JP2006199160A - ミラー装置用モータ制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】ミラーが回動途中で停止することを防止できるミラー装置用モータ制御回路を提供する。
【解決手段】ミラー装置用モータ制御回路10では、抵抗46とコンデンサ48によってタイマ時間が経過するまでは、トランジスタ64がオン状態を維持する。モータ20に過電流が流れ、トランジスタ54のベース端子に流れる電流A5の電流値がトランジスタ54をオン状態にできる値にまで上昇した場合でも、トランジスタ54のオフ状態が維持される。MOSFET24のゲート端子には、ツェナーダイオード32のツェナ電圧に対応する一定電圧が印加され続け、オン状態を維持し、モータ20に駆動電流A4が供給され続ける。タイマ時間が経過し、トランジスタ64がオフ状態になると、電流A5がトランジスタ54のエミッタ・ベース間を流れ、オン状態になる。MOSFET24のゲート電圧が下がり、MOSFET24がオフ状態になり駆動電流A4が遮断される。
【選択図】図1
【解決手段】ミラー装置用モータ制御回路10では、抵抗46とコンデンサ48によってタイマ時間が経過するまでは、トランジスタ64がオン状態を維持する。モータ20に過電流が流れ、トランジスタ54のベース端子に流れる電流A5の電流値がトランジスタ54をオン状態にできる値にまで上昇した場合でも、トランジスタ54のオフ状態が維持される。MOSFET24のゲート端子には、ツェナーダイオード32のツェナ電圧に対応する一定電圧が印加され続け、オン状態を維持し、モータ20に駆動電流A4が供給され続ける。タイマ時間が経過し、トランジスタ64がオフ状態になると、電流A5がトランジスタ54のエミッタ・ベース間を流れ、オン状態になる。MOSFET24のゲート電圧が下がり、MOSFET24がオフ状態になり駆動電流A4が遮断される。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用電動ドアミラー装置等に用いられるミラー装置用モータ制御回路に関する。
車両の運転席や助手席に対応してドアパネルの側方に設けられた後方確認用の所謂ドアミラーには、モータの駆動力で鏡面が略車両幅方向室内側へ向くまでドアミラーを折り畳んで格納できる電動ドアミラー装置がある。
このような電動ドアミラー装置は、通常、車両の運転席近傍に設けられた格納/展開用のスイッチを備えており、このスイッチ及びモータの制御回路を介して格納/展開用のモータへ車両のバッテリーから電力が供給されるようになっている。
さらに、このような電動ドアミラー装置では、ミラーが所定の展開位置及び格納位置まで回動した際には、モータを停止させるように制御回路が構成されている。このような制御回路の一例としては、モータにかかる負荷を検出し、所定値以上の負荷がモータにかかった場合には、モータに流れる電流を遮断する構成としたものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記構成のドアミラー装置では、展開位置若しくは格納位置まで回動したミラーがそれ以上の回動を制限され、これにより、モータが所謂ロック状態になると、モータには通常の駆動電流よりも大きなロック電流(過電流)が流れる。上記の制御回路では、この過電流を検出する回路が構成されており、過電流が当該制御回路に流れた場合にモータへ流れる電流を遮断する構成となっている。
ところで、この種の制御回路では、上述の如くモータに流れる過電流を検出してモータへの通電を遮断する構成であるため、ミラーの回動途中でモータ(ミラー)にかかる負荷が一時的に変動した場合でも、モータへの通電が遮断される可能性がある。例えば、高速走行時に格納位置に位置するドアミラーを展開方向へ回動させた場合、ドアミラーには大きな風圧が作用するので、モータへの負荷が上昇して一時的に過電流が流れる場合がある。このような場合でも、制御回路が過電流を検出することでモータへの通電が遮断され、ミラーの回動が途中で停止してしまう可能性がある。
特開2002−347522号公報
