JP2006212282A - 血圧計用カフおよびその製造方法ならびに血圧計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造が容易でかつカフ幅の狭小化に適し、また装着時の取扱い性に優れるとともに袋状カバー体に捲れやほつれの生じ難い血圧計用カフを提供する。
【解決手段】 血圧計用カフ130Aは、空気袋150と、環状に巻き回されることによって径方向に弾性変形可能に構成されたカーラ160と、これら空気袋150およびカーラ160を内包する袋状カバー体140とを備える。袋状カバー体140は、外側カバー141および内側カバー142を重ね合わせ、その周縁を結合することによって形成される。内側カバー142は、幅方向における端部が折り返されることによって形成された折り返し部142aを有しており、この折り返し部142aは、外側カバー141の幅方向における端部とカーラ160の幅方向における端部との間に位置している。
【選択図】 図5

Description

本発明は、血圧測定時において、手首や上腕等の生体の被測定部位に対して巻き付けられて使用される血圧計用カフおよびその製造方法に関し、また当該血圧計用カフを備えた血圧計に関する。
通常、血圧値の測定に際しては、生体内部に位置する動脈を圧迫するための流体袋を内包するカフを生体の体表面に巻き付け、巻き付けた流体袋を加圧・減圧することによって動脈内に生じる動脈圧脈波の検出を行い、これによって血圧値の測定が行なわれる。ここで、カフとは、内腔を有する帯状の構造物であって生体の一部に巻き付けが可能なものを意味し、気体や液体等の流体を内腔に注入することによって上下肢の動脈圧測定に利用されるもののことを指す。したがって、カフは、流体袋とこの流体袋を生体に巻き付けるための巻付手段とを含めた概念を示す言葉であり、特に手首や上腕に巻き付けられて装着されるカフは、腕帯あるいはマンシェットと呼ばれることもある。
血圧計用のカフには、流体袋としての空気袋を内包する袋状カバー体が設けられる。この袋状カバー体は、通常、内側カバーおよび外側カバーからなる2枚のシート状部材を重ね合わせ、その周縁を結合することによって袋状に形成される。このような構成の血圧計用カフは、たとえば特開平9−117419号公報(特許文献1)等に開示されている。
一方、近年の血圧計用カフにおいては、被験者による装着作業の容易化を図るため、また装着後における空気袋の加圧時において空気袋が生体側に向かってスムーズに膨張するようにするため、上記袋状カバー体の内部でかつ空気袋の外側に可撓性部材であるカーラを設けることが一般的に行なわれている(たとえば、特開2002−209858号公報(特許文献2)等参照)。このカーラは、たとえば、樹脂製の板状部材を環状に巻き回すことによって径方向に弾性変形可能に構成されたものが使用される。
図24ないし図26は、上記特許文献1に開示される血圧計用カフの内部に上述のカーラを設けることを想定した場合の血圧計用カフの幅方向における断面図である。以下においては、これら図24ないし図26に示す血圧計用カフの構成を従来例1ないし3として詳細に説明する。
図24に示す従来例1に係る血圧計用カフ130Eにあっては、袋状カバー体140が、カーラ160とこのカーラ160の内周面に両面テープ171によって接着・固定された空気袋150とを内包するように設けられている。空気袋150は、空気が出入りすることによって膨縮する膨縮空間157を内部に有している。袋状カバー体140は、生体にカフ130Eを装着した場合に生体側に位置する内側壁部を形成する内側カバー142と、内側壁部よりも外側に位置する外側壁部を形成する外側カバー141とからなる2枚のシート状部材を重ね合わせ、その周縁を高周波溶着または/および縫合等することによって袋状に製作される。なお、内側カバー142と外側カバー141のそれぞれの幅方向における両端部には結合しろが設けられており、この結合しろにおいて内側カバー142と外側カバー141とが結合されている。
このように、図24に示す血圧計用カフ130Eの如くの構成とした場合には、外側カバー141と内側カバー142との結合部146が、袋状カバー体140の幅方向における両端部において外側に突出して位置することになり、血圧計用カフ130Eの幅寸法W1は、空気袋150の幅方向における大きさW2に対して、外側カバー141と内側カバー142との結合しろを含む端部突出部分の大きさW3の2倍分だけ大きくなることになる。その結果、被験者が衣服を装着している場合にあっては、衣服の裾がこの血圧計用カフ130Eの端部に当たり、血圧計用カフ130Eの装着が煩雑になるという問題が生じる。
この問題を解決するために、血圧計用カフ130Eの幅方向における狭小化を図れば血圧計用カフ130Eの装着性は向上するものの、結合しろの大きさW3は同じだけ確保する必要があるため、血圧計用カフ130Eの幅寸法W1に対する空気袋150の幅方向における大きさW2が同時に同じだけ小さくなる。そのため、空気袋150の幅方向における大きさを十分に確保することができなくなり、阻血性能の低下をもたらす結果となる。したがって、上記構造は、血圧計用カフの幅方向における狭小化には適した構造とは必ずしも言えない。
以上のように、図24に示す構成では、結合しろの存在により血圧計用カフの幅方向における狭小化が阻害され、高性能でかつ装着性に優れた血圧計用カフを製作する妨げとなっていた。そこで、上記特許文献1においては、図25および図26に示す如くの血圧計用カフの構造を提案し、これにより上述の問題の解決を図っている。
図25に示す従来例2に係る血圧計用カフ130Fにあっては、内側カバー142の幅を外側カバー141の幅よりも長くし、これら2枚のシート状部材の端部を合わせて結合して袋状カバー体140を形成し、この袋状カバー体140を表裏逆に裏返すことにより、結合部146を袋状カバー体140の幅方向における内側に配置した構成としている。このように構成することにより、空気袋150の幅方向における両端部内側に結合部146が位置することになるため、血圧計用カフ130Fの幅寸法W1に対する空気袋150の幅方向における大きさW2を大きくとることができるようになる。したがって、実質的に空気袋150の幅方向における大きさW2を血圧計用カフ130Fの幅寸法W1と同等の大きさにまで拡張することが可能になる。
また、図26に示す従来例3に係る血圧計用カフ130Gにあっては、1枚のシート状部材で袋状カバー体140を構成し、シート状部材の幅方向における一端と他端とを結合し、この結合部147を袋状カバー体140の幅方向における内側に配置した構成としている。このように構成することにより、空気袋150の幅方向における両端部内側に結合部147が位置することになるため、血圧計用カフ130Gの幅寸法W1に対する空気袋150の幅方向における大きさW2を大きくとることができるようになる。したがって、実質的に空気袋150の幅方向における大きさW2を血圧計用カフ130Gの幅寸法W1と同等の大きさにまで拡張することが可能になる。
特開平9−117419号公報 特開2002−209858号公報
しかしながら、上述の図25の如くの構成を採用した場合には、一旦結合した袋状カバー体140を表裏逆に裏返す作業が必要になり、製造工程が複雑化する問題がある。特に、袋状カバー体140は布地等によって形成される場合がほとんどであり、そのため取扱いが容易ではなく、裏返し作業は非常に煩雑なものとなる。
