JP2006199847A - ポリカーボネート樹脂組成物及びそれよりなる医療用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 滅菌のために電離放射線を照射しても、成形片の黄色味の目立たない、医療用部品内部の薬液及び血液等の内容物の液面や色の識別が容易で、かつ機械的強度の低下の小さいポリカーボネート樹脂組成物及びそれからなる医療用部品を提供する。
【解決手段】 芳香族ポリカーボネート(A)、アリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)および着色剤を含有し、電離放射線照射後7日目の3mm厚成形片の色調が、ハンターのLab法におけるb値で2以下のポリカーボネート樹脂組成物及びそれよりなる医療用部品。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物及びそれよりなる医療用器具に関する。更に詳しくは、電離放射線の照射処理を行っても色調の変化や衝撃強度等の機械的強度の低下が小さく、かつ医療用器具内部の薬液や血液等の内容物の液面及び色の識別が容易な樹脂組成物及びそれよりなる医療用器具に関する。
芳香族ポリカーボネートは、耐熱性、透明性、衛生性、機械的強度等に優れているため注射器、外科用具、手術用器具やこれらを収容、包装する容器状包装具や、人工肺、人工腎臓、麻酔吸収装置、静脈用コネクター及び付属品、血液遠心分離装置等各種の医療用器具に使用されている。これらの医療用器具は、通常、完全滅菌が行われる。具体的な滅菌法としては、エチレンオキサイドによる接触処理、オートクレーブ中での加熱処理、γ線や電子線等の電離放射線による処理等がある。このうち、エチレンオキサイドを使用することは、エチレンオキサイド自体の毒性、不安定性、廃棄処理に関する環境問題等があり、好ましくない。また、オートクレーブを使用する場合には、高温処理の際に樹脂の劣化を招くこと、エネルギーコストが高いこと、及び処理後の部品に湿気が残るために使用前に乾燥する必要があること等の欠点を有する。従って、低温で処理でき、しかも比較的安価である電離放射線による滅菌処理がこれらの方法に代わって使用されている。
しかしながら、本来、無色透明で機械的強度に優れた芳香族ポリカーボネートは、電離放射線を照射されると黄変して外観が悪化するばかりではなく、医療用器具内部の薬液や血液等の内容物の液面や色の識別が困難になるという欠点がある。さらに、電離放射線の照射された医療用器具は機械的強度が低下し、医療用器具を落とした時やネジで締め付けた時に破壊するといった問題がある。
このような問題を解決するため、すなわち、黄変防止を目的に種々の添加剤(黄変防止剤と称す)を配合した芳香族ポリカーボネート組成物が提案されている。例えば、ポリエーテルポリオール又はそのアルキルエーテルを配合したポリカーボネート樹脂組成物(特許文献1)、ベンジルオキシ又はベンジルチオ骨格を有する化合物を配合したポリカーボネート樹脂組成物(特許文献2)、ハロゲン原子を含有しない構造単位からなる主鎖に、末端基としてハロゲン原子を含有しないヒドロキシベンゾフェノンを導入した特定のポリカーボネート樹脂(特許文献3)、特定のトリアジン系化合物を配合したポリカーボネート樹脂組成物(特許文献4)、末端にγ線照射により開裂し得る炭素−炭素不飽和結合を実質的に持たないポリカーボネート及びジベンジルエーテルまたはp−(α、α’−ジベンジロキシ)キシリレンとからなるポリカーボネート樹脂組成物(特許文献5)等が挙げられる。しかしながら、これらの樹脂組成物は黄変防止効果が不充分であったり、または効果を発現するに充分な量の黄変防止剤を配合すると、樹脂組成物の機械的強度等の物性が著しく損なわれるという欠点があり、実用性の低いものであった。また、従来から提案されている樹脂組成物の場合、放射線照射による黄変が低減されたデータは示されているものの、医療用器具内部の薬液及び血液等の内容物の液面や色の識別に重要な影響を及ぼす透明性についての記載がなくその重要性について認識されていなかった。また、機械的強度についての具体的な記載もなかった。
特開昭62−135556号公報 特開平08−225732号公報 特開平08−238309号公報 特開2001−72851号公報 特開2002−60616号公報
本発明は、滅菌のために電離放射線を照射しても、成形片の黄色味が目立たず、かつ機械的強度の低下が小さく、さらに、医療用器具内部の薬液及び血液等の内容物の液面や色の識別が容易な透明性にも優れたポリカーボネート樹脂組成物及びそれからなる医療用器具を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、放射線照射後の試験片の色調がハンターのLab法のb値で2以下であれば黄色味が目立たず、黄変による問題がないこと、そしてアリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物と共に適量の着色剤を用いることにより、アリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物の量を低減しても、滅菌のための電離放射線照射後のb値が2以下の組成物を得ることが出来、その結果、黄変防止剤の配合による機械的強度の低下を抑制した芳香族ポリカーボネート樹脂組成物が得られること、更にポリアルキレングリコール類を配合すると効果を向上させることを見出し、本発明に到達した。即ち、本発明の要旨は、芳香族ポリカーボネート(A)100重量部に、アリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)0.01〜5重量部および着色剤(C)を配合した組成物であって、該組成物から形成される厚さ3mmの成形片に電離放射線照射を照射し、照射後7日目に測定した色調が、ハンターのLab法におけるb値で2以下であるポリカーボネート樹脂組成物、及び、芳香族ポリカーボネート(A)100重量部、アリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)0.01〜5重量部、着色剤(C)及びポリアルキレングリコール、ポリアルキレングリコールのエーテル、ポリアルキレングリコールのエステルから選ばれた少なくとも1種のポリアルキレングリコール類(D)を5重量部以下配合した組成物であって、該組成物から形成される厚さ3mmの成形片に電離放射線照射を照射し、照射後7日目に測定した色調が、ハンターのLab法におけるb値で2以下であるポリカーボネート樹脂組成物、並びにこれらの樹脂組成物から成形された医療用器具に存する。
本発明組成物は、着色剤を併用することにより、所謂黄変防止剤のみを用いる場合に比し、少量の黄変防止剤を用いて充分な黄変防止効果を奏することが出来るので、黄変防止剤による物性低下を抑制することが出来る。本発明の特定のb値を有する樹脂組成物から形成される成形品は、電離放射線を照射しても、黄色味が目立たず、かつ機械的強度の低下が小さい。更に、L値を制御することにより、透明性に優れ、医療用器具内部の薬液及び血液等の内容物の液面や色の識別が容易である。従って、滅菌のため放射線を照射される各種の医療用器具の材料として好適である。
以下、本発明につき詳細に説明する。本発明に用いる芳香族ポリカーボネート(A)は、芳香族ヒドロキシ化合物、またはこれと少量のポリヒドロキシ化合物とを、ホスゲンまたは炭酸のジエステルと反応させることによって得られる、分岐していてもよい熱可塑性芳香族ポリカーボネート重合体または共重合体である。芳香族ポリカーボネートの製造方法は、ホスゲン法(界面重合法)または溶融法(エステル交換法)などの従来法の何れを採用しても良い。溶融法で製造され、かつ末端OH基含有率が50〜1000ppmに調整された芳香族ポリカーボネートは、薬液や血液との濡れ性に優れているので、該芳香族ポリカーボネート製医療部品も薬液や血液との濡れ性が良く、薬液や血液との界面に気泡が発生せず、医療用器具中の薬液や血液の流動がスムーズになるという利点がある。
芳香族ポリカーボネート(A)の原料の一つである芳香族ジヒドロキシ化合物としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシジフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン等が挙げられる。これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。これらのなかでも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(「ビスフェノールA」とも言う。)が好ましい。
分岐を有する芳香族ポリカーボネートを製造する場合はフロログルシン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等の分岐化剤(ポリヒドロキシ化合物)芳香族ジヒドロキシ化合物の一部として使用すればよい。
芳香族ポリカーボネートを溶融法で製造する場合の原料の一つである炭酸ジエステルとしては、例えば、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート等に代表される置換ジフェニルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−t−ブチルカーボネート等に代表されるジアルキルカーボネートが挙げられる。これらの炭酸ジエステルは、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。これらのなかでも、ジフェニルカーボネート、置換ジフェニルカーボネートが好ましい。
上記の炭酸ジエステルは、好ましくはその50モル%以下、さらに好ましくは30モル%以下の量を、ジカルボン酸又はジカルボン酸エステルで置換してもよい。代表的なジカルボン酸又はジカルボン酸エステルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジフェニル等が挙げられる。このようなジカルボン酸又はジカルボン酸エステルで置換した場合には、ポリエステルカーボネートが得られる。
炭酸ジエステル(上記の置換したジカルボン酸又はジカルボン酸のエステルを含む。以下同じ。)は、芳香族ジヒドロキシ化合物に対して、通常、過剰に用いられる。すなわち、芳香族ジヒドロキシ化合物に対して1.001〜1.3、好ましくは1.01〜1.2の範囲内のモル比で用いられる。モル比が1.001より小さくなると、溶融法芳香族ポリカーボネートの末端OH基が増加して、特に1000ppmを越えると熱安定性、耐加水分解性が悪化し、また、モル比が1.3より大きくなると、溶融法芳香族ポリカーボネートの末端OH基は減少するが、同一条件下ではエステル交換反応の速度が低下し、所望の分子量を有する芳香族ポリカーボネートの製造が困難となる傾向があり、さらに末端OH基含有率が50ppm未満では薬液や血液との濡れ性が劣り好ましくない。従って、本発明においては、末端OH基含有率が50〜1000ppmの範囲内に調整した溶融法芳香族ポリカーボネートの使用が好ましい。
芳香族ポリカーボネート(A)を溶融法により製造する際には、通常、触媒が使用される。本発明で使用される芳香族ポリカーボネート(A)の製造方法においては、触媒種に制限はないが、一般的にはアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、塩基性ホウ素化合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物又はアミン系化合物等の塩基性化合物が使用される。これらは、1種類で使用してもよく、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。 触媒の使用量は、芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対して0.05〜5μモル、好ましくは0.08〜4μモル、さらに好ましくは0.1〜2μモルの範囲内で用いられる。触媒の使用量が上記量より少なければ、所望の分子量の芳香族ポリカーボネートを製造するのに必要な重合活性が得られず、この量より多い場合は、ポリマー色相が悪化し、またポリマーの分岐化も進み、成形時の流動性が低下する傾向がある。
溶融法により、上記末端OH基含有率が50〜1000ppmの芳香族ポリカーボネートが得る方法は、特に限定されるものではなく、公知の種々の方法が採用できるが、例えば、以下のような方法で製造できる。すなわち、通常、原料混合槽等で芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルを均一に攪拌混合した後、触媒を添加して溶融状態で重合(エステル交換反応)を行い、ポリマーが生産される。反応の形式は、バッチ式、連続式、あるいはバッチ式と連続式の組み合わせの何れの形式でも良いが、一般的には2以上の重合槽での反応、すなわち2段階以上、通常3〜7段の多段工程で連続的に実施されることが好ましい。
芳香族ポリカーボネートの溶融法による重合反応の具体的な反応条件としては、温度:150〜320℃、圧力:常圧〜2Pa、平均滞留時間:5〜150分の範囲とし、各重合槽においては、反応の進行とともに副生するフェノールの排出をより効果的なものとするために、上記反応条件内で、段階的により高温、より高真空に設定する。なお、得られる芳香族ポリカーボネートの色相等の品質低下を防止するためには、できるだけ低温、できるだけ短い滞留時間の設定が好ましい。
本発明で使用される芳香族ポリカーボネート(A)の分子量は、溶媒としてメチレンクロライドを用い、25℃で測定された溶液粘度より換算した粘度平均分子量で、15,000〜40,000が好ましく、より好ましくは20,000〜30,000である。粘度平均分子量が15,000未満では機械的強度に劣り、40,000を越えると成形性が悪くなる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、アリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)を含有する。このようなアリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)としては、下記一般式(1)または(2)で示される化合物が挙げられる。
Figure 2006199847
(式中、R、R及びRは、それぞれ、炭素数1〜10のアルキル基またはハロゲン原子であり、R、R、R、R、R及びRは、それぞれ、水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基またはアリールアルキルアルコキシ基であり、これらの基の芳香族環には置換基として、炭素数1〜10のアルキル基またはハロゲン原子を有することができる。h、i及びmは、それぞれ、0〜5の整数であり、j、k及びnは、それぞれ、1〜5の整数である。Xは、−O−、−O−(R10−O)−、又は−CO−であり、Xは、−O−(R11−O)−R12、−CO−R13、−CO−O−R14,又は−O−CO−R15であり、R10及びR11は、それぞれ、炭素数1〜15のアルキレン基、アルケニレン基またはアリーレン基であり、アリーレン基の芳香環には置換基として、炭素数1〜10のアルキル基またはハロゲン原子を有することができる。R12は水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基またはアリール基であり、R13は、炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基またはアリール基であり、R14及びR15は、それぞれ、炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基またはアリールアルキル基であり、p及びqは、それぞれ、1以上の整数である。)。
一般式(2)において、p及びqは、それぞれ、1〜100の整数であることが好ましい。アリールアルキルオキシ基あるいはアリールアルキルカルボニル基を有する化合物は、1種類で、あるいは2種以上を混合して使用しても良い。
一般式(1)で示される化合物の具体例としては、ジベンジルエーテル、ジフェネチルエーテル、ジ(1−フェニルエチル)エーテル、ジベンジルケトン、ジフェネチルケトン、ベンジル(1−フェニルエチル)ケトン、1、2−ジベンジロキシエタン、ジベンジロキシポリエチレングリコール、ジベンジロキシポリテトラメチレングリコール、ジベンジロキシポリプロピレングリコール等が挙げられる。一般式(2)で示される化合物の具体例としては、ベンジルメチルケトン、ベンジルフェニルケトン、ベンジロキシポリエチレングリコール、ベンジロキシポリテトラメチレングリコール、ベンジロキシポリプロピレングリコール、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル等が挙げられる。なお、これらの化合物の一部が放射線照射に対して、ポリカーボネートの黄変防止効果を有することは特許文献2等に報告されている。
本発明組成物中の、アリールアルキルオキシ基あるいはアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、0.01〜5重量部である。配合量が0.01重量部未満では、目的とする電離放射線照射による黄変度の改良効果が不十分であり、5重量部を超えると、機械物性が低下するので好ましくない。黄変度の改良及び機械物性の低下防止の点から、好ましい配合量は、3重量部以下である。
本発明組成物に使用される着色剤(C)としては、アゾ系着色剤、アントラキノン系着色剤、インジゴ系着色剤、トリフェニルメタン系着色剤、キサンテン系着色剤が挙げられる。具体的には、三菱化学社製のD−BLUE−G、バイエル社製M−BLUE−2R、M−Violet−3Rなどを例示できる。着色剤の配合量は、芳香族ポリカーボネート(A)、アリールアルキルオキシ基或いはアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)及び着色剤を配合した組成物から形成される厚さ3mmの成形片に電離製放射線を照射し、照射後7日目に測定した色調がハンターのLab法におけるb値で2以下となる量であり、照射される放射線の線種や線量、化合物(B)の種類や配合量、着色剤の種類によっても異なるが、予め実験により最適な使用量を定めることが出来る。例えば、コバルト60のγ線を25kGy照射する場合の着色剤の使用量の目安としては、芳香族ポリカーボネート(A)100重量部に対し0.0001〜0.005重量部が好ましく、青色の着色剤を用いる場合であれば、樹脂組成物が青色を呈する量である。着色剤の配合量が0.0001重量部未満ではb値が2より大きくなり、黄色味が目立ち、或いは、b値を2以下にするため、(B)を多量に使用する必要があり、機械的物性が低下する惧れがある。
逆に、着色剤の量が0.005重量部を越えると青みが強すぎてL値が80未満となり、透明性が低下する。なお、本発明組成物は、放射線を照射された厚さ3mmの試験片の照射後7日目に測定されたハンターのLab法におけるL値が80以上であることが好ましい。L値が80以上の透明性を有することにより、医療用器具として用いた場合、内部の薬液や血液等の液面及び色の識別が容易になる。
なお、上記に例示した着色剤には、所謂ブルーイング剤として、黄変防止を目的として樹脂に添加することが知られているものも有る。しかしてブルーイング剤として添加される着色剤の量は、0.数ppm〜1ppm程度で、添加された樹脂組成物がアイス色を呈する量であるが、この程度の着色剤の使用では、電離放射線照射による黄変を充分に防止できず、或いは(B)の化合物を多量に使用する必要があり、機械的物性が低下する惧れがある。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、芳香族ポリカーボネート(A)と、アリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)及び着色剤(C)に、更にポリアルキレングリコール類(D)を配合することにより、電離放射線照射後の黄変防止効果を一段と向上させ、透明性と機械的強度の低下を抑制することができる。
本発明に使用されるポリアルキレングリコール類(D)としては、下記一般式(3)で示されるポリアルキレングリコール(D−1)、ポリアルキレングリコールのエーテル(D−2)、又は下記一般式(4)で示されるポリアルキレングリコールのエステル(D−3)から選ばれる化合物が挙げられる。
Figure 2006199847
Figure 2006199847
(式中、R16、R18、R19及びR21は、それぞれ、水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基又はアリールアルケニル基であり、これらの基の芳香環には更に、炭素数1〜10のアルキル基又はハロゲン原子が置換されていても良い。R17及びR20は、それぞれ、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。uは1以上の整数、wは2以上の整数であり、t及びvは、それぞれ、1〜10の整数である。)。
一般式(3)又は(4)において、好ましくはR16,R18は水素原子、アルキル基、アリールアルキル基であり、R19,R21はアルキル基、アリール基であり、R17,R20は水素原子又はメチル基である。uは好ましくは1〜3000、より好ましくは1〜500の整数であり、wは2〜3000、より好ましくは2〜500の整数である。t、vは1〜7の整数であり、より好ましくは1〜5の整数である。
一般式(3)で示される化合物の具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールメチルエーテル、ポリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールドデシルエーテル、ポリエチレングリコールベンジルエーテル、ポリエチレングリコール−4−ノニルフェニルエーテル、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールメチルエーテル、ポリプロピレングリコールジメチルエーテル、ポリプロピレングリコールドデシルエーテル、ポリプロピレングリコールベンジルエーテル、ポリプロピレングリコールジベンジルエーテル、ポリプロピレングリコール−4−ノニルフェニルエーテル、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
一般式(4)で示される化合物の具体例としては、ポリエチレングリコール酢酸エステル、ポリエチレングリコール酢酸プロピオン酸エステル、ポリエチレングリコールジ酪酸エステル、ポリエチレングリコールジステアリン酸エステル、ポリエチレングリコールジ安息香酸エステル、ポリエチレングリコールジ−2,6−ジメチル安息香酸エステル、ポリエチレングリコールジ−p−tert−ブチル安息香酸エステル、ポリエチレングリコールジカプリン酸エステル、ポリプロピレングリコールジ酢酸エステル、ポリプロピレングリコール酢酸プロピオン酸エステル、ポリプロピレングリコールジ酪酸エステル、ポリプロピレングリコールジステアリン酸エステル、ポリプロピレングリコールジ安息香酸エステル、ポリプロピレングリコールジ−2,6−ジメチル安息香酸エステル、ポリプロピレングリコールジ−p−tert−ブチル安息香酸エステル、ポリプロピレングリコールジカプリン酸エステル等が挙げられる。
本発明組成物中のポリアルキレングリコール類(D)の配合量は、芳香族ポリカーボネート(A)100重量部に対し、0.05〜5重量部であり、好ましくは3重量部以下である。なお、ポリアルキレングリコール(D−1)、ポリアルキレングリコールのエーテル(D−2)又はポリアルキレングリコールのエステル(D−3)は、1種類を使用しても、又は2種類以上を混合して使用しても良く、2種以上使用する場合、合計量が上記範囲にあればよい。
ポリアルキレングリコール類(D)の量が5重量部を越えると機械物性が低下するので好ましくない。
着色剤の(C)の量は、(A)、(B)、(C)及び(D)を配合した組成物から形成された厚さ3mmの成形片に放射線を照射し、照射後7日目に測定したハンターLab法におけるb値が2以下となる量であり、照射される放射線の線種や線量、ポリアルキレングリコール類の種類や量、着色剤等により異なるが、予め実験により最適な使用量を定めることが出来る。また、(A)、(B)、(C)及び(D)を配合した組成物から形成された厚さ3mmの成形片の放射線照射後7日目に測定したL値は80以上であることが好ましい。
以上の如く、芳香族ポリカーボネート(A)、アリールオキシ基又はアリールカルボニル基を有する化合物(B)及び着色剤(C)、又は、更にポリアルキレングリコール類(D)を配合した本発明組成物は、電離放射線照射による黄変を防止し、機械的強度の低下が小さく、透明性を有しているため、滅菌のため電離放射線を照射される医療用器具の材料として好適である。本発明組成物から医療用器具を製造する場合は、更に、離型剤(E)を配合することが好ましい。離型剤の配合により、成形時の離型抵抗を低減することが出来、特に、薄肉の成形物を良好に製造することができる。
本発明に使用される離型剤(E)は、芳香族ポリカーボネート樹脂用として用いられる公知の離型剤で、オレフィン性炭素−炭素不飽和二重結合を分子中に実質的に含有しないものであれば、特に限定されるものではない。具体的には、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸などの飽和高級脂肪酸とブチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、ヘベニルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、ブタントリオール、ペンタントリオール、エリトリット、ペンタエリトリットなどの飽和アルコールとのエステル又は部分エステル;パラフィン、低分子量ポリオレフィン、その他のワックス類などが例示される。
離型剤の配合量は、芳香族ポリカーボネート100重量部に対し、3重量部以下であり、好ましくは1重量部以下である。3重量部を超えると耐加水分解性の低下、射出成形時の金型汚染等の問題がある。離型剤は1種でも使用可能であるが、複数併用して使用することもできる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、さらに、他の熱可塑性樹脂、難燃剤、耐衝撃性改良剤、帯電防止剤、リン系熱安定剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、天然油、合成油、ワックス、有機系充填剤、無機系充填剤等の添加剤を添加しても良い。
本発明の樹脂組成物の製造法は特に限定されるものではなく、芳香族ポリカーボネート(A)に、アリールアルキルオキシ基またはアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)、着色剤、及び必要に応じてポリアルキレングリコール類(D)、さらに必要に応じて離型剤その他を配合すればよい。配合する方法は、当業者に周知の種々の方法が採用される。例えば、タンブラー、ヘンシェルミキサー等で混合する方法や、フィーダーにより定量的に押出機ホッパーに供給して混合する方法等がある。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、射出成形、ブロー成形、押出成形、回転成形等の公知の成形方法に従って所望の成形品とすることができ、電離放射線の照射処理を行っても色調の変化や衝撃強度等の機械的強度の低下が小さく、かつ医療用器具内部の薬液や血液等の内容物の液面及び色の識別が容易である。また、離型剤の配合されたポリカーボネート樹脂組成物は、成形時の離型性に優れるので、生産性が向上し、また割れ等の破損が起こりにくい。さらに、芳香族ポリカーボネート(A)として、溶融法で製造され、かつ末端OH基含有率が50〜1000ppmである芳香族ポリカーボネートを用いると、薬液や血液との濡れ性に優れているので、薬液や血液との界面に気泡が発生せず、医療用器具中の薬液や血液の流動がスムーズになるという利点がある。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物から成形できる医療用器具としては、具体的には、人工透析器、人工肺、麻酔用吸入装置、静脈用コネクター及び付属品、血液遠心分離器ボウル、外科用具、手術室用具やこれらを包装する容器状包装具、酸素を血液に供給するチューブ、チューブの接続具、心臓プローブ並びに注射器、静脈注射液等を入れる容器等が挙げられる。本発明の医療用器具は、γ線、電子線その他の医療用器具の滅菌に使用される電離放射線の線種、線量の照射に有用であり、放射線滅菌が、実質的に酸素を含有しない雰囲気下である場合にも、また、放射線滅菌が、酸素雰囲気下である場合にも有用である。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。各実施例及び比較例において使用した原材料及び、得られた組成物の評価法は以下の通りである。
<原材料>
(1)ポリカーボネート樹脂:「ユーピロンS−3000」、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製、粘度平均分子量22、000。
(2)アリールアルキルオキシ基有する化合物:ジベンジルエーテル。
(3)アリールアルキルカルボニル基を有する化合物:ジベンジルケトン。
(4)アリールアルキルオキシ基を有する化合物:1,2−ジベンジロキシエタン。
(5)着色剤:M−BLUE−2R、バイエル社製
(6)着色剤:M−Violet−3R、バイエル社製
(7)ポリアルキレングリコール類化合物:ポリプロピレングリコール、分子量2000、「PPG2000」と表記する。
(8)ポリアルキレングリコール類化合物:ポリプロピレングリコールジステアリン酸エステル、分子量3000、「PPGST30」と表記する。
(9)離型剤:ペンタエリスリトールテトラステアレート、「PTS」と表記する。
<評価方法>
(10)色調:厚さ3mmの成形片を、空気中、及び脱酸素雰囲気で保持したもの(成形品を脱酸素剤(商品名;エージレス、三菱瓦斯化学(株)製)と共に密封したもの)とを用い、それぞれコバルト60γ線を25キログレイ(kGy)照射し、照射前後のハンターLab法におけるL値及びb値を、JIS 7103に従って、スガ試験機(株)製の色差計SM−3−CHにて測定した。
(11)アイゾット衝撃強度:厚さ3.2mm、0.25Rノッチ付きの試験片を用い、コバルト60γ線を25キログレイ(kGy)照射し、照射前及び照射後、ASTM D256に準じて測定した。
〔実施例1〜3、比較例1〜3〕
ポリカーボネート樹脂、アリールアルキルオキシ基またはアリールアルキルカルボニル基を有する化合物、着色剤及びポリアルキレングリコール類、及び離型剤を、表−1に記載の比率で秤量し、タンブラーにて混合し、各々φ40mm一軸ベント式押出機を用いて、バレル温度270℃で押出してペレットを得た。このペレットを熱風乾燥器中で、120℃にて5時間以上乾燥した後、射出成形機を用い、樹脂温度270℃、金型温度80℃にて50mmφ×3mm厚みの色調測定用試験片及び厚さ3.2mmのアイゾット衝撃試験片を射出成形し、上記方法により評価した。結果を表−1に示した。
Figure 2006199847
表−1から明らかな様に、単独では組成物のb値を2以下にならない量の黄変防止剤に、b値が2以下となる量の着色剤を配合した実施例の組成物は、放射線照射による黄変を防止し、且つ、透明性を有し、機械的物性も良好である。一方、多量の黄変防止剤を配合してb値を2以下とした比較例3の組成物は、放射線照射により、機械的物性が著しく劣化する。
本発明組成物は、注射器、外科用具、手術用器具やこれらを収容、包装する容器状包装具や、人工肺、人工腎臓、麻酔吸収装置、静脈用コネクター及び付属品、血液遠心分離装置等の放射線による滅菌処理される各種の医療用器具の材料として好適である。

Claims (6)

  1. 芳香族ポリカーボネート(A)100重量部に、アリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)0.01〜5重量部および着色剤(C)を配合した組成物であって、該組成物から形成される厚さ3mmの成形片に電離放射線照射を照射し、照射後7日目に測定した色調が、ハンターのLab法におけるb値で2以下であるポリカーボネート樹脂組成物。
  2. 芳香族ポリカーボネート(A)100重量部に、アリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)0.01〜5重量部、着色剤(C)及びポリアルキレングリコール、ポリアルキレングリコールのエーテル、ポリアルキレングリコールのエステルから選ばれた少なくとも1種のポリアルキレングリコール類(D)を5重量部以下配合した組成物であって、該組成物から形成される厚さ3mmの成形片に電離放射線照射を照射し、照射後7日目に測定した色調が、ハンターのLab法におけるb値で2以下であるポリカーボネート樹脂組成物。
  3. アリールアルキルオキシ基又はアリールアルキルカルボニル基を有する化合物(B)が、下記一般式(1)または(2)で示される化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
    Figure 2006199847
    (式中、R、R及びRは、それぞれ、炭素数1〜10のアルキル基またはハロゲン原子であり、R、R、R、R、R及びRは、それぞれ、H、炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基またはアリールアルキルアルコキシ基であり、これらの基の芳香族環には置換基として、炭素数1〜10のアルキル基またはハロゲン原子を有することができる。h、i及びmは、それぞれ、0〜5の整数であり、j、k及びnは、それぞれ、1〜5の整数である。Xは、−O−、−O−(R10−O)−、又は−CO−であり、Xは、−O−(R11−O)−R12、−CO−R13、−CO−O−R14,又は−O−CO−R15であり、R10及びR11は、それぞれ、炭素数1〜15のアルキレン基、アルケニレン基またはアリーレン基であり、アリーレン基の芳香環には置換基として、炭素数1〜10のアルキル基またはハロゲン原子を有することができる。R12は、H、炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基またはアリール基であり、R13は、炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基またはアリール基であり、R14及びR15は、それぞれ、炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基またはアリールアルキル基であり、p及びqは、それぞれ、1以上の整数である。)。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物から形成された厚さ3mmの成形片に電離放射線を照射し、照射後7日目に測定した色調が、ハンターのLab法におけるL値で80以上であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
  5. 芳香族ポリカーボネート(A)100重量部に対し、さらにオレフィン性の炭素−炭素不飽和結合を含有しない離型剤(E)を3重量部以下配合することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物から成形された医療用器具。
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