JP2005228982A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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高 三井田
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Abstract

【課題】 フローティングゲートの結合比を小さくするとともに、隣接するセルトランジスタ間のクロストークを防止する。
【解決手段】 セルトランジスタ11は、凸部13の各側面13a,13bと拡散領域14a,14bとにトンネル絶縁膜16a,16bを介して対向し、コントロールゲートCGとFC間上部絶縁膜17a,17b及びFC間側部絶縁膜18a,18bを介して対向するフローティングゲートFG1,FG2を備える。セルトランジスタ11のフローティングゲートFG1,FG2とロウ方向に隣接する他のセルトランジスタのフローティングゲートFG1,FG2との間に配置され、拡散領域14a,14bに接続された導電体20を設ける。この導電体20とフローティングゲートFG1,FG2との間にFE間絶縁膜21a,21bを形成し、導電体20とコントロールゲートCGとの間にCE間絶縁膜22を形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、1つのセルトランジスタに多値データを記憶することが可能な不揮発性の半導体記憶装置に関するものである。
フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体記憶装置は現在広く普及しており、例えば、携帯電話機等に搭載されている。近年の携帯電話機等の電子機器の小型化、情報記憶の大規模化にともなって、不揮発性半導体記憶装置の小型化、或いはその記憶容量の大容量化を図るため、1つのセルトランジスタに2ビット以上のデータを書き込む多値化技術が注目されている。本出願人はこの事情を鑑み、電気的に孤立した一対のフローティングゲートを有するセルトランジスタに2ビット(4値)のデータを記憶することができる不揮発性の半導体記憶装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
図19は、特許文献1で開示されているセルトランジスタ111の断面を示す。セルトランジスタ111は、一対のフローティングゲートFG1,FG2を備えたn型MOS(Metal Oxide Semiconductor )トランジスタの構造を採っている。このセルトランジスタ111は、凸部113が形成されたp型のシリコン基板112に形成されている。凸部113の上にはゲート絶縁膜119が形成されており、凸部113を挟むようにシリコン基板112の表層には一対のn+ 型の拡散領域114a,114bが形成されている。凸部113の側面113a,113bの表層には、n型不純物が浅く注入されたn型領域115a,115bが形成されている。拡散領域114a,114bとn型領域115a,115bとの表面を覆うようにトンネル絶縁膜116a,116bが形成されており、このトンネル絶縁膜116a,116bを介して拡散領域114a,114bと凸部113の側面113a,113bとに対向する、断面形状がほぼ四角形の一対のフローティングゲートFG1,FG2が形成されている。このフローティングゲートFG1,FG2の上にはインターポリ絶縁膜117a,117bが形成されており、このインターポリ絶縁膜117a,117bを介してフローティングゲートFG1,FG2と対向し、かつ、ゲート絶縁膜119を介して凸部113の頂面113cと対向するコントロールゲートCGが形成されている。なお、n型領域115a,115bは、p型基板に薄くn型不純物を注入して形成されるので、n型とはならず、中性のイントリンジック状態となる場合や、薄いp- 型となる場合がある。このような場合であっても領域115a,115bには後述するチャネル領域の一部が形成される。
このように構成されたセルトランジスタ111は、一対のフローティングゲートFG1,FG2の各々に、電子が蓄積されているか否かという2つの電子状態をとることにより、4値(2ビット)のデータを表わすことができる。各フローティングゲートFG1,FG2において、電子が蓄積されている状態は書き込み状態(データ“0”)、電子が蓄積されていない状態は消去状態(データ“1”)として扱われ、その結果、セルトランジスタ111には、それらの組み合わせにより、(FG1,FG2)=(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)の4つデータのいずれかが記憶される。
セルトランジスタ111にデータを書き込むには、例えば、拡散領域114aをドレイン領域として例えば5.0Vの電圧を与え、拡散領域114bをソース領域として接地し、さらに、コントロールゲートCGに例えば7.0Vの電圧を与えることで行われる。このような電圧が印加されると、凸部113の頂面113c付近に反転層が生じ、側面113a→頂面113c→側面113bの経路でソース領域とドレイン領域とを結ぶチャネル領域が形成される。ソース領域から流れ出た電子は、チャネル領域を進むとともに、上記の電位差で加速されてエネルギーの大きなホットエレクトロンとなる。このホットエレクトロンは、トンネル絶縁膜116aの持つエネルギー障壁を乗り越えてフローティングゲートFG1に進入する。このようにして、フローティングゲートFG1に電子が注入される。なお、フローティングゲートFG2に電子を注入する場合には、拡散領域114aをソース領域、拡散領域114bをドレイン領域として同様な電圧を印加すればよい。
