JP2009154455A - 押出ダイおよびその製造方法 - Google Patents
押出ダイおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009154455A JP2009154455A JP2007336762A JP2007336762A JP2009154455A JP 2009154455 A JP2009154455 A JP 2009154455A JP 2007336762 A JP2007336762 A JP 2007336762A JP 2007336762 A JP2007336762 A JP 2007336762A JP 2009154455 A JP2009154455 A JP 2009154455A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coat hanger
- extrusion die
- branch
- molding material
- extrusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
【解決手段】押出ダイ4は、溶融樹脂などの成形材料が流入する流入口47と、流入口47から流入した成形材料が通過する通路49と、通路49に接続された複数のコートハンガー部50と、各コートハンガー部50を通過した材料が流出する流出口51とを備えている。各コートハンガー部50は、実質的に同一形状をなしている。1つのコートハンガー部を備える検討用ダイを製作して、このコートハンガー部内における材料の流れを検証し、その後、検証したのと同サイズ同形状のコートハンガー部50を複数並べて押出ダイ4を製作する。
【選択図】図3
Description
ダイの各部の形状の設計にあたっては、適当な粘性流体モデルを決めた上で、溶融樹脂の流れの検討を行うが、あくまでも近似的計算手法による検討であり、検討通りの流れが実現されない場合がある。特に、発泡成形の場合は、発泡剤の可塑性などに起因して、溶融樹脂の流れの予測が難しい傾向にある。
しかしながら、この場合も、実際のダイにおいて、必ずしも検討用ダイを用いて予測した溶融樹脂の流れと同じ流れになるとは限らない。したがって、大型のダイを製作するときには、溶融樹脂の均一な流量分布を達成できない不良品を製作するリスクが伴う。その一方で、大型のダイを何度も製作し直すのは多大のコストが生じる。
このような構成によると、流入口から通路に流入した材料が各コートハンガー部に到達するまでの時間をより均一にでき、各コートハンガー部を通過して流出口から流れ出る材料の、流出口における材料の流量の分布を、より均一にできる。
このような構成によると、分岐部で分岐されるまでの通路を、複数のコートハンガー部間で共用できる。これにより、流入口から流入した材料が各コートハンガー部に到達するまでの時間をより均一にでき、各コートハンガー部を通過して流出口から流れ出る材料の、流出口における材料の流量の分布を、より均一にできる。
このような構成によると、枝分かれ部を挟んだ両側方に固定構造が設けられていることにより、通路内の材料から圧力が作用する各分割体に撓みが生じることを防止できる。特に、発泡剤として不活性ガスなどを用いる発泡成形の場合、通路内の材料から各分割体に作用する圧力が高いが、このような高圧が作用する条件でも、十分な耐圧構造を実現できる。また、各分割体の厚みを増して剛性を高めることにより撓みを抑制する必要がないので、各分割体を肉薄にできる。
このような構成によると、流入口から枝分かれ部までの通路における圧力を調整機構によって調整でき、その結果、枝分かれ部の下流側部分への材料の流量を調整することができる。これにより、各コートハンガー部を通過して流出口から流れ出る材料の、流出口における材料の流量の分布を、より均一にできる。
請求項2に記載の発明によれば、各コートハンガー部を通過して流出口から流れ出る材料の、流出口における材料の流量の分布を、より均一にできる。
請求項4に記載の発明によれば、各分割体を肉薄にしつつ、十分な耐圧構造を実現できる。
請求項5に記載の発明によれば、各コートハンガー部を通過して流出口から流れ出る材料の、流出口における材料の流量の分布を、より均一にできる。
図1において、このタンデム型発泡押出成形装置1は、押出機2と、不活性流体供給部3と、押出ダイ4と、これら各部を制御するためのCPU5とを備えている。
押出機2は、第1押出機6、連結部7および第2押出機8を備えている。
シリンダ9は、筒状部材からなり、そのシリンダ9内に内装される2本のスクリュー10の軸方向一端部(成形材料の押出方向Aの上流側端部)を、回転可能に軸受支持している。なお、成形材料の通過方向としての上記押出方向Aを、以下では単に押出方向Aという。
駆動モータ11は、シリンダ9におけるスクリュー10の軸方向一端部において、図示しない減速装置などを介して、2本のスクリュー10の軸方向一端部にそれぞれ連結されている。
ヒータ13は、シリンダ9における外周面に、スクリュー10の軸方向に沿って複数のブロックごとに設けられている。シリンダ9内には、CPU5に接続される図示しない温度センサが設けられており、この温度センサによって検知された検知温度に基づいて、ヒータ13がブロック単位で温度制御される。
連結部7は、第1押出機6の押出口15に接続される出口部16と、第2押出機8の次に述べるシリンダ22の供給口26に接続される入口部17と、これら出口部16および入口部17を接続する接続管18とを一体的に備えている。
