JP2006196643A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006196643A
JP2006196643A JP2005006081A JP2005006081A JP2006196643A JP 2006196643 A JP2006196643 A JP 2006196643A JP 2005006081 A JP2005006081 A JP 2005006081A JP 2005006081 A JP2005006081 A JP 2005006081A JP 2006196643 A JP2006196643 A JP 2006196643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
semiconductor memory
memory device
nonvolatile semiconductor
srn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005006081A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Mine
利之 峰
Hitoshi Kume
均 久米
Nozomi Matsuzaki
望 松崎
Kan Yasui
感 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2005006081A priority Critical patent/JP2006196643A/ja
Publication of JP2006196643A publication Critical patent/JP2006196643A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

【課題】 消去動作に伴うGmの劣化を改善した不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 不揮発性メモリがゲート絶縁膜102および選択ゲート電極103を有する選択MOS型トランジスタと、下層電位障壁膜104、第1の電荷保持膜105および第2の電荷保持膜106よりなる容量絶縁膜と、メモリゲート電極107とを有するメモリMOS型トランジスタとで構成され、第1の電荷保持膜105に化学量論的にSiが過剰なSi窒化膜、第2の電荷保持膜にSi酸窒化膜を用いた構造とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は不揮発性半導体記憶装置に係り、特に低電圧、高速プログラミングが可能な高信頼性の不揮発性半導体記憶装置に関する。
絶縁膜を記憶ノードとする不揮発性メモリ(不揮発性半導体記憶装置)の代表的な例としてMNOS(Metal−Nitride−Oxide−Semiconductor)メモリ、MONOS(Metal−Oxide−Nitride−Oxide−Semiconductor)メモリが挙げられる。MNOSメモリは、導電性ゲート電極(M)、シリコン窒化膜(N、以下「Si窒化膜」という)、シリコン酸化膜(O、以下「Si酸化膜」という)および半導体基板(S)の積層構造からなり、MONOSメモリは、導電性ゲート電極(M)、Si酸化膜(O)、Si窒化膜(N)、Si酸化膜(O)および半導体基板(S)の積層構造からなる。両者ともに電荷保持機能を有するSi窒化膜にキャリアを注入、放出することで情報を記憶する。
上記不揮発性メモリの構造やプログラム方法については、例えば、特許文献1(特開2001−102466号公報(対応USP6,255,166号))、特許文献2(特開2001−148434号公報)等に開示されている。また、不揮発性メモリの消去速度、書換え耐性、データ保持特性(リテンション特性)等の性能向上に関して、電荷保持領域の膜構成に着目したものが、特許文献3(特開2004−235519号公報)に開示されている。
ここでは、特許文献3(特開2004−235519号公報)に開示されているタイプのメモリセルの構造と動作を、図25を用いて簡単に説明する。
この不揮発性メモリは、記憶部を構成するメモリMOS型トランジスタと、そのメモリ部を選択して情報を読み出すための選択MOS型トランジスタの、2つのMOS型トランジスタから構成されている。選択MOS型トランジスタの拡散層(ソース領域)407はビット線に、選択ゲート電極[SG]403は制御ゲート配線に接続されている。一方、メモリMOS型トランジスタの拡散層(ドレイン領域)408は共通線に、メモリゲート電極[MG]405はワード線に接続されている。なお、上記ソース領域、ドレイン領域の名称は読み出し動作時の電圧関係により異なるので、名称が逆であっても問題はない。
ここではゲート電極が2つあるため、選択MOSトランジスタのゲート電極を[SG:Selective Gate]、メモリMOSトランジスタのゲート電極を[MG:Memory Gate]と記載する。
メモリMOS型トランジスタの容量絶縁膜404は、2層膜、3層膜、もしくは4層膜で構成されている。2層膜の例を挙げると、シリコン基板(以下、「Si基板」という)401表面側から、Si酸化膜(第1層膜)、Si酸窒化膜(第2層膜)で構成されている。膜厚は、第1層膜が3〜4nm程度、第2層膜が10nm〜30nmである。
3層膜の例を挙げると、Si基板401表面側から、Si酸化膜(第1層膜)、Si窒化膜(第2層膜)、およびSi酸化膜(第3層膜)で構成されている。第1層膜〜第3層膜の膜厚は、それぞれ、3〜4nm程度、4nm程度、及び10nm〜30nmである。
また別の3層膜の例では、Si基板401表面側から、Si酸化膜(第1層膜)、Si酸窒化膜(第2層膜)、およびSi窒化膜(第3層膜)で構成されており、各層の膜厚は、それぞれ、3〜4nm程度、10nm〜30nm、及び4nm程度である。
4層膜の例を挙げると、Si基板401表面側から、Si酸化膜(第1層膜)、Si窒化膜(第2層膜)、Si酸窒化膜(第3層膜)、及びSi窒化膜(第4層膜)で構成されている。それぞれの膜厚は、3〜4nm程度、4nm程度、10nm〜30nm、及び4nm程度である。
上記メモリMOS型トランジスタにおいては、Si窒化膜、Si酸窒化膜がキャリア保持機能を有する電荷保持絶縁膜であるが、電子トラップ密度と膜厚の関係から、主たる電荷保持膜はSi酸窒化膜となっている。薄いSi窒化膜は、消去時にメモリゲート電極[MG]405から注入される正孔をSi基板401側へ到達させないために形成されている。なお、メモリMOS型トランジスタの容量絶縁膜404の第1層膜はSi酸化膜(電位障壁膜)である。
書込み動作は、選択MOS型トランジスタの拡散層(ソース領域)407およびそのゲート電極[SG]403に所定の電圧を印加して選択MOS型トランジスタをオン状態にすると同時に、メモリMOS型トランジスタの拡散層(ドレイン領域)408およびそのゲート電極[MG]405に所定の電圧を印加する。この時、Si基板表面のキャリアの一部がメモリMOS型トランジスタのゲート電界により容量絶縁膜404に注入される。注入されたキャリアは容量絶縁膜404の第1層膜であるSi酸化膜の電位障壁を超えて、その上層に位置するSi酸窒化膜、もしくはSi窒化膜とSi酸窒化膜に捕獲される。
消去動作は、メモリMOS型トランジスタのゲート電極[MG]405に、所定の電圧を印加することで、電荷保持膜からメモリゲート電極405へ電子を引き抜く方法である。この消去方法は、書込み動作と同じ極性(メモリゲート電極の印加電圧)を用いて消去ができるため、回路構成が容易でチップ面積も小さくできる利点がある。
読み出し動作は、選択MOS型トランジスタをオン状態にした時、メモリMOS型トランジスタのしきい値電圧の状態により、所定の電流が流れるか否かに応じて記憶情報を読み出す。