セルトランジスタ111に書き込まれたデータを読み出すには、例えば、拡散領域114aをソース領域として接地し、拡散領域114bをドレイン領域として例えば1.2Vの電圧を与え、さらに、コントロールゲートCGに例えば5.5Vの電圧を与えることで行われる。このような電圧が印加されると、凸部113の頂面113c付近に反転層が生じ、上記と同一経路のチャネル領域が形成される。この場合、ドレイン領域の電位は低いので、ソース領域から流れ出た電子は電位差で加速されてホットエレクトロンとなることはなく、全てドレイン領域へ流れる。この電子の流れによる電流(ドレイン電流)は、ソース領域側のフローティングゲートFG1の電荷量(電子の蓄積量)によって強く変調されるが、他方のドレイン領域側のフローティングゲートFG2の電荷量による変調量は小さく無視することができる。これは、フローティングゲートFG1及びFG2とソース領域及びドレイン領域との結合容量が大きいことに起因している。すなわち、ソース領域側のフローティングゲートFG1は、ソース電位(接地電位)に結合しているので、蓄積された電子の電荷量にドレイン電流が強く変調を受けるのに対し、ドレイン領域側のフローティングゲートFG2は、電圧が印加されたドレイン領域に結合して電位が上昇しているので、蓄積された電子の電荷量によるドレイン電流の変調が小さくなるためである。従って、フローティングゲートFG1に電子が蓄積されているとドレイン電流は小さく、フローティングゲートFG1に電子が蓄積されていないとドレイン電流は大きい。このドレイン電流を所定の基準電流と比較して大小を判定することで、フローティングゲートFG1に格納されたデータを読み出すことができる。なお、フローティングゲートFG2に格納されたデータを読み出すには、拡散領域114aをドレイン領域、拡散領域114bをソース領域として同様な電圧を印加すればよい。
セルトランジスタ111に書き込まれたデータを消去するには、2つの方法が挙げられる。第1の消去方法は、コントロールゲートCGに正電圧を印加し、基板112及び拡散領域114a,114bを接地してインターポリ絶縁膜117a,117bに高電界を与え、FN(Fowler Nordheim )トンネリングによってフローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子を同時にコントロールゲートCGに放出する方法である。第2の消去方法は、コントロールゲートCGに負電圧を印加し、基板112を接地して拡散領域114a,114bに正電圧を印加し、フローティングゲートFG1,FG2と拡散領域114a,114bとの間のトンネル絶縁膜116a,116bに高電界を与えて、FNトンネリングによってフローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子を同時に拡散領域114a,114bに放出する方法である。
特願2003−001189号明細書
しかしながら、上記セルトランジスタ111は、フローティングゲートFG1,FG2がほぼ四角形に形成されているので、コントロールゲートCGに対向する上面の面積は大きい。フローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子をインターポリ絶縁膜117a,117bを介してコントロールゲートCGに放出する第1の消去方法を用いるとき、このインターポリ絶縁膜117a,117bの膜厚を薄くする必要がある。この膜厚を薄くすると、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの対向容量が大きくなり、結合比(コントロールゲートCGとの対向容量と、基板112との対向容量との比)が増大する。これにより、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの間に電位差が生じにくいため、消去動作時にコントロールゲートCGに印加する電圧を大きくせざるを得ないといった問題がある。また、このとき、フローティングゲートFG1,FG2と拡散領域114a,114bとの結合が小さくなり、読み出し動作時におけるドレイン電流の変調量(電流ウィンドウ)が小さくなるといった問題もある。
また、セルトランジスタ111のフローティングゲートFG1,FG2は、同一の拡散領域114a,114bに形成された隣接する他のセルトランジスタのフローティングゲートFG1,FG2と絶縁体120を介して相互に容量結合しているので、この隣接するセルトランジスタのフローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子が及ぼす電界の影響を幾らかは受ける。これにより、ドレイン電流量が変動し、フローティングゲートFG1,FG2に格納されたデータを読み出す際に誤読み出しが生じ、隣接するセルトランジスタとの間でいわゆるクロストークが生じてしまうといった問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、フローティングゲートの半導体基板とコントロールゲートに対する結合比を小さくすることができるとともに、隣接するセルトランジスタとの間で生じるクロストークを防ぐことのできる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の半導体記憶装置は、凸部が設けられた一導電型半導体基板と、前記凸部を挟むように前記半導体基板の表層に形成された一対の反対導電型領域と、前記凸部の各側面及び前記反対導電型領域の表面に形成された一対の第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜を介して前記凸部の各側面及び前記反対導電型領域に対向する一対のフローティングゲートと、この各フローティングゲートの表面に形成された第2の絶縁膜と、前記凸部の頂面を覆う第3の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜を介して前記各フローティングゲートに対向し、前記第3の絶縁膜を介して前記凸部に対向するコントロールゲートと、からなるセルトランジスタが行方向と列方向とに2次元的に複数個配列され、行方向に並んだ前記セルトランジスタの各コントロールゲートが一体に形成されており、行方向に隣接する2つの前記セルトランジスタが1つの前記反対導電型領域を共有する半導体記憶装置において、前記セルトランジスタのフローティングゲートと行方向に隣接する他の前記セルトランジスタのフローティングゲートとの間に配置され、前記反対導電型領域に接続された導電体と、この導電体の表面に形成された第4の絶縁膜とを備えたことを特徴とするものである。
なお、列方向に並んだ前記セルトランジスタは、前記一対の反対導電型領域をそれぞれ共有していることが好ましい。
また、前記フローティングゲートと前記導電体とは、断面形状がほぼ四角形であって、前記フローティングゲートの一方の側面が前記第1の絶縁膜を介して前記凸部の側面に対向し、前記フローティングゲートの他方の側面が前記第4の絶縁膜を介して前記導電体の側面に対向していることが好ましい。
本発明の半導体記憶装置によれば、導電体を、セルトランジスタのフローティングゲートと行方向に隣接する他のセルトランジスタのフローティングゲートとの間に各々絶縁膜を介して配置し、ソース・ドレイン領域として機能する前記反対導電型領域に接続したので、この導電体との対向容量が加わって、フローティングゲートのソース・ドレイン領域との結合容量が増大し、フローティングゲートのソース・ドレイン領域とコントロールゲートとに対する結合比を下げることができる。この結合比が下がることで、消去動作時にコントロールゲートに印加するゲート電圧が低くなり、また、読み出し動作時の電流ウィンドウが大きくなる。
また、上記の様に配置された導電体は、行方向に隣接する2つのセルトランジスタのフローティングゲート間の電界を遮蔽するので、一方のフローティングゲートの蓄積電荷が他方のフローティングゲートに与える影響を大幅に低減し、データの誤読み出し(クロストーク)を防止することができる。
図1において、本発明の第1の実施形態であるメモリセルアレイ10は、コラム方向(列方向)に延在する拡散領域からなる複数のビット線BLと、これに交差するようにロウ方向(行方向)に延在するポリシリコンからなる複数のワード線WLとによるVGA(Virtual Ground Array)方式で構成されている。ビット線BLとワード線WLとの交差部には他の部分から電気的に絶縁されたフローティングゲートFG1,FG2が形成されている。同図中の円で囲った領域は、メモリセルアレイ10内に構成される複数のMOS型セルトランジスタのうちの1つのセルトランジスタ11を示している。ビット線BLとワード線WLが交差する部分において、セルトランジスタ11のフローティングゲートFG1,FG2と、隣接する他のセルトランジスタのフローティングゲートFG1,FG2との間にはビット線BLに電気的に接続された導電体20が設けられている。
図2は、図1中のA−A線に沿うセルトランジスタ11の断面図を示す。p型(一導電型)のシリコン基板(半導体基板)12には凸部13が形成されており、凸部13は、対向する一対の側面13a,13bと頂面13cとを備える。この凸部13を挟むようにシリコン基板12の表層には、一対のn型(反対導電型)の拡散領域(反対導電型領域)14a,14bが形成されている。側面13a,13bの表層には、浅くn型不純物が注入されてなるn型領域15a,15bが形成されている。なお、n型領域15a,15bは、p型基板に薄くn型不純物を注入して形成されるので、n型とはならず、中性のイントリンジック状態となる場合や、薄いp- 型となる場合がある。このような場合であっても領域15a,15bには後述するチャネル領域の一部が形成される。
拡散領域14a,14bと側面13a,13bとの表面には、トンネル絶縁膜(第1の絶縁膜)16a,16bがそれぞれ形成されている。このトンネル絶縁膜16a,16bを介して、側面13a,13bと拡散領域14a,14bとに対向するように一対のフローティングゲートFG1,FG2が形成されている。フローティングゲートFG1,FG2は、アモルファスシリコン(あるいはポリシリコン)によって形成されて導電性を有し、その断面形状はほぼ四角形である。また、ロウ方向に隣接するセルトランジスタ間のフローティングゲートFG1,FG2の間には、前述の導電体20が設けられている。導電体20は、アモルファスシリコン(あるいはポリシリコン)によって形成されて導電性を有し、その断面形状はほぼ四角形である。導電体20の底面は、ソース・ドレイン領域として機能する拡散領域14a,14bに電気的に接続されており、導電体20は拡散領域14a,14bの電位と同電位になる。
フローティングゲートFG1,FG2の底面はトンネル絶縁膜16a,16bを介して拡散領域14a,14bに対向している。フローティングゲートFG1,FG2の上面は、FC間上部絶縁膜(第2の絶縁膜)17a,17bを介してコントロールゲートCGに対向しており、凸部13の頂面13cより上方に位置している。フローティングゲートFG1,FG2の一方の側面は、トンネル絶縁膜16a,16bを介して凸部13の側面13a,13bに対向するとともにFC間側部絶縁膜(第2の絶縁膜)18a,18bを介してコントロールゲートCGに対向しており、他方の側面は、FE間絶縁膜(第4の絶縁膜)21a,21bを介して導電体20に対向している。
コントロールゲートCGは、このようにしてフローティングゲートFG1,FG2に対向するとともに、ゲート絶縁膜(第3の絶縁膜)19を介して凸部13の頂面13cに対向し、さらにCE間絶縁膜(第4の絶縁膜)22を介して導電体20の上面に対向している。上記各絶縁膜は相互に接続されて一体となっており、凸部13の表面全体、フローティングゲートFG1,FG2の表面全体、及び導電体20の底面を除く表面を覆っている。
なお、FC間側部絶縁膜18a,18bの膜厚は、FC間上部絶縁膜17a,17bより薄く形成されている。これは、フローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子をコントロールゲートCGに放出してセルトランジスタ11に記憶されたデータを消去する際に、電子の大部分をFC間側部絶縁膜18a,18bを通過させるためである。
電気的に孤立したフローティングゲートFG1,FG2がコントロールゲートCGとソース・ドレイン領域とに容量結合する割合を表す結合比CRは、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの対向容量CCFを、フローティングゲートFG1,FG2とソース・ドレイン領域との対向容量CSFで割った値(CCF/CSF)で表わされる。具体的には、対向容量CCFは、FC間上部絶縁膜17a,17b及びFC間側部絶縁膜18a,18bを介したコントロールゲートCGとの対向容量である。また、対向容量CSFは、トンネル絶縁膜16a,16bを介した拡散領域14a,14b及び凸部13の側面13a,13bとの対向容量に、FE間絶縁膜21a,21bを介した導電体20との対向容量とを加えたものとなる。従って、フローティングゲートFG1,FG2は、ソース・ドレイン領域と対向する面積がコントロールゲートCGと対向する面積より大きく、結合比CRは著しく小さい。この結合比CRが小さいほど、消去特性と読み出し特性とが良好となるため、結合比CRをできるだけ小さくするように各絶縁膜の膜厚及び対向面積を設定することが好ましい。
コントロールゲートCGは、アモルファスシリコン又はポリシリコンで形成されている。同一のロウに並んだセルトランジスタ11のコントロールゲートCGは一体に形成されており、図1に示したメモリセルアレイ10のワード線WLを構成している。同一のコラムに並んだセルトランジスタ11は、拡散領域14a,14bをそれぞれ共有し、拡散領域14a,14bはメモリセルアレイ10のビット線BLを構成している。また、拡散領域14a,14bは、MOS型のセルトランジスタ11における一対のソース・ドレイン領域として機能するとともに、ロウ方向に隣接する2つのセルトランジスタ11に共有されている。拡散領域14a,14bへの印加電圧の設定変更により、ソース領域とドレイン領域とは相互に切り替えられる。
また、凸部13の側面13a,13bの表層には、n型領域15a,15bが形成されているので、コントロールゲートCGに所定の電圧が印加されて、凸部13の頂面13c付近に反転層が生じると、拡散領域14a,14bで構成されるソース領域とドレイン領域とを電気的に結び、電子の通り道となるチャネル領域が凸部13の表層全体に形成される。
図3は、メモリセルアレイ10とその周辺回路を含む半導体記憶装置の構成を示す。入力されたアドレス信号を増幅するアドレスバッファ2と、アドレスバッファ2から出力されるコラムアドレス信号Caに基づいてビット線BLを選択するコラムデコーダ3と、アドレスバッファ2から出力されるロウアドレス信号Raに基づいてワード線WLを選択するロウデコーダ4は、協働してメモリセルアレイ10内の所望のセルトランジスタ11を選択する。
高電圧発生回路5は、データ書き込み時や消去時に電源電圧以上の高電圧を発生し、コラムデコーダ3を介してドレインとなる所望のビット線BLにドレイン電位Vdを印加するとともに、ロウデコーダ4を介して所望のワード線WLにゲート電位Vgを印加する。また、高電圧発生回路5は、基準電流発生回路6にも高電圧を供給する。
センスアンプ7は、データ読み出し時にビット線(ドレイン領域)から流れ出た読み出し電流Idと、基準電流発生回路6から流れ出た基準電流Irとを検出して比較する回路であって、比較結果は“0”または“1”のデータDoutとして出力され、データラッチ8に入力される。なお、基準電流Irは、データ“0”と“1”の間の電流量をとるように設定される。
データラッチ8は、入力されたデータDoutを保持し、入出力バッファ9を介してデータDoutを外部に出力する。また、データ書き込み時には、入出力バッファ9は外部から入力されるデータDinを増幅してデータラッチ8に入力するとともに、データラッチ8は制御回路25にこの入力データDinを送る。
制御回路25は外部から制御信号を受け、データ読み出し/書き込みなどの各動作時において、高電圧発生回路5、基準電流発生回路6、データラッチ8等の各部を制御する。なお、図示しないが、電源電圧Vccが周辺回路の各部に供給されている。
図4(A)は、セルトランジスタ11のデータ書き込み方法を示す。書き込み時には、各フローティングゲートFG1,FG2は、それぞれ個別に電子が注入される。例えば、アドレス信号Ca,Raにより選択されたセルトランジスタ11のフローティングゲートFG2に電子を注入するには、高電圧発生回路5によりコラムデコーダ3を介して拡散領域14bに例えば5.0Vのドレイン電圧Vdが印加され、拡散領域14aが接地されるとともに、ロウデコーダ4を介してコントロールゲートCGに例えば7.0Vのゲート電圧Vgが印加される。このとき、拡散領域14aはソース領域、拡散領域14bはドレイン領域となる。
7.0Vの正のゲート電圧Vgによって凸部13の頂面13c付近に反転層が生じ、側面13a,13bを含む凸部13の各表層に沿ってソース領域からドレイン領域へ電子の通り道となるチャネルCHが形成される。ソース領域から流れ出た電子は、同図中の2つの経路R1,R2に分岐する。経路R1では、一部の電子がソース・ドレイン領域間の電位差で加速され、エネルギーを得て運動量の大きなホットエレクトロンとなる。ホットエレクトロンとなった電子は、トンネル絶縁膜16bのポテンシャル障壁を乗り越えてフローティングゲートFG2に注入される。経路R2では、フォノンや不純物等との散乱によりエネルギーを損失し、ホットエレクトロンとなり得なかった電子がドレイン領域に流れる。経路R1でホットエレクトロンとなった電子は、その走行方向に垂直なトンネル絶縁膜16bを通ってフローティングゲートFG2に注入されるので、注入効率がよい。なお、逆に、拡散領域14aをドレイン領域、拡散領域14bをソース領域とすることで、フローティングゲートFG1に電子が注入される。
図4(B)は、セルトランジスタ11のデータ読み出し方法を示す。このデータ読み出しは、各フローティングゲートFG1,FG2について個別に行われる。例えば、アドレス信号Ca,Raにより選択されたセルトランジスタ11のフローティングゲートFG2の電子状態を判定するには、拡散領域14aに例えば1.2Vのドレイン電圧Vdが印加され、拡散領域14aが接地されるとともに、コントロールゲートCGに例えば5.5Vのゲート電圧Vgが印加される。このとき、拡散領域14aはドレイン領域、拡散領域14bはソース領域となる。
このソース領域から流れ出た電子は、上記印加電圧によって形成されたチャネルCHを通ってドレイン領域へ流れる。この電子の流れによるドレイン電流(読み出し電流)Idは、ソース領域側のフローティングゲートFG2の電荷量によって強く変調されるが、ドレイン領域側のフローティングゲートFG1の電荷量による変調は小さく無視することができる。これは、フローティングゲートFG1及びFG2とソース領域及びドレイン領域との結合容量が大きいことに起因している。すなわち、ソース領域側のフローティングゲートFG1は、ソース電位(接地電位)に結合しているので、蓄積された電子の電荷量にドレイン電流が強く変調を受けるのに対し、ドレイン領域側のフローティングゲートFG2は、電圧が印加されたドレイン領域に結合して電位が上昇しているので、蓄積された電子の電荷量によるドレイン電流の変調が小さくなるためである。従って、フローティングゲートFG2に電子が蓄積されている場合には、読み出し電流Idは、変調されて、基準電流発生回路6が発生する基準電流Irより小さくなる(Id<Ir)。このとき、センスアンプ7によってデータDoutは“0”と判定される。また、フローティングゲートFG2に電子が蓄積されていない場合には、読み出し電流Idは基準電流Irより大きくなる(Id>Ir)。このとき、センスアンプ7によってデータDoutは“1”と判定される。なお、逆に、拡散領域14aをソース領域、拡散領域14bをドレイン領域とすることで、フローティングゲートFG1のデータDoutを判定することができる。
図5は、セルトランジスタ11のデータ消去方法を示す。消去動作時には、2つのフローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子は同時にコントロールゲートCGに放出される。また、この消去は、メモリセルアレイ10内のセルトランジスタ11がワード線WL毎に一括して同時に行われる。まず、均一な消去を行うためにフローティングゲートFG1,FG2の双方にデータが書き込まれて(電子が蓄積されて)から、全てのビット線BL(すなわち拡散領域14a,14b)及びシリコン基板12は接地され、ワード線WL(すなわちコントロールゲートCG)毎に高電圧発生回路5によって例えば13Vのゲート電圧Vgが印加される。なお、このゲート電圧Vgはシリコン基板12に対する相対的な電圧であってよく、例えばゲート電圧Vgを6.5V、シリコン基板12を−6.5Vのように分割して設定してもよい。
この電圧印加によって、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの間に介在するFC間上部絶縁膜17a,17b及びFC間側部絶縁膜18a,18bに高電界がかかる。さらに、FC間側部絶縁膜18a,18bの膜厚(d3 )をFC間上部絶縁膜17a,17bの膜厚(d2 )より薄くしているので(d2 >d3 )、FC間側部絶縁膜18a,18bにより高い電界がかかる。例えば、膜厚d2 を22nm、膜厚d3 を12nmとすると、FC間上部絶縁膜17a,17bにかかる電界は約4.6MV/cm、FC間側部絶縁膜18a,18bの電界は約8.5MV/cmとなる。この場合、フローティングゲートFG1,FG2に蓄積されている電子の大部分はFNトンネリングによってFC間側部絶縁膜18a,18bを通過し、コントロールゲートCGに放出される。なお、この消去により、フローティングゲートFG1,FG2に残存する電荷が正(例えば、電子500個が過剰に放出された電荷状態)となるように過消去されることが好ましい。
こうして、セルトランジスタ11は、“(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)”の2ビットのデータを記憶することができる。
図6〜図15は、以上のように構成された複数のセルトランジスタ11からなるメモリセルアレイ10の製造方法を順に示す。なお、これらの図は、図1中のA−A線に沿う断面を示したものである。
まず、図6(A)に示すように、p型不純物(例えば、ボロンB+ )が導入され、不純物濃度約1×1016cm-3を有するシリコン基板12を準備し、このシリコン基板12の表面上に、膜厚が約15nmのシリコン酸化膜30、膜厚が約40nmのシリコン窒化膜31、膜厚が約20nm程度のシリコン酸化膜32を形成する。これらの膜30〜32は、化学的気相成長(CVD)法により積層される。なお、シリコン酸化膜32は犠牲酸化膜である。
詳しく図示しないが、シリコン酸化膜32の上にフォトレジストを塗布し、露光・現像することにより、ビット線BLの形成領域に対応する帯状の開口部を形成する。この開口部のシリコン酸化膜32、シリコン窒化膜31、シリコン酸化膜30、及びシリコン基板12を順にエッチングする。これにより、図6(B)に示すトレンチ(溝)33が掘られ、シリコン基板12に凸部13が形成される。シリコン基板12のエッチングされた深さ(すなわち凸部13の高さ)は約30nmであり、隣接するトレンチ33の間隔(すなわち凸部13の幅)は約90nmである。また、トレンチ33の幅は約135nmである。凸部13には、側面13a,13b及び頂面13cが形成される。
図7(A)において、表面全体を覆うように膜厚が約10nmのスクリーン酸化膜34を積層する。この状態で、斜め方向からn型不純物(例えば、ヒ素As+ )をイオン注入することで、約2×1012cm-3の不純物濃度を有するn型領域35が側面13a,13b及びトレンチ33の表層に形成される。このとき、シリコン基板12に対する法線n0 を、イオンの入射方向n1 に対して約+30°の角度をなすように傾けてイオン注入を行い、また、イオンの入射方向n1 に対して約−30°の角度をなすように傾けてイオン注入を行う。
図7(B)において、露出面全体を覆うように膜厚が約40nmのシリコン窒化膜36をCVD法により積層する。
図8(A)において、積層されたシリコン窒化膜36に対してその厚み方向に異方性エッチングを行い、凸部13の側面13a,13bに積層された部分を残してサイドウォールを形成する。このサイドウォールを隣接する凸部13に挟まれたトレンチ33の底部のシリコン基板12の表層にn型不純物(例えば、ヒ素As+ )をイオン注入し、約3×1015cm-3の不純物濃度を有するn+ 型の拡散領域14a,14bを形成する。この後、RTA(Rapid Thermal Anneal)と呼ばれる熱処理を約1000℃で約10秒間実施し、注入された不純物を活性化させる。
図8(B)において、サイドウォール(シリコン窒化膜36)をエッチングによって除去する。このエッチングには、燐酸系の薬液によるウエットエッチングが用いられ、シリコン窒化膜36が選択的にエッチング除去される。この後、約60秒間、約850℃で熱処理を行う。
図9(A)において、全面を覆っていたスクリーン酸化膜34をエッチングによって除去する。図9(B)において、プラズマ酸化(ラジカル酸化)を行い、膜厚が約8nmの均一なプラズマ酸化膜37を表面(少なくともトレンチ33の底面と側面)に形成する。
図10(A)において、全面に膜厚が約25nmの導電性のアモルファスシリコン膜38を積層する。図10(B)において、アモルファスシリコン膜38をその厚み方向に異方性エッチングしてシリコン酸化膜32を露呈させ、またトレンチ底部からプラズマ酸化膜37の一部を露呈させる。これによってアモルファスシリコン膜38は分断され、アモルファスシリコン片39が凸部13の両側に一対となるように残存する。
図11(A)において、シリコン酸化膜−シリコン窒化膜−シリコン酸化膜の順に積層されてなる膜厚が約16nmのONO膜40を全面に積層し、さらにONO膜40の上に、厚さが約20nmのシリコン窒化膜41を積層する。図11(B)において、シリコン窒化膜41をその厚み方向に異方性エッチングして、トレンチ底部のシリコン窒化膜41及びONO膜40を除去し、プラズマ酸化膜37の一部を露呈させる。このとき、シリコン酸化膜32及び/又はプラズマ酸化膜37の一部もエッチングされる可能性があるが、後述する工程から明らかなように、たとえこれらがエッチングされても問題が生じることはない。
図12(A)において、残存するシリコン窒化膜41をマスクとして、トレンチ底部に露呈したプラズマ酸化膜37をエッチングして除去し、トレンチ底部から拡散領域14a,14bの一部を露呈させる。図12(B)において、残存するシリコン窒化膜41をエッチングによって除去する。このエッチングには、燐酸系の薬液によるウエットエッチングが用いられ、シリコン窒化膜41が選択的にエッチング除去される。
図13(A)において、トレンチ部の空間を埋めるように、全面に導電性のアモルファスシリコン膜42を積層する。ここで、アモルファスシリコン膜42とアモルファスシリコン片39とがONO膜40が除去された部分で電気的に接続される可能性があるが、この部分は、次のCMP工程によって除去されるので問題が生じることはない。
図13(B)において、アモルファスシリコン膜42が積層された全面をCMP(Chemical Mechanical Polishing )法で研磨して表面を平坦化する。この平坦化は、シリコン酸化膜32が完全に除去されてシリコン窒化膜31が露呈するまで行われる。このとき、アモルファスシリコン膜42がトレンチ部の拡散領域14a,14b上に残存して、アモルファスシリコン片43が形成される。このアモルファスシリコン片43は、拡散領域14a,14bに電気的に接続され、ONO膜40を介してアモルファスシリコン片39と対向する。また、このとき、アモルファスシリコン片39及びアモルファスシリコン片40は、上部が削られて断面形状がほぼ四角形となる。
図14(A)において、熱酸化を行い、アモルファスシリコン片39及びアモルファスシリコン片40の上面に約10nmの酸化膜44及び酸化膜45を形成する。この後、CMPのストッパとして使用されたシリコン窒化膜31をエッチングにより除去して、シリコン酸化膜30及びアモルファスシリコン片39の側面の一部を露呈させる。このエッチングには、燐酸系の薬液によるウエットエッチングが用いられ、シリコン窒化膜31が選択的にエッチング除去される。
図14(B)において、熱CVD法による高温酸化(HTO)膜の積層と、プラズマ酸化(ラジカル酸化)によるプラズマ酸化膜の形成とを行う。前工程で露呈したアモルファスシリコン片39の側面の一部領域には主にプラズマ酸化膜が形成され、その他の領域(酸化膜44,45の上、及びONO膜40の上)には主にHTO膜が形成される。このようにして膜厚が約12nmの酸化膜46が全面に形成される。なお、さらにプラズマ窒化(ラジカル窒化)を行って酸化膜46の表面を浅く窒化し、リーク電流の低減などを図るようにしてもよい。
図15において、酸化膜46の上の全面にポリシリコンを積層し、ロウ方向に沿うワード線WLの形成領域以外の領域をエッチングして、積層されたポリシリコン、アモルファスシリコン片39、アモルファスシリコン片40、及び、それらの間に介在する膜をコラム方向に分断する。分断されたポリシリコンによってコントロールゲートCGが形成され、分断されたアモルファスシリコン片39によってフローティングゲートFG1,FG2が形成され、さらに、分断されたアモルファスシリコン片40によって導電体20が形成される。このようにして、図2に示したセルトランジスタ11からなるメモリセルアレイ10が完成する。なお、上記エッチングによりコラム方向に分断されたコントロールゲートCG、フローティングゲートFG1,FG2、及び導電体20の分断端面には絶縁膜を形成することは勿論である。
なお、前述のトンネル絶縁膜16a,16bは酸化膜37によって構成され、この膜厚(d1 )は約8nmとなる。また、前述のFC間上部絶縁膜17a,17bは酸化膜44と酸化膜46とによって構成され、この膜厚(d2 )は約22nmとなる。前述のFC間側部絶縁膜18a,18bは酸化膜46によって構成され、この膜厚(d3 )は約12nmとなる。前述のゲート絶縁膜19は酸化膜30と酸化膜46とによって構成され、この膜厚(d4 )は約27nmとなる。また、前述のFE間絶縁膜21a,21bはONO膜40によって構成され、この膜厚(d5 )は約16nmとなる。さらに、前述のCE間絶縁膜22は酸化膜45と酸化膜46とによって構成され、この膜厚(d6 )は約22nmとなる。このように、上記各絶縁膜は、それぞれ異なる膜及びその組み合わせによって構成される。これらの膜の膜厚を製造時に適宜調整することにより、各絶縁膜をそれぞれ異なる任意の厚さに形成することができる。
上記実施形態の図8(B)、図12(B)、図14(A)の製造工程で述べたウエットエッチングの燐酸系の薬液には、例えば85%のH3 PO4 が用いられ、この薬液を約180℃で作用させることで、シリコン窒化膜を選択的にエッチング除去することができる。ことのき、シリコン酸化膜やアモルファスシリコンはほとんどエッチングされない。
上記実施形態では、FE間絶縁膜21a,21bをシリコン酸化膜−シリコン窒化膜−シリコン酸化膜の順に積層されたONO膜によって形成したが、これに限られず、シリコン酸化膜のみで形成するようにしてもよい。また、FE間絶縁膜21a,21bの膜厚d5 を約16nmとしたが、膜厚d5 はトンネル絶縁膜16a,16bの膜厚d1 より厚ければよく、12〜20nm程度であればよい。
上記実施形態で示したセルトランジスタ11に、図16に示すような、ソース・ドレイン領域(拡散領域14a,14b)の間を直線的に結ぶ経路を含むp+ 型の高濃度領域23を形成するようにしてもよい。この高濃度領域23は、約1×1018cm-3の不純物濃度を有し、シリコン基板12内で最もp型不純物濃度が高い領域となっている。高濃度領域23は、ソース・ドレイン領域間の直接的な電子の流れ(パンチスルー)を防止し、動作の信頼性を高めることができる。
この高濃度領域23を形成するには、図8(B)に示した製造工程における熱処理の前に、図17に示すp型不純物(例えば、ボロンB+ )のイオン注入を行えばよい。シリコン基板12に対する法線n0 を、イオンの入射方向n2 に対して約+45°の角度をなすように傾けてイオン注入を行い、また、イオンの入射方向n2 に対して約−45°の角度をなすように傾けてイオン注入を行う。これにより、シリコン基板12内の凸部13下における拡散領域14a,14bの間に高濃度領域23が形成される。
上記実施形態では、フローティングゲートFG1,FG2がFC間上部絶縁膜17a,17bとFC間側部絶縁膜18a,18bとを介してコントロールゲートCGに対向するようにしたが、これに限られず、図18に示す別の実施形態のように、FC間側部絶縁膜18a,18bを形成しないようにしてもよい。すなわち、同図ではフローティングゲートFG1,FG2は、その上面のみがFC間上部絶縁膜17a,17bを介してコントロールゲートCGと対向している。この場合、FC間上部絶縁膜17a,17bの膜厚d2 を、フローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子を消去動作時に排出できるように薄く、例えば12nmとすればよい。しかし、導電体20とコントロールゲートCGとの間のCE間絶縁膜22の膜厚d6 は膜厚d2 より厚く形成することが好ましい。これは、消去動作時等においてコントロールゲートCGとソース・ドレイン領域との間の大きな電位差(例えば13V)が直接印加されることによるCE間絶縁膜22の絶縁破壊を防止するためである。
上記実施形態で示したメモリセルアレイ10の製造方法の工程順序は、代表的な一例に過ぎず、適宜変更することができる。また、CMOSトランジスタによって回路構成される周辺回路部分は、メモリセルアレイ10の製造時に同時に製造することができる。
また、上記実施形態では、シリコン基板12の導電型(一導電型)をp型、拡散領域14a,14bの導電型(反対導電型)をn型として、セルトランジスタ11をn型MOSトランジスタとして構成したが、これに限られるものではなく、これに代えて、シリコン基板12の導電型(一導電型)をn型とし、拡散領域14a,14bの導電型(反対導電型)をp型として、セルトランジスタ11をp型MOSトランジスタとして構成してもよい。
メモリセルアレイの構成を示す平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 半導体記憶装置の電気的構成を示すブロック図である。 (A)は、セルトランジスタの書き込み動作を説明する図であり、(B)は、セルトランジスタの読み出し動作を説明する図である。 セルトランジスタの消去動作を説明する図である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その1)である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その2)である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その3)である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その4)である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その5)である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その6)である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その7)である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その8)である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その9)である。 メモリセルアレイの製造方法を示す断面図(その10)である。 パンチスルーを効果的に防止するセルトランジスタの構成を示す断面図である。 図16のメモリセルアレイの製造方法を示す断面図である。 別の実施形態のメモリセルアレイを示す断面図である。 従来のセルトランジスタの構造を示す断面図である。
符号の説明
10 メモリセルアレイ
11 セルトランジスタ
12 シリコン基板(半導体基板)
13 凸部
13a,13b 側面
13c 頂面
14a,14b 拡散領域(反対導電型領域)
15a,15b n型領域
16a,16b トンネル絶縁膜(第1の絶縁膜)
17a,17b FC間上部絶縁膜(第2の絶縁膜)
18a,18b FC間側部絶縁膜(第2の絶縁膜)
19 ゲート絶縁膜(第3の絶縁膜)
20 導電体
21a,21b FE間絶縁膜(第4の絶縁膜)
22 CE間絶縁膜(第4の絶縁膜)
CG コントロールゲート
FG1,FG2 フローティングゲート

Claims (3)

  1. 凸部が設けられた一導電型半導体基板と、
    前記凸部を挟むように前記半導体基板の表層に形成された一対の反対導電型領域と、
    前記凸部の各側面及び前記反対導電型領域の表面に形成された一対の第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜を介して前記凸部の各側面及び前記反対導電型領域に対向する一対のフローティングゲートと、
    この各フローティングゲートの表面に形成された第2の絶縁膜と、
    前記凸部の頂面を覆う第3の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜を介して前記各フローティングゲートに対向し、前記第3の絶縁膜を介して前記凸部に対向するコントロールゲートと、
    からなるセルトランジスタが行方向と列方向とに2次元的に複数個配列され、
    行方向に並んだ前記セルトランジスタの各コントロールゲートが一体に形成されており、行方向に隣接する2つの前記セルトランジスタが1つの前記反対導電型領域を共有する半導体記憶装置において、
    前記セルトランジスタのフローティングゲートと行方向に隣接する他の前記セルトランジスタのフローティングゲートとの間に配置され、前記反対導電型領域に接続された導電体と、
    この導電体の表面に形成された第4の絶縁膜とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 列方向に並んだ前記セルトランジスタは、前記一対の反対導電型領域をそれぞれ共有していることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記フローティングゲートと前記導電体とは、断面形状がほぼ四角形であって、前記フローティングゲートの一方の側面が前記第1の絶縁膜を介して前記凸部の側面に対向し、前記フローティングゲートの他方の側面が前記第4の絶縁膜を介して前記導電体の側面に対向していることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
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