JP4792620B2 - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4792620B2
JP4792620B2 JP2000186763A JP2000186763A JP4792620B2 JP 4792620 B2 JP4792620 B2 JP 4792620B2 JP 2000186763 A JP2000186763 A JP 2000186763A JP 2000186763 A JP2000186763 A JP 2000186763A JP 4792620 B2 JP4792620 B2 JP 4792620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
film
memory device
substrate
semiconductor memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000186763A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002009179A (ja
Inventor
和正 野本
浩 青笹
一郎 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000186763A priority Critical patent/JP4792620B2/ja
Publication of JP2002009179A publication Critical patent/JP2002009179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4792620B2 publication Critical patent/JP4792620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラッシュメモリなどEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory) を構成する不揮発性メモリ素子において、基板側の半導体表面領域と電荷蓄積層との間に介在しエネルギー障壁として機能するボトム絶縁膜の膜質を改善した不揮発性半導体記憶装置と、その製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
不揮発性半導体メモリは、大容量で小型の情報記録媒体として期待されている。その記憶素子である不揮発性メモリトランジスタは、基板側の半導体表面領域(チャネル形成領域)上に、内部に電荷蓄積層を含む絶縁膜(ゲート絶縁膜)とゲート電極を積層した構造を有する。電荷蓄積層としては、単一のポリシリコンからなるフローティングゲート、あるいは、多数のキャリアトラップを形成するため、たとえば酸化膜との界面でトラップ密度が大きくできる窒化膜などがある。
【0003】
不揮発性半導体メモリでは、高速の書き込み動作または消去動作のために10MeV/cmオーダー以上の高電界をゲート絶縁膜の最下層の膜(以下、ボトム絶縁膜という)に印加して、電荷蓄積層への電荷(電子または正孔)の注入・放出を行う。電荷蓄積層に電荷が蓄積されると、メモリトランジスタのしきい値電圧が変化し、これにより情報が記録される。消去時には、電荷を基板側に引き抜くか、逆極性の電荷を電荷蓄積層に注入する。一方、情報の読み出し時には、そのしきい値電圧変化をチャネルの導電性の違いまたはチャネルのオン/オフによるドレイン電位変化に変換して読み出す。
【0004】
このように動作する不揮発性メモリトランジスタにおいて、電荷の注入・放出を行う基板側と電荷蓄積層との間に介在するボトム絶縁膜の材料、膜厚、膜質および形成法は、書き込みおよび消去特性、あるいは電荷保持特性を大きく左右するため重要である。
従来、このボトム絶縁膜として、伝導チャネルと絶縁膜との界面密度を最小限に抑制し、かつ実用に耐える100万回程度の書き込み/消去を可能にするために、Si基板を熱酸化することによって形成したSiO2 膜が用いられてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のフラッシュメモリあるいはEEPROMでは、書き換え・消去動作を何度も繰り返すと、熱酸化シリコン膜(ボトム絶縁膜)中に電子または正孔が捕獲され、しきい値電圧の変動が生じることが知られていた。これに関しては、例えば(遠藤,舛岡,電子情報通信学会誌 C-III,vol.J79-C-II,No.7 p.333) で論じられている。
【0006】
このようにして生じたトンネル酸化膜中のダメージ、およびそれに伴うトラップ数の増大は、繰り返し動作後のしきい値電圧変動、すなわちリテンション特性の劣化の要因となるだけでなく、ボトム絶縁膜を介するリーク電流を大きくする。その結果、メモリトランジスタの電荷保持特性が劣化してしまうことが知られている(例えば,S.Sato et al., Proc. IEEE 1995 Int. Conference on Microelectronic Test Structures, 8, 97(1995)) 。
【0007】
一方、電荷保持特性を上げるには、一般に、ボトム絶縁膜の膜厚を厚くすればよいが、それでは電荷の注入効率が低下し、低電圧動作が困難となる。
【0008】
本発明の目的は、書き込み・消去動作を繰り返した後のしきい値電圧の変動および電荷保持特性の劣化が小さく、あるいは電荷保持に必要なエネルギー障壁は維持しながら電荷注入効率を上げることができる不揮発性半導体記憶装置と、その製造方法とを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点に係る不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板または基板に支持された半導体層と、当該半導体基板または半導体層に形成され互いに離間する2つのソース・ドレイン領域と、当該2つのソース・ドレイン領域の間のチャネル形成領域の上に形成され、基板側から電荷が注入される電荷蓄積層を内部に含む積層絶縁膜と、当該積層絶縁膜上の制御電極とを有し、上記積層絶縁膜が、上記2つのソース・ドレイン領域および上記チャネル形成領域の上に形成され、基板側下面から、上記チャネル形成領域の上方の部分が電荷蓄積層に接する上面までに窒素濃度が単一の極大値をもち、かつ、当該単一の極大値のピークが膜厚方向の中心よりも基板側に偏在するボトム絶縁膜と、上記2つのソース・ドレイン領域および上記チャネル形成領域の上方に位置して上記ボトム絶縁膜の上に形成された、上記電荷蓄積層としての窒化膜と、上記窒化膜と上記制御電極との間に介在するトップ絶縁膜と、を有する不揮発性半導体記憶装置。
上記ボトム絶縁膜は、窒化珪素SiNx(x>0),酸化窒化珪素SiOxNy(x,y>0)の何れかを主構成物質とする
【0011】
この不揮発性半導体記憶装置では、書き込みおよび消去時に、たとえば、チャネルホットエレクトロン注入、ダイレクトトンネリングによるエレクトロン注入、バンド間トンネル電流を用いたホットエレクトロンまたはホットホールの注入、FNトンネリングを用いたチャネル全面からのエレクトロン注入などが用いられる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置では、その動作の際に電荷が通過する記憶素子のボトム絶縁膜が上記特徴の窒素濃度分布を有するため、以下のように、特性および信頼性が向上する。
【0012】
すなわち、第1および第2の特徴と関連することとして、電荷蓄積層側のエネルギー障壁を維持しながら基板側のエネルギー障壁が低減される。窒素濃度が高まるとエネルギー障壁が低下するためである。したがって、電荷保持特性を低下させずに電荷注入効率を高めることができる。また、ボトム絶縁膜を厚くしても必要な電荷注入効率が確保できるため、その分、電荷保持特性が向上する。