特開2001−102466号公報(対応USP6,255,166号) 特開2001−148434号公報 特開2004−235519号公報
本発明者らは、不揮発性半導体記憶装置の研究・開発に従事しており、装置の高性能化に関する種々の検討を行っている。
例えば、書込みや消去速度の高速化、書換え(書込み/消去)耐性の向上、及びデータ保持特性の向上等を図るための装置の構造、また、高速書込みや高速消去の方法等を検討している。
特許文献3には、メモリMOS型トランジスタの電荷保持膜の一例として、例えばSi窒化膜/Si酸窒化膜の積層膜を用いることが記載されている。我々の検討によれば、上記膜構成にすることで書換え耐性は向上し、プログラム格納等の1万回以下の書換えには十分対応できる。しかし、数万回以上の書換えが必要なデータ格納に関しては、十分な書換え耐性とは言えない。また、特許文献3にはSi窒化膜の組成と特性についての詳細な検討はなされていない。
本発明の目的は、不揮発性半導体記憶装置の性能の向上を図ることにある。
特に、消去速度の高速化を図ることにある。また、電流駆動能力の劣化を防止することで書換え耐性を向上することにある。また、データ保持特性の向上を図ることにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板内に形成された第1および第2半導体領域と、前記第1および第2半導体領域間上の前記半導体基板上に形成された第1導電体および第2導電体と、前記第1導電体と前記半導体基板との間に形成された第1絶縁膜と、前記第2導電体と前記半導体基板との間に形成された第2絶縁膜と、を有し、前記第2絶縁膜は、電位障壁膜と、前記電位障壁膜上に形成された電荷保持膜よりなり、前記電荷保持膜は、Si窒化膜とSi酸窒化膜との積層膜とを含み、前記Si窒化膜は、化学量論比のSi窒化膜(Si)とSiとを用いて、[Si・[Si]1−Xとした場合に、Xが、0.75≦X≦0.95の範囲にあることを特徴とするものである。
あるいは、Si窒化膜の含有窒素濃度(C)で表した場合には、前記Si窒化膜の窒素含有量は、42.8%以上、54.3%以下である。
次に、発明の実施の形態を説明する前に、本発明の基本概念について記述する。従来技術(特許文献3)に開示されているように、メモリゲート電極[MG]405に、大きい正の電圧を印加する消去条件においては、電荷保持膜404に捕獲されている電子はメモリゲート電極[MG]405へ引き抜かれるが、同時にメモリゲート電極[MG]405からは正孔が注入される。この注入された正孔の一部は、電荷保持膜中404の電子と再結合して消去に寄与するが、一部の正孔はSi基板401直上に形成された電位障壁膜(例えばSi酸化膜)を飛び越えて、Si基板401に注入される。この、消去動作時にSi基板401に到達した正孔が、Si基板401とSi酸化膜界面の界面準位密度を増加させ、メモリMOSトランジスタの電流駆動能力Gm(電流供給能力としての相互コンダクタンス)の低下を招いている。本発明の基本概念は、上記消去動作時にSi基板401へ注入される正孔量を抑制することに加え、消去時間の高速化を図り、消去に伴うGmの劣化を抑制することにある。以下、図を用いて詳細な説明を行う。
図26に、書込み/消去を繰り返した場合の、メモリMOSトランジスタのゲート電圧Vmg[V]とドレイン電流Id[A]の一例を示す。図は消去側のVmg−Id特性を示しており、矢印の方向に従い、書込み/消去回数が増加することに対応している。書込み/消去を行う前の初期状態(図中の実線)では、Gm劣化が無いためサブスレッショルド値は小さい(非飽和領域のVmg−Idの傾きが大きい)。
しかし、書込み/消去を繰り返すと、消去に伴うGm劣化によりサブスレッショルド値が増大する(Vmg−Idの傾きが小さくなる)。例えば、図26のドレイン電流が0.1mA(10−4A)になるゲート電圧を消去側のしきい電圧とすれば、しきい電圧はマイナス1Vからプラス3.5Vまで変化することになる。つまり、消去側のしきい電圧が、書込み/消去の繰り返し動作で上昇していく不良となる。厳密には、製品動作では、しきい電圧が所定の電圧になるまで消去を追加するので、所定の時間内に消去を完了することができなくなる。この、消去動作に伴うGm劣化、→消去時間の増加、→Gm劣化という悪循環が、書換え回数低下の最大の障害となっている。
一方、消去動作に伴うGmの劣化は、書換え回数だけでなくデータ保持特性を劣化させる原因の一つでもある。図27に、高温状態(110℃)保持時のVmg−Id特性の経時変化を示す。この図は、書込み/消去を10000回繰り返した後の、書込み側のVmg−Id特性を示しており、矢印方向が時間経過に対応する。図中の実線は、書込み直後の初期特性を示している。図から明らかなように、データ保持時間の経過に伴いVmg−Id特性のサブスレッショルド値は小さくなっていく。これは、高温状態でのGmの回復(界面準位密度の減少)を示しており、電荷保持膜からの電荷漏洩とは無関係である。例えば、図27のドレイン電流が0.1mA(10−4A)になるゲート電圧を、書込み側のしきい電圧とすれば、しきい電圧は5Vから2.5Vまで減少することになる。つまり、電荷漏洩が無くても、サブスレッショルド値の回復だけで、データ保持特性が劣化することになる。
以上、示したように、書換えに伴うメモリMOSトランジスタのGmの劣化は、書換え回数の低下だけでなく、データ保持特性の劣化をも招いている。本発明は、書換え動作、特に消去動作に伴う素子特性の劣化を抑制することを目的としている。
従来技術(特許文献3)は、メモリゲート電極からSi基板に到達する正孔注入量の抑制が可能になるが、本発明では、正孔注入量の抑制は無論のこと、消去時間の大幅な短縮が可能になる。これにより、消去1回あたりの正孔注入量が著しく減少し、書換え回数やデータ保持特性が飛躍的に改善される。
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
不揮発性半導体記憶装置の性能の向上を図ることができる。
特に、消去速度の高速化が可能となり、書換え耐性や電荷保持特性の向上を図ることができる。
本発明の実施例について、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
本発明の実施例を説明する前に、本発明者らがあらかじめ検討した事項について説明する。
まず、本発明者らは、化学量論的にSi過剰なSi窒化膜(以下「SRN膜」と記述する)を絶縁膜とするMIS型キャパシタを用いて、SRN膜の膜組成とリーク電流の関係について詳細な検討を行った。図2に測定に用いたMISキャパシタの断面構造を示す。p型単結晶Si基板201上に素子分離領域202、SRN膜203、及びリンを高濃度に含んだn型多結晶Siゲート電極204を有したMISキャパシタである。ここでは、SRN膜の成膜条件だけをパラメータとした。
SRN膜の形成には、枚葉式の減圧化学気相成長(LP−CVD)装置を用いた。原料ガスには、モノシラン(SiH)とアンモニア(NH)を用い、700℃の温度で成膜した。SRN膜の組成Xは、SiHとNHの流量比を調整することにより、0.70≦X≦1の範囲で制御した。
図3に、組成Xの異なるSRN膜のリーク電流(電流密度−電界強度特性)の比較を示す。縦軸はMISキャパシタの面積で規格化した電流密度(Jg)で、横軸はSRN膜の光学膜厚で規格化した電界強度(Eg)で示している。図の実線は化学量論比のSi膜で、破線は組成Xの異なるSRN膜のリーク電流特性である。図の矢印方向、すなわちリーク電流が増加するほど、よりSiリッチなSRN膜となる。なお、SRN膜(Si膜を含む)の光学膜厚は100nmとした。
図4に、SRN膜の膜組成Xと絶縁耐圧の関係を示す。縦軸は絶縁耐圧を電界強度で示したものであり、図3のリーク電流密度が1μA/cmになるときのゲート電界強度である。SRN膜の絶縁耐圧は、膜の組成がよりSiリッチになる(組成Xが小さくなる)に従い低下する。また、SRN膜の組成、X≦0.75(膜中窒素濃度;42.86%以下)の領域では、ほとんど絶縁耐性がないことが分かった。
これは、以下の理由によると考えられる。図5AにSi膜、図5BにSRN膜を絶縁膜とするMISキャパシタのバンドダイアグラムを示す。なお、図5Aおよび図5Bにおいて、Si_subはSi基板を示している。
周知のように、Si膜のリーク電流は膜中のトラップ準位を介したPool−Frenkel型(P−F型)の伝導機構を示す。Si膜の成膜方法やトラップ準位の測定方法で若干の違いはあるが、一般的にはSi膜のトラップ準位の深さ(Et)は、約1.2〜1.6eV程度である。一方、化学量論的にSiが過剰であるSRN膜は、膜中に形成されるSi−Si結合などの影響により、複数の浅いトラップ準位が形成される(図5B)。P−F型のリーク電流は、上記トラップ準位を介した電流であり、その準位の深さ(Et)に対し指数関数的に変化する。SRN膜が、よりSi過剰な組成になることでリーク電流が増加する原因は、浅いトラップ準位が増加し、その準位を介した電流が流れるためと考えられる。
次に、SRN膜に浅いトラップ準位が形成される現象を、他の構造のMISキャパシタでも評価した。図6に、測定に用いたMISキャパシタの断面構造を示す。基本的には、先に示した図2の構造と同じで、単結晶Si基板301上に形成した、素子分離領域302、容量絶縁膜303、304、305、及び高濃度n型多結晶Siゲート電極306で構成されている。Si基板301とゲート電極306の間に位置する容量絶縁膜は、Si基板301側から、Si酸化膜303、及びその上に位置する中間膜304、更に最上層に位置するSi酸窒化膜(SiON膜)305から構成されている。それぞれの膜厚は、Si基板側より、5nm、4nm、18nmである。なお、比較のために中間膜304をSi膜とした場合と、SRN膜とした場合の試料を作製した。
最上層のSi酸窒化膜305は、ジクロルシラン(SiHCl)、アンモニア(NH)および亜酸化窒素(N2O)を原料ガスとする減圧CVD法で形成した。形成温度は780℃、全圧は60Paとした。膜中の酸素濃度は、アンモニアと亜酸化窒素の流量を調整することで25%に設定した。
図6に示したMIS型キャパシタのSi基板301を接地し、ゲート電極306に負の電圧を印加することで、3層の容量絶縁膜303、304、305に、1mC/cmの電荷を注入した(ゲート電極306側からの電子注入)。なお、注入電流密度Jgは1μA/cmとした。
図7及び図8に、電荷注入前後の容量−電圧特性(C−V特性)の一例を示す。図中の(a)は電荷注入前、(b)は電荷注入後に対応する。図7は中間層304としてSi膜を、図8はSRN膜を用いた場合である。図7に示すように、Si膜を用いた試料のC−V特性は、電荷を注入するとプラス側に約2.1Vシフトする。これは電子がSi膜中に捕獲されたことに対応する。これに対し、図8のSRN膜304を用いた試料は、約0.15V程度しかシフトしない。これは、SRN膜304中に電子がほとんど捕獲されないことを示している。
図9に、SRN膜304の組成XとC−V特性から求めたフラットバンドシフト量(ΔVfb)の関係を示す。電荷注入量は1mC/cm、注入電流密度は1μA/cmである。組成X=1は、化学量論比のSi膜に対応する。フラットバンドシフト量(ΔVfb)は、膜の組成X=0.98近傍でXの減少に伴って僅かに増加するが、それ以下の範囲では、組成Xの減少に伴い低下する。つまり、SRN膜304の組成がX=0.98近傍では電子捕獲量は最大となりSi膜よりも電子捕獲量は大きくなるが、X≦0.95以下の領域ではSi膜よりも電子捕獲量が小さくなる。これは、以下の原因によるものと考えられる。
図10及び図11にゲート電極306側から電子を注入する場合の、バンドダイアグラムを示す。図10は中間層304をSi膜とした場合、図11は中間層304をSRN膜とした場合である。図10に示すように、ゲート電極306側からSi酸窒化膜305の伝導帯に注入された電子は、Si酸窒化膜305のトラップ準位を介してSi膜まで到達する。大部分の電子はSi膜の導電帯からFNトンネリングによりSi基板301側へ抜ける(図中のJFN(a)に対応)が、一部の電子はSiN4膜のトラップ準位へ捕獲される。先に示したようにSi膜のトラップ準位の深さは約1.2eV〜1.6eVである。また、Si膜とSiO膜303のバンドオフセット(電子に対する障壁高さ)は約1eVである。従って、Si膜のトラップ準位に捕獲された電子trp(e)は、ある一定以上の高電圧条件でなければ、FNトンネリングでSi基板301側に抜ける確率は非常に小さくなる。
図11に示すように、SRN膜304においても大部分の電子はSRN膜304の導電帯からFNトンネリングによりSi基板301へ抜けるが(図中のJFN(a)に対応)、一部の電子は、SRN膜304のトラップ準位(図中のEt(SRN)に対応)へ落ち込む。しかし、SRN膜304は浅いトラップ準位が多数存在するため、それらのトラップ準位からFNトンネリングでSi基板301へ抜けることが可能となる(図中JFN(b)に対応)。上記SRN膜304のトラップ準位は、Siリッチ組成になるほど増加すると共に、その準位深さも浅くなるため、電子捕獲量もSiリッチ組成になるほど減少する。
以上示したように、SRN膜は組成を調整することにより、電子捕獲確率を制御することができる。言い換えれば、Si膜に近いバンドギャップ幅(5〜5.5eV)を有していながら、電子の捕獲率を小さくできる。本発明は、このSRN膜の特徴を利用するものである。
次に、本発明の実施例について詳細に説明する。図1は、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の一実施例を示す図であり、メモリセルの断面図である。実際には、図の上層に配線が存在するが本図では省略する。本実施例では、電荷保持膜の一部(第1の電荷保持膜)に化学量論比のSi膜を用いた場合と、化学量論的にSi原子が過剰なSRN膜を用いた場合の2つの試料を作製した例を挙げる。図1に示したSRN膜105以外の膜構成、及び製造プロセスは全て同じとした。
メモリセルは、Si基板(半導体基板)上に設けたp型ウエル領域101、ドレイン領域110となるn型拡散層(n型半導体領域)、ソース領域109となるn型拡散層を有した2つのMOS型トランジスタから構成されている。
選択MOS型トランジスタは、ゲート絶縁膜102となるSi酸化膜、選択ゲート電極(導電体)103となるn型多結晶Si膜から構成されている。
メモリMOS型トランジスタは、p型ウエル領域101との下層電位障壁膜104となるSi酸化膜、第1の電荷保持膜105となるSRN膜、第2の電荷保持膜となるSi酸窒化膜106、及びメモリゲート電極107となるn型多結晶Si膜から構成されている。
なお、本実施例の別の例として、第1の電荷保持膜であるSRN膜105と第2の電荷保持膜であるSi酸窒化膜106との間に、1.5nm以下のSi酸化膜を形成した構造が挙げられる。この別の例の説明は、後で詳細に説明する。
2つのトランジスタのゲート電極103,107は、ギャップ絶縁膜108となるSi酸化膜で電気的に分離されている。このギャップ絶縁膜108は、選択MOS型トランジスタのゲート絶縁膜102とは別層で形成されている。
選択MOS型トランジスタのゲート絶縁膜102およびメモリMOSトランジスタのp型ウエル領域101に対する下層電位障壁膜104は、例えば、p型ウエル領域101を酸化性雰囲気中で熱酸化して形成したSi酸化膜であり、膜厚はそれぞれ3nmおよび4.5nmとした。ここでは、選択MOS型トランジスタのゲート絶縁膜102やメモリMOSトランジスタの下層電位障壁膜104として熱酸化膜を例示したが、熱酸化膜を一酸化窒素(NO)や亜酸化窒素(NO)雰囲気等の窒化性雰囲気中で処理(窒化処理)したSi酸窒化膜を用いることも可能である。
第1の電荷保持膜105であるSRN膜は、例えばモノシラン(SiH)とアンモニア(NH)を原料ガスとする減圧化学気相成長(LP−CVD:Low Pressure−Chemical Vapor Deposition)法で形成した。形成温度は700℃、全圧は100Pa、膜厚は4nmとした。ここでは、SRN膜の形成に枚葉式のCVD装置を用い、ガス流量比(SiH/NH=200sccm/200sccm)を制御することで、組成X≒0.8とした。なお、このSRN膜105の屈折率は約2.4(波長=633nm)である。
本実施例では、SRN膜105の形成方法として、モノシランとアンモニアを原料ガスとする熱CVD法の例を示したが、本発明は原料ガスの種類で限定されるものではなく、Siの供給源(Si化合物)としてモノシラン、ジシラン、ジクロルシラン等の水素Si化合物、四塩化シリコンや六塩化シリコン等のハロゲンSi化合物、また、窒素の供給源として、ヒドラジンなどを用いることも無論可能である。また、成膜方法においても、プラズマCVD法や触媒CVD法等の他のCVD法を用いても良い。また、スパッタリング(PVD法)を用いてSRN膜を形成してもよい。例えば、Siをターゲットとし窒化性の雰囲気中でスパッタリングを行いSRN膜を形成する。
また、化学量論的にSi過剰なSRN膜が、化学量論比のSiとSiからなるアロイモデルで表されるとした場合、SRN膜の膜組成はSiの混晶比Xを用いてSRN膜の膜組成は、以下のように表すことができる。
[Si・[Si]1−X(但し、0<X<1)
ここで、本発明の効果が得られるSRN膜の膜組成Xは、0.75≦X≦0.95の範囲が好ましい。あるいは、SRN膜の含有窒素濃度Cで表した場合、42.86%≦C≦54.28%の範囲が好ましい。また、SRN膜の膜厚の下限は消去速度で、上限は書込み速度で限定される。消去速度の点からは2nm以上、書込み速度の点からは10nm以下が好ましい。より好ましくは2nm以上5nm以下の膜厚に設定するのが好ましい。
SRN膜105の比較試料となるSi膜の形成は、例えばジクロルシラン(SiHCl)とアンモニア(NH)を原料ガスとするLP−CVD法で形成した。形成温度は780℃、全圧は60Pa、ガス流量は、SiHCl=30sccm、NH=500sccm、膜厚は4nmとした。このSi膜の屈折率は約2.0(波長=633nm)である。
第2の電荷保持膜106であるSi酸窒化膜は、例えばジクロルシラン(SiHCl)、アンモニア(NH)および亜酸化窒素(NO)を原料ガスとするLP−CVD法で形成した。形成温度は780℃、全圧は60Pa、膜厚は18nmとした。膜中の酸素濃度は、アンモニアと亜酸化窒素の流量を調整することで25%に設定した。
ここでは、Si酸窒化膜106の形成方法として、ジクロルシラン、アンモニア、亜酸化窒素を原料ガスとする熱CVD法の例を示したが、本発明は原料ガスの種類で限定されるものではなく、例えばSiの供給源(Si化合物)として、モノシラン、ジシラン等の水素Si化合物、四塩化シリコンや六塩化シリコン等のハロゲンSi化合物を用いることができる。また、酸素や窒素の供給源(酸素化合物、窒素化合物)として、ヒドラジンや一酸化窒素などを用いることも無論可能である。
即ち、Si酸窒化膜を、シリコン化合物、酸素化合物および窒素化合物、もしくはシリコン化合物および酸素と窒素を含有する化合物、を原料とする化学気相成長法で形成することができる。また、成膜方法においても、プラズマCVD法や触媒CVD法等の他のCVD法を用いても良い。また、スパッタリング(PVD法)を用いてSi酸窒化膜を形成してもよい。例えば、Siをターゲットとし、酸化性および窒化性の雰囲気中でスパッタリングを行ない、Si酸窒化膜を形成する。
また、Si酸窒化膜をSiで表した場合、膜中の酸素(O)が常に2個のSiと結合、窒素(N)が常に3個のSiと結合しているとすると(未結合手が無いと仮定)、上記Siのx,y,zは、「4x=2y+3z」と、表すことができる。但し、x+y+z=1とする。
Si、O、Nの組成比(x:y:z)は、酸素や窒素の供給源の導入比を変えることにより変えることができる。
本実施例で示すSi酸窒化膜106の酸素濃度範囲は、下限がデータ保持特性で、上限が消去時間で制限される。例えば、窒素濃度は31.4%以上(z≧0.314)が好ましい。また、酸素濃度は5%以上30%以下(0.05≦y≦0.3)が好ましい。
また同様に、本実施例で示すSi酸窒化膜106の膜厚許容範囲は、膜厚上限が消去時間で膜厚下限が電荷保持特性で決定される。消去の面からは30nm以下、電荷保持特性の面からは10nm以上、より好ましくは20nm以下12nm以上の膜厚に設定するのが好ましい。
図12に、図1に示したメモリセルの動作と電圧の印加方法の一例を示す。ここでは、電荷保持膜105,106への電荷注入を書込み(WR)と定義する。書込み方式はソースサイド・インジェクション(SSINJ)を用いたホットエレクトロン書込みであり、ソース領域109に印加する電圧(Vs)は5V、ドレイン領域110に印加する電圧(Vd)は0V、メモリMOS型トランジスタのゲート電極107に印加する電圧(Vmg)は11V、選択MOS型トランジスタのゲート電極103へ印加する電圧(Vsg)は、そのトランジスタのしきい電圧(Vt)と概ね同じとする。ホットエレクトロンの発生領域は、2つのトランジスタのゲート電極103,107が絶縁された領域下のチャネル部である。なお、Vwellは、p型ウエル領域101に印加する電圧である。
消去(ER)は、メモリMOS型トランジスタのを印加することにより、第1の電荷保持膜105および第2の電荷保持膜106からメモリゲート電極107側への電子のトンネル(TN−MG)による放出で行った。なお、図12に示した選択MOSトランジスタのゲート電極107への印加電圧Vmgは、消去時間の印加電圧依存性を評価するため可変(VR)とした。また、図12に示した電圧条件および書込み/消去のしきい値の絶対値は一例であって、この数値をもって本発明が限定されるわけではない。このように、消去方法を書込み動作と同じ極性(メモリゲート電極の印加電圧)を用いた消去とすることで、回路構成が容易となりチップ面積も小さくできる。
読み出し(RD)は、印加する電圧の大小関係により2つの読み出しモードがある。1つは書込み時に印加するソース、ドレイン電圧の大小関係と同じモードで読み出す場合である。例えば、書込み時の印加電圧は、図1のドレイン領域110に比べソース領域109の電圧が大きく設定されている。ここでは、ソース電圧(Vs)>ドレイン電圧(Vd)で読み出しを行なう場合をFWD(Fowerd)モード、ソース電圧(Vs)<ドレイン電圧(Vd)で読み出しを行なう場合をRVS(Reverse)モードと定義する。読み出しは、どちらを選択しても無論可能であるが、本実施例においては、FWDモードで読み出しを行なった。
図13に、書込み特性の比較を示す。図中に、矢印で示した書込み前のしきい電圧(Vth)は、約マイナス1Vである。書込み時間(Tw)が1m秒以下の場合、両者に有意差は見られないが、1m秒を超えると第1の電荷保持膜105としてSRN膜を用いた場合(以下、「SRN膜105」と記述する)の書込み速度が、若干遅くなる傾向が見られる。これは、先に示した、SRN膜の電子捕獲量が小さいという結果を反映している。つまり、第1の電荷保持膜105としてSi膜を用いた場合(以下、「Si膜105」と記述する)のSi膜とSi酸窒化膜106の積層構造では、Si膜105にも、Si酸窒化膜106にも電子が書込まれる(捕獲される)。
これに対し、SRN膜105とSi酸窒化膜106の積層構造では電子の大部分がSi酸窒化膜106への書込みであり、SRN膜105には電子がほとんど書込まれないことに起因している。
