JP2006199743A - 熱可塑性樹脂組成物および成形体 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物および成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】 ポリカーボネートの機械的特性とポリ乳酸の優れた流動性を兼ね備えたポリカーボネート樹脂とポリ乳酸系樹脂からなる樹脂組成物に対して、耐加水分解性を向上させると共に、耐衝撃性、薄肉の落錘衝撃強度が更に向上した成形体が得られる熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 (A)ポリカーボネート樹脂50〜95質量%及び(B)ポリ乳酸系樹脂50〜5質量%からなるポリカーボネート樹脂組成物100質量部に対して、(C)ビニル系グラフト共重合体を5〜65質量部を含有してなる熱可塑性樹脂組成物である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、機械的強度、耐湿性、流動性に優れた熱可塑性樹脂組成物および成形体に関する。さらに詳しくは、耐加水分解性が大幅に改善され、機械的強度として薄肉落錘衝撃強度、アイゾット衝撃強度に優れた、ポリカーボネート樹脂とポリ乳酸系樹脂を含む樹脂組成物および該樹脂組成物からなる成形体に関する。本発明の熱可塑性樹脂組成物は、OA機器、情報・通信機器、家庭電化機器などの電気・電子機器分野や、自動車分野、建築分野などに利用可能である。
ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性などの機械的特性に優れ、耐熱性、透明性に優れているため、様々な分野で用いられている。また、ポリカーボネート樹脂と他の樹脂、例えばABS樹脂を混ぜることで、低コスト化、ポリカーボネート樹脂の成型加工性、耐衝撃性における厚み依存性などが改善され、電子通信機器のハウジングや、自動車内装部品など様々な分野で用いられている。しかし、ポリカーボネート/ABS樹脂組成物については、近年の傾向である、大型化・薄肉化に対応するため、さらに流動性の高いポリカーボネート樹脂組成物の開発が必要となっている。
電気通信機器、自動車用材料では、近年、植物由来の樹脂であるポリ乳酸が非常に注目を浴びている。このポリ乳酸は、トウモロコシやサトウキビなどの植物から作られ、最終的には水と二酸化炭素に分解される(カーボンニュートラル)という点から環境負荷を低減させるため、環境に優しい樹脂として開発が進んでいる。
ポリカーボネートにポリ乳酸を添加すると、流動性が大幅に向上する。しかし、耐熱性や耐衝撃性、透明性が大幅に低下する。耐熱性は無機フィラー、植物性繊維、塩基性物質の添加により改善される。また、耐衝撃性は、エラストマーの添加や、ポリカーボネートとポリ乳酸の相溶化を促進させることで向上させることができることが知られている。
ポリカーボネートとポリ乳酸は、共に吸湿性の樹脂であるため、長期間使用すると加水分解を起こすので、使用可能な分野が限られる。
ポリ乳酸樹脂組成物に加水分解抑制剤を用いることについては、特定の環状化合物とポリ乳酸などの結晶構造を取り得るポリエステルとの混合物に、カルボジイミドを添加することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、真珠光沢を有する樹脂組成物として芳香族ポリカーボネート/ポリ乳酸アロイが知られている(例えば、特許文献2参照)。しかし、特許文献2には、ポリカーボネート/ポリ乳酸アロイの耐加水分解性については触れられておらず、耐衝撃性に関しては更に改良がすることが望ましい。
特開2003−327803号公報(請求項13) 特開平7−109413号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ポリカーボネートの機械的特性とポリ乳酸の優れた流動性を兼ね備えたポリカーボネート樹脂とポリ乳酸系樹脂からなる樹脂組成物に対して、耐加水分解性を向上させると共に、耐衝撃性、薄肉の落錘衝撃強度が更に向上した成形体が得られる熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ポリカーボネート樹脂とポリ乳酸系樹脂からなる樹脂組成物に、ビニル系グラフト共重合体を添加することにより耐加水分解性が向上すると共に、耐衝撃性が向上し、同時に薄肉の落錘衝撃強度の向上すること、さらに、ポリカーボネートにポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を併用することで、難燃性も向上させることができることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
即ち本発明は、以下の熱可塑性樹脂組成物及び成形体を提供するものである。
1. (A)ポリカーボネート樹脂50〜95質量%および(B)ポリ乳酸系樹脂50〜5質量%からなるポリカーボネート樹脂組成物100質量部に対して、(C)ビニル系グラフト共重合体5〜65質量部を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
2. (C)ビニル系グラフト共重合体が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS樹脂)、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体(AAS樹脂)及びアクリロニトリル−(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)−スチレン共重合体(AES樹脂)から選択される少なくとも1種である上記1の熱可塑性樹脂組成物。
3. (A)ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量が、14,000〜40,000である上記1又は2の熱可塑性樹脂組成物。
4. (A)ポリカーボネート樹脂が、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体または、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含むポリカーボネート樹脂である上記1〜3のいずれかの熱可塑性樹脂組成物。
5. 上記1〜4のいずれかの熱可塑性樹脂組成物からなる成形体。
6. OA機器、情報・通信機器、自動車部品、建築部材及び家庭電化機器のいずれかに用いられるものである上記5の成形体。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂とポリ乳酸系樹脂からなる樹脂組成物に、ビニル系グラフト共重合体を添加することにより、ポリカーボネートの機械的特性とポリ乳酸の優れた流動性を兼ね備えると共に、耐加水分解性を有し、耐衝撃性や、薄肉の落錘衝撃強度が向上した成形体を得ることができる。
これらの特性向上により、プラスチックス成形品の長期使用が可能となり、薄肉成形性や携帯性が向上するだけでなく、大型の成形品にも工業的に有利に使用することができる。
また、本発明の熱可塑性樹脂組成物において、ポリカーボネート樹脂成分としてポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を使用することで、難燃性も向上させることもでき、OA機器、情報・通信機器、自動車部品、建築部材及び家庭電化機器などに有利に使用することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物において、(A)成分のポリカーボネート樹脂としては、特に制限はなく、種々のものが挙げられるが、一般式(1)
Figure 2006199743
で表される構造の繰り返し単位を有する重合体が好適である。
上記一般式(1)において、R1及びR2は、それぞれハロゲン原子(例えば、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)又は炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基(n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基)、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基)である。
m及びnは、それぞれ0〜4の整数であって、mが2〜4の場合はR1は互いに同一であっても異なっていてもよいし、nが2〜4の場合はR2は互いに同一であっても異なっていてもよい。
Zは、炭素数1〜8のアルキレン基又は炭素数2〜8のアルキリデン基(例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、エチリデン基、イソプロピリデン基など)、炭素数5〜15のシクロアルキレン基又は炭素数5〜15のシクロアルキリデン基(例えば、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基など)、あるいは単結合、−SO2−、−SO−、−S−、−O−、−CO−結合、もしくは次の式(2)あるいは式(2')
Figure 2006199743
で表される結合を示す。
上記重合体は、通常、一般式(3)
Figure 2006199743
[式中、R1、R2、Z、m及びnは、上記一般式(1)と同じである。]
で表される二価フェノールと、ホスゲンなどのカーボネート前駆体とを反応させることによって容易に製造することができる。
すなわち、例えば、塩化メチレン等の溶媒中において、公知の酸受容体や分子量調節剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカーボネート前駆体との反応により製造することができる。また、二価フェノールと炭酸エステル化合物のようなカーボネート前駆体とのエステル交換反応などによっても製造することができる。
上記一般式(3)で表される二価フェノールとしては様々なものを挙げることができる。
特に、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[通称、ビスフェノールA]が好ましい。
ビスフェノールA以外の二価フェノールとしては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタンなどのビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロデカンなどのビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)オキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトンなどが挙げられる。
この他、二価フェノールとしては、ハイドロキノンなどが挙げられる。
これらの二価フェノールは、それぞれ単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いてもよい。
炭酸エステル化合物としては、例えば、ジフェニルカーボネート等のジアリールカーボネート、ジメチルカーボネート,ジエチルカーボネート等のジアルキルカーボネートなどを挙げることができる。
ポリカーボネート樹脂は、上記の二価フェノールの一種を用いたホモポリマーであってもよく、又、二種以上を用いたコポリマーであってもよい。
更に、多官能性芳香族化合物を上記二価フェノールと併用して得られる熱可塑性ランダム分岐ポリカーボネート樹脂であってもよい。
その多官能性芳香族化合物は、一般に分岐剤と称され、具体的には、1,1,1−トリス(4−ヒドキシフェニル)エタン、α,α’,α"−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、1−[α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル]−4−[α’,α’−ビス(4"−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、フロログルシン、トリメリット酸、イサチンビス(o−クレゾール)などが挙げられる。
このような特性を有するポリカーボネート樹脂は、例えば、タフロンFN3000A、FN2500A、FN2200A、FN1900A、FN1700A、FN1500〔商品名,出光興産(株)製〕のような芳香族ポリカーボネート樹脂として市販されている。
また、本発明に用いるポリカーボネート樹脂としては、上記の二価フェノールのみを用いて製造された単独重合体のほか、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体(以下、PC−POS共重合体と略記する場合もある。)又はPC−POS共重合体を含むポリカーボネート樹脂が挙げられ、耐衝撃性が上昇すると共に、難燃性も向上するので好ましい。また、難燃性および耐衝撃性から、本発明に用いるポリカーボネート樹脂としてPC−POS共重合体単独がより好ましい。
PC−POS共重合体には様々なものがあるが、好ましくは、下記一般式(1)
Figure 2006199743
[式中、R1、R2、Z、m及びnは、上記と同じである。]
で表される構造の繰返し単位を有するポリカーボネート部と、下記一般式(4)
Figure 2006199743
[式中、R3、R4及びR5は、それぞれ水素原子、炭素数1〜5のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基など)又はフェニル基であり、p及びqは、それぞれ0又は1以上の整数であるが、pとqとの合計は1以上の整数である。]
で表される構造の繰返し単位を有するポリオルガノシロキサン部からなるものである。
ここで、ポリカーボネート部の重合度は、3〜100が好ましく、又、ポリオルガノシロキサン部の重合度は、2〜500が好ましい。
上記のPC−POS共重合体は、上記一般式(1)で表される繰返し単位を有するポリカーボネート部と、上記一般式(4)で表される繰返し単位を有するポリオルガノシロキサン部とからなるブロック共重合体である。
このようなPC−POS共重合体は、例えば、予め製造されたポリカーボネート部を構成するポリカーボネートオリゴマー(以下、PCオリゴマーと略称する。)と、ポリオルガノシロキサン部を構成する末端に反応性基を有するポリオルガノシロキサン(例えば、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリジエチルシロキサンなどのポリジアルキルシロキサンあるいはポリメチルフェニルシロキサンなど)とを、塩化メチレン、クロロベンゼン、クロロホルムなどの溶媒に溶解させ、ビスフェノールの水酸化ナトリウム水溶液を加え、触媒として、トリエチルアミンやトリメチルベンジルアンモニウムクロライドなどを用い、界面重縮合反応することにより製造することができる。
また、特公昭44−30105号公報に記載された方法や特公昭45−20510号公報に記載された方法によって製造されたPC−POS共重合体を用いることもできる。
ここで、一般式(1)で表される繰返し単位を有するPCオリゴマーは、溶剤法、即ち、塩化メチレンなどの溶剤中で公知の酸受容体、分子量調節剤の存在下、上記一般式(3)で表される二価フェノールと、ホスゲン又は炭酸エステル化合物などのカーボネート前駆体とを反応させることによって容易に製造することができる。
例えば、塩化メチレンなどの溶媒中において、公知の酸受容体や分子量調節剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカーボネート前駆体との反応により、あるいは二価フェノールと炭酸エステル化合物のようなカーボネート前駆体とのエステル交換反応などによって製造することができる。
炭酸エステル化合物としては、上記と同様のものを使用することができ、分子量調節剤としては、後記の末端停止剤と同様のものを使用することができる。
本発明において、PC−POS共重合体の製造に供されるPCオリゴマーは、上記の二価フェノール一種を用いたホモポリマーであってもよく、又二種以上を用いたコポリマーであってもよい。
更に、多官能性芳香族化合物を上記二価フェノールと併用して得られる熱可塑性ランダム分岐ポリカーボネート樹脂であってもよい。
更に、本発明に用いるポリカーボネート樹脂としては、下記一般式(5)
Figure 2006199743
[式中、R6は炭素数1〜35のアルキル基を示し、aは0〜5の整数を示す。]
で表わされる末端基を有するポリカーボネート樹脂も好適である。
一般式(5)において、R6は炭素数1〜35のアルキル基であり、直鎖状のものでも分岐状のものでもよい。
また、結合の位置は、p位、m位、o位のいずれでもよいがp位が好ましい。
この一般式(5)で表される末端基を有するポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとホスゲン又は炭酸エステル化合物とを反応させることにより容易に製造することができる。
例えば、塩化メチレンなどの溶媒中において、トリエチルアミン等の触媒と特定の末端停止剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカーボネート前駆体との反応により、又は二価フェノールとジフェニルカーボネートのようなカーボネート前駆体とのエステル交換反応等によって製造される。
ここで、二価フェノールとしては、上記の一般式(3)で表される化合物と同じものでもよく、又異なるものでもよい。
また、上記の二価フェノール一種を用いたホモポリマーでも、二種以上用いたコポリマーであってもよい。
更に、多官能性芳香族化合物を上記二価フェノールと併用して得られる熱可塑性ランダム分岐ポリカーボネート樹脂であってもよい。
炭酸エステル化合物としては、上記のジフェニルカーボネート等のジアリールカーボネートやジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等のジアルキルカーボネートが挙げられる。
末端停止剤としては、上記一般式(5)で表される末端基が形成されるフェノール化合物を使用すればよい。すなわち、下記一般式(6)で表されるフェノール化合物である。
Figure 2006199743
[式中、R6は炭素数1〜35のアルキル基を示し、aは0〜5の整数を示す。]
これらのアルキルフェノールとしては、フェノール、p−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、p−クミルフェノール、p−ノニルフェノール、ドコシルフェノール、テトラコシルフェノール、ヘキサコシルフェノール、オクタコシルフェノール、トリアコンチルフェノール、ドトリアコンチルフェノール、テトラトリアコンチルフェノール等を挙げることができる。これらは一種でもよく、二種以上を混合したものでもよい。
また、これらのアルキルフェノールは、効果を損ねない範囲で他のフェノール化合物等を併用しても差し支えない。
なお上記の方法によって製造されるポリカーボネート樹脂は、実質的に分子の片末端又は両末端に一般式(5)で表される末端基を有するものである。
この(A)成分として用いるポリカーボネート樹脂は、その粘度平均分子量が、通常14,000〜40,000である。この粘度平均分子量が14,000以上であると、得られる熱可塑性樹脂組成物の耐熱性や機械的性質が充分であり、又この粘度平均分子量が40,000以下であると、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性が向上するからである。
このポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、好ましくは14,000〜30,000であり、機械的物性などのバランスの点から、より好ましくは17,000〜22,000である。
なお、粘度平均分子量(Mv)は、ウベローデ型粘度計を用いて、20℃における塩化メチレン溶液の粘度を測定し、これより極限粘度[η]を求め、[η]=1.23×10-5Mv0.83の式により算出した値である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物において、(B)成分のポリ乳酸系樹脂としては、ポリ乳酸および、乳酸類とその他のヒドロキシカルボン酸との共重合体が含まれる。ポリ乳酸は、通常ラクタイドと呼ばれる乳酸の環状二量体から開環重合により合成され、その製造方法は、米国特許第1,995,970号明細書、米国特許第2,362,511号明細書、米国特許第2,683,136号明細書等に開示されている。
また、乳酸とその他のヒドロキシカルボン酸の共重合体は、通常ラクタイドとヒドロキシカルボン酸の環状エステル中間体から開環重合により合成され、その製造方法は、米国特許第3,635,956号明細書、米国特許第3,797,499号明細書等に開示されている。
開環重合によらず、直接脱水重縮合によりポリ乳酸系樹脂を製造する場合には、乳酸類と必要に応じて、他のヒドロキシカルボン酸を、好ましくは有機溶媒、特に、フェニルエーテル系溶媒の存在下で共沸脱水縮合し、特に好ましくは、共沸により留出した溶媒から水を除き、実質的に無水の状態にした溶媒を反応系に戻す方法によって重合することにより、本発明に適した重合度のポリ乳酸系樹脂が得られる。
原料の乳酸類としては、L−及びD−乳酸、又はその混合物、乳酸の二量体であるラクタイドのいずれも使用することができる。
また、乳酸類と併用できる他のヒドロキシカルボン酸類としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸などがあり、更にヒドロキシカルボン酸の環状エステル中間体、例えば、グリコール酸の二量体であるグリコライドや6−ヒドロキシカプロン酸の環状エステルであるε−カプロラクトンを使用することもできる。
ポリ乳酸系樹脂の製造に際し、適当な分子量調節剤、分岐剤、その他の改質剤などを配合することもできる。
また、乳酸類及び共重合体成分としてのヒドロキシカルボン酸類は、いずれも単独又は二種以上を使用することができ、更に得られたポリ乳酸系樹脂を二種以上混合し使用してもよい。
本発明においては乳酸類のみの重合体であるポリ乳酸が好適に用いられ、とりわけポリL−乳酸樹脂が好ましい。
本発明で用いる(B)成分のポリ乳酸系樹脂は、分子量の大きいものが熱的物性及び機械的物性の面から好ましく、重量平均分子量3万以上のものが好ましい。
本発明における(A)成分のポリカーボネート樹脂と(B)成分のポリ乳酸系樹脂との含有割合は、質量比で50:50〜95:5の範囲、好ましくは60:40〜80:20の範囲である。
(A)成分と(B)成分との含有割合が上記範囲内であると、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、機械的強度、熱安定性、成形安定性が良好であると共に、後述の(C)成分であるビニル系グラフト共重合体の分散が良好となる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物において、(C)成分のビニル系グラフト共重合体としては、具体的には、ゴム質重合体(e)の存在下に、芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体(d)の中から選ばれる少なくとも一種の単量体を共重合せしめたグラフト共重合体(C−1)と、芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体(d)の中から選ばれる少なくとも一種からなるビニル系重合体(C−2)とからなるものが好ましい。
グラフト共重合体(C−1)に用いられるゴム質重合体(e)には特に制限はないが、ガラス転移温度が0℃以下のものが好適であり、ジエン系ゴム、アクリル系ゴム、エチレン系ゴムなどが使用できる。ゴム質重合体の具体例としては、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリル酸ブチル−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、ブタジエン−メタクリル酸メチル共重合体、アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル共重合体、ブタジエン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン系共重合体、エチレン−イソプレン共重合体およびエチレン−アクリル酸メチル共重合体などが挙げられ、これらのゴム質重合体のうちでも、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体およびアクリロニトリル−ブタジエン共重合体が、耐衝撃性の観点で好ましく用いられる。
グラフト共重合体(C−1)を構成するゴム質重合体(e)の重量平均粒子径には特に制限はないが、0.1〜2μmが好ましく、より好ましくは0.2〜1μmの範囲のものが衝撃強度の面から好ましい。
これらのゴム質重合体(e)は、1種または2種以上の混合物で使用することが可能である。
グラフト共重合体(C−1)およびビニル系重合体(C−2)に用いる芳香族ビニル系単量体(b)としては、特に制限はないがスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、o−エチルスチレン、p−t−ブチルスチレンなどが挙げられるが、特にスチレンが好ましい。これらは、1種または2種以上を用いることができる。
グラフト共重合体(C−1)およびビニル系重合体(C−2)に用いるシアン化ビニル系単量体(c)には特に制限はないが、アクリロニトリル、メタクリロニトリルおよびエタクリロニトリルなどが挙げられ、なかでもアクリロニトリルが最も好ましく用いられる。これらは、1種または2種以上用いることができる。
また、グラフト共重合体(C−1)およびビニル系重合体(C−2)に用いられる共重合可能な他のビニル系単量体(d)は、芳香族ビニル系単量体(b)およびシアン化ビニル系単量体(c)と共重合可能であれば特に制限されるものではないが、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(a)が好適であり、特に炭素数1〜6のアルキル基または置換アルキル基を持つアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルが好ましい。具体例として、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸クロロメチル、(メタ)アクリル酸2−クロロエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシルおよび(メタ)アクリル酸2,3,4,5−テトラヒドロキシペンチルなどが挙げられ、なかでもメタクリル酸メチルが好ましい。これらは、1種または2種以上用いることができる。