【0013】
その一方、本発明者らは、このような窒素濃度分布にするとリーク電流が大幅に低減することを実験的に確かめた。これは、ボトム絶縁膜を窒化珪素膜または酸化窒化珪素膜とした場合、耐電流ストレス性に優れた珪素−窒素結合基を含むためである。したがって、ボトム絶縁膜の膜厚方向でほぼ一様な窒素濃度分布とした従来の場合に比べ、リーク電流に関しては大幅な向上が達成されている。また、書き込み消去を繰り返した後のしきい値電圧変動に関するリテンション特性が向上する。
【0014】
また、第1および第3の特徴と関連することとして、窒素原子が基板との界面付近に余り存在しないため、基板界面準位、および界面における窒素原子散乱の発生が低く押さえらている。このことが、リーク低減のほかに、メモリ素子のトランスコンダクタンスの変動およびしきい値電圧の変動が小さい要因となっている。
【0016】
とくに、窒化珪素系および他の絶縁膜を電荷蓄積層とする不揮発性半導体記憶装置では、上記電荷蓄積層を中心とした絶縁膜内領域に、上記半導体基板または半導体層の表面に対向した面内および膜厚方向に離散化された記憶電荷の蓄積手段として、電荷トラップが分布している。
また、上記電荷蓄積層は、Frenkel-Pool伝導特性を示す絶縁膜、たとえば窒化珪素SiNx (x>0),酸化窒化珪素SiOx Ny (x,y>0),酸化アルミニウムAlOx (x>0),酸化タンタルTaOx (x>0)の何れかからなる膜を含む。とくに電荷蓄積層が窒化珪素SiNx (x>0)からなる場合、好ましくは、その上記制御電極側の上方領域に、上記基板側の下方領域より高い密度の珪素−水素結合基を含有する。電荷トラップ中心は基板からの距離が遠いほうが電荷保持のためには好ましいからである。
【0017】
本発明の第2の観点に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板または基板に支持された半導体層と、当該半導体基板または半導体層に形成され互いに離間する2つのソース・ドレイン領域と、当該2つのソース・ドレイン領域の間のチャネル形成領域の上に形成され、基板側から電荷が注入される電荷蓄積層を内部に含む積層絶縁膜と、当該積層絶縁膜上の制御電極とを有し、上記積層絶縁膜が、ボトム絶縁膜と、上記電荷蓄積層としての窒化膜と、トップ絶縁膜とを基板側から順に積層させてなる不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、窒素原子を含むプラズマに上記半導体基板または半導体層の表面を曝し、当該半導体表面を直接、窒化する処理により、基板側下面から電荷蓄積層に接する上面までに窒素濃度が単一の極大値をもち、かつ、当該単一の極大値のピークが膜厚方向の中心よりも基板側に偏在する上記ボトム絶縁膜を成膜するステップと、上記窒化膜と上記トップ絶縁膜を、上記ボトム絶縁膜上に成膜し、続いて上記制御電極となる膜を成膜するステップと、上記制御電極となる膜とその下の上記トップ絶縁膜とを一括してパターニングすることで、上記2つのソース・ドレイン領域となる領域および上記チャネル形成領域となる領域の上に上記ボトム絶縁膜と上記窒化膜を残すステップと、を含む。
【0018】
上記ボトム絶縁膜として窒化珪素膜を形成するに際し、好適に、窒素N2 またはアンモニアNH3 の原料ガスを導入しながら上記プラズマに上記半導体基板または半導体層を曝す。
また、上記ボトム絶縁膜として酸化窒化珪素膜を形成するに際し、好適に、窒素N2 またはアンモニアNH3 と、酸化窒素NOまたはN2 Oとの混合ガスを原料ガスとして導入しながら上記プラズマに上記半導体基板または半導体層を曝す。
【0019】
これらボトム絶縁膜の形成において、好適に、5MHzから5GHzまでの周波数範囲内の交流電磁場中で上記プラズマを生成し、当該交流電磁場中のプラズマに上記半導体基板または半導体層を曝す。
その際、本発明では、好適に、プラズマを生成し、生成したプラズマを空間的に離れた場所に誘導し、当該誘導により荷電イオンの数が減少したプラズマに上記半導体基板または半導体層を曝すとよい。この方法は、いわゆるリモートプラズマ法であり、当該不揮発性半導体記憶装置を形成するウエハに到達するプラズマ流内で荷電イオンの数が減少するため、基板へのダメージが低減する。
同じ作用をもたらす他の方法として、上記プラズマを生成した後にグリッド電極を透過させ、当該グリッド電極の透過により荷電イオンの数が減少したプラズマに上記半導体基板または半導体層を曝してもよい。
【0020】
一方、形成したボトム絶縁膜上に、上記電荷蓄積層として窒化珪素膜を形成する際に、好適に、珪素−水素結合基を相対的に少なくする条件で窒化珪素膜を形成し始め、その後、形成途中で珪素−水素結合基を相対的に多くする条件に切り換えるとよい。たとえば、この成膜条件の切り換えでは、複数の原料ガスの混合比を変える。あるいは、混合する原料ガスの種類を変えることで、上記成膜条件を切り換える。
【0021】
このような本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法では、前記した特徴の窒素濃度分布を有するボトム絶縁膜が容易に形成される。また、電荷蓄積層内の電荷トラップが上方側に密集して形成され、電荷保持特性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、記憶素子としてnチャネル型のメモリトランジスタを有する場合を例に図面を参照しながら説明する。なお、pチャネル型のメモリトランジスタは、以下の説明で不純物導電型を逆にすることで実現される。
【0023】
第1実施形態
本実施形態は、いわゆるFG(Floating Gate) 型メモリトランジスタを有する不揮発性半導体メモリ装置に関する。
図1に、第1実施形態に係る不揮発性メモリトランジスタの断面構造を示す。
【0024】
このメモリトランジスタは、たとえばp型シリコンウエハなどの半導体基板、半導体基板内表面に形成されたpウエル、またはSOI型基板分離構造のp型シリコン層(以下、単に基板SUBという)に形成されている。基板SUBの表面に、必要に応じて、たとえばLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法またはSTI(Shallow Trench Isolation)法などから形成された素子分離絶縁層ISOが形成されている。この素子分離絶縁層ISOが形成されていない基板表面部分が当該メモリトランジスタを含む能動素子が形成される活性領域となる。
【0025】
活性領域上に、いわゆるゲート絶縁膜(本発明では、便宜上、ボトム絶縁膜BTMという)、フローティングゲートFG、ゲート間絶縁膜INTG、およびコントロールゲートCGからなるゲート積層膜構造が形成されている。このコントロールゲートCG自身、あるいは、コントロールゲートCGに接続された上層配線層により、メモリセルアレイのワード線が構成される。
【0026】
ボトム絶縁層BTMは、たとえば1nm〜20nm程度の膜厚を有する窒化珪素SiNx (x>0)または酸化窒化珪素SiOxy (x,y>0)の膜からなる。このボトム絶縁膜BTMの形成は、詳細は後述するが、窒素N2 またはアンモニアNH3 、あるいは、これに酸化窒素N2 OまたはNOを付加したガスの電離気体(プラズマ)にSi活性領域を曝すことにより、Si活性領域表面を直接、窒化または酸化窒化して形成する。
電荷蓄積層としてのフローティングゲートFGは、p型またはn型の不純物を導入して導電化した多結晶珪素の膜よりなる。
ゲート間絶縁膜INTGは、たとえばONO(Oxide-Nitride-Oxide) 膜あるいは単層の酸化珪素膜からなり、その膜厚は3nm〜20nm程度とする。
コントロールゲートCGは、CVD法により形成し高濃度に不純物がドーピングされた多結晶珪素、または、多結晶珪素とその上のWSi2,TiN,TaSi2,TiSi2,Ti,W,Cu,Al,Au等との積層膜からなる。
【0027】
ゲート積層構造の両側のシリコン活性領域内表面に、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain) 構造を有した2つのソース・ドレイン不純物領域S/Dが離れて形成されている。動作時の電圧印加方向に応じて、この2つのソース・ドレイン不純物領域S/Dの一方がソース、他方がドレインとして機能する。
また、ゲート積層膜構造の両側面には、いわゆるサイドウォールSWと称せられる絶縁層が形成されている。サイドウォールSW直下に位置する活性領域に、n型不純物が比較的低濃度で浅く導入されることにより、ソース・ドレイン不純物領域S/Dのn- 不純物領域(LDD領域)が形成されている。また、サイドウォールSWを自己整合マスクとして、その両外側にn型不純物を比較的高濃度で深くまで導入することにより、ソース・ドレイン不純物領域S/Dの主体をなすn+ 不純物領域が形成されている。
なお、2つのソース・ドレイン不純物領域S/Dの間の活性領域部分が、当該メモリトランジスタのチャネル形成領域CHである。
【0028】
本実施形態におけるメモリトランジスタは、前記したボトム絶縁膜BTMの窒素濃度分布に特徴を有する。図2は、このボトム絶縁膜BTMを中心とした、基板に垂直方向の窒素濃度分布を示すグラフである。
この図示例のボトム絶縁膜BTMは、その膜厚方向に窒素濃度CN の単一の極大値を有する。すなわち、チャネル形成領域との界面側は極めて窒素濃度が低く抑えられ、ボトム絶縁膜BTM内に向かって急激に窒素濃度が増加し、ピーク点Pに達すると以後はフローティングゲートFG側に窒素濃度が減少する。このような窒素濃度分布は、その膜形成法に強く依存する。
【0029】
以下、このボトム絶縁膜の形成法を含むメモリトランジスタの製造方法を、図面を参照しながら説明する。ここで、図3〜図6は、第1実施形態に係るメモリトランジスタの製造途中の断面図である。
図3に示すように、基板SUB上にLOCOS法またはSTI法により素子分離絶縁層ISOを形成する。また、必要に応じて、メモリトランジスタのしきい値電圧を調整するための不純物ドーピングを、たとえばイオン注入法により行う。
【0030】
図4に示すように、少なくともSi活性領域上にボトム絶縁膜BTMを形成する。
このボトム絶縁膜BTMの形成では、Si活性領域の表面を窒素原子、または酸素原子と窒素原子を共に含むプラズマに曝すことにより、Si活性領域表面を直接、窒化または酸化窒化する。このとき、Si活性領域にプラズマダメージが多少なりとも導入される。このプラズマダメージは、後のアニーリングにより回復可能であるが、膜形成時にプラズマダメージの導入を可能な限り抑制することが望ましい。
【0031】
このようにプラズマダメージの導入を抑えながらボトム絶縁膜BTMを形成するには、たとえばECR(Electron Cyclotron Resonance)による交流電磁場(5MHz〜5GHz)内でプラズマを生成するプラズマ生成室とウエハを処理する処理室を空間的に分離し、プラズマ生成室からのプラズマ流を電磁誘導により処理室に導いてウエハ上に照射する方法が好適である。この方法はリモートプラズマ法と称され、生成時のプラズマに多く含まれる荷電イオンN+ ,O+ が誘導過程で低減し、ウエハ上に到達するときには中性活性原子N,Oの比率が増大する。したがって、この方法では、極度に高い照射エネルギーの原子による基板損傷が有効に抑制できる。
【0032】
また、プラズマダメージの導入を抑えながらボトム絶縁膜BTMを形成する他の方法としては、生成したプラズマを電極グリッドを透過させて荷電イオンをある程度中性化した後、ウエハ処理に用いる方法がある。この方法でも、極度に高い照射エネルギーの原子が低減し、これによる基板損傷が有効に抑制できる。
【0033】
ところで、リモートプラズマ法によりシリコン基板上に酸化窒化膜あるいは窒化膜を形成する場合、その膜中に極大値を有する窒素濃度分布が得られること自体は、既に知られている(E. Ploura et al., Applied Physics Letters, 49,97(1996)) 。このような窒素濃度分布となるのは、Si中の窒素の拡散係数がSi中の窒素濃度の上昇に伴い減少するためであると考えられている。
【0034】
本発明者は、このような窒素濃度分布を有する窒化膜または酸化窒化膜を、メモリトランジスタにおいて電荷がトンネリングするボトム絶縁膜に適用すると、特性および品質(寿命)が大幅に改善できることを実験により見いだした。
この実験では、p型シリコンウエハ(不純物濃度1.5×1016cm-3)の(100)面を、ECRプラズマ装置で処理した。このとき、導入ガスとしてN2Oを流量50sccmを処理室(チャンバ)に流し、チャンバ内圧力は0.8mTorrに設定した。そして、周波数2.45GHz,パワー300Wの交流電磁場中で窒素原子および酸素原子を含むプラズマを生成し、このプラズマに基板温度150℃に保ったシリコンウエハを曝して、酸化窒化珪素膜を形成した。
【0035】
酸化窒化珪素膜を形成後、図1の構造のメモリトランジスタを形成し、電流−電圧特性を測定した。
その電流−電圧特性結果から得られた Fowler-Nordheim(F−N)プロットを図7に示す。図7の縦軸はlog(J/E2 )、横軸は−1/Eである。ここでJは電流密度,Eは熱酸化珪素膜中あるいは酸化窒化珪素膜中の電界強度を表す。ここでの、酸化窒化珪素膜厚は分光エリプソメトリ法により3.5nmと求められた。また、図7には、上述の酸化窒化膜形成に用いた基板と同様の基板表面を熱酸化(常圧、基板温度850℃)して作製した二酸化珪素膜(膜厚6.7mm)の電流電圧特性のF−Nプロットを併記した。
図7より、酸化窒化珪素膜のほうが膜厚が薄いにもかかわらず、同じ電界において酸化窒化珪素膜を流れる電流は二酸化珪素膜を流れる電流の1/10程度であることが分かる。
また、この実験を含め種々の実験により、このリーク電流の低減は、図2のような極大値をもつ窒素濃度分布と強い相関があることが判明した。
【0036】
この実験結果を前提に、図4においては一つの好ましい実施例として、リモートプラズマ法により、酸化窒化窒素を、N2 O,NOまたはN2 のガスを用い交流電磁場(13.56MHz)内で膜厚1nm〜20nm程度形成する。なお、従来のように熱酸化シリコン膜をトンネル膜として用いたFG型メモリトランジスタでは、そのトンネル膜厚は電荷保持特性等から8nm程度が限界とされていたが、本実施形態では、ボトム絶縁膜BTMを8nmより薄膜化できる利点がある。
【0037】
つぎに、図5に示すように、ボトム絶縁膜BTM上に、順次、フローティングゲートFGとなる導電層、ゲート間絶縁膜INTGおよびコントロールゲートCGとなる導電層を形成する。
フローティングゲートFGとなる導電層(多結晶シリコン)の形成では、モノシラン(SiH4 ),ジクロロシラン(SiCl22 ),テトラクロロシラン(SiCl4 )などのシリコン原子を含むガスを原料としたCVD法、または、多結晶シリコンをターゲットとしたスパッタリング法(PCD)を用いる。ここでは、基板温度650℃としたCVDにより多結晶シリコンを、たとえば50nm〜200nm程度堆積する。この膜形成過程あるいは成膜後のイオン注入により多結晶シリコンに不純物を導入し導電化する。
つぎに、ゲート間絶縁膜INTGとして3nm〜20nm程度の膜厚の二酸化珪素膜を、フローティングゲートFGとなる多結晶シリコン上に堆積した。この堆積は、SiH4 ,SiCl22 ,トリクロロシラン(SiCl3 H),SiCl4 などシリコン原子を含むガス、および酸化窒素N2 O,酸素O2 などを含むガスを用いた基板温度600〜800℃のCVD法を用いる。
