JP5200621B2 - 積層シートの製造装置および製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、本発明者らの知見によれば、多層フィードブロックの一部のスリットで、製作誤差等で目標のスリット間隙やスリット長に製作できなかった場合や、製造プロセスにおいて装置または溶融樹脂の温度ムラや流動ムラが発生すると、層の厚みが目標の厚みにならず、目標厚みに対応する波長の光が反射できず、反射させたい波長帯域において部分的に低反射域が存在するフィルムとなり、光学性能が低いフィルムとなってしまう。
ここで
Q:樹脂流量
t:スリットの間隙
W:スリットの幅
μ:樹脂粘度
L:スリット長
ΔP:圧力降下
すなわち、スリット出口での圧力降下が一定であると考えると、1つのスリットに対する流量Qは、スリット間隙tやスリット長Lを変えることにより容易に調整することができる。具体的には、スリット間隙がT1からT2に変化する場合、上式のt3/Lがスリット間隙T1のときの値と同じになるようスリット間隙T2の場合のスリット長Lを計算し、その値に層厚み変化率を掛けることでスリット間隙がT2に変化した直後のスリット長さSLを設定することで積層厚みの変化の連続性を維持できる。
図7に示すようにスリット板103,105,107の下方の排出口113は、3つの溶融樹脂流れの積層構造が並列となる位置関係で配置され、また、溶融樹脂導入板104,106によって互いに隔てられている。図7の多層フィードブロック110の真下(Z方向)には図8(a)に示すような合流装置118を配置し、スリット板103、105、107の排出口113から流出する樹脂流を合流させる。図8(a)のL−L’、M−M’、N−N’におけるXY断面図を、それぞれ、図8(b)、(c)、(d)に示す。スリット板103、105、107の排出口113から流出した樹脂流は合流装置118により、L−L’からM−M’に流れに従い、図8(b)、(c)に示すように、流路の配置転換が行われ3つの樹脂流が積層方向に直列に並ぶ。さらに、当該の樹脂流は図8(a)のM−M’からN−N’に移動するに従い、それぞれの樹脂流が合流し1つの樹脂流となり、図8のN−N’より下流にある口金へ流出される。
フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡H−7100FA型、((株)日立製作所製)を用い、加速電圧75kvでフィルム断面を3,000乃至40,000倍に拡大観察し、断面写真を撮影し、層構成および各層厚みを測定した。なお、場合によっては、コントラストを高く得るために、公知のRuO4やOsO4などを使用した染色技術を用いても良い。
分光光度計(U−3410, Spectrophotometer :(株)日立製作所製)に、直径60mmの積分球(130−0632、(株)日立製作所製)および角度10°傾斜スペーサーを取り付けて反射率を測定した。なお、バンドパラメーターは2/servoとし、ゲインは3と設定し、250nm〜2600nmの範囲を120nm/min.の検出速度で測定した。また、反射率を基準化するため、標準反射板として装置附属の酸化アルミニウム板を用い、サンプル測定時は、裏面からの反射による干渉をなくすために、“マジックインキ(登録商標)”で黒塗りした。
島津社製フローテスター(CFT−500)を用いて、剪断速度100(s-1)の時の溶融粘度を測定した。このとき使用したダイは直径1mm、測定ストロークは10乃至13とした。なお、n数(測定回数)は3とし、その平均値を採用した。
2種類の熱可塑性樹脂Aと熱可塑性樹脂Bを準備した。熱可塑性樹脂Aとして、280℃における溶融粘度が180Pa・sのポリエチレンテレフタレート(PET)(東レ(株)製、F20S)を用いた。熱可塑性樹脂Bとして、280℃における溶融粘度が180Pa・sのポリエチレンテレフタレートの共重合体(スピログリコール成分15mol%およびシクロヘキサンジカルボン酸成分20mol%を共重合したポリエチレンテレフタレート)を用いた。これら熱可塑性樹脂AおよびBは、それぞれ乾燥した後、押出機に供給した。
[実施例2]
実施例1の多層フィードブロックを図4(b)に示すようなスリット群で構成したスリット板を用いた以外は実施例1と同様とした。
[実施例3]
多層フィードブロックを図7に示すよう1つのスリット群を1枚のスリット板に構成、スリット数267個のスリット板を3枚用い、図8に示すような合流装置で合流させ801層とした。
図11に示すように、表層側が薄膜層で構成されるようスリット群の方向を変えると良い。
多層フィードブロックを図12に示すようなスリットで構成した従来のスリット板を用いた以外は実施例1と同様とした。
2:溶融樹脂Bが供給される溶融樹脂導入管
3:多層フィードブロック
4:積層流が流れる導管
5:口金(Tダイ)
6:積層シート
7:キャスティングドラム
8:未延伸フィルム
11:多層フィードブロック
12、13:樹脂導入路
14:樹脂A側のマニホールド
15:樹脂B側のマニホールド
16a、16b:スリット
17:スリット群
18:合流部
19:排出路
20:スリット板
20a:合流部/排出路形成部材
20b:隔壁
21、22:側板
26、27:傾斜部
30:フィルムの厚み方向
31:積層シート(多層フィルム)
32:樹脂Aからなる層
33:樹脂Bからなる層
102、104、106、108:溶融樹脂導入板
103、105、107:スリット板
111:導入口
112:マニホールド
113:排出路
118:合流装置
Claims (5)
- 2種類の溶融材料が前記種類の数よりも多い数の複数の層に積層された積層シートの製造装置であって、前記各溶融材料を前記各層に対応して通過させるように所定の間隔をもって配列された複数のスリットと、前記各スリットを通過した前記各溶融材料を前記積層を形成するように合流させる合流部とを備えた積層シートの製造装置において、前記所定の間隙を持って配列された前記複数のスリットが少なくとも2つの第1のスリット群に分割され、該各第1のスリット群において、前記スリットのスリット長が、前記スリットの配列方向に沿って一端から他端に向かって、単調に変化するように構成されていることを特徴とする積層シートの製造装置。
- 隣り合う前記第1のスリット群の間に位置するスリット隔壁が他のスリットを構成するスリット隔壁より大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の積層シートの製造装置。
- 隣り合う前記第1のスリット群の間に位置するスリットのスリット間隙が他のスリットのスリット間隙より大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の積層シートの製造装置。
- 前記第1のスリット群におけるスリットの数が200以上500以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
- 2種類の溶融材料が前記種類の数よりも多い数の複数の層に積層する積層シートの製造方法であって、前記各溶融材料を前記各層に対応して通過するように所定の間隔をもって配列された複数のスリットに供給し、前記各スリットを通過した前記各溶融材料を前記積層を形成するように合流させるに際し、前記所定の間隙をもって配列された前記複数のスリットを少なくとも2つの第1のスリット群に分割し、該各第1のスリット群において、前記スリットのスリット長が、前記スリットの配列方向に沿って一端から他端に向かって、単調に変化するように構成されている前記スリットを用いることを特徴とする積層シートの製造方法。
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