さらに共重合可能な他のビニル系単量体(d)として、必要に応じて、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、スチレン−p−グリシジルエーテル、p−グリシジルスチレン、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノエチルエステル、イタコン酸、無水イタコン酸、フタル酸、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、ブトキシメチルアクリルアミド、N−プロピルメタクリルアミド、アクリル酸アミノエチル、アクリル酸プロピルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸エチルアミノプロピル、メタクリル酸フェニルアミノエチル、メタクリル酸シクロヘキシルアミノエチル、N−ビニルジエチルアミン、N−アセチルビニルアミン、アリルアミン、メタアリルアミン、N−メチルアリルアミン、p−アミノスチレン、2−イソプロペニル−オキサゾリン、2−ビニル−オキサゾリン、2−アクロイル−オキサゾリンおよび2−スチリル−オキサゾリンなどの他の共重合体可能な単量体を使用することもできる。これらは単独ないし2種以上を用いることができる。
グラフト共重合体(C−1)は、ゴム質重合体(e)10〜80質量部、好ましくは20〜70質量部、より好ましくは30〜60質量部の存在下に、芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)さらにこれらと共重合可能な他のビニル系単量体(d)の中から選ばれる少なくとも一種の単量体を、ゴム質重合体(e)との合計量が100質量部になるように用いて重合させることによって得られる。
グラフト共重合体(C−1)およびビニル系共重合体(C−2)の製造方法には、特に制限はなく、塊状重合、溶液重合、懸濁重合および乳化重合などの公知の重合法により得ることができる。
(C)成分のビニル系グラフト共重合体を構成するグラフト共重合体(C−1)とビニル系共重合体(C−2)との混合比は、好ましくは、グラフト共重合体(C−1)10〜100質量部、ビニル系共重合体(C−2)0〜90質量部であり、より好ましくは、グラフト共重合体(C−1)20〜60質量部、ビニル系共重合体(C−2)0〜80質量部の割合である。グラフト共重合体(C−1)が10質量部未満では、(C)成分のビニル系グラフト共重合体の耐衝撃性が不足する場合がある。
さらに、(C)成分のビニル系グラフト共重合体に含まれるゴム質重合体(e)の含有量は、5〜30質量%が好ましく、より好ましくは10〜20質量%である。ゴム質重合体(e)が5質量%未満では耐衝撃性が不足し、30質量%を超えると成形加工性を損なう場合があるため、好ましくない。
このビニル系グラフト共重合体の具体例としては、例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム−スチレン共重合体(ABS樹脂)、メチルメタクリレート−ブタジエンゴム−スチレン共重合体(MBS樹脂)、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体(AAS樹脂)、およびアクリロニトリル−(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)−スチレン共重合体(AES樹脂)などが挙げられる。耐加水分解性向上効果、及び、耐衝撃性向上効果の面からABS樹脂、MBS樹脂が好ましい。
(C)成分のビニル系グラフト共重合体の添加量は、(A)ポリカーボネート樹脂および(B)ポリ乳酸系樹脂からなるポリカーボネート樹脂組成物100質量部に対して、5〜65質量部、好ましくは10〜30質量部である。ビニル系グラフト共重合体を5質量部以上とすることにより、高い耐加水分解性を有するようになると共に、耐衝撃性や、薄肉の落錘衝撃強度が向上するが、65質量部を越えると落錘衝撃強度などの効果が得られなくなる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記の(A)成分、(B)成分および(C)成分と、更に必要に応じてその他の成分を配合し、溶融混錬することによって得ることができる。
この配合、混錬は、通常用いられている方法、例えば、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、ドラムタンブラー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、コニーダ、多軸スクリュー押出機等を用いる方法により行うことができる。
なお、溶融混錬に際しての加熱温度は、通常220〜260℃の範囲で選ばれる。
本発明は、上記熱可塑性樹脂組成物からなる成形体をも提供する。本発明の熱可塑性樹脂組成物の成形温度も、通常220〜260℃の範囲で選ばれる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリカーボネートの機械的特性とポリ乳酸系樹脂の優れた流動性を兼ね備えると共に、耐加水分解性を有し、耐衝撃性や、薄肉の落錘衝撃強度が向上した成形体を得ることができ、これらの特性向上により、プラスチックス成形品の長期使用が可能となり、薄肉成形性や携帯性が向上するだけでなく、大型の成形品にも工業的に有利に使用することができる。また、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を併用することで、難燃性も向上させることもでき、OA機器、情報・通信機器、自動車部品、建築部材及び家庭電化機器などに有利に使用することができる。
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
以下の実施例および比較例において、性能評価を下記の方法により行った。
(1)耐湿保持率:110℃、100%RHの条件下で48時間曝露試験をし、JIS K7162に準拠した引張り試験〔試験条件等:23℃、肉厚0.32mm(1/8インチ)〕により伸びの保持率を測定した。
(2)アイゾット衝撃強度:ASTM D256に準拠して測定した。〔試験条件等:23℃、肉厚0.32mm(1/8インチ)〕
(3)落錘衝撃強度(試験片厚み1mm:薄肉厚)、
(4)落錘衝撃強度(試験片厚み2mm)
JIS K7211に準拠し、錘3.76kg、落下速度5m/秒、23℃において測定した。
(5)流動性(SFL):成形温度260℃、金型温度80℃、肉厚2mm、幅10mm、射出圧力7.9MPaで測定した。(単位:cm)
(6)難燃性:UL94規格で、試験片厚さ1.5mmとし、アンダーライターズラボラトリー・サブジェクト94に従って垂直燃焼試験を行った。
実施例1〜7および比較例1〜3
第1表に示す割合で(A)〜(C)の各成分を配合し、ベント式二軸押出成形機(機種名TEM35、東芝機械社製)に供給し、240℃で溶融混錬し、ペレット化した。なお、すべての実施例、比較例において、安定剤としてリン系酸化防止剤〔旭電化工業社製、商品名「アデカスタブPEP‐36」〕およびフェノール系酸化防止剤イルガノックス1076〔チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名〕をそれぞれ0.1質量部配合した。
次に得られたペレットを100℃で10時間乾燥した後、成形温度240℃、(金型温度40℃)で射出成形してそれぞれの実施例と比較例の樹脂を使用した試験片を得た。得られた試験片を用いて、それぞれの性能を前記の性能評価方法によって評価した。
Figure 2006199743
なお、第1表における(A)〜(C)成分は次の通りである。
(A)−1:粘度平均分子量17,500のビスフェノールAポリカーボネート(FN1700A、出光興産株式会社製)
(A)−2:PC−PDMS(ポリカーボネート−ポリジメチルシロキサン共重合体)、粘度平均分子量は17,000、PDMS(ポリジメチルシロキサン)含有量は4.0質量%であり、特開2002−12755の製造例4に準拠して調製した。
(B)ポリ乳酸:H−400(三井化学株式会社製)
(C)−1:ABS樹脂;AT−05(日本エイアンドエル株式会社製)
(C)−2:MBS樹脂;エコパクト K−300G(大日本インキ化学工業株式会社製)
(D)エラストマー:MMA/ブチルアクリレートエラストマー(W450A、三菱レイヨン株式会社製)
第1表から、以下のことが判明した。
(1)実施例1〜7より、(A)ポリカーボネート樹脂と(B)ポリ乳酸系樹脂からなる樹脂組成物に(C)ビニル系グラフト共重合体を添加することで、耐湿保持率、アイゾット衝撃強度、薄肉(1mm厚)落錘衝撃強度が向上する。更に実施例3〜7より、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を併用することで、難燃性を向上させることができる。
(2)比較例1より、ビニル系グラフト共重合体を添加しないと、耐湿保持率が低くアイゾット衝撃強度や薄肉落錘衝撃強度が低い。
(3)比較例2より、コアシェル型のエラストマーを添加すると、アイゾット衝撃強度は向上するが、耐湿保持率、薄肉落錘衝撃強度は改善されない。
(4)比較例3より、ポリ乳酸樹脂が50質量%を超えると、ビニル系グラフト共重合体を添加しても耐湿保持率、衝撃強度が向上しない。

Claims (6)

  1. (A)ポリカーボネート樹脂50〜95質量%および(B)ポリ乳酸系樹脂50〜5質量%からなるポリカーボネート樹脂組成物100質量部に対して、(C)ビニル系グラフト共重合体5〜65質量部を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. (C)ビニル系グラフト共重合体が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS樹脂)、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体(AAS樹脂)及びアクリロニトリル−(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)−スチレン共重合体(AES樹脂)から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. (A)ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量が、14,000〜40,000である請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. (A)ポリカーボネート樹脂が、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体または、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含むポリカーボネート樹脂である請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物からなる成形体。
  6. OA機器、情報・通信機器、自動車部品、建築部材及び家庭電化機器のいずれかに用いられるものである請求項5に記載の成形体。

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