厳密に言えば、トラップ準位は多数存在するが、そのトラップレベルが浅いため、書込み電界により注入された電子はSi酸窒化膜106側へトンネルしてしまう。このため、SRN膜105には膜厚の上限がある。本図には示していないが、SRN膜105を厚くすると、書込み速度の低下が観測される。これは、実効的に電子が書込まれるSi酸窒化膜106がSi基板101表面から離れるためである。この書込み速度の制限から、SRN膜105の膜厚は10nm以下であることが好ましく、より好ましくは5nm以下であることが望ましい。
次に、本発明の最も特徴的である消去速度に関する説明を行う。図14に消去特性の比較を示す。図中に、矢印で示した書込み時(消去前)のしきい電圧(Vth)は、6Vに統一している。実線はメモリゲート電圧(Vmg)を18Vとした時のSi膜試料の特性を、破線はSRN膜試料の消去特性を示している。また、SRN膜の試料は2つの消去電圧の例を示しており、破線AはVmg=16V、破線BはVmg=18Vの特性である。消去時間(Te)が1秒を超える領域で、しきい電圧が急激に上昇する原因は、過消去によりメモリMOS型トランジスタのGmが著しく劣化するためである。すなわち、図26を用いて先に説明したように、Gm劣化によりVmg−Id特性のサブスレッショルド値が大きくなるために、しきい電圧が上昇する現象である。
この過消去領域のしきい電圧の上昇に着目しても、SRN膜の試料がSi膜の試料に比べGm劣化が抑制されていることが分かる。例えば、18Vで消去した結果で比較すれば、SRN膜の試料はSi膜の試料より速く消去が進んでいるが、しきい電圧が上昇する時間は、Si膜の試料よりも遅い。すなわち、Si膜の試料よりも大幅な過消去が発生しているが、Gm劣化はSi膜より抑制されている。SRN膜の試料の消去電圧を16Vにした試料と比較しても、同様の結果が得られている。
図15に、書込み初期から、しきい電圧が1.5Vになるまでの消去時間(Te)と消去電圧が印加されるメモリゲートの電圧(Vmg)との関係を示す。本図から明らかなように、同じ消去電圧で比較すれば、第1の電荷保持膜105としてSRN膜を用いた試料はSi膜を用いた試料に比べ消去速度を約1.5桁高速化できる。一方、同じ消去時間で比較すれば、SRN膜の試料はSi膜のそれに比べ消去電圧を約2V低電圧化できる。
本発明者らの別の実験結果によれば、SRN膜を用いた場合の消去速度は、SRN膜の膜組成Xと膜厚に依存することが分かっている。膜組成Xの上限は、図9に示したフラットバンドシフト量(ΔVfb)と同じ傾向を示しており、SRN膜の膜組成Xを0.95以下(X≦0.95)にすることで、Si膜を用いた場合よりも高速に消去できることが分かっている。これを窒素濃度で表せば、54.28%以下の領域である。また、その膜厚は、2nm以上で本発明の効果が得られた。
次に、第1の電荷保持膜105としてSRN膜を用いた試料の消去速度の高速化を、図16および図17を用いて説明する。図16に消去時のSi酸化膜/Si膜/Si酸窒化膜のバンドダイアグラムを、図17に消去時のSi酸化膜/SRN膜/Si酸窒化膜のバンドダイアグラムを示す。図16に示したように、Si膜/Si酸窒化膜構造は、書き込みにおいて両膜に電子が捕獲される。Si酸窒化膜106に捕獲された電子は比較的早く消去できるが、Si膜105に捕獲された電子は、Si膜105のトラップ準位(1.2〜1.6eV)とSi酸窒化膜/Si膜のバンドオフセット(約0.5eV)分の電位障壁があるため、消去確率が小さくなる(消去時間が長くなる)。
これに対し、SRN膜/Si酸窒化膜構造では、書き込みにおいてSRN膜105に捕獲される電子数が極めて少ない。また、SRN膜105b中には浅い準位が多数存在するため、SRN膜105bに捕獲されていた電子は、この浅い準位を介してFNトンネル(JFN(b))で容易に消去される(図17)。更に、SRN膜105bはSi膜105より比誘電率が大きいため、Si酸窒化膜106に印加される電界が実効的に大きくなる。この影響も相乗効果となって消去速度が著しく高速化していると考えられる。
続いて、書換え耐性(書換え回数)の比較結果について説明する。まず、書込み条件の設定であるが、図13から明らかなように書込み速度に両者の有意差はないので、図12に示した書込み条件に統一した。一方、図14に示したように消去速度は大きく異なるので、マイナス45℃の温度で、書込み初期から消去側のしきい電圧が1.5Vになるまでの時間に設定した。マイナス45℃の消去時間に設定する理由は、使用環境におけるワースト条件を考慮するためである(低温ほど消去速度が低下する)。
図18〜図20に書込み/消去を繰り返した時の、しきい電圧(Vth)変化を示す。なお、各図において横軸は、書込み(WR)/消去(ER)を1サイクルとした繰り返し回数[cyc]を示している。
図18はSi酸化膜/Si膜/Si酸窒化膜構造の試料で、消去条件はメモリゲート電圧Vmg=18V、消去パルス幅Wt=300m秒である。図19と図20はSi酸化膜/SRN膜/Si酸窒化膜構造の試料で、図19の消去条件はメモリゲート電圧Vmg=18V、消去パルス幅Wt=10m秒、図20の消去条件はメモリゲート電圧Vmg=16V、消去パルス幅Wt=300m秒である。
このように、同じ書込み深さ、消去深さになる条件の下で、繰り返し書込み/消去のしきい電圧シフト量を比較すると、SRN膜を用いた試料の消去側のしきい電圧変動が、飛躍的に改善されることが分かる。消去側のしきい電圧が、1.5Vに上昇するまでの書換え回数で比較すれば、SRN膜を用いた試料は、約2桁の向上が観測された。
図21および図22は、書換え回数に伴うメモリMOSトランジスタのGmの劣化率を比較した図である(破線はSi膜、実線はSRN膜)。縦軸のGm比(Gm Ratio)は、1回消去を行った時のGmで規格化している。図21はメモリゲートに印加する消去電圧Vmg=18V一定で比較した場合、図22は消去時間Wt=300m秒一定で比較した場合である。Gm劣化率=10%(Gm比=0.9)で比較すると、SRN膜はSi膜に比べGm劣化が約2桁改善される。
以上の結果は、SRN膜/Si酸窒化膜構造にすることで消去動作に伴うGm劣化が、著しく改善されていることを示している。
次に、データ保持特性について説明する。データ保持特性の評価は、110℃の高温状態で、10000回の書込み/消去を繰り返し、最後の書込みを行った時点から、所定の時間毎に、しきい電圧の測定を行った。書込み条件は、図12に示した条件に統一した。一方、消去条件は、書換え耐性評価とは異なり、Si酸化膜/Si膜/Si酸窒化膜構造の試料は、メモリゲート電圧Vmg=18V、パルス幅Wt=30m秒、Si酸化膜/SRN膜/Si酸窒化膜構造の試料は、メモリゲート電圧Vmg=18V、パルス幅Wt=10m秒とした。Si膜の試料の消去時間を短く設定した理由は、高温環境では消去速度が速くなるため、書換え耐性評価と同じ条件に設定すると、著しい過消去により正確なデータ保持特性が得られないためである。ちなみに、SRN膜の試料も高温環境では消去速度が速くなるので、本来ならば1桁短くすべきであるが、10m秒の消去でもGm劣化率が小さく、正確な測定が可能であったため、消去時間の変更は行っていない。
図23に、データ保持特性(書込み側、しきい電圧の経時変化)の比較を示す。書込み初期のしきい電圧から、しきい電圧が1V低下するまでのデータ保持時間Trtnで比較すると、SRN膜の試料は、Si膜の試料に比べ、約1.5桁も向上した。
図24は、データ保持時間Trtn測定中のサブスレッショルド値Sの変化を比較したものである。書換え直後のサブスレッショルド値Sを比較すれば、Si膜の試料に比べSRN膜の試料は75%程度に改善される。一方、サブスレッショルド値の時間変化で比較すると、Si膜の試料は、高温保持状態でサブスレッショルド値(Gmと表現することも可能)が著しく改善している。言い換えれば界面準位密度が時間と共に大幅に減少していることが分かる。すなわち、SRN膜の試料は書換えに伴うGmの劣化が少ないため、高温保持状態においてもGmの回復率は小さい。このため、高温状態で保持していてもGmの変動が少なく、結果的にデータ保持特性が改善されることになる。