第2押出機8は、第1押出機6と大略同様の構成とされ、シリンダ22、および、そのシリンダ22内に2本のスクリュー23(図1では1本のスクリューのみが現われている。)を備える二軸押出機から構成されており、さらに、駆動モータ24およびヒータ25などを備えている。
また、このシリンダ22におけるスクリュー23の軸方向一端部には、連結部7の入口部17が接続される供給口26が形成されている。また、このシリンダ22におけるスクリュー23の軸方向他端部(押出方向Aの下流側端部)には、成形材料を押出ダイ4に向けて押し出すための押出口27が形成されている。
2本のスクリュー23は、シリンダ22内において、軸方向に沿って並行に配置されている。これら2本のスクリュー23の径、条数、回転方向(同方向回転または異方向回転)、噛み合いの有無などは、その用途および目的によって、適宜選択される。
ヒータ25は、シリンダ22における外周面に、スクリュー23の軸方向に沿って複数のブロックごとに設けられている。シリンダ22内には、CPU5に接続される図示しない温度センサが設けられており、この温度センサによって検知された検知温度に基づいて、ヒータ25がブロック単位で温度制御される。
不活性流体供給部3は、タンク28、定量供給ポンプ29、ノズル30および供給ライン31を備えている。
タンク28には、超臨界流体となる流体(ガス)として、たとえば、炭酸ガス(二酸化炭素ガス)や窒素ガスなどの不活性流体(不活性ガス)が貯蔵されている。また、タンク28は、供給ライン31を介して定量供給ポンプ29に接続されている。
ノズル30は、シリンダ9のノズル接続口32に接続されている。このノズル30は、逆止弁を備えており、超臨界流体がシリンダ9内に供給されないときには、シリンダ9内から供給ライン31への逆流を防止し、一方、超臨界流体がシリンダ9内に供給されるときには、超臨界流体の供給ライン31からシリンダ9内への流入を許容している。
また、ノズル接続口32には、ノズル30の先端からシリンダ9の内周面までの間に、シリンダ9内に供給される超臨界流体を、シリンダ9内の成形材料に分散させるための多孔質部材33が埋設されている。
そして、このタンデム型発泡押出成形装置1を用いて、発泡押出成形するには、まず、第1押出機6において、CPU5によって、駆動モータ11を、2本のスクリュー10が所定の回転速度(たとえば、1〜200回転/分、好ましくは、30〜150回転/分)で回転するように駆動制御するとともに、ヒータ13を、シリンダ9内が成形材料の溶融温度以上(成形材料(樹脂)の種類にもよるが、たとえば、100〜350℃、好ましくは、120〜300℃であり、たとえば、成形材料の溶融温度の5〜50℃以上、好ましくは、10〜30℃以上)となるように温度制御する。また、CPU5によって、シリンダ9内が所定の圧力(上述の温度制御において、成形材料に対して超臨界流体が溶解する所定の圧力、たとえば、5〜40MPa、好ましくは、10〜30MPa)となるように、絞り19の進退動作を制御する。
成形材料は、特に制限されないが、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン共重合体(たとえば、ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体など)、ポリブテン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、生分解性ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトンなどの熱可塑性樹脂のペレットが貯蔵されている。
また、これとともに、CPU5によって、定量供給ポンプ29を駆動制御して、所定量の超臨界流体を、タンク28から、供給ライン31を介してノズル30に送り、その所定量の超臨界流体を、ノズル30から多孔質部材33を介してシリンダ9内に連続的に供給する。
そして、超臨界流体が溶解された成形材料は、押出口15から連続的に押し出されると、出口部16、接続管18および入口部17を介して、第2押出機8のシリンダ22内に連続的に供給される。
図1および図2に示すように、押出ダイ4は、アダプタ41を介して第2押出機8の押出口27に接続されている。
アダプタ41は、円筒状の連結管43と、連結管43の押出方向Aの上流側端部に設けられる上フランジ42と、連結管43の押出方向Aの下流側端部に設けられる下フランジ44とを一体的に備えている。
下フランジ44には、その周方向に等間隔に複数のねじ挿通孔44aが貫通形成されている。
図2および図3を参照して、押出ダイ4は、成形材料を、断面略矩形状をなす板状に成形するためのものであり、複数の分割体としての上板45および下板46とを備えている。また、上板45および下板46には、流入口47と、上板45および下板46のそれぞれに設けられ、互いに対向して面接触する対向面48と、通路49と、通路49に接続される複数のコートハンガー部50と、各コートハンガー部50に接続される流出口51とが形成されており、さらに、押出ダイ4は、流出口51に連なるダイプレート52と、通路49の途中に設けられた調整機構としての調整弁53と、上板45および下板46を互いに固定する複数の固定構造54とを備えている。
なお、以下の説明において、上記長さ方向に沿う方向を前後方向Xとし、上記幅方向に沿う方向を左右方向Yとし、鉛直方向に沿う方向を積層方向としての上下方向Zとし、具体的には、図3に示す方向を基準とする。
これら上板45および下板46は、上下方向Zに積層されている。各上下板45,46の前側面には、雌ねじ部55がそれぞれ複数設けられている。各雌ねじ部55は、下フランジ44の対応するねじ挿通孔44aに対応して配置されている。
流入口47には、下フランジ44を通過してきた成形材料が流入するようになっている。流入口47は、上板45の前側面の下端側、および下板46の前側面の上端側に開口形成されている。この流入口47は、各上下板45,46における左右方向Yの中央部に配置されて、全体として断面円形状に形成されており、連結管43内に連通している。
通路49は、各対向面48の一部を互いに上下対称となるように窪ませて形成されており、流入口47から流入した成形材料が通過するようになっている。この通路49は、上下方向Zに投影したときに、前側から後側に進むに従い枝分かれするツリー形状をなしている。
第1分岐部58は、主通路57を通過した成形材料が通過するようになっており、主通路57と第1枝分かれ部59とを互いに接続している。この第1分岐部58は、上下方向Zに投影したときに、たとえば、Y字状をなしており、押出方向Aにおける通路49の途中が右側と左側とに分岐するようにされている。第1分岐部58の上流側部分は、主通路57の下流側部分に接続されている。第1分岐部58の下流側部分は、2股に分かれており、後側に進むに従い、左右方向Yにおける互いの間隔が離れている。
このように、通路49の断面積は、押出方向Aの上流側から下流側に進むに従い、段階的に小さくされている。これにより、通路49のうち、枝分かれしている下流側部分において、成形材料の圧力降下を小さくし、通路49内で成形材料が発泡することを防止できる。
第1分岐部58、およびこの第1分岐部58から枝分かれした2つの第1枝分かれ部59は、第1ユニット64を構成している。第1ユニット64は、上下方向Zに投影したときに、全体としてY字状をなしている。
流入口47から各コートハンガー部50までの通路49の長さが、それぞれ、等しくされている。具体的には、第1分岐部58の前側から後側にかけての長さが、2股部分のそれぞれにおいて互いに等しくされているとともに、各第1枝分かれ部59の全長が互いに等しくされている。また、各第2分岐部60のそれぞれにおいて、前側から後側にかけての長さが、2股部分のそれぞれにおいて互いに等しくされているとともに、各第2枝分かれ部61の全長が互いに等しくされている。さらに、各第3分岐部62のそれぞれにおいて、前側から後側にかけての長さが、2股部分のそれぞれにおいて互いに等しくされているとともに、各第3枝分かれ部63の全長が互いに等しくされている。
各コートハンガー部50は、各対向面48を互いに上下対称となるように窪ませて形成されている。これらのコートハンガー部50は、それぞれ、成形材料を、左右方向Yに長く、上下方向Zに肉薄である矩形状に整流するものである。
各マニホールド部67は、第3枝分かれ部63を通過してきた成形材料を、後側に進むに従い左右方向Yに広がるように導くようにされており、上下方向Zに投影したときに、く字状をなしている。各マニホールド部67は、前側から後側に進むに従い、上下方向Zの幅が狭くなっている。上下方向Zにおける幅は、前端において第3枝分かれ部63の直径と略等しくされており、後端において、ランド部68の幅と略等しくされている。各マニホールド部67の後端は、隣接する他のコートハンガー部50のマニホールド部67の後端に近接している。左右方向Yにおける各マニホールド部67の中央は、対応する第3枝分かれ部63の下流端に接続されている。
ダイプレート52には、押出ダイ4からの成形材料の出口としての出口孔70が貫通形成されている。出口孔70の形状は、成形材料を成形する形状に合わせて適宜決定されている。この出口孔70は、流出口51に接続されており、流出口51を通過した成形材料は、出口孔70を通過して、押出ダイ4の外側に押し出される。
各調整弁53は、対応する第3枝分かれ部63の下流側部分の上方に配置されており、ハウジング71と、可動軸72と、パッキン73と、目盛り部材74とを備えている。
各ハウジング71は、全体として細長い円筒状に形成されて貫通孔71aを有しており、外周に形成された雄ねじ部75が、上板45の対応する箇所に設けられた雌ねじ部76に螺合して固定されている。各ハウジング71の上端は、上板45の上端面から突出している。各ハウジング71の貫通孔71aは、上板45の雌ねじ部76の底面に貫通形成された貫通孔45aを介して、第3枝分かれ部63の下流側部分に接続されている。
各操作部77には、図示しない操作レバーなどが固定されるようになっており、この操作部77を用いて可動軸72を回転操作するようになっている。
各弁体79は、対応する第2雄ねじ部78の下端から下方に向けて延びて円柱状をなしており、先端が半球状をなしている。各弁体79の下端は、上板45の貫通孔45aから第3枝分かれ部63内に突出している。各弁体79の外径は、第3枝分かれ部63の内径よりも小さくされており、各弁体79は、対応する第3枝分かれ部63の一部のみを、塞ぐことができるようにされている。各弁体79は、その先端が下板46に当接するまで下側に移動でき、また、その先端が第3枝分かれ部63内から退避するまで上昇できるようにされている。
各パッキン73は、対応するハウジング71と上板45の雌ねじ部76の底部との間に配置されている。各パッキン73の外周面は、対応する雌ねじ部76に液密的に当接している。各パッキン73の内周面は、対応する弁体79の外周面に液密的に当接している。
図2および図3に示すように、固定構造54は、平面視における押出ダイ4の全体に亘って分散配置されており、全体として左右方向Yに対称となるように配列されている。具体的には、固定構造54は、固定構造541〜548を含んでいる。
固定構造542は、各第2ユニット65の前側方において、固定構造541に対して後側にかつ左右方向Yの外側にそれぞれ配置されている。
固定構造543は、各第2ユニット65の前側方において、固定構造542に対して後側にかつ左右方向Yの外側にそれぞれ配置されている。
固定構造545は、各第1枝分かれ部59の上流側部分の後側方にそれぞれ配置されている。
固定構造546は、固定構造545よりも後側に配置されており、左右方向Yにおける押出ダイ4の中央に配置されている。
固定構造548は、各コートハンガー部50の境界部分のそれぞれの前側方に配置されており、前後方向Xにおいて第3分岐部62の後側に配置されている。
固定構造54は、第1枝分かれ部59を挟んだ両側方に配置されているとともに、第2枝分かれ部61を挟んだ両側方に配置され、かつ、第3枝分かれ部63を挟んだ両側方に配置されている。
また、左右方向Yの外側の各第2枝分かれ部61は、固定構造547と固定構造542〜544とによって挟まれている。左右方向Yの内側の各第2枝分かれ部61は、固定構造547と固定構造545,546とによって挟まれている。
押出機2の押出口27から押し出された成形材料は、アダプタ41の連結管43を通過して押出ダイ4の流入口47から押出ダイ4内に進入し、主通路57を通って第1分岐部58に到達する。第1分岐部58に到達した成形材料は、2股に分かれて対応する第1枝分かれ部59をそれぞれ押出方向Aに沿って移動し、第2分岐部60に到達する。
図5は、押出ダイ4の製造方法の要部について説明するためのフローチャートである。次に、押出ダイ4の製造方法について説明する。
まず、第1設計工程では、所定の形状を有するコートハンガー部50を設計する(S1)。このコートハンガー部50の設計は、たとえば、1つのコートハンガー部50(小スケール)と同サイズ同形状のコートハンガー部を有する検討用ダイを試作して、この検討用ダイに成形材料を流して、実際に成形材料の流れを検証した上で行う。なお、検討用ダイを製作して成形材料の流れを検証することに代えて、電子計算機上で検討用ダイをモデル化し、コンピュータシミュレーションによって成形材料の流れを検証してもよい。成形材料の流れの検証結果に基づき、設計修正などを行い、コートハンガー部50を設計する。
以上説明したように、本実施形態によれば、押出ダイ4に複数のコートハンガー部50を設けていることにより、押出ダイ4の流出口51の形状を大きくでき、押出ダイ4を大型にできる。また、各コートハンガー部50は小型にできる。このため、たとえば、1つのコートハンガー部を備える検討用ダイを製作して、このコートハンガー部内における成形材料の流れを検証し、その後、検証したのと同サイズ同形状のコートハンガー部50を複数並べて押出ダイ4を製作できる。各コートハンガー部50における成形材料の流れは実証されているので、これらのコートハンガー部50を通過した、流出口51における成形材料の流れを、確実に所望の態様にできる。これにより、流出口51における成形材料の流量を、流出口51の全域に亘って確実に均一にできる。
特に、発泡剤として不活性ガスなどを用いる発泡成形の場合、通路49内の成形材料から各上下板45,46に作用する圧力がたとえば8MPa〜20MPaと高いが、このような高圧が作用する条件でも、十分な耐圧構造を実現できる。また、各上下板45,46の厚みを増して剛性を高めることにより撓みを抑制する必要がないので、各上下板45,46を肉薄にできる。
例えば、コートハンガー部50の数は、8に限らず、2でも、4つでも、16でも、2nであればよい。また、流入口47を複数設けてもよい。また、タンデム型発泡押出成形装置1に限らず、通常の押出成形機にも適用できる。
45 上板(分割体)
46 下板(分割体)
47 流入口
49 通路
50 コートハンガー部
51 流出口
53 調整弁(調整機構)
54 固定構造
58 第1分岐部
59 第1枝分かれ部
60 第2分岐部
61 第2枝分かれ部
62 第3分岐部
63 第3枝分かれ部
A 押出方向(通過方向)
Z 上下方向(積層方向)
Claims (6)
- 材料が流入する流入口と、
前記流入口から流入した前記材料が通過する通路と、
前記通路に接続され、前記材料を整流する複数のコートハンガー部と、
各前記コートハンガー部を通過した前記材料が流出する流出口とを備え、
各前記コートハンガー部が実質的に同一形状をなしていることを特徴とする押出ダイ。 - 前記流入口から各前記コートハンガー部まで間の前記通路の長さが、それぞれ、等しくされていることを特徴とする、請求項1に記載の押出ダイ。
- 前記通路は、前記材料の通過方向における途中で分岐される分岐部と、前記分岐部で複数に枝分かれした枝分かれ部とを含み、
各前記枝分かれ部は、対応する前記コートハンガー部に接続されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の押出ダイ。 - 前記押出ダイは、複数の分割体を所定の積層方向に積層して形成されており、
各前記分割体を互いに固定する固定構造を備え、
前記固定構造は、前記枝分かれ部を挟んだ両側方に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の押出ダイ。 - 前記枝分かれ部に、この枝分かれ部の開口断面積を調整可能な調整機構を備えていることを特徴とする、請求項3または4に記載の押出ダイ。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の押出ダイの製造方法であって、
所定の形状を有するコートハンガー部を設計する第1設計工程と、
前記コートハンガー部を複数配置して前記流出口を設計する第2設計工程と、
前記流入口と各前記コートハンガー部とを接続する前記通路を設計する第3設計工程とを備えることを特徴とする、押出ダイの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007336762A JP5378680B2 (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | 押出ダイおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007336762A JP5378680B2 (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | 押出ダイおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009154455A true JP2009154455A (ja) | 2009-07-16 |
JP5378680B2 JP5378680B2 (ja) | 2013-12-25 |
Family
ID=40958981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007336762A Expired - Fee Related JP5378680B2 (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | 押出ダイおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5378680B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012139832A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Toray Ind Inc | 積層シートの製造装置および製造方法 |
JP2013049198A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Sekisui Chem Co Ltd | 広幅板状樹脂の押出用金型 |
WO2014117823A1 (en) * | 2013-01-29 | 2014-08-07 | Hewlett-Packard Indigo B.V. | Fluid distribution circuits |
JP2017061150A (ja) * | 2011-04-29 | 2017-03-30 | ティコナ・エルエルシー | 流れを拡散するゲート通路をもつダイ及び繊維ロービングを含浸するための方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114302810A (zh) | 2019-09-06 | 2022-04-08 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 多层面板构件 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6328622A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-02-06 | Kao Corp | 多列複合樹脂シート製造用ダイ |
JPH09109229A (ja) * | 1995-10-13 | 1997-04-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 押出成形用ダイ |
WO2005115720A1 (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | 押出用金型、押出成形装置、熱可塑性樹脂シートの製造方法及び熱可塑性樹脂発泡シートの製造方法 |
JP2009113483A (ja) * | 2007-10-15 | 2009-05-28 | Asahi Fiber Glass Co Ltd | 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 |
-
2007
- 2007-12-27 JP JP2007336762A patent/JP5378680B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6328622A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-02-06 | Kao Corp | 多列複合樹脂シート製造用ダイ |
JPH09109229A (ja) * | 1995-10-13 | 1997-04-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 押出成形用ダイ |
WO2005115720A1 (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | 押出用金型、押出成形装置、熱可塑性樹脂シートの製造方法及び熱可塑性樹脂発泡シートの製造方法 |
JP2009113483A (ja) * | 2007-10-15 | 2009-05-28 | Asahi Fiber Glass Co Ltd | 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012139832A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Toray Ind Inc | 積層シートの製造装置および製造方法 |
JP2017061150A (ja) * | 2011-04-29 | 2017-03-30 | ティコナ・エルエルシー | 流れを拡散するゲート通路をもつダイ及び繊維ロービングを含浸するための方法 |
JP2013049198A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Sekisui Chem Co Ltd | 広幅板状樹脂の押出用金型 |
WO2014117823A1 (en) * | 2013-01-29 | 2014-08-07 | Hewlett-Packard Indigo B.V. | Fluid distribution circuits |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5378680B2 (ja) | 2013-12-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5378680B2 (ja) | 押出ダイおよびその製造方法 | |
JP5623058B2 (ja) | スタティックミキサー | |
Yang et al. | Fabrication of PDMS microfluidic devices with 3D wax jetting | |
KR102208607B1 (ko) | 발포 성형체 | |
US20200139624A1 (en) | Additive manufacturing extruder | |
BR102015025328A2 (pt) | sistema de co-extrusão, sistema de extrusão de uma camada única e kit de reequipamento bem como processo para a medição de uma espessura de camada, para a produção de uma folha de material sintético e para o reequipamento de um sistema de extrusão | |
JP2008055709A (ja) | 金型冷却装置 | |
JP2020142488A (ja) | 発泡成形体の製造装置、発泡成形体の製造方法および発泡成形体製造装置用スクリュ | |
US20190118156A1 (en) | Microreactor, chemical product manufacturing system and microreactor manufacturing method | |
CN101790448A (zh) | 用于控制熔体分配网络中的熔体流动的设备 | |
TWI377123B (ja) | ||
Ahmad et al. | Performance evaluation of 3D printed polymer heat exchangers: influence of printing temperature, printing speed and wall thickness with consideration of surface roughness | |
JP4125705B2 (ja) | 発泡押出成形装置および発泡押出成形方法 | |
JP2007196090A (ja) | マイクロ流路デバイス及び液体の送液方法 | |
JP2022544224A (ja) | 発泡成型装置及びこれを使った発泡成型方法 | |
JP2011046047A (ja) | 押出成形金型、押出成形装置および医療用チューブ | |
JP3929937B2 (ja) | 押出機用背圧調整装置 | |
CN117504959B (zh) | 一种基于微管的微液滴产生装置及方法 | |
US8641396B2 (en) | Spiral distributor, die head, blown film line, and method for manufacturing a blown film | |
Rehmani et al. | Micromachines 2020, 12, 14 | |
CN113977860B (zh) | 注塑机、静态混合器及其制造方法 | |
JP2020146853A (ja) | 押出成形用ダイおよび押出成形装置 | |
Xu | Design of an injection-molding system for manufacture of microcellular foams | |
CN221085447U (zh) | 一种双层液滴生成装置 | |
JP2003291201A (ja) | タンデム型押出成形装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111018 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121002 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130924 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130926 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5378680 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |