JP5343549B2 - 積層シートの製造装置および製造方法 - Google Patents
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ただし、 R > S
また、本発明の好ましい形態によれば、前記狭小部の前記スリット通過方向の長さHが、少なくとも1つのスリット通過方向の長さHと他のスリットのうち少なくとも1つのスリット通過方向の長さHとが異なっていることを特徴とする積層シートの製造装置が提供される。
本発明において、溶融材料とは、たとえば、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリスチレン・ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、脂環族ポリオレフィン樹脂、ナイロン6・ナイロン66などのポリアミド樹脂、アラミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート・ポリブチレンテレフタレート・ポリプロピレンテレフタレート・ポリブチルサクシネート・ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、4フッ化エチレン樹脂・3フッ化エチレン樹脂・3フッ化塩化エチレン樹脂・4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体・フッ化ビニリデン樹脂などのフッ素樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリグリコール酸樹脂、ポリ乳酸樹脂、などを用いることができる。またこれらの熱可塑性樹脂としてはホモ樹脂であってもよく、共重合または2種類以上のブレンドであってもよい。また、各熱可塑性樹脂中には、各種添加剤、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、無機粒子、有機粒子、減粘剤、熱安定剤、滑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、屈折率調整のためのドープ剤などが添加されていてもよい。
ここで、
ΔP:圧力降下
ηa:樹脂粘度
Q:樹脂流量
L:流動方向の長さ
W:幅方向の長さ
t:平行溝(スリット)の間隙
である。
本発明において、狭小部のスリットの間隙の寸法Sが0.3mm未満の場合、スリットを高精度に加工することが困難である、狭小部のスリット間隙が5mmを越えると狭小部より上流のスリット間隙が大きくなりフィードブロックの積層方向の寸法が大きくなり、装置が大型化してしまう。
フィルム幅方向各位置WPについて、溶融材料A(ポリエチレンテレフタレート:PET)と溶融材料B(シクロヘキサンジメタノールをエチレングリコールに対し30mol%共重合したポリエチレンテレフタレート:PE/CHDM・T)の割合を次の測定法より求めた。
α:積層フィルムの融解熱量(mJ/mg)
β:PETフィルムの融解熱量(41.9mJ/mg)
2)積層厚み、積層数
フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡(HU−12型、(株)日立製作所製)を用い、フィルムの断面を3万から4万倍に拡大観察し、断面写真を撮影し、層構成および各層厚みを測定した。本実施例では十分なコントラストが得られたため実施しなかったが、用いる溶融材料の組み合わせによっては、公知の染色技術を用いてコントラストを高めても良い。
[実施例1]
2種類の溶融材料Aと溶融材料Bを準備した。溶融材料Aとして、280℃における溶融粘度が180Pa・sのポリエチレンテレフタレート(PET)(東レ(株)製、F20S)を用いた。溶融材料Bとして、280℃における溶融粘度が350Pa・sのシクロヘキサンジメタノールをエチレングリコールに対し30mol%共重合したポリエチレンテレフタレート(PE/CHDM・T)(イーストマン社製、PETG6763)を用いた。これら溶融材料AおよびBは、それぞれ乾燥した後、押出機に供給した。
図7(a)および図7(b)の各寸法を表2に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを製造した。条件、および積層比率の差の結果をまとめたものを表2に示す。
[実施例3]
図7(a)および図7(b)の各寸法を表2に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを製造した。条件、および積層比率の差の結果をまとめたものを表2に示す。
[比較例1]
図7(a)および図7(b)の各寸法を表2に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを製造した。図9に製造された多層フィルムの幅方向における溶融材料Aと溶融材料Bの積層比率の分布を示す。図9のグラフの横軸は、トリミング後のフィルム全幅における幅方向位置WP、縦軸は、積層比率LR(%)である。
[比較例2]
図7(a)および図7(b)の各寸法を表2に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを製造した。条件、および積層比率の差の結果をまとめたものを表2に示す。このフィードブロックの(D2×S3)/(R3×H)の値は式(1)の範囲外より小さい。
[比較例3]
図7(a)および図7(b)の各寸法を表2に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを製造した。条件、および積層比率の差の結果をまとめたものを表2に示す。このフィードブロックの(D2×S3)/(R3×H)の値は式(1)の範囲外である。
2:溶融材料Bが供給される溶融材料導入管
3:多層フィードブロック
4:積層流が流れる導管
5:口金(Tダイ)
6:積層シート
7:キャスティングドラム
8:未延伸フィルム
12、13:溶融材料樹脂導入路
14:溶融材料A側のマニホールド
15:溶融材料B側のマニホールド
16、17:スリット
18:合流部
19:排出路
20:スリット板
20a:合流部/排出路形成部材
20b:隔壁
21、22:側板
23、24:スリット上流端部の傾斜
101:多層フィードブロック
102、103:樹脂導入路
104:樹脂A側のマニホールド
105:樹脂B側のマニホールド
106、107:スリット
X:積層方向
Y:スリット幅方向
Z:スリット通過方向
Claims (6)
- 複数種類の溶融材料を前記種類の数よりも多い層数の層を形成するように積層する積層シートの製造装置であって、前記各溶融材料をそれぞれ供給する複数のマニホールドと、前記各マニホールドのいずれかひとつと連通し、前記各マニホールド内に供給された前記溶融材料を前記各マニホールドから前記各層に対応してスリット通過方向に通過させる複数のスリットと、該複数のスリットを通過した各溶融材料を前記スリット通過方向に直交する積層方向に重ね合わせながら合流させる合流部とを備え、前記複数のマニホールドのいずれかに連通する前記各スリットについて、該各スリットの前記積層方向のスリット間隙が前記スリット通過方向において、狭くなる狭小部が前記スリット通過方向および前記積層方向にそれぞれ直交するスリット幅方向のすべてに設けられ、前記スリットの出口部の前記スリット幅方向の寸法をD[mm]、前記スリットの狭小部より上流のスリット間隙の寸法をR[mm]、前記狭小部のスリット間隙の寸法をS[mm]、前記狭小部のスリット通過方向の長さをH[mm]としたとき、次式を満足することを特徴とする積層シートの製造装置。
2.5≦(D 2 ×S 3 )/(R 3 ×H)≦10
ただし、R>S - 前記狭小部の前記スリット通過方向の長さHが、少なくとも1つのスリット通過方向の長さHと他のスリットのうち少なくとも1つのスリット通過方向の長さHとが異なっていることを特徴とする請求項1に記載の積層シートの製造装置。
- 前記狭小部の前記スリット通過方向の長さHが、前記積層方向に沿って一端から他端に向かって単調に変化するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の積層シートの製造装置。
- 前記スリット幅方向の寸法Dが20mm以上100mm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
- 前記狭小部のスリット間隙の寸法Sが0.3mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
- 複数種類の溶融材料を前記種類の数よりも多い層数の層を形成するように積層する積層シートの製造方法であって、前記各溶融材料を複数のマニホールドを経由して、前記各マニホールドのいずれかひとつと連通し前記各層に対応してスリット通過方向に通過させる複数のスリットに供給し、該複数のスリットに供給された前記各溶融材料を前記スリット通過方向に直交する積層方向に重ね合わせながら合流させるに際し、前記複数のマニホールドのいずれかひとつに連通する前記各スリットとして、前記各スリットの前記積層方向のスリット間隙が前記スリット通過方向において、狭くなる狭小部がスリット通過方向の一部に設けられ、前記スリットの出口部の前記スリット幅方向の寸法をD[mm]、前記スリットの狭小部より上流のスリット間隙の寸法をR[mm]、前記狭小部のスリット間隙の寸法をS[mm]、前記狭小部のスリット通過方向の長さをH[mm]としたとき、次式を満足するスリットを用いることを特徴とする積層シートの製造方法。
2.5≦(D 2 ×S 3 )/(R 3 ×H)≦10
ただし、R>S
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