データ保持特性の劣化は、書換えに動作により大幅に劣化したGmが、高温保持状態で回復することで、しきい電圧が低下する現象と、電荷保持膜からメモリゲート電極側、もしくはSi基板側に電子が漏洩する現象の2つがある。SRN膜は、前者の抑制に対しては非常に大きな効果が得られるが、一方で、SRN膜中のトラップレベルが浅いため、膜自身の電荷保持能力が低下する。このため、SRN膜の組成をSiリッチにし過ぎると、電荷の漏洩が顕在化する。
本発明者らの検討によれば、SRN膜からの電荷漏洩が顕著になるのは、その組成Xが0.75未満の範囲(膜中の窒素濃度で表現すれば、42.86%未満)であり、それ以上であれば十分なデータ保持特性が得られた。また、SRN膜の組成Xが、0.75未満の領域は、SRN膜のウエハ面内の屈折率のバラツキが著しく大きくなった。この屈折率のバラツキは、SRN組成の微視的なバラツキを反映しており、生産性の面からもSRN膜の組成Xは0.75以上が好ましい。
従って、本発明の効果が得られるSRN膜の膜組成範囲は、消去速度の観点から上限が、データ保持特性や生産性(歩留り)の観点から下限が決定される。すなわち、その組成範囲Xは、0.75≦X≦0.95の範囲である。また、膜中の含有窒素濃度Cで表した場合、Cは、42.866%≦C≦54.28%の範囲である。なお、SRN膜中の窒素濃度は、SIMS分析(2次イオン質量分析)、オージェ分析等を用いて容易に定量化が可能である。
本発明の実施例においては、電荷保持膜の構成としてSRN膜/Si酸窒化膜の積層構造としたが、厳密にはSRN膜とSi酸窒化膜の間には薄いSi酸化膜が存在する。これは、大気中の酸素でSRN膜の表面に自然酸化膜が形成されること、およびSi酸窒化膜を形成する雰囲気によりSRN膜の表面が酸化されるためである。但し、このSRN膜とSi酸窒化膜の間に形成されるSi酸化膜の膜厚は、厚くとも1.5nm以下であれば、本発明と同様の効果が得られる。これは、以下の理由による。
これまで説明したように、SRN膜は浅いトラップ準位が多数存在するため、書込みに印加される電界で、電子は捕獲されずSi酸窒化膜側にトンネルしてしまう。この現象は、SRN膜とSi酸窒化膜の間にSi酸化膜が存在していても同様の効果がある。但し、Si酸化膜の膜厚は、電子が直接トンネリングする膜厚範囲に限定される。
本発明の検討において、上記Si酸化膜の膜厚と消去速度の関係を調べた結果、その膜厚が厚くとも1.5nm以下であれば、十分に効果が得られることが分かった。
以上、書込み特性、消去特性、書換え耐性、データ保持特性について記述してきたが、上記測定条件、測定環境の数値の絶対値は一例であり、この数値をもって本発明が限定されるわけではない。また、本発明においては、図1に示したように、選択MOSトランジスタのゲート電極が、メモリMOSトランジスタに乗り上げる構造の素子を用いて評価を行なったが、メモリMOSトランジスタのゲート電極が、選択MOSトランジスに乗り上げた逆の素子構造を用いることも無論可能である。
また、本発明においては、図28に示したようにメモリMOS型トランジスタが、選択MOSトランジスタの側壁部に自己整合的に形成されている構造等を用いても、本発明の効果を確認できた。この素子構造では、メモリアレー面積が大幅に縮小される利点があった。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例により具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能であることはいうまでもない。
また、本発明の不揮発性メモリは、マイクロコンピュータに用いるなど、種々の装置に搭載可能である。
本発明の実施の形態である不揮発性メモリの要部断面図。 本発明者らが事前に検討したリーク電流を測定する素子の断面図。 本発明者らが事前に検討したリーク電流特性の比較である。 本発明者らが事前に検討した絶縁耐圧の比較である。 本発明者らが事前に検討した絶縁膜としてSi膜を用いた場合のMISキャパシタのバンド構造図。 本発明者らが事前に検討した絶縁膜としてSRN膜を用いた場合のMISキャパシタのバンド構造図。 本発明者らが事前に検討したC−V特性を測定する素子の断面図。 本発明者らが事前に検討した従来膜構造のC−V特性のシフト量を示した図。 本発明者らが事前に検討した本発明の膜構造のC−V特性のシフト量を示した図。 本発明者らが事前に検討したフラットバンドシフト量を比較する図。 本発明者らが事前に検討したバンド構造図。 本発明者らが事前に検討したバンド構造図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリの電圧印加条件を示す図表。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリの書込み特性を示す図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリの消去特性を示す図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリの消去速度の比較を示す図。 発明の実施の形態の不揮発性メモリのバンド構造を示す図。 発明の実施の形態の不揮発性メモリのバンド構造を示す図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリの書換え耐性を示す図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリの書換え耐性を示す図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリの書換え耐性を示す図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリのGm劣化の比較を示す図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリのGm劣化の比較を示す図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリのデータ保持特性の比較を示す図。 本発明の実施の形態の不揮発性メモリのサブスレッショルド値の比較を示す図。 従来の不揮発性メモリの要部断面図。 不揮発性メモリの素子特性劣化を説明する図。 不揮発性メモリのデータ保持特性劣化の一因を説明する図。 不揮発性メモリの他の構造を示す要部断面図。
符号の説明
101…p型ウエル領域(Si基板)、102…ゲート絶縁膜、103…ゲート電極(選択ゲート電極)、104…下層電位障壁膜(Si酸化膜)、105…第1の電荷保持膜(SRN膜)、106…第2の電荷保持膜(Si酸窒化膜)、107…ゲート電極(メモリゲート電極)、108…ギャップ絶縁膜、109…ソース領域、110…ドレイン領域、201…Si基板、202…素子分離領域、203…SRN膜、204…ゲート電極、301…Si基板、302…素子分離領域、303…Si酸化膜、304…SRN膜、305…Si酸窒化膜、306…ゲート電極、401…p型ウエル領域(Si基板)、402…ゲート絶縁膜、403…ゲート電極(選択ゲート電極)、404…容量絶縁膜(電荷保持膜含む)、405…ゲート電極(メモリゲート電極)、406…ギャップ絶縁膜、407…ドレイン領域、408…ソース領域、501…p型ウエル領域(Si基板)、502…ゲート絶縁膜、503…ゲート電極(選択ゲート電極)、504…絶縁膜、505…下層電位障壁膜(Si酸化膜)、506…SRN膜(第1の電荷保持膜)、507…Si酸窒化膜(第2の電荷保持膜)、508…ゲート電極(メモリゲート電極)、509…ドレイン領域、510…ソース領域。

Claims (20)

  1. 半導体基板内に形成された第1および第2半導体領域と、
    前記第1および第2半導体領域間上の前記半導体基板上に形成された第1導電体および第2導電体と、
    前記第1導電体と前記半導体基板との間に形成された第1絶縁膜と、
    前記第2導電体と前記半導体基板との間に形成された第2絶縁膜と、を有し、
    前記第2絶縁膜は、電位障壁膜と、前記電位障壁膜上に形成された電荷保持膜よりなり、
    前記電荷保持膜は、Si窒化膜とSi酸窒化膜との積層膜とを含み、前記Si窒化膜は、化学量論比のSi窒化膜(Si)とSiとを用いて、[Si・[Si]1−Xとした場合に、Xが、0.75≦X≦0.95の範囲にあることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 半導体基板内に形成された第1および第2半導体領域と、
    前記第1および第2半導体領域間上の前記半導体基板上に形成された第1導電体および第2導電体と、
    前記第1導電体と前記半導体基板との間に形成された第1絶縁膜と、
    前記第2導電体と前記半導体基板との間に形成された第2絶縁膜と、を有し、
    前記第2絶縁膜は、電位障壁膜と、前記電位障壁膜上に形成された電荷保持膜よりなり、
    前記電荷保持膜は、Si窒化膜とSi酸化膜とSi酸窒化膜との積層膜とを含み、前記Si窒化膜の窒素含有量は、42.8%以上、54.3%以下であることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記電荷保持膜は、前記Si窒化膜とSi酸化膜と前記Si酸窒化膜との積層膜であって、前記Si酸化膜の膜厚は厚くとも1.5nmであることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記電荷保持膜は、前記Si窒化膜とSi酸化膜と前記Si酸窒化膜との積層膜であって、前記Si酸化膜の膜厚は厚くとも1.5nmであることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記Si窒化膜と前記Si酸窒化膜は、電荷保持機能を有する電荷保持膜であり、前記電荷保持膜に蓄積された電子は、前記第2導電体に電位を印加することにより、前記第2導電体中に引き抜かれることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記Si窒化膜と前記Si酸窒化膜は、電荷保持機能を有する電荷保持膜であり、前記電荷保持膜に蓄積された電子は、前記第2導電体に電位を印加することにより、前記第2導電体中に引き抜かれることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記Si酸窒化膜を、Si(x+y+z=1)とした場合に、zは0.314以上であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記Si酸窒化膜を、Si(x+y+z=1)とした場合に、zは0.314以上であることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記Si酸窒化膜を、Si(x+y+z=1)とした場合に、yは0.3以下であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記Si酸窒化膜を、Si(x+y+z=1)とした場合に、yは0.3以下であることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 前記Si窒化膜の膜厚は、2nm以上10nm以下、より好ましくは2nm以上5nm以下であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 前記Si窒化膜の膜厚は、2nm以上10nm以下、より好ましくは2nm以上5nm以下であることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 前記Si酸窒化膜の膜厚は、10nm以上30nm以下、より好ましくは12nm以上20nm以下であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 前記Si酸窒化膜の膜厚は、10nm以上30nm以下、より好ましくは12nm以上20nm以下であることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 前記Si窒化膜、及び前記Si酸窒化膜は、堆積膜であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 前記Si窒化膜、及び前記Si酸窒化膜は、堆積膜であることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  17. 前記Si窒化膜は、シリコン化合物と窒素化合物もしくはシリコン化合物と窒素を含有する化合物を原料とする化学気相成長法で形成された膜であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  18. 前記Si窒化膜は、シリコン化合物と窒素化合物もしくはシリコン化合物と窒素を含有する化合物を原料とする化学気相成長法で形成された膜であることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  19. 前記Si窒化膜は、Siを窒化性雰囲気下で堆積することにより形成された膜であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  20. 前記Si窒化膜は、Siを窒化性雰囲気下で堆積することにより形成された膜であることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
JP2005006081A 2005-01-13 2005-01-13 不揮発性半導体記憶装置 Pending JP2006196643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006081A JP2006196643A (ja) 2005-01-13 2005-01-13 不揮発性半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006081A JP2006196643A (ja) 2005-01-13 2005-01-13 不揮発性半導体記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006196643A true JP2006196643A (ja) 2006-07-27

Family

ID=36802483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005006081A Pending JP2006196643A (ja) 2005-01-13 2005-01-13 不揮発性半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006196643A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008078376A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置
JP2008078387A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Renesas Technology Corp 半導体装置
JP2008211162A (ja) * 2007-02-01 2008-09-11 Renesas Technology Corp 半導体記憶装置およびその製造方法
WO2008117798A1 (ja) * 2007-03-26 2008-10-02 Tokyo Electron Limited 窒化珪素膜の形成方法、不揮発性半導体メモリ装置の製造方法、不揮発性半導体メモリ装置およびプラズマ処理装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003068893A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Hitachi Ltd 不揮発性記憶素子及び半導体集積回路
JP2003347543A (ja) * 2002-05-29 2003-12-05 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2004235519A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Renesas Technology Corp 不揮発性半導体記憶装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003068893A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Hitachi Ltd 不揮発性記憶素子及び半導体集積回路
JP2003347543A (ja) * 2002-05-29 2003-12-05 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2004235519A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Renesas Technology Corp 不揮発性半導体記憶装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008078376A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置
JP2008078387A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Renesas Technology Corp 半導体装置
JP2008211162A (ja) * 2007-02-01 2008-09-11 Renesas Technology Corp 半導体記憶装置およびその製造方法
WO2008117798A1 (ja) * 2007-03-26 2008-10-02 Tokyo Electron Limited 窒化珪素膜の形成方法、不揮発性半導体メモリ装置の製造方法、不揮発性半導体メモリ装置およびプラズマ処理装置
JPWO2008117798A1 (ja) * 2007-03-26 2010-07-15 東京エレクトロン株式会社 窒化珪素膜の形成方法、不揮発性半導体メモリ装置の製造方法、不揮発性半導体メモリ装置およびプラズマ処理装置
CN101652843B (zh) * 2007-03-26 2011-07-20 东京毅力科创株式会社 氮化硅膜的形成方法、非易失性半导体存储装置的制造方法、非易失性半导体存储装置和等离子体处理装置
US8318614B2 (en) 2007-03-26 2012-11-27 Tokyo Electron Limited Method for forming silicon nitride film, method for manufacturing nonvolatile semiconductor memory device, nonvolatile semiconductor memory device and plasma apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4489359B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US7948799B2 (en) Structure and method of sub-gate NAND memory with bandgap engineered SONOS devices
US8343840B2 (en) Blocking dielectric engineered charge trapping memory cell with high speed erase
JP5149539B2 (ja) 半導体装置
US8698313B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory apparatus
JP2007053171A (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
JP2009111345A (ja) 高κキャップ阻止誘電体‐バンドギャップ操作SONOS及びMONOS
JP2007194511A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
US8044454B2 (en) Non-volatile memory device
JP5178318B2 (ja) 高速消去式電荷捕捉メモリーセル
CN101295735A (zh) 非易失性半导体存储器件
KR20110058631A (ko) 반도체 메모리 장치
JP4965878B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
KR100819003B1 (ko) 비휘발성 메모리 소자 제조 방법
US8975687B2 (en) Nonvolatile memory array with continuous charge storage dielectric stack
JP2006339599A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4792620B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP2004134799A (ja) 単一ビット不揮発性メモリーセル、および、その書き込み方法および消去方法
JP2006196643A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2002261175A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP2004221448A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
US8378410B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2011096772A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR20080010514A (ko) 절연막 구조물의 형성 방법 및 이를 이용한 불 휘발성메모리 소자의 형성 방법
JP2002368142A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070921

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100301

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111122