また、上述の図25および図26に示す如くの構成を採用した場合には、袋状カバー体140の外周面上に段差部が発生する。この段差部は、装着時において指が引っ掛かるなどの取扱い性の悪化を招来するのみならず、この段差部において袋状カバー体140に捲れやほつれが生じる原因ともなる。また、この段差部は、製品の外観に悪影響を及ぼすことにもなりかねない。
袋状カバー体140の外周面上に段差部が生じないようにするためには、さらに別部材からなるカバーを袋状カバー体140の外周面に取付け、このカバーによって目隠しする構成を採用することが考えられるが、このように構成した場合には、部品点数が増加するばかりでなく組付け作業も煩雑化し、結果として製造コストを大幅に圧迫することになる。
したがって、本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、製造が容易でかつカフ幅の狭小化に適し、また装着時の取扱い性に優れるとともに袋状カバー体に捲れやほつれの生じ難い血圧計用カフおよびその製造方法を提供することにより、袋状カバー体が破損し難く、高性能でかつ取扱い性に優れた血圧計を安価に提供することを目的とする。
また、本発明は、流体袋を後工程において挿入し易いように予め袋状カバー体に弛みを形成しておく場合に、上記弛みを容易に形成することが可能な血圧計用カフの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に基づく血圧計用カフは、流体が出入りすることによって膨縮する流体袋と、上記流体袋が生体に巻き付けられた状態において上記流体袋の外側に位置し、環状に巻き回されることによって径方向に弾性変形可能に構成された可撓性部材と、上記流体袋および上記可撓性部材を内包する袋状カバー体とを備える。上記袋状カバー体は、袋状カバー体が生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する内側壁部を形成する内側カバーと、袋状カバー体が生体に巻き付けられた状態において上記内側壁部よりも外側に位置する外側壁部を形成する外側カバーとを含み、これら内側カバーと外側カバーとを重ね合わせ、その周縁を結合することによって袋状に形成される。上記内側カバーは、幅方向における端部が折り返されることによって形成された折り返し部を有しており、上記折り返し部は、上記外側カバーの幅方向における端部と上記可撓性部材の幅方向における端部との間に位置している。
このように構成することにより、袋状カバー体の内部に配置される流体袋の幅方向における大きさを、血圧計用カフの幅寸法と同等にすることができるようになるため、カフ幅を狭小化した場合にも精度よく血圧値を測定することができ、カフの狭小化に適した構造の血圧計用カフとすることができる。そのため、装着時における取扱い性の向上が実現される。また、袋状カバー体を裏返す作業等も必要とならないため、製造工程が複雑化することもなく容易にかつ安価に製作できる血圧計用カフとすることができる。さらには、袋状カバー体の外周面に段差部が形成されることもないため、袋状カバー体の捲れやほつれ等が発生し難い血圧計用カフとすることができ、また製品の外観上も好ましいものとすることができる。
上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記内側カバーが上記外側カバーよりも伸縮性に富んでいることが好ましい。
このように構成することにより、流体袋および可撓性部材の幅方向における大きさが血圧計用カフの幅寸法と実質的に同等である場合にも、内側カバーが伸張することによって容易に袋状カバー体内部にこれら流体袋および可撓性部材を挿入することができるため、容易に上記構成の血圧計用カフを製作することができる。
上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記流体袋を加圧していない収縮状態において、上記流体袋の幅方向における大きさが、血圧計用カフの幅寸法と実質的に同等であることが好ましい。
このように構成することにより、カフ幅を狭小化した場合にも精度よく血圧値を測定することができ、カフの狭小化に適した構造の血圧計用カフとすることができる。
本発明に基づく血圧計は、上述のいずれかの血圧計用カフと、上記流体袋を膨縮させる膨縮手段と、上記流体袋内の圧力を検知する圧力検知手段と、上記圧力検知手段によって検知された圧力情報に基づいて血圧値を算出する血圧値算出手段とを備える。
このように構成することにより、装着時における取扱い性に優れ、かつ高性能で高信頼性の血圧計を安価に製作することができるようになる。
本発明の第1の局面に基づく血圧計用カフの製造方法は、上述のいずれかの血圧計用カフを製造するための方法であって、上記内側カバーと上記外側カバーとを重ね合わせる際に、上記内側カバーと上記外側カバーとの間にスペーサ部材を介在させ、この状態においてこれら内側カバーおよび外側カバーの周縁のうちの選択された領域を結合することにより、上記内側カバーに上記折り返し部を形成するだけの弛みを設け、その後スペーサ部材を上記袋状カバー体から取り出し、次いで弛みが形成された上記袋状カバー体の内部に上記流体袋および上記可撓性部材を挿入することにより、上記内側カバーに上記折り返し部を形成することを特徴とするものである。
このような製造方法を用いて血圧計用カフを製作することにより、容易に内側カバーに弛みを形成することができるようになるため、外側カバーの幅方向における端部と可撓性部材の幅方向における端部との間に内側カバーの折り返し部が位置した血圧計用カフを作業性よく安価に製作することが可能になる。
本発明の第2の局面に基づく血圧計用カフの製造方法は、上述のいずれかの血圧計用カフを製造するための方法であって、上記内側カバーと上記外側カバーとを重ね合わせる際に、上記内側カバーの幅方向における端部以外の部分において、上記幅方向と交差する方向に沿って上記内側カバーを折り返し、この状態においてこれら内側カバーおよび外側カバーの周縁のうちの選択された領域を結合することにより、上記内側カバーに上記折り返し部を形成するだけの弛みを設け、その後弛みが形成された上記袋状カバー体の内部に上記流体袋および上記可撓性部材を挿入することにより、上記内側カバーに上記折り返し部を形成することを特徴とするものである。
このような製造方法を用いて血圧計用カフを製作することにより、容易に内側カバーに弛みを形成することができるようになるため、外側カバーの幅方向における端部と可撓性部材の幅方向における端部との間に内側カバーの折り返し部が位置した血圧計用カフを作業性よく安価に製作することが可能になる。
本発明の第3の局面に基づく血圧計用カフの製造方法は、生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する内側壁部を形成する内側カバーおよび生体に巻き付けられた状態において上記内側壁部よりも外側に位置する外側壁部を形成する外側カバーを含み、これら内側カバーおよび外側カバーを重ね合わせてその周縁を結合することによって袋状に形成された袋状カバー体と、上記袋状カバー体に内包され、流体が出入りすることによって膨縮する流体袋とを備えた血圧計用カフを製造するための方法であって、上記内側カバーと上記外側カバーとを重ね合わせる際に、重ね合わせる上記内側カバーと上記外側カバーとの間にスペーサ部材を介在させ、この状態において上記内側カバーと上記外側カバーとの周縁のうちの選択された領域を結合することによって上記内側カバーに弛みを形成し、その後スペーサ部材を上記袋状カバー体から取り出し、次いで弛みが形成された上記袋状カバー体の内部に上記流体袋を挿入することを特徴とするものである。