本発明は、上記事実を考慮し、ミラーが回動途中で停止することを防止できるミラー装置用モータ制御回路を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明のミラー装置用モータ制御回路は、車両に取り付けられたミラーをモータの駆動力で所定方向へ変位させるミラー装置に用いられ、前記モータを駆動する駆動電流を制御するミラー装置用モータ制御回路であって、前記モータに接続され、特定の端子に所定の電気信号が入力されることでオン状態になり前記駆動電流を前記モータへ流すと共に、前記電気信号の入力を解除することでオフ状態になり前記駆動電流を遮断するスイッチ手段と、前記スイッチ手段の前記特定の端子に接続され、前記特定の端子に前記電気信号が入力されることに対応してオン状態になると共に、所定時間経過後にオフ状態になるタイマ手段と、前記モータ、前記スイッチ手段の前記特定の端子、及び前記タイマ手段に接続され、前記タイマ手段がオン状態のときは前記特定の端子への前記電気信号の入力を許容すると共に、前記タイマ手段がオフ状態でかつ前記駆動電流の電流値が所定値以上に上昇した際には前記特定の端子への前記電気信号の入力を解除する過電流検出手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載のミラー装置用モータ制御回路では、モータに接続されたスイッチ手段の特定の端子に所定の電気信号が入力されると、スイッチ手段がオン状態になると共にタイマ手段がオン状態になる。タイマ手段がオン状態のときは過電流検出手段によってスイッチ手段の特定の端子への前記電気信号の入力が許容されるので、スイッチ手段はオン状態を維持し続け、これにより、モータへ駆動電流が流れ、モータは駆動電流の方向に対応して正転又は逆転する。したがって、例えば、このモータがミラーの格納、展開用のモータであれば、ミラーはモータの回転方向に応じて、格納位置から展開位置、或いは、展開位置から格納位置まで変位させられる。
そして、格納位置或いは展開位置に達したミラーが、その変位を例えばストッパ等により制限されると、モータに流れる駆動電流の電流値は所定値以上に上昇するが(モータに過電流が流れるが)、過電流検出手段はタイマ手段がオフ状態になるまではスイッチ手段の特定の端子への前記電気信号の入力を許容する。このため、モータには駆動電流が供給され続ける。そして、タイマ手段に設定された所定の時間が経過すると、過電流検出手段によってスイッチ手段の特定の端子への前記電気信号の入力が解除され、スイッチ手段がオフ状態になり、駆動電流が遮断される。
すなわち、このミラー装置用モータ制御回路では、タイマ手段に設定された所定の時間(タイマ時間)が経過するまでは、モータに過電流が流れても駆動電流の供給が維持されるので(過電流検出手段が機能しないので)、例えば、ミラーの回動途中でモータの負荷が一時的に上昇し、モータに過電流が流れた場合でも、ミラーが不要に停止することがない。
このように、請求項1記載のミラー装置用モータ制御回路では、ミラーが回動途中で停止することを防止できる。
請求項2に係る発明のミラー装置用モータ制御回路は、請求項1記載のミラー装置用モータ制御回路において、前記タイマ手段は、前記スイッチ手段の前記特定の端子に接続され、前記特定の端子に前記電気信号が入力されることに対応してオン状態になる第1スイッチ素子と、前記第1スイッチ素子に接続され、前記第1スイッチ素子がオン状態になってから前記所定時間経過後に前記第1スイッチ素子をオフ状態にする時定数回路と、を備えたことを特徴としている。
請求項2記載のミラー装置用モータ制御回路では、スイッチ手段の特定の端子に所定の電気信号が入力されると、第1スイッチ素子がオン状態になる。第1スイッチ素子には時定数回路が接続されており、第1スイッチ素子はオン状態になってから所定時間経過後に時定数回路によってオフ状態にされる。
このように、請求項2記載のミラー装置用モータ制御回路では、タイマ手段を簡単な構成にできる。
請求項3に係る発明のミラー装置用モータ制御回路は、請求項1記載又は請求項2記載のミラー装置用モータ制御回路において、前記過電流検出手段は、前記スイッチ手段の前記特定の端子に接続され、オフ状態のときは前記特定の端子への前記電気信号の入力を許容すると共に、所定の作動信号が入力されることでオン状態になり前記特定の端子への前記電気信号の入力を解除する第2スイッチ素子と、前記モータ及び前記第2スイッチ素子に接続され、前記駆動電流の電流値が所定値以上に上昇した際には前記第2スイッチ素子に前記所定の作動信号を入力する作動信号入力回路と、前記タイマ手段、前記第2スイッチ素子、及び前記作動信号入力回路に接続され、前記タイマ手段がオン状態のときはオン状態になり前記作動信号入力回路による前記第2スイッチ素子への前記作動信号の入力を解除すると共に、前記タイマ手段がオフ状態のときはオフ状態になり前記作動信号入力回路による前記第2スイッチ素子への前記作動信号の入力を許容する第3スイッチ素子と、を備えたことを特徴としている。
