JP2012139832A - 積層シートの製造装置および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】間隔をおいて配列された多数のスリットを有し、隣り合うスリットから異なる溶融材料を流出させことにより、異なる溶融材料が交互に積層された積層シートを製造する装置において、各溶融材料の第1マニホールド14・15と各スリット16・17の連通する部分に第2マニホールド16a・17aがスリット16・17幅方向のすべてに設けられている装置。
【選択図】図3
Description
第2マニホールドの積層方向の最大寸法Tがスリット間隙Sの2.5倍未満の場合には、溶融材料がスリット幅方向に十分拡幅されず結果的に幅方向で各層の厚みが不均一となってしまう場合がある。また、第2マニホールドの積層方向の最大寸法Tがスリット間隙Sの5倍より大きい場合には、第2マニホールドの積層方向の寸法が大きくなり過ぎ、積層数が多くなると装置が大型化してしまう、ほか、第2マニホールドが大きいと溶融材料の種類によっては滞留が発生し材料が熱劣化してしまうなどフィルムの品質に悪影響をおよぼす場合がある。
フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子
顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡H−7100FA型((株)日立製作所)を用い、加速電圧75kvでフィルムの断面を40000倍に拡大観察し、断面写真を撮影し、層構成および各層厚みを測定した。なお、場合によっては、コントラストを高く得るために、公知のRuO4やOsO4などを使用した染色技術を用いても良い。
回転式レオメーター MR−300ソリキッドメーター(レオロジ製)を用いて動的粘弾性層測定を行った。測定には、平行円板(直径18mm)を用い、窒素雰囲気下、280℃、振幅1°、せん断速度15s−1での複素粘性率をせん断粘度とした。なお、実施例にて乾燥して製膜に用いた材料については、本測定においても同様の条件にて乾燥を行った。
フィルム幅方向中心から幅方向に対して等間隔に9箇所サンプリングし(1)に記載の手法でフィルム幅方向位置の各層の厚みを算出した。積層されている各層について、その最大厚みをdmax、最小厚みをdmin、平均厚みをdavとし、厚みムラを(dmax−dmin)/davとした。得られた各層の厚みムラの中で最も大きな値をフィルムの積層厚みムラとする。表1には、フィルムの積層厚みムラが0.02未満のものを◎、0.02以上0.05未満のものを○、0.05以上0.1未満のものを△、0.1以上のものを×とした。
[実施例1]
2種類の溶融材料Aと溶融材料Bを準備した。溶融材料Aとして、280℃における溶融粘度が180Pa・sのポリエチレンテレフタレート(PET)(東レ(株)製、F20S)を用いた。溶融材料Bとして、280℃における溶融粘度が350Pa・sのシクロヘキサンジメタノールをエチレングリコールに対し30mol%共重合したポリエチレンテレフタレート(PE/CHDM・T)(イーストマン社製、PETG6763)を用いた。これら溶融材料AおよびBは、それぞれ乾燥した後、押出機に供給した。
図6(a)および図6(b)の各寸法を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを製造した。スリット部の寸法、および積層厚みムラの結果をまとめたものを表1に示す。
[実施例3]
図6(a)および図6(b)の各寸法を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを製造した。スリット部の寸法、および積層厚みムラの結果をまとめたものを表1に示す。
[比較例1]
多層フィードブロックとして、第2マニホールドの無い従来のスリットで構成された積層装置を用いた。スリットの主要寸法は図7(a)および図7(b)に示すように、第2マニホールドが無い以外は実施例1と同様に、溶融材料Aが導入されるスリット数が101個、溶融材料Bが導入されるスリット数が100個の総積層数201となる装置を用いて、実施例1と同様にして多層フィルムを製造した。フィルム幅方向の積層厚みムラは、装飾用途などに使用するフィルムとしては十分であったが、要求性能が高い工業材料などに使用するフィルムとしては問題があった。スリット部の寸法、および積層厚みムラの結果をまとめたものを表1に示す。
[比較例2]
多層フィードブロックとして、本発明者が提案の図9および図10に示す積層装置を用いた。スリットの主要寸法は図8(a)および図8(b)に示すように、狭小部のスリット間隙を0.3mm、狭小部のスリット長さを5mmとし、溶融材料Aが導入されるスリット数が101個、溶融材料Bが導入されるスリット数が100個の総積層数201の装置を用いて、実施例1と同様にして多層フィルムを製造した。フィルム幅方向の積層厚みムラは比較例1に比べ大幅に改善したが、まだ十分ではなかった。スリット部の寸法、および積層厚みムラの結果をまとめたものを表1にしめす。
2:溶融材料Bが供給される溶融材料導入管
3:多層フィードブロック
4:積層流が流れる導管
5:口金(Tダイ)
6:積層シート
7:キャスティングドラム
8:未延伸フィルム
12、13:溶融材料樹脂導入路
14:溶融材料A側の第1マニホールド
15:溶融材料B側の第1マニホールド
16、17:スリット
16a、17a:第2マニホールド
18:合流部
19:排出路
20:スリット板
20a:隔壁
21、22:側板
101:多層フィードブロック
102、103:樹脂導入路
104:樹脂A側のマニホールド
105:樹脂B側のマニホールド
106、107:スリット
108:隔壁
109:狭小部
X:積層方向
Y:スリット幅方向
Z:スリット通過方向
Claims (10)
- 複数種類の溶融材料を前記種類の数よりも多い層数の層を形成するように積層する積層シートの製造装置であって、前記各溶融材料をそれぞれ供給する複数の第1マニホールドと、前記各第1マニホールドのいずれかひとつと連通し、前記各第1マニホールド内に供給された前記溶融材料を前記各第1マニホールドから前記各層に対応してスリット通過方向に通過させる複数のスリットと、該複数のスリットを通過した各溶融材料を前記スリット通過方向に直交する積層方向に重ね合わせながら合流させる合流部とを備え、前記複数の第1マニホールドのいずれかに連通する前記各スリットについて、該各スリットの第1マニホールドと連通する部分に前記各スリットのスリット間隙よりも大きな積層方向寸法を有する第2マニホールドがスリット幅方向のすべてに設けられていることを特徴とする積層シートの製造装置。
- 前記複数のスリットの各スリット間隙をS、前記第2マニホールドの積層方向の最大寸法をTとしたとき、次式を満足することを特徴とする請求項1に記載の積層シートの製造装置。
2.5S ≦ T ≦ 5S - 前記第2マニホールドが第1マニホールドから離れるに従い下流方向に傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の積層シートの製造装置。
- 前記第2マニホールドの断面積が前記第1マニホールドから離れるに従い小さくなっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
- 前記各スリットが放射状に積層配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
- 前記各スリットのスリット間隙が合流部近傍で、合流部に向かって除々に大きくなっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
- 前記各スリットのスリット間隙が積層方向の最端部のスリットを除くスリットの一端から他端に向かって段階的あるいは連続的に変化していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
- 前記各スリットのスリット幅が20mm以上、100mm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
- 前記各第1マニホールドへ前記各溶融材料を供給するための材料導入口が複数個設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の積層シートの製造装置。
- 複数種類の溶融材料を前記種類の数よりも多い層数の層を形成するように積層する積層シートの製造方法であって、前記各溶融材料を複数の第1マニホールドを経由して、前記各第1マニホールドのいずれかひとつと連通し前記各層に対応してスリット通過方向に通過させる複数のスリットに供給し、該複数のスリットに供給された前記各溶融材料を前記スリット通過方向に直交する積層方向に重ね合わせながら合流させるに際し、前記複数の第1マニホールドのいずれかに連通する前記各スリットとして、該各スリットの第1マニホールドと連通する部分に前記各スリットのスリット間隙よりも大きな積層方向寸法を有する第2マニホールドがスリット幅方向のすべてに設けられているスリットを用いることを特徴とする積層シートの製造方法。
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2010
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