このような製造方法を用いて血圧計用カフを製作することにより、容易に袋状カバー体に弛みを形成することができるようになるため、作業性よく安価に血圧計用カフを製作することが可能になる。
本発明の第4の局面に基づく血圧計用カフの製造方法は、生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する内側壁部を形成する内側カバーおよび生体に巻き付けられた状態において上記内側壁部よりも外側に位置する外側壁部を形成する外側カバーを含み、これら内側カバーおよび外側カバーを重ね合わせてその周縁を結合することによって袋状に形成された袋状カバー体と、上記袋状カバー体に内包され、流体が出入りすることによって膨縮する流体袋とを備えた血圧計用カフを製造するための方法であって、上記内側カバーと上記外側カバーとを重ね合わせる際に、重ね合わせる上記内側カバーを幅方向における端部以外の部分において上記幅方向と交差する方向に沿って折り返し、この状態において上記内側カバーおよび外側カバーの周縁のうちの選択された領域を結合することによって上記内側カバーに弛みを形成し、その後弛みが形成された上記袋状カバー体の内部に上記流体袋を挿入することを特徴とするものである。
このような製造方法を用いて血圧計用カフを製作することにより、容易に袋状カバー体に弛みを形成することができるようになるため、作業性よく安価に血圧計用カフを製作することが可能になる。
本発明によれば、製造が容易でかつカフ幅の狭小化に適し、また装着時の取扱い性に優れるとともに袋状カバー体に捲れやほつれの生じ難い血圧計用カフとすることができるため、袋状カバー体が破損し難く、高性能でかつ取扱い性に優れた血圧計を安価に製作することができる。
また、本発明によれば、流体袋を後工程において挿入し易いように予め袋状カバー体に弛みを形成しておく場合に、上記弛みを容易に形成することができるようになる。
以下、本発明の一実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、血圧計として手首式の血圧計を例示して説明を行なう。
図1は、本発明の実施の形態における血圧計の外観を示す斜視図である。また、図2は、図1に示す血圧計用カフの内部構造を示す縦断面図である。まず、図1および図2を参照して、本発明の実施の形態における血圧計の構造について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における血圧計100は、装置本体110とカフ130とを備える。装置本体110の表面には、表示部111と操作部112とが配置されており、この装置本体110に上述のカフ130が取付けられている。
図2に示すように、血圧計用カフ130は、布地等からなる袋状カバー体140と、この袋状カバー体140の内部に配置された流体袋としての空気袋150と、袋状カバー体140の内部に配置され、装着状態において空気袋150の外側に位置するカーラ160とを主に備える。これら袋状カバー体140、空気袋150およびカーラ160は、カフ130の巻き付け方向を長手方向として延在している。
袋状カバー体140は、生体側に位置する内側壁部を形成する内側カバー142と、内側壁部よりも外側に位置する外側壁部を形成する外側カバー141とを備えており、これら内側カバー142と外側カバー141とを重ね合わせてその周縁を結合することによって袋状に形成されている。袋状カバー体140の長手方向の一方端の内周面側には、上記内側カバー142とともに袋状カバー体140の内側壁部を形成する面ファスナ165が設けられており、袋状カバー体140の長手方向の他方端の外周面には、上記面ファスナ165と係合する面ファスナ166が貼り付けられている。これら面ファスナ165,166は、被測定部位である手首にカフ130を装着した状態において、血圧計100を手首に安定的に固定するための手段である。
空気袋150は、たとえば樹脂シートを用いて形成された袋状の部材からなり、内部に膨縮空間157を有している。空気袋150の手首側の外表面は、手首を圧迫するための圧迫作用面として機能する。なお、膨縮空間157は、後述する装置本体110の血圧測定用エア系121と、配管120を介して接続される(図3参照)。
空気袋150を構成する樹脂シートの材質としては、伸縮性に富んでおり封止後において膨縮空間157からの漏気がないものであればどのようなものでも利用可能である。このような観点から、樹脂シートの最適な材質としては、エチレン−酢酸ビニール共重合体(EVA)、軟質塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、生ゴム等が挙げられる。
空気袋150の外側には、環状に巻き回されることによって径方向に弾性変形可能に構成された可撓性部材であるカーラ160が配置されている。カーラ160は、空気袋150の外周面に図示しない両面テープ等の接着手段によって接着されている。このカーラ160は、自身の環状形態を維持して手首に沿うように構成されており、測定者自身が被測定部位にカフ130を装着し易くするためのものである。このカーラ160は、十分な弾性力を発現するように、たとえばポリプロピレン等の樹脂部材にて形成される。
次に、本実施の形態における血圧計の機能ブロックについて説明する。図3は、本実施の形態における血圧計の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施の形態における血圧計100の装置本体110は、上述の空気袋150に配管120を介して空気を供給または排出するための血圧測定用エア系121と、血圧測定用エア系121に関連して設けられる発振回路125、ポンプ駆動回路126および弁駆動回路127とを含む。これら各構成要素は、空気袋150を膨縮させるための膨縮手段として機能する。
また、装置本体110は、各部を集中的に制御および監視するためのCPU(Central Processing Unit)113と、CPU113に所定の動作をさせるプログラムや測定された血圧値などの各種情報を記憶するためのメモリ部114と、血圧測定結果を含む各種情報を表示するための表示部111と、測定のための各種指示を入力するために操作される操作部112と、操作部112からの電源ONの指示によりCPU113に電力を供給するための電源部115とを含む。CPU113は、血圧値を算出するための血圧値算出手段として機能する。
血圧測定用エア系121は、空気袋150内の圧力(以下、「カフ圧」という)により出力値が変化する圧力センサ122と、空気袋150に空気を供給するためのポンプ123と、空気袋150の空気を排出しまたは封入するために開閉される弁124とを有する。圧力センサ122は、カフ圧を検知するための圧力検知手段として機能する。発振回路125は、圧力センサ122の出力値に応じた発振周波数の信号をCPU113に出力する。ポンプ駆動回路126は、ポンプ123の駆動をCPU113から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路127は、弁124の開閉制御をCPU113から与えられる制御信号に基づいて行なう。
次に、本実施の形態における血圧計の血圧測定処理の流れについて説明する。図4は、本実施の形態における血圧計の血圧測定処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに従うプログラムは、メモリ部114に予め記憶されて、CPU113がメモリ部114からこのプログラムを読出し実行することにより血圧測定処理が行なわれる。
図4に示すように、被験者が血圧計100の操作部112の操作ボタンを操作して電源ONすると血圧計100の初期化がなされる(ステップS1)。次に、CPU113は、測定可能状態になると、ポンプ123の駆動を開始し、空気袋150のカフ圧を上昇させる(ステップS2)。加圧する過程において、血圧測定のための所定レベルにまでカフ圧が達すると、CPU113はポンプ123を停止し、次に閉じていた弁124を徐々に開いて、空気袋150の空気を徐々に排気し、カフ圧を徐々に減圧させる(ステップS3)。本実施の形態ではカフ圧の微速減圧過程において血圧を測定する。
次に、CPU113は公知の手順で血圧(最高血圧値、最低血圧値)を算出する(ステップS4)。具体的には、カフ圧が徐々に減圧する過程において、CPU113は発振回路125から得られる発振周波数に基づき脈波情報を抽出する。そして、抽出された脈波情報により血圧値を算出する。ステップS4において血圧値が算出されると、算出された血圧値を表示部111に表示する(ステップS5)。なお、以上において説明した測定方式は、空気袋の減圧時に脈波を検出するいわゆる減圧測定方式に基づいたものであるが、空気袋の加圧時に脈波を検出するいわゆる加圧測定方式を採用することも当然に可能である。
以上において説明した本実施の形態における血圧計100および当該血圧計100に搭載される血圧計用カフ130は、空気袋150およびカーラ160を収容する袋状カバー体140の構造において特徴を有している。以下においては、袋状カバー体140の構造について、各実施例ごとに図を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図5は、本実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの図2中に示すV−V線に沿った概略断面図である。また、図6は、図5に示す領域VIの拡大断面図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施例に係る血圧計用カフの構造について、詳細に説明する。
図5に示すように、本実施例に係る血圧計用カフ130Aは、上述のように、流体としての空気が出入りすることによって膨縮する流体袋としての空気袋150と、この空気袋150が手首に巻き付けられた状態において空気袋150の外側に位置する可撓性部材としてのカーラ160と、これら空気袋150およびカーラ160とを内包する袋状カバー体140とを主に備えている。空気袋150は、その外周面が両面テープ171等の接着手段を用いてカーラ160に固定されており、これにより空気袋150とカーラ160とが一体化されている。
袋状カバー体140は、装着状態において内側に位置し、伸縮性に優れた布地等からなる内側カバー142と、この内側カバー142よりも外側に位置し、伸縮性に乏しい布地等からなる外側カバー141とを備えている。袋状カバー体140は、これら内側カバー142と外側カバー141とを重ね合わせてその周縁を結合することにより、袋状に形成されている。なお、内側カバー142および外側カバー141のそれぞれは、必ずしも1枚のシート状部材にて構成されている必要はなく、内側カバー142および外側カバー141のそれぞれが必要に応じて複数のシート状部材によって構成されていてもよい。たとえば、長手方向にシート状部材を継ぎ足すことにより、内側カバー142および外側カバー141をそれぞれ複数枚のシート状部材によって形成してもよいし、内側カバー142および外側カバー141のそれぞれを厚み方向に積層した複数枚のシート状部材で構成してもよい。
図5に示すように、本実施例に係る血圧計用カフ130Aにあっては、長手方向に延びる内側カバー142の幅方向(長手方向と直交する方向)における長さが、外側カバー141の幅方向における長さよりも長く形成されている。すなわち、外側カバー141に対して内側カバー142が弛みをもった状態で結合されている。
内側カバー142は、幅方向における両端部が折り返されることによって形成された折り返し部142aを有している。この折り返し部142aは、袋状カバー体140に内包されたカーラ160の幅方向における端部と、外側カバー141の幅方向における端部との間に位置している。より具体的には、図6に示すように、図中における上下方向を血圧計用カフ130Aの上下方向とした場合、内側カバー142の幅方向における端部の先端部分の上面が、外側カバー141の端部の先端部分の下面と面するように重ね合わされた状態で、これら2枚のシート状部材がたとえば縫い糸等によって縫合されることにより、所定の距離だけ先端部分から内側に入り込んだ位置に縫合部143が形成され、この縫合部143を基点に内側カバー142が幅方向外側に向かって折り返され、さらにカーラ160の幅方向における端部に沿って略垂直に折り曲げられている。これにより、折り返し部142aが外側カバー141の端部とカーラ160の端部との間に配置されている。
このように構成することにより、図5に示すように、血圧計用カフ130Aの幅方向における両端部の内側に外側カバー141と内側カバー142との結合部である縫合部143が位置することになるため、血圧計用カフ130Aの幅寸法W1に対して空気袋150の幅方向における大きさW2を大きくとることができるようになる。したがって、空気袋150の幅方向における大きさを血圧計用カフ130Aの幅寸法と実質的に同等の大きさにまで拡張することができるため、カフを狭小化した場合にも手首の軸方向に沿って安定的に動脈を圧迫阻血することが可能になり、精度よく安定的に血圧値を測定することが可能になる。
また、図5に示すように、血圧計用カフ130Aの外周面に段差部が生じることも無いため、装着時において指が引っ掛かる等して袋状カバー体140に捲れやほつれが生じるおそれもなく、取扱い性と信頼性に優れた血圧計用カフとすることができる。さらには、血圧計用カフ130Aの外周面に段差部が生じないため、製品の外観に悪影響を与えることもなく、製品の見栄えを良好に保つことができる。
図7は、本実施例に係る血圧計用カフの結合部の他の構成を示す概略断面図である。上記においては、内側カバー142と外側カバー141とを縫合することにより結合した場合を例示して説明を行なったが、たとえば図7に示すように、内側カバー142の周縁と外側カバー141の周縁とを高周波溶着することによって結合することも可能である。