そして、コントロールゲートCGとなる導電膜として、多結晶シリコン膜と、その上の金属、高融点金属、その金属シリサイドを含む合金などからなる低抵抗化層との積層膜を形成する。低抵抗化層の材料としては、銅(Cu),アルミニウム(Al),金(Au),タングステン(W),チタン(Ti),タングステンシリサイド(WSi2 ),タンタルシリサイド(TaSi2 ),チタンナイトライド(TiN)などを用いる。このコントロールゲートCGとなる導電膜は、CVD法またはPVD法により、厚さ50nm〜200nm程度形成する。
【0038】
とくに図示しないが、ドライエッチング耐性の優れた絶縁膜(例えば、SiO2 )をCVDにより堆積し、この絶縁膜をゲート電極パターンに加工する。この絶縁膜をマスクとして異方性のあるエッチング、たとえばRIE(Reactive IonEtching)を行って、図6に示すように、コントロールゲートCG,ゲート間絶縁膜INTG,フローティングゲートFG,ボトム絶縁膜BTMからなるゲート積層膜を形成する。
つぎに、ゲート積層膜を自己整合マスクとして、上記エッチングにより表出したSi活性領域の表面にn型不純物を低濃度でイオン注入し、n- 不純物領域(LDD領域,図ではn- で示す)を形成する。このイオン注入では、たとえば砒素イオン(As+ )を1〜5×1013cm-2個ほどドーピングする。
【0039】
その後は、全面にCVDによりSiO2 膜を100nm〜200nm程度堆積し、これをRIE等の異方性エッチングによりエッチバックする。これにより、図1に示すように、ゲート積層膜の側面にサイドウォールSWが形成される。この状態で、サイドウォールSW外側のSi活性領域にn型不純物を高濃度でイオン注入し、ソース・ドレイン不純物領域S/Dを形成する。このイオン注入では、たとえば、ゲート積層膜およびサイドウォールSWをマスクとして自己整合的にAs+ を1〜5×1015cm-2個ほどドーピングする。
その後、層間絶縁膜および配線層の形成を行って、当該メモリトランジスタを完成させる。
【0040】
本発明ではメモリセルアレイ方式に限定はない。図8および図9は、メモリトランジスタのメモリセルアレイ内におけるセル間接続例を示す回路図である。
図8は、いわゆるNOR型のメモリセルアレイの基本的構成を示している。ここでは2メモリトランジスタしか示していないが、図示しない行方向(図の横方向)に配列されたメモリトランジスタのゲート電極(コントロールゲートCG)がワード線WLi−1,WLiまたはWLi+1によって行方向に共通接続されている。また、ソース・ドレイン不純物領域S/DのうちソースSとして機能する一方がソース線SLによって列方向(図の縦方向)に共通接続されて、ドレインDとして機能する一方がビット線BLによって列方向に共通接続されている。
このようなトランジスタ接続を基本とするメモリセルアレイとしては、ソース線が各列ごとに設けられたNOR型が最もよく知られている。そのほか、ソース線が2列間で共通化されたHiCR(高容量結合)型、ソース線またはビット線として切り換えて使用させる不純物拡散層が行方向でチャネル形成領域と交互に配置され素子分離絶縁層が不要なVG(仮想接地)型、ソース線とビット線がそれぞれ列方向の所定数のセルごとに階層化され、選択トランジスタを介して下層配線が上層配線と接続されたAND型、ビット線のみが階層化されたDINOR(分割NOR)型がある。
【0041】
図9は、いわゆるNAND型のメモリセルアレイの基本的構成を示している。
ここでは1つのNAND列しか示していないが、図示しない行方向(図の縦方向)に配列された複数のNAND列間で、メモリトランジスタのゲート電極(コントロールゲートCG)がワード線WL1,…,WLn−2,WLn−1,WLnによって行方向に共通接続されている。また、NAND列内のメモリトランジスタは直列接続され、その一方端のドレインDが、図示を省略した選択トランジスタを介してビット線BLに接続されている。また、NAND列の他端のソースSが、図示を省略した選択トランジスタを介してソース線SLに接続されている。
【0042】
つぎに、メモリトランジスタの動作について説明する。
本発明では、メモリトランジスタの書き込み方法、読み出し方法および消去方法に限定はない。ここでは先ず第1の動作例として、チャネル全面からのFNトンネリング注入による書き込み、読み出し、およびチャネル全面FNトンネリングによる消去を、NOR型メモリセルアレイ(図8)を前提として述べる。
【0043】
書き込み時には、基板電位を基準にしてソースS、ドレインDを全て0Vにし、ゲートGに正の電位、たとえば18Vを印加する。このゲート電圧印加により、チャネル形成領域表面に少数キャリア(電子)が誘起され反転層(チャネル)が形成される。その電子の一部はトンネル効果によりボトム絶縁膜BTM内を伝導し、電荷蓄積層(フローティングゲートFG)に達するとフォノン散乱によりエネルギーを失い蓄積される。これにより、メモリトランジスタのしきい値電圧が上昇し、たとえば書き込み状態“1”となる。書き込み状態“0”、すなわち消去状態を維持させるメモリトランジスタに対しては、ソースS,Dに所定の正の電圧を印加するか、ゲート電圧10Vが印加されないので、チャネルが形成されずトンネル注入は起こらない。
【0044】
読み出し時には、基板電位を基準としてソースに0V,ドレインDに例えば1.5V印加する。また、このドレイン電圧の条件下で書き込み状態“0”のメモリトランジスタが十分オンする状態、またはオン状態に近いチャネル伝導度が得られる程度に、ゲートに正の電圧、たとえば2V印加する。一方、書き込み状態“1”のメモリトランジスタは、しきい値電圧が高いため、同じバイアス電圧条件下では、有効なまでチャネル伝導度は上昇しない。何れの場合も、この条件下では、ボトム絶縁膜BTMを介した電荷の移動が殆どなく電荷蓄積層内の電子数に有効な変化を与えない。
このチャネル伝導度の変化の違いが読み出し電流の差となり、ドレイン電圧Dに電位変化が生じる。この電位変化を検出回路(センスアンプ)で増幅して記憶情報“1”と“0”を読み出す。
【0045】
消去時には、基板電位を基準にしてソース、ドレインを全て0Vにし、ゲートGに負の電位、たとえば−15Vを印加する。このとき、書き込み状態“1”のメモリトランジスタにおいて、フローティングゲートFGに蓄積された電子はボトム絶縁膜BTMをトンネルすることによりSi活性領域(チャネル形成領域)に戻される。したがって、全てのメモリトランジスタが消去状態(書き込み状態“0”)に揃えられる。
【0046】
次に第2の動作例として、チャネルホットエレクトロン(CHE)注入により書き込みを行い、バンド−バント間トンネル電流に起因したホットホール注入により消去する場合を述べる。
【0047】
書き込み時には、基板電位を基準にしてソースSを0V、ドレインDを5Vにし、ゲートGに正の電圧、たとえば10Vを印加する。このバイアス条件下では、ドレイン電圧が5Vと第1の動作例より高く、チャネル内を電子が加速されてドレイン端で高エネルギー電子(ホットエレクトロン)となる。そのホットエレクトロンの一部がボトム絶縁層BTMのエネルギー障壁よりも高いエネルギーを持つと、それらの電子は散乱過程によりボトム絶縁膜BTMのエネルギー障壁を越え、フローティングゲートFGに注入され、そこでフォノン散乱によりエネルギーを失い蓄積される。消去状態(書き込み状態“0”)を維持するメモリトランジスタは、ドレイン電圧5Vまたはゲート電圧10Vが印加されないので、このようなCHE注入は起こらない。
【0048】
読み出しは、第1動作例と同様にして行う。
【0049】
消去は、第1の動作例と同様にして行うことも可能であるが、ここでは、基板電位を基準にして、ソースSに0V、ドレインDに5V、ゲートGに−5V印加し、ドレイン端とゲート間のみ高電界とする。これにより、ドレイン端表面が深い空乏化状態となり電子が基板側に流れ、これに起因してホールが発生する。発生したホールはチャネル形成領域側にドリフトして、ここでゲート電圧により加速され、その一部がホットホールとなる。このバンド−バンド間トンネリングにより生じたホットホールはフローティングゲートFGに注入され、蓄積される。
これにより、フローティングゲートFGの電位が上昇し、全てのメモリトランジスタのしきい値電圧が低下して消去状態となる。
【0050】
なお、図9のNAND型では、通常、前記第1の動作例と同様の原理で、チャネル全面トンネル注入により書き込みおよび消去が行われる。
【0051】
第2実施形態
第2実施形態は、MONOS型メモリトランジスタに関する。
【0052】
図10に、このMONOS型メモリトランジスタの断面構造を示す。
このメモリトランジスタは、電荷蓄積層として第1実施形態のフローティングゲートFGに代えて窒化珪素SiNx の膜を用いたものである。この電荷蓄積層を中心とした領域に形成された電荷トラップが離散化された電荷蓄積手段として機能する。トップ絶縁膜TOPは、3.5nm〜5nm程度の酸化珪素膜を用いる。
MONOS型では電荷蓄積層が絶縁膜であるため、図10のように、電荷蓄積層SINと、その下のボトム絶縁膜BTMをゲート電圧Gと一括してパターンニングせずに、全面に残すことができる。もちろん、第1実施形態と同様な形状にパターンニングしてもよい。
【0053】
このメモリトランジスタの形成では、第1実施形態と同様の方法でボトム絶縁膜BTMの形成までを行う。ただし、MONOS型メモリトランジスタの電荷蓄積層は離散化されて導電性が極めて低いため電荷保持特性に優れ、その結果、ボトム絶縁膜BTMは、第1実施形態のFG型より薄くできる。
【0054】
電荷蓄積層SINの形成では、モノシラン(SiH4 ),ジクロロシラン(SiCl22 ),トリクロロシラン(SiCl3 H),テトラクロロシラン(SiCl4 )などSiを含むガス、および、N2 またはNH3 など窒素原子を含むガスを原料としたCVD法によりSiNx を1nmから20nm堆積する。
【0055】
このSiNx 成膜時に、たとえば、基板に近い層はNH3 /SiCl22 の分圧比が小さい条件でCVDし、その後、NH3 /SiCl22 の分圧比が大きな条件でCVDすることが望ましい。これにより、チャネル形成領域CHに近い領域ではSi−Hボンド密度を低く抑え、チャネル形成領域CHから遠いトップ絶縁膜TOP側にSi−Hボンドを高密度とすることができる。
Si−Hボンドは水素が置換されるとSiダングリングボンドを形成するため、その密度が電荷トラップの分布に関与する。したがって、このようにして形成されたSiNx はトップ絶縁膜TOP形成後にチャネル形成領域CHに遠い側に高密度の電荷トラップが形成されやすい。したがって、電荷トラップに一旦捕獲された電荷は基板側に戻り難く、その分、電荷保持特性が向上する。
【0056】
同様の効果を得るための、他の望ましいCVD条件の切り換え方法としては、SiNx 成膜時に、基板に近い層はNH3 /SiCl4 の混合ガスによりCVDし、その後、NH3 /SiCl22 の混合ガスに切り換えてCVDする。この方法によっても、チャネル形成領域CHに近い領域にSi−Hボンド数が少なく、チャネル形成領域CHから遠い領域にSi−Hボンド数が多くなり、その結果、電荷保持特性が向上する。
【0057】
以後のメモリトランジスタの形成工程は、第1実施形態と同様であるが、図10の構造とするには、ゲート電極Gをマスクにトップ絶縁膜TOPをRIEによりエッチングした後、電荷蓄積層SINおよびボトム絶縁膜BTMのエッチングは行わない。
【0058】
このメモリトランジスタ構造が適用可能なメモリセルアレイ方式に限定はなく、第1実施形態と同様、図8および図9に示す説明した各種メモリセルアレイ方式が採用できる。
また、第1実施形態で説明した第1および第2の動作例も、本実施形態で適用可能である。
【0059】
以下、本実施形態に代表される電荷蓄積手段(電荷トラップ)が離散化されたメモリトランジスタに特有であり、1メモリトランジスタ内に多値化せずに2ビット情報を書き込んで有効に読み出すことができる方法について説明する。なお、この方法は図8に示すNOR型メモリセルアレイで実施できる。
この方法は、CHE注入により電荷蓄積層SINのドレイン端側から電荷注入することでは、前記した第2の動作例と共通する。ただし、本実施形態では電荷蓄積手段が離散化されているため横方向の導電性が極めて低く、したがって、注入電荷は電荷蓄積層SINのドレイン端に局部的に蓄積される。このことを利用して、ドレイン電圧の印加方法を逆にして2回目の電荷注入を行うと、1回目の電荷注入時のソース端に局部的に電荷が蓄積できる。
また、読み出し時のしきい値電圧はソース側の電荷蓄積量に支配されるため、読み出しドレイン電圧の印加方向を入れ換えた2度の読み出し動作により、電荷蓄積層SINの両端部にそれぞれ独立に書き込みされた情報を、独立に読み出すことができる。
【0060】
具体的には、第1の2値情報の書き込み時には、たとえば、基板電位を基準にしてソース線SL(ソースS)を0V、ビット線BL(ドレインD)を4.5Vにし、ゲートGに正の電圧、たとえば9Vを印加する。このとき、ソース線SL側から供給された電子が形成されたチャネル内で加速されホットエレクトロンとなり、その一部がドレインD側から電荷蓄積層SIN内に捕獲され、局所的に蓄積される。
この第1の2値情報の読み出し時には、基板電位を基準としてビット線BL(図ではDで示すが、実際には、ここがソースとなる)に0V、ソース線SL(図ではSで示すが、実際には、ここがドレインとなる)に、たとえば1.5V印加し、ゲート電極Gに、たとえば2Vを印加する。メモリトランジスタは、主にソース側の蓄積電荷の有無に応じてしきい値電圧が変化する。したがって、図ではDで示すソース側端の電荷の有無、または蓄積電荷量に応じて読み出し電流が流れ、または読み出し電流量が決まり、ソース線SLに電位変化が生じる。このソース線の電位変化をセンスアンプ等で増幅することで、第1の2値情報の読み出しが可能となる。
【0061】
これに対し、第2の2値情報の書き込みおよび読み出しは、上記した第1の2情報の場合とソース線とビット線に印加する電圧を入れ換えることで可能である。
すなわち、第2の2値情報の書き込み時には、たとえば、基板電位を基準にしてビット線SL(図に示すドレインD)を0V、ソース線SL(図に示すソースS)を4.5Vにし、ゲートGに正の電圧、たとえば9Vを印加する。このとき、ビット線側から供給された電子が形成されたチャネル内で加速されホットエレクトロンとなり、その一部が、図ではSで示すドレイン側から電荷蓄積層SIN内に捕獲され、局所的に蓄積される。
この第2の2値情報の読み出し時には、基板電位を基準としてソース線SL(ソースS)に0V、ビット線BL(ドレインD)に、たとえば1.5V印加し、ゲート電極Gに、たとえば2Vを印加する。メモリトランジスタは、主にソース側の蓄積電荷の有無に応じてしきい値電圧が変化する。したがって、ソースS側端の電荷の有無、または蓄積電荷量に応じて読み出し電流が流れ、または読み出し電流量が決まり、ビット線BLに電位変化が生じる。このビット線の電位変化をセンスアンプ等で増幅することで、第2の2値情報の読み出しが可能となる。
【0062】
消去時は、第2の動作例と同様、電位を基準にしてソース、ドレインを全て0Vにし、ゲートGに負の電圧、たとえば−10Vを印加する。このとき、電荷蓄積層SINに蓄積された電子はボトム絶縁膜BTMをトンネルすることによりチャネル形成領域CHに戻される。
【0063】
第3実施形態
第1,第2実施形態においては、ボトム絶縁層BTMの形成時に、N2 O,NO,NH3 またはN2 を5MHz〜5GHz(例えば、13.56MHz)の交流電磁場によって電離した電離気体にSi活性領域を曝すことによって、酸化窒化珪素膜あるいは窒化珪素膜を形成していた。
これに対し、第3実施形態では、それぞれの原料ガスを電離させずに、この原料ガスに1000°C程度加熱した基板を曝露させる。このとき、Si中の窒素濃度が高い領域では窒素原子が拡散しにくいので、窒素はSi/窒化膜界面側に偏析する傾向がある。したがって、第1,第2実施形態と同様な窒素濃度分布のボトム絶縁膜BTMが形成できる。
【0064】
第4実施形態
第4実施形態におけるボトム絶縁膜BTMの形成では、まず、チャネル形成領域CHを含むSi活性領域表面を熱酸化して酸化珪素膜を形成する。そして、形成した酸化珪素膜を、第1,第2実施形態と同様な方法によって電離気体に曝すことにより、酸化窒化珪素膜あるいは窒化珪素膜を形成する。
あるいは、第3実施形態と同様に、それぞれの原料ガスを電離させずに、この原料ガスに、熱酸化により酸化珪素膜を形成した基板を1000℃程度に加熱して曝露させることにより、ボトム絶縁膜BTMとして酸化窒化珪素膜あるいは窒化珪素膜を形成する。
【0065】
第5実施形態
本実施形態では、ボトム絶縁膜BTMとして酸化窒化珪素膜を形成する場合、モノシラン(SiH4 ),ジクロロシラン(SiCl22 ),トリクロロシラン(SiCl3 H),テトラクロロシラン(SiCl4 )などSiを含むガスと、NO,N2 Oなど酸素−窒素結合を含む原子よりなるガスを原料とするCVDにより、Si活性領域上に酸化窒化珪素膜を形成する。
あるいは、上記Siを含むガスと、NOとN2 、またはO2 とN2 などの酸素を含むガスと窒素を含むガスの混合ガスとを原料としてCVDすることで、Si活性領域上に酸化窒化珪素膜を形成する。
これらCVDの最中にSiH4 ,SiCl22 ,SiCl3 H,SiCl4と、NO,N2 Oとのガス流量比を変化させることにより、図2のような窒素濃度分布が得られる。
【0066】
変形例
本発明の実施形態は上記第1〜第5実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。
まず、本発明では、MONOS型における電荷蓄積層SINに代えて、酸化アルミニウムAlOx ,酸化タンタルTaOx など、電荷トラップを含有する絶縁物質からなる膜とすることができる。
【0067】
AlOx 膜を、たとえば、AlCl3 ,CO2 およびH2 を含む原料ガスを用いたCVD法により形成する。あるいは、アルミニウムアルコシド(Al(C25 O)3,Al(C37 O)3 ,Al(C49 O)3 など)を熱分解により堆積する方法によって、AlOx 膜を形成する。
また、TaOx 膜を、たとえば、TaCl5 ,CO2 およびH2 を原料ガスとしたCVD法により形成する。あるいは、TaCl2 (OC252572 またはTa(OC255 などの熱分解により堆積する方法によって、TaOx 膜を形成する。
【0068】
また、電荷蓄積手段として、多結晶シリコンまたは金属などからなる小粒径導電体から構成することもできる。この場合、電荷蓄積層としては、たとえばボトム絶縁膜BTM上に分散して形成された小粒径導電体と、その小粒径導電体間のスペースを埋める絶縁膜とからなる。なお、この場合、MONOS型などのようにトップ絶縁膜は不要となる。
また、MONOS型のトップ絶縁膜を省略して窒化膜を厚く堆積した、いわゆるMNOS型に対しても本発明が適用できる。
【0069】
たとえば、小粒径導電体としてSix Ge1-x の微結晶を形成する場合、モノシラン(SiH4 ),ジクロロシラン(SiCl22 ),トリクロロシラン(SiCl3 H),テトラクロロシラン(SiCl4 )などSiを含むガスに、Geを添加するためにはゲルマン(GeH4 )を加えたガスを原料ガスとして、たとえば基板温度650°CでCVDを行う。そして、成長の初期過程に生じる島状成長の過程でCVDを止めと、ボトム絶縁膜BTM上に無数のSix Ge1-x微結晶を分散して形成することができる。その後は、たとえば酸化珪素膜をCVDにより堆積する。
【0070】
また、多結晶珪素を堆積して、この膜をEB描画などの微細加工技術を用いて微細ポリシリコントッドを形成し、これを酸化珪素膜による埋め込んだものを、離散化された小粒径導電体を含む電荷蓄積層として用いてもよい。
【0071】
以上述べてきた本発明の実施形態では、前記したように、ボトム絶縁膜BTMが、たとえば図2に示すような窒素濃度分布を有することから、ボトム絶縁膜BTM内のリーク電流特性が大幅に改善され、これにより電荷保持特性が向上した。
【0072】
また、図2のグラフのように、窒素濃度分布中心がボトム絶縁膜BTMの膜厚中心よりチャネル形成領域CHに偏在している。このため、ボトム絶縁膜BTMは、電荷蓄積層側のエネルギー障壁を維持しながら基板側のエネルギー障壁が低減される。窒素濃度が高まるとエネルギー障壁が低下するためである。したがって、電荷保持特性を低下させずに電荷注入効率を高めることができる。また、ボトム絶縁膜を厚くしても必要な電荷注入効率が確保できるため、その分、電荷保持特性が向上した。
【0073】
さらに、ボトム絶縁膜BTMの窒素濃度は基板側で極めて低く、チャネル形成領域CHとの界面付近からボトム絶縁膜内側に向かって窒素濃度が急激に増加する。このような窒素濃度分布では、窒素原子が基板との界面付近に余り存在しないため、基板界面準位、および界面における窒素原子散乱の発生が低く押さえらる。このことが、リーク低減のほかに、メモリ素子のトランスコンダクタンスの変動およびしきい値電圧の変動が小さい要因となっている。また、その結果として、書き込み消去を繰り返した後のしきい値電圧変動に関するリテンション特性が向上した。
【0074】
【発明の効果】
本発明では、このようなボトム絶縁膜の窒素濃度分布の改善により、不揮発性メモリトランジスタのボトム絶縁膜として好ましい方向に膜質が改善し、その結果、データ保持特性および繰り返し書き換え後のしきい値電圧変動(リテンション特性)が向上し、さらに書き込みおよび消去効率が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るメモリトランジスタの断面図である。
【図2】実施形態に係るメモリトランジスタにおいて、ボトム絶縁膜を中心とした基板に垂直な方向の窒素濃度分布を示すグラフである。
【図3】第1実施形態に係るメモリトランジスタの製造において、素子分離絶縁層の形成後の断面図である。
【図4】第1実施形態に係るメモリトランジスタの製造において、ボトム絶縁膜の形成後の断面図である。
【図5】第1実施形態に係るメモリトランジスタの製造において、コントロールゲートとなる導電膜の形成後の断面図である。
【図6】第1実施形態に係るメモリトランジスタの製造において、LDD領域の形成後の断面図である。
【図7】本発明の前提となる実験から得られた、電流−電圧特性のF−Nプロットを示すグラフである。
【図8】実施形態に係るメモリトランジスタのメモリセルアレイ内での第1の接続関係を示す回路図である。
【図9】実施形態に係るメモリトランジスタのメモリセルアレイ内での第2の接続関係を示す回路図である。
【図10】第2実施形態に係るメモリトランジスタの断面図である。
【符号の説明】
SUB…半導体基板,ウエルまたは半導体層、ISO…素子分離絶縁層、S/D…ソース・ドレイン不純物領域、CH…チャネル形成領域、BTM…ボトム絶縁膜、FG…フローティングゲート(電荷蓄積層)、SIN…電荷蓄積層、INTG…ゲート間絶縁膜、TOP…トップ絶縁膜、CG…コントロールゲート、SW…サイドウォール、S…ソース、D…ドレイン、G…ゲート、WL…ワード線、BL…ビット線、SL…ソース線。

Claims (15)

  1. 半導体基板または基板に支持された半導体層と、
    当該半導体基板または半導体層に形成され互いに離間する2つのソース・ドレイン領域と、
    当該2つのソース・ドレイン領域の間のチャネル形成領域の上に形成され、基板側から電荷が注入される電荷蓄積層を内部に含む積層絶縁膜と、
    当該積層絶縁膜上の制御電極と
