘着剤(感圧型接着剤)や粘着接着剤を用いても良い。粘着剤を用いることにより、ドアガードビームの製造過程において、接着剤の硬化時間が廃止されると共に、硬化までに必要な固定治具が不要になる等の接着工程の簡素化を図ることができる。
粘着剤としては、例えばアクリル系粘着剤を挙げることができる。この粘着剤は、10〜1000[%]の伸度を有していることが好ましく、50〜600[%]の伸度を有していることがより好ましい。高伸度な粘着剤を用いることにより、ドアガードビーム10fに対して車外側から荷重が印加された際に、接着層13が脆性破壊し難くなり、ドアガードビーム10fのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
この場合、接着層13は600[μm]〜5[mm]の厚さを有していることが好ましい。接着層13が肉厚化されていることにより、アルミニウム等から構成される管状部材11の局所的な変形を吸収することができる。
本実施形態に係るドアガードビーム10fでは、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の軽量な金属材料で管状部材11を構成しているので軽量化及び小型化を図ることができる。また、引張に強いシート状部材12が車内側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10fが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、管状部材11とシート状部材12の両端部をリベット23により機械的に接合しているので、ドアガードビーム10fに対して車外側から荷重が印加された際に、ドアガードビーム10fの端部から管状部材11とシート状部材12とが剥離し難くなり、ドアガードビーム10fのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
[第7実施形態]
図20は本発明の第7実施形態に係るドアガードビームの端部を示す斜視図、図21は図20のXXI-XXI線に沿った断面図である。
本発明の第7実施形態に係るドアガードビーム10gは、図20及び図21に示すように、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って接着層13を介して貼り付けてある。
本実施形態では、同図に示すように、シート状部材12の端部が管状部材11の端部より延びており、当該シート状部材12の端部が折れ曲がって折曲部12bを形成している。そして、この折曲部12bが、管状部材11の内孔11hに入り込んでおり、当該管状部材11の端部を巻き込んでいる。
本実施形態では、図20及び図21には特に図示しないが、第6実施形態と同様に、管状部材11に貼り付けられたシート状部材12の両端部にブラケット14(取付部)が取り付けられており、このブラケット14を介してドアガードビーム10gがドアインナパネル3に溶接により取り付けられる。
本実施形態に係るドアガードビーム10gでは、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の軽量な金属材料で管状部材11を構成しているので軽量化及び小型化を図ることができる。また、引張に強いシート状部材12が車内側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10gが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、シート状部材12の折曲部12bが管状部材11の内孔11hに入り込んで当該管状部材11の端部を巻き込んでいるので、ドアガードビーム10gに対して車外側から荷重が印加された際に、ドアガードビーム10gの端部から管状部材11とシート状部材12とが剥離し難くなり、ドアガードビーム10gのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
[第8実施形態]
図22は本発明の第8実施形態に係るドアガードビームの端部を示す断面図、図23は図22のXXII-XXII線に沿った断面図である。
本発明の第8実施形態に係るドアガードビーム10hは、図22及び図23に示すように、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って接着層13を介して貼り付けてある。
本実施形態では、同図に示すように、シート状部材12の両端部の端面に端面テーパ部12cが形成されている。この端面テーパ部12cは、図23に示すように、車内側から車外側に向かって広がるように傾斜している。
また、本実施形態では、図22及び図23に示すように、シート状部材12の両側面部に側面テーパ部12dが形成されている。この側面テーパ部12dも、端面テーパ部12cと同様に、車内側から車外側に向かって広がるように傾斜している。
本実施形態では、図22及び図23には特に図示しないが、第6実施形態と同様に、管状部材11に貼り付けられたシート状部材12の両端部にブラケット14(取付部)が取り付けられており、このブラケット14を介してドアガードビーム10hがドアインナパネル3に溶接により取り付けられる。
本実施形態に係るドアガードビーム10hでは、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の軽量な金属材料で管状部材11を構成しているので軽量化及び小型化を図ることができる。また、引張に強いシート状部材12が車外側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10hが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、シート状部材12の両端部の端面がテーパ状に形成されているので、ドアガードビーム10hに対して車外側から荷重が印加された際に、ドアガードビーム10hの端部から管状部材11とシート状部材12とが剥離し難くなり、ドアガードビーム10hのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
また、シート状部材12の側面がテーパ状に形成されているので、管状部材11とシート状部材12との剥離が進展し難くなる。
[第9実施形態]
図24は本発明の第9実施形態に係るドアガードビームを示す正面図である。
本発明の第9実施形態に係るドアガードビーム10iは、図24に示すように、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って接着層13を介して貼り付けてある。
本実施形態では、同図に示すように、シート状部材12の端部12eの幅Weが、当該シート状部材12の中央部12fの幅Wcに対して相対的に広くなっている(We>Wc)。
本実施形態では、図24には特に図示しないが、第6実施形態と同様に、管状部材11に貼り付けられたシート状部材12の両端部にブラケット14(取付部)が取り付けられており、このブラケット14を介してドアガードビーム10iがドアインナパネル3に溶接により取り付けられる。
本実施形態に係るドアガードビーム10iでは、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の軽量な金属材料で管状部材11を構成しているので軽量化及び小型化を図ることができる。また、引張に強いシート状部材12が車外側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10iが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、シート状部材12の中央部12fよりも端部12eの幅を広く、管状部材11とシート状部材12との剥離が開始する部分の面積が大きくなっており、剥離が開始するのに相対的に大きな力が必要となっているので、管状部材11とシート状部材12とが剥離し難くなり、ドアガードビーム10iのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
[第10実施形態]
図25は本発明の第10実施形態に係るドアガードビームを示す側面図である。
本発明の第10実施形態に係るドアガードビーム10jは、図25に示すように、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って接着層13を介して貼り付けてある。
本実施形態では、同図に示すように、シート状部材12の端部12eの厚みTeが、当該シート状部材12の中央部12fの厚みTcに対して相対的に厚くなっている(Te>Tc)。
なお、中央部12fに対して端部12eが相対的に厚いシート状部材12を一体で成形しても良く、端部12eに繊維強化複合材料を追加して積層することにより中央部12fに対して端部12eを相対的に厚くしても良い。
本実施形態では、図25には特に図示しないが、第6実施形態と同様に、管状部材11に貼り付けられたシート状部材12の両端部にブラケット14(取付部)が取り付けられており、このブラケット14を介してドアガードビーム10jがドアインナパネル3に溶接により取り付けられる。
本実施形態に係るドアガードビーム10jでは、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の軽量な金属材料で管状部材11を構成しているので軽量化及び小型化を図ることができる。また、引張に強いシート状部材12が車外側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10jが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、シート状部材12の中央部12fよりも端部12eが厚く、当該端部12eの曲げ剛性が相対的に大きくなっており、剥離が開始するのに相対的に大きな力が必要となっているので、管状部材11とシート状部材12とが剥離し難くなり、ドアガードビーム10jのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
[第11実施形態]
図26は本発明の第11実施形態に係るドアガードビームの端部を示す斜視図である。
本発明の第11実施形態に係るドアガードビーム10kは、図26に示すように、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aの全面に亘って接着層13を介して貼り付けてある。
本実施形態では、同図に示すように、管状部材11に貼り付けられたシート状部材12がその端部近傍で幅方向(長手方向に対して実質的に直行する方向)に沿って切断されて切断部12gが形成されている。なお、図26には一方の端部しか図示していないが、他方の端部においても切断部12gが形成されている。
本実施形態では、図26には特に図示しないが、第6実施形態と同様に、管状部材11に貼り付けられたシート状部材12の両端部にブラケット14(取付部)が取り付けられており、このブラケット14を介してドアガードビーム10kがドアインナパネル3に溶接により取り付けられる。
本実施形態に係るドアガードビーム10kでは、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の軽量な金属材料11で管状部材11を構成しているので軽量化及び小型化を図ることができる。また、引張に強いシート状部材12が車外側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10kが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、シート状部材12の端部近傍に切断部12eが形成され、シート状部材12の自由端がなくなっているので、ドアガードビーム10kに対して車外側から荷重が印加された際に、ドアガードビーム10kの端部からの管状部材11とシート状部材12との剥離が開始し難く、ドアガードビーム10kのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
[第12実施形態]
図27は本発明の第12実施形態に係るドアガードビームの端部を示す斜視図である。
本発明の第12実施形態に係るドアガードビーム10lは、図27に示すように、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の金属材料から構成される管状部材11と、繊維強化複合材料から構成されるシート状部材12と、を備えており、シート状部材12が、管状部材11の車内側外周面11aに接着層13を介して貼り付けてある。
本実施形態では、同図に示すように、管状部材11の端部が凸状に突出して凸部11iが形成されている。そして、シート状部材12の端面がこの凸部11iの側面に密着するように、シート状部材12が管状部材11に貼り付けられている。なお、図27には一方の端部しか図示していないが、他方に端部においても凸部11iが形成されており、この凸部11iの側面に端面が密着するようにシート状部材12が管状部材11に貼り付けられている。
本実施形態では、図27には特に図示しないが、第6実施形態と同様に、管状部材11に貼り付けられたシート状部材12の両端部にブラケット14(取付部)が取り付けられており、このブラケット14を介してドアガードビーム10lがドアインナパネル3に溶接により取り付けられる。
本実施形態に係るドアガードビーム10lでは、第5実施形態と同様に、アルミニウム等の軽量な金属材料で管状部材11が構成されているので軽量化及び小型化を図ることができる。また、引張に強いシート状部材12が車外側に位置しているので、この引張力に対してドアガードビーム10lが破断せずに強い反力を保持することができる。
さらに、本実施形態では、管状部材11の端部に凸部11iを形成し、シート状部材12の端面を凸部11iの側面に密着させており、シート状部材12の自由端がなくなっているので、ドアガードビーム10lに対して車外側から荷重が印加された際に、ドアガードビーム10lの端部からの管状部材11とシート状部材12との剥離が開始し難く、ドアガードビーム10lのエネルギ吸収量が低下するのを防止することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。例えば、第5〜第12実施形態において管状部材11の車外側外周面11aに、第2実施形態や第4実施形態において説明したノッチを形成しても良い。
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図であり、図1(B)は、図1(A)のIB-IB線に沿った断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係るドアガードビームのドアインナパネルへの取付方法を示す斜視図である。 図4(A)及び図4(B)は、本発明の第1実施形態に係るドアガードビームに荷重を印加した場合に生じる変形を説明するための斜視図であり、図4(C)及び図4(D)は、従来のドアガードビームに荷重を印加した場合に生じる変形を説明するための斜視図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係るドアガードビームのエネルギ吸収特性を示すグラフである。 図6(A)は、本発明の第2実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図であり、図6(B)は、図6(A)のVIB-VIB線に沿った断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係るドアガードビームの他の例を示す斜視図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図である。 図9(A)及び図9(B)は、本発明の第2実施形態に係るドアガードビームに荷重を印加した場合に生じる変形を説明するための斜視図である。 図10(A)は、本発明の第3実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図であり、図10(B)は、図10(A)のXB-XB線に沿った断面図である。 図11は、図10(A)に示すドアガードビームの折り畳み部を示す拡大斜視図である。 図12は、本発明の第3実施形態に係るドアガードビームの折り畳み部の他の例を示す拡大斜視図である。 図13は、本発明の第3実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図である。 図14は、本発明の第3実施形態に係るドアガードビームのドアインナパネルへの取付方法を示す斜視図である。 図15(A)は、本発明の第4実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図であり、図15(B)は、図15(A)のXVB-XVB線に沿った断面図である。 図16は、本発明の第4実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図である。 図17(A)は、本発明の第5実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図であり、図17(B)は、図17(A)のXVIIB-XVIIB線に沿った断面図である。 図18は、本発明の第5実施形態に係るドアガードビームを用いたドア構造体を示す分解斜視図である。 図19(A)は、本発明の第6実施形態に係るドアガードビームを示す斜視図であり、図19(B)は、図19(A)のXIXB-XIXB線に沿った断面図である。 図20は、本発明の第7実施形態に係るドアガードビームの端部を示す斜視図である。 図21は、図20のXXI-XXI線に沿った断面図である。 図22は、本発明の第8実施形態に係るドアガードビームの端部を示す断面図である。 図23は、図22のXXIII-XXIII線に沿った断面図である。 図24は、本発明の第9実施形態に係るドアガードビームを示す正面図である。 図25は、本発明の第10実施形態に係るドアガードビームを示す側面図である。 図26は、本発明の第11実施形態に係るドアガードビームの端部を示す斜視図である。 図27は、本発明の第12実施形態に係るドアガードビームの端部を示す斜視図である。
符号の説明
1…ドア構造体
2…ドアアウタパネル
3…ドアインナパネル
3a…貫通孔
10a〜10l…ドアガードビーム
11…管状部材
11a…車内側外周面
11b…車外側外周面
11c…上側外周面
11d…下側外周面
11e〜11g…ノッチ
11h…内孔
11i…凸部
12…シート状部材
12a…車内側主面
12b…折曲部
12c…端面テーパ部
12d…側面テーパ部
12e…端部
12f…中央部
12g…切断部
13…接着層
14…ブラケット
15a、15b…折り畳み部
16…接合部
17…貫通孔
18…箱状部材
21…ボルト
22…ナット
23…リベット
Wc…中央部の幅
We…端部の幅
Tc…中央部の厚み
Te…端部の厚み

Claims (20)

  1. 外部から車輌に印加された荷重のエネルギを吸収するための車輌用エネルギ吸収部材であって、
    金属製の管状部材と、
    繊維強化複合材料から構成されるシート状部材と、
    前記車輌用エネルギ吸収部材を車輌に取り付けるための取付部と、を備え、
    前記シート状部材は、前記管状部材の車内側の外周面に貼り付けてある車輌用エネルギ吸収部材。
  2. 前記管状部材の車外側の外周面に、複数のノッチが実質的に等間隔に形成されている請求項1記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  3. 前記取付部は、前記管状部材の前記車内側外周面と前記車外側外周面との間に位置する外周面の両端部を、内側又は外側に折りたたむことにより形成されており、
    前記シート状部材は、前記管状部材の車内側外周面の両端に亘って貼り付けてある請求項1又は2記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  4. 前記繊維強化複合材料に含有される繊維の体積含有率は40%以下である請求項1〜3の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  5. 前記繊維強化複合材料は、炭素繊維を強化材として含有している請求項1〜4の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  6. 前記管状部材及び前記シート状部材の両端部を挟み込む挟持手段をさらに備えている請求項1又は2記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  7. 前記管状部材と前記シート状部材とは両端部で締結手段により固定されている請求項1又は2記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  8. 前記シート状部材の端部は、前記管状部材の内孔に入り込んで、当該管状部材の端部を巻き込んでいる請求項1又は2記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  9. 前記シート状部材の端面及び/又は側面がテーパ状に形成されている請求項1又は2記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  10. 前記シート状部材の端部の幅又は厚みが、その他の部分の幅又は厚みに対して相対的に大きくなっている請求項1又は2記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  11. 前記シート状部材の端部近傍が幅方向に沿って切断されている請求項1又は2記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  12. 前記管状部材の端部に凸状に突出した凸部が形成されており、前記シート状部材の端面が前記凸部の側面に密着している請求項1又は2記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  13. 前記シート状部材を構成する繊維強化複合材料は、強化材が実質的に一方向に配向されたユニダイレクション材から構成されており、
    前記シート状部材は、1mm以下の厚さ、200GPa以上の長手方向に沿ったヤング率を有する請求項6〜12の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  14. 前記シート状部材を構成する繊維強化複合材料は、強化材が異方向に配向されているクロス材から構成されている請求項6〜12の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  15. 前記シート状部材を構成する繊維強化複合材料は、5〜200%の伸度を有する請求項6〜14の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  16. 前記シート状部材を構成する繊維強化複合材料は、アラミド繊維又はガラス繊維を強化材として含有している請求項6〜15の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  17. 前記シート状部材は前記管状部材に接着剤により貼り付けてあり、
    前記接着剤は、5〜200%の伸度を有する請求項6〜16の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  18. 前記シート状部材は前記管状部材に粘着剤により貼り付けてあり、
    前記粘着剤は、10〜1000%の伸度を有する請求項6〜16の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  19. 前記管状部材を構成する金属材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金を含む請求項1〜18の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材。
  20. 請求項1〜19の何れかに記載の車輌用エネルギ吸収部材を用いたドアガードビーム。
JP2005366362A 2005-01-06 2005-12-20 車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビーム Active JP5106775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005366362A JP5106775B2 (ja) 2005-01-06 2005-12-20 車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビーム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001566 2005-01-06
JP2005001566 2005-01-06
JP2005366362A JP5106775B2 (ja) 2005-01-06 2005-12-20 車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006213312A true JP2006213312A (ja) 2006-08-17
JP5106775B2 JP5106775B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=36976873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005366362A Active JP5106775B2 (ja) 2005-01-06 2005-12-20 車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5106775B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143009A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Nisshin Steel Co Ltd 板状複合材料
JP2011131638A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Aisin Seiki Co Ltd ドアリンフォース
RU2443583C1 (ru) * 2010-06-16 2012-02-27 Общество с ограниченной ответственностью "Мобиль" Способ изготовления противоударного устройства
JP2013159019A (ja) * 2012-02-05 2013-08-19 Delta Tooling Co Ltd 金属樹脂複合体
KR20140017374A (ko) * 2012-08-01 2014-02-11 코오롱인더스트리 주식회사 자동차 도어용 임팩트 빔
KR101428091B1 (ko) 2008-08-29 2014-08-07 현대자동차주식회사 자동차용 하이브리드 충격 흡수봉의 제조방법
FR3013006A1 (fr) * 2013-11-12 2015-05-15 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de renfort en composite pour une porte d’un vehicule
JP2017061068A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 本田技研工業株式会社 金属−cfrp複合部材
CN108216089A (zh) * 2016-12-09 2018-06-29 丰田自动车株式会社 车体结构
EP3372454A1 (en) * 2017-03-07 2018-09-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body structure
JP2018171918A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 アイシン軽金属株式会社 アルミ材と繊維強化樹脂材との複合構造体
WO2019112049A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 本田技研工業株式会社 車体フレーム構造
WO2019112006A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 本田技研工業株式会社 車体フレーム構造
WO2019112008A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 本田技研工業株式会社 車体フレーム構造
US10328660B2 (en) * 2014-03-13 2019-06-25 Aisin Takaoka Co., Ltd. Composite structure and manufacturing method thereof
CN110774999A (zh) * 2018-07-30 2020-02-11 丰田自动车株式会社 车辆构成构件及其制造方法
RU214366U1 (ru) * 2022-09-25 2022-10-25 Денис Михайлович Ситников Бампер наземного транспортного средства

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10099541B2 (en) 2016-11-21 2018-10-16 Ford Global Technologies, Llc Vehicle door reinforcing beam

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62263231A (ja) * 1986-05-09 1987-11-16 Dainippon Ink & Chem Inc 炭素繊維強化熱硬化性樹脂の製造法
JPH0538992A (ja) * 1991-08-06 1993-02-19 Hirata:Kk 自動車用ドアガードビーム及びその製造方法
JPH05503053A (ja) * 1990-01-09 1993-05-27 ノルスク・ヒドロ・アクシェセルスカープ 構造用ビーム
JPH06101732A (ja) * 1992-09-17 1994-04-12 Kobe Steel Ltd 複合構造の衝撃吸収用部材
JPH0958386A (ja) * 1995-08-28 1997-03-04 Kobe Steel Ltd 車両用緩衝部材及びその製造方法
JPH1054107A (ja) * 1996-08-08 1998-02-24 Nippon Light Metal Co Ltd 炭素繊維強化アルミ製梁構造材及び製造方法
WO1999010168A1 (fr) * 1997-08-21 1999-03-04 Toray Industries, Inc. Element structural en metal leger/plastique renforce par fibres de carbone
JPH11210159A (ja) * 1998-01-27 1999-08-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Cfrp補強長尺構造物
JPH11210937A (ja) * 1998-01-23 1999-08-06 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Cfrp補強角パイプ
JP2002113802A (ja) * 2000-10-12 2002-04-16 Toray Ind Inc 複合強化繊維基材およびプリフォーム
US6390534B1 (en) * 2000-11-08 2002-05-21 Korea Advanced Institute Of Science And Technology Impact beam for car doors
JP2002240658A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Toray Ind Inc 金属/frp製衝撃吸収部材
WO2003037668A1 (de) * 2001-10-26 2003-05-08 Daimlerchrysler Ag Aufprallträger einer fahrzeugkarosserie
JP2003127894A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Hitachi Industries Co Ltd 炭素繊維強化樹脂を用いた構造物
JP2005138661A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Nissan Motor Co Ltd 車両用ドア構造

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62263231A (ja) * 1986-05-09 1987-11-16 Dainippon Ink & Chem Inc 炭素繊維強化熱硬化性樹脂の製造法
JPH05503053A (ja) * 1990-01-09 1993-05-27 ノルスク・ヒドロ・アクシェセルスカープ 構造用ビーム
JPH0538992A (ja) * 1991-08-06 1993-02-19 Hirata:Kk 自動車用ドアガードビーム及びその製造方法
JPH06101732A (ja) * 1992-09-17 1994-04-12 Kobe Steel Ltd 複合構造の衝撃吸収用部材
JPH0958386A (ja) * 1995-08-28 1997-03-04 Kobe Steel Ltd 車両用緩衝部材及びその製造方法
JPH1054107A (ja) * 1996-08-08 1998-02-24 Nippon Light Metal Co Ltd 炭素繊維強化アルミ製梁構造材及び製造方法
WO1999010168A1 (fr) * 1997-08-21 1999-03-04 Toray Industries, Inc. Element structural en metal leger/plastique renforce par fibres de carbone
JPH11210937A (ja) * 1998-01-23 1999-08-06 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Cfrp補強角パイプ
JPH11210159A (ja) * 1998-01-27 1999-08-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Cfrp補強長尺構造物
JP2002113802A (ja) * 2000-10-12 2002-04-16 Toray Ind Inc 複合強化繊維基材およびプリフォーム
US6390534B1 (en) * 2000-11-08 2002-05-21 Korea Advanced Institute Of Science And Technology Impact beam for car doors
JP2002240658A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Toray Ind Inc 金属/frp製衝撃吸収部材
WO2003037668A1 (de) * 2001-10-26 2003-05-08 Daimlerchrysler Ag Aufprallträger einer fahrzeugkarosserie
JP2005507342A (ja) * 2001-10-26 2005-03-17 ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト 車体用衝撃ビーム
JP2003127894A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Hitachi Industries Co Ltd 炭素繊維強化樹脂を用いた構造物
JP2005138661A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Nissan Motor Co Ltd 車両用ドア構造

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101428091B1 (ko) 2008-08-29 2014-08-07 현대자동차주식회사 자동차용 하이브리드 충격 흡수봉의 제조방법
JP2010143009A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Nisshin Steel Co Ltd 板状複合材料
JP2011131638A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Aisin Seiki Co Ltd ドアリンフォース
RU2443583C1 (ru) * 2010-06-16 2012-02-27 Общество с ограниченной ответственностью "Мобиль" Способ изготовления противоударного устройства
JP2013159019A (ja) * 2012-02-05 2013-08-19 Delta Tooling Co Ltd 金属樹脂複合体
KR20140017374A (ko) * 2012-08-01 2014-02-11 코오롱인더스트리 주식회사 자동차 도어용 임팩트 빔
FR3013006A1 (fr) * 2013-11-12 2015-05-15 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de renfort en composite pour une porte d’un vehicule
US10328660B2 (en) * 2014-03-13 2019-06-25 Aisin Takaoka Co., Ltd. Composite structure and manufacturing method thereof
JP2017061068A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 本田技研工業株式会社 金属−cfrp複合部材
CN108216089A (zh) * 2016-12-09 2018-06-29 丰田自动车株式会社 车体结构
CN108216089B (zh) * 2016-12-09 2021-06-01 丰田自动车株式会社 车体结构
US10576920B2 (en) 2017-03-07 2020-03-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body structure
US20180257586A1 (en) * 2017-03-07 2018-09-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body structure
CN108569237B (zh) * 2017-03-07 2021-08-24 丰田自动车株式会社 车身构造
CN108569237A (zh) * 2017-03-07 2018-09-25 丰田自动车株式会社 车身构造
EP3372454A1 (en) * 2017-03-07 2018-09-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body structure
JP6999472B2 (ja) 2017-03-31 2022-01-18 アイシン軽金属株式会社 アルミ材と繊維強化樹脂材との複合構造体
JP2018171918A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 アイシン軽金属株式会社 アルミ材と繊維強化樹脂材との複合構造体
WO2019112008A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 本田技研工業株式会社 車体フレーム構造
JPWO2019112008A1 (ja) * 2017-12-08 2020-09-03 本田技研工業株式会社 車体フレーム構造
JPWO2019112049A1 (ja) * 2017-12-08 2020-09-17 本田技研工業株式会社 車体フレーム構造
JPWO2019112006A1 (ja) * 2017-12-08 2020-10-22 本田技研工業株式会社 車体フレーム構造
WO2019112006A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 本田技研工業株式会社 車体フレーム構造
WO2019112049A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 本田技研工業株式会社 車体フレーム構造
CN110774999A (zh) * 2018-07-30 2020-02-11 丰田自动车株式会社 车辆构成构件及其制造方法
US11904583B2 (en) * 2018-07-30 2024-02-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle constituent member and manufacturing method thereof
RU214366U1 (ru) * 2022-09-25 2022-10-25 Денис Михайлович Ситников Бампер наземного транспортного средства

Also Published As

Publication number Publication date
JP5106775B2 (ja) 2012-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106775B2 (ja) 車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビーム
US8276975B2 (en) FRP panel for automobile
JP2009166408A (ja) 構造用部材
JP2009509854A5 (ja)
JP2007176328A (ja) Frp構造体
US8424463B2 (en) Interior structure for railway vehicle
JP2005238837A (ja) Frp積層構造体
US20030175455A1 (en) Structural element made from fibre-reinforced plastic
JP2007118852A (ja) 自動車用フード
JP2002240658A (ja) 金属/frp製衝撃吸収部材
JP2013184630A (ja) ビーム成形品およびそれを用いたバンパレインフォース
JPWO2015025572A1 (ja) 自動車のセンターピラー構造
JP6358280B2 (ja) 車体パネルの取付構造
JP2944967B2 (ja) 高速車両の外壁構造および高速車両の外壁の製造方法
JP2015175430A (ja) 樹脂製衝撃吸収部材
JP4910873B2 (ja) 衝撃吸収部材
JP5001783B2 (ja) 衝撃吸収部材の取付部構造
JP2008007012A (ja) 繊維強化プラスチック製自動車用フードパネル
JP2920370B2 (ja) 高速車両の先頭部の耐鳥衝突構造
JP4728677B2 (ja) 車輌用エネルギ吸収部材及びそれを用いたドアガードビーム
JP2010032030A (ja) 接着構造体およびその製作方法
JP2008045736A (ja) 樹脂製部材および樹脂製部材の製造方法
JP3903134B2 (ja) 耐衝撃、飛散防止複合材
JP4625710B2 (ja) 自動車用ドア
JP2008143358A (ja) 接着部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080827

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5106775

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3