その場合、図7に示すように、図中における上下方向を血圧計用カフ130Aの上下方向とした場合、内側カバー142の幅方向における端部の先端部分の上面と、外側カバー141の端部の先端部分の下面と溶着することにより、先端部分から所定の距離だけ内側に入り込んだ部分にまで溶着部144が形成され、この溶着部144の内側端部を基点に内側カバー142が幅方向外側に向かって折り返され、さらにカーラ160の幅方向における端部に沿って略垂直に折り曲げられる。これにより、折り返し部142aが外側カバー141の端部とカーラ160の端部との間に配置される。
なお、この溶着による結合と、上記において説明した縫合による結合とを組み合わせて内側カバー142と外側カバー141とを結合することも当然に可能である。
次に、本実施例に係る血圧計用カフ130Aの具体的な製造方法について説明する。図8は、本実施例に係る血圧計用カフを製造するための製造方法を示すフローチャートである。また、図9および図10は、図8に示す製造方法を説明するための概略斜視図であり、このうち図9は、布地等の重ね合わせ工程を示す図であり、図10は結合工程を示す図である。なお、本実施例に係る血圧計用カフの製造方法は、内側カバー142と外側カバー141との結合を高周波溶着と縫合とによって行なう場合を例示するものである。
図8に示すように、上記構成の血圧計用カフ130Aを製作するにあたっては、まずステップS101において、外側カバー141となる布地41に内側カバー142となる布地42と面ファスナ65とを重ね合わせる。この際、図9に示すように、布地41と布地42との間には、所定の大きさのスペーサ部材50を介在させる。スペーサ部材50の大きさは、製作する血圧計用カフ130Aの寸法によって決定されるが、少なくとも製作する血圧計用カフ130Aの幅寸法よりも狭い幅でかつ所定の厚みを持った大きさとすることが必要である。なお、布地41,布地42および面ファスナ65の重ね合わせに際しては、布地42と面ファスナ65とが長手方向において一部重なり合うようにこれら部材を重ね合わせ、その重なり合う部分において布地42が面ファスナ65と布地41とによって挟み込まれるようにする。
次に、図8に示すように、ステップS102において、重ね合わせた布地41,布地42および面ファスナ65の高周波溶着を行うことによって仮結合を行い、その後、溶着部の外周に沿ってカットを行なう。より具体的には、図10に示すように、重ね合わせた布地41,布地42の間にスペーサ部材50を介在させた状態のまま、布地41と布地42および面ファスナ65の高周波溶着を行なう。この際、溶着する部分は、予め設計された血圧計用カフ130Aの外形に応じて、スペーサ部材50を取り囲むように設定する。なお、この溶着の際には、布地42と面ファスナ65の重なり部分を跨ぐように高周波溶着を行なう。これにより、内側カバー142となる布地42と外側カバー141となる布地41との溶着は、これら内側カバー142および外側カバー141の周縁のうちの選択された領域のみにおいて行なわれることになり、非選択の領域である布地42と面ファスナ65との間には、幅方向に向かって延びる開口部が形成されることになる。この開口部は、後述するスペーサ部材の取り出しや空気袋150およびカーラ160の挿入の際の出し入れ口60となる。その後、上述の溶着作業によって形成された溶着部44の外周に沿って布地41,布地42および面ファスナ65の余剰部分のカットを行なう。以上により、布地41,布地42および面ファスナ65は、上記において説明した外側カバー141,内側カバー142および面ファスナ165の如くの外形にそれぞれ裁断される。
次に、図8に示すように、ステップS103において、出し入れ口60を通じて袋状カバー体140の内部に配置されていたスペーサ部材50を取り出す。つづいて、ステップS104において、溶着部44に沿って外側カバー141となる布地41と内側カバー142となる布地42および面ファスナ65の本結合である縫合を行なう。そして、ステップS105において、出し入れ口60を通じて袋状カバー体140の内部に両面テープ等の接着手段によって一体化された空気袋150およびカーラ160を挿入し、その後、出し入れ口60を縫合することにより、上記構成の血圧計用カフ130Aを得る。
以上において説明した製造方法を採用した場合には、布地41と布地42とを重ね合わせる際に、布地41と布地42とによってスペーサ部材50が挟み込まれ、この状態においてこれら布地41および布地42の周縁の結合が行なわれる。そのため、スペーサ部材50の介在により、布地41よりも伸縮性に富む布地42に弛みが形成されることになる。この弛みは、上述の内側カバー142の折り返し部142aを形成するために必要な大きさに調節される。したがって、スペーサ部材50の取出し後でかつ空気袋150およびカーラ160の挿入後において、カーラ160の幅方向における両端部と外側カバー141の幅方向における両端部との間に、それぞれ内側カバー142の折り返し部142aが形成されることになる。
このように、本製造方法を採用することにより、容易に内側カバー142に弛みを形成することができるようになるため、外側カバー141の幅方向における端部とカーラ160の幅方向における端部との間に内側カバー142の折り返し部142aが配置された血圧計用カフ130Aを作業性よく安価に製作することが可能になる。
上述の本実施例に係る血圧計用カフ130Aは、上述の製造方法以外の他の製造方法を用いて製作することも可能である。以下においては、本実施例に係る血圧計用カフ130Aの具体的な製造方法の他の例について説明する。図11は、本実施例に係る血圧計用カフを製造するための他の製造方法を示すフローチャートである。また、図12および図13は、図11に示す血圧計用カフの製造方法を説明するための概略斜視図であり、このうち図12は、布地等の重ね合わせ工程を示す図であり、図13は結合工程を示す図である。さらに、図14は、図13に示すXIV−XIV線に沿った模式断面図である。なお、本実施例に係る血圧計用カフの製造方法は、上述の血圧計用カフの製造方法と同様に、内側カバー142と外側カバー141との結合を高周波溶着と縫合とによって行なう場合を例示するものである。
図11に示すように、まずステップS201において、外側カバー141となる布地41に内側カバー142となる布地42と面ファスナ65とを重ね合わせる。このとき、図12に示すように、内側カバー142となる布地42としては、外側カバー141となる布地41の幅よりも幅広のものを用意する。そして、これら布地41および布地42の重ね合わせに際しては、布地42の幅方向と交差する方向に布地42を一部折り返すことによって布地42に折り返し部42aを形成し、布地41と布地42の幅方向における両端部を揃えた状態として重ね合わせる。なお、布地42と面ファスナ65とは、長手方向においてその一部が重なり合うように重ね合わせ、その重なり合う部分において布地42が面ファスナ65と布地41とによって挟み込まれるようにする。