    を有し、
    上記積層絶縁膜が、
    上記2つのソース・ドレイン領域および上記チャネル形成領域の上に形成され、基板側下面から、上記チャネル形成領域の上方の部分が電荷蓄積層に接する上面までに窒素濃度が単一の極大値をもち、かつ、当該単一の極大値のピークが膜厚方向の中心よりも基板側に偏在するボトム絶縁膜と、
    上記2つのソース・ドレイン領域および上記チャネル形成領域の上方に位置して上記ボトム絶縁膜の上に形成された、上記電荷蓄積層としての窒化膜と、
    上記窒化膜と上記制御電極との間に介在するトップ絶縁膜と、
    を有する不揮発性半導体記憶装置。
  2. 上記ボトム絶縁膜は、窒化珪素SiNx(x>0),酸化窒化珪素SiOxNy(x,y>0)の何れかを主構成物質とする
    請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 上記電荷蓄積層を中心とした絶縁膜内領域に、上記半導体基板または半導体層の表面に対向した面内および膜厚方向に離散化された記憶電荷の蓄積手段として、電荷トラップが分布している
    請求項1または2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 上記電荷蓄積層は、Frenkel-Pool伝導特性を示す絶縁膜を含む
    請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 上記電荷蓄積層は、窒化珪素SiNx(x>0),酸化窒化珪素SiOxNy(x,y>0),酸化アルミニウムAlOx(x>0),酸化タンタルTaOx(x>0)の何れかからなる膜を含む
    請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 上記電荷蓄積層が窒化珪素SiNx(x>0)からなり、その上記制御電極側の上方領域に、上記基板側の下方領域より高い密度の珪素−水素結合基を含有する
    請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 半導体基板または基板に支持された半導体層と、当該半導体基板または半導体層に形成され互いに離間する2つのソース・ドレイン領域と、当該2つのソース・ドレイン領域の間のチャネル形成領域の上に形成され、基板側から電荷が注入される電荷蓄積層を内部に含む積層絶縁膜と、当該積層絶縁膜上の制御電極とを有し、上記積層絶縁膜が、ボトム絶縁膜と、上記電荷蓄積層としての窒化膜と、トップ絶縁膜とを基板側から順に積層させてなる不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
    窒素原子を含むプラズマに上記半導体基板または半導体層の表面を曝し、当該半導体表面を直接、窒化する処理により、基板側下面から電荷蓄積層に接する上面までに窒素濃度が単一の極大値をもち、かつ、当該単一の極大値のピークが膜厚方向の中心よりも基板側に偏在する上記ボトム絶縁膜を成膜するステップと、
    上記窒化膜と上記トップ絶縁膜を、上記ボトム絶縁膜上に成膜し、続いて上記制御電極となる膜を成膜するステップと、
    上記制御電極となる膜とその下の上記トップ絶縁膜とを一括してパターニングすることで、上記2つのソース・ドレイン領域となる領域および上記チャネル形成領域となる領域の上に上記ボトム絶縁膜と上記窒化膜を残すステップと、
    を含む不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 上記ボトム絶縁膜として窒化珪素膜を形成するに際し、窒素NまたはアンモニアNHの原料ガスを導入しながら上記プラズマに上記半導体基板または半導体層を曝す
    請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 上記ボトム絶縁膜として酸化窒化珪素膜を形成するに際し、窒素NまたはアンモニアNHと、酸化窒素NOまたはNOとの混合ガスを原料ガスとして導入しながら上記プラズマに上記半導体基板または半導体層を曝す
    請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  10. 5MHzから5GHzまでの周波数範囲内の交流電磁場中で上記プラズマを生成し、当該交流電磁場中のプラズマに上記半導体基板または半導体層を曝す
    請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  11. プラズマを生成し、生成したプラズマを空間的に離れた場所に誘導し、当該誘導により荷電イオンの数が減少したプラズマに上記半導体基板または半導体層を曝す
    請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  12. 上記プラズマを生成した後にグリッド電極を透過させ、当該グリッド電極の透過により荷電イオンの数が減少したプラズマに上記半導体基板または半導体層を曝す
    請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  13. 形成したボトム絶縁膜上に、上記電荷蓄積層として窒化珪素膜を形成する場合、珪素−水素結合基を相対的に少なくする条件で窒化珪素膜を形成し始め、その後、形成途中で珪素−水素結合基を相対的に多くする条件に切り換える
    請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  14. 上記成膜条件の切り換えでは、複数の原料ガスの混合比を変える
    請求項13記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  15. 上記成膜条件の切り換えでは、混合する原料ガスの種類を変える
    請求項13記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
JP2000186763A 2000-06-21 2000-06-21 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4792620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186763A JP4792620B2 (ja) 2000-06-21 2000-06-21 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186763A JP4792620B2 (ja) 2000-06-21 2000-06-21 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002009179A JP2002009179A (ja) 2002-01-11
JP4792620B2 true JP4792620B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=18686870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000186763A Expired - Fee Related JP4792620B2 (ja) 2000-06-21 2000-06-21 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4792620B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10211359A1 (de) 2002-03-14 2003-10-02 Infineon Technologies Ag Ermittlungs-Anordnung, Verfahren zum Ermitteln elektrischer Ladungsträger und Verwendung eines ONO-Feldeffekttransistors zum Ermitteln einer elektrischen Aufladung