請求項3記載のミラー装置用モータ制御回路では、スイッチ手段の特定の端子に所定の電気信号が入力され、タイマ手段がオン状態になると、タイマ手段に接続された第3スイッチ素子がオン状態になる。この状態では、作動信号入力回路による第2スイッチ素子への作動信号の入力が解除されるので、仮にモータに流れる駆動電流の電流値が所定値以上に上昇した場合でも、第2スイッチ素子はオフ状態を維持する。これにより、スイッチ手段の特定の端子への電気信号の入力が許容されるので、スイッチ手段はオン状態を維持し、モータに駆動電流が流れ、モータが駆動する。
そして、タイマ手段に設定された所定の時間が経過し、タイマ手段がオフ状態になると、第3スイッチ素子がオフ状態になる。この状態で、モータに流れる駆動電流の電流値が所定値以上に上昇すると、作動信号入力回路によって第2スイッチ素子に作動信号が入力される。このため、第2スイッチ素子がオン状態になり、スイッチ手段の特定の端子への電気信号の入力を解除する。これにより、スイッチ手段はオフ状態になり、モータへの駆動電流を遮断する。
このように、請求項3記載のミラー装置用モータ制御回路では、過電流検出手段を簡単な構成にできる。
以上説明したように、本発明のミラー装置用モータ制御回路によれば、ミラーが回動途中で停止することを防止できる。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るミラー装置用モータ制御回路10(以下、単に「制御回路10」という)の構成が回路図により示されている。
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るミラー装置用モータ制御回路10(以下、単に「制御回路10」という)の構成が回路図により示されている。
この図に示されるように本制御回路10は、スイッチ部12と駆動制御部14とを備えている。スイッチ部12は一対のスイッチ16、18を備えている。スイッチ16は3つの端子16A、16B、16Cを備えており、端子16Aと端子16Bとの間及び端子16Bと端子16Cとの間の何れか一方を導通状態として何れか他方を断線状態とすることができるようになっている。
一方、スイッチ18も同様に3つの端子18A、18B、18Cを備えており、端子18Aと端子18Bとの間及び端子18Bと端子18Cとの間の何れか一方を導通状態として何れか他方を断線状態とすることができるようになっている。但し、スイッチ16の端子16Aは車両に搭載されたバッテリーのプラス端子へ接続されているのに対してスイッチ18の端子18Aはアースされている。また、これらのスイッチ16、18は端子16Aと端子18Cとが接続されていると共に、端子16Cと端子18Aとが接続されている。
さらに、これらのスイッチ16、18は互いに連動するように設定されており、スイッチ16にて端子16Aと端子16Bが接続されると、スイッチ18にて端子18Aと端子18Bが接続され、スイッチ16にて端子16Bと端子16Cが接続されると、スイッチ18にて端子18Bと端子18Cが接続されるようになっている。
一方、駆動制御部14は、スイッチ手段としての一対のnチャンネルの電界効果トランジスタ22、24(以下、単に「MOSFET22、24」という)を備えている。MOSFET22は、ドレイン端子がモータ20の一方の端子に接続されており、ソース端子が過電流検出手段を構成する過電流検出用抵抗26の一方の端子に接続されている。過電流検出用抵抗26の他方の端子はスイッチ16の端子16Bに接続されている。
これに対し、MOSFET24は、ドレイン端子がモータ20の他方の端子に接続されており、ソース端子が過電流検出手段を構成する過電流検出用抵抗28の一方の端子に接続されている。過電流検出用抵抗28の他方の端子はスイッチ18の端子18Bに接続されている。
なお、上述したモータ20は、図2に示されるミラーとしてのドアミラー26の内側に収容されており、出力軸がドアミラー26を車両の略上下方向を軸方向としてこの軸周りに回動可能に軸支する支持シャフト27へ直接或いは間接的且つ機械的に接続されている。そして、モータ20の出力軸が正方向に回転(正転)することでドアミラー26が展開方向(図4の矢印Y1方向)へ回動し、モータ20の出力軸が逆方向に回転(逆転)することでドアミラー26が格納方向(図4の矢印Y2方向)へ回動するようになっている。
また、駆動制御部14は、一対のツェナーダイオード30、32、及び抵抗34を備えている。ツェナーダイオード30は、アノード端子がスイッチ16の端子16Bおよび過電流検出用抵抗26の前記他方の端子に接続されており、カソード端子がMOSFET22の特定の端子としてのゲート端子および抵抗34の一方の端子に接続されている。これに対し、ツェナーダイオード32は、アノード端子がスイッチ18の端子18Bおよび過電流検出用抵抗28の前記他方の端子に接続されており、カソード端子がMOSFET24の特定の端子としてのゲート端子および抵抗34の他方の端子に接続されている。
さらに、駆動制御部14は、タイマ手段を構成する第1スイッチ素子としての一対のPNP型のトランジスタ36、38を備えている。トランジスタ36は、エミッタ端子がツェナーダイオード30のカソード端子およびMOSFET22のゲート端子に接続されており、ベース端子がタイマ手段の時定数回路を構成する抵抗40の一方の端子に接続されている。抵抗40の他方の端子は、抵抗40と共に時定数回路を構成するコンデンサ42の一方の端子、およびダイオード44のアノード端子に接続されている。コンデンサ42の他方の端子は、スイッチ16の端子16Bおよび過電流検出用抵抗26の前記他方の端子に接続されており、ダイオード44のカソード端子はMOSFET22のゲート端子およびツェナーダイオード30のカソード端子に接続されている。
一方、トランジスタ38は、エミッタ端子がツェナーダイオード32のカソード端子およびMOSFET24のゲート端子に接続されており、ベース端子がタイマ手段の時定数回路を構成する抵抗46の一方の端子に接続されている。抵抗46の他方の端子は、抵抗46と共に時定数回路を構成するコンデンサ48の一方の端子、およびダイオード50のアノード端子に接続されている。コンデンサ48の他方の端子は、スイッチ18の端子18Bおよび過電流検出用抵抗28の前記他方の端子に接続されており、ダイオード50のカソード端子はMOSFET24のゲート端子およびツェナーダイオード32のカソード端子に接続されている。
また、駆動制御部14は、過電流検出手段を構成する第2スイッチ素子としての一対のNPN型のトランジスタ52、54を備えている。トランジスタ52は、エミッタ端子がスイッチ16の端子16Bおよび過電流検出用抵抗26の前記他方の端子に接続されており、コレクタ端子がツェナーダイオード30のカソード端子およびMOSFET22のゲート端子に接続されている。トランジスタ52のベース端子は、作動信号入力回路を構成する抵抗56の一方の端子および第3スイッチ素子としてのNPN型のトランジスタ58のコレクタ端子に接続されている。抵抗56の他方の端子は、モータ20の前記一方の端子に接続されている。また、トランジスタ58は、エミッタ端子がスイッチ16の端子16Bに接続されており、ベース端子が抵抗60を介してトランジスタ36のコレクタ端子に接続されている。
一方、トランジスタ54は、エミッタ端子がスイッチ18の端子18Bおよび過電流検出用抵抗28の前記他方の端子に接続されており、コレクタ端子がツェナーダイオード32のカソード端子およびMOSFET24のゲート端子に接続されている。トランジスタ54のベース端子は、作動信号入力回路を構成する抵抗62の一方の端子および第3スイッチ素子としてのNPN型のトランジスタ64のコレクタ端子に接続されている。抵抗62の他方の端子は、モータ20の前記他方の端子に接続されている。また、トランジスタ64は、エミッタ端子がスイッチ18の端子18Bに接続されており、ベース端子が抵抗66を介してトランジスタ38のコレクタ端子に接続されている。
次に、本第1の実施の形態の作用を説明する。
上記構成の制御回路10では、通常は図3に示されるタイミングチャートのように動作する。すなわち、図1に示す如くスイッチ16の端子16Aと端子16Bとが接続されると共に、スイッチ18の端子18Aと端子18Bとが接続されると、スイッチ16の端子16B→ツェナーダイオード30→抵抗34→ツェナーダイオード32→スイッチ18の端子18Bの経路で電流A1が流れ、タイマ回路(トランジスタ38、抵抗46、及びコンデンサ48)には、ツェナーダイオード32のツェナ電圧に対応する一定電圧が印加される。この一定電圧により、トランジスタ38のエミッタ・ベース間→抵抗46→コンデンサ48の経路で電流A2が流れる。コンデンサ48に所定量以上の電荷が蓄積されるまでは、トランジスタ38のエミッタ・ベース間を所定値以上の電流A2が流れ、トランジスタ38がオン状態になる。
トランジスタ38がオン状態になると、トランジスタ38のエミッタ・コレクタ間→抵抗66→トランジスタ64のエミッタ・ベース間の経路で電流A3が流れ、トランジスタ64がオン状態になる。このようにトランジスタ64がオン状態になると、トランジスタ54のベース端子は、トランジスタ64のエミッタ端子及びコレクタ端子を介してアースされる。すなわち、コンデンサ48に所定量以上の電荷が蓄積され、トランジスタ38及びトランジスタ64がオフ状態になるまでは(抵抗46とコンデンサ48の時定数によって定まるタイマ時間T1が経過するまでは)、トランジスタ54はオフ状態を維持する。
またこのとき、MOSFET24のゲート端子には、ツェナーダイオード32のツェナ電圧に対応する一定電圧が印加される(所定の電気信号が入力される)。これにより、MOSFET24がオン状態になる。
MOSFET24がオン状態になると、スイッチ16の端子16B→過電流検出用抵抗26→MOSFET22の寄生ダイオード22A→モータ20→MOSFET24→過電流検出用抵抗28→スイッチ18の端子18Bの経路でモータ20を駆動する駆動電流A4が流れ始める。これにより、モータ20の出力軸が正転し、このモータ20の駆動力によってドアミラー26が展開方向(図2の矢印Y1方向)へ回動する。
ところで、図3のタイムチャートに示されるように、P1点においてスイッチ16の端子16Aと端子16B及びスイッチ18の端子18Aと端子18Bとが接続された直後には、通常の駆動電流A4よりも大きなパルス状の突入電流がモータ20に流れるので、駆動電流A4の電流値は急速に上昇してP2点(電流検出レベルId)に達する。このため、モータ20に対して直列接続された過電流検出用抵抗28の両端電圧が所定値以上に上昇する。このとき、抵抗62を介してトランジスタ54のベース端子へ流れる電流A5(作動信号)の電流値もトランジスタ54をオン状態にできる値にまで上昇するが、前述の如くタイマ時間T1が経過するまでは、トランジスタ64のオン状態が維持されるので、電流A5はトランジスタ64のエミッタ・コレクタ間を介してスイッチ18の端子18Bへ流れ、トランジスタ54はオフ状態を維持する。したがって、タイマ時間T1が経過するまでは、MOSFET24のゲート端子には、ツェナーダイオード32のツェナ電圧に対応する一定電圧が印加され続け、これにより、MOSFET24がオン状態を維持し、モータ20の出力軸は正転し続ける。
モータ20の出力軸が正転し続けることで、ドアミラー26が展開位置まで達すると、ドアミラー26の回動が図示しないストッパ部材や車体により制限される。ドアミラー26の回動が制限されると、モータ20には駆動電流A4が流れているにも関わらず、モータ20の出力軸が回転しないため、図3に示すように、モータ20に流れる駆動電流A4の電流値は急速に上昇して(モータ20に過電流が流れて)P4点(電流検出レベルId)に達する。このため、モータ20に対して直列接続された過電流検出用抵抗28の両端電圧が所定値以上に上昇する。このとき、抵抗62を介してトランジスタ54のベース端子へ流れる電流A5(作動信号)の電流値もトランジスタ54をオン状態にできる値にまで上昇するが、前述の如くタイマ時間T1が経過するまでは、トランジスタ64のオン状態が維持されるので、電流A5はトランジスタ64のエミッタ・コレクタ間を介してスイッチ18の端子18Bへ流れ、トランジスタ54はオフ状態を維持する。したがって、MOSFET24のゲート端子には、ツェナーダイオード32のツェナ電圧に対応する一定電圧が印加され続け、これにより、MOSFET24はオン状態を維持する。
そして、タイマ時間T1が経過すると、トランジスタ38及びトランジスタ64がオフ状態になり、これにより、トランジスタ54のエミッタ・ベース間に所定値以上の電流A5が流れ、トランジスタ54がオン状態になる。このため、MOSFET24のゲート端子の電位が下がり、MOSFET24がオフ状態になり、モータ20への駆動電流A4が遮断される。
このように、本制御回路10では、タイマ時間T1が経過するまでは、モータ20に過電流が流れても駆動電流A4の供給が維持される構成(過電流検出手段が機能しない構成)である。したがって、前述の如くモータ20への突入電流により一時的に過電流が検出された場合でも、モータ20への駆動電流A4の供給が遮断されることがなく、ドアミラー26を所定の展開位置まで確実に回動させることができる。
一方、ドアミラー26の回動に所定の抗力が付与された場合(例えば、高速走行時に格納位置に位置するドアミラー26をモータ20の駆動力によって展開方向へ変位させることでドアミラー26に大きな風圧が作用した場合や、気温の低下によりドアミラー26の回動機構に塗布されたグリスの粘度が高くなった場合など)には、予め設定されたタイマ時間T1よりもモータ20の回転時間T2の方が長くなる可能性がある。
このような場合、本制御回路10では、図4に示されるタイミングチャートのように動作する。すなわち、タイマ時間T1が経過すると、トランジスタ38及びトランジスタ64はオフ状態になるが、モータ20に過電流が流れるまではトランジスタ54はオフ状態を維持するので、MOSFET24もオン状態を維持し、モータ20の出力軸は正転し続ける。これにより、ドアミラー26は所定の展開位置まで回動され、ドアミラー26の回動が図示しないストッパ部材や車体により制限される。ドアミラー26の回動が制限されると、モータ20には駆動電流A4が流れているにも関わらず、モータ20の出力軸が回転しないため、図4に示すように、モータ20に流れる駆動電流A4の電流値は急速に上昇して(モータ20に過電流が流れて)P4点(電流検出レベルId)に達する。このため、モータ20に対して直列接続された過電流検出用抵抗28の両端電圧が所定値以上に上昇し、抵抗62を介してトランジスタ54のベース端子へ流れる電流A5(作動信号)の電流値もトランジスタ54をオン状態にできる値にまで上昇する。この場合、上述の如くトランジスタ64がオフ状態になっているため、即座にトランジスタ54のエミッタ・ベース間に電流A5が流れ、トランジスタ54がオン状態になる。これにより、MOSFET24のゲート端子の電位が下がり、MOSFET24がオフ状態になり、モータ20への駆動電流A4が遮断される。
このように、本制御回路10では、予め設定されたタイマ時間T1よりもモータ20の回転時間T2の方が長くなった場合でも、回動途中のドアミラー26が不要に停止することがない。
なお、図1に示されるように、本制御回路10では、モータ20を介してスイッチ16側(図1のモータ20を境とした上半分)とスイッチ18側(図1のモータ20を境とした下半分)とで回路構成が対称となっている。したがって、スイッチ16の端子16Bと端子16Cを接続しスイッチ18の端子18Bと端子18Cを接続した場合(ドアミラー26を展開位置から格納位置まで変位させる場合)にも同様の作用効果を奏する。
また、上述の如くスイッチ16、18を切り替えることで、コンデンサ42、48に蓄えられた電荷が、ダイオード44、50を介して開放されるので、再びスイッチ16、18を切り替えた際に、コンデンサ42、48のチャージを空にしておき、コンデンサ42と抵抗40によって定まる時定数、及びコンデンサ48と抵抗46によって定まる時定数を保証することができる。
以上説明した如く、本発明の第1の実施の形態に係る制御回路10では、ドアミラー26が回動途中で停止することを防止できる。
しかも、本発明の第1の実施の形態に係る制御回路10では、トランジスタ36、抵抗40、及びコンデンサ42から成るタイマ回路は、常にツェナーダイオード30による一定電圧の元で作動し、また、トランジスタ38、抵抗46、及びコンデンサ48から成るタイマ回路は、常にツェナーダイオード32による一定電圧の元で作動する。したがって、電源電圧(車両のバッテリーの電圧)が変動した場合でも、安定的なタイマ時間が得られる。また、ツェナーダイオード30、32は、MOSFET22、24のゲート端子に印加する電圧も一定の電圧に安定化するので、MOSFET22、24をサージ等から保護することもできる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。
なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品には、前記第1の実施の形態と同一の符号を付与しその説明を省略する。
[第2の実施の形態]
図5には、本発明の第2の実施の形態に係るミラー装置用モータ制御回路70(以下、単に「制御回路70」という)の構成が回路図により示されている。
[第2の実施の形態]
図5には、本発明の第2の実施の形態に係るミラー装置用モータ制御回路70(以下、単に「制御回路70」という)の構成が回路図により示されている。
制御回路70は、前記第1の実施の形態に係る制御回路10と基本的に同様の構成であり、スイッチ部12と駆動制御部72とを備えている。
スイッチ部12は、前記第1の実施の形態に係るスイッチ部12と同じ構成である。
駆動制御部72は、前記第1の実施の形態に係る駆動制御部14と基本的に同様の構成であるが、一対の抵抗74、76を備えている。抵抗74は、一方の端子がMOSFET22のゲート端子に接続されており、他方の端子がトランジスタ36のベース端子および抵抗40の前記一方の端子に接続されている。また、抵抗76は、一方の端子がMOSFET24のゲート端子に接続されており、他方の端子がトランジスタ38のベース端子および抵抗46の前記一方の端子に接続されている。
上記構成の制御回路70においても、前記第1の実施の形態に係る制御回路10と基本的に同様の作用効果を奏する。
しかも、この制御回路70では、抵抗74、76が追加されているため、トランジスタ52、54がオン状態になった際に、MOSFET22、24のゲート電圧が急速に低下する。すなわち、MOSFET22、24は活性状態を短時間で通過するため、MOSFET22、24が加熱することを防止できる。
[第3の実施の形態]
図6には、本第3の実施の形態に係るミラー装置用モータ制御回路80(以下、単に「制御回路80」という)の構成が回路図により示されている。
[第3の実施の形態]
図6には、本第3の実施の形態に係るミラー装置用モータ制御回路80(以下、単に「制御回路80」という)の構成が回路図により示されている。
制御回路80は、前記第2の実施の形態に係る制御回路70と基本的に同様の構成であり、駆動制御部82は、一対の抵抗84、86を備えている。但し、抵抗84は、一方の端子がMOSFET22のゲート端子に接続されており、他方の端子が抵抗40の前記他方の端子、コンデンサ42の前記一方の端子、及びダイオード44のアノード端子に接続されている。また、抵抗86は、一方の端子がMOSFET24のゲート端子に接続されており、他方の端子が抵抗46の前記他方の端子、コンデンサ48の前記一方の端子、及びダイオード50のアノード端子に接続されている。
上記構成の制御回路80においても、前記第2の実施の形態に係る制御回路70と基本的に同様の作用効果を奏する。
10 ミラー装置用モータ制御回路
20 モータ
22 電解効果トランジスタ(スイッチ手段)
24 電解効果トランジスタ(スイッチ手段)
36 トランジスタ(第1スイッチ素子)
38 トランジスタ(第1スイッチ素子)
40 抵抗(時定数回路)
42 コンデンサ(時定数回路)
46 抵抗(時定数回路)
48 コンデンサ(時定数回路)
52 トランジスタ(第2スイッチ素子)
54 トランジスタ(第2スイッチ素子)
56 抵抗(作動信号入力回路)
58 トランジスタ(第3スイッチ素子)
62 抵抗(作動信号入力回路)
64 トランジスタ(第3スイッチ素子)
70 ミラー装置用モータ制御回路
80 ミラー装置用モータ制御回路
20 モータ
22 電解効果トランジスタ(スイッチ手段)
24 電解効果トランジスタ(スイッチ手段)
36 トランジスタ(第1スイッチ素子)
38 トランジスタ(第1スイッチ素子)
40 抵抗(時定数回路)
42 コンデンサ(時定数回路)
46 抵抗(時定数回路)
48 コンデンサ(時定数回路)
52 トランジスタ(第2スイッチ素子)
54 トランジスタ(第2スイッチ素子)
56 抵抗(作動信号入力回路)
58 トランジスタ(第3スイッチ素子)
62 抵抗(作動信号入力回路)
64 トランジスタ(第3スイッチ素子)
70 ミラー装置用モータ制御回路
80 ミラー装置用モータ制御回路
Claims (3)
- 車両に取り付けられたミラーをモータの駆動力で所定方向へ変位させるミラー装置に用いられ、前記モータを駆動する駆動電流を制御するミラー装置用モータ制御回路であって、
前記モータに接続され、特定の端子に所定の電気信号が入力されることでオン状態になり前記駆動電流を前記モータへ流すと共に、前記電気信号の入力を解除することでオフ状態になり前記駆動電流を遮断するスイッチ手段と、
前記スイッチ手段の前記特定の端子に接続され、前記特定の端子に前記電気信号が入力されることに対応してオン状態になると共に、所定時間経過後にオフ状態になるタイマ手段と、
前記モータ、前記スイッチ手段の前記特定の端子、及び前記タイマ手段に接続され、前記タイマ手段がオン状態のときは前記特定の端子への前記電気信号の入力を許容すると共に、前記タイマ手段がオフ状態でかつ前記駆動電流の電流値が所定値以上に上昇した際には前記特定の端子への前記電気信号の入力を解除する過電流検出手段と、
を備えたミラー装置用モータ制御回路。 - 前記タイマ手段は、
前記スイッチ手段の前記特定の端子に接続され、前記特定の端子に前記電気信号が入力されることに対応してオン状態になる第1スイッチ素子と、
前記第1スイッチ素子に接続され、前記第1スイッチ素子がオン状態になってから前記所定時間経過後に前記第1スイッチ素子をオフ状態にする時定数回路と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載のミラー装置用モータ制御回路。 - 前記過電流検出手段は、
前記スイッチ手段の前記特定の端子に接続され、オフ状態のときは前記特定の端子への前記電気信号の入力を許容すると共に、所定の作動信号が入力されることでオン状態になり前記特定の端子への前記電気信号の入力を解除する第2スイッチ素子と、
前記モータ及び前記第2スイッチ素子に接続され、前記駆動電流の電流値が所定値以上に上昇した際には前記第2スイッチ素子に前記所定の作動信号を入力する作動信号入力回路と、
前記タイマ手段、前記第2スイッチ素子、及び前記作動信号入力回路に接続され、前記タイマ手段がオン状態のときはオン状態になり前記作動信号入力回路による前記第2スイッチ素子への前記作動信号の入力を解除すると共に、前記タイマ手段がオフ状態のときはオフ状態になり前記作動信号入力回路による前記第2スイッチ素子への前記作動信号の入力を許容する第3スイッチ素子と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載又は請求項2記載のミラー装置用モータ制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005013347A JP2006199160A (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | ミラー装置用モータ制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005013347A JP2006199160A (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | ミラー装置用モータ制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006199160A true JP2006199160A (ja) | 2006-08-03 |
Family
ID=36957539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005013347A Pending JP2006199160A (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | ミラー装置用モータ制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006199160A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1894782A3 (en) * | 2006-09-04 | 2008-10-29 | Ichikoh Industries, Ltd. | Mirror apparatus for use in vehicles |
KR200450212Y1 (ko) * | 2008-09-01 | 2010-09-14 | (주)모토닉 | 연료펌프모터 구동장치 |
KR20170042089A (ko) * | 2015-10-08 | 2017-04-18 | 현대자동차주식회사 | 차량용 아웃사이드 미러 시스템에서의 모터 전류 제한 제어 방법 및 장치 |
-
2005
- 2005-01-20 JP JP2005013347A patent/JP2006199160A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102191275B1 (ko) | 2015-10-08 | 2020-12-15 | 현대자동차주식회사 | 차량용 아웃사이드 미러 시스템에서의 모터 전류 제한 제어 방법 및 장치 |
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