JP2006212941A - 積層フィルムの製造装置および製造方法 - Google Patents

積層フィルムの製造装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルム積層方向における積層後の溶融材料流路を適正化することにより、複雑な装置構成や制御装置を必要としない単純で効果の大きい積層フィルムの製造装置を提供する。また、上記積層フィルムの製造装置を用いた積層フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】積層フィルムの製造装置において、溶融材料の積層方向および溶融材料の流路の中心軸を含む断面において、積層装置における積層完了部から、幅方向拡幅部入口までの間の各部における溶融材料の流路を形成する壁面と前記中心軸とが成す角度αが、−85°以上+15°以下であるように構成する。
【選択図】 図3(a)

Description

本発明は、積層フィルムの製造装置および製造方法に関する。
一般に複数の溶融材料を厚み方向に積層した積層フィルムは様々な用途で使用されており、中でも積層数を5層以上とした多層積層フィルムの用途は多様である。例えば耐引裂性に優れた多層に積層したフィルムをガラス表面に貼り付けることにより、ガラスの破損および飛散を大幅に防止できるものとして利用されている。また、光学干渉フィルムとしての需要も高い。例えば屈折率の高い層と低い層を交互に多数積層すると、これらの層間の構造的な光干渉によって特定波長の光を選択的に反射または透過する光学干渉フィルムとなる。このような多層積層フィルムは選択的に反射または透過する光の波長領域を可視光領域とすることによって、反射型の偏光板や発色フィルム、金属光沢フィルム、反射ミラーフィルムなどへの用途が広がりつつある。
積層シートを製造する装置および方法としては、従来から、複数種類(とくに2種類)の溶融樹脂を各マニホールドに供給し、各マニホールドからの溶融樹脂を、複数のスリットを通して分流することにより複数の層に形成し、スリット通過後の各溶融樹脂層の積層方向および積層された各溶融樹脂層の流路の方向と直交するフィルム幅方向に延びるスリット間隙を有する口金から吐出するものが知られている。口金から吐出された積層シートは、その後に場合によっては延伸等を施され、積層フィルムに形成される。
こうした積層フィルムの製造装置は、たとえば、図1に示すように構成されている。図1は、一般的な積層フィルムの製造装置の構成例の概略斜視図である。この装置では、樹脂導入管(A)1と樹脂導入管(B)2から互いに異なる種類の溶融樹脂が、内部に上記のようなマニホールドとスリットを備えた積層装置3に導入され積層される。その後、こうして積層された各溶融材料は、導管4を経て口金5内でフィルム幅方向に拡幅され、図示しない口金内のスリット間隙を通って積層シート6として吐出される。吐出された積層シート6は、例えば冷却固化手段であるキャスティングドラム7の表面上に接触して冷却固化され、未延伸フィルム8となり、必要に応じて塗布工程(図示しない)でフィルム表面に易滑層や易接着層を形成されたり、延伸工程(図示しない)でフィルム幅方向やフィルム流れ方向に同時または逐次延伸されたりした後、巻き取られて積層フィルム(図示しない)に形成される。
上記積層装置3として本発明者らが好適と考える積層装置9は、例えば図2に示すように構成されている。図2は、図1の積層装置9の内部空間を表す概略斜視図であり、積層装置9内に形成される空間部すなわち溶融材料の流路を表している。積層装置9は、その内部に、溶融材料としてのA樹脂、B樹脂を導入する樹脂導入路10、11と、導入路10、11により導入されたA樹脂、B樹脂をフィルム積層方向に小さく拡げるマニホールド12、13と、各マニホールド12、13からの各溶融材料を下流側に導くスリット14、15の列とを有しており、さらに各スリット14、15の出口側には積層完了部16である合流部が設けられていて、各スリット14、15からのA樹脂、B樹脂が交互に多層に積層されて多層積層シートを形成できるようになっている。このとき、A樹脂とB樹脂の合流中心面が28である。各スリット14、15は、例えば、積層装置9の中央部に櫛状にスリット加工したスリット板を設けることにより形成され、その両側に各樹脂のマニホールド12、13を設け、各樹脂がそれぞれスリット内に流入するようになっている。
昨今、例えばこれらの装置を用いて製造される光学用途の積層フィルムにおいて、その光学特性を決定づける積層数の増加や各層の積層精度に対する要求がますます強くなっている。積層精度を制御するための手段として、例えば、特許文献1のような技術が知られている。これは溶融材料を多層に分岐する積層装置(多層フィードブロック)の温度分布を制御することで、溶融材料の流れを適正化し、積層精度を向上しようとするものである。
また、従来の積層フィルムの製造装置においては、上述のように複数の溶融材料が合流する合流部の積層精度向上を目的に種々の検討がなされてきたが、積層装置出口や口金の入口に関しての技術の開示はなく、単純に各装置を接合できればよいとするものであった。つまり積層完了後(合流後)の流路形状の積層精度に与える影響について詳しく検討されたことはなく、積層された溶融材料が積層装置と口金をつなぐ導管流路を通って口金に流入し、フィルム幅方向に拡幅されるのと同時に厚み方向にも一度大きく拡幅されることが一般的であった。
特開2003−112355号公報
しかしながら、上述した従来技術では、フィードブロック内の各層に対応する点を高精度に温度制御する必要が生じ、ヒーターや制御装置を含め、設備全体が複雑かつ巨大となり、設備の改善やメンテナンスにかかるコストが非常に大きくなるという問題がある。
また、本発明者らの知見によれば、上述のように、複数の溶融材料が、積層後、フィルムの積層方向に一度大きく拡幅される過程を経ることは、積層完了部(合流部)での積層精度に関わらず、積層精度の悪化につながることがわかった。
本発明の目的は上記問題に着目し、フィルム積層方向における積層後の溶融材料流路を適正化することにより、複雑な装置構成や制御装置を必要としない単純で効果の大きい積層フィルムの製造装置を提供することにある。また、本発明の別の目的は、上記積層フィルムの製造装置を用いた積層フィルムの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明によれば、複数の溶融材料を積層する積層装置と、前記積層装置において積層された前記溶融材料をフィルム幅方向に拡幅する幅方向拡幅部および前記幅方向拡幅部において拡幅された前記溶融材料を押し出すスリット間隙を有する口金とを備えた積層フィルムの製造装置であって、前記溶融材料の積層方向および前記溶融材料の流路の中心軸を含む断面において、前記積層装置における積層完了部から前記幅方向拡幅部入口までの間の各部における前記溶融材料の流路を形成する壁面と前記中心軸とが成す角度αが、−85°以上+15°以下であることを特徴とする積層フィルムの製造装置を提供される。
また、前記溶融材料の流路における前記積層完了部の積層方向寸法をt1、前記幅方向拡幅部入口の積層方向寸法をt2とするとき、t2/t1の値が0.02以上2以下であることを特徴とする積層フィルムの製造装置が好ましい。
特に、前記溶融材料の流路における前記積層完了部の積層方向寸法をt1、前記幅方向拡幅部入口の積層方向寸法をt2とするとき、t2/t1の値が0.2以上1.05以下であることを特徴とする積層フィルムの製造装置が好ましい。
また、前記スリット間隙の積層方向寸法をt3とするとき、t3≦t1かつt3≦t2であることを特徴とする積層フィルムの製造装置も好ましい。
また、前記積層完了部の前記流路の中心軸と直交する断面の面積をA1、前記幅方向拡幅部入口の前記流路方向の中心軸と直交する断面の面積をA2とするとき、A2/A1の値が0.8以上1.2以下であることを特徴とする積層フィルムの製造装置も好ましい。
また、前記積層完了部の前記流路の中心軸と直交する断面の周長をL1、前記幅方向拡幅部入口の前記流路の中心軸と直交する断面の周長をL2とするとき、L2/L1の値が0.8以上1.2以下であることを特徴とする積層フィルムの製造装置も好ましい。
また、本発明によれば、複数の溶融材料を上記のいずれかに記載の積層フィルムの製造装置に供給し、該積層フィルムの製造装置の前記スリット間隙から積層された前記各溶融材料を押出し、冷却固化して積層フィルムを成形することを特徴とする積層フィルムの製造方法を提供される。
図3(a)は、本発明の積層フィルムの製造装置の一実施形態の一部を表す概略断面図である。図3(a)において図の左右方向が各溶融材料層の積層方向、上下方向が溶融材料の流路の中心軸方向、紙面に垂直な方向(前記積層方向および前記流路の中心軸方向にそれぞれ直交する方向)がフィルム幅方向である。図3(a)は、簡単のため、流路の中心軸27が積層装置9の積層完了部16からスリット間隙25まで三次元空間中において一直線をなしており、かつ、積層方向が積層装置9の積層完了部16からスリット間隙25に至るまで一致している場合を図示したものであり、流路の中心軸27を含む断面を表している。また図3(b)は、図3(a)の口金の流路の中心軸を含む積層面内方向における断面を表した図である。図3(b)においては図の左右方向がフィルム幅方向、上下方向が溶融材料の流路の中心軸方向、紙面に垂直な方向が積層方向である。積層装置9の積層完了部16において積層が完了した溶融材料は、積層装置9と口金22とを結合する導管20内の流路21を通り、続いて幅方向拡幅部入口23を経て、口金22内のマニホールド24でフィルム幅方向に拡幅され、スリット間隙25を通って、スリット間隙出口17よりシート状に吐出される。ここで、積層完了部16とは、溶融材料の積層方向を含む断面であって、各層の樹脂が隣接する層とはじめて接触する部分のうち、当該積層装置において積層する全ての層の中で接触する点が流路の最下流にある点を含む断面をいう。また、幅方向拡幅部入口23とは、溶融材料の流路の中心軸に垂直な流路の断面であって、上記積層完了部16で積層された溶融材料が、フィルム幅方向に拡幅をはじめる流路の最上流の断面をいう。
図4は図3(a)の導管部を中心に詳細を示したものである。図4は積層装置9、導管20および口金22の内部に形成される空間部すなわち溶融材料の流路の積層方向および流路の中心軸を含む面における断面を表し、図3(a)と同じく図の左右方向が溶融材料の積層方向、上下方向が溶融材料の流路の中心軸方向、紙面に垂直な方向がフィルム幅方向である。本発明者らの知見によると、図4において、上記積層完了部16から上記幅方向拡幅部入口23までの間の各部における上記溶融材料の流路を形成する壁面26と、上記溶融材料の積層方向および上記溶融材料の流路の中心軸27との成す角度αを上記範囲とすることで、成形される積層フィルムの積層精度を向上できる。ここで壁面26と流路の中心軸とが各部で異なる角度を有する場合、それぞれの角度α(i=1,2,3・・・)が全て上記範囲となるようにする。つまり、本発明者らの知見によれば、積層完了部16から幅方向拡幅部入口23までの区間において、流路形状を積層方向にα=15゜を超えて拡幅させる区間があると、積層された溶融材料各層の境界面が不安定となり、各層の拡幅量にばらつきが生じて、成形された積層フィルムの積層精度が著しく悪化する。逆に、流路形状を積層方向に縮幅する場合は、溶融材料各層の境界面は比較的安定し、各層の縮幅量比はほぼ一定となり、積層精度は悪化しにくい。それでもα=−85゜以下の区間がある場合は流路が大きく屈曲する影響で、溶融材料各層の境界面が乱れて、積層精度が悪化したり場合によっては溶融材料の滞留が発生し、溶融材料が熱劣化するような問題がある。上記範囲を逸脱した角度αを有する壁面が1カ所でもあると、所望の積層精度を得られない場合がある。
ここで、流路の中心軸27を詳細に定義する。
流路の中心軸とは、積層された溶融材料の流れの代表的な経路を表すものである。この中心軸は、溶融材料の合流中心面内の点であって、積層完了部16での流路の積層方向の中央に位置する点(図3(a)における積層完了部16での左右の中心点に相当する)を始点とし、スリット間隙出口における積層方向およびフィルム幅方向の中心に位置する点(図3(a)および図3(b)におけるスリット間隙出口17での共に左右の中心点に相当する)を終点とする、一般には曲線となる線である。ここで、溶融材料の合流中心面とは、積層完了部における積層方向を含む平面であって、積層装置の入口から積層完了部に至るまでの溶融材料の流路の容積を2分する平面をいう。図5は、前述の積層装置9の積層方向に垂直な断面における断面図である。この例のように、各溶融材料が左右対称的に合流してくる構成の場合は、溶融材料の合流中心面28は、積層装置9の流路空間を左右に2分する平面となる。もし、図5で左側の流路の容積が右側より大きいなら、合流中心面28は左に傾いたものとなる。
さて、流路の中心軸27は、上述のとおり、積層完了部16における合流中心面内の点であって、流路の積層方向の中心点G0を起点とする。流路の中心軸上の次の点は、合流中心面内方向であって積層方向に直交する方向で下流の方向D0に微小長さΔだけ進んだ点G0 における上記下流の方向に垂直な平面P1と流路の交線に囲まれた平面図形(流路断面)の重心点G1である。流路の中心軸上のさらに次の点は、上記重心点G1を新たな起点とし先の中心点G0からG1に向かう流路方向D1に微小長さΔだけ進んだ点G1 における上記流路方向D1に垂直な平面P2と流路の交線に囲まれた平面図形の重心点G2である。以下同様に下流に向かう流路断面の重心点をつないだ曲線が流路の中心軸27となる。この様子を示したのが図6である。図6は、流路が積層方向に屈曲している場合における流路の中心軸27の決定方法を例示したものであり、溶融材料の合流中心面における断面を図示したものである。
次に、流路の中心軸27と壁面のなす角度αについて詳細に定義する。図4において、中心軸27と角度αを成す壁面26の部位は、中心軸27の各点xからその点における流路断面内に積層方向に伸ばした直線と壁面26とが交わる点wxとする。角度αは、この点における、上記直線と流路方向とを含む平面内での壁面26の向きDwxと流路方向Dxとがなす角度をもって定義する。この様子を示したのが図7である。図7は流路が積層方向に屈曲している場合における角度αの決定方法を例示したものであり、流路の積層方向と流路の中心軸27の方向を含む平面における断面を図示したものである。ただし、この壁面26は、溶融材料が接する面であって、壁面の傷、凹み、壁表面の面粗度による凹凸、また温度などを測定するための穴などの加工および面取加工等は含まない。これらの影響を排して角度αを定める様子を示すため、流路が屈曲せず、流路の中心軸27が一直線に形成されている場合を示した図である図4の場合を例にとって説明する。ここで図8は本発明の積層フィルムの製造装置の一実施形態の一部を表す概略断面図であって、上記角度αの決定の様子の説明図である。図4のような形状の流路においては、図8に示すように壁面26に沿って、積層完了部16または幅方向拡幅部入口23の積層方向寸法のうち小なる寸法の1/4の直径(t1/4またはt2/4のうち小さい方)の円29を転動させたときの円の中心の移動軌跡と中心軸27との成す角度を角度αと近似する。また、角度αは、溶融材料の流れ方向に対して中心軸27と成す角度を表し、樹脂の流れが縮幅する方向をマイナス(図4におけるαおよびα)、拡幅する方向をプラス(同αおよびα)、中心軸27と平行な方向を0°(同αおよびα)として定義する。
本発明において、上記積層完了部16の積層方向寸法t1と上記幅方向拡幅部入口23の積層方向寸法t2、および上記口金のスリット間隙出口17の積層方向寸法t3との間には、特定の関係を有するのが好ましい。
すなわち、t2/t1の値が0.02以上2以下となることが好ましい。この値が上記範囲を超えると上述の滞留問題と同じ問題が発生し、積層精度が悪化する場合がある。さらに本発明者らの知見によればt2/t1の値を0.2以上1.05以下にすると、より好適である。つまり、t1とt2の変化をより小さくすることで、より高い積層精度を得ることができる。
また、t3≦t1かつt3≦t2とすることが好ましい。つまり、積層完了後から幅方向拡幅後の積層シートになる直前までで再び積層方向に拡幅する過程を経ることは、滞留による積層精度の悪化がより顕著となって表れるため好ましくない。
ここでt1,t2,t3はそれぞれの位置での流路断面において、流路方向および積層方向にそれぞれ直交する方向に10点等間隔で配置した点における流路の積層方向の寸法の平均値をいう。
本発明において、上記積層完了部19における上記流路の中心軸と直交する断面の面積A1、周長L1、と上記幅方向拡幅部入口23における同面積A2、同周長L2との間には、特定の関係を有するのが好ましい。
すなわち、A2/A1の値が0.8以上1.2以下となることが好ましい。また、L2/L1の値が0.8以上1.2以下となることが好ましい。これは上記積層完了部19と上記幅方向拡幅部入口23との圧力損失をほぼ同じにするためであり、上記範囲を逸脱すると、溶融材料の滞留が顕著となり積層精度が悪化する傾向がある。
本発明によれば、以下に説明するとおり、積層フィルムの製造装置において積層装置内の積層完了部から口金内の幅方向拡幅部の流路断面の形状を特定の関係にすることによって、積層後の溶融材料の滞留を抑制し、より積層精度の高い積層フィルムを製造することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態について詳細に述べるが、本発明は以下の実施例を含む実施の形態に限定されるものではなく、発明の目的を達成できて、かつ、発明の要旨を逸脱しない範囲内においての種々の変更は当然あり得る。
本発明の実施の形態を、図面を用いて以下に説明する。以下の各形態においては、流路の中心軸は積層装置の積層完了部から口金のスリット間隙まで一直線に形成されているものとする。
図9は本発明の実施の形態の一例たる積層装置、導管および口金の内部に形成される流路部のフィルム幅方向断面を表した概略図である。図示しない押出機より押し出された2種類の溶融材料たる溶融樹脂は積層装置9において積層される。上記積層装置9の積層完了部16において積層が完了した溶融樹脂は、積層装置9と口金22を結合する導管20内の流路を通過し、続いて口金22内の幅方向拡幅部入口23を経て、幅方向に拡幅され、図示しないキャスティングドラム上にシート状に吐出される。ここで、積層完了部16と幅方向拡幅部入口23までの間の流路は、常に縮幅しており、その角度α〜αは全て0°から−85°となるように形成されている。また上記積層完了部16の積層方向寸法をt1、上記積層完了部16における上記流路の中心軸と直交する断面の面積をA1、周長をL1、同様に上記幅方向拡幅部入口23の積層方向寸法をt2、上記幅方向拡幅部入口23における同面積をA2、同周長をL2としたとき、t2/t1、A2/A1およびL2/L1の間には上述の関係が成り立つように流路が形成されている。
図10は図9とは異なる本発明の実施の形態の一例たる積層装置、導管および口金の内部に形成される空間部のフィルム幅方向断面を表した概略図である。図10において、積層完了部16と幅方向拡幅部入口23までの間の流路は、積層完了直後は縮幅も拡幅もせず、その後一度縮幅してから拡幅する構成となっている。その角度はαおよびα=0°、αおよびαは0°から−85°、αおよびαは0°から15°の範囲となるように形成されている。また図9に示した一例と同じように、t2/t1、A2/A1およびL2/L1の間には上述の関係が成り立つように流路が形成されている。
図11は図9および図10とは異なる本発明の実施の形態の一例たる積層装置、導管および口金の内部に形成される空間部のフィルム幅方向断面を表した概略図である。図11において、積層完了部16と幅方向拡幅部入口23までの間の流路は、実質的に縮幅も拡幅もせず均等幅に形成されている。すなわちαおよびα=0°であり、図9および図10に示した一例と同じように、t2/t1、A2/A1およびL2/L1の間には上述の関係が成り立つように流路が形成されている。
また、上記全ての形態において口金のスリット間隙出口17の積層方向寸法をt3とするとき、上記全ての形態においてt3≦t1かつt3≦t2となるように構成されている。
本発明の積層フィルムの製造装置を用いて、実際に積層フィルムを製造し積層精度を評価した結果を説明する。本実施例における具体的な積層フィルムの製造方法は以下の通りである。
(1)ポリマー:A層;ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(東レ(株)製熱可塑性樹脂F20S)、B層;シクロヘキサンジメタノール共重合PET(イーストマン社製熱可塑性樹脂PETG6763)
(2)仕込み:各樹脂を乾燥後、押出機に供給。押出機は280℃に設定し、ギヤポンプ、フィルターを介した後、各樹脂をフィードブロックに供給し合流させた。
(3)積層装置(フィードブロック):各層に対応するスリット間隙;A層0.75mm、B層0.6mm、(ともに加工精度0.01mm)スリット幅26mm、スリット長18mmを設定し、A層101層、B層100層からなるスリットから上記樹脂を吐出させ、目標積層比はA:B=2:1となるようにし、両表層部分がA層となるようにした。なお、積層完了部の流路断面形状は長方形である。
(4)流路:図9に示すような流路を形成するようにフィードブロックと口金を結合した。各寸法は表1に示した通りである。なお、幅方向拡幅部入口の流路断面は長方形である。
(5)吐出:フィードブロックで積層完了後、導管を経た積層樹脂を図1に示したようなTダイに供給しシート状に押出した後、静電印加(直流電圧8kV)にて表面温度25℃に保たれたキャスティングドラム上で急冷固化し、成形した。
(6)表面処理:成形したキャストフィルムをロールで搬送し、コーティング装置において、キャストフィルムの両面に空気中でコロナ放電処理を施し、濡れ張力を55mN/mとし、その処理面にガラス転移温度Tg18℃のポリエステル樹脂/Tg82℃のポリエステル樹脂/平均粒径100nmのシリカ粒子からなる積層形成膜を塗布し、透明、易滑、易接着層を形成した。
(7)熱処理:続いて逐次二軸延伸機に導き、95℃の熱風で予熱後、縦方向(フィルム長手方向)および横方向(フィルム幅方向)にそれぞれ3.5倍に延伸した。さらに230℃の熱風にて熱処理を行うと同時に縦方向に5%の弛緩処理を行い、引き続き横方向にも5%の弛緩処理を行って、室温まで除冷後巻き取った。
また、本実施例における積層厚み、積層精度の測定および評価は次の方法によった。
(1)積層厚み:フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡((株)日立製作所製HU−12型)を用い、フィルムの断面を3000〜40000倍に拡大観察し、断面写真を撮影し、層構成および各層厚みを測定した。サンプルはフィルム幅方向にほぼ等分に10区分する点において採取した。なお、実施例では十分なコントラストが得られたため実施しなかったが、用いる樹脂の組み合わせによっては適当な染色技術を用いてコントラストを高めてもよい。
(2)積層精度:(1)で得られた各サンプルにおける各積層厚みのうち、A層B層それぞれの層厚みが最大のものと最小のものの差を、それぞれの平均厚みで除した値を、そのサンプルのA層B層それぞれの積層精度とし、さらに各サンプルの積層精度の平均値を、本実施例の積層精度とする。
結果を表1に示す。
図9の各寸法を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを製造した。結果を表1に示す。
図9の各寸法を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを製造した。結果を表1に示す。
図9の各寸法を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを製造した。結果を表1に示す。
流路を図10に示した形状とし、各寸法を表1に示した。それ以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを製造した。結果を表1に示す。
流路を図11に示した形状とし、各寸法を表1に示した。それ以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを製造した。結果を表1に示す。
[比較例1]
図9の各寸法を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを製造した。結果を表1に示す。
[比較例2]
流路を図10に示した形状とし、各寸法を表1に示した。それ以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを製造した。結果を表1に示す。
Figure 2006212941
本発明はプラスチックフィルム等で構成される多層積層フィルムの製造に好適であるが、その応用範囲がこれらに限られるものではない。
一般的な積層フィルムの製造装置の概略斜視図である。 一般的な積層フィルムの製造装置の積層装置の内部構成を示す内部空間の部分斜視図である。 本発明の積層フィルムの製造装置を示す概略フィルム幅方向断面図である。 図3(a)の口金部分の積層方向断面の概略図である。 図3(a)の導管部の詳細を示す部分拡大図である。 積層装置の積層方向に垂直な断面における断面図である。 中心軸を定義する説明図であり、積層装置の溶融材料の合流中心面における断面図である。 壁面の角度を定義する説明図であり、流路途中の位置xにおける流路の積層方向と流路の中心軸27の方向を含む平面における断面における断面図である。 本発明の導管部の壁面と中心軸との成す角度を測定する方法を示した概略図である。 本発明の一実施態様例を示す積層装置、導管および口金の内部に形成される空間部のフィルム幅方向断面を表した概略図である。 本発明の別の一実施態様例を示す積層装置、導管および口金の内部に形成される空間部のフィルム幅方向断面を表した概略図である。 本発明の別の一実施態様例を示す積層装置、導管および口金の内部に形成される空間部のフィルム幅方向断面を表した概略図である。
符号の説明
1 樹脂導入管(A)
2 樹脂導入管(B)
3 積層装置としての多層フィードブロック
4 導管
5 口金
6 樹脂シート
7 キャスティングドラム
8 未延伸フィルム
9 多層フィードブロック
10 樹脂導入管(A)
11 樹脂導入管(B)
12 フィードブロック内のマニホールド
13 フィードブロック内のマニホールド
14 フィードブロック内のスリット
15 フィードブロック内のスリット
16 積層完了部
17 スリット間隙出口
18 側板
19 スリット板
20 導管
21 導管内流路
22 口金
23 幅方向拡幅部入口
24 口金内のマニホールド
25 口金内のスリット
26 流路壁面
27 中心軸
28 合流中心面
29 壁面形状を近似する円

Claims (7)

  1. 複数の溶融材料を積層する積層装置と、前記積層装置において積層された前記溶融材料をフィルム幅方向に拡幅する幅方向拡幅部および前記幅方向拡幅部において拡幅された前記溶融材料を押し出すスリット間隙を有する口金とを備えた積層フィルムの製造装置であって、前記溶融材料の積層方向および前記溶融材料の流路の中心軸を含む断面において、前記積層装置における積層完了部から前記幅方向拡幅部入口までの間の各部における前記溶融材料の流路を形成する壁面と前記中心軸とが成す角度αが、−85°以上+15°以下であることを特徴とする積層フィルムの製造装置。
  2. 前記溶融材料の流路における前記積層完了部の積層方向寸法をt1、前記幅方向拡幅部入口の積層方向寸法をt2とするとき、t2/t1の値が0.02以上2以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルムの製造装置。
  3. 前記溶融材料の流路における前記積層完了部の積層方向寸法をt1、前記幅方向拡幅部入口の積層方向寸法をt2とするとき、t2/t1の値が0.2以上1.05以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルムの製造装置。
  4. 前記スリット間隙の積層方向寸法をt3とするとき、t3≦t1かつt3≦t2であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層フィルムの製造装置。
  5. 前記積層完了部の前記流路の中心軸と直交する断面の面積をA1、前記幅方向拡幅部入口の前記流路の中心軸と直交する断面の面積をA2とするとき、A2/A1の値が0.8以上1.2以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層フィルムの製造装置。
  6. 前記積層完了部の前記流路の中心軸と直交する断面の周長をL1、前記幅方向拡幅部入口の前記流路の中心軸と直交する断面の周長をL2とするとき、L2/L1の値が0.8以上1.2以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層フィルムの製造装置。
  7. 複数の溶融材料を請求項1〜6のいずれかに記載の積層フィルムの製造装置に供給し、該積層フィルムの製造装置の前記スリット間隙から積層された前記各溶融材料を押出し、冷却固化して積層フィルムを成形することを特徴とする積層フィルムの製造方法。
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