JP2004040064A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Yutaka Hayashi 不揮発性メモリとその製造方法
KR100546391B1 (ko) * 2003-10-30 2006-01-26 삼성전자주식회사 소노스 소자 및 그 제조 방법
JP2005294791A (ja) * 2004-03-09 2005-10-20 Nec Corp 不揮発性メモリ及び不揮発性メモリの製造方法
KR100615093B1 (ko) * 2004-08-24 2006-08-22 삼성전자주식회사 나노크리스탈을 갖는 비휘발성 메모리 소자의 제조방법
JP4275086B2 (ja) * 2005-02-22 2009-06-10 Necエレクトロニクス株式会社 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JP2006319082A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Sony Corp 不揮発性半導体メモリデバイス
US7821823B2 (en) 2005-12-02 2010-10-26 Nec Electronics Corporation Semiconductor memory device, method of driving the same and method of manufacturing the same
EP1818989A3 (en) 2006-02-10 2010-12-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Nonvolatile semiconductor storage device and manufacturing method thereof
JP5222478B2 (ja) * 2006-02-10 2013-06-26 株式会社半導体エネルギー研究所 不揮発性半導体記憶装置の作製方法
JP4997872B2 (ja) * 2006-08-22 2012-08-08 ソニー株式会社 不揮発性半導体メモリデバイスおよびその製造方法
JP2008153377A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Nec Electronics Corp 不揮発性半導体メモリ及びその動作方法
WO2008123264A1 (en) * 2007-03-23 2008-10-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP5365054B2 (ja) * 2008-04-03 2013-12-11 セイコーエプソン株式会社 半導体装置の製造方法
US8748259B2 (en) * 2010-03-02 2014-06-10 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for single step selective nitridation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002009179A (ja) 2002-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4923318B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその動作方法
US7074675B2 (en) Non-volatile semiconductor memory device and process for fabricating the same
JP4151229B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
US7450423B2 (en) Methods of operating non-volatile memory cells having an oxide/nitride multilayer insulating structure
US6406960B1 (en) Process for fabricating an ONO structure having a silicon-rich silicon nitride layer
US6872614B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device and process of production and write method thereof
JP4907815B2 (ja) 2ビットeepromデバイスにおけるono浮遊ゲート電極の製造方法
US6309928B1 (en) Split-gate flash cell
US7442989B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device and method of manufacturing thereof
JPH11224908A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法
US8022466B2 (en) Non-volatile memory cells having a polysilicon-containing, multi-layer insulating structure, memory arrays including the same and methods of operating the same
JP4792620B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
US6458677B1 (en) Process for fabricating an ONO structure
US20030111672A1 (en) Non-volatile memory and method of forming thereof
JP2008277530A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPWO2007064048A1 (ja) 半導体記憶装置、その駆動方法およびその製造方法
JP4696383B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JP4770061B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置、および、その製造方法
JP5232425B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP2002261175A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP2004221448A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP2003078048A (ja) 不揮発性半導体メモリ装置およびその動作方法
JP2011096772A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2016034045A (ja) 半導体装置
JP2005228982A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees