JP4857700B2 - 積層シートの製造装置および製造方法 - Google Patents

積層シートの製造装置および製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4857700B2
JP4857700B2 JP2005293261A JP2005293261A JP4857700B2 JP 4857700 B2 JP4857700 B2 JP 4857700B2 JP 2005293261 A JP2005293261 A JP 2005293261A JP 2005293261 A JP2005293261 A JP 2005293261A JP 4857700 B2 JP4857700 B2 JP 4857700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slit
layer
laminated sheet
thickness
molten material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005293261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006130912A (ja
Inventor
良治 古野
文保 野村
宣嗣 千木良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2005293261A priority Critical patent/JP4857700B2/ja
Publication of JP2006130912A publication Critical patent/JP2006130912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4857700B2 publication Critical patent/JP4857700B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • B29C47/92

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、多層フィルムの製造に好適な積層シートの製造装置および製造方法に関する。
複数種類(例えば、2種類)の溶融材料(例えば、溶融樹脂あるいは溶融ポリマー)を、それぞれの溶融樹脂を受け入れるそれぞれのマニホールドに供給し、各マニホールドから溶融樹脂を、複数の細孔や複数のスリットを通して流出させ、複数の溶融樹脂の層状の流れを形成し、複数の溶融樹脂の層状の流れを合流させて多層の溶融樹脂シートを形成し、このシートを、溶融樹脂の各層の積層方向と直交する方向(シートの幅方向)に延びるスリット状の口金から吐出させ、積層シートを形成する方法が知られている(例えば、特許文献1)。口金から吐出された積層シートは、そのまま、あるいは、その後、延伸等の後処理が施され、多層フィルムとして用いられる。
この積層シートの製造装置の典型的な例が、図1に示される。図1において、積層シートの製造装置は、一方の溶融樹脂Aが供給される溶融樹脂導入管1、他方の溶融樹脂Bが供給される溶融樹脂導入管2、溶融樹脂導入管1により供給された溶融樹脂Aと溶融樹脂導入管2により供給された溶融樹脂Bからなる積層流を形成する多層フィードブロック3、形成された積層流が流れる導管4、導管4により供給された積層流の幅と厚みを所定の値に調整し、調整された積層流を吐出し、溶融樹脂Aと溶融樹脂Bとが交互に積層された積層シートを形成する口金5、および、口金5から吐出された積層シート6を冷却し固化させるキャスティングドラム7からなる。キャスティングドラム7で固化した積層シートは、通常、未延伸フィルム8と呼称される。未延伸フィルム8は、通常、矢印NSで示すように、延伸工程(図示せず)に送られ、一方向あるいは二方向に延伸され、多層フィルムとされる。
多層フィードブロック3は、その内部に、溶融樹脂導入管1に結合されるマニホールド、溶融樹脂導入管2に結合されるマニホールド、および、所定の間隔をもって配列された複数のスリット、各スリットを通過した各溶融樹脂の流れを合流させる合流部を有する。複数のスリットは、2つの群に分けられ、一方の群の複数のスリットは、溶融樹脂導入管1に結合されたマニホールドの出口に対し開口し、他方の群の複数のスリットは、溶融樹脂導入管2に結合されたマニホールドの出口に対し開口している。合流部の出口は、導管4に連通されている。
一般に、溶融樹脂導入管1と溶融樹脂導入管2とにそれぞれ屈折率の高い樹脂と屈折率の低い樹脂とを供給し、交互にそれぞれ同じ割合でフィルムの厚み方向に、一組の層の厚みを順次減少または増加させて積層した広帯域波長の光を反射または透過させる光干渉フィルムが知られている。
一方、本発明者の知見によれば、光干渉フィルムを目的として、多層フィルムの各層の積層構成を設計し、上述の従来の多層フィードブロックを用いて、多層フィルムの成形を試みたところ、予想していた不規則な各層の厚みムラの発生よりも、フィルムの表面に近い層ほど、フィルムにおける設計した層厚み(目標の層厚み)に比べ、薄い層厚みを示す多層フィルムが成形されることが判明した。すなわち、従来の多層フィードブロックでは、目標とする各層の厚みを有する多層フィルムの製造が困難であることが判明した。
特開2003−112355号公報
本発明の目的は、各層の厚みが目標値あるいは設計値通りの積層シートを容易に製造することが可能な積層シートの製造装置および製造方法を提供することにある。
本発明の目的の他の一つは、各層の目標とする層厚み、特に、層同士で異なる各層の目標とする層厚みを有する積層シートの製造が容易に出来る積層シートの製造装置および製造方法を提供することにある。
本発明の目的の更に他の一つは、スリットにおける溶融材料の流量の調整を目的として、スリットのディメンションを最適なディメンションに効率良く調整することが可能な積層シートの製造装置および製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の積層シートの製造装置は下記の構成を有する。
すなわち、複数種類の溶融材料が前記種類の数よりも多い数の複数の層に積層された積層シートの製造装置であって、前記各溶融材料をそれぞれ供給する複数のマニホールドと、前記マニホールドの間に位置するスリット板と、前記スリット板にそれぞれ形成され、前記マニホールドのいずれかひとつと連通し、前記各マニホールド内に供給された前記各溶融材料を前記各マニホールドから前記各層に対応して通過させるように所定の間隔をもって配列された複数のスリットと、前記各スリットを通過した前記溶融材料を前記積層を形成するように合流させる合流部とを備え前記スリット板を挟むように配置され前記マニホールドの輪郭を形成している2つの側板を有し、前記スリット板に形成された前記各スリットは、前記マニホールドのうち一方のマニホールドの出口に対しては前記側板の側壁によって閉鎖状態とされ、他方のマニホールドの出口に対しては直接開口するように入口が形成されており、また、前記各スリットは上部に流路傾斜部を有し、前記マニホールドから離れるにしたがって、下流に向かう方向に傾斜している積層シートの製造装置において、前記形成された積層シートの所望の層の厚みを測定することにより得られる前記層の厚み情報に基づいて、前記複数のスリットの少なくとも一つの前記スリットにおける前記溶融材料の流量の調整が、前記スリットのスリット間隙とスリット長の一方あるいは双方の調整により行われることを特徴とする積層シートの製造装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記層の厚みの測定が、積層シートの各層について行われ、前記溶融材料の流量の調整が、前記スリット間隙の調整により行われる積層シートの製造装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記層の厚みの測定が、積層シートの各層について行われ、前記溶融材料の流量の調整が、前記スリット長の調整により行われる積層シートの製造装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記溶融材料の流量の調整が、前記スリットの温度の調整によりもたらされるスリットを通過する前記溶融材料の温度の調整により行われる積層シートの製造装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記溶融材料の流量の調整が、前記積層シートの厚み方向の外層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット間隙を、内層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット間隙より大きく調整することにより行われる積層シートの製造装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記溶融材料の流量の調整が、前記積層シートの厚み方向の外層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット長を、内層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット長より短く調整することにより行われる積層シートの製造装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記溶融材料の流量の調整が、前記複数のスリットの少なくとも一つのスリットに対し、スリット間隙とスリット長の一方あるいは双方を、機械的あるいは熱的に調整することにより行われる積層シートの製造装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記積層シートの厚み方向の任意の層xの厚み測定値をT(x)、この厚み測定値に対応しているスリット間隙をd(x)、スリット長をL(x)、前記層xの目標厚みをTa(x)、この目標厚みに対応する目標スリット間隙をda(x)、目標スリット長をLa(x)としたとき、次式
Ta(x)/T(x)
=[La(x)/L(x)]×[d(x)/da(x)] ...(I)
の関係を満足するように、前記層xに対応するスリットについて、前記溶融材料の流量の調整が行われる積層シートの製造装置が提供される。
得られた積層シートの積層分布が目標値と異なる場合は、上式(I)の関係が満足されるように、スリット間隙d、スリット長Lを調整することで、積層分布を実質的に目標値にすることが出来る。
式(I)におけるパラメータは、スリット間隙とスリット長の二つになるが、場合に応じて、いずれか一方を固定し、他方の調整を試みても良い。例えば、スリット間隙分布を変化させる場合は、スリット長の比La/L=1として、スリット間隙を算出すれば良い。スリット間隙は3乗で変化するので、スリット間隙の調整は、大きな厚み変化を修正するのに有効である。逆に、微少な厚み分布を設けたい場合は、線形に効くスリット長を変化させることが有効である。
また、本発明の別の形態によれば、複数種類の溶融材料が前記種類の数よりも多い数の複数の層に積層する積層シートの製造方法であって、前記各溶融材料を、複数のマニホールドを経由して、前記マニホールドの間に位置するスリット板にそれぞれ形成され、前記各マニホールドのいずれかひとつと連通し前記各層に対応して通過するように所定の間隔をもって配列された複数のスリットに供給し、スリットに供給された前記溶融材料を前記積層を形成するように合流させるに際し、前記スリット板を挟むように配置される2つの側板として前記マニホールドの輪郭を形成するものを用い、前記スリット板に形成される前記各スリットとして、前記マニホールドのうち一方のマニホールドの出口に対しては前記側板の側壁によって閉鎖状態とされ、他方のマニホールドの出口に対しては直接開口するように入口が形成されるものを用い、また、前記各スリットとして、上部に流路傾斜部を有し、前記マニホールドから離れるにしたがって、下流に向かう方向に傾斜している積層シートの製造装置を用い、形成された積層シートの所望の層の厚みを測定することにより得られる前記層の厚み情報に基づいて、前記複数のスリットの少なくとも一つの前記スリットにおける前記溶融材料の流量の調整を、前記スリットのスリット間隙とスリット長の一方あるいは双方の調整により行うことを特徴とする積層シートの製造方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記層の厚みの測定を、積層シートの各層について行い、前記溶融材料の流量の調整を、前記スリット間隙の調整により行う積層シートの製造方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記層の厚みの測定を、積層シートの各層について行い、前記溶融材料の流量の調整を、前記スリット長の調整により行う積層シートの製造方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記溶融材料の流量の調整を、前記スリットの温度の調整によりもたらされるスリットを通過する前記溶融材料の温度の調整により行う積層シートの製造方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記溶融材料の流量の調整を、前記積層シートの厚み方向の外層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット間隙を、内層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット間隙より大きく調整することにより行う積層シートの製造方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記溶融材料の流量の調整を、前記積層シートの厚み方向の外層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット長を、内層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット長より短く調整することにより行う積層シートの製造方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記溶融材料の流量の調整を、前記複数のスリットの少なくとも一つのスリットに対し、スリット間隙とスリット長の一方あるいは双方を、機械的あるいは熱的に調整することにより行う積層シートの製造方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記積層シートの厚み方向の任意の層xの厚み測定値をT(x)、この厚み測定値に対応しているスリット間隙をd(x)、スリット長をL(x)、前記層xの目標厚みをTa(x)、この目標厚みに対応する目標スリット間隙をda(x)、目標スリット長をLa(x)としたとき、次式
Ta(x)/T(x)
=[La(x)/L(x)]×[d(x)/da(x)
の関係を満足するように、前記層xに対応するスリットについて、前記溶融材料の流量の調整を行う積層シートの製造方法が提供される。
本発明に係る積層シートの製造装置によれば、各層の厚みが目標値あるいは設計値通りの積層シートを容易に製造することが出来る。
本発明に係る積層シートの製造装置では、実際に成形された積層シートの層の厚み情報を利用して、多層フィードブロックの各スリットにおける溶融材料の流量を最適な流量に容易に調整出来るので、目標とする積層構成を有する積層シートを容易に製造することが出来る。
本発明に係る積層シートの製造装置では、実際に成形された積層シートの層の厚み情報を利用して、多層フィードブロックにおける各スリットのディメンションを最適なディメンションに容易に調整出来るので、目標とする積層構成を有する積層シートを容易に製造することが出来る。
図2乃至図5は、本発明の積層シートの製造装置の一実施例において用いられる多層フィードブロック11に関する図である。図2は、多層フィードブロック11を分解した状態の斜視図、図3は、図2のスリット板20および合流部/排出路形成部材20aの正面図である。
図2および図3において、多層フィードブロック11は、側板21、側板22、および、側板21と側板22とに挟まれたスリット板20からなる。スリット板20は、その下部に結合された合流部/排出路形成部材20aを有する。
側板21には、長手方向(図2に示すX軸方向)に延びる樹脂A側のマニホールド14が設けられ、マニホールド14には、溶融状態の樹脂A(溶融樹脂A)をマニホールド14内に供給する樹脂導入路12が結合されている。側板22には、長手方向(図2に示すX軸方向)に延びる樹脂B側のマニホールド15が設けられ、マニホールド15には、溶融状態の樹脂B(溶融樹脂B)をマニホールド15内に供給する樹脂導入路13が結合されている。
スリット板20には、その長手方向(図3に示すX軸方向)に多数のスリット16と多数のスリット17とが、隔壁20bを介して、設けられている。スリット16とスリット17とは、隔壁20bを介して、交互に位置する。各スリット16、17は、スリット板20の底面から上面方向(図3に示すZ軸方向)に、所定の長さで、スリット板20に刻まれている。各スリット16、17の両側面は、スリット板20の両側面に開口している。
側板21、スリット板20および側板22が組み立てられた状態において、各スリット16の入口は、マニホールド14の出口に直接開口し、各スリット17の入口は、マニホールド15の出口に直接開口した状態が形成される。また、各スリット16の入口以外の側面の開口は、側板21、22の壁面により閉鎖状態となり、各スリット17の入口以外の側面の開口は、側板21、22の壁面により閉鎖状態とされる。各スリット16、17の入口は、マニホールド14、15の出口に直接開口しており、マニホールドの出口とスリットの入口との間には、従来の多層フィードブロックにおける細孔および細孔形成部材は介在していない。
樹脂導入路12は、図1に示す樹脂導入管1に結合され、樹脂導入管1から溶融樹脂Aの供給を受ける。樹脂導入路12からマニホールド14内に供給された溶融樹脂Aは、マニホールド14内において、マニホールド14の長手方向(図2に示すX軸方向)に流動し、マニホールド14内に充満する。マニホールド14内の溶融樹脂Aは、マニホールド14に開口している各スリット16の入り口から各スリット16内へと流入し、各スリット16内を流下し、各スリット16の出口から合流部18に流出する。
樹脂導入路13は、図1に示す樹脂導入管2に結合され、樹脂導入管2から溶融樹脂Bの供給を受ける。樹脂導入路13からマニホールド15内に供給された溶融樹脂Bは、マニホールド15内において、マニホールド15の長手方向(図2に示すX軸方向)に流動し、マニホールド15内に充満する。マニホールド15内の溶融樹脂Bは、マニホールド15に開口している各スリット17の入り口から各スリット17内へと流入し、各スリット17内を流下し、各スリット17の出口から合流部18に流出する。
合流部18に流出した各スリット16、17の横断面(図2に示すX軸とY軸を含む面)の形状に追従した横断面形状を有する溶融樹脂Aの各シート状の流れと溶融樹脂Bの各シート状の流れとは、合流部18において、交互に積層され、積層流となる。この積層流は、排出路19を流下する。排出路19を流下する積層流における溶融樹脂Aと溶融樹脂Bとの積層方向は、製造される積層シートの厚み方向に一致する。
排出路19を流下した積層流は、図1に示す導管4を介して、口金5内に導入される。積層流は、口金5内で所定の方向(溶融樹脂Aと溶融樹脂Bとの積層方向に直交する方向)に拡幅され、口金5から積層シート6として吐出され、吐出された積層シート6は、キャスティングドラム7の表面上で冷却固化され、未延伸フィルム8として次工程(例えば、延伸工程)に送られ、多層フィルム(図示略)に形成される。
図4および図5に、隔壁20bを介して、スリット板20の長手方向に隣り合って位置するスリット16とスリット17との関係が、拡大して示される。
各スリット16、17の上部側、つまり、後述する第2の流路部の上流部には、対応するマニホールド14、15から離れるに従って溶融樹脂の流れの下流に向かう方向に傾斜した傾斜部23、24がそれぞれ形成されている。傾斜部23、24は、この実施例では、直線状に延びる傾斜部として形成されている。傾斜部23、24は、図4および図5に示すように、互いに反対方向に傾斜している。
多層フィードブロック11内では、溶融樹脂Aは、図4に矢印14aで示すように、マニホールド14から傾斜部23を有する各スリット16内へと流入する。また、溶融樹脂Bは、図5に矢印15aで示すように、マニホールド15から傾斜部24を有する各スリット17内へと流入する。
傾斜部23を利用することにより、スリット16の上部がマニホールド14にのみ連通して形成される溶融樹脂Aの流路が構築され、また、傾斜部24を利用することにより、スリット17の上部がマニホールド15にのみ連通して形成される溶融樹脂Bの流路が構築されている。
図3の多層フィードブロック11の特徴は、配列されているスリット16、17における溶融樹脂の流量を、多層フィードブロック11を用いて成形した積層シートの所望の層あるいは全ての層の厚みを測定することにより得られる層の厚み情報に基づいて、当該層の厚みが目標値(設計値)になるように、調整することが可能な点である。
また、溶融樹脂の流量を調整する手段の具体例としては、スリット間隙の調整、スリット長の調整、あるいは、スリット中を流動する溶融樹脂の温度の調整がある。
図3の多層フィードブロック11を用いて積層シートを形成したときに得られた積層シートの横断面を図6に示す。図6の積層シート31aにおいて、樹脂Aからなる層32aと樹脂Bからなる層33aとが交互に積層されている。この場合、従来の多層フィードブロックの問題点として説明したように、多層フィルムの表層に近い層ほど、厚みが薄くなる傾向にある。この状態が、図6の多層フィルム31aに示されている。多層フィルム31aの設計目標として、フィルム厚み方向(図6に示す矢印30)における各層の厚みが均一になることが要求されている場合、このように層厚みの変化が存在する多層フィルム31aは、不良品となる。
図7に示す多層フィードブロック11は、この問題点を解決するものである。図7の多層フィードブロック11におけるスリット板20における隔壁20bを介して交互に配列されたスリット16とスリット17は、多層フィルム31aの表層側に位置する層に対応するスリットほど、スリット間隙が大きくなるように調整されている。このスリット間隙の大きさの調整は、図6に示す積層シート31aの各層の厚みの測定により得られた各層の厚み情報に基づいてなされたものである。
この調整は、積層シートの各層の厚みの測定により得られた各層の厚み情報に基づいて、多層フィードブロック11のスリット板20のスリットのディメンションを、多層フィードブロック11に装備した機械的あるいは熱的手段により行うことが出来る。この場合、層厚みを自動測定し、その測定データに基づく信号を機械的あるいは熱的手段にフィードバックし、それに基づき、自動的に、機械的あるいは熱的手段を作動せしめ、スリットのディメンションが自動的に調整されるようにしても良い。また、この調整は、積層シートの各層の厚みの測定により得られた各層の厚み情報に基づいて、多層フィードブロック11において、図3に示されるスリット板20を、図7に示すスリット間隙が調整されたスリット板20と交換することにより行うことも出来る。また、この調整は、油圧機構、空圧機構、ねじ機構や各種直動機構などの機械的手段によって行ってもよい。
図8に示す多層フィードブロック11は、上記の問題点を解決するものである。図8の多層フィードブロック11におけるスリット板20における隔壁20bを介して交互に配列されたスリット16とスリット17は、多層フィルム31aの表層側に位置する層に対応するスリットほど、スリット長が短くなるように調整されている。このスリット長の長さの調整は、図6に示す積層シート31aの各層の厚みの測定により得られた各層の厚み情報に基づいてなされるものであり、例えば、各スリット板20が長さ方向に往復運動するようなカム機構や油圧・空圧等のシリンダー機構、ねじ機構などの機械的手段によって行ってもよい。
図7に示したようなスリット間隙が、層の厚みの測定結果に基づき調整されたスリット板を有する多層フィードブロック11を用いて積層シートを製造することにより得られる積層シートは、例えば、図9に示すような積層構成を有する。すなわち、積層シート31bの樹脂Aからなる層32b、樹脂Bからなる層33bの層の厚みは、フィルム厚み方向(図9に示す矢印30)において、実質的に均一な所定の目標値を有するものとなる。
図10に示す多層フィードブロックは、上に説明した実施例とは別の手法によるスリットにおける溶融樹脂の流量の調整を行うものである。図10において、多層フィードブロック51は、スリットの間隙をヒートボルトを用いて機械的に調整する手段を有する。各スリット16、17の配列位置の上方に、スリット間隙保持撓み部52が設けられている。スリット間隙保持撓み部52の上面には、多数のヒートボルト54が、スリットの配列方向に、間隔をおいて配列され、各ヒートボルト54には、カートリッジヒーター53が装着されている。
各カートリッジヒーター53は、そのオンオフあるいは温度調整により、各ヒートボルト54の伸縮量を調整する。この伸縮量の調整により、スリット間隙保持撓み部52の撓み量が調整される。この撓み量の調整により、多層フィードブロック51における各スリット16、17のスリット間隙が調整される。具体的には、ヒートボルト54が伸張すると、スリット間隙保持撓み部52が溶融樹脂の流れ方向に撓み、スリット間隙が拡幅される。この拡幅によって、スリットにおける溶融樹脂の流量が増加する。同様に、ヒートボルト54が収縮すると、逆の現象が生じる。
図11に示す多層フィードブロック61は、各スリット16、17に対して、図10の多層フィードブロック51と同様に、スリット間隙保持撓み部62を備えている。しかし、ヒートボルト54は有さず、スリットの配列方向に間隔をおいて配列されたカートリッジヒーター63は、スリット間隙保持撓み部62に埋設された構造とされている。
多層フィードブロック61は、各カートリッジヒーター63により温度を制御することにより、熱的に、スリット間隙保持撓み部62の撓み量を制御し、それによって各スリット16、17のスリット間隙を調整するものである。
図10に示す多層フィードブロック51、および、図11に示す多層フィードブロック61によれば、積層シートの成形中において、所望のスリットにおける溶融樹脂の流量の調整を容易に、精度良く行うことが出来る。
以下の実施例に登場する測定値の測定法は、次の通りである。
(a)積層厚み、積層数:
フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡(HU−12型、(株)日立製作所製)を用い、フィルムの断面を3,000乃至40,000倍に拡大観察し、断面写真を撮影し、層構成および各層厚みを測定した。
(b)反射率:
分光光度計(U−3410, Spectrophotometer :(株)日立製作所製)に、直径60mmの積分球(130−0632、(株)日立製作所製)および角度10°傾斜スペーサーを取り付けて反射率を測定した。なお、バンドパラメーターは2/servoとし、ゲインは3と設定し、187nm乃至2,600nm/min.の検出速度で測定した。また、反射率を基準化するため、標準反射板として附属のAl2 3 を用いた。
(c)導波性能:
導波性能は、JIS C6823(1999)光導通(IEC60793−1−C4)に基づき、次の条件で光の導通を確認することにより行った。
光源:LED
試料形状:幅10cm、長さ3m
参照光ファイバー:三菱レイヨン社製「スーパーエスカ」SH4001
[実施例1]
図9に示す多層フィルム31bの設計値として、次の値を採用した。
樹脂Aと樹脂Bの積層比A/B:2/1、
総積層数:201、
樹脂Aの各層(各A層)の厚み:100nm、および、
樹脂Bの各層(各B層)の厚み:50nm。
図3に示す多層フィードブロック11のスリット板20の設計値として、図12に示す樹脂Aが流れる各スリット16(スリットA−1乃至A−101)、および、樹脂Bが流れる各スリット17(スリットB−1乃至B−100)について、次の値を採用した。
各A層に対応する各スリット16のスリット間隙:0.75mm、
各B層に対応する各スリット17のスリット間隙:0.6mm、
各スリット16、17のスリット幅:24mm、および、
各スリット16、17のスリット長:20mm。
この設計値における樹脂Aに対するスリット16のスリット間隙の値のスリットA−1乃至A−101における分布状況が、図13の上側のグラフ(図13A)において、線ASGにより示され、また、この設計値における樹脂Bに対するスリット17のスリット間隙の値のスリットB−1乃至B−100における分布が、図13の下側のグラフ(図13B)において、線BSGにより示される。図13Aのグラフの横軸は、スリット番号ASN、縦軸は、スリット間隙SG(mm)である。図13Bのグラフの横軸は、スリット番号BSN、縦軸は、スリット間隙SG(mm)である。
このように設計された多層フィードブロック11を用いて多層フィルムを製造したところ、図14に示す各層の厚み分布を有する多層フィルムが得られた。図14のグラフの横軸は、積層数Ln、縦軸は、各A層および各B層の層厚みLT(nm)である。図14のグラフにおける線ALは、各A層の厚みの多層フィルムの厚み方向における分布目標値を示し、線BLは、各B層の厚みの多層フィルムの厚み方向における分布目標値を示し、曲線ALTDは、製造した多層フィルムにおける各A層の厚みの測定値の分布を示し、曲線BLTDは、製造した多層フィルムにおける各B層の厚みの測定値の分布を示す。
図14に示す製造した多層フィルムの各A層および各B層の測定された厚み情報に基づき、各層の厚みが当初の設計値(目標値)に極力一致するように、次式(I)に示す関係を用いて、各スリットのディメンションの調整値を計算して求めた。
Ta(x)/T(x)
=[La(x)/L(x)]×[d(x)/da(x)] ...(I)
ここで、T(x)は、層xの厚みの測定値(現在の層xの厚み)、d(x)は、層xの厚みの測定値に対応しているスリットのスリット間隙、L(x)は、層xの厚みの測定値に対応しているスリットのスリット長、Ta(x)は、層xの目標厚み、da(x)は、層xの目標厚みに対応しているスリットのスリット間隙、La(x)は、層xの厚みの目標厚みに対応しているスリットのスリット長である。
式(I)を用い計算で求められた値に基づき、当初の各スリットのスリット間隙を調整した。調整後、すなわち、目標の樹脂Aに対するスリット16のスリット間隙の値のスリットA−1乃至A−101における分布状況が、図15の上側のグラフ(図15A)において、線TASGにより示され、また、調整後、すなわち、目標の樹脂Bに対するスリット17のスリット間隙の値のスリットB−1乃至B−100における分布が、図15の下側のグラフ(図15B)において、線TBSGにより示される。図15のグラフは、図13のグラフに対応し、図15に、図13における線ASGと線BSGも示されている。
調整後のディメンションからなるスリット板20に基づき、多層フィルムの製造を行った。得られた多層フィルムの各層の厚み分布ALTDおよびBLTDは、図16に示すように大幅に改善され、各A層、各B層とも、ほぼ均一な厚み分布となり、目標とする多層フィルムが得られた。図16のグラフは、図14のグラフに対応する。
上において、主として実施例1の結果を説明したが、実施例1における多層フィルムの具体的な製造方法は、次の通りである。
樹脂A:ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(東レ(株)製熱可塑性樹脂F20S)、
樹脂B:シクロヘキサンジメタノール共重合PET(イーストマン社製熱可塑性樹脂PETG6763)、
樹脂供給:各樹脂を乾燥後、押出機に供給。押出機における溶融樹脂の温度は280℃に設定。各樹脂をギヤポンプ、フィルターを介した後、各樹脂を201層の積層を形成する多層フィードブロック11に供給し、合流させ、樹脂Aと樹脂Bとの積層シートを形成した。
多層フィードブロック:A層101層、B層100層に対応するスリット16、17(加工精度0.01mm)から、溶融樹脂を吐出させ、溶融樹脂Aと溶融樹脂Bの積層比が、A:B=2:1となるようにし、積層シートの両表層部分がA層となるようにした。
積層シートの吐出:得られた溶融樹脂の積層された流れを、図1に示したTダイ5に供給し、シート状に成形した後、静電印加(直流電圧8kV)された表面温度25℃のキャスティングドラム7上で急冷固化した。
積層シートの表面処理:キャストフィルム8の両面に、空気中でコロナ放電処理を施し、このフィルム(基材フィルム)の表面の濡れ張力を55mN/mとし、その処理面に、(ガラス転移温度Tgが18℃のポリエステル樹脂)/(ガラス転移温度Tgが82℃のポリエステル樹脂)/(平均粒径が100nmのシリカ粒子)からなる積層形成膜を塗布し、基材フィルムの表面に、透明で易滑性および易接着性を有する表面層を形成した。
積層シートの熱処理:表面処理された積層シートを二軸延伸機に導き、温度95℃の熱風で予熱後、縦方向(フィルム長手方向)および横方向(フィルム幅方向)に3.5倍に延伸した。更に、温度230℃の熱風にて熱処理を行うと同時に縦方向に5%の弛緩処理を行い、引き続き横方向にも5%の弛緩処理を行って、室温まで除冷後巻き取った。
製造された多層フィルム:得られた多層フィルムの厚みは14.8μmであり、1次反射ピークの波長は488nm、反射率は95%で、2次の反射ピークがほとんどないため、紫外線領域における不要な反射がほとんど認められない優れた多層フィルムであった。
[実施例2]
図9に示す多層フィルム31bの設計値として、次の値を採用した。
樹脂Aと樹脂Bの積層比A/B:0.95/1、
総積層数:601、
樹脂Aの各層(各A層)の厚み:170nmから135nmへと単調に変化する厚み、および、
樹脂Bの各層(各B層)の厚み:180nmから145nmへと単調に変化する厚み。
図3に示す多層フィードブロック11のスリット板20の設計値として、図17に示す樹脂Aが流れる各スリット16(スリットA−1乃至A−301)、および、樹脂Bが流れる各スリット17(スリットB−1乃至B−300)について、次の値を採用した。
各A層に対応する各スリット16のスリット間隙:4.91mmから4.55mmへと単調に変化する間隙、および、
各B層に対応する各スリット17のスリット間隙:5.00mmから4.65mmへと単調に変化する間隙。
この設計値における樹脂Aに対するスリット16のスリット間隙の値のスリットA−1乃至A−301における分布状況が、図18の上側のグラフ(図18A)において、線ASGにより示され、また、この設計値における樹脂Bに対するスリット17のスリット間隙の値のスリットB−1乃至B−300における分布状況が、図18の下側のグラフ(図18B)において、線BSGにより示される。図18のグラフは、図13のグラフに対応している。
このように設計された多層フィードブロック11を用いて多層フィルムを製造したところ、図19に示すような各層の厚み分布を有する多層フィルムが得られた。図19のグラフは、図14のグラフに対応している。
図19に示す製造した多層フィルムの各A層および各B層の測定された厚み情報に基づき、各層の厚みが当初の設計値(目標値)に極力一致するように、前記式(I)に示す関係を用いて、各スリットのディメンションの調整値を計算して求めた。
式(I)を用いて計算で求められた値に基づき、当初の各スリットのスリット間隙を調整した。調整後、すなわち、目標の樹脂Aに対するスリット16のスリット間隙の値のスリットA−1乃至A−301における分布状況が、図20の上側のグラフ(図20A)において、線TASGにより示され、また、調整後、すなわち、目標の樹脂Bに対するスリット17のスリット間隙の値のスリットB−1乃至B−300における分布状況が、図20の下側のグラフ(図20B)において、線TBSGにより示される。図20のグラフは、図18のグラフに対応し、図20に、図18における線ASGと線BSGも示されている。
調整後のディメンションからなるスリット板20に基づき、多層フィルムの製造を行った。得られた多層フィルムの各層の厚み分布ALTDおよびBLTDは、図21に示すように大幅に改善され、各A層、各B層とも、目標とする厚み分布に極めて近い厚み分布となり、目標とする多層フィルムが得られた。図21のグラフは、図16のグラフに対応する。
上において、主として実施例2の結果の説明をしたが、実施例2における多層フィルムの具体的な製造方法は、次の通りである。
樹脂A:PET樹脂(東レ(株)製熱可塑性樹脂F20S)、
樹脂B:シクロヘキサンジメタノール共重合PET(イーストマン社製熱可塑性樹脂PETG6763)、
樹脂供給:各樹脂を乾燥後、押出機に供給。押出機における溶融樹脂の温度は280℃に設定。各樹脂をギヤポンプ、フィルターを介した後、各樹脂を601層の積層を形成する多層フィードブロック11に供給し、合流させ、樹脂Aと樹脂Bとの積層シートを形成した。
多層フィードブロック:A層301層、B層300層に対応するスリット16、17(加工精度0.001mm)から、溶融樹脂を吐出させ、溶融樹脂Aと溶融樹脂Bの積層比が、A:B=0.95:1となるようにし、積層シートの両表層部分がA層となるようにした。
積層シートの吐出:得られた溶融樹脂の積層された流れを、図1に示したTダイ5に供給し、シート状に成形した後、静電印加(直流電圧8kV)された表面温度25℃のキャスティングドラム7上で急冷固化した。
積層シートの表面処理:キャストフィルム8の両面に、空気中でコロナ放電処理を施し、このフィルム(基材フィルム)の表面の濡れ張力を55mN/mとし、その処理面に、(ガラス転移温度Tgが18℃のポリエステル樹脂)/(ガラス転移温度Tgが82℃のポリエステル樹脂)/(平均粒径が100nmのシリカ粒子)からなる積層形成膜を塗布し、基材フィルムの表面に、透明で易滑性および易接着性を有する表面層を形成した。
積層シートの熱処理:表面処理された積層シートを二軸延伸機に導き、温度95℃の熱風で予熱後、縦および横方向に3.5倍に延伸した。更に、温度230℃の熱風にて熱処理を行うと同時に縦方向に5%の弛緩処理を行い、引き続き横方向にも5%の弛緩処理を行って、室温まで除冷後巻き取った。
製造された多層フィルム:得られた多層フィルムの1次反射ピークの波長は900乃至1,050nm、反射率は92%であり、広帯域の近赤外線を効率良く反射し、可視光領域には高次の反射がほとんど認められない、無色透明の優れた近赤外線フィルタであった。
[実施例3]
図9に示す多層フィルム31bの設計値として、次の値を採用した。
樹脂Aと樹脂Bの積層比A/B:1/9から9/1に変化する積層比、
総積層数:201、
樹脂Aの各層(各A層)の厚み:7nm乃至70nmの分布を有する、および、
樹脂Bの各層(各B層)の厚み:樹脂Aの各層と同様に、7nm乃至70nmの分布を有する。
図3に示す多層フィードブロック11のスリット板20の設計値として、図17に示す樹脂Aが流れる各スリット16(スリットA−1乃至A−101)、および、樹脂Bが流れる各スリット17(スリットB−1乃至B−100)について、次の値を採用した。
各A層に対応する各スリット16のスリット間隙:0.35乃至0.75mmの分布を有する、および、
各B層に対応する各スリット17のスリット間隙:各スリット16のスリット間隙と同様に、0.35乃至0.75mmの分布を有する。
この設計値における樹脂Aに対するスリット16のスリット間隙の値のスリットA−1乃至A−101における分布状況が、図22の上側のグラフ(図22A)において、線ASGにより示され、また、この設計値における樹脂Bに対するスリット17のスリット間隙の値のスリットB−1乃至B−100における分布状況が、図22の下側のグラフ(図22B)において、線BSGにより示される。図22のグラフは、図13のグラフに対応している。
このように設計された多層フィードブロック11を用いて多層フィルムを製造したところ、図23に示すような各層の厚み分布を有する多層フィルムが得られた。図23のグラフは、図14のグラフに対応している。
図23に示す製造した多層フィルムの各A層および各B層の測定された厚み情報に基づき、各層の厚みが当初の設計値(目標値)に極力一致するように、前記式(I)に示す関係を用いて、各スリットのディメンションの調整値を計算して求めた。
式(I)を用いて計算で求められた値に基づき、当初の各スリットのスリット間隙を調整した。調整後、すなわち目標の樹脂Aに対するスリット16のスリット間隙の値のスリットA−1乃至A−101における分布状況が、図24の上側のグラフ(図24A)において、線TASGにより示され、また、調整後、すなわち目標の樹脂Bに対するスリット17のスリット間隙の値のスリットB−1乃至B−100における分布状況が、図24の下側のグラフ(図24B)において、線TBSGにより示される。図24のグラフは、図22のグラフに対応し、図24に、図22における線ASGと線BSGも示されている。
調整後のディメンションからなるスリット板20に基づき、多層フィルムの製造を行った。得られた多層フィルムの各層の厚み分布ALTDおよびABLTDは、図25に示すように大幅に改善され、各A層、各B層とも、目標とする厚み分布に極めて近い厚み分布となり、目標とする多層フィルムが得られた。図25のグラフは、図16のグラフに対応する。
上において、主として実施例3の結果の説明をしたが、実施例3における多層フィルムの具体的な製造方法は、次の通りである。
樹脂A:PET樹脂(東レ(株)製熱可塑性樹脂F20S)、
樹脂B:シクロヘキサンジメタノール共重合PET(イーストマン社製熱可塑性樹脂PETG6763)、
樹脂供給:各樹脂を乾燥後、押出機に供給。押出機における溶融樹脂の温度は280℃に設定。各樹脂をギヤポンプ、フィルターを介した後、各樹脂を201層の積層を形成する多層フィードブロック11に供給し、合流させ、樹脂Aと樹脂Bとの積層シートを形成した。
多層フィードブロック:A層101層、B層100層に対応するスリット16、17(加工精度0.01mm)から、溶融樹脂を吐出させ、溶融樹脂Aと溶融樹脂Bの積層比が、A:B=1:9乃至9:1となるようにし、積層シートの両表層部分がA層となるようにした。
積層シートの吐出:得られた溶融樹脂の積層された流れを、図1に示したTダイ5に供給し、シート状に成形した後、静電印加(直流電圧8kV)された表面温度25℃のキャスティングドラム7上で急冷固化した。
積層シートの表面処理:キャストフィルム8の両面に、空気中でコロナ放電処理を施し、このフィルム(基材フィルム)の表面の濡れ張力を55mN/mとし、その処理面に、(ガラス転移温度Tgが18℃のポリエステル樹脂)/(ガラス転移温度Tgが82℃のポリエステル樹脂)/(平均粒径が100nmのシリカ粒子)からなる積層形成膜を塗布し、基材フィルムの表面に、透明で易滑性および易接着性を有する表面層を形成した。
積層シートの熱処理:表面処理された積層シートを二軸延伸機に導き、温度95℃の熱風で予熱後、縦および横方向に3.5倍に延伸した。更に、温度230℃の熱風にて熱処理を行うと同時に縦方向に5%の弛緩処理を行い、引き続き横方向にも5%の弛緩処理を行って、室温まで除冷後巻き取った。
製造された多層フィルム:得られた多層フィルムの両表層部におけるA層の厚みが7nm、B層の厚みが70nmであり、厚みの中央部におけるA層の厚みが70nm、B層の厚みが7nmであった。また、A層の厚みは、表層部から中央部に向かうにつれ、7nmから70nmに単調に増加し、一方、B層の厚みは、表層部から中央部に向かうにつれ70nmから7nmに単調に減少していた。得られた多層フィルムの厚みは7.8μmであり、導波性能に優れたものであった。
なお、上記実施例においては、2種類の樹脂の積層シートあるいは多層フィルムを製造する場合について説明したが、3つ以上のマニホールドとそれらに対応する各スリット列を有する場合においても、そのうちの少なくとも2種類の樹脂(つまり、少なくとも2個のマニホールドとそれらに対応する2つのスリット列)について、本発明を適用することにより、上記実施例の場合と同様の効果が得られる。
上記各実施例においてはいずれも測定された厚み情報に基づいてスリット間隙を調整したが、この調整は、前述のように熱的または機械的な手段により行うものである。
本発明により製造される積層シートは、複数種類の溶融材料が、この種類の数よりも多い数の複数の層に積層された後、溶融材料が固化して形成されたものである。本発明によれば、積層シートの幅方向における各層の厚みが目標値通りの、あるいは、設計値通りの値を示す積層シートが、容易に製造出来る。
一般的に用いられており、かつ、本発明の実施にも用いられる積層シートの製造装置および製造工程を説明するための斜視図。 本発明の積層シートの製造装置において用いられる多層フィードブロックの一例の分解斜視図。 図2のスリット板20および合流部/排出路形成部材20aの正面図。 図3におけるS1−S1断面矢視図。 図3におけるS2−S2断面矢視図。 図3の本発明のスリット板を用いて製造された積層シートの横断面図。 図3のスリット板のスリット間隙を、図6に示す層の積層状態に基づき調整したスリット板の正面図。 本発明のスリット板の他の一例の正面図。 図7および図8の本発明のスリット板を用いて製造された積層シートの横断面図。 本発明のスリット板の更に他の一例の正面図。 本発明のスリット板の更に他の一例の正面図。 実施例3において用いられたスリット板の各スリットのスリット間隙の状態を示す図。 実施例3におけるスリット間隙の調整前の樹脂Aが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図13の上側のグラフ)、および、実施例3におけるスリット間隙の調整前の樹脂Bが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図13の下側のグラフ)。 図13に示すスリット間隙の分布状態を有するスリット板を用いて製造された積層シートの樹脂Aからなる各層と樹脂Bからなる各層の測定された厚み分布、および、目標の厚み分布を積層数との関係で示すグラフ。 実施例3におけるスリット間隙の調整後の樹脂Aが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図15の上側のグラフ)、および、実施例3におけるスリット間隙の調整後の樹脂Bが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図15の下側のグラフ)。 図15に示すスリット間隙の分布状態を有するスリット板を用いて製造された積層シートの樹脂Aからなる各層と樹脂Bからなる各層の測定された厚み分布、および、目標の厚み分布を積層数との関係で示すグラフ。 実施例2において用いられたスリット板の各スリットのスリット間隙の状態を示す図。 実施例2におけるスリット間隙の調整前の樹脂Aが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図18の上側のグラフ)、および、実施例2におけるスリット間隙の調整前の樹脂Bが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図18の下側のグラフ)。 図18に示すスリット間隙の分布状態を有するスリット板を用いて製造された積層シートの樹脂Aからなる各層と樹脂Bからなる各層の測定された厚み分布、および、目標の厚み分布を積層数との関係で示すグラフ。 実施例2におけるスリット間隙の調整後の樹脂Aが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図20の上側のグラフ)、および、実施例2におけるスリット間隙の調整後の樹脂Bが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図20の下側のグラフ)。 図20に示すスリット間隙の分布状態を有するスリット板を用いて製造された積層シートの樹脂Aからなる各層と樹脂Bからなる各層の測定された厚み分布、および、目標の厚み分布を積層数との関係で示すグラフ。 実施例3におけるスリット間隙の調整前の樹脂Aが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図22の上側のグラフ)、および、実施例3におけるスリット間隙の調整前の樹脂Bが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図22の下側のグラフ)。 図22に示すスリット間隙の分布状態を有するスリット板を用いて製造された積層シートの樹脂Aからなる各層と樹脂Bからなる各層の測定された厚み分布、および、目標の厚み分布を積層数との関係で示すグラフ。 実施例3におけるスリット間隙の調整後の樹脂Aが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図24の上側のグラフ)、および、実施例3におけるスリット間隙の調整後の樹脂Bが通過するスリットのスリット間隙の分布状態をスリット番号との関係で示すグラフ(図24の下側のグラフ)。 図24に示すスリット間隙の分布状態を有するスリット板を用いて製造された積層シートの樹脂Aからなる各層と樹脂Bからなる各層の測定された厚み分布、および、目標の厚み分布を積層数との関係で示すグラフ。
符号の説明
1:溶融樹脂Aが供給される溶融樹脂導入管
2:溶融樹脂Bが供給される溶融樹脂導入管
3:多層フィードブロック
4:積層流が流れる導管
5:口金(Tダイ)
6:積層シート
7:キャスティングドラム
8:未延伸フィルム
11:多層フィードブロック
12、13:樹脂導入路
14:樹脂A側のマニホールド
15:樹脂B側のマニホールド
16、17:スリット
18:合流部
19:排出路
20:スリット板
20a:合流部/排出路形成部材
20b:隔壁
21、22:側板
23、24:傾斜部
30:フィルムの厚み方向
31、31a、31b:積層シート(多層フィルム)
32、32a、32b:樹脂Aからなる層
33、33a、33b:樹脂Bからなる層
51:多層フィードブロック
52:スリット間隙保持撓み部
53:カートリッジヒーター
54:ヒートボルト
61:多層フィードブロック
62:スリット間隙保持撓み部
63:カートリッジヒーター

Claims (16)

  1. 複数種類の溶融材料が前記種類の数よりも多い数の複数の層に積層された積層シートの製造装置であって、前記各溶融材料をそれぞれ供給する複数のマニホールドと、前記マニホールドの間に位置するスリット板と、前記スリット板にそれぞれ形成され、前記マニホールドのいずれかひとつと連通し、前記各マニホールド内に供給された前記各溶融材料を前記各マニホールドから前記各層に対応して通過させるように所定の間隔をもって配列された複数のスリットと、前記各スリットを通過した前記溶融材料を前記積層を形成するように合流させる合流部とを備え前記スリット板を挟むように配置され前記マニホールドの輪郭を形成している2つの側板を有し、前記スリット板に形成された前記各スリットは、前記マニホールドのうち一方のマニホールドの出口に対しては前記側板の側壁によって閉鎖状態とされ、他方のマニホールドの出口に対しては直接開口するように入口が形成されており、また、前記各スリットは上部に流路傾斜部を有し、前記マニホールドから離れるにしたがって、下流に向かう方向に傾斜している積層シートの製造装置において、前記形成された積層シートの所望の層の厚みを測定することにより得られる前記層の厚み情報に基づいて、前記複数のスリットの少なくとも一つの前記スリットにおける前記溶融材料の流量の調整が、前記スリットのスリット間隙とスリット長の一方あるいは双方の調整により行われることを特徴とする積層シートの製造装置。
  2. 前記層の厚みの測定が、積層シートの各層について行われ、前記溶融材料の流量の調整が、前記スリット間隙の調整により行われることを特徴とする請求項1に記載の積層シートの製造装置。
  3. 前記層の厚みの測定が、積層シートの各層について行われ、前記溶融材料の流量の調整が、前記スリット長の調整により行われることを特徴とする請求項1または2に記載の積層シートの製造装置。
  4. 前記溶融材料の流量の調整が、前記スリットの温度の調整によりもたらされるスリットを通過する前記溶融材料の温度の調整により行われることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
  5. 前記溶融材料の流量の調整が、前記積層シートの厚み方向の外層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット間隙を、内層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット間隙より大きく調整することにより行われることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
  6. 前記溶融材料の流量の調整が、前記積層シートの厚み方向の外層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット長を、内層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット長より短く調整することにより行われることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
  7. 前記溶融材料の流量の調整が、前記複数のスリットの少なくとも一つのスリットに対し、スリット間隙とスリット長の一方あるいは双方を、機械的あるいは熱的に調整することにより行われることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
  8. 前記積層シートの厚み方向の任意の層xの厚み測定値をT(x)、この厚み測定値に対応しているスリット間隙をd(x)、スリット長をL(x)、前記層xの目標厚みをTa(x)、この目標厚みに対応する目標スリット間隙をda(x)、目標スリット長をLa(x)としたとき、次式
    Ta(x)/T(x)
    =[La(x)/L(x)]×[d(x)/da(x)
    の関係を満足するように、前記層xに対応するスリットについて、前記溶融材料の流量の調整が行われることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
  9. 複数種類の溶融材料が前記種類の数よりも多い数の複数の層に積層する積層シートの製造方法であって、前記各溶融材料を、複数のマニホールドを経由して、前記マニホールドの間に位置するスリット板にそれぞれ形成され、前記各マニホールドのいずれかひとつと連通し前記各層に対応して通過するように所定の間隔をもって配列された複数のスリットに供給し、スリットに供給された前記溶融材料を前記積層を形成するように合流させるに際し、前記スリット板を挟むように配置される2つの側板として前記マニホールドの輪郭を形成するものを用い、前記スリット板に形成される前記各スリットとして、前記マニホールドのうち一方のマニホールドの出口に対しては前記側板の側壁によって閉鎖状態とされ、他方のマニホールドの出口に対しては直接開口するように入口が形成されるものを用い、また、前記各スリットとして、上部に流路傾斜部を有し、前記マニホールドから離れるにしたがって、下流に向かう方向に傾斜している積層シートの製造装置を用い、形成された積層シートの所望の層の厚みを測定することにより得られる前記層の厚み情報に基づいて、前記複数のスリットの少なくとも一つの前記スリットにおける前記溶融材料の流量の調整を、前記スリットのスリット間隙とスリット長の一方あるいは双方の調整により行うことを特徴とする積層シートの製造方法。
  10. 前記層の厚みの測定を、積層シートの各層について行い、前記溶融材料の流量の調整を、前記スリット間隙の調整により行うことを特徴とする請求項に記載の積層シートの製造方法。
  11. 前記層の厚みの測定を、積層シートの各層について行い、前記溶融材料の流量の調整を、前記スリット長の調整により行うことを特徴とする請求項9または10に記載の積層シートの製造方法。
  12. 前記溶融材料の流量の調整を、前記スリットの温度の調整によりもたらされるスリットを通過する前記溶融材料の温度の調整により行うことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の積層シートの製造方法。
  13. 前記溶融材料の流量の調整を、前記積層シートの厚み方向の外層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット間隙を、内層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット間隙より大きく調整することにより行うことを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の積層シートの製造方法。
  14. 前記溶融材料の流量の調整を、前記積層シートの厚み方向の外層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット長を、内層部に位置する層の形成に対応するスリットのスリット長より短く調整することにより行うことを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の積層シートの製造方法。
  15. 前記溶融材料の流量の調整を、前記複数のスリットの少なくとも一つのスリットに対し、スリット間隙とスリット長の一方あるいは双方を、機械的あるいは熱的に調整することにより行うことを特徴とする請求項9〜14のいずれかに記載の積層シートの製造方法。
  16. 前記積層シートの厚み方向の任意の層xの厚み測定値をT(x)、この厚み測定値に対応しているスリット間隙をd(x)、スリット長をL(x)、前記層xの目標厚みをTa(x)、この目標厚みに対応する目標スリット間隙をda(x)、目標スリット長をLa(x)としたとき、次式
    Ta(x)/T(x)
    =[La(x)/L(x)]×[d(x)/da(x)
    の関係を満足するように、前記層xに対応するスリットについて、前記溶融材料の流量の調整を行うことを特徴とする請求項9〜15のいずれかに記載の積層シートの製造方法。
JP2005293261A 2004-10-07 2005-10-06 積層シートの製造装置および製造方法 Active JP4857700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005293261A JP4857700B2 (ja) 2004-10-07 2005-10-06 積層シートの製造装置および製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004294678 2004-10-07
JP2004294678 2004-10-07
JP2005293261A JP4857700B2 (ja) 2004-10-07 2005-10-06 積層シートの製造装置および製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006130912A JP2006130912A (ja) 2006-05-25
JP4857700B2 true JP4857700B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=36724863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005293261A Active JP4857700B2 (ja) 2004-10-07 2005-10-06 積層シートの製造装置および製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4857700B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4702012B2 (ja) * 2005-11-29 2011-06-15 東レ株式会社 積層流の形成装置、積層シートの製造装置および製造方法
JP5303843B2 (ja) * 2007-02-28 2013-10-02 東レ株式会社 積層シートの製造装置および製造方法
JP5200621B2 (ja) * 2008-03-28 2013-06-05 東レ株式会社 積層シートの製造装置および製造方法
JP5343549B2 (ja) * 2008-12-12 2013-11-13 東レ株式会社 積層シートの製造装置および製造方法
JP5321725B2 (ja) * 2012-12-17 2013-10-23 東レ株式会社 積層シートの製造装置および製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07156322A (ja) * 1993-12-09 1995-06-20 Mitsubishi Rayon Co Ltd プラスチックシート状物及びその製造方法
JP2000127227A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Teijin Ltd フィルムの押出装置及び製造方法
JP2003112355A (ja) * 2001-10-04 2003-04-15 Teijin Dupont Films Japan Ltd 多層フィルムの製造方法及び装置
JP2003251675A (ja) * 2002-02-28 2003-09-09 Teijin Dupont Films Japan Ltd 多層フィルムの製造方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006130912A (ja) 2006-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101213122B1 (ko) 적층 시트의 제조 장치 및 제조 방법
JP4857700B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
JP4720409B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
US20130011506A1 (en) Feedblock for making multilayered films
JP4882331B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
JP4600066B2 (ja) 積層フィルムの製造装置および製造方法
KR101406857B1 (ko) 적층 시트의 제조 장치 및 제조 방법
JP2000127227A (ja) フィルムの押出装置及び製造方法
JP7215138B2 (ja) フィードブロック、多層押出成形品の製造方法、及び多層押出成形品の製造装置
JP2023001059A (ja) 多層積層合流装置
JP4702012B2 (ja) 積層流の形成装置、積層シートの製造装置および製造方法
JP5321725B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
JP5343549B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
JP2006159537A (ja) 多層シートの製造方法および多層フィルムの製造方法
KR20150127078A (ko) 다이, 및 복층 필름의 제조 방법
KR102220615B1 (ko) 피드 블록과 이것을 구비한 시트의 제조 장치, 및 시트의 제조 방법
JP5200621B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
JP4893069B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
JP2020082584A (ja) 多層体の製造装置及び製造方法、並びに多層フィルムの製造方法
JP5803102B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
JP5303843B2 (ja) 積層シートの製造装置および製造方法
JP5135834B2 (ja) 流体流の分岐合流方法および装置
JP2000117061A5 (ja) 中空糸膜モジュール素材の製造方法
JP2004330505A (ja) 多層シート、その製造方法および製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4857700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3