次に、図11に示すように、ステップS202において、重ね合わせた布地41,布地42および面ファスナ65の高周波溶着を行うことによって仮結合を行い、その後、溶着部の外周に沿ってカットを行なう。より具体的には、図13および図14に示すように、重ね合わせた布地41,布地42および面ファスナ65のうち、布地42の所定部分を折り返して折り返し部42aを形成した状態のまま、布地41と布地42および面ファスナ65の高周波溶着を行なう。この際、溶着する部分(図14において矢印Aで示す部分)は、予め設計された血圧計用カフ130Aの外形に応じて設定する。なお、この溶着の際には、布地42と面ファスナ65の重なり部分を跨ぐように高周波溶着を行なう。これにより、内側カバー142となる布地42と外側カバー141となる布地41との溶着は、これら内側カバー142および外側カバー141の周縁のうちの選択された領域のみにおいて行なわれることになり、非選択の領域である布地42と面ファスナ65との間には、幅方向に向かって延びる開口部が形成されることになる。この開口部は、後述する空気袋150およびカーラ160の挿入の際の出し入れ口60となる。その後、上述の溶着作業によって形成された溶着部44の外周に沿って布地41,布地42および面ファスナ65の余剰部分のカットを行なう。以上により、布地41,布地42および面ファスナ65は、上記において説明した外側カバー141,内側カバー142および面ファスナ165の如くの外形にそれぞれ裁断される。
次に、図11に示すように、ステップS203において、溶着部44に沿って外側カバー141となる布地41と内側カバー142となる布地42および面ファスナ65の本結合である縫合を行なう。そして、ステップS204において、出し入れ口60を通じて袋状カバー体140の内部に両面テープ等の接着手段によって一体化された空気袋150およびカーラ160を挿入し、その後、出し入れ口60を縫合することにより、上記構成の血圧計用カフ130Aを得る。
以上において説明した製造方法を採用した場合には、布地41と布地42とを重ね合わせる際に、布地42の幅方向における端部以外の部分において、幅方向と交差する方向に沿って布地42が折り返され、この状態においてこれら布地41および布地42の周縁の結合が行なわれる。そのため、折り返し部42aの存在により、布地41よりも伸縮性に富む布地42に弛みが形成されることになる。この弛みは、上述の内側カバー142の折り返し部142aを形成するために必要な大きさに調節される。したがって、空気袋150およびカーラ160の挿入後において、カーラ160の幅方向における両端部と外側カバー141の幅方向における両端部との間に内側カバー142の折り返し部142aが形成されることになる。
このように、本製造方法を採用することにより、容易に内側カバー142に弛みを形成することができるようになるため、外側カバー141の幅方向における端部とカーラ160の幅方向における端部との間に内側カバー142の折り返し部142aが配置された血圧計用カフを作業性よく安価に製作することが可能になる。なお、上記においては、布地42に形成する折り返し部42aの数を1つとした場合を例示して説明を行なったが、必要に応じて布地42の幅方向に複数個設ける構成としてもよい。
以上において説明した本実施例に係る血圧計用カフ130Aにあっては、内側カバー142の幅方向における大きさを、外側カバー141の幅方向における大きさよりも大きく設定している。ここで、内側カバー142の幅方向における大きさを設定するに際しては、次式に基づいて算出することが好ましい。
(内側カバーの幅方向における大きさ)=[(外側カバーの幅方向における大きさ)+{(空気袋やカーラ等の内挿物の厚み)+(内側カバーの折り返し部の長さ)}×2]±微調整分
上式に基づいて内側カバー142の幅方向における長さを設定することにより、内側カバー142に無理なテンションが生じることが無く、また必要以上の弛みが内側カバー142に形成されるともなくなるので、本実施例に係る血圧計用カフを製作する場合に好適な袋状カバー体140とすることができる。
次に、上述の実施例1に係る血圧計用カフの変形例について説明する。図15は、実施例1に係る血圧計用カフの変形例を示す概略断面図であり、図16は実施例1に係る血圧計用カフの他の変形例を示す概略断面図である。なお、上述の実施例1に係る血圧計用カフと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
上述の実施例1に係る血圧計用カフ130Aにおいては、外側カバー141の幅方向における大きさよりも空気袋150の幅方向における大きさを内側カバー142の厚みの2倍分だけ小さく形成することにより、血圧計用カフ130Aの幅寸法W1を外側カバー141と同じとし、これにより血圧計用カフ130Aの幅寸法W1が空気袋150の幅方向における大きさW2と実質的に同等となるようにしている(図5参照)。
これに対し、図15に示す変形例においては、外側カバー141の幅方向における大きさW4と空気袋150の幅方向における大きさW2とを同一の大きさとしている。このように構成することにより、実施例1に係る血圧計用カフ130Aと同様に、本変形例に係る血圧計用カフ130Bにおいても、血圧計用カフ130Bの幅寸法W1に対して空気袋150の幅方向における大きさW2は、内側カバー142の厚みの2倍分だけ小さいことにはなるが、外側カバー141の幅方向における大きさW4に対して空気袋150の幅方向における大きさW2を同じにすることができるため、外観上より狭小化された血圧計用カフとすることができる。
さらに、図16に示す変形例においては、外側カバー141の幅方向における大きさW4よりも空気袋150の幅方向における大きさW2をより大きくしている。このように構成することにより、実施例1に係る血圧計用カフ130Aと同様に、本変形例に係る血圧計用カフ130Cにおいても、血圧計用カフ130Cの幅寸法W1に対して空気袋150の幅方向における大きさW2は、内側カバー142の厚みの2倍分だけ小さいことになるが、外側カバー141の幅方向における大きさW4に対して空気袋150の幅方向における大きさW2をより大きくすることができるため、外観上より狭小化された血圧計用カフとすることができる。
(実施例2)
図17は、本実施の形態に基づく実施例2に係る血圧計用カフの幅方向における概略断面図である。また、図18は、図17に示す領域XVIIIの拡大断面図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施例に係る血圧計用カフの構造について、詳細に説明する。なお、上述の実施例1に係る血圧計用カフ130Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
上述の実施例1に係る血圧計用カフ130Aにあっては、内側カバー142の幅方向における両端部の先端部分が、それぞれ血圧計用カフ130Aの外側に面した状態で配置されている。内側カバー142は、外側カバー141よりも伸縮性に富む布地で形成されることが好ましく、そのため比較的薄い布地で構成される場合が多い。そのため、上記のように内側カバー142の幅方向における両端部の先端部分が外側に面した状態となっている場合には、長期間の使用により、この部分において内側カバー142にほつれが生じるおそれがある。
このため、本実施例に係る血圧計用カフ130Dにあっては、図17および図18に示すように、内側カバー142の幅方向における両端部の先端部分をさらに内側に向かって折り返すことにより、当該先端部分が血圧計用カフ130Dの内側に収容される構成としている。すなわち、内側カバー142の両端部に位置する折り返し部142bを二重の折り返し部とし、内側カバー142が三重に重なった状態とする。これにより、内側カバー142の幅方向における両端部の先端部分が血圧計用カフ130Dの外部に向かって露出しない構成となるため、ほつれの発生が防止されるようになる。
次に、本実施例に係る血圧計用カフ130Dの具体的な製造方法について説明する。図19は、本実施例に係る血圧計用カフを製造するための製造方法を示すフローチャートである。また、図20ないし図22は、図19に示す製造方法を説明するための概略斜視図であり、このうち図20は、内側カバーの端部の折り返し工程を示す図であり、図21は、内側カバー、外側カバーおよび面ファスナの重ね合わせ工程を示す図であり、図22は結合工程を示す図である。さらに、図23は、図22に示すXXIII−XXIII線に沿った模式断面図である。なお、本実施例に係る血圧計用カフの製造方法は、内側カバー142と外側カバー141との結合を縫合によって行なう場合を例示するものである。
図19に示すように、まずステップS301において、略矩形形状に裁断された内側カバー142の長辺および一方の短辺を内側に向かって所定量折り返し、これにアイロンがけ等を行なうことによって折り返し部142bを形成する(図20参照)。
次に、ステップS302において、所定の形状に裁断された外側カバー141に内側カバー142および面ファスナ165を重ね合わせる。このとき、図21に示すように、内側カバー142は、上記ステップS301において成形したものを使用する。ここで、内側カバー142は、外側カバー141の幅よりも幅広のものを用意し、外側カバー141と内側カバー142の重ね合わせに際しては、図22に示すように、内側カバー142の幅方向と交差する方向に内側カバー142の一部を折り返すことによって内側カバー142に折り返し部142cを形成し、外側カバー141と内側カバー142の幅方向における両端部を揃えた状態として重ね合わせる。なお、外側カバー141としては、長手方向の一方の端部に折り返し部141aが形成されたものを準備する。この折り返し部141aは、完成後の袋状カバー体140の端部を覆い隠し、袋状カバー体140の端部における外観上の美観を確保するとともに、この部分における捲れやほつれ等の発生を防止し、また、袋状カバー体140と折り返し部141との間にできるポケット状の部分にカーラ160の先端を嵌め込むことで装着性向上を図るためのものである。また、内側カバー142と面ファスナ165とは、長手方向においてその一部が重なり合うように重ね合わせ、その重なり合う部分において内側カバー142が面ファスナ165と外側カバー141とによって挟み込まれるようにする。
次に、図19に示すように、ステップS303において、重ね合わせた外側カバー141,内側カバー142および面ファスナ165の縫合を行う。より具体的には、図22に示すように、重ね合わせた内側カバー142の所定部分を折り返して折り返し部142cを形成した状態のまま、外側カバー141,内側カバー142および面ファスナ165の縫合を行なう。また、縫合の際には、予め外側カバー141の長手方向の一方端に設けられた折り返し部141aを切り込みに沿って折り返し、内側カバー142の長手方向の一方端部を覆い隠すようにした上で縫合を行なう。この際、縫合する部分(図23において矢印Bで示す部分)は、外周部に沿った位置とする。なお、この縫合の際には、内側カバー142と面ファスナ165の重なり部分を跨ぐように縫合を行なう。これにより、内側カバー142と面ファスナ165との間に、幅方向に向かって延びる開口部が形成される。この開口部は、後述する空気袋150およびカーラ160の挿入の際の出し入れ口60となる。
次に、図19に示すように、ステップS304おいて、出し入れ口60を通じて袋状カバー体140の内部に両面テープ等の接着手段によって一体化された空気袋150およびカーラ160を挿入し、出し入れ口60を縫合することにより、上記構成の血圧計用カフ130Dを得る。
以上において説明した製造方法を採用することにより、内側カバー142の幅方向における両端部の先端部分が内側に収容された構造の血圧計用カフ130Dを容易に得ることができる。
以上において説明した本発明に基づく一実施の形態においては、袋状カバー体を布地を用いて製作した場合を例示して説明を行なったが、袋状カバー体の材質は特に布地に限定されるものではない。また、上述の実施の形態においては、両面テープを用いて空気袋にカーラを接着した場合を例示して説明を行なったが、必ずしも接着等することによってこれらを固着する必要はなく、他の手段を用いてこれらを固着してもよいし、あるいは全く固着しない構成としてもよい。
また、上述の実施の形態においては、被測定部位として手首を想定した手首式の血圧計に用いられる血圧計用カフに本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、上腕式のものや指式のもの等どのような形式の血圧計用カフについても本発明の適用が可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態における血圧計の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における血圧計用カフの内部構造を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態における血圧計の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における血圧計の血圧測定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの図2中に示すV−V線に沿った概略断面図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの結合部の構成を説明するための、図5中に示す領域VIの拡大断面図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの結合部の他の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの製造方法における一工程を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの製造方法における一工程を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの他の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの他の製造方法における一工程を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの他の製造方法における一工程を示す概略斜視図である。 図13に示すXIV−XIV線に沿った模式断面図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの変形例を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例1に係る血圧計用カフの他の変形例を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例2に係る血圧計用カフの幅方向における概略断面図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例2に係る血圧計用カフの図17中に示す領域XVIIIの拡大断面図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例2に係る血圧計用カフの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に基づく実施例2に係る血圧計用カフの製造方法における一工程を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例2に係る血圧計用カフの製造方法における一工程を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に基づく実施例2に係る血圧計用カフの製造方法における一工程を示す概略斜視図である。 図22に示すXXIII−XXIII線に沿った模式断面図である。 従来例1に係る血圧計用カフの幅方向における断面図である。 従来例2に係る血圧計用カフの幅方向における断面図である。 従来例3に係る血圧計用カフの幅方向における断面図である。
符号の説明
41,42 布地、42a 折り返し部、44 溶着部、50 スペーサ部材、60 取り出し口、65 面ファスナ、100 血圧計、110 装置本体、111 表示部、112 操作部、114 メモリ部、115 電源部、120 配管、121 血圧測定用エア系、122 圧力センサ、123 ポンプ、124 弁、125 発振回路、126 ポンプ駆動回路、127 弁駆動回路、130,130A〜130G 血圧計用カフ、140 袋状カバー体、141 外側カバー、141a 折り返し部、142 内側カバー、142a〜142c 折り返し部、143 縫合部、144 溶着部、146,147 結合部、150 空気袋、157 膨縮空間、160 カーラ、165,166 面ファスナ、171 両面テープ。

Claims (8)

  1. 流体が出入りすることによって膨縮する流体袋と、
    前記流体袋が生体に巻き付けられた状態において前記流体袋の外側に位置し、環状に巻き回されることによって径方向に弾性変形可能に構成された可撓性部材と、
    前記流体袋および前記可撓性部材を内包する袋状カバー体とを備え、
    前記袋状カバー体は、当該袋状カバー体が生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する内側壁部を形成する内側カバーと、当該袋状カバー体が生体に巻き付けられた状態において前記内側壁部よりも外側に位置する外側壁部を形成する外側カバーとを含み、これら内側カバーと外側カバーとを重ね合わせ、その周縁を結合することによって袋状に形成され、
    前記内側カバーは、幅方向における端部が折り返されることによって形成された折り返し部を有し、
    前記折り返し部は、前記外側カバーの幅方向における端部と前記可撓性部材の幅方向における端部との間に位置している、血圧計用カフ。
  2. 前記内側カバーは、前記外側カバーよりも伸縮性に富んでいる、請求項1に記載の血圧計用カフ。
  3. 前記流体袋を加圧していない収縮状態において、前記流体袋の幅方向における大きさは、当該血圧計用カフの幅寸法と実質的に同等である、請求項1または2に記載の血圧計用カフ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の血圧計用カフと、
    前記流体袋を膨縮させる膨縮手段と、
    前記流体袋内の圧力を検知する圧力検知手段と、
    前記圧力検知手段によって検知された圧力情報に基づいて血圧値を算出する血圧値算出手段とを備えた、血圧計。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の血圧計用カフの製造方法であって、
    前記内側カバーと前記外側カバーとを重ね合わせる際に、前記内側カバーと前記外側カバーとの間にスペーサ部材を介在させ、この状態においてこれら内側カバーおよび外側カバーの周縁のうちの選択された領域を結合することにより、前記内側カバーに前記折り返し部を形成するだけの弛みを設け、その後スペーサ部材を前記袋状カバー体から取り出し、次いで弛みが形成された前記袋状カバー体の内部に前記流体袋および前記可撓性部材を挿入することにより、前記内側カバーに前記折り返し部を形成することを特徴とする、血圧計用カフの製造方法。
  6. 請求項1ないし3のいずれかに記載の血圧計用カフの製造方法であって、
    前記内側カバーと前記外側カバーとを重ね合わせる際に、前記内側カバーの幅方向における端部以外の部分において、前記幅方向と交差する方向に沿って前記内側カバーを折り返し、この状態においてこれら内側カバーおよび外側カバーの周縁のうちの選択された領域を結合することにより、前記内側カバーに前記折り返し部を形成するだけの弛みを設け、その後弛みが形成された前記袋状カバー体の内部に前記流体袋および前記可撓性部材を挿入することにより、前記内側カバーに前記折り返し部を形成することを特徴とする、血圧計用カフの製造方法。
  7. 生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する内側壁部を形成する内側カバーおよび生体に巻き付けられた状態において前記内側壁部よりも外側に位置する外側壁部を形成する外側カバーを含み、これら内側カバーおよび外側カバーを重ね合わせてその周縁を結合することによって袋状に形成された袋状カバー体と、前記袋状カバー体に内包され、流体が出入りすることによって膨縮する流体袋とを備えた血圧計用カフの製造方法であって、
    前記内側カバーと前記外側カバーとを重ね合わせる際に、重ね合わせる前記内側カバーと前記外側カバーとの間にスペーサ部材を介在させ、この状態において前記内側カバーと前記外側カバーとの周縁のうちの選択された領域を結合することによって前記内側カバーに弛みを形成し、その後スペーサ部材を前記袋状カバー体から取り出し、次いで弛みが形成された前記袋状カバー体の内部に前記流体袋を挿入することを特徴とする、血圧計用カフの製造方法。
  8. 生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する内側壁部を形成する内側カバーおよび生体に巻き付けられた状態において前記内側壁部よりも外側に位置する外側壁部を形成する外側カバーを含み、これら内側カバーおよび外側カバーを重ね合わせてその周縁を結合することによって袋状に形成された袋状カバー体と、前記袋状カバー体に内包され、流体が出入りすることによって膨縮する流体袋とを備えた血圧計用カフの製造方法であって、
    前記内側カバーと前記外側カバーとを重ね合わせる際に、重ね合わせる前記内側カバーの幅方向における端部以外の部分において、前記幅方向と交差する方向に沿って前記内側カバーを折り返し、この状態において前記内側カバーおよび外側カバーの周縁のうちの選択された領域を結合することによって前記内側カバーに弛みを形成し、その後弛みが形成された前記袋状カバー体の内部に前記流体袋を挿入することを特徴とする、血圧計用カフの製造方法。
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