JP2004330505A - 多層シート、その製造方法および製造装置 - Google Patents

多層シート、その製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004330505A
JP2004330505A JP2003126963A JP2003126963A JP2004330505A JP 2004330505 A JP2004330505 A JP 2004330505A JP 2003126963 A JP2003126963 A JP 2003126963A JP 2003126963 A JP2003126963 A JP 2003126963A JP 2004330505 A JP2004330505 A JP 2004330505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
resin
layer
die
melt density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003126963A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4180968B2 (ja
Inventor
Yasusuke Nakanishi
庸介 中西
Eiji Kinoshita
英司 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Film Solutions Ltd
Original Assignee
Teijin DuPont Films Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin DuPont Films Japan Ltd filed Critical Teijin DuPont Films Japan Ltd
Priority to JP2003126963A priority Critical patent/JP4180968B2/ja
Publication of JP2004330505A publication Critical patent/JP2004330505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4180968B2 publication Critical patent/JP4180968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】比重差の大きな樹脂の組み合わせであっても幅方向に均一に各層の厚みを制御できる多層フィルムの製造方法および押出装置を提供する。
【解決手段】単層ダイの上流側に設けたフィードブロック9により、少なくとも2種類の熔融樹脂14a,14bを合流させて単層ダイから押出して多層シートとする多層シートの製造方法において、フィードブロック9は各熔融樹脂の流路を備え、該流路で各熔融樹脂が合流する直前の位置での流路幅および熔融密度に相関をもたせたことを特徴とする多層シートの製造方法。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多層シートおよび多層フィルムの製造方法および押出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂フィルムを多層フィルムとして製造する方法の1つに共押出法があり、この方式としてマルチマニホールド方式やフィードブロック方式がある。マルチマニホールド方式は複数の熔融樹脂の流れがそれぞれのマニホールドに入り別々に幅方向に展開されてダイの出口直前で合流するものである。一方フィードブロック方式は複数の熔融樹脂の流れをフィードブロック内で合流させてからダイのマニホールドで幅方向に展開するものである。
【0003】
しかし、このマルチマニホールドダイはダイの構造の複雑さから1台当たりの価格が高く、また多種多様な銘柄を製造するには製品幅ごとに大きさや幅のことなるダイを保有しなければならず、汎用性がない。
【0004】
また、単層ダイとフィードブロックを組み合わせて多層フィルムを共押出しする方法では、フィルム幅方向の各層厚みの分布を制御するのが非常に難しく、押出製膜されて冷却固化した多層フィルムは、多層フィルムを構成する各層の厚みが各層ごとに制御できることが望ましい。このために多層フィルムの共押出装置では各層間の幅方向の熔融樹脂量を制御する必要がある。
【0005】
そこで多層フィルムの各層の厚みを制御する方法が、特開平7−241897号公報に提案されている。すなわち、フィードブロック内に設けた層厚調整具の切り欠き形状を変化させることで樹脂が流れる流路幅を調整し、流量を局部的に変化させ多層フィルムの各層の幅方向の厚み分布を均一にしようとする押出装置である。
【0006】
また、参考文献1(POLYMAER ENGNEERING AND SCIENCE、DECEMBER、1975、vol.15、No12、P825−830)に熔融粘度の差によって層構成が変化する包み込み現象の報告がなされている。
【0007】
また、特開2002−225107号公報に、フィードブロックの樹脂合流部で樹脂流路の断面形状を規定することで多層フィルムのある層がフィルム端部まで積層されない多層フィルムの押出装置および多層フィルムの製造方法が提案されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−241897号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2002−225107号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、本発明者らの知見によれば、これらの技術では比重差によって層構成に異常が発生する。すなわち、図12の2層フィルムの断面図に示すように正常であれば図12(a)のごとく幅方向に2層の層構成が全幅にわたり形成されるが、2つの熔融樹脂に比重差があると図12(b)のように2層フィルムにおいて幅方向のダイの反フィード側に相当する部分が比重の小さい樹脂のみの単層フィルムになってしまう層構成の異常が発生する。
【0011】
この異常によって、多層フィルムの製品化幅が少なくなってしまう問題、フィルムを延伸する際に多層部と単層部の境界付近でフィルムが破れてしまう問題、フィルムのエッジを回収して再度フィルムとして製品化する際に顔料を多く含む銘柄の場合エッジ部の層構成バランスが崩れることで回収フィルムの顔料の濃度が変化してしまう問題、が発生する。また、2層フィルムだけでなく、3層フィルムであれば図13(b)のような異常が、また9層フィルムであれば図14(b)に示す異常が発生する。
【0012】
そこで本発明は単層ダイとフィードブロックを組み合わせて多層フィルムを製膜する際、フィードブロック内で各熔融樹脂の流れを調整することにより、比重差の大きな樹脂の組み合わせであっても幅方向に均一に各層の厚みを制御できる多層フィルムの製造方法および押出装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、単層ダイの上流側に設けたフィードブロックにより、少なくとも2種類の熔融樹脂を合流させて単層ダイから押出して多層シートとする多層シートの製造方法において、フィードブロックは各熔融樹脂の流路を備え、該流路で各熔融樹脂が合流する直前の位置での流路幅が下記式(a)および(b)の少なくとも1つを満足し、かつ熔融樹脂の熔融密度が下記式(c)を満足することを特徴とする多層シートの製造方法である。
【0014】
熔融密度が最も小さい樹脂の流路について Wb<Wc (a)
熔融密度が最も大きい樹脂の流路について Wb>Wc (b)
(ただし、Wcはダイ幅方向の反フィード側に対応する位置での流路幅、Wbはダイ幅方向のダイ中央に対応する位置での流路幅である。)
1.05≦ρmax/ρmin≦3.00 (c)
(ただし、ρmaxは熔融樹脂のうち最も熔融密度が大きい樹脂の熔融密度、ρminは最も熔融密度が小さい樹脂の熔融密度である。)
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を引用して本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一つの実施形態を例示である。2層シートの押出装置のうち押出機からキャスティングドラムまでを示している。
【0016】
2層シートの押出装置は、2層シートの表層となる樹脂の流れ方向の上流側から順に押出機1、ギアポンプ2、フィルター3、ポリマーパイプ4a、同様に2層シートのコア層となる樹脂の流れ方向の上流側から順に押出機5、ギアポンプ6、フィルター7、ポリマーパイプ4bとなっており、フィードブロック9の内部で2つの熔融樹脂を合流させ単層ダイ10からシート状に熔融樹脂11を2層シートとして押し出す構成となっている。
【0017】
樹脂として例えばポリエチレンテレフタレートを用いる場合には、さらにキャスティングドラム8で冷却して未延伸多層シートとし、図示しない延伸装置によって縦延伸および/または横延伸を施して多層フィルムとすることができる。
【0018】
図2は本発明の一つの実施形態の例示である。フィードブロックと単層ダイの正面図、およびダイの側面図を示している。単層ダイ10はサイドフィード式であり、ダイの片側に樹脂の供給口12を有するものを例示している。B−B矢視、C−C矢視、D−D矢視はそれぞれ、ダイの幅方向のフィード側、センター、反フィード側の矢視位置を示している。また13は単層ダイのマニホールドである。
【0019】
まずは、フィードブロック9と層構成の異常、およびその解決方法について説明する。
【0020】
図3は、図2のA−A断面の矢視図であり、本発明の一つの実施形態を例示した2層フィードブロックの断面を示している。表層側の樹脂は4aと連結した14aの流路を通り、層厚調整具15で一旦絞られた直後に、14bの流路を流れるコア層側の樹脂と合流し、ダイへの供給口12へと導かれる。
【0021】
表層側とコア層側の樹脂が似たような樹脂で双方にあまり物性差がない場合、特に熔融密度差が無い場合、図10に示すように各断面で層構成を維持しつつ幅方向に各層厚みがおよそ均一な2層フィルムが図12(a)のように得られる。この場合、層厚調整具15により絞られた表層側流路14aの流路は、図3のF−F断面を示した図8の通り、実質上長方形の流路として問題ないことが経験上判っている。しかし、本研究者らの研究によれば、図8の形状の層厚調整具を用いて、表層側の樹脂の熔融密度がコア層側の熔融密度より小さい組み合わせで製膜を行った場合、図11のように単層ダイの幅方向の各断面で層構成が変化してしまい、その結果図12(b)のように層構成の異常が発生することが判ってきた。すなわち図11によれば、ダイの中のフィード側に相当するB−B断面では層構成に異常がないが、ダイのセンターから反フィード側断面に相当するC−C断面、D−D断面では、比重の小さい表層側の樹脂14aが軽いために重力の影響でダイのマニホールドの上部に廻りこんでしまう。言い換えれば、比重の大きいコア層側の樹脂14bは重いために重力の影響でダイのフィード側に先に吐出されてしまい、ダイの反フィード側の断面D−Dまで届かない。従って、結果として得られる2層フィルムは図12(b)のように、ダイの反フィード側においてコア層の樹脂がほとんど存在せず表層側樹脂のみの単層部となってしまう。
【0022】
図5の左図は図3のF−F断面における流路形状を示しており、さらに右図は表層側流路14aと層厚調整具15の拡大図であり、xは流路14aの高さ方向、Wcは流路14aのx=H/2の位置における流路幅でおよそダイ幅方向の中央に対応しており、Wbはダイ幅方向の反フィード側に対応する流路幅である。表層側の熔融密度がコア層側の熔融密度より小さい場合は、図5のように流路幅をWb<Wcとし、表層側の樹脂がダイのマニホールドで上部に廻りこむことを見越して、予め流路幅Wbを狭くしておくことで結果として各層の厚みを均一化できる。2つの樹脂の熔融密度差が極端に大きい場合には、図6のようにWb=0と完全に塞ぐ必要がある。一方、表層側の熔融密度がコア層側の熔融密度より大きい場合は、図7のように流路幅をWb>Wcとすることで各層の厚みを均一化できる。例示した図では表層側の流路形状だけを変化させているが、コア層側の流路14bの流路形状を層厚調整具をつけて調整しても良く、また両方の樹脂の流路形状を変化させても良い。
【0023】
2層フィルムで各層の厚みを幅方向に均一にする場合、樹脂の熔融密度のうち大きいほうをρmax、小さい方をρminとするとρmax/ρminは好ましくは1.05〜3.00であり、さらに好ましくは1.05〜2.00である。1.05以上のときに本発明の効果が顕著に発揮できる。3.00より大きいとフィードブロック方式ではもはや層構成の維持が難しく好ましくない。
【0024】
流路幅の比Wb/Wcは、熔融密度の小さい側を層厚調整具15で制御する場合の図である図5、図6において、0〜0.95が好ましく、0.95以下で本発明の効果を顕著に発揮でき、またWb=0と実質上塞いでしまう場合も必要である。一方、熔融密度の大きい側を層厚調整具で制御する場合の図7では、Wb/Wcの比は、好ましくは1.05〜5、さらに好ましくは1.05〜3である。1.05以上で本発明の効果を顕著に発揮でき、5を超えるとWbの流路幅が広すぎて樹脂の流量の変化が鈍くなり層厚制御の効きが小さくなり好ましくない。
【0025】
図5および図7においてWcからWbに至る流路幅は平面をつないで漸減または漸増する形状を例示しているが、より層構成を微調整するために曲面をつないだ構成でも、曲面と平面を組み合わせた構成でも良い。さらに流路幅の形状が複雑になった場合は、図5右図のx=H/2〜Hにおける流路14aの最小幅、または最大幅をWbと定義する。
【0026】
フィードブロック9の材質は金属が一般的であり中でもステンレス鋼や固めの工具鋼が良い。層厚調整具15の材質や全体形状は公知の技術を使用することができ、たとえば材質は押し引きしたり、切り欠き形状を放電加工したりする観点から金属が好ましく、さらに耐摩耗性と加工精度維持のため固めの工具鋼が好ましい。
【0027】
また、その全体形状は例示した直方体でも良いが円柱状のピンであっても良くピンの場合は予め切り欠きを加工面を変えて2〜3種類施しておき、層構成の微調整が必要であればピンを廻して2〜3種類の切り欠き形状を製膜中に試すこともできる。層厚調整具はその周辺の部材との隙間に樹脂が入り込み劣化物を発生させることもあるため、シール部にパッキンを用いたり、また樹脂をフィードブロック9の外にわずかずつ漏らす構造を用いることもできる。また、図3に例示したフィードブロックでは層厚調整具15を使用して表層側の流路14aを絞っているが、層厚調整具を用いなくても、流路14a自体を絞る形状に加工し図5から図7に例示した形状にすることもできる。
【0028】
以上、主に2層シートの押出しについて説明したが、本発明においては3層以上のシートの押出であることもできる。たとえば3層シートの場合、フィードブロックとして3層用のフィードブロックを用いれば良い。例として図4にフィードブロックの断面図、および図13にシートの断面を示す。表層側の樹脂14aの熔融密度が小さい場合、図8の流路形状ではやはり図13(b)に示すような層構成の異常があり、本発明の条件を適応すれば幅方向の各層の厚みを均一化できる。また、9層シートの場合は図14(b)に示すように、両表層側の2〜3層ずつに異常ができ芯層部の数層は層構成に異常が見られないことが判っている。層数を増やしていくと、芯層の層はダイのマニホールドの中でバランスを保って各層の層変化が起こりにくいようであり、異常部である表層側の層に対して本発明の条件を適応すれば異常部をなくすことができる。さらに、3層以上の多層シートの場合、押出機を3つ以上用いて図1に示す構成としても良い。これらの場合、本発明の趣旨から、熔融密度の最も小さい樹脂、および/または熔融密度の最も大きい樹脂に対して本発明を適応すれば顕著に層構成の異常部を解消できる。
【0029】
本発明においては、樹脂の比重差で各層の層変化が起こるため、ダイの中で樹脂の滞留時間が長いほど、反フィード側の位置において異常部が出やすくなる。単層ダイ10の中での樹脂の平均滞留時間は好ましくは5〜200秒、さらに好ましくは10〜150秒である。5秒未満であれば、本発明を適応しなくても図8に示した流路形状で多層シートを採取できるがダイ幅が非常に短いダイとなり生産性は極めて悪く、200秒より大きい場合はフィードブロック方式ではもはや層構成の維持が難しくなり好ましくない。
【0030】
図1および図2において単層ダイ10は樹脂の供給口12がダイの片側にあるサイドフィード式ダイを例示しているが、この方式はダイの組み立てや図1に示す押出装置への脱着が容易である反面、ダイの反フィード側までの滞留時間が長くなる。したがって反フィード側で層構成の異常が出やすいが本発明の効果を顕著に発揮しやすい。
【0031】
他の方式として樹脂の供給口がダイの中央にあるTダイまたはコートハンガーダイがあり、反フィード側に相当するダイの両端で層構成の異常がでるが、例えば図9に示した流路形状を用いることで解消できる。
【0032】
本発明において多層フィルムを構成する樹脂は、延伸可能なポリマーを主成分とする熱可塑性樹脂を用いることができ、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタレートのような芳香族ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリスチレンのようなポリビニル、ナイロン6(ポリカプロラクタム)、ナイロン66(ポリ(ヘキサメチレンジアミン−co−アジピン酸))のようなポリアミド、ビスフェノールAポリカーボネートのような芳香族ポリカーボネート、ポリスルフォン等の単独重合体或いはこれらの共重合体を主成分とする樹脂を挙げることができる。共重合成分としては、イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸共重合ポリエチレンテレフタレートを例示できる。上記熱可塑性樹脂の中では、延伸による分子配向が可能な芳香族ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミドが好ましく、分子が二軸配向した際に光学的、機械的、熱的特性が優れたものになるポリエチレン−2,6−ナフタレートも好ましい。
【0033】
本発明において、多層シートを構成する樹脂の少なくとも一つに、シートまたはフィルムに白度、光沢性、隠蔽性を待たせる目的で、あるいはシートまたはフィルムの巻き取り性を向上させるため、不活性粒子を5〜60重量%含有することが好ましい。またこのときに層構成の異常が発生しやすく本発明によって異常を解消できる。不活性粒子が60重量%より大きいと、フィルムを延伸する際に破れやすく、5重量%より小さいともともと層構成の異常が発生しにくい。
【0034】
不活性粒子としては例えば、ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸化チタン、硫酸バリウム、酸化シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、カオリン、タルクのような無機不活性粒子、シリコーン、架橋ポリスチレン、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体のような有機不活性粒子をあげることができる。平均粒径は0.01〜8μmが好ましい。
【0035】
本発明の多層シートは、従来から知られ用いられる方法で未延伸の多層シートを所定の温度で、縦および/または横方向に延伸し、所定の温度で熱処理し、必要によっては熱弛緩処理し、また必要によっては再縦および/または再横延伸し巻き取り、多層フィルムとすることができる。多層フィルムの製造工程中、または製造後にフィルムに塗液を塗布し乾燥する工程を設けても良い。
【0036】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に説明する。尚、例中の物性値の測定、および製膜性の評価は下記の方法とした。
【0037】
(1)各層の厚み
キャスティングドラム8で冷却固化した未延伸サンプルを三角形に切り出し、包理カプセルに固定後、エポキシ樹脂にて包理した。そして、包理されたサンプルをミクロト−ム(ULTRACUT−S)で縦方向に平行な断面をおよそ50nm厚みの薄膜切片にしたあと、透過型電子顕微鏡を用いて、加速電子100kvにて観察・投影し、写真から各層の厚みを測定し、各層の厚みを測定した。
【0038】
(2)層構成の異常部の幅Lの測定
キャスティングドラム8で冷却固化した未延伸サンプルで図13(b)に示す単層部の幅Lを金尺で測定した。
【0039】
(3)製膜性の評価
下記の基準で評価した。
○ ・・・ 横延伸する際、フィルムが0回/日破断する。
△ ・・・ 横延伸する際、フィルムが1〜2回/日破断する。
× ・・・ 横延伸する際、フィルムが3回/日以上破断する。
【0040】
(4)幅歩留の評価
下記の基準で評価した。
○ ・・・ 未延伸フィルム幅のうち、7割以上の幅に渡り製品化できた。
△ ・・・ 未延伸フィルム幅のうち、製品化幅が7割未満であった。
× ・・・ 製品化できなかった。
【0041】
(5)2層シートのダイ内の平均滞留時間の評価
単層ダイ10の樹脂流路部の体積をV(cm)、表層側樹脂の体積流量をSa(cm/s)、コア層側樹脂の体積流量をSb(cm/s)とするとき、下記式で求めた。
滞留時間t(秒)=V/(Sa+Sb)
【0042】
なお、実施例、比較例で用いた樹脂は以下の通りである。
(1)樹脂P
固有粘度(オルトクロロフェノール、35℃)0.65dl/gのポリエチレンテレフタレート(PET)。樹脂の温度280℃における熔融密度は1.2g/cmであった。
【0043】
(2)樹脂Q
固有粘度(オルトクロロフェノール、35℃)0.64dl/gのイソフタル酸ポリエチレンテレフタレートで共重合成分が12mol%。樹脂の温度280℃における熔融密度は1.2g/cmであった。
【0044】
(3)樹脂P30
樹脂Pに平均粒径0.24μm、密度4.27g/cmのルチル型酸化チタンを30重量%含有した。顔料を含む樹脂の280℃における熔融密度は1.53g/cmと換算できる。
【0045】
(4)樹脂Q30
樹脂Qに平均粒径0.24μm、密度4.27g/cmのルチル型酸化チタンを30重量%含有した。顔料を含む樹脂の280℃における熔融密度は1.53g/cmと換算できる。
【0046】
(5)樹脂Q50
樹脂Qに平均粒径0.8μm、密度4.2g/cmの硫酸バリウムを50重量%含有した。顔料を含む樹脂の280℃における熔融密度は1.87g/cmと換算できる。
【0047】
[実施例1]
まず図1に示す構成の押出装置、図3に示す2層フィードブロック、図5に示す表層樹脂の流路形状の層厚調整具を用い2層フィルムを製膜した。
【0048】
表層側の原料Qを押出機1に投入し、ギアポンプ2で180Kg/hrに計量、続くフィルター3で濾過しおよそ280℃の温度でフィードブロックに導いた。一方、コア層側の原料Q30は押出機5に投入し、ギアポンプ6で1250Kg/hrに計量、続くフィルター7で濾過しおよそ280℃の温度でフィードブロックに導いた。フィードブロックのWbとWcは表1の流路幅とした。
【0049】
次いで吐出幅が1200mm、樹脂流路部の体積が3800cmの単層ダイ10から押し出して多層シートとし、これを115℃、3.2倍で縦延伸した後、125℃、3.4倍で横延伸し、更に160℃で熱固定して、連続24時間の間、フィルムが破断することなく二軸延伸フィルムを得た。また、未延伸フィルムを採取し層構成を確認したところ全幅に渡り2層の層構成が形成されていることが判った。尚、ダイ内の樹脂の平均滞留時間は約14秒であった。
【0050】
[実施例2]
樹脂の組み合わせとWbとWcを表1に示すとおり変更し、また延伸条件をPET条件とした以外は実施例1と同様に2層フィルムを得た。結果を表1に示す。
【0051】
[実施例3、4]
層数、樹脂の組み合わせ、WbとWcを表1に示すとおり変更した以外は実施例1と同様に2層フィルムを得た。結果を表1に示す。
【0052】
[比較例1〜3]
WbとWcを表1に示すとおり変更した以外は実施例1〜3と同様に2層フィルムを得ようと試みたがいずれも横延伸する際に10回/日以上破断し製品を採れなかった。結果を表1に示す。
【0053】
[比較例4]
WbとWcを表1に示すとおり変更した以外は実施例4と同様に2層フィルムを得たが、幅歩留まりの悪いものであった。
【0054】
【表1】
Figure 2004330505
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、比重差の大きな樹脂の組み合わせであっても幅方向に均一に各層の厚みを制御し多層シートおよび多層フィルムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態を例示した2層シートの押出装置のうち押出機からキャスティングドラムまでを示している。
【図2】本発明の一つの実施形態を例示したフィードブロックと単層ダイの正面図、およびダイの側面図を示している。
【図3】図2のA−A断面における2層フィードブロックの断面図である。
【図4】図2のA−A断面における3層フィードブロックの断面図である。
【図5】図3のF−F断面における2層フィードブロックの断面図、および表層樹脂流路と層厚調整具の拡大図である。表層側の樹脂の密度が小さい場合に用いる。
【図6】図3のF−F断面における2層フィードブロックの断面図、および表層樹脂流路と層厚調整具の拡大図である。表層側の樹脂の密度が極端に小さい場合に用いる。
【図7】図3のF−F断面における2層フィードブロックの断面図、および表層樹脂流路と層厚調整具の拡大図である。表層側の樹脂の密度が大きい場合に用いる。
【図8】図3のF−F断面における2層フィードブロックの断面図、および表層樹脂流路と層厚調整具の拡大図である。樹脂の密度差が小さい場合に用いる。
【図9】図3のF−F断面における2層フィードブロックの断面図、および表層樹脂流路と層厚調整具の拡大図である。Tダイの場合に用いる。
【図10】図3のG−G、H−H断面、および図2のB−B、C−C、D−D断面における表層樹脂とコア層樹脂の図である。層構成が正常な場合の図である。
【図11】図2のB−B、C−C、D−D断面における表層樹脂とコア層樹脂の図である。層構成が異常な場合の図である。
【図12】図2のE−E断面における2層シートの図であり、(a)は層構成が正常な場合、(b)は異常な場合である。
【図13】図2のE−E断面における3層シートの図であり、(a)は層構成が正常な場合、(b)は異常な場合である。
【図14】図2のE−E断面における9層シートの図であり、(a)は層構成が正常な場合、(b)は異常な場合である。
【符号の説明】
1:表層側の押出機
2:表層側のギアポンプ
3:表層側のフィルター
4a:表層側のポリマーパイプ
4b:コア層側のポリマーパイプ
5:コア層側の押出機
6:コア層側のギアポンプ
7:コア層側のフィルター
8:キャスティングドラム
9:フィードブロック
9a:フィードブロックの表層側の部材
9b:フィードブロックのコア層側の部材
10:単層ダイ
11:未延伸シート
12:ダイへの供給口
13:マニホールド
14a:表層側の樹脂流路、または表層側の樹脂
14b:コア層側の樹脂流路、またはコア層側の樹脂
15:層厚調整具
x:表層流路の高さ方向
H:表層流路の高さ
L:異常部の幅
Wb:表層流路の幅(ダイの反フィード側に対応)
Wc:x=H/2での表層流路の幅(ダイのセンターに対応)

Claims (11)

  1. 単層ダイの上流側に設けたフィードブロックにより、少なくとも2種類の熔融樹脂を合流させて単層ダイから押出して多層シートとする多層シートの製造方法において、フィードブロックは各熔融樹脂の流路を備え、該流路で各熔融樹脂が合流する直前の位置での流路幅が下記式(a)および(b)の少なくとも1つを満足し、かつ熔融樹脂の熔融密度が下記式(c)を満足することを特徴とする多層シートの製造方法。
    熔融密度が最も小さい樹脂の流路について Wb<Wc (a)
    熔融密度が最も大きい樹脂の流路について Wb>Wc (b)
    (ただし、Wcはダイ幅方向の反フィード側に対応する位置での流路幅、Wbはダイ幅方向のダイ中央に対応する位置での流路幅である。)
    1.05≦ρmax/ρmin≦3.00 (c)
    (ただし、ρmaxは熔融樹脂のうち最も熔融密度が大きい樹脂の熔融密度、ρminは最も熔融密度が小さい樹脂の熔融密度である。)
  2. 熔融密度が最も小さい樹脂の流路幅についてWb<Wcであり、流路幅の比Wb/Wcが0〜0.95である、請求項1記載の多層シートの製造方法。
  3. 熔融密度が最も大きい樹脂の流路幅についてWb>Wcであり、流路幅の比Wb/Wcが1.05〜5である、請求項1に記載の多層シートの製造方法。
  4. 単層ダイ内における熔融樹脂の平均滞留時間が5〜200秒である、請求項1に記載の多層フィルムの製造方法。
  5. 前記単層ダイがサードフィード式である、請求項1に記載の多層シートの製造方法。
  6. 熔融樹脂のうち、熔融密度が最も大きい樹脂が不活性粒子を5〜60重量%含有する、請求項1に記載の多層シートの製造方法。
  7. 不活性粒が硫酸バリウムおよび/または酸化チタンである、請求項6に記載の多層シートの製造方法。
  8. 請求項1に記載の多層シートの製造方法により製造された多層シート。
  9. 単層ダイの上流側に設けたフィードブロックにより、少なくとも2種類の熔融樹脂を合流させて単層ダイから押出して多層シートとする多層シートの製造装置において、フィードブロックは各熔融樹脂の流路を備え、該流路で各熔融樹脂が合流する直前の位置での流路幅が下記式(a)および(b)の少なくとも1つを満足し、熔融樹脂の熔融密度が下記式(c)を満足することを特徴とする多層シートの製造装置。
    熔融密度が最も小さい樹脂の流路幅はWb<Wc (a)
    熔融密度が最も大きい樹脂の流路幅はWb>Wc (b)
    (ただし、Wcはダイ幅方向の反フィード側に対応する位置での流路幅、Wbはダイ幅方向のダイ中央に対応する位置での流路幅である。)
    1.05≦ρmax/ρmin≦3.00 (c)
    (ただし、ρmaxは熔融樹脂のうち最も熔融密度が大きい樹脂の熔融密度、ρminは最も熔融密度が小さい樹脂の熔融密度である。)
  10. 単層ダイの上流側に設けたフィードブロックにより、少なくとも2種類の熔融樹脂を合流させて単層ダイから押出して多層シートとし、これを延伸して多層フィルムとする多層フィルムの製造方法において、フィードブロックは各熔融樹脂の流路を備え、該流路で各熔融樹脂が合流する直前の位置での流路幅が下記式(a)および(b)の少なくとも1つを満足し、かつ熔融樹脂の熔融密度が下記式(c)を満足することを特徴とする多層フィルムの製造方法。
    熔融密度が最も小さい樹脂の流路について Wb<Wc (a)
    熔融密度が最も大きい樹脂の流路について Wb>Wc (b)
    (ただし、Wcはダイ幅方向の反フィード側に対応する位置での流路幅、Wbはダイ幅方向のダイ中央に対応する位置での流路幅である。)
    1.05≦ρmax/ρmin≦3.00 (c)
    (ただし、ρmaxは熔融樹脂のうち最も熔融密度が大きい樹脂の熔融密度、ρminは最も熔融密度が小さい樹脂の熔融密度である。)
  11. 請求項10に記載の多層フィルムの製造法により製造された多層フィルム。
JP2003126963A 2003-05-02 2003-05-02 多層シートまたは多層フィルムの製造方法および製造装置 Expired - Fee Related JP4180968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003126963A JP4180968B2 (ja) 2003-05-02 2003-05-02 多層シートまたは多層フィルムの製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003126963A JP4180968B2 (ja) 2003-05-02 2003-05-02 多層シートまたは多層フィルムの製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004330505A true JP2004330505A (ja) 2004-11-25
JP4180968B2 JP4180968B2 (ja) 2008-11-12

Family

ID=33503692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003126963A Expired - Fee Related JP4180968B2 (ja) 2003-05-02 2003-05-02 多層シートまたは多層フィルムの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4180968B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006212941A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Toray Ind Inc 積層フィルムの製造装置および製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006212941A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Toray Ind Inc 積層フィルムの製造装置および製造方法
JP4600066B2 (ja) * 2005-02-04 2010-12-15 東レ株式会社 積層フィルムの製造装置および製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4180968B2 (ja) 2008-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102496140B1 (ko) 공압출 장치, 단층 압출 장치 및 레트로피팅 키트 그리고 층 두께의 측정, 플라스틱 필름의 제조 및 압출 장치의 레트로피팅을 위한 방법
JP4432848B2 (ja) ポリアミド系樹脂積層フィルムロールの製造方法
CN101031407B (zh) 叠层板的制造装置和制造方法
JPH11348096A (ja) 多層プラスチックフィルム、ボ―ド又はチュ―ブの押出し装置
JP4449822B2 (ja) 蒸着ポリアミド系樹脂フィルムロール、およびその製造方法
JP2000127227A (ja) フィルムの押出装置及び製造方法
JP2005246607A (ja) 無延伸フィルムの製造方法、樹脂被覆金属板の製造方法、および無延伸フィルムの製造装置
JP4857700B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
JP2004330505A (ja) 多層シート、その製造方法および製造装置
JP3973755B2 (ja) 多層押出成形方法および装置
JP4496066B2 (ja) 多層シートの製造方法、多層フィルムの製造方法および多層シートの製造装置
EP2177341B1 (en) Apparatus and process for producing laminated sheet
EP3400123B1 (de) Vorrichtung zum kühlen von folienmaterial
JP5061237B2 (ja) 改良されたクロスフローマニホールドを使用した押出金型
JP4289323B2 (ja) ポリアミド系樹脂フィルムロールの製造方法
JP2006130910A (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
DE10014371A1 (de) Streifenfrei tiefziehbare und hochtransparente Polyamidfolie, ein Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Verpackungsmaterial
WO2015108035A1 (ja) 延伸フィルムの製造方法
JP3601728B2 (ja) 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法
WO2015108036A1 (ja) 延伸フィルムの製造方法
EP3508322B1 (en) Feed block and sheet manufacturing device provided with same, and method for manufacturing sheet
JP2007021771A (ja) 蒸着ポリアミド系樹脂積層フィルムロール、およびその製造方法
JPH07178787A (ja) 多層フイルムの押出装置
JP3070823B2 (ja) 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法
Kim et al. Cast Film Extrusion of Polyethylene